| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】馬場 馨一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】野上 明博 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】刈取り部周辺に対する運転者の視認性を向上させるようにしたコンバインを提供する。
【解決手段】コンバインの刈取り部の側面に配置されるサイドカバー33、35の側面の平坦部36、42の下部から後部に亘り、下部の前後方向と後部の上下方向に沿って前記側面の外方に向けて略L字状に膨出する膨出部37、43を形成する。前記膨出部37、43の下部の膨出部分内側に係止手段を配置し、前記平坦部36、42の上部にロック手段を配置する。サイドカバー33、35の膨出部37、43による運転者の視界の死角を減らし、刈取り部5の周囲の視認性を向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取り部の側面にサイドカバーが配置されたコンバインであって、 前記サイドカバーは、 側面の平坦部の下部から後部に亘り、下部の前後方向と後部の上下方向に沿って前記側面の外方に向けて略L字状に膨出する膨出部が形成され、 前記膨出部の下部の膨出部分に、前記サイドカバーの係止手段が配置され、 前記平坦部の上方に、前記サイドカバーのロック手段が配置されていることを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 前記サイドカバーは、 その上部が、前記刈取り部の上方を覆うように配置され前後方向に均一な長さの防塵カバーの側方まで一体に延長して形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記防塵カバーは、 引抜き材で形成され、運転席の前方で前記刈取り部の上方を覆う前部カバーと、 板材で形成され、運転席の側方で前記刈取り部の上方を覆う後部カバーとを有していることを特徴とする請求項2記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、刈取り部の側面にサイドカバーが配置されたコンバインに関する。 【0002】 【従来の技術】 刈取り部の側面にサイドカバーが配置されたコンバインがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、前記刈取り部の上方に、防塵カバーが配置されたコンバインがある(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。 【0003】 前記特許文献1は、サイドカバーが、別体で形成された上側サイドカバー部分と下側サイドカバー部分からなり、上側サイドカバー部分を刈取り部の引起こし装置、及び引起こし伝動ケースにボルト止めによって取付け、下側サイドカバー部分は、上側サイドカバー部分と分草体支持部材の間に着脱可能に配置することを開示している。また、前記特許文献2は、引起こしケースの側面から掻き込み装置の側方を覆うサイドカバーを設けることを開示している。 【0004】 前記特許文献3は、刈取り部の上方に、刈取り部の前方を覆い、防塵位置と非防塵位置との間で揺動可能な可動カバー部と、刈取り部の後方を覆う固定カバー部とからなる防塵カバーを配置することを開示している。また、前記特許文献4は、刈取り部の上方に、刈取り部の前方を覆う固定カバーと、刈取り部の後方を覆う可動カバーとからなる防塵カバーを配置することを開示している。 【0005】 【特許文献1】 実開平02−137831号公報 (第5図) 【特許文献2】 特開平08−089053号公報 (第3頁、図4) 【特許文献3】 特開平11−235116号公報 (第6頁、図3) 【特許文献4】 実開昭63−196929号公報 (第4図) 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 前記各サイドカバーでは、該サイドカバーで覆われる刈取り部の側面の構造物とサイドカバーとの接触を回避する目的で、サイドカバーの側面全体に膨らみ(膨出部)を持たせている。このため、コンバインの運転者の視界が前記膨出部で遮られ、刈取り部の側面の視認性を低下させ、コンバインの操縦性を低下させていた。 【0007】 また、サイドカバーを上側サイドカバー部分と下側サイドカバー部分に分けて形成しているものでは、コンバインの整備時等、全てのサイドカバーを取外す必要がある場合には、その都度ボルトを外さなければ成らず、整備の作業性を低下させることになる。 