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【発明の名称】 脱穀機の脱穀処理室装置
【発明者】 【氏名】竹内 賢一朗
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】松井 正実
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】田上 和成
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】脱穀室内を穀稈を挟持移送するフィードチェンを外側へ回動操作により、このフィードチェンと、挟持杆と、網押え板との三者が一体で外側へ回動することにより、脱穀機本体を形成する左右両側の左・右側板の上部を連結する連結部材がなく、このために、強度が弱くなっていた。

【解決手段】脱穀室5内を穀稈を挟持移送するフィードチェンを外側へ回動時には、脱穀室5を形成するフィードチェン側に設けた網押え板8は、脱穀機本体3a側へ残る構成である。又、網押え板8は、係脱手段10で着脱自在に設けた構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀稈の供給を受けて、脱穀室5内を挟持移送するフィードチェン12を外側へ回動自在に設けると共に、穀稈を脱穀する扱胴6を内装した脱穀室5と、該脱穀室5を形成する脱穀室用網7と、フィードチェン12側に網押え板8等とを設けた脱穀機において、フィードチェン12を外側へ回動時には、網押え板8は脱穀機本体3a側へ残ると共に、網押え板8下方部に開口部9を設けたことを特徴とする脱穀機の脱穀処理室装置。
【請求項2】
前記網押え板8を着脱自在とすべく両側には、係脱手段10を設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の脱穀処理室装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱穀室内を穀稈を挟持移送するフィードチェンを外側へ回動時には、脱穀室を形成するフィードチェン側に設けた網押え板は、脱穀機本体側へ残すべく設けた技術であり、脱穀機の脱穀処理室装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて、走行車台の前部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀機の脱穀室内を挟持移送され、この脱穀室を形成する下部の脱穀室用網と、フィードチェン側の網押え板と、前後両側の前・後側板と、上部の扱胴カバー等によって形成され、この脱穀室へ内装した扱胴の回転駆動によって脱穀され、脱穀済み穀粒は、脱穀機の横側に設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0003】
前記脱穀室内に不具合が発生したり、又は清掃を行うときには、フィードチェンと、挟持杆と、網押え板とは、一体に形成して、外側へ回動自在な構成であり、これら一体となったフィードチェン等を外側へ回動させて、脱穀機上部の一方側を開状態に操作して、不具合箇所の修理、又は清掃を行う。終了後は元に復元する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
フィードチェンと、挟持杆と、網押え板との三者が一体に形成されて、外側へ回動自在な構成であることにより、これ三者が一体のフィードチェン等を外側へ回動操作したときには、脱穀機の前後両側の前・後側板間の上部は、連接する部材がなくなり、このために、脱穀機の本体の上部が弱くなり、脱穀室内の不具合箇所の修理、又は清掃を行うときに、十分注意して行う必要があったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、穀稈の供給を受けて、脱穀室5内を挟持移送するフィードチェン12を外側へ回動自在に設けると共に、穀稈を脱穀する扱胴6を内装した脱穀室5と、該脱穀室5を形成する脱穀室用網7と、フィードチェン12側に網押え板8等とを設けた脱穀機において、フィードチェン12を外側へ回動時には、網押え板8は脱穀機本体3a側へ残ると共に、網押え板8下方部に開口部9を設けたことを特徴とする脱穀機の脱穀処理室装置としたものである。
【0006】
脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを穀稈の植付圃場を走行させて、走行車台の前部に設けた刈取機で立毛穀稈は、刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側へ載置した脱穀機のフィードチェン12と、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェン12と、挟持杆とで挟持されて、脱穀機の脱穀室5内を挟持移送され、この脱穀室5を形成する下部の脱穀室用網7と、フィードチェン12側に設けた網押え板8と、前後両側の前・後側板と、上部の扱胴カバー等によって形成され、この脱穀室5へ内装した扱胴6の回転駆動によって脱穀され、脱穀済み穀粒は、脱穀機の横側に設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0007】
