| 【発明の名称】 |
脱穀機の受網 |
| 【発明者】 |
【氏名】金本 慎也 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】糸原 敦也 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造でありながら、脱粒性能の良い脱穀機の受網を提供する。
【解決手段】扱胴(4)、又は処理胴(6)の下側周部に沿って受網(5,7)を張設してある脱穀機において、前記受網(5,7)を、複数の長孔(25)が並列して形成された板状体(24)と、前記長孔(25)を横切るようにして前記板状体(24)上に適宜間隙を有して取り付けられた複数の仕切体(26)とで構成し、前記長孔(25)を仕切体(26)で区切って穀粒漏下孔(27)を形成したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱胴(4)、又は処理胴(6)の下側周部に沿って受網(5,7)を張設してある脱穀機において、前記受網(5,7)を、複数の長孔(25)が並列して形成された板状体(24)と、前記長孔(25)を横切るようにして前記板状体(24)上に適宜間隙を有して取り付けられた複数の仕切体(26)とで構成し、前記長孔(25)を仕切体(26)で区切って穀粒漏下孔(27)を形成した脱穀機の受網。 【請求項2】 前記仕切体(26)を溶接により前記板状体(24)に取り付けてある請求項1に記載の脱穀機の受網。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、脱穀機の受網に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、受網を、線材を縦横に格子を作るように編み込んだクリンプ網を支持枠に取り付けて構成したものが、既に知られている。(例えば、特許文献1参照。) また、多数の漏下孔が形成された多孔板で構成したものも、既に知られている。(例えば、特許文献2参照。) 【0003】 【特許文献1】 特開2000−92970号公報 【特許文献2】 特開2000−333525号公報 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、特許文献1のものは、部品点数が多く構造が複雑である、また、線材を格子状に編み込んで形成してあるため藁屑等の絡み付きが発生しやすい等の不具合があった。 また、特許文献2のものは、構造は簡単であるが、受網の表面が平滑であるため、漏下孔を落ちない穂切れ穀粒がフィードチェーンにより搬送される穀稈に押されたときに後方へ流されやすく、大量の穂切れ穀粒が扱室で処理されないまま後方へ流れてしまうという不具合があった。 本発明の目的は、上記従来の不具合を改善する点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る脱穀機の受網は、扱胴、又は処理胴の下側周部に沿って受網を張設してある脱穀機において、前記受網を、複数の長孔が並列して形成された板状体と、前記長孔を横切るようにして前記板状体上に適宜間隙を有して取り付けられた複数の仕切体とで構成し、前記長孔を仕切体で区切って穀粒漏下孔を形成したことを特徴とするものである。 また、本発明の請求項2に係る脱穀機の受網は、請求項1に記載のものにおいて、前記仕切体を溶接により前記板状体に取り付けてあることを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1において、1はコンバイン等に搭載される脱穀機であって、該脱穀機1は、穀稈を扱室2に沿って挟持搬送するフィードチェーン3、該フィードチェーン3によって搬送される穀稈を脱粒処理する扱胴4、該扱胴4が脱穀した処理物(扱下し物)を漏下する受網5、該受網5から漏下せずに扱室2終端まで移送された処理物を単粒化処理する処理胴6、該処理胴6が単粒化した処理物を漏下する受網7、前記受網5から漏下した処理物を順次揺動搬送する揺動流板8、該揺動流板8の終端部で処理物を漏下選別する選別網9、該選別網9から漏下した処理物を一番選別風で精選する唐箕ファン10、精選された穀粒を横搬送する一番ラセン11、該一番ラセン11の終端まで搬送された穀粒を穀粒タンク12に揚上搬送する揚穀筒13、前記選別網9から漏下しなかった処理物や受網7から漏下した処理物を漏下選別するストローラック14、該ストローラック14から漏下した処理物を二番選別風で風選別する横断流ファン15、風選別された二番物を横搬送する二番ラセン16、該二番ラセン16の終端まで搬送された処理物を還元する還元筒17、前記ストローラック14の終端位置で藁屑を機外に吸引排出する排塵ファン18、脱穀処理済みの排藁を機体後部まで挟持搬送する排藁搬送チェーン19等で構成されている。 