| 【発明の名称】 |
コンバインの脱穀排ワラ処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松下 肇 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】永田 哲治 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】西 輝雄 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】小谷 真司 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】加藤 裕治 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】脱穀装置からの脱穀排ワラを長ワラ状態で圃場面上に間欠的に落下放出する排ワラ処理が構造簡単に行なえるようにする。
【解決手段】排ワラ落下経路32に落下規制杆33、落下規制杆33より低レベルに配置した落下規制棚34を設けてある。落下規制杆33は、排ワラ落下経路32を横断して閉じた状態と、開いた状態に電動モータ60によって常に切り換え駆動される。落下規制棚34は、落下規制杆33からの脱穀排ワラを水平又はほぼ水平の排ワラ載置面34aに載せてから地面上に落下させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置の排ワラ出口からの脱穀排ワラを長ワラ状態で、かつ、横倒れ姿勢で地面上に落下させる排ワラ落下経路を備えてあるコンバインの脱穀排ワラ処理装置であって、 前記排ワラ落下経路を横断して閉じた状態と、前記排ワラ落下経路を開いた状態に切り換え自在な落下規制杆、および、前記落下規制杆を前記閉じ状態と前記開き状態に常に切り換え駆動する駆動機構を備え、 前記排ワラ落下経路の前記落下規制杆より低い配置レベルに落下規制棚を固設するとともに、この落下規制棚は、脱穀排ワラを水平又はほぼ水平の排ワラ載置面に載せて脱穀排ワラの落下を規制するように構成してあるコンバインの脱穀排ワラ処理装置 【請求項2】 前記落下規制杆は、受け止めた脱穀排ワラによる圧力によって排ワラ落下経路を開く側に弾性変形するようにバネ材で作製してある請求項1記載のコンバインの脱穀排ワラ処理装置。 【請求項3】 脱穀装置の排ワラ出口からの脱穀排ワラを長ワラ状態で、かつ、横倒れ姿勢で地面上に落下させる排ワラ落下経路を備えてあるコンバインの脱穀排ワラ処理装置であって、 前記排ワラ落下経路に、この排ワラ落下経路を横断して閉じた状態に付勢された落下規制杆、及び、この落下規制杆より低い配置レベルに固設された落下規制棚を設けるとともに、 前記落下規制杆は、脱穀排ワラに受け止め作用するとともに設定重量以上の排ワラ重量によって付勢力に抗して排ワラ落下経路を開いた状態になって脱穀排ワラを落下させるように構成し、 前記落下規制棚は、脱穀排ワラを水平又はほぼ水平の排ワラ載置面に載せて脱穀排ワラの落下を規制するように構成してあるコンバインの脱穀排ワラ処理装置。 【請求項4】 前記落下規制杆は、バネ材製であり、受け止めた脱穀排ワラの重量によって前記閉じ状態から前記開き状態に弾性変形するように構成してある請求項3記載のコンバインの脱穀排ワラ処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、脱穀装置の排ワラ出口からの脱穀排ワラを長ワラ状態で、かつ、横倒れ姿勢で地面上に落下させる排ワラ落下経路を備えてあるコンバインの脱穀排ワラ処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 上記コンバインにおいて、従来、たとえば特許文献1に示されるように、脱穀装置の排ワラ出口から脱穀排ワラが連続的に排出されても、圃場面上には間欠的に落下するように、排ワラ落下経路に排ワラドロッパー7を設けたものがあった。 