前記脱穀室5内に不具合が発生したり、又は清掃を行うときには、フィードチェン12と、挟持杆とを一体に形成して、外側へ回動させるが、脱穀機本体3aの上部の一方側(左側部)は、網押え板8により、脱穀機の前後両側の前・後側板間は、接続状態であり、脱穀機本体3a側へ網押え板8を残した構成である。フィードチェン12等を外側へ回動して、広くなった左側上部、及び網押え板8の下方部に設けた開口部9より、不具合箇所の修理、又は清掃等を行う。終了後は元に復元する。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、前記網押え板8を着脱自在とすべく両側には、係脱手段10を設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の脱穀処理室装置としたものである。
前記脱穀室5内に不具合が発生して、大修理を行ったり、又は大清掃を行うときには、フィードチェン12と、挟持杆とを一体に形成して、外側へ回動自在な構成であり、これら一体となったフィードチェン12等を回動させると共に、脱穀機本体3aの上部の一方側(左側部)で前後両側の前・後側板間には、係脱手段10で装着して設けた網押え板8を取り外して、脱穀機上部の一方側(左側部)を全開放状態にして、この全開放部から不具合箇所の修理、又は清掃等を行う。終了後は元に復元する。
【0009】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、脱穀機の脱穀機本体3aの上部の一方側(左側部)のフィードチェン12を外側へ回動操作したときでも、脱穀機本体3aの上部の前後両側の前側板と、後側板との間は、網押え板8で接続状態であり、脱穀機本体3a側へ網押え板8が残ることにより、脱穀機本体3aの上部の剛性が向上すると共に、この網押え板8の下方部に開口部9があることにより、メンテナンスが容易になる。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、前記網押え板8は、脱穀機本体3aの前後両側の前・後側板間へ係脱手段10により、着脱自在に設けて、取り外しできることにより、メンテナンスが容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側には、穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機3を載置した構成である。この脱穀機3の左側部には、穀稈を挟持移送する外側へ回動自在にフィードチェン12と、挟持杆13とを一体に形成して設け、このフィードチェン12と、挟持杆13とにより、脱穀室5内を挟持移送中の穀稈は、この脱穀室5へ回動自在に内装軸支した扱胴6で脱穀する構成である。脱穀室5は、脱穀機本体3aの前後両側の前・後側板4a,4bと、脱穀室用網7と、網押え板8と、扱胴カバー11等とにより、形成された構成である。フィードチェン12等を外側へ回動操作したときでも、網押え板8は、脱穀機本体3a内へ残る構成である。脱穀機3の網押え板8等を主に図示して説明する。
【0012】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図11で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ14aを張設した走行装置14を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機3を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機15で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機15で後方上部へ移送され、脱穀機3のフィードチェン12と、挟持杆13とで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機3の右横側に配設した穀粒貯留タンク16内へ一時貯留される。
【0013】
前記走行車台2の前側には、図11で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド17a、及び各分草体17bと、立毛穀稈を引起す各引起装置17cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置18の掻込装置18aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置17dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機3のフィードチェン12と、挟持杆13とへ受渡しする穀稈掻込移送装置18の根元・穂先移送装置19a,19b等からなる刈取機15を設けている。該刈取機15は、油圧駆動による伸縮シリンダ20により、土壌面に対して昇降自在に移動する構成である。
【0014】
前記刈取機15の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆21aの上端部には、左右方向の支持パイプ杆21bを設け、この支持パイプ杆21bを走行車台2の上側面に設けた支持装置21cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ20の作動により、刈取機15は支持パイプ杆21bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0015】
