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【発明の名称】 ワラ体の裁断装置
【発明者】 【氏名】東嶋 正治

【要約】 【課題】田圃などで円柱形に結束されたワラ体を牛の飼料に適した長さ裁断するワラ体の裁断装置を提供すること。

【解決手段】ワラ体10を搬送するコンベア2と、コンベア2により搬送されるワラ体10を3方向から半径方向に裁断して複数個に分割する少なくとも3枚の回転刃3〜5を備える。またコンベア2により搬送されるワラ体10が通過するトンネル部1bを設け、トンネル部1bに回転刃3〜5を設ける。ワラ体10は牛が食べやすい長さに裁断されているので、酪農農家はそのまま牛の飼料に供することができる。また裁断されたワラ体10を既存の結束装置により、トラックなどの運搬車に密に積載しやすい四角柱形に結束することにより、運搬効率を改善できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワラをらせん状に束ねて結束したワラ体の裁断装置であって、ワラ体を搬送するコンベアと、コンベアにより搬送されるワラ体を半径方向に裁断して複数個に分割する複数個のカッターとを備えたことを特徴とするワラ体の裁断装置。
【請求項2】
前記コンベアにより搬送されるワラ体が通過するトンネル部があり、このトンネル部に前記複数個のカッターを設けたことを特徴とする請求項1記載のワラ体の裁断装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、牛の飼料に供されるワラ体の裁断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
田圃に生成する稲作のワラは、牛の飼料に供される。ワラは、田圃等において、縄などにより結束されて円柱形のワラ体となり、これをトラックなどの運搬車に積載し、酪農農家へ運搬していた。そして各酪農農家は円柱形のワラ体をナタなどにより牛が食しやすい長さに裁断し、牛の飼料に供していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来は、上記のようにワラ体は円柱形であるため、運搬車に密に積載できず、運搬効率が悪かった。また各酪農農家は、ナタなどにより手作業でワラ体を裁断せねばならなかったので、酪農農家の労働負担はきわめて大きいものであった。
【0004】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するワラ体の裁断装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワラをらせん状に束ねて結束したワラ体の裁断装置であって、ワラ体を搬送するコンベアと、コンベアにより搬送されるワラ体を半径方向に裁断して複数個に分割する複数個のカッターとを備えた。
【0006】
また望ましくは、前記コンベアにより搬送されるワラ体が通過するトンネル部があり、このトンネル部に前記複数個のカッターを設けた。
【0007】
本発明は、カッターによりワラ体を牛が食べやすい長さに裁断する。そして好ましくは、裁断されたワラ体を既存の結束装置によりトラックなどの運搬車に密に積載しやすい四角柱形などに結束し直し、酪農農家へ運搬する。ワラ体は、牛が食べやすい長さに裁断されているので、酪農農家はそのまま牛の飼料に供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はワラ体の裁断装置の斜視図、図2はワラ体の裁断装置の正面図、図3はワラ体の裁断装置の平面図、図4は四角柱に結束されたワラ体の斜視図である。
【0009】
図1〜図3において、1は金属板から成る外体であり、断面略半円弧状の前部1aと円筒形のトンネル部としての後部1bから成っている。外体1の底部に沿うようにコンベア2が配設されている。コンベア2としては、チェンコンベア、ローラコンベア、ベルトコンベアなどが適用できる。また好ましくは、コンベア2にはワラ体(後述)の係止爪6を突設する。M1はコンベア2の駆動用モータである。
【0010】
3、4、5はカッターとしての回転刃であり、120°の等間隔で3個設けられている。回転刃3、4、5はモータM2、M3、M4により駆動される。回転刃3、4、5の略半部は、トンネル部1bの内部に位置している。モータM1〜M4などの駆動系や伝動系の設計は自由であって、例えば1個のモータを3個の回転刃3、4、5の共用モータとしてもよい。
【0011】
10はワラ体である。ワラ体10は、田圃などにおいて、ワラをらせん状(図1の点線参照)に巻回して束ね、縄などのひも状体11により円柱形に結束されている。ワラ体10の寸法は任意であるが、一般に、直径は50cm程度、長さは60cm程度である。
【0012】
このワラ体の裁断装置は上記のような構成より成り、次に作業方法を説明する。作業者がワラ体10を前部1aのコンベア2上に載せると(図1矢印A)、ワラ体10はトンネル部1bへ向って搬送される(図3矢印B)。ワラ体10は、トンネル部1b内を通過する際に、モータM2〜M4に駆動されて回転する回転刃3、4、5により半径方向に裁断して3分割され、トンネル部1bから搬出される。図1において、10a、10b、10cは等分に3分割されたワラ体を示している。回転刃3〜5をトンネル部1bに設け、トンネル部1b内でワラ体10を裁断することにより、裁断されたワラ片が周辺に飛散するのを防止する。
【0013】
このようにして裁断されたワラ体はバラバラのワラになるが、上記のように3分割したことにより、ワラは牛の飼料に適した長さになっている。そこでこのように裁断されてバラバラになったワラを、図4に示すようにひも状体11により四角柱形のワラ体12に結束する。このような四角柱形の結束は、既存の結束機により行うことができる。
【0014】
ワラ体12はトラックなどの運搬車により酪農農家へ運搬されるが、ワラ体12は四角柱形であるので、運搬車に密に積載することができる。ワラ体12は、上記のように牛の飼料に適した長さに裁断されているので、酪農農家はこれをバラして牛の飼料として供することができる。なお本実施の形態では、ワラ体10を3個の回転刃により3分割しているが、要は牛の飼料に供しやすい長さに裁断すればよいものであり、したがってカッター(回転刃)の個数(すなわち分割個数)は任意に決定できるものであり、例えば4個のカッターにより十字形に裁断してもよく、要はワラをらせん状に束ねて結束したワラ体を半径方向に裁断して複数個に分割すればよい。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の本発明によれば、ワラ体は牛が食べやすい長さに裁断されるので、酪農農家はそのまま牛の飼料に供することができる。また裁断されたワラ体を既存の結束装置により、トラックなどの運搬車に密に積載しやすい四角柱形に結束することにより、運搬効率を改善できる。
また請求項2の本発明によれば、カッターをトンネル部に設け、トンネル部内でワラ体を裁断することにより、裁断されたワラ片が周辺に飛散するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワラ体の裁断装置の斜視図
【図2】ワラ体の裁断装置の正面図
【図3】ワラ体の裁断装置の平面図
【図4】四角柱に結束されたワラ体の斜視図
【符号の説明】
1 外体
1a 前部
1b トンネル部(後部)
2 コンベア
3、4、5 回転刃(カッター)
M2、M3、M4 モータ
10 ワラ体
【出願人】 【識別番号】502400669
【氏名又は名称】東嶋 正治
【出願日】 平成14年11月5日(2002.11.5)
【代理人】 【識別番号】100083699
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 利行

【公開番号】 特開2004−154020(P2004−154020A)
【公開日】 平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願番号】 特願2002−321381(P2002−321381)