【0003】 【特許文献1】 特開平11−266663号公報 ( 段落番号〔0019〕、図2、3 ) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 特許文献1にも示されるように、上記した排ワラドロッパー7にあっては、落下して来た排ワラを受け止めて収集する上昇収集姿勢と、収集した排ワラを落下させる下降排出姿勢に揺動切り換え自在に支持された排ワラ受け具9、この排ワラ受け具9に作用する一対のバネ11,12を備えるとともに、排ワラ受け具9による排ワラ収集が行なわれる間は、排ワラ受け具9が一対のバネ11,12の付勢力によって上昇収集姿勢に維持され、排ワラ収集が進んで排ワラ受け具9が排ワラ重量のために一対のバネ11,12に抗して下降揺動するに伴い、一方のバネ11が排ワラ受け具9を上昇付勢する状態から下降付勢する状態に切り換わり、このバネ11の下降操作と排ワラ重量のために排ワラ受け具9が下降排出姿勢になり、収集排ワラが排ワラ受け具9から落下すると、ワラ荷重がなくなることにより、一方のバネ11が他方のバネ12による付勢力のために、排ワラ受け具9を下降付勢する状態から上昇付勢する状態に切り換わり、排ワラ受け具9が一対のバネ11,12による上昇操作で上昇収集姿勢に戻るように構成される。 【0005】 このため、排ワラドロッパーを採用すると、殊にバネによる排ワラ受け具の操作を可能する構造の面からコスト高になっていた。 【0006】 また、高速走行されて脱穀装置に単位時間あたりに供給される刈取穀稈の量が多くなるなど、脱穀装置から脱穀排ワラが高速で多量に排出される状態になった場合、この排出ペースのままで脱穀排ワラがドロッパーに供給されると、収集排ワラが落下するように下降揺動したドロッパーが、落下してくる排ワラによる荷重のために収集姿勢に戻りにくくなり、脱穀排ワラがドロッパーをすり抜けて圃場面上に連続して落下してしまう事態が発生しやすくなっていた。若干の排ワラ荷重が掛かってもそれに抗してドロッパーが迅速にかつ強固に上昇収集姿勢に戻るように、ドロッパーを上昇収集姿勢に操作するバネの付勢力を強く設定すると、ドロッパーによって収集される排ワラが大重量にならないとドロッパーがバネに抗して下降排出姿勢に切り換わらなくなり、圃場面上に束状態に纏まって落下した収集ワラが重くなり過ぎて、その回収が行いにくくなることがあった。 【0007】 本発明の目的は、脱穀装置から脱穀排ワラが連続して排出されても圃場面上には間欠的に落下する排ワラ処理をコスト面などで有利に行なえ、かつ、圃場面上に落下する収集ワラのボリューム調整が行いやすいコンバインの脱穀排ワラ処理装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】 請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0009】 〔構成〕 脱穀装置の排ワラ出口からの脱穀排ワラを長ワラ状態で、かつ、横倒れ姿勢で地面上に落下させる排ワラ落下経路を備えてあるコンバインの脱穀排ワラ処理装置において、前記排ワラ落下経路を横断して閉じた状態と、前記排ワラ落下経路を開いた状態に切り換え自在な落下規制杆、および、前記落下規制杆を前記閉じ状態と前記開き状態に常に切り換え駆動する駆動機構を備え、前記排ワラ落下経路の前記落下規制杆より低い配置レベルに落下規制棚を固設するとともに、この落下規制棚は、脱穀排ワラを水平又はほぼ水平の排ワラ載置面に載せて脱穀排ワラの落下を規制するように構成してある。 【0010】 〔作用〕 落下規制杆が駆動機構によって常に駆動されて排ワラ落下経路を開いた状態と閉じた状態に切り換っているものだから、脱穀排ワラが排ワラ出口から連続的に排出されても、脱穀排ワラが排ワラ出口から排出されたままのペースで落下しないで、落下規制杆によって受け止められて一旦停止してから落下するように落下規制されながら落下していく。 