| 【発明の名称】 |
排稈の切断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】持田 幹夫 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】山根 陽一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】排稈搬送体から切断装置に供給される排稈を案内片によって切断部に案内すると共に、持ち回しされる切り藁等を案内片によって、スペーサとの間に形成した戻し間隙からスムースに排出落下をさせる排稈の切断装置を提供する。
【解決手段】排稈搬送体17の下方に設けた上手側カッター22と下手側カッター23の切断部25に、排稈を供給して稈身方向に細断するディスク方式の切断装置9であって、前記下手側カッター23の上方から切断部25に向けて、弾性力を有して排稈を案内する舌片状の案内片36を下手側カッター23の相隣なる切断刃33間に設けたスペーサ30の上に臨ませると共に、上記案内片36の先端をスペーサ30に対し切り藁の戻し間隙Hを有して揺動自在に設けた構成にしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排稈搬送体(17)の下方に設けた上手側カッター(22)と下手側カッター(23)の切断部(25)に、排稈を供給して稈身方向に細断するディスク方式の切断装置(9)において、前記下手側カッター(23)の上方から切断部(25)に向けて、弾性力を有して排稈を案内する舌片状の案内片(36)を下手側カッター(23)の相隣なる切断刃(33)の間に設けたスペーサ(30)上に臨ませると共に、上記案内片(36)の先端をスペーサ(30)に対し切り藁の戻し間隙(H)を有して揺動自在に設けたことを特徴とする排稈の切断装置。 【請求項2】 排稈搬送体(17)を脱穀機3の4番漏斗(8)と切断装置(9)に渡って設け、4番漏斗(8)の側方に切断装置(9)を設けた請求項1記載の排稈の切断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバインやハーベスタ等収穫機の排稈搬送体に設けられる切断装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 一般に、コンバインやハーベスタ等の収穫機は、排稈搬送体の下方に排稈搬送方向の上手側と下手側に配置した、上手側カッターと下手側カッターを互いに内向き回転させ、切断部に供給される排稈を稈身方向に細断するディスク方式の切断装置が設けられる。 従来、上記のような切断装置は、切断された切り藁が切断刃の間で持ち回しされる切り藁(以下持ち回り切り藁と言う)や、スペーサの表面に濡れて付着したまま持ち回しされる藁屑類を、相隣なる切断刃の間に介挿した筒状のスペーサにスクレーパの下端を接触させることにより、該スクレーパで強制的に掻き落とす構成となっている(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 【特許文献1】 特開平7−255265号公報(第3頁、第4図) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 上記公報で示されるような構成の排稈の切断装置は、上方から垂設したスクレーパの下端をスペーサ外周面の下側に接触させているので、切り藁並びに屑類がスクレーパの先端に引っ掛かり易い欠点があると共に、一旦引っ掛かった切り藁等は切断刃及びスペーサの回転によっても外れずに、引っ掛かり量が次第に大きくなって詰まりをきたし、スクレーパの変形や切断不良を発生し易くする。 また、スクレーパによる掻き落としが不十分になって切断部側に持ち回しされる切り藁等は上方に向けて飛散し、ハーベスタでは脱穀機の4番漏斗内に入り込む等の欠点がある。また、切断装置に供給搬送中の排稈に飛散付着した持ち回り切り藁は、切断部に再び送られて2度切りされる等の問題もある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために本発明の排稈の切断装置は、第1に、排稈搬送体17の下方に設けた上手側カッター22と下手側カッター23の切断部25に、排稈を供給して稈身方向に細断するディスク方式の切断装置9において、前記下手側カッター23の上方から切断部25に向けて、弾性力を有して排稈を案内する舌片状の案内片36を下手側カッター23の相隣なる切断刃33間に設けたスペーサ30の上に臨ませると共に、上記案内片36の先端をスペーサ30に対し切り藁の戻し間隙Hを有して揺動自在に設けたことを特徴としている。 【0006】 第2に、排稈搬送体17を脱穀機3の4番漏斗8と切断装置9に渡って設け、4番漏斗8の側方に切断装置9を設けたことを特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】 本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1,図2において符号1は、クローラ式の走行装置2aを有する機台2に脱穀機3を載置したハーベスタである。