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【発明の名称】 乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置
【発明者】 【氏名】山田 幸男
【住所又は居所】静岡県小笠郡菊川町西方58番地 落合刃物工業株式会社内

【氏名】山田 紘志
【住所又は居所】静岡県小笠郡菊川町西方58番地 落合刃物工業株式会社内

【要約】 【課題】連続的な摘採作業を可能にして摘採作業の高効率化を図ると共に作業形態を大幅に変更することがない乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供する。

【解決手段】茶葉分離枠61に駆動機構70,71を介して分離シャッタ62,63を揺動可能に取り付ける。駆動機構70,71を駆動制御する制御装置26は、収容袋52に収容された茶葉量が予め設定された設定量に達したと判断するか、予め設定された設定時間か、或いは設定走行距離の少なくとも何れかに基づいて制御信号を出力する。そして、分離シャッタ62,63が制御装置26によって各個別に揺動制御されることによって、茶畝から摘採された茶葉は摘採作業を中断することなく複数の収納袋52に連続的に回収される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
茶畝を跨ぎながら走行する間に摘採手段によって摘採されたのち搬送手段によって搬送された茶葉を回収する乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置において、
前記茶葉回収装置は、前記搬送手段から吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる茶葉分離枠と、
前記茶葉分離枠に揺動可能に備えられ、前記茶葉分離枠に吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる分離シャッタと、
前記分離シャッタを駆動手段を介して揺動制御する制御手段と、
前記茶葉分離枠に対向配置され、前記搬送手段の吐き出し方向から分離、落下した茶葉を収容する収容手段とを備え、
前記制御手段は、予め設定された設定条件に基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御して、前記分離シャッタを前記搬送手段の吐き出し方向に対向させて茶葉を分離、落下させる形態と、該吐き出し方向を開放する形態との何れかに切り替えることを特徴とする乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
【請求項2】
前記制御手段は、予め設定された設定時間か、或いは設定走行距離の少なくとも何れかに基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御することを特徴とする請求項1に記載の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
【請求項3】
茶畝を跨ぎながら走行する間に摘採手段によって摘採されたのち搬送手段によって搬送された茶葉を回収する乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置において、
前記茶葉回収装置は、前記搬送手段から吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる茶葉分離枠と、
前記茶葉分離枠に揺動可能に備えられ、前記茶葉分離枠に吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる分離シャッタと、
前記分離シャッタを駆動手段を介して揺動制御する制御手段と、
前記茶葉分離枠に対向配置され、前記搬送手段の吐き出し方向から分離、落下した茶葉を収容する収容手段と、
前記収容手段に収容された茶葉量を検出する検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記検出手段によって検出された検出値に基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御して、前記分離シャッタを前記搬送手段の吐き出し方向に対向させて茶葉を分離、落下させる形態と、該吐き出し方向を開放する形態との何れかに切り替えることを特徴とする乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記検出手段によって検出された検出値に基づいて、前記収容手段に収容された茶葉量が予め設定された設定量に達したと判断すると、前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御することを特徴とする請求項3に記載の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記検出手段によって検出された検出値か、予め設定された設定時間か、或いは設定走行距離の少なくとも何れかに基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
【請求項6】
前記検出手段は、光センサ、或いは重量センサであることを特徴とする請求項3乃至5に記載の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乗用型茶葉摘採機には、茶畝を跨ぎながら走行する間に乗用車体に備えられた摘採装置によって摘採した茶葉を回収し収納部に収納するように構成された茶葉回収装置が備えられている。そして、特許文献1に記載されている乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置にあっては、図7に示されるように、茶畝1から刈刃2によって刈り取った茶葉を送風ファン3から発生される風によって吹き飛ばして茶袋4に収納するように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−159210号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置によれば、図7に示されるように、茶袋4が茶葉で満杯になると作業者5は機体6を停止させて摘採装置枠7からその茶袋4を外して機体後方の荷台枠8上に載せた後、新しい茶袋を摘採装置枠7に付け替える作業を行ってから再び摘採作業を開始する必要がある。そのため、作業者5は、茶袋4が満杯になるたび毎に茶袋4の付け替え作業のため摘採作業を一時的に中断しなくてはならず、作業者5の負担になるばかりか、高能率の摘採装置を備えた乗用型茶葉摘採機でありながら連続的に摘採作業を行うことができないという問題があった。
