| 【発明の名称】 |
コンバインのグレンタンク |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 高広 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】脱穀部で脱穀選別処理した穀粒を揚穀筒により揚上搬送してグレンタンクに貯留すると共に、該グレンタンクを後方の縦軸芯中心に収納位置及び開放位置に亘って回動自在に支持したコンバインにおいて、前記グレンタンクを回動させる際、グレンタンクを収納位置にて固定するロック装置と機体との干渉を回避してグレンタンクの容量アップを図る。
【解決手段】グレンタンク4の機体外方側からグレンタンク4の内部を通過してグレンタンク4の機体内方側に至る連繋具23と、該連繋具23にグレンタンク4の機体外方側で連結する操作具24と、前記連繋具23にグレンタンク4の機体内方側で連結する係止具25と、該係止具25が係止される前記揚穀筒9に設けた受具26とによって、当該グレンタンク4を収納位置にて固定する係止手段21を構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀部(3)で脱穀選別処理した穀粒を揚穀筒(9)により揚上搬送してグレンタンク(4)に貯留すると共に、該グレンタンク(4)を後方の縦軸芯(Y)中心に収納位置及び開放位置に亘って回動自在に支持したコンバイン(1)において、前記グレンタンク(4)の機体外方側からグレンタンク(4)の内部を通過してグレンタンク(4)の機体内方側に至る連繋具(23)と、該連繋具(23)にグレンタンク(4)の機体外方側で連結する操作具(24)と、前記連繋具(23)にグレンタンク(4)の機体内方側で連結する係止具(25)と、該係止具(25)が係止される前記揚穀筒(9)に設けた受具(26)とによって、当該グレンタンク(4)を収納位置にて固定する係止手段(21)を構成したことを特徴とするコンバインのグレンタンク。 【請求項2】 前記連繋具(23)を、グレンタンク(4)内で機体外方側から機体内方側に亘って橋設した筒状案内部材(22)に挿通したことを特徴とする請求項1記載のコンバインのグレンタンク。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバインの脱穀部で脱穀した穀粒を貯留するグレンタンクに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、コンバインに搭載されているグレンタンクは、該グレンタンクと脱穀部との間に配置した伝動装置の点検、及び修理等の作業を容易に行なうことができるように、グレンタンク後方の穀粒排出用の揚穀筒側に回動支点を設けて、グレンタンクを機体の外側方へ回動可能に構成したものがある。 そして、このものにはグレンタンクを機体に固定するために、グレンタンクの前側側板の一方に開閉レバーを連結した揺動杆を回動自由に枢着し、揺動杆の他方に連杆を連結すると共にその連杆の先端部にロック部を枢着して、該ロック部を脱穀部側に設けたロック受具にロックさせるように構成したロック装置を設けている(例えば、特許文献1参照。)。 或いは、グレンタンク内の横送りラセンの回転軸を支点としてグレンタンクを機体の外側方へ倒伏させるように構成したものがある。 そして、このものでは脱穀部の内側壁とグレンタンクの前面壁との間に形成される空間部に揚穀筒を立設して、この剛性の高い揚穀筒頂部にグレンタンクの固定装置を設けたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。 【0003】 【特許文献1】 特開2001−69849号公報(第3頁、図1−3図) 【特許文献2】 実開平6−46427号公報(第5−8頁、図2及び4図) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら前者の構成のものは、ロック装置を構成する開閉レバー、揺動杆、連杆、及びロック部をグレンタンクの前側側板に沿って配設するものであり、グレンタンクを機体の外側方へ回動させる際、当該ロック装置と機体との干渉を防止するためにグレンタンクの前側と機体との隙間を充分に確保しなけければならず、それにより必然的にグレンタンクの容量が減少するという欠点を有していた。 