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【発明の名称】 脱穀扱ぎ歯
【発明者】 【氏名】仲谷 章一
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】朝倉 定夫
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】相田 宙
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】水本 雅也
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】脱穀物に対する送り機能を向上する。

【解決手段】ほぼV字形の棒状の扱ぎ歯本体14とその扱ぎ歯本体14の外郭内でかつ扱ぎ歯本体14厚さ内に配置した板扱ぎ歯15とからなり、扱ぎ歯本体14の厚さ内のうち脱穀物送り方向下手側に偏位した位置に板扱ぎ歯15を配置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ほぼV字形の棒状の扱ぎ歯本体とその扱ぎ歯本体の外郭内でかつ扱ぎ歯本体厚さ内に配置した板扱ぎ歯とからなる脱穀扱ぎ歯であって、前記扱ぎ歯本体の厚さ内のうち脱穀物送り方向下手側に偏位した位置に前記板扱ぎ歯を配置してある脱穀扱ぎ歯。
【請求項2】
前記扱ぎ歯本体と板扱ぎ歯とに、板扱ぎ歯の脱穀物送り方向上手側への移動を阻止するように接触する接触部を形成してある請求項1記載の脱穀扱ぎ歯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱穀装置の扱胴の外周面に装着されて、扱胴の回転に伴って穀稈に対する扱ぎ作用と脱穀物の扱胴軸芯に沿った一方向への送り作用とを実行する脱穀扱ぎ歯で、詳しくは、ほぼV字形の棒状の扱ぎ歯本体とその扱ぎ歯本体の外郭内でかつ扱ぎ歯厚さ内に配置した板扱ぎ歯とからなるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
上述した脱穀扱ぎ歯、つまり、ほぼV字形の棒状の扱ぎ歯本体とその扱ぎ歯本体の外郭内でかつ扱ぎ歯本体厚さ内に配置した板扱ぎ歯とからなる脱穀扱ぎ歯は従来より知られている(例えば、特許文献1参照。)。具体的には、図9の(イ)(ロ)に示すように、扱ぎ歯本体14の厚さ内のうち厚さ方向の中央部に板扱ぎ歯15を配置した脱穀扱ぎ歯が知られている。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−45425号公報(図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは、板扱ぎ歯が扱ぎ歯本体の厚さ方向の内方に相当入り込んでいるため、板扱ぎ歯の面が脱穀物に効果的に送り作用せず、脱穀物の送り機能を十分に発揮できなかった。
【0005】
本発明の目的は、脱穀物に対する送り機能を向上する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明による脱穀扱ぎ歯の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0007】
〔特徴〕
ほぼV字形の棒状の扱ぎ歯本体とその扱ぎ歯本体の外郭内でかつ扱ぎ歯本体厚さ内に配置した板扱ぎ歯とからなる脱穀扱ぎ歯であって、前記扱ぎ歯本体の厚さ内のうち脱穀物送り方向下手側に偏位した位置に前記板扱ぎ歯を配置してある点にある。
【0008】
〔作用〕
板扱ぎ歯が扱ぎ歯本体の厚さ内のうち脱穀物送り方向下手側に偏位した位置に配置されているため、板扱ぎ歯の面が効率良く脱穀物に対して送り作用する。
【0009】
〔効果〕
従って、板扱ぎ歯の配置を工夫するだけの簡単な構造改良により脱穀物に対する送り性能を向上できるようになった。
【0010】
請求項2に係る本発明による脱穀扱ぎ歯の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0011】
〔特徴〕
上記請求項1に係る本発明による脱穀扱ぎ歯において、前記扱ぎ歯本体と板扱ぎ歯とに、板扱ぎ歯の脱穀物送り方向上手側への移動を阻止するように接触する接触部を形成してある点にある。
【0012】
〔作用〕