【0008】 前記刈取り部の上方に防塵カバーを設けるものでは、前記防塵カバーの固定カバー(前記特許文献3では固定カバー体、前記特許文献4では固定カバー)が運転席の前側から側面にかけて一体に形成されているので、コンバインの機種により刈取り条数が変わり、刈取り部の幅(本明細書では、コンバインの左右方向の寸法を指す。コンバインの前後方向の寸法を指す場合は長さという。)に合せてその都度加工しなければならず、防塵カバーの加工が煩雑になる。 【0009】 上記の事情に鑑み、本発明は、刈取り部周辺に対する運転者の視認性を向上させると共に、前刈取り部のメンテナンス作業を容易にし、かつ防塵カバーの加工を容易にすると共に、刈取り部の幅に拘わらずサイドカバーを兼用し得るようにしたコンバインを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】 請求項1に係る発明は、刈取り部(5)の側面にサイドカバー(33、35)が配置されたコンバインであって、 前記サイドカバー(33、35)は、 側面の平坦部(36、42)の下部から後部に亘り、下部の前後方向と後部の上下方向に沿って前記側面の外方に向けて略L字状に膨出する膨出部(37、43)が形成され、 前記膨出部(37、43)の下部の膨出部分に、前記サイドカバー(33、35)の係止手段(45)が配置され、 前記平坦部(36、42)の上方に、前記サイドカバー(33、35)のロック手段(46)が配置されていることを特徴とするコンバインにある。 【0011】 請求項2に係る発明は、前記サイドカバー(33、35)は、 その上部が、前記刈取り部(5)の上方を覆うように配置され前後方向に均一な長さの防塵カバー(32)の側方まで一体に延長して形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンバインにある。 【0012】 請求項3に係る発明は、前記防塵カバー(32)は、 引抜き材で形成され、運転席(9)の前方で前記刈取り部(5)の上方を覆う前部カバー(30)と、 板材で形成され、運転席(9)の側方で前記刈取り部(5)の上方を覆う後部カバー(31)とを有していることを特徴とする請求項2記載のコンバインにある。 【0013】 なお、括弧内の符号等は、図面と対照するためのものであり、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであって、特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。 【0014】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0015】 図1乃至図6は、本発明の実施の形態を示すもので、図1は、本発明を適用するコンバインの一例を示す斜視図、図2は、図1に示すコンバインの刈取り部の正面図、図3は、本発明によるサイドカバーの一例である左サイドカバーを示す側面図、図4は、図3に示す左サイドカバーの斜視図、図5は、図3に示す左サイドカバーの内側を示す斜視図、図6は、図3に示す左サイドカバーの分解斜視図である。 【0016】 図1に示すように、コンバイン1は、左右一対のクローラ走行装置2(図1では左側のみ図示)に支持された機体3の前方に刈取り部5を備えている。また、前記機体3の左側(コンバイン1の前進方向に向かって左側)には、前記刈取り部5の後方に位置するように、前記刈取り部5で刈取られた穀稈の脱穀を行う脱穀機6と、前記刈取り部5から脱穀機6に沿って穀稈を搬送するフィードチェーン(図示せず)と、穀粒が脱穀された排稈を切断して圃場に排出する排稈処理装置7が配置されている。 【0017】 また、前記機体3の右側(コンバイン1の前進方向に向かって右側)には、前記刈取り部5の後方に位置するように、コンバイン1を操縦するための運転席9と、脱穀された穀粒を一時貯蔵するグレンタンク10と、該グレンタンク10内の穀粒を排出するオーガ(図示せず)が配置されている。なお、エンジン(図示せず)は、運転席9の下方に設置されたエンジンルーム(図示せず)に配置されている。 【0018】 前記運転席9には、運転者が着座する座席11と、該座席11の近傍に位置するように配置され、コンバイン1の走行方向(前進、後進)と走行速度を操作する主変速レバー12と、走行時と作業時におけるコンバインの速度を切換える副変速レバー13と、前記刈取り部5、脱穀部6、排稈処理装置7等の作業機と前記エンジンとの動力の断続を行うクラッチレバー15と、前記刈取り部5の昇降操作とコンバイン1の旋回操作を行う操向レバー16と、各種の操作スイッチ(図示せず)が配置された操作パネル17が設けられている。 