【0011】 落下規制杆を通過した脱穀排ワラが、そのまま圃場面上に落下すると、落下規制杆が開き状態に駆動された際に落下規制杆を通過した脱穀排ワラがそのままで圃場面上に落下し、落下規制杆による落下規制が行なわれる割には、圃場面上に対して排ワラが切れ目なく連続して落下することが所々に発生しやすくなる。これに対し、落下規制杆を通過した脱穀排ワラは、落下規制棚の排ワラ載置面に載り、引き続いて落下した脱穀排ワラによって排ワラ載置面上から押し出されて圃場面上に落下していくものだから、落下規制杆からの脱穀排ワラが、そのまま圃場面に落下しないで落下規制棚によって受け止められて一旦停止してから落下するように落下規制されながら圃場面上に落下していく。これにより、脱穀排ワラが脱穀装置から高速で多量に排出されても、落下規制杆による落下規制と、落下規制棚による落下規制を受けて圃場面上に精度よく間欠的に落下する。 【0012】 落下規制杆を常に切り換え駆動するものであるから、落下規制杆の駆動速度を適切に設定することにより、圃場面に間欠的に落下した排ワラの収集量を重量面などで回収に適した収集量になるように調節できる。 【0013】 〔効果〕 従って、脱穀装置が脱穀排ワラを高速で多量に排出するなど、脱穀装置の排ワラ排出ペースが如何なる状態になった場合でも、脱穀排ワラが束状態に纏まって点在する状態で圃場に放出されて回収作業が行いやすくなる。圃場面に纏まって落下した排ワラが支持しやすい重量の束状態になるように調節して、この面からも回収作業を行いやすくできる。その割には、落下規制杆を駆動機構によって駆動切り換え自在に設けるとともに落下規制棚を設けるだけの比較的簡単な構造で済んで安価に得られる。 【0014】 請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0015】 〔構成〕 請求項1による発明の構成において、前記落下規制杆は、受け止めた脱穀排ワラによる圧力によって排ワラ落下経路を開く側に弾性変形するようにバネ材で作製してある。 【0016】 〔作用〕 排ワラ出口から大ボリュームの脱穀排ワラが排出された場合でも、落下規制杆が閉じ駆動された際、落下規制杆に掛かる脱穀排ワラの圧力によっては落下規制杆が排ワラ落下経路を開く側に弾性変形し、落下規制杆や駆動機構に強い駆動反力が掛かって変形や破損が発生することを回避しやすくしながら落下規制杆を脱穀排ワラに受け止め作用させられる。 【0017】 〔効果〕 従って、脱穀装置から大ボリュームの脱穀排ワラが排出されても、落下規制杆や駆動機構などに変形や破損が発生しにくいように耐久性の富んだものになる。 【0018】 請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0019】 〔構成〕 脱穀装置の排ワラ出口からの脱穀排ワラを長ワラ状態で、かつ、横倒れ姿勢で地面上に落下させる排ワラ落下経路を備えてあるコンバインの脱穀排ワラ処理装置において、前記排ワラ落下経路に、この排ワラ落下経路を横断して閉じた状態に付勢された落下規制杆、及び、この落下規制杆より低い配置レベルに固設された落下規制棚を設けるとともに、前記落下規制杆は、脱穀排ワラに受け止め作用するとともに設定重量以上の排ワラ重量によって付勢力に抗して排ワラ落下経路を開いた状態になって脱穀排ワラを落下させるように構成し、前記落下規制棚は、脱穀排ワラを水平又はほぼ水平の排ワラ載置面に載せて脱穀排ワラの落下を規制するように構成してある。 【0020】 〔作用〕 脱穀排ワラが排ワラ出口から連続的に排出されても、落下規制杆によって受け止められて収集され、この収集のために排ワラ重量が設定重量以上になると、落下規制杆が閉じ付勢に抗して開き状態になって排ワラが落下していく。これにより、排ワラ出口からの脱穀排ワラは、排ワラ出口から排出されたままのペースで落下しないで落下規制杆によって受け止められ一旦停止してから落下するように落下規制されながら落下していく。 【0021】 落下規制杆を通過した脱穀排ワラが、そのまま圃場面上に落下すると、落下規制杆が開き状態になった際に落下規制杆をすり抜けて落下した脱穀排ワラがそのままで圃場面上に落下し、落下規制杆による落下規制が行なわれる割には、圃場面上に対して排ワラが切れ目なく連続して落下することが所々に発生しやすくなる。