| 【発明の名称】 |
脱穀機の受網 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 親則 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】自脱型コンバイン等に用いる脱穀機の受網で、作業中に藁屑等が網上に異常に堆積しても、簡単容易に除去出来て、作業の効率に支障のない受網を得る。
【解決手段】脱穀機の受網を、湾曲した四角形状の上側構成部と下側構成部とに分割し、上側構成部は上側フレームに多数の鋼線を横設する一方、下側構成部は下側フレームに多数の縦プレートを縦設すると共に、上記縦プレートには、上記各鋼線用の嵌入溝を穿設し、上下の両構成部を緊締具にて締結して網状に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀機(1)の受網(4)を、湾曲した四角形状の上側構成部(20)と下側構成部(24)とに分割し、上側構成部(20)は上側フレーム(21)に多数の鋼線(22)を横設する一方、下側構成部(24)は下側フレーム(29)に多数の縦プレート(31)を縦設すると共に、上記縦プレート(31)には、上記各鋼線(22)用の嵌入溝(32)を穿設し、上下の両構成部(20,24)を緊締具にて締結して網状に構成したことを特徴とする脱穀機の受網。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバイン等に用いる脱穀機の受網の構成に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、この種の脱穀機の受網は、湾曲した四角形状のフレームに縦横の鋼線からなるクリンプ網を張設して構成していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、コンバイン等で刈取・脱穀作業を行っている内に脱穀機の扱室内の網上に藁屑等が異常に堆積して脱穀作業の続行が不能となって掃除を必要とするような場合、藁屑等がクリンプ網の網目に楔状に引っ掛かって、これらの除去がやり難くく、時間と労力がかかって作業効率を悪くするとの課題があった。 本発明の目的は、上記従来の課題を改善することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明においては、脱穀機の受網を、湾曲した四角形状の上側構成部と下側構成部とに分割し、上側構成部は上側フレームに多数の鋼線を横設する一方、下側構成部は下側フレームに多数の縦プレートを縦設すると共に、上記縦プレートには、上記各鋼線用の嵌入溝を穿設し、上下の両構成部を緊締具にて締結して網状に構成したことを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態について、以下図面の例に基づいて説明する。 図1は、自脱型コンバイン等に採用される脱穀装置の全体側断面図である。 図において、1は脱穀機、2は扱胴、3は扱胴周面に多数植設された扱歯、4aはその下方に設けた受網であって、通常の脱穀機と同様に、前後の側壁5a,5bと上方の天板6及び下方の受網4aとで囲まれた扱室7内で、フィードチェン8で挟持搬送された穀稈が、扱胴2の回転により脱粒処理されるようになっている。 【0006】 そして、上記扱室7内で脱粒処理された被脱穀物は、受網4aを洩下して下方の揺動選別体10上に落下して穀粒と藁屑とに選別処理され、穀粒は一番螺旋11で機端に横送りされた後、揚穀螺旋12にて穀粒タンク13内に収納され、藁屑等は後方下方の排塵口14より機外に排出される。 一方、扱室7内で受網4aから洩下しなかった小枝梗や穂切等は送塵口9を通じて後方の処理室15内に入り、処理胴16にて再度脱粒処理を受けて、その下方の受網4bより洩下して上記揺動選別体10上に落下し、先と同様に選別処理される。 また、フィードチェン8にて挟持され、扱室7から後方に排出された排稈は、排稈搬送装置17に引継がれ、藁処理装置の一つであるカッタ18にて所定の寸法に切断された後、圃場上に散布されるようになっている。 【0007】 次に、図2の受網4(4a,4b)の上側構成部20について説明するに、21は側面視では後述(図5)するように中央部が下方側に湾曲した四角形状の上側フレーム、22は上記上側フレーム21に等間隔で横方向に張設した鋼線であって、その中央部分を除き、多数本が張設されている。 