そして、連続的な摘採作業を行えないために摘採作業をさらに高効率化させることはできないという問題が生じてしまう。
【0005】
このような問題を解決するために、茶袋方式に替わってコンテナ方式を採用することにより、茶袋交換をなくして摘採作業の効率化を図ることも考えられる。しかしながら、コンテナに収容した茶葉は、茶袋を一括して茶工場に輸送するような作業形態とは異なり、茶工場に随時輸送する必要が生じると共に、摘採茶葉のハンドリングは袋単位で行うことが慣用化されているため、コンテナに収容された茶葉を改めて茶袋に詰め替える作業が必要となることから、作業形態が大幅に変更されてしまうという問題が発生してしまう。
【0006】
この発明は、上記のような従来の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、連続的な摘採作業を可能にして摘採作業の高効率化を図ると共に、作業形態を大幅に変更することがない乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記目的を達成するために、茶畝を跨ぎながら走行する間に摘採手段によって摘採されたのち搬送手段によって搬送された茶葉を回収する乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置において、
前記茶葉回収装置は、前記搬送手段から吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる茶葉分離枠と、前記茶葉分離枠に揺動可能に備えられ、前記茶葉分離枠に吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる分離シャッタと、前記分離シャッタを駆動手段を介して揺動制御する制御手段と、前記茶葉分離枠に対向配置され、前記搬送手段の吐き出し方向から分離、落下した茶葉を収容する収容手段とを備え、前記制御手段は、予め設定された設定条件に基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御して、前記分離シャッタを前記搬送手段の吐き出し方向に対向させて茶葉を分離、落下させる形態と、該吐き出し方向を開放する形態との何れかに切り替えることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置は、搬送手段から茶葉が吐き出される茶葉分離枠に分離シャッタが駆動手段を介して揺動可能に備えられている。この駆動手段を介して分離シャッタを揺動制御する制御手段は、予め設定された設定条件に基づいて分離シャッタを揺動させる。揺動された分離シャッタは、吐き出し方向に対向させられて搬送手段から吐き出された茶葉を分離、落下させる形態と、該吐き出し方向を開放する形態との何れかに切り替えられる。
【0009】
このように、上記第1の発明によれば、茶葉回収装置は、制御手段が予め設定された設定条件に基づいて分離シャッタを揺動制御することによって、茶葉分離枠内に吐き出された茶葉は、茶葉分離枠、或いは分離シャッタの何れかによって吐き出し方向から分離、落下されて収容手段に収容される。そのため、茶畝から摘採された茶葉は、摘採作業を中断することなく収容手段に収容されるので、連続的な摘採作業が可能となり、摘採作業の効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低下させて負荷の少ない長時間作業を可能にする。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記制御手段は、予め設定された設定時間か、或いは設定走行距離の少なくとも何れかに基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御することを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、制御手段は、少なくとも、予め設定された設定時間が経過するか、或いは乗用型茶葉摘採機が予め設定された設定走行距離を走行したと判断すると、駆動手段を介して分離シャッタを揺動制御する。
【0012】
このように第2の発明によれば、制御手段は、予め設定された設定時間が経過するか、或いは予め設定された走行距離を走行すると分離シャッタを揺動制御するので、分離シャッタを作業者の所望するタイミングで揺動制御することが可能となり、さらなる摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の所望する摘採形態に合わせた所望の収量を確実に収納手段に収納することが可能となる。しかも、これにより作業形態が大幅に変更されることはない。また、このような茶葉回収装置は、制御手段、駆動手段を既存の乗用型茶葉摘採機に組み込むことによって構成することができるので、機体を大幅に改造することはなく、低コストに構成することができる。
【0013】
第3の発明は、茶畝を跨ぎながら走行する間に摘採手段によって摘採されたのち搬送手段によって搬送された茶葉を回収する乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置において、
前記茶葉回収装置は、前記搬送手段から吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる茶葉分離枠と、前記茶葉分離枠に揺動可能に備えられ、前記茶葉分離枠に吐き出された茶葉を吐き出し方向から分離、落下させる分離シャッタと、前記分離シャッタを駆動手段を介して揺動制御する制御手段と、前記茶葉分離枠に対向配置され、前記搬送手段の吐き出し方向から分離、落下した茶葉を収容する収容手段と、前記収容手段に収容された茶葉量を検出する検出手段とを備え、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された検出値に基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御して、前記分離シャッタを前記搬送手段の吐き出し方向に対向させて茶葉を分離、落下させる形態と、該吐き出し方向を開放する形態との何れかに切り替えることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置は、搬送手段から茶葉が吐き出される茶葉分離枠に分離シャッタが駆動手段を介して揺動可能に備えられている。この駆動手段を介して分離シャッタを揺動制御する制御手段は、検出手段によって検出された検出値に基づいて分離シャッタを揺動させる。揺動された分離シャッタは、吐き出し方向に対向させられて搬送手段から吐き出された茶葉を分離、落下させる形態と、該吐き出し方向を開放する形態との何れかに切り替えられる。