これに対し、落下規制杆を通過した脱穀排ワラは、落下規制棚の排ワラ載置面に載り、引き続いて落下した脱穀排ワラによって排ワラ載置面上から押し出されて圃場面上に落下していくものだから、落下規制杆からの脱穀排ワラが、そのまま圃場面に落下しないで落下規制棚によって受け止められて一旦停止してから落下するように落下規制されながら圃場面上に落下していく。これにより、脱穀排ワラが脱穀装置から高速で多量に排出されても、落下規制杆による落下規制と、落下規制棚による落下規制を受けて圃場面上に精度よく間欠的に落下する。 【0022】 〔効果〕 従って、脱穀装置が脱穀排ワラを高速で多量に排出するなど、脱穀装置の排ワラ排出ペースが如何なる状態になった場合でも、脱穀排ワラが束状態に纏まって点在する状態で圃場に放出されて回収作業が行いやすくなる。その割には、落下規制杆を閉じ付勢された状態で設けるとともに落下規制棚を設けるだけの比較的簡単な構造で済んで安価に得られる。 【0023】 請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0024】 〔構成〕 請求項3による発明の構成において、前記落下規制杆は、バネ材製であり、受け止めた脱穀排ワラの重量によって前記閉じ状態から前記開き状態に弾性変形するように構成してある。 【0025】 〔作用〕 落下規制杆の一端側を支持部に固定させて支持させ、落下規制杆に排ワラ圧力が作用すると、落下規制杆そのものが弾性変形して落下経路を開いて排ワラを通過させるとか、落下規制杆に無理な荷重が掛かることを回避するものである。 【0026】 〔効果〕 従って、落下規制杆として固定支持されるバネ材製を採用するだけの簡単な構造で済んで安価に得られる。 【0027】 【発明の実施の形態】 〔第1実施形態〕 図1に示すように、クローラ式走行装置1によって自走し、かつ、運転キャビン2が付いている搭乗型運転部などを備えて自走機体の機体フレーム3の前部に、刈取り前処理部4の前処理部フレーム4aの基端部を回動自在に連結するとともに、この前処理部フレーム4aの遊端側にリフトシリダ5を連結し、前記機体フレーム3の上に脱穀装置6及び穀粒タンク7を設け、前記脱穀装置6の後部に脱穀排ワラ処理装置Aを設けて、コンバインを構成してある。 【0028】 このコンバインは、稲、麦などの穀粒を収穫するものであり、前記リフトシリンダ5を操作すると、このリフトシリンダ5が前処理部フレーム4aを機体フレーム3に対して上下に揺動操作して、刈取り前処理部4を圃場面上近くに下降した作業状態と、圃場面から高く浮上した非作業状態とに昇降操作する。刈取り前処理部4を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理部4が複数条の植立穀稈を機体横方向に並んでいる複数の引起し装置4bによって各別に引起し処理するとともにバリカン型の刈取り装置4cによって刈取り処理し、刈取り穀稈を搬送装置4dによって機体後方向きに搬送する。脱穀装置6が脱穀フィードチェーン6aによって前記搬送装置4dからの刈取穀稈の株元側を挟持搬送しながらその穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理し、穀粒タンク7が脱穀装置6からの脱穀粒を回収して貯留していき、脱穀排ワラ処理装置Aが脱穀装置4からの脱穀排ワラを細断して圃場に放出するとか長ワラ状態のままで圃場に放出する排ワラ処理をしていく。 【0029】 図2,3,4,5などに示すように、前記脱穀排ワラ処理装置Aは、脱穀装置6の脱穀機体の後部に取り付けた排ワラ細断装置10、この排ワラ細断装置10の上方に搬送終端側が位置している排ワラ搬送装置20、前記排ワラ細断装置10のカッターケース11と、このカッターケース11の後面側に取り付けたガイド板30と、このガイド板30の後方に位置する左右一対のガイド杆31とによって脱穀機体の後側に形成した排ワラ落下経路32、脱穀装置6の機体後端部に位置する排ワラ出口6bの後方に配置した左右一対の落下規制杆33、この左右一対の落下規制杆33,33より低い配置レベルに配置して前記排ワラ落下経路32の途中に固設した落下規制棚34、この落下規制棚34より低い配置レベルに配置したドロッパー40を備えて構成してある。 