そして、該上側フレーム21には左右の上部に2ヵ所の位置決め穴23,23が設けられていて、後述する下側構成部24と合体させた際の位置決めを成す。なお、上側フレーム21の四隅にある25a・・・は、下側構成部24との合体用のボルト孔であり、26は受網4aを脱穀機1に取付ける際の取付けプレートで、側面視(図5参照)でL字形状を成し、その中間部には複数の取付孔27,27を有する。 【0008】 また、図3の下側構成部24は、上側構成部20と同様に側面視で湾曲した四角形状の下側フレーム29が、中央部分の横桟29a部分を残して上下に窓部30,30を設け、該窓部30に後述(図5)するように中央部が下方側に湾曲して厚みのある縦プレート31を等間隔で多数設けて構成し、上記縦プレート31・・・に、上記各鋼線22・・・用の嵌入溝32・・・をその本数分穿設したものである。 【0009】 そして、下側フレーム29の上部側には、上側構成部20をセットした状態で上記位置決め穴23,23に位置合わせするための左右の位置決めピン33,33が設けられている。 更に、下側フレーム29の四隅には、上側フレーム21同様に、ボルト孔25b・・・が設けられている。 なお、位置決めピン33,33上部の突起は、受網4aを脱穀機1内に装着する際の取付部34,34であり、側面視L字状の取付プレート35に装着されている(図5参照)。 【0010】 次に、図4は上記上側構成部20と下側構成部24とを合体して受網4aに構成した時の平面図であって、これらは上側フレーム21に設けた位置決め穴23,23に、下側フレーム29の位置決めピン33,33を当接させた状態で、上下の各ボルト孔25a,25b・・・を位置合わせした後、ワッシャ37・・とボルト38・・・を介して両者を一体状に合体することによって、網状の受網4aを構成している。 【0011】 また、図5(a)は図4のA−A線断面図であり、図5(b)はその部分拡大図である。 受網4aを脱穀機1の所定箇所に装着する際には、下側構成部24の最上部の取付部34,34側を脱穀機枠に形成された図示しない取付穴に挿入係止した状態で、取付プレート26の取付穴27・と脱穀機枠とを図示しない緊定具にて締結するようになっている。 なお、本実施例では扱室7に設けた受網4aの例について説明したが、処理室15に設けた受網4bの場合も略同様であり、また、その他同様な各種受網4にも応用できるものであることは勿論である。 【0012】 本発明の脱穀機の受網は、以上のような構成よりなっており、図4乃至5に記載の如き上側構成部20と下側構成部24とを合体した状態で、脱穀機1にセットして、コンバインにて刈取・脱穀作業を行うが、被刈取穀稈の種類や生育状態、及び乾燥度合等により扱室7内の藁屑等の分量や性状等が左右される。 そして、刈取・脱穀作業を継続している内に、扱室7内の受網4a上に藁屑等が異常に堆積して脱穀作業の続行が不能となって掃除を必要とするような場合、大量の藁屑等が受網4aに楔状に引っ掛かっているが、この時には、取付プレート26の緊定具を外し、受網4a全体を脱穀機1から引き抜いて、四隅にある各ボルト38・・・を外し、上側構成部20と下側構成部24とを分離する。 それにより、大部分の藁屑等は鋼線22や縦プレート31から容易に外れるものであるが、更に、残っている藁屑等も簡単な掃除をする丈で容易に除去出来るものである。 そして、受網4aの掃除が完了したならば、再び元の状態にセットして作業を再開すれば良い。 【0013】 従って、本案によると、受網4aに引っ掛かった藁屑等の除去のために、従来の如く時間や労力がかかるようなことがなく、掃除をする際の作業が迅速となって、作業能率の向上に寄与するものである。 しかも、上側フレーム21に架設した鋼線22・・・を、下側フレーム29に設けた縦プレート31・・・の各嵌入溝32・・・の中に嵌め込むことにより、鋼線22の位置がずれるようなことがなく、強度が保てるものである。 【0014】 次に、図6はコンバインの排稈搬送装置17に係る要部の平面図を示し、従来、排稈の穂先搬送は爪付きチェンでの駆動方式であったが、この方式であると、爪が搬送藁層に当たることにより高負荷が発生したり、搬送ケース内への藁屑の持込みが発生する等の不具合が発生していた。 そこで、本案は扱歯を螺旋状に配列した穂先側処理胴40にして、排稈チェン41に対し、平行又は一定角度(θ)を保つように構成したものであって、42は扱胴出力軸、43はジョイント、44は処理胴扱歯である。 