このハーベスタ1の脱穀機3は、扱胴4を軸支した扱室5の左右に供給口5aと排稈口(4番口)6を形成し、供給口5aの側方に穀稈を載置して供給する供給台7を設け、一方排稈口6の外側に漏斗状の4番漏斗8を形成し、該4番漏斗8の外側にディスクカッタ方式の切断装置9を近接させて装着している。 【0008】 脱穀機3は、扱室5の後部で穀稈を横送り挟持搬送するフィードチェン10を扱口に沿って設け、且つ扱胴4に沿って張設した受網5bの下方で、図示しない送風ファン或いは排塵ファンで形成される選別風路中に、揺動選別体11を設置し受網5bから濾過する脱穀物を選別する。尚、扱室5から4番漏斗8に至った穀粒や刺さり粒を藁屑中に含む夾雑物は、受網5bと4番漏斗8の間で形成される戻し間隙Hから揺動選別体11に回収されて再選別される。 【0009】 また、脱穀機3の後部にはエンジン12と操縦部13を配置し、操縦部13の右方には脱穀選別された穀粒を回収する穀粒回収部15を設けている。 上記のように構成されるハーベスタ1は、供給台7に載置された穀稈を供給口5aからフィードチェン10を介して扱室5内に供給し扱胴4で脱穀すると共に、脱穀済の排稈をフィードチェン10の終端部に設けた排稈搬送体17で切断装置9に搬送し、稈身方向に切断された排稈を地上に向けて下方に排出する。 【0010】 このハーベスタ1の切断装置9は、箱枠状に形成されるカッター機枠19を機台2及び脱穀機3側から延設した複数のステー20によって取付支持する。そして、前後の側壁21,21の左右に、排稈の搬送方向上手側と搬送方向下手側とで一対となる回転歯体としての、上手側カッター22と下手側カッター23を互いに内向き回転可能に軸支している。 また、下手側カッター23は上手側カッター22に対しやや高い位置に軸支した状態で齟齬させ、両者を後述する構成によって互いに内向き回転させて切断部25を形成している。そして、切断部25を排稈搬送体17の下方で該排稈搬送体17に対設した排稈挟持レール26の下方に位置させて設置し、下手側カッター23の上方側から、切断された切り藁と供給される排稈を誘導する切藁案内部材27を後述する構成によって設けている。 【0011】 図3で示すように、上手側カッター22はカッター軸28に筒状のスペーサ30を介し複数の受歯31と受輪32を嵌挿し、且つ下手側カッター23はカッター軸29に上記のものと同様なスペーサ30を介し複数の切断刃33を嵌挿軸支し、各受歯31と受輪32の間に切断刃33を隣接させて齟齬することにより前記切断部25を形成している。 切藁案内部材27は、その基部を下手側カッター23の上方でやや右方(下手側)位置において、カッター機枠19に複数の取付ボルト34によって取付支持され、基部側から上手側下方に向けて切断刃33を入り込ませて突出させるスリット部35を設け、これにより舌片状に形成される案内片36を各切断刃33の間に設置している。 【0012】 また同図で示すように、切藁案内部材27の案内片36は、カッター機枠19の取付部から切断部25に向けて、自身が有する弾性力と自重によって側面視で下向きの湾曲状に傾斜した形状で臨ませ、その先端部を下手側カッター23のスペーサ30から浮き上がらせた状態で離間して設けている。 これにより、案内片36の裏側とスペーサ30との間に、下手側カッター23によって持ち回しされる切り藁や塵埃等を切断部25の内側下方に向けて排出案内する戻し間隙Hを形成すると共に、案内片36の先端部は戻し間隙Hを維持するように揺動自在に支持される。 【0013】 この実施形態において切藁案内部材27は、例えばポリウレタン等の合成樹脂によって成形した、耐磨耗性及び弾性力を備え機械的強度に優れた板状部材を用いることにより、切り藁の排出案内をスムースに行うと共に、切断加工等によって簡単に構成できるようにしているが、これに限定することなく弾性力を有する金属板等によっても形成することができる。 【0014】 また、切断装置9の伝動は上手側カッター22のカッター軸28に設けた入力プーリ50を、エンジン9側から伝動される伝動ケース51の駆動プーリ52からベルト53によって伝動し、且つカッター軸28に設けたギヤ55とカッター軸29に設けたギヤ56を噛合させ、上手側カッター22と下手側カッター23を互いに内向き回転駆動するようにしている。 また、排稈搬送体17は株元側を挟持搬送する株元側排稈搬送体57と、排稈口6から排出される穂先側排稈搬送体59とからなり、それぞれの搬送面に従来のものと同様な構成によって株元側挟持レール26と穂先側挟持レール60を対設している。 【0015】 そして、株元側挟持レール26の終端部と切断装置9との間には、基部側をカッター機枠19に回動自在に枢支された排稈切り換えレール61を設けている。