【0030】 図4,6などに示すように、前記左右一対のガイド杆31は、脱穀機体の機体フレームから機体後方側に延出された左右一対の支持アーム35,35にわたって連結している機体横向きの支持杆36にガイド杆31の上端部で支持されている。 【0031】 図4,5に示すように、前記排ワラ搬送装置20は、脱穀フィードチェーン6aによって扱室から搬出された脱穀排ワラの株元側を無端回動チェーン21と搬送ガイド杆22によって脱穀フィードチェーン6aから受け継いで挟持搬送する株元側挟持搬送装置23、および、脱穀フィードチェーン6aからの脱穀排ワラの前記株元側挟持搬送装置23よりも穂先側を無端回動チェーン24のアーム形の係止搬送爪20aによって係止搬送する穂先側係止搬送装置25を備えて構成してある。 図3の如く前記株元側挟持搬送装置23は、脱穀排ワラを脱穀機体に対して穂先側に移動させながら機体後方側に搬送するように搬送終端側ほど搬送始端側より脱穀フィードチェーン6aとは反対側に位置ずれした傾斜状態にして配置してある。図5に明示するように、株元側挟持搬送装置23の前記搬送ガイド杆22は、搬送終端側のガイド杆部分22aが搬送始端側の固定ガイド杆部分22bの方にスライド引退して排ワラ細断装置10の上方で搬送排ワラの挟持を解除する短縮状態と、搬送終端側のガイド杆部分22aが固定ガイド杆部分22bから引き出されて搬送排ワラを前記排ワラ出口6bに至るまで挟持する伸長状態とに切り換えできるようになっている。 【0032】 前記左右一対の落下規制杆33,33それぞれの上端側は、前記左右一対の支持アーム35にわたって回動自在に支持された機体横向きの回転支軸37が一体回動自在に備えているブラケット37aに固定してあり、各落下規制杆33は、回転支軸37が回動操作されることにより、この回転支軸37の軸芯まわりで機体前後方向に揺動し、図5に実線で示す如く落下規制杆33の遊端部33aが前記カッターケース11の前記落下規制棚34より高レベルに位置する機体上下向きのケース部分11aに当接して、前記排ワラ出口6bから落下した脱穀排ワラに受け止め作用するように前記排ワラ落下経路32を横断して閉じた状態と、落下規制杆33の遊端部33aが前記ケース部分11aから機体後方側に約260mmの間隔D(図7参照)をもって離れて、脱穀排ワラに対する受け止めを解除して脱穀排ワラを落下させるように前記排ワラ落下経路32を開いた状態に切り換わるようになっている。 【0033】 図3,6などに示すように、前記回転支軸37の一端部に板金部材を付設して回転支軸37を回動操作する操作部材37bを構成し、この操作部材37bに連動ロッド51を備えた連動機構50によって出力スプロケット60aが連動している電動モータ60を、前記一対の支持アーム35,35の一方の基端側に固定のモータブラケット61に取り付けてある。 連動機構50は、電動モータ60の前記出力スプロケット60aに伝動チェーン52を介して入力スプロケット53aが連動している状態で前記支持アーム35に固定のブラケット54に回動自在に支持されているクランク装置53、このクランク装置53の出力体53bに一端側が連結し、他端側が前記操作部材37bに連結している前記連動ロッド51を備えて構成してあり、電動モータ60の駆動力を伝動チェーン52によってクランク装置53の入力スプロケット53aに伝達して出力体53bを軸芯53cまわりで回動させ、この出力体53bの回動力を連動ロッド51により往復動力に変換して操作部材37bに伝達し、この操作部材37bを回転支軸37の軸芯まわりで往復揺動させるようになっている。 