前記刈取機15の穀稈掻込移送装置18によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ15aを設けた構成である。
前記脱穀機5側の前部には、図11で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置22aと、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席22bとは、操作室フレーム22c内へ形成した操作室22d内へ設け、この操縦席22bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン23を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク16を配設する。これら走行装置14と、刈取機15と、脱穀機3と、エンジン23等により、コンバイン1の機体1aを形成している。
【0016】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース24内の伝動機構24aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ24bを設けた構成である。
前記脱穀機3は、図1〜図11で示す如く前・後側板4a,4bと、前・後中側板4c,4dと、左・右側板4e,4fとにより、略箱形状の脱穀機本体3aを形成した構成である。脱穀機3の左側板4e側には、刈取機15の刈刃装置17dで刈取りされ、根元・穂先移送装置19a,19bで後方上部へ移送される刈取り穀稈を引継ぎ挟持移送するフィードチェン12と、挟持杆13とは、一体状に形成して、左外側へ支持装置21cに設けたチェン支持具12bを回動支点として、回動自在に設けた構成である。
【0017】
前記フィードチェン12と、挟持杆13とにより、脱穀機3の脱穀室5内を挟持移送中の刈取り穀稈は、この脱穀室5内の多種類で多数本の扱歯6aを植設した扱胴6は、図2〜図4で示す如く前側板4aと、後中側板4dとの間に、回転自在に軸支して設け、この扱胴6の回転駆動により、脱穀する構成である。
【0018】
前記脱穀室5は、図1〜図4で示す如く前側板4aと、後中側板4d間で、扱胴6の扱歯6aの回転外周下側部側に設けて、脱穀した脱穀処理物が漏下する脱穀室用網7と、フィードチェン12部側の左側で、このフィードチェン12の内側で、前側板4aと、後中側板4dとの間に設けた網押え板8と、脱穀機3の脱穀機本体3aの上側に設けた扱胴カバー11等とにより、形成した構成である。
【0019】
前記フィードチェン12と、挟持杆13とを一体に形成して設け、これらを左外側へ回動操作しても、脱穀室5の左側上部のフィードチェン12の内側へ位置させて設けた網押え板8は、図1で示す如く脱穀機3の脱穀機本体3aへ残る構成である。又、網押え板8の下方部で、左側板4eの上部には、図1、及び図11で示す如く開口部9を設けた構成である。この開口部9より、メンテナンスができる構成である。
【0020】
前記フィードチェン12と、挟持杆13とを一体で左外側へ回動操作しても、網押え板8は、脱穀機3の脱穀機本体3aへ残ることにより、脱穀機3の脱穀機本体3a上部の剛性が向上すると共に、この網押え板8の下方部に開口部9を設けたことにより、メンテナンスが容易になる。
【0021】
前記網押え板8は、図1〜図6で示す如く脱穀機3の前側板4aと、後中側板4dとの間に設け、この網押え板8は、前後両側端部に設けた係脱手段10により、着脱自在に構成である。この係脱手段10は、網押え板8の前後両側の下側面上部に設けたガイドピン25と、下側面下部に設けたロック装置26とよりなる構成であり、網押え板8の装着は、各ガイドピン25を脱穀機本体3aの上部に設けた各ガイド溝3bへ滑り込ませた後に、各ロック装置26を回動操作して、ロックする構成である。又、取外しは逆の手順で行う構成である。
【0022】
前記各ロック装置26は、図5、及び図6で示す如くロック軸26aへ回動自在にロックハンドル26bを軸支すると共に、このロックハンドル26bの一方側には、ロックピン26cを固着して設け、この各ロックピン26cは、脱穀機本体3aの上部に設けた各ロック孔3cへ挿入する構成であり、更に網押え板8の下部の前後方向中央部に設けた固定ピン26eは、扱胴室用網7を装着する網枠7aに設けた支持孔7bへ挿入して、支持させた構成である。又、このロックハンドル26bは、網押え板8の下側面に設けた略L字状の支持板26dにより、ロックハンドル26bでロック位置へ固定されて、この網押え板8を所定位置へ装着した構成である。
【0023】
前記網押え板8は、この網押え板8の左右両側に設けた係脱手段10の各ガイドピン25と、ロック装置26とによって、着脱自在に設けたことにより、取外しができて、メンテナンスが容易になる。
前記網押え板8の下部の前後方向の中央部には、図5、及び図6で示す如く固定ピン26eを設け、この固定ピン26cは、扱胴室用網7を装着する網枠7aの前後方向の略中央部に設けた支持孔7bへ挿入して、網押え板8の中央部を支持した構成である。
【0024】
