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【発明の名称】 園芸用じょうろ
【発明者】 【氏名】尾崎 武司

【氏名】田中 浩昭

【要約】 【課題】屋外の庭園や温室等で撒水する園芸用に最適なじょうろとする。

【解決手段】水を貯留するための中空の胴部分1の上方に水を注ぐための開口6を設けたじょうろにおいて、開口に異物の侵入を阻止するための漉し網8を設けると共に、この開口内にホースHの先端を挿入可能な差し込み口10を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を貯留するための中空の胴部分の上方に水を注ぐための開口を設けたじょうろにおいて、開口に異物の侵入を阻止するための漉し網を設けると共に、この開口内にホースの先端を挿入可能な差し込み口を設けたことを特長とする園芸用じょうろ。
【請求項2】
胴部分の前後に肩掛け紐を挿通可能な孔を設けた請求項1記載の園芸用じょうろ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は植物に水を注ぎかけるためのじょうろに関し、より詳細には庭園や温室などで使用するのに最適な園芸用じょうろ関する。
【0002】
【従来の技術】
植物に撒水するためのじょうろとして、シャワー型のノズルヘッドを設けたステムを突設した中空の胴部分の上方に開口を設け、この開口から水を胴部分内に注ぐことにより貯留するものが公知であり、このじょうろは植物の花や葉部分に水を注ぐために使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、じょうろは室内で鉢植えなどに撒水する他に、屋外の庭園や温室等で撒水する園芸用に使用されることが多い。この場合、室内と異なり屋外では落ち葉や枯れ木、或いは泥などの異物がじょうろに落下することがあり、これらの異物が前記のじょうろの水を注ぐための開口から本体内に侵入してノズルの目詰まりを生じさせやすかった。
【0004】
又、水道の蛇口が手近にある室内の場合と異なり屋外では蛇口は一箇所にしかなく、この場合、長尺のホースを使用して注ぎ口を手元まで延長することが一般的である。そのため、じょうろに水を注ぎ入れる場合もこのホースを使用せざるを得ないが、可撓性のホースは水圧により移動しやすく、水を注ぎ終わるまでホース端を手で把持しなければならない不便さがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は以上の従来技術の問題点に鑑みて創作されたものであり、水を貯留するための中空の胴部分の上方に水を注ぐための開口を設けたじょうろにおいて、開口に異物の侵入を阻止するための漉し網を設けると共に、この漉し網の上部にホースの先端を挿入可能な差し込み口を設けたことを特長とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1乃至図6はこの発明のじょうろの第1実施例を示す図であり、図中符号1は胴部分を指す。この胴部分1は中空状にして、前方にはステム2が設けられ、このステムの先端には多数の細孔を有するシャワー部材3が外嵌される。この実施例においてはステム2は胴部分1と別部材でなくと一体に設けられる。そのための手段としてここではプラスチックによりこれらを一体成形している。この場合、素材としては例えばポリプロピレンが挙げられるが、これ以外の素材であってもよいことは勿論である。又、成形方法としては射出成形やブロー成形が挙げられる。
【0007】
胴部分の上方には水を注ぐための開口6が設けられ、この開口には異物の侵入を阻止するための漉し網8が設けられる。この実施例においては、漉し網8は多数の長孔の集合により構成されるものであり、ここでは胴部分1の成型時に胴部分と一体に成型される。又、この実施例においては開口6の周縁に環状の立ち上がり壁7を設けることにより、開口に注いだ水が周囲に流出することを防止している。この発明においては開口6には漉し網8が施されるので、漉し網による通水抵抗により一気に水を注いだ場合に、本体内に水が直ちに落下しないで周囲に溢れ出ようとするが、上記の立ち上がり壁7により溢れた水は漉し網から落下するまで囲い込まれることになる。
【0008】
図中符号10はホースHの先端が挿入可能な差し込み口であり、前記の開口内にして漉し網8の上下にホースが嵌入状態で挿入可能な内径を有する筒体9を突設することにより構成される。尚、この筒体9(差し込み口10)の下方にも漉し網11が設けられる(図5及び6参照)。
【0009】
図中符号4及び5はじょうろのハンドルであり、一方のハンドル4はじょうろの胴部分1の背部下方と前記の開口6の周縁の環状の立ち上がり壁7背部に架け渡されるようにこれらと一体に成型され、他方のハンドル5はじょうろの胴部分の上部前方と上記立ち上がり壁7前部に架け渡されるようにこれらと一体に成型される。立ち上がり壁7は水の溢れ出しを防止することを一次的な目的とするが、それが環状であることより胴部分1の上部付近に対して十分な剛性を与える作用も生じ、前記のハンドル4及び5の一端がこの立ち上がり壁により支持されることにより、ハンドルを持って満水状態のじょうろを把持した場合でもその重量に対し十分な強度を保つことが可能となる。
【0010】
次に図7及び8はこの発明のじょうろの第2実施例を示す図である。第2実施例のじょうろの基本構成は前記第1実施例の場合と同様である。即ち、中空状の胴部分21の前方には先端にシャワー部材23が外嵌されるステム22が設けられ、この胴部分の上方に設けた開口26には異物の侵入を阻止するための漉し網28が設けられ、開口内にして漉し網28の上下には下方に漉し網31を有する筒体29を突設することによりホースHの先端が挿入可能な差し込み口30が設けられる。
【0011】
一方、開口26の周縁には環状の立ち上がり壁27が設けられ、じょうろの胴部分11の背部下方とこの立ち上がり壁27背部間にハンドル24が架け渡されると共に、胴部分の上部前方と立ち上がり壁27前部間にハンドル25が架け渡される。前記ハンドル24の上方及びハンドル25の前方には、図示しない肩掛け紐を挿通可能な孔32及び33がそれぞれ設けられ、これが第2実施例の特長部分となる。
【0012】
【発明の効果】
以上の構成よりなるこの発明のじょうろによれば、水を注ぐための開口に異物の侵入を阻止するための漉し網が設けられているので、落ち葉、枯れ木、泥などの異物がじょうろに落下してノズルの目詰まりを生じさせることが防止され、じょうろを庭園や温室などの野外で安心して使用することが可能となる。一方、開口にはホースの先端を挿入可能な差し込み口が設けられているので、水道の蛇口が手近になくホースを介して水を注ぐ場面が多い野外での使用においても給水に際し一々ホースを押さえておく手間が不要となる。
【0013】
一方、第2実施例のじょうろにおいては胴部分の前後に肩掛け紐を挿通可能な孔が設けられるので、満水時の重量が嵩む大容量のじょうろとしても肩掛けにして持ち運ぶことにより使用者の負担が軽減されるので、一回の給水で大きな面積の撒水が可能となり、前記の効果と相まって野外での使用に最適な園芸用のじょうろが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のじょうろの第1実施例の斜視図。
【図2】同上、ホースを差し込んだ状態の斜視図。
【図3】同上、平面図。
【図4】同上、側面図。
【図5】同上、断面図。
【図6】同上、断面図。
【図7】この発明のじょうろの第2実施例の側面図。
【図8】この発明のじょうろの第2実施例の平面図。
【符号の説明】
1   胴部分
6   開口
8   漉し網
10  差し込み口
H   ホース
【出願人】 【識別番号】000190563
【氏名又は名称】新輝合成株式会社
【出願日】 平成14年5月30日(2002.5.30)
【代理人】 【識別番号】100081949
【弁理士】
【氏名又は名称】神保 欣正

【公開番号】 特開2004−38(P2004−38A)
【公開日】 平成16年1月8日(2004.1.8)
【出願番号】 特願2002−158168(P2002−158168)