【0034】 これにより、電動モータ60は、連動機構50を介して操作部材37bを往復揺動するように駆動して回転支軸37を往復回動させることにより、左右一対の落下規制杆33を前記閉じ状態と前記開き状態に切り換え駆動する。前記支持アーム35の脱穀機体外に突出している部分に設けた図8の如き操作盤65が備えている操作スイッチ66をオンに切り換え操作して電動モータ60を駆動しておけば、左右一対の落下規制杆33は、電動モータ60によって閉じ状態と開き状態に常に切り換え駆動されて排ワラ出口6bからの脱穀排ワラの落下規制を行なう。すなわち、排ワラ出口6bから落下した脱穀排ワラが落下規制杆33で一旦停止して落下規制棚34に落下させるように、脱穀排ワラに対する受け止め作用とこの受け止め作用の解除を繰り返して行なう。 【0035】 前記操作盤65に変速スイッチ67を設け、この変速スイッチ67を切り換え操作することにより、落下規制杆33の切り換え駆動速度が低速と高速に切り換わるように、電動モータ60の駆動速度を低速と高速の2段階に切り換えられるようになっている。 【0036】 図7に示すように、前記落下規制棚34は、水平又はほぼ水平で、かつ、機体前後方向長さL(奥行き)が約140mmの排ワラ載置面34aを備えるように折り曲げ成形した前記ガイド板30の一部分で構成してある。前記落下規制杆33を経て落下した脱穀排ワラが排ワラ載置面34aに載り、排ワラ載置面34aに載った排ワラは、後から落下した脱穀排ワラによって押し出されて排ワラ載置面34aの上を滑るとか転動して排ワラ載置面34aから落下するように構成してある。これにより、落下規制棚34は、落下規制杆33からの脱穀排ワラの落下規制を行なう。すなわち、落下規制杆33から落下した脱穀排ワラをそのまま地面上に落下しないように、排ワラ載置面34aの上で一旦停止させてから地面上に落下させる。また、脱穀排ワラを排ワラ載置面34aの上で転動させることにより、ばら付きが少なくなるように纏まった状態にして地面上に落下させる。 【0037】 つまり、この排ワラ処理装置Aにあっては、図5に示す如く排ワラ細断装置10のカッターケース11がこれの排ワラ受け入れ口12を開閉するように揺動自在に備えている蓋体13、及び、排ワラ搬送装置20の前記搬送終端側ガイド杆部分22aに連動させて運転部に設けてある切り換えレバー(図示せず)を操作し、前記蓋体13を開き状態と閉じ状態に、搬送ガイド杆22を短縮状態と伸長状態にそれぞれ切り換えることにより、脱穀排ワラを細断状態にして放出する排ワラ処理を行なうとか長ワラ状態のままで放出する排ワラ処理を行なうようになっている。 【0038】 すなわち、排ワラ細断装置10の蓋体13を開き状態に、排ワラ搬送装置20の搬送ガイド杆22を短縮状態にそれぞれ切り換えておくと、排ワラ搬送装置20が、脱穀フィードチェーン6aからの脱穀排ワラを株元側挟持搬送装置23と穂先側係止搬送装置25によって横倒れ姿勢で、脱穀機体に対して穂先側に移動させながら機体後方側に搬送し、排ワラ細断装置10の上方に到達すると、株元側挟持搬送装置23の無端回動チェーン21と搬送ガイド杆22による挟持を解除して落下させる。すると、排ワラ搬送装置20から落下した脱穀排ワラは、排ワラ細断装置10の排ワラ受け入れ口12からカッターケース11の内部に入ってこのカッターケース11の内部で駆動回動されているカッター軸14及び供給軸15の上方に落下し、カッター軸14の複数箇所に一体回動自在に付いていたこのカッター軸14によって回転駆動される円盤切断刃16と、供給軸15の複数箇所に一体回動自在に付いていてこの供給軸15によって回転駆動される円盤供給刃17によってこれらの間に掻き込まれて稈身方向に円盤切断刃16の配列ピッチで決まる長さの細断状態に切断される。細断ワラは、カッター軸14と供給軸15の間からカッターケース内の下部に落下し、駆動回動されている拡散オーガ18に当接して拡散作用を受け、この拡散オーガ18の下方に位置するカッターケース下端の排出口から機体横方向に分散して圃場面に落下する。 