| 【発明の名称】 |
コンバインのキャビン装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】草地 寛太 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】尾立 誠 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】加藤 英一 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】フィーダハウスとキャビンを並列配置にした普通型コンバインにおいて、機体側方に設けたキャビンから反対側の刈取部が直視し難くなるとともに
【解決手段】昇降自在のフィーダハウスをキャビンと並列配置にし、後方にグレンタンクを連設した普通型コンバインにおいて、キャビン1内に設けた操作パネル2の下方にフィーダハウス3の外側を平面視で重合させ、双方をクローラ走行装置10よりも内側に設置するとともに、該キャビン1内に配置した各操作レバー6の連結ロッド7を前記キャビン1の後部に横架した支点軸8に接続するリンク機構にしたキャビン装置の提供である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体前方の側方にキャビンを装備し、刈取部と脱穀部を連結する昇降自在のフィーダハウスを該キャビンと並列配置にするとともに、後方にグレンタンクを連設した普通型コンバインにおいて、キャビン(1)内に設けた操作パネル(2)の下方にフィーダハウス(3)の外側を平面視で重合させたことを特徴とするコンバインのキャビン装置。 【請求項2】 並列配置にしたキャビン(1)とフィーダハウス(3)の双方をクローラ走行装置(10)よりも内側に設置したことを特徴とする請求項1に記載したコンバインのキャビン装置。 【請求項3】 キャビン(1)内に設けた各操作レバー(6)、(6)の連結ロッド(7)を該キャビン(1)の後部に横架した支点軸(8)に接続させ、該支点軸(8)を介して各部と連結するリンク機構にしたことを特徴とする請求項1に記載したコンバインのキャビン装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、キャビンとフィーダハウスを並列配置にした普通型コンバインのレイアウトに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、キャビンとフィーダハウスを並列配置にした普通型コンバインでは、運転席を機体の側方に設置して地上高さを低くするコンパクト構造とするが、刈取りオーガ全体を視認することが難しくなる。このような視界不良を改善するために、運転席の前面に設けた計器やスイッチ類、操作パネル等の配置を車台の中央側になるものほど順次低く構成して、運転者の前方視界を拡大したものがある。 又、操作パネルの先端を斜め形状にしたり、ステップのコーナ部に透明の窓を設けて足元から圃場面を直視する構成にし、刈取部に対して操縦者の視界を広げたものがある。 【0003】 【特許文献1】 特開平02−308713号公報 (第1―2頁、第4図) 【特許文献2】 特開平10−75634号公報 (第2頁、第2、4図) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 運転座席を低く設置して操縦の安定性とコンバインをコンパクト化する手段として、フィーダハウスとキャビンを並列配置にしたレイアウトが従来技術にあるが、刈取りオーガが広幅になる普通型コンバインにおいては、キャビンの位置が低く該キャビンの反対側に拡幅した刈取部が直視し難くなって操縦技術を要することがある。又、脱穀部に並設したグレンタンクに穀粒が充填されると、機体右側の重量が増加して片側のクロ―ラが沈降する等の問題点を生じる。このような前方視界の不利と左右バランスの変化を緩和するために、前記フィーダハウスとキャビンが隣接する部分を重合させ、運転座席をクローラ走行装置よりも内側に変位させたキャビン装置の提供を目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】 昇降自在のフィーダハウスをキャビンと並列配置にし、脱穀部にグレンタンクを並設した普通型コンバインにおいて、キャビン内に設けた操作パネルの下方にフィーダハウスの外側を平面視で重合させ、機体の中心側に運転座席を配置させたキャビンの構成にしてある。 【0006】 並列配置にしたキャビンとフィーダハウスの双方をクローラ走行装置よりも内側に設置し、右クローラに作用するキャビンの重量を機体の中心側に変位させた構成である。 【0007】 キャビン内に設けた各操作レバーの連結ロッドをキャビンの後部に横架した支点軸に接続させ、該支点軸を介して各部に連結するリンク機構にし、グレンタンクの回動にともなって該キャビンの後方に形成された作業空間からリンク機構の点検整備ができる構成にした。 