また、後者の固定装置によるグレンタンクの固定及びその解除は、揚穀筒頂部に突設させた固定ピンに、グレンタンク上面のブラケットに枢着した固定用フックを係脱することによってなされ、その際、作業者は固定用フックに付設した回動レバーの回動操作を行なわなければならないが、回動レバーは運転席斜め後方の離れた位置に設けられているので操作しづらく、しかも固定装置に近接して穀粒排出オーガの支承装置も配設されており、当該回動レバーを回動操作する時、排出オーガとその支承装置が邪魔になることから作業性に問題があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記課題を解決することを目的として創案したものであって、脱穀部で脱穀選別処理した穀粒を揚穀筒により揚上搬送してグレンタンクに貯留すると共に、該グレンタンクを後方の縦軸芯中心に収納位置及び開放位置に亘って回動自在に支持したコンバインにおいて、前記グレンタンクの機体外方側からグレンタンクの内部を通過してグレンタンクの機体内方側に至る連繋具と、該連繋具にグレンタンクの機体外方側で連結する操作具と、前記連繋具にグレンタンクの機体内方側で連結する係止具と、該係止具が係止される前記揚穀筒に設けた受具とによって、当該グレンタンクを収納位置にて固定する係止手段を構成したことを第1の特徴としている。 【0006】 そして、前記連繋具を、グレンタンク内で機体外方側から機体内方側に亘って橋設した筒状案内部材に挿通したことを第2の特徴としている。 【0007】 【発明の実施の形態】 本発明の実施形態を以下添付図面に基づいて詳細に説明する。 【0008】 図1及び図2において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、穀稈を刈り取る前処理部2、刈り取った穀稈から穀粒を脱穀し、且つ穀粒の選別を行なう脱穀部3、選別済みの穀粒を貯留するグレンタンク4、脱穀済の排稈を排出処理する後処理部5、クローラ式の走行装置6、各種の操作具が配設される操作部7等で構成されるが、これらの基本的構成は何れも従来通りである。 【0009】 そして、前記グレンタンク4の前側寄りで、且つ運転席8斜め後方の脱穀部3の内側壁には揚穀筒9が支持された状態で立設してあり、脱穀部3で脱穀選別処理された穀粒を、揚穀筒9により揚上搬送してグレンタンク4に貯留した後、該グレンタンク4の下部に配設した横送り螺旋(図示省略)から排出オーガ10の縦螺旋筒10aを経て、排出オーガ10の先端にある穀粒排出口10bからトラック等の運搬車の貯留タンクに移送するように構成してある。 【0010】 また、前記グレンタンク4は、その後方に設けた排出オーガ10の縦螺旋筒10aの縦軸芯Y中心に収納位置及び開放位置に亘り回動動自在に支持されると共に、当該グレンタンク4を収納位置にて固定し得る係止手段21を図3に示す如く設けている。 【0011】 即ち、前記係止手段21は、穀粒の滞留を防ぐため下方に向けて錐体状の形状を有するグレンタンク4の下部に設けてあり、当該係止手段21は、グレンタンク4内で機体外方側から機体内方側に亘って内側傾斜側壁4aと略平行に橋設した筒状案内部材22と、該筒状案内部材22に挿通し、且つグレンタンク4の機体外方側からグレンタンク4の内部を通過してグレンタンク4の機体内方側に至る連繋具(連杆)23と、該連繋具23にグレンタンク4の機体外方側で連結する操作具(操作レバー)24と、前記連繋具23にグレンタンク4の機体内方側で連結する係止具(フック)25と、該係止具25が係止される前記揚穀筒9に設けた受具(ピン)26とによって構成してある。 尚、前記連繋具(連杆)23をワイヤ等で構成してもよく、更に筒状案内部材22をグレンタンク4に橋設せずに、連繋具23自体を直接グレンタンク4の内部に通過させるように構成してもよいが、その際、グレンタンク4から穀粒が漏れないように確実なシールを施す必要がある。 【0012】 そして、前記操作具(操作レバー)24の回動操作により係止具(フック)25を連係回動させ、該係止具(フック)25を揚穀筒9に設けた受具(ピン26)に係止させることによって、グレンタンク4を収納位置にて固定することができるようになっている。 