これにより、前記網押え板8aを前後両側の各ガイドピン25と、各ロックピン26cと、扱胴室用網7の網枠7aへ挿入した固定ピン26eとにより、網押え板8を固定したことにより、この網押え板8へ過負荷が掛かったときでも、変形を防止することができる。
【0025】
前記網押え板8に設けた各ロックピン26cを挿入する脱穀機本体3aの前・後側板4a,4bへ個別に設けた各ロック孔3cは、図5で示す如く変形の長孔に形成した構成である。
これにより、前記扱胴室用網7と、扱胴6の扱歯6a先端部との間の隙間は、扱胴室用網7の上下調節により、調節するが、この調節を行ったときには、この調節に連動して、網押え板8も同時に調節されることにより、扱胴室用網7、及び網押え板8と、扱歯6aの先端部との隙間は、一定隙間に調節することができることにより、穀稈の穀粒の扱残りを防止することができる。
【0026】
前記各係脱手段10の各ロックハンドル26bは、図5〜図8で示す如くこのロックハンドル26bは弾発材の板バネ等で形成した構成である。又、網押え板8へ装着した支持板26dには、図7で示す如く折曲部40を設けると共に、この折曲部40には、所定巾で所定高さの突出部40aを設け、各ロックハンドル26bを突出部40aを越えたロック位置(イ)側へ操作することにより、各係脱手段10はロック状態に固定される構成である。
【0027】
これにより、前記ロックハンドル26bを板バネ材で形成すると共に、支持26dには、折曲部40を設け、この折曲部40には、突出部40aを設けたことにより、ロックハンドル26bを突出部40aを乗り越えたロック位置(イ)側へ操作することにより、このロックハンドル26bは、ロック位置で確実にロック状態になり、固定が外れることがなくなった。又、フィードチェン12のチェンレール12aと、ロックハンドル26bとの隙間(T)は、図8で示す如く少なくなり、更にロックハンドル26bの固定が外れることがなくなった。
【0028】
前記ロック装置26は、図 、及び図 で示す如く各ロックピン6cは、ロックハンドル26bを支持板26dの折曲部40の突出部40aを乗り越えたロック位置(イ)側へ操作することにより、ロック位置で固定される構成である。
これにより、板バネ材のロックハンドル26bをロック位置(イ)への操作が容易である。又、固定方法が容易になる。更にこのロックハンドル26bの外れを防止することができる。
【0029】
前記脱穀室5の移送終端部には、図2〜図4で示す如く未脱穀処理の排塵物を、後述する排塵処理室27内へ供給する前・後中側板4c,4d間に、脱穀排出口28aを設けた構成である。
前記脱穀室5の横側後部には、この脱穀室5の脱穀排出口28aから排出される排塵物の供給を受けて、後方へ移送しながら再脱穀処理する排塵螺旋プレート27bと、複数個の排塵処理爪27cと、排出爪27d等とを外周部へ装着した排塵処理胴27aを回転自在に軸支内装した排塵処理室27を設けた構成である。この排塵処理胴27aの各排塵処理爪27c等の回転外周の下側には、再脱穀処理物が漏下する排塵室網27eを張設した構成である。又、排塵処理室27の移送終端部には、再脱穀排塵物の漏下しなかった一部の穀粒と、藁屑、及び稈切等とを排出する排塵排出口28bを設けた構成である。
【0030】
前記排塵処理室27へ内装した排塵処理胴27aの回転外周下部側へ張設した排塵室網27eの移送終端部には、図9、及び図10で示す如くガイド杆41を後方下部へ傾斜させて設けた構成である。このガイド杆41により、排塵処理室27内で再脱穀処理された排塵物の内の長藁は、ガイド杆41で案内されて、機外(ロ)へ排出される。藁屑は、このガイド杆41から落下して揺動選別装置30へ供給される。又、排塵室網27eから漏下した穀粒、及び藁屑は揺動選別装置30へ供給される。
【0031】
これにより、前記排塵室網27eへガイド杆41を設けたことにより、長藁はこのガイド杆41により、機外へ排出され、これにより、揺動選別装置30の処理負担を軽減することができる。
前記排塵処理室27の前側には、図2〜図4で示す如く二番物の供給を受けて、前方へ移送しながら再脱穀処理する複数個の二番処理爪29bを外周部へ装着した二番処理胴29aを回転自在に軸支内装した二番処理室29を設けた構成である。二番処理胴29aの二番処理爪29bの回転外周の下側には、再脱穀処理した二番物が漏下する二番処理網29cを張設した構成である。二番処理室29の移送終端部には、再脱穀処理した二番物の漏下しなかった一部の穀粒と、藁屑、及び稈切等とを排出する二番排出口28cを設けた構成である。二番処理胴29aと、排塵処理胴27aとは、同軸上へ軸支した構成である。
【0032】
前記脱穀室5の下側には、選別室5aを設け、この選別室5a内には、脱穀室用網7と、排塵室網27eと、二番処理網29cとから漏下する脱穀処理物と、再脱穀排塵物と、再脱穀二番物と、漏下しなかった排塵排出口28bと、二番排出口28cとから排出される排出物とを受けて、揺動移送しながら、揺動選別する揺動選別装置30を揺動自在に吊り下げ状態に設けた構成である。
【0033】
前記揺動選別装置30は、移送始端部側から順次移送棚30aと、開閉自在な複数個のチャフシーブ30bと、複数個のストローラック30cと、チャフシーブ30bの下部には、グレンシーブ30dと、ストローラック30cの下側に流下棚30eとを設けた構成である。又、揺動選別装置30の前方下部には、揺動カム装置31aを設け、後方下部には、ローラ装置31bを設けて、この揺動選別装置30を揺動駆動する構成である。