【0039】 これに対し、排ワラ細断装置10の前記蓋体13を閉じ状態に、排ワラ搬送装置20の搬送ガイド杆22を伸長状態にそれぞれ切り換えておくと、排ワラ搬送装置20が、脱穀フィードチェーン6aからの脱穀排ワラを株元側挟持搬送装置23と穂先側係止搬送装置25によって横倒れ姿勢で、脱穀機体に対して穂先側に移動させながら機体後方側に排ワラ細断装置10の後部付近まで搬送して排ワラ出口6bから長ワラ状態のままで、かつ、横倒れ姿勢で機体後方向側に排出する。排ワラ出口6bから排出された脱穀排ワラは、その横倒れ姿勢で排ワラ落下経路32を通って地面に落下する。 この長ワラ放出処理を行なうに当たり、前記操作スイッチ66をオンに切り換えておけば、左右一対の落下規制杆33が排ワラ落下経路32を閉じる状態と開く状態に電動モータ60によって常に切り換え駆動されて脱穀排ワラの受け止めと、受け止め解除を繰り返して行なうことにより、図9に示す如く脱穀排ワは、連続して落下しないように落下規制杆33で一旦停止してから落下するように落下規制されながら落下する。さらに、落下規制杆33を通過した脱穀排ワラは、落下規制棚34の排ワラ載置面34aに載って一旦停止してから地面に落下するように落下規制されながら落下する。これにより、排ワラ出口6bから脱穀排ワラが高速で多量に搬出された場合でも、脱穀排ワラが圃場面に切れ目無く連続して落下するのではなく、収集されて間欠的に落下した状態で圃場面に落下していく。また、落下規制棚34の排ワラ載置面上で転動して纏まってから落下することにより、圃場面上にばらつきが少ない収集状態になって落下する。 【0040】 排ワラ細断装置10の蓋体13を閉じ状態に、排ワラ搬送装置20の搬送ガイド杆22を伸長状態にそれぞれ切り換えておくとともに、前記操作スイッチ66をオフに切り換えて、落下規制杆33を排ワラ落下経路32を開いた状態に停止させておくと、排ワラ搬送装置20によって排ワラ出口6bから排出された脱穀排ワラが、排ワラ落下経路32を連続して落下してこの排ワラ落下経路32から圃場面上に連続して落下していく。このとき、図10に示すように、前記蓋体13の遊端部から垂下させてある可撓性を有した合成樹脂シート70が落下規制棚34を覆い、脱穀排ワラを落下規制棚34の排ワラ載置面34aに載らないで落下していくように案内する。 尚、落下規制杆33を駆動しながら排ワラ放出する際、図7に示すように、前記合成樹脂シート70は、閉じ状態に駆動された落下規制杆33によってカッターケース部分11aに押し付け操作され、脱穀排ワラが落下規制棚34の排ワラ載置面34aに載るようになる。 【0041】 図6に示すように、前記連動ロッド51をクランク装置53の出力体53b、及び、前記回転支軸37の操作部材37bに連結している継ぎ手55と連動ロッド51の間に、調節ネジ機構56を設け、この調節ネジ機構56を操作することにより、連動ロッド51の継ぎ手55どうしの間の長さが変化し、落下規制杆33の作動範囲をカッターケース部分11aに近づくとかこのカッターケース部分11aから離れるように調節できるようになっている。 【0042】 前記左右一対の落下規制杆33は、帯板形状のバネ材で作製してある。すなわち、落下規制杆33の作動範囲をカッターケース部分11aに近づく方に調節して落下規制杆33が閉じ状態に操作された際にその遊端部30aがカッターケース部分11aに強く当接することになった場合や、排ワラ出口6bから排出された脱穀排ワラのボリュームが大であった場合、落下規制杆33がカッターケース部分11aからの当接反力や、脱穀排ワラの圧力によって排ワラ落下経路32を開く側に弾性変形し、落下規制杆33の破損を回避できるようになっている。 また、落下規制杆33の作動範囲をカッターケース部分11aの方に調節されると、落下規制杆33の作動範囲のうち、遊端部33aがカッターケース部分11aに当接した状態になる範囲部分が広くなるが、遊端部33aがカッターケース部分11aに当接したままになることが落下規制杆30の弾性変形によって許容されることになり、下規制杆33が排ワラ落下経路32を閉じた状態に操作される時間が長くなり、脱穀排ワラを一旦停止させる時間が長くなる。 