【0019】 図1及び図2に示すように、前記刈取り部5は、例えば、パイプ状部材を組合わせて構成されるフレーム20の先端に支持され、穀稈列の間に侵入して穀稈の分草を行う複数の分草体21と、複数の爪22を備え、前記分草体21で分草された穀稈を梳き上げて引起こす引起こし装置23と、前記刈取り部5の下部に配置され、前記引起こし装置23で引起こされた穀稈を刈取る刈刃25と、刈取られた穀稈を掻き込む掻き込み装置26と、該掻き込み装置26で掻き込まれた穀稈を前記フィードチェーンに向けて搬送すると共に、穀稈が前記脱穀部を通過する際の穀稈の穂先位置を調整する扱ぎ深さ搬送装置27とを備えている。 【0020】 前記刈取り部5の前面には、前記引起こし装置23の前面を覆う引起こしケース29が配置されている。また、前記刈取り部5の上方には、前記運転席9の前方で前記刈取り部5の上方(即ち、前記引起こしケース29の上方)を覆うように前記フレーム20に着脱可能に配置された防塵カバー30(以下、前部カバー30という)と、前記運転席9の側方で前記刈取り部5の上方(即ち、前記掻き込み装置26及び扱ぎ深さ搬送装置27の上方)を覆うように配置された防塵カバー31(以下、後部カバー31という)とを有する防塵カバー32が設けられている。また、前記刈取り部5の左右の側面には、該側面を覆う右サイドカバー33(運転席9側のサイドカバー)及び左サイドカバー35(脱穀機6側のサイドカバー)が設けられている。 【0021】 前記前部カバー30は、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金等の引抜き材で、前後方向の長さが均一に形成されている。また、前記後部カバー31は、例えば、アクリル樹脂等の透明な合成樹脂の板材で形成された天板31aの両側に、金属製のフレーム31bをねじ止め等により固定した構造になっている。 【0022】 前記右サイドカバー33には、側面の平坦部36の下部から後方に亘り、下部の前後方向と後部の上下方向に沿って前記平坦部36から外方向に向けて略L字状(コンバイン1の右側から見た場合)に膨出する膨出部37が形成され、前記平坦部36から外方向に向けて立ち上がる前記膨出部37の後部の膨出部分の前面39に窓40が形成されている。また、前記右サイドカバー33の上部は、前記前部カバー30の側方まで一体に延長して形成されている。 【0023】 右サイドカバー33は、このような構成であるので、前記平坦部36から外方向に向けて立ち上がる前記膨出部37の前面39を含む立ち上り部が、補強用のリブの役割を果たし、右サイドカバー33の強度を向上させることができる。 【0024】 なお、前記膨出部37の下部の膨出部分には、前記右サイドカバー33を前記刈取り部5の側面に取り付けるための係止手段としてのフック(図示せず)が配置され、前記平坦部36には、右サイドカバー33を前記刈取り部5の側面に取り付けるためのロック手段としてのロックハンドル(図示せず)が配置されている。また、前記膨出部37の後部の膨出部分の内側には、前記窓40と対向するように前記刈取り部5のフレーム20に支持されたライト41が配置されている。 【0025】 前記左サイドカバー35には、側面の平坦部42の下部から後方に亘り、下部の前後方向と後部の上下方向に沿って前記平坦部42から外方向に向けて略L字状(コンバイン1の右側面から見た場合、左側面から見た場合には、逆L字状になる)に膨出する膨出部43が形成されている。また、前記左サイドカバー35の上部は、前記前部カバー30及び後部カバー31の側方まで一体に延長して形成されている。 【0026】 左サイドカバー35は、このような構成であるので、前記平坦部42から外方向に向けて立ち上がる前記膨出部43の立ち上り部が、補強用のリブの役割を果たし、左サイドカバー35の強度を向上させることができる。 【0027】 図3乃至図6に示すように、前記左サイドカバー35の前記膨出部37の下部の膨出部分には、前記左サイドカバー35を前記刈取り部5の側面に取り付けるための係止手段としてのフック45が配置され、前記平坦部42の上部には、左サイドカバー35を前記刈取り部5の側面に取り付けるためのロック手段としてのロックハンドル46が配置されている。 【0028】 前記フレーム20の左側には、前記フック45と対応するように係止部材47と、前記ロックハンドル46と対応するように係止部材49が配置されている。なお、フレーム20の右側にも前記右サイドカバー33を取り付けるための係止部材(図示せず)が配置されている。 