【0007】 図2において、前記扱室2は、扱胴4を回転自在に支持する上部枠体20と、受網5が取り付けられた下部枠体21とで構成されている。前記上部枠体20は扱室2のフィードチェーン3とは反対側の側方に設けられた回動軸22に回動自在に支持され、上部枠体20を下方の作業位置Xから上方のメンテナンス位置Yに移動させて、空いた空間から受網5の取り外しを行えるようになっている。前記受網5は扱口側受網5aと奥側受網5bとで構成されている。23は扱口側受網5aと奥側受網5bの接合部に設けられた受網固定手段であり、該受網固定手段23は、前記上部枠体20の開閉に連動して上部枠体20が開いた状態(メンテナンス位置Y)では受網5の固定解除状態に、また、上部枠体20が閉じた状態(作業位置X)では受網5の固定状態に切り換わるようになっている。 【0008】 次に、本発明に係る受網構造について図3〜5に基づき説明する。 扱口側受網5aは、扱胴2の外周に沿う円弧形状の鉄板24(板状体)により構成されている。そして、該鉄板24には、その機体前後方向幅の略全域に亘る長孔25が扱胴円周方向に並列して複数形成され、また、鉄板24の表面には前記長孔25を横切るようにして適宜間隙を有して配置された複数の丸棒26(仕切体)が溶接されて取り付けられており、前記長孔25を丸棒26で区切って穀粒漏下孔27を形成している。 【0009】 また、28は受網着脱用の把手であり、該把手28は通常は受網表面から大きく突出しないようにスプリング29で付勢されている。そして、該把手28は扱口側受網5aの前後両端部の上下にそれぞれ設けられており、作業者が扱口側受網5aの着脱作業を行う場合には任意の把手28を掴めるようにしている。それにより、作業者が受網を持ち易くし、着脱作業を行い易くしている。 前記奥側受網5b、及び受網7も扱口側受網5aと同様の構成であり、説明は省略する。 【0010】 叙述の如く構成されたものにおいて、フィードチェーン3により搬送される穀稈は扱胴4の回転により脱穀処理される。該扱胴4の回転で発生した処理物(扱下し物)は扱室2内を後方へ移送されながら扱胴4と受網5の間で脱粒処理される。そのとき、処理物は丸棒26に引っ掛かり停滞するので、扱胴4による脱粒処理が促進される。 【0011】 図6は、受網5の第二実施形態を示す展開図で、丸棒26の間隔を前方側が狭く、後方側が広く構成してある。つまり、受網5の前方側の穀粒漏下孔27が小さくなり、前方側での藁屑の落下が抑制され一番ラセンへの藁屑の落下が減少する。 【0012】 図7は、受網5の第三の実施形態を示す展開図で、前後位置で丸棒26の取り付け角度を変えている。つまり、前方側の丸棒26は扱胴回転下手側になるほど後方へ位置するように傾斜させて取り付け、処理物の後方への移送を促進させ、また、後方側の丸棒26は扱胴回転下手側になるほど前方へ位置するように取り付け、処理物の処理室への移送を促進させている。 【0013】 図8は、受網5の第四の実施形態を示す展開図で、今までのものに対して長孔25と丸棒26の向きを縦横反対に構成したものである。よって、扱胴回転により持ち回られる処理物が丸棒26に引っ掛かり脱粒処理が促進される。 【0014】 また、本発明の実施形態では、仕切体を丸棒により構成したが、角棒、又は長い板材により構成しても良い。 【0015】 【発明の効果】 以上、本発明の請求項1に係る構成によれば、簡単な受網構成でありながら、穀粒漏下孔を形成する仕切体が扱室内の処理物への抵抗体となり扱胴による脱粒性能が良くなる。 また、請求項2に係る構成によれば、仕切体が板状体に一体的に溶着されることにより板状体の強度がアップする。 【図面の簡単な説明】 【図1】脱穀機の側断面図である。 【図2】同上正断面図である。 【図3】受網の斜視図である。 【図4】受網の展開図である。 【図5】受網の把手部拡大図である。 【図6】受網の第二実施形態を示す展開図である。 【図7】同上第三実施形態を示す展開図である。 【図8】同上第四実施形態を示す展開図である。 【符号の説明】 5 受網 5a 扱口側受網 5b 奥側受網 24 鉄板(板状体) 25 長孔 26 丸棒(仕切体) 27 穀粒漏下孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年4月11日(2003.4.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−313026(P2004−313026A) |
| 【公開日】 |
平成16年11月11日(2004.11.11) |
| 【出願番号】 |
特願2003−108338(P2003−108338) |
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