扱ぎ歯本体と板扱ぎ歯とに接触部を形成して、板扱ぎ歯に作用する送り反力に対して扱ぎ歯本体で対抗するようにしてあるから、脱穀物の送りに起因した板扱ぎ歯の変形を阻止して脱穀物の送りを確実に行えるとともに耐久性を向上できる。
【0013】
〔効果〕
従って、脱穀物に対する送り作用の確実化と耐久性の向上とを図ることができるようになった。
【0014】
【発明の実施の形態】
コンバインは、図1に示すように、左右一対のクローラ走行装置1を備えた機体フレーム2の前部に、植立穀稈(主として豆類)を刈り取って後方に搬送する刈取部3を昇降自在に連結し、前記機体フレーム2に、前記刈取部3からの穀稈を脱穀処理する脱穀装置4と脱穀穀物を貯溜するタンク5とキャビン型の搭乗運転部6とを搭載して構成されている。
【0015】
前記脱穀装置4は、図2に示すように、扱胴7を回転させることにより穀稈を脱穀するとともに脱穀物を後方に搬送する扱ぎ室8と、その下方に位置して扱ぎ室8からコーンケープ9を漏下してくる脱穀物を選別処理する選別室10と、この選別室10に選別風を供給する唐箕11とを備えている。
【0016】
前記扱胴7は、図3にも示すように、胴本体12の周面に螺旋に沿った方向に設定間隔を隔てて複数の扱ぎ歯13を植設することにより、回転に伴い扱ぎ歯13が作用することで脱穀と送りとを行うように構成されている。
【0017】
前記扱ぎ歯13は、図4の(イ)(ロ)に詳しく示すように、ほぼV字形の棒状の扱ぎ歯本体14とその扱ぎ歯本体14の外郭内でかつ扱ぎ歯本体14厚さ内に配置した板扱ぎ歯15とからなる。
前記扱ぎ歯本体14は、丸棒状のものであって、その両端には、前記胴本体7の周面にねじ止めするための雄ねじ部14aが形成されており、その雄ねじ部14aを胴本体7に貫通させてその貫通雄ねじ部14aにナット16を螺合締め付けすることで胴本体7に装着するようになっている。
前記板扱ぎ歯15は、前記胴本体7の周面に接当する取り付け用のフランジ部15aとこれから立ち上がった作用板部15bとからなり、フランジ部15aを前記雄ねじ部14aとナット16とで胴本体7と共締めされることにより胴本体7に装着されている。
【0018】
そして、前記板扱ぎ歯15は、扱ぎ歯本体14の厚さ内のうち脱穀物送り方向下手側に偏位した位置に配置され、この板扱ぎ歯15と前記扱ぎ歯本体14とには、板扱ぎ歯15の脱穀物送り方向上手側への移動を阻止するように接触する接触部b,aが形成されている。前記扱ぎ歯本体14の接触部aは、内周から外周にわたる円弧部分から構成され、板扱ぎ歯15の接触部bは、外周部から構成されている。
【0019】
また、前記扱ぎ歯13は、螺旋に沿った姿勢で胴本体7に装着されている。つまり、板扱ぎ歯15の作用板部15bは螺旋に沿っている。
【0020】
前記コーンケープ9は、図5に示すように、板材17に複数の漏下孔18を周方向及び扱胴軸芯に沿った方向に並置形成して構成されており、漏下孔18としては、図6に示すような丸孔や図7に示すような扱胴軸芯に沿った方向に長い長孔を挙げることができる。そして、漏下孔18は、図8に示すように、60度又はそれ以上のバーリング加工により形成されており、加工時に生じる漏下孔18周辺の巻き込み折れ曲がり部の端19は板材17よりも孔貫通方向内方に突出する状態に形成されている。
【0021】
前記選別室10には、漏下物を篩い選別する揺動選別体20が設置されており、選別室10の底部には、一番物回収部21と二番物回収部22とが形成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】脱穀装置の縦断側面図
【図3】扱胴の正面図
【図4】扱ぎ歯の正面図と縦断側面図
【図5】コーンケープの斜視図
【図6】コーンケープの平面図
【図7】コーンケープの平面図
【図8】コーンケープ要部の断面図
【図9】従来の技術を示す扱ぎ歯の正面図と縦断側面図
【符号の説明】
14 扱ぎ歯本体
15 板扱ぎ歯
a 接触部
b 接触部
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成15年2月19日(2003.2.19)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【公開番号】 特開2004−248558(P2004−248558A)
【公開日】 平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願番号】 特願2003−41076(P2003−41076)