【0043】 〔第2実施形態〕 図11は、第2実施形態を有した脱穀排ワラ処理装置Aを示し、この脱穀排ワラ処理装置Aにあっては、落下規制杆33の点においてのみ、第1実施形態を有した脱穀排ワラ処置装置Aと異なっており、この点についてのみ説明する。 【0044】 すなわち、前記左右一対の支持アーム35にわたって機体横向きの支持杆71を固定させ、この支持杆71に固定されたブラケット71aに落下規制杆33の上端部を固定して支持させてある。左右一対の落下規制杆33のそれぞれは、帯板形のバネ材で作製し、遊端部33aが前記カッターケース11の前記落下規制棚34より高レベルに位置する機体上下向きのケース部分11aに当接するとともに、この当接のために若干弾性変形した状態にして前記支持杆71に支持させてある。 これにより、各落下規制杆33は、排ワラ落下経路32を閉じた状態に落下規制杆33が有する弾性復元力によって付勢されており、排ワラ出口6bから排出された脱穀排ワラに受け止め作用し、これにより一旦停止した排ワラの重量が落下規制杆33の付勢力によって決まる設定重量以上になると、図12に実線で示す如く排ワラ重量のためにさらに機体後方側に揺動する状態に弾性変形して排ワラ落下経路32を開いた状態になり、一旦停止していた脱穀排ワラを落下規制棚34に向けて落下させる。 【0045】 〔別実施形態〕 第2実施形態の如く、排ワラ落下経路32を閉じた状態に付勢された落下規制杆33を採用して実施するにあたり、落下規制杆33を板金など非バネ材で構成し、支持杆71を脱穀機機体に回動自在に支持させるとか、落下規制杆33の上端側を支持杆71に回動自在に支持させることにより、落下規制杆33が脱穀機体に対して前後方向に揺動して排ワラ落下経路32を閉じた状態と開いた状態に切り換わるように構成するとともに、支持杆71であるとか落下規制杆33に取り付けたコイルバネや板バネなどの各種付勢手段によって支持杆71を回動付勢するとか落下規制杆33を直接に回動付勢することにより、落下規制杆33を排ワラ落下経路32を閉じた状態に付勢する構成を採用して実施してもよい。 【0046】 上記実施形態の如く落下規制杆33を電動モータ60によって切り換え駆動するように構成する他、排ワラ搬送装置20など各種の動力源から動力伝達して切り換え駆動するように構成して実施してもよい。従って、電動モータ60、排ワラ搬送装置などを総称して駆動機構60と呼称する。 【図面の簡単な説明】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】脱穀排ワラ処理装置の側面図 【図3】脱穀排ワラ処理装置の平面図 【図4】脱穀排ワラ処理装置の後面図 【図5】排ワラ細断装置、落下規制棚の縦断側面図 【図6】連動機構の側面図 【図7】落下規制棚、ドロッパーの縦断側面図 【図8】操作盤の正面図 【図9】落下規制棚の作用を示す側面図 【図10】長ワラ連続放出状態を示す側面図 【図11】第2実施形態を備えた脱穀排ワラ処理装置の縦断側面図 【図12】第2実施形態を備えた脱穀排ワラ処理装置の落下規制杆の作用状態を示す側面図 【符号の説明】 6 脱穀装置 6b 排ワラ出口 32 排ワラ落下経路 33 落下規制杆 34 落下規制棚 34a 排ワラ載置面 60 駆動機構
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成15年4月10日(2003.4.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−305171(P2004−305171A) |
| 【公開日】 |
平成16年11月4日(2004.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2003−106485(P2003−106485) |
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