【0008】 【発明の実施の形態】 普通型コンバインにおけるキャビン1の配置には二つの形式があり、機体の中央部即ち、フィーダハウス3の上方に装備するものと、機体の側方に装備するものがあり、前者は運転座席22と重心位置が高くなって乗降りする労力を要し、安定性が劣るものの前方視界が良く居住空間も広く形成できる特性がある。一方後者は該運転座席22が低く設定されて安定性に優れ、機体をコンパクト化することが可能である。しかし、前方視界が前者に比べて不利になるが、コンパクト化を重視する中小型の普通型コンバインに採用されたレイアウトであって、本発明も後者の機体側方にキャビン1を装備してフィーダハウス3と並列配置にし、該キャビン1の設置を機体の中心側に近づけた普通型コンバインの構成にするとともに、クローラ走行装置10よりも内側に前記フィーダハウス3とキャビン1を設置し、双方の隣接する部分を平面視で重合させたレイアウトにすることによって、前方視界とバランスの変動を改善したキャビン装置の形態であり、詳細を以下の実施例で説明する。 【0009】 【実施例】 本発明によるキャビン内の左側に設けた操作パネルの下方にフィーダハウスの外側を重合させた普通型コンバインの概要を図5の斜視図と、図1の要部を断面した平面図で説明すると、左右一対のクローラ走行装置10に支持された機台11上に脱穀部Aを搭載し、スクリュー扱胴14を進行方向に装着した前面に前枠12を立設して支持メタル13を両側に設け、フィーダハウス3内に張設したスラットコンベヤ15の駆動軸16を回転自在に装着し、該フィーダハウス3が昇降する回動支点Pを形成したものであり、この前方に連結する刈取部Bの構成は、先端に分草板31や往復動する刈刃17を横設して穀稈を刈取り、切断した茎稈を前記フィーダハウス3に搬送する刈取りオーガ18と、刈取りフレーム20から昇降自在に支持されたリール21を全幅に装備する刈取り装置にし、前記クローラ走行装置10よりも両側に拡幅した前記刈取部Bの構成である。このような刈取部Bと脱穀部Aを連結するフィーダハウス3を、運転座席22や操縦装置を設けたキャビン1と並列配置にした普通型コンバインのレイアウトにしたものである。 【0010】 図2は、フィーダハウスにキャビンを並列配置した正面図であって、図3に示す要部の側面図を併用して、キャビンとフィーダハウスの一部を重合させたレイアウトを説明すると、クローラ走行装置10の左側に搭載した脱穀部Aの前面から延設したフィーダハウス3は機体の中央から左側の配置となる。一方脱穀部Aに並設したグレンタンク23と前方に連設したキャビン1は、前記クローラ走行装置10の右側に配置され、該キャビン1とフィーダハウス3が隣接する並列配置の構成である。 【0011】 このように並列に配置したキャビン1左側の操作パネル2に走行レバー25や昇降レバー26とリールレバー27等(総称して操作レバー6とする)を長手方向に配置し、この操作パネル2の下方を室内と昇降空間30に区分する隔壁28を設け、フィーダハウス3が出入りする切欠ぎ部分を前記キャビン1の下側部に形成したことによって、図3に示す鎖線の如く機台11から支持した油圧シリンダー32の伸張で前記フィーダハウス3が上昇した状態になっても、前記昇降空間30に該フィーダハウス3の側方を出入り可能にした構成であり、平面視で前記キャビン1の操作パネル2とフィーダハウス3の側方を重合させたキャビン装置にしたものである。 【0012】 並列配置のキャビン1とフィーダハウス3を重合させたキャビン装置にすると、運転座席22が機体の中心側に変位し、コンバイン全体の斜視図(図5)に示す如く刈取部Bの左分草板31が視認し易くなるとともに、右側クローラ5の外側よりも内方向にキャビン1が設置されたことによって、グレンタンク23に穀粒が充填されるに伴い該右側クローラ5に作用する重量の増加が緩和され、左右バランスを維持するとともにキャビン1の居住空間をフィーダハウス3側に拡張可能にしたキャビン装置である。 【0013】 以上説明したキャビン装置は、キャビン1を機体の側方に設置した従来技術の普通型コンバインにおける前方視界の不利と、左右バランスを改善したものであって、クローラ5の外側よりも内方向に設置したキャビン1によって生じた右側のスペースに固定式の昇降ステップ33を固着し、クローラ走行装置10よりも内側に装着した乗降装置である。このような構成は、機体幅から両側に突出する刈取部Bを取り外しての路上走行や輸送をする場合等で、該昇降ステップ33が機体の外方向に突出せず障害物に衝突する弊害が回避され、しかも、収納構造にすることが不用となり簡素化した乗降装置にすることができた。 【0014】 図4は、キャビン内に設けた操縦装置の平面図であって、図3に示す要部の側面図を併用して操作レバーのリンク機構を説明すると、キャビン1に配設した操縦装置は、中央の前方にハンドル35を設けて運転座席22がこれに対設してあり、左側の長手方向に操作パネル2を配置して前方に走行レバー25を植立し、その後方に刈取部Bの昇降レバー26とリール21の高さ調節を行うリールレバー27を連設してある。尚、これらのレバー類を総称して操作レバー6と表示する。 