【0029】 前記のように、右サイドカバー33及び左サイドカバー35は、その側面全体を膨出させるのではなく、下部及び後部をその前後方向及び上下方向に沿って膨出させ、前側の上部に平坦部36、42を形成しているので、側面の膨出による運転者の視界の死角を減らし、刈取り部5周辺の視認性を向上させることができる。 【0030】 また、前記防塵カバー32は、引抜き材で形成された前部カバー30と、板材で形成された後部カバー31とで構成されているので、コンバイン1の機種によって刈取り条数が変わり、刈取り部5の幅が変わっても、前記各サイドカバー33、35はそのままで、前部カバー30の幅と後部カバー31の幅を刈取り部5の幅に合せることにより対応することができる。即ち、前部カバー30と後部カバー31の天板31aを所要の幅に切断するだけで対応することができるので、防塵カバー32の製作を容易にすることができる。また、防塵カバー32を刈取り部5の幅に合せることが容易であり、膨塵性を向上させることができる。 【0031】 また、前記右サイドカバー33及び左サイドカバー35の上部が、前記前部カバー30の側方まで延長されているので、各サイドカバー33、35の上部で前記前部カバー30の切り口(端面)や前部カバー30と後部カバー31の突合せ部の端面を覆い保護することができる。 【0032】 なお、図1では図示していないが、前記後部カバー31の後端と前記脱穀機6の前面6aとの間には、他の防塵カバーが配置され、刈取り部5で発生した稈屑や塵埃は、運転席9から離れたコンバイン1の左側の側面から機外に排出されるようになっている。 【0033】 【発明の効果】 請求項1に係る発明によれば、サイドカバーの側面の平坦部の下部と後部に膨出部を形成するようにしたので、膨出部による運転者の視界の死角を減らし、刈取り部の周囲の視認性を向上させることができる。また、係止手段とロック手段により刈取り部にサイドカバーを取り付けるようにしたので、サイドカバーの着脱を容易にして、メンテナンスの作業性を向上させることができる。また、膨出部を一連のL字状とすることにより、サイドカバーの強度を向上させることができる。 【0034】 請求項2に係る発明によれば、前記サイドカバーの上部を、前記刈取り部の上方に配置された前後方向の長さが均一な防塵カバーの側方まで一体に延長するようにしたので、コンバインの機種により刈取り部の幅が変わっても、防塵カバーの幅を変えることで対応することができ、サイドカバーは、刈取り部の幅に拘わらず全ての機種に兼用することができる。また、防塵カバーは、単に幅を決めて切断するだけで刈取り部の幅に合せることができるので、前記サイドカバーと防塵カバーとの間の隙間をなくし防塵効果を向上させることができる。 【0035】 請求項3に係る発明によれば、前部カバーを引抜き材で形成し、後部カバーを板材で形成しているので、前部カバーと後部カバーを刈取り部の幅に合せて切断するだけで所望の防塵カバーを形成することができ、前部カバーと後部カバーの製作が容易になる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用するコンバインの一例を示す斜視図。 【図2】図1に示すコンバインの刈取り部の正面図。 【図3】本発明によるサイドカバーの一例である左サイドカバーを示す側面図。 【図4】図3に示す左サイドカバーの斜視図。 【図5】図3に示す左サイドカバーの内側を示す斜視図。 【図6】図3に示す左サイドカバーの分解斜視図。 【符号の説明】 5…刈取り部 9…運転席 30…前部カバー 31…後部カバー 32…防塵カバー 33…サイドカバー(右サイドカバー) 35…サイドカバー(左サイドカバー) 36…平坦部 37…膨出部 42…平坦部 43…膨出部 45…係止手段(フック) 46…ロック手段(ロックハンドル)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年1月31日(2003.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
【識別番号】100083138 【弁理士】 【氏名又は名称】相田 伸二
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| 【公開番号】 |
特開2004−229600(P2004−229600A) |
| 【公開日】 |
平成16年8月19日(2004.8.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−24606(P2003−24606) |
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