【0034】
前記揺動選別装置30の下側前部には、送風羽根32aを回転自在に内装軸支した送風機32を設け、この送風機32の送風羽根32aから発生する起風を送風して、揺動選別装置30から落下する穀粒と、藁屑、塵埃、及び稈切等とに風選別する構成である。
【0035】
前記揺動選別装置30で揺動選別され、送風機32で風選別され、一番選別棚33bを流下して、一番受樋33内へ供給された選別済み穀粒は、一番受樋33内へ回転自在に軸支した一番螺旋33aで右横側へ移送され、一番揚穀筒34へ内装軸支した一番揚穀螺旋34aで引継ぎ揚送され、一番投出筒34bから穀粒貯留タンク16内へ供給され、一時貯留される構成である。
【0036】
前記一番受樋33の後側には、二番螺旋35aを回転自在に内装軸支した二番受樋35を設け、この二番受樋35の前側上部と、一番選別棚33bの上方部とは、接続して設けると共に、後側上端部は、揺動選別装置30の流下棚30eの下端部の下側へ重合させた構成である。
【0037】
前記二番受樋35内へ供給された二番物は、この二番受樋35内の二番螺旋35aで右横側へ移送され、二番還元筒36へ内装軸支した二番還元螺旋36aで引継ぎ揚送され、二番投出筒36bから二番処理室29内へ還元され、還元された二番物を、再脱穀処理する構成である。
【0038】
前記揺動選別装置30の移送終端部で、左側板4eの上部には、揺動選別装置30で揺動選別、及び送風機32で風選別した藁屑、塵埃、及び稈切等を吸引して、機外へ排出する吸引ファン羽根37aを内装軸支した吸引ファン37の吸引ファンケース37bの左外側面を、左側板4eより、所定量外側へ突出させて設けた構成である。
【0039】
前記穀粒貯留タンク16内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク16の後側には、縦移送螺旋38aを内装した排出支持筒38を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒38の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋39aを伸縮自在に内装した排出オーガ39を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0040】
前記脱穀室5を形成する後中側板4dの下方部には、図12〜図15で示す如くステー42を設けて、このステー42を選別室5aと連結すると共に、二番還元筒36を連結した構成である。
前記後中側板4dと、二番還元筒36とをステー42で連結したことにより、後中側板4dの上下の変形を防止することができ、脱穀室5内が多量の流量時でも、藁屑等で扱胴6が持ち上げられることを防止でき、これにより、穀稈の扱ぎ残し粒の発生を防止することができる。
【0041】
前記後中側板4dと、ケーシングフレーム43との間で、排塵処理胴27aの上部には、図12〜図14で示す如く略平行に、上下二段形状の連結フレーム44を、取付板44aを介して、設けると共に、この連結フレーム44から排塵側板45へ連結する下連結フレーム46を設けた構成である。又、連結フレーム44の上側には、藁屑の溜りを防止するために、カバー47を設け、このカバー47は、後中側板4dの近傍側の傾斜は、他の部分の傾斜より、急傾斜にして設けた構成である。
【0042】
これにより、前記連結フレーム44と、下連結フレーム46とを設けたことにより、後中側板4dと、排塵側板45との強度アップを図ることができた。又、後中側板4dの近傍は、藁屑等が溜まりやすい箇所であるが、カバー47を設け、このカバー47の傾斜を急傾斜にしたことにより、藁屑の溜りを減少させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機の網押え板の左側部の拡大側面図
【図2】脱穀機の拡大側断面図
【図3】脱穀機の拡大正断面図
【図4】脱穀機の拡大平断面図
【図5】網押え板の係脱手段部の拡大正面図
【図6】網押え板の係脱手段部の拡大側面図
【図7】網押え板のロック装置部の拡大正面図
【図8】網押え板のロック装置部のロックハンドル部の正面図
【図9】排塵室網のガイド杆部の拡大正面図
【図10】排塵室網のガイド杆部の拡大平面図
【図11】コンバイン全体側面図
【図12】他の実施例を示す図で、連結フレームと、下連結フレームとの側面

【図13】他の実施例を示す図で、連結フレームと、下連結フレームとの正面

【図14】他の実施例を示す図で、脱穀機の連結フレームと、下連結フレーム
との取付部の拡大側面斜視図
【図15】他の実施例を示す図で、二番還元筒の取付部の右側拡大側面図
【符号の説明】
3a  脱穀機本体
5   脱穀室
6   扱胴
7   脱穀室用網
8   網押え板
9   開口部
10  係脱手段
12  フィードチェン
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年7月16日(2002.7.16)
【代理人】
【公開番号】 特開2004−49019(P2004−49019A)
【公開日】 平成16年2月19日(2004.2.19)
【出願番号】 特願2002−207114(P2002−207114)