【0015】 運転座席22の右側後方には、刈取りクラッチレバー36と脱穀クラッチレバー37を並設して、キャビン1の後部に横架した支点軸8に嵌着させた各リンクアーム40a、40bに連結ロッド7で接続し、該支点軸8を介してミッションMに併設した油圧モータの変速を行うトラニオンアーム41や、ベルトクラッチアーム42a、42bにリンクボール43を有する調節杆45で連結したリンク機構にして、各部に伝達する動力を断続させるクラッチ構造と、油圧バルブを切替え調節をするものである。これらの連結ロッド7や調節杆45に変えてワイヤーを用いても同様の効果を得ることができる。 【0016】 このようなリンク機構をキャビン1の後部に横架した支点軸8に一旦集約し、操作パネル2と略並行に設けた連結ロッド7で接続したことにより、フィーダハウス3が出入りする昇降空間30に該連結ロッド7がはみ出さず、前記フィーダハウス3との干渉を回避したリンク機構にしてある。又、前記支点軸8の位置がミッションMや刈取りクラッチ46、脱穀クラッチ47等に近づき、しかも、各部に出力するリンクアーム40a、40bの装着位置を該支点軸8上で選択したリンク機構にし、キャビン1の後部に調節杆45を集中配置させたものである。 【0017】 更に、支点軸8に集約したリンク機構の整備点検と長さ調節を行うために、キャビン1の後方に連設したグレンタンク23を矢印イの方向に回動する構造(図示せず)にしてあって、該グレンタンク23の後端を支点にして回動させ、前記キャビン1の後方に生じた作業空間から、集中配置した連結ロッド7と調節杆45の整備点検を容易に実施できるようにした接続経路にしてある。 【0018】 【発明の効果】 普通型コンバインにおいてフィーダハウスとキャビンを並列配置にし、双方が隣接する部分を重合させたレイアウトにし、運転座席をクローラ走行装置の内側に変位させたキャビン装置にしたので以下に掲げるような効果を発揮するものである。 【0019】 昇降自在のフィーダハウスをキャビンと並列配置にし、脱穀部にグレンタンクを並設した普通型コンバインにおいて、キャビン内に設けた操作パネルの下方にフィーダハウスの外側を平面視で重合させ、機体の中心側に運転座席を変位させたキャビンの構成にしたので、機体のコンパクト化が可能であり、しかも、機体側方の低い位置から該キャビンと反対側の刈取部を視認し易くした。 【0020】 並列配置にしたキャビンとフィーダハウスの双方をクローラ走行装置よりも内側に設置し、右側クローラに作用するキャビンの重量を機体の中心側に変位させた構成にしたので、グレンタンクに穀粒が載積されてもキャビンが機体中央寄りに配置されているので右側のクロ―ラの沈降量も減少して湿田走行性が向上した。 【0021】 クローラの外側よりも内方向に設置したキャビンによって生じた右側のスペースに固定式の昇降ステップを装着したので、刈取部を取り外しての路上走行や輸送をする場合等でも、該昇降ステップが外方向に突出せず障害物に衝突する等の弊害が回避でき、しかも、収納構造等にする必要もなく簡便な固定構造の乗降装置になった。 【0022】 キャビン内に設けた各操作レバーの連結ロッドをキャビンの後部に横架した支点軸に接続させるリンク機構にしたので、グレンタンクを回動させれば該キャビンの後方に作業空間ができ、前記リンク機構の点検整備や長さ調節が容易にできるとともに、支点軸を横架した位置がミッションや各クラッチ等に近づき、各部と連結する調節杆の形状を簡素化することができた。 【図面の簡単な説明】 【図1】要部を断面した平面図である。 【図2】フィーダハウスとキャビンを並列配置した正面図である。 【図3】要部の側面図である。 【図4】キャビン内に設けた操縦装置の平面図である。 【図5】コンバイン全体の斜視図である。 【符号の説明】 A・・脱穀部 B・・刈取部 P・・回動支点 1・・キャビン 2・・操作パネル 3・・フィーダハウス 5・・クローラ 6・・操作レバー 7・・連結ロッド 8・・支点軸 10・・クローラ走行装置12・・前枠 13・・支持メタル 14・・スクリュー扱胴 15・・スラットコンベヤ 16・・駆動軸 18・・刈取りオーガ 21・・リール 22・・運転座席 23・・グレンタンク 25・・走行レバー 26・・昇降レバー 27・・リールレバー 28・・隔壁 30・・昇降空間 33・・昇降ステップ 36・・刈取りクラッチレバー 37・・脱穀クラッチレバー 40・・リンクアーム 41・・トラニオンアーム 42・・ベルトクラッチアーム 45・・調節杆 46・・刈取りクラッチ 47・・脱穀クラッチ 矢印イ・・グレンタンクの回動方向
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成15年4月18日(2003.4.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−313118(P2004−313118A) |
| 【公開日】 |
平成16年11月11日(2004.11.11) |
| 【出願番号】 |
特願2003−114237(P2003−114237) |
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