尚、前記係止具(フック)25は、グレンタンク4の固定が簡単に解除されることのないように常時ばね(図示省略)付勢されている。 【0013】 上述した構成によるグレンタンク4の収納位置における固定及びその解除を行なう係止手段21によって、排出オーガ10の縦螺旋筒10aの縦軸芯Y中心にグレンタンク4を機体の外側方へ回動させる際、当該係止手段21が機体と干渉することがなくなり、それによってグレンタンク4の前側部分の容量アップを図ることができる。 更に、前記筒状案内部材22をグレンタンク4に固着することによって、薄板で形成されているグレンタンク4の剛性も向上させることができる。 また、前記係止手段21によるグレンタンク4の固定及びその解除は、機体外方側に設けられた操作具(操作レバー)24によって容易に行なえることから作業性がよくなる。 【0014】 上述した実施形態では、グレンタンク4の係止手段21を構成する筒状案内部材22を、グレンタンク4下部の内側傾斜側壁4aと略平行に橋設したものを例示したが、当該筒状案内部材22を橋設する位置及びその取付け角度等は、操作具(操作レバー)24の操作性やグレンタンク4の剛性向上を考慮して決定すればよい。 【0015】 また、図4及び図5は、前記グレンタンク4内の略中間部に設けられている補強部材の取付け状態を示したものであって、グレンタンク4の内周には山形状断面を有する補強枠31a,31b,31c,31dが設けられると共に、該補強枠31a,31b,31c,31dの四隅には棒状の補強梁32a,32b,32c,32dを固着し、更には前記補強枠31cと31dとを結ぶ板状の補強梁33aと、補強枠31aと31bとを結ぶ板状の補強梁33bが設けられている。 【0016】 そして、上述した係止手段21を構成する係止具(フック)25の回動支点Pを設けたブラケット41を、前記補強枠31dと略同一高さに設けることによって、当該ブラケット41の強固な支持構造を形成している。 【0017】 【発明の効果】 以上説明したように本発明は、脱穀部3で脱穀選別処理した穀粒を揚穀筒9により揚上搬送してグレンタンク4に貯留すると共に、該グレンタンク4を後方の縦軸芯Y中心に収納位置及び開放位置に亘って回動自在に支持したコンバイン1において、前記グレンタンク4の機体外方側からグレンタンク4の内部を通過してグレンタンク4の機体内方側に至る連繋具23と、該連繋具23にグレンタンク4の機体外方側で連結する操作具24と、前記連繋具23にグレンタンク4の機体内方側で連結する係止具25と、該係止具25が係止される前記揚穀筒9に設けた受具26とによって、当該グレンタンク4を収納位置にて固定する係止手段21を構成したので、グレンタンク4を機体の外側方へ回動させる際、当該係止手段21が機体と干渉することがなくなり、それによってグレンタンク4の前側部分の容量アップを図ることができ、更に前記係止手段21によるグレンタンク4の固定及びその解除は、機体外方側に設けられた操作具24によって容易に行なえることから作業性がよくなる。 【0018】 そして、前記連繋具23を、グレンタンク4内で機体外方側から機体内方側に亘って橋設した筒状案内部材22に挿通したことによって、薄板で形成されているグレンタンク4の剛性を向上させることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】コンバインの全体側面図である。 【図2】同上全体平面図である。 【図3】グレンタンクの周辺構成を示す一部省略正面図である。 【図4】グレンタンクの内部構成を一部省略正断面図である。 【図5】図4におけるA矢視図である。 【符号の説明】 1 コンバイン 3 脱穀部 4 グレンタンク 9 揚穀筒 21 係止手段 22 筒状案内部材 23 連繋具 24 操作具 25 係止具 26 受具 Y 縦軸芯
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−187543(P2004−187543A) |
| 【公開日】 |
平成16年7月8日(2004.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−357671(P2002−357671) |
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