この、排稈切り換えレール61は、実線で示す上方回動姿勢において挟持レール26の終端と離間して排稈を切断部25に供給することができ、また排稈切り換えレール61を下方回動し株元側挟持レール26と接続したときは、排稈を切断装置9に供給しないで上方を通過させ、長い藁のまま機外に搬送排出する。 【0016】 以上のように構成したハーベスタ1は、排稈切り換えレール61を上方回動姿勢に切り換えた状態で、穀稈をフィードチェン10を介し扱室5に供給し脱穀すると、排稈はフィードチェン10から排稈搬送体17に継送搬送され、排稈口6から排出されて切断装置9内に供給される。切断装置9に供給された排稈は、上手側カッター22と下手側カッター23で形成される切断部25によって稈身方向に細断され、細断された切り藁は相対向するスペーサ30,30の間で形成される通路から下方に排出落下する。 【0017】 このとき、切断装置9は弾性力を有する舌片状の案内片36を、下手側カッター23の上方から相隣なる切断刃33の間に設けたスペーサ30に対し、切り藁の戻し間隙Hを有して揺動自在に設けているので、切断された切り藁が相隣なる切断刃33,33の間で、ブリッジ状となって支持され持ち回しされる持ち回り切り藁が案内片36に接当すると、案内片36は持ち回り切り藁を上方から叩き落とすように接触し、持ち回り切り藁のブリッジ状態を解消しながら、案内片36とスペーサ30の間で形成される戻し間隙Hから下方に落下させる。 【0018】 また、下手側カッター23の回転で上方に飛び出そうとする埃や屑類は、飛散される持ち回り切り藁と同様に、案内片36の裏側に沿って案内され戻し間隙Hから下方に排出されるので、従来のもののように切り藁や屑類が飛散して4番漏斗8内に入り込んだり、操縦部13側に飛散する等の欠点を防止することができる。また、排稈搬送体17によって切断装置9側に送給搬送される排稈に対し、持ち回り切り藁が飛散付着することもないから、切断部25で持ち回り切り藁の2度切りも防止され切断負荷の増大を抑制することができる。 【0019】 そして、排稈搬送体17側から多量の排稈や大束な排稈が送給され案内片36に乗ったとき、図4の点線で示すように、案内片36は自身が有する弾性力と可撓性によって、先端が揺動しスペーサ30に接触支持された状態で下方に撓むので、多量な排稈の切断部25側への供給を妨げることなく、また弾性力による復元で排稈の切断部25側への供給を円滑に行うことができる。 【0020】 従って、案内片36を備えて切り藁及び屑類の持ち回りや飛散等を防止する切断装置9は、実施形態で示すようなハーベスタ用の脱穀機3が備える4番漏斗8の側方にできるだけ近接させた状態で設置することができると共に、排稈搬送体17の下方に切断装置9を大きく離間させることなく近接することもできるから、ハーベスタ1の小型化を図ることができる。 尚、上記のように構成した切断装置9は、ハーベスタ用の脱穀機3に限定することなく、コンバイン用の脱穀機の後部に設置される排稈搬送体に対しても装着することができる。 【0021】 【発明の効果】本発明は以上のように排稈の切断装置を構成したので、次のような効果を奏する。 排稈搬送体から切断装置に供給される排稈を、案内片によって上手側カッターと下手側カッターで形成される切断部に案内すると共に、下手側カッターの切断刃間で持ち回しされる切り藁等を、弾性力を有する案内片の裏側でスペーサとの間に形成した戻し間隙から、下方に向けてスムースに排出落下をさせると共に、切り藁等の上方側への飛散を防止することができる。 【0022】 排稈搬送体の下方で4番漏斗の側方に、切り藁等の上方側への飛散を防止した切断装置を設けたことにより、4番漏斗内への切り藁等の入り込みを防止した排稈の細断を行うことができる。また、4番漏斗側に切断装置をより近接させることもでき、ハーベスタの小型化を図ることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる切断装置を備えたハーベスタの構成を示す正断面図である。 【図2】図1の要部の構成を一部破断をして示す平面図である。 【図3】切断装置の上手側カッターと下手側カッター及び案内片の要部の構成を示す平断面図である。 【図4】図4の側断面図である。 【符号の説明】 1 ハーベスタ 3 脱穀機 5 扱室 8 4番漏斗 9 切断装置 17 排稈搬送体 22 上手側カッター 23 下手側カッター 25 切断部 27 切藁案内部材 30 スペーサ 36 案内片 H 間隙
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年1月24日(2003.1.24) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−222644(P2004−222644A) |
| 【公開日】 |
平成16年8月12日(2004.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2003−16523(P2003−16523) |
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