【0015】 このように扱歯44を螺旋状に配列した穂先側処理胴40にすることにより、搬送系統がコンパクトになると共に、従来のチェンを軸駆動とすることにより騒音の低減に繋がるものである。 また、排稈チェン41と穂先側処理胴40との成す角度とをθの角度で取付けることにより、扱歯44が排稈の穂先側から株元側に当たり、万遍なくササリ粒が落とせる。 なお、上記扱歯44を螺旋に変更しても良いことは勿論である。 【0016】 また、図7はコンバインに装着されるディスク型カッタ18のカッタ軸46への排藁の巻き付き防止用スクレーパ47に関する要部の側面図である。 従来、この種のスクレーパは、藁の巻付防止用として取り付けられ、全体を樹脂等で構成していた。 しかしながら、スクレーパ47は後付け組み立ての都合上、カッタ軸46の半周程度迄しか覆うことが出来ず、組み付け易い反面、外れ易いとの欠点があった。 そこで、本案ではスクレーパ47の一部を切欠き、その切欠部に弾性体48を設けることによって、スクレーパ47挿入時、カッタ軸46の半周以上を覆うように構成したものであって、49はスクレーパ結合部、50はスクレーパ可動部、51はリンクシャフト、52はスターホイル刃、53は鋸刃を夫々示す。 【0017】 そして、スクレーパ47を外す場合には、リンクシャフト51をカッタ軸46の上方で引き抜いて、各スクレーパ47・・・をフリーにした後、スクレーパ47をB方向に引っ張ることにより、スクレーパ可動部50はカッタ軸46の外周に沿って、弾性体48をおし縮めながら外れるものである。 従って、スクレーパ47の後付け装着時、カッタ軸46を半周以上覆うことが可能になったため、藁巻き付きによるスクレーパ47の外れる不具合が解消するものである。 【0018】 【発明の効果】 本発明は、前記の如く、脱穀機1の受網4を、湾曲した四角形状の上側構成部20と下側構成部24とに分割し、上側構成部20は上側フレーム21に多数の鋼線22・・を横設する一方、下側構成部24は下側フレーム29に多数の縦プレート31・・を縦設すると共に、上記縦プレート31には、上記各鋼線22・・用の嵌入溝32・・を穿設し、上下の両構成部20,24を緊締具にて締結して網状に構成したので、受網4上に引っ掛かった藁屑等の除去のために、特別の時間や労力がかかるようなことがなく、その整備作業が迅速となって、作業の能率向上に寄与するものである。 しかも、上側フレーム21に架設した多数の鋼線22・・・を、下側フレーム29に設けた多数の縦プレート31・・・の各嵌入溝32・・・の中に嵌め込むことにより、鋼線22の位置がずれるようなことがなく、強度が保てて耐久性に勝るとの効果も併せ奏するものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明の脱穀装置の全体側断面図である。 【図2】受網の上側構成部の平面図である。 【図3】受網の下側構成部の平面図である。 【図4】上側構成部と下側構成部とを合体して受網に構成した時の平面図である。 【図5】同上受網に構成した状態を示し、(a)は図4のA−A線断面図であり、(b)はその部分拡大図である。 【図6】コンバインの排稈搬送装置に係る要部の平面図である。 【図7】コンバインに装着されるディスク型カッタのカッタ軸への藁の巻き付き防止用スクレーパに関する要部の側断面図である。 【符号の説明】 1 脱穀機 4,4a,4b 受網 7 扱室 10 揺動選別体 15 処理室 20 上側構成部 21 上側フレーム 22 鋼線 24 下側構成部 25a,25b ボルト穴 26,35 取付プレート 29 下側フレーム 31 縦プレート 38 ボルト
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成14年8月23日(2002.8.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−81035(P2004−81035A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月18日(2004.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−243721(P2002−243721) |
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