【0015】
このように、上記第3の発明によれば、茶葉回収装置は、制御手段が検出手段によって検出された検出値に基づいて分離シャッタを揺動制御することによって、茶葉分離枠内に吐き出された茶葉は、茶葉分離枠、或いは分離シャッタの何れかによって吐き出し方向から分離、落下されて収容手段に収容される。そのため、茶畝から摘採された茶葉は、摘採作業を中断することなく収容手段に収容されるので、連続的な摘採作業が可能となり、摘採作業の効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低下させて負荷の少ない長時間作業を可能にする。
【0016】
第4の発明は、第3の発明の構成に加えて、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された検出値に基づいて、前記収容手段に収容された茶葉量が予め設定された設定量に達したと判断すると、前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御することを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、制御手段は、収容手段に収容された茶葉量が予め設定された設定量に達したと判断すると、駆動手段を介して分離シャッタを揺動制御する。
【0018】
このように第4の発明によれば、制御手段は、収容手段に収容された茶葉量が予め設定された設定量に達したと判断すると分離シャッタを揺動制御するので、所定の収納手段に設定量の茶葉が満たされると、分離シャッタの形態を切り替えて他の収納手段に茶葉を収納する。そのことによって、連続的に摘採作業を続けることが可能となり、摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低下させることができる。
【0019】
第5の発明は、第3又は4の発明の構成に加えて、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された検出値か、予め設定された設定時間か、或いは設定走行距離の少なくとも何れかに基づいて前記駆動手段を介して前記分離シャッタを揺動制御することを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、制御手段は、少なくとも、検出手段によって検出された検出値に基づいて予め設定された設定量の茶葉が収容手段に収容されたと判断するか、予め設定された設定時間が経過するか、或いは乗用型茶葉摘採機が予め設定された設定走行距離を走行したと判断すると、駆動手段を介して分離シャッタを揺動制御する。
【0021】
このように第5の発明によれば、制御手段は、作業者の所望するタイミング、つまり、検出手段によって検出された検出値に基づいて予め設定された設定量の茶葉が収容手段に収容されたと判断するか、予め設定された設定時間が経過するか、或いは予め設定された走行距離を走行すると分離シャッタを揺動制御するので、作業者の所望する摘採形態に合わせた所望の収量を確実に収納手段に収納することが可能となり、さらなる摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができる。しかも、これにより作業形態が大幅に変更されることはない。
【0022】
第6の発明は、上記第3乃至5の発明の構成に加えて、前記検出手段は、光センサ、或いは重量センサであることを特徴とする。
【0023】
これにより、茶葉回収装置は、制御手段、駆動手段、検出手段としての光センサ、或いは重量センサを既存の乗用型茶葉摘採機に組み込むことによって構成することができるので、機体を大幅に改造することはなく、低コストに構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の最も好適と思われる実施形態について、図1,2を参照しながら詳細に説明を行う。図1は、本実施形態に係る乗用型茶葉摘採機の外観構造を示した側面図、図2は、同例の正面図である。
【0025】
まず、本乗用型茶葉摘採機の構造について説明する。図1,2に示されるように、本乗用型茶葉摘採機10は、茶畝を跨いだ状態で走行する乗用車体20と、この乗用車体20に備えられて茶畝から茶葉を摘採する摘採装置30と、摘採装置30によって摘採された茶葉を乗用車体20の後部上方に搬送する搬送装置40と、搬送装置40で搬送された茶葉を回収して収容部50に収容する茶葉回収装置60とを備えて構成されている。
【0026】
乗用車体20は、図1,2に示されるように、畝間を走行する左右一対の無限軌道式の走行装置21,21と、これら走行装置21,21を連結する前後2つの門型フレーム22,23、及びこれら門型フレーム22,23を連結する前後方向に延びた連結フレーム24(図1に図示)とから構成されている。
【0027】
この乗用車体20の上部には、乗用車体20を操縦すると共にこの乗用型茶葉摘採機10に備えられた各種装置、つまり摘採装置30、搬送装置40、茶葉回収装置60及び後述する駆動機構70,71等を駆動制御するための操縦席25及び制御装置26が備えられている。
【0028】
制御装置26は、制御装置26に入力される入力値及び各種の設定入力値に基づいて駆動機構70,71等を駆動制御するように構成されているものであって、乗用車体20の走行距離及び収納部50に収納された茶葉量が入力値として入力されると共に、図示しない内蔵タイマ及び入力手段が設けられており、この入力手段を介して各種の設定入力、例えば、時間設定、走行距離設定、収量設定等が予めなされるように構成されている。
【0029】
摘採装置30は、図1に示されるように、乗用車体20の下部の門型フレーム22,23間に取り付けられているものであって、その正面視は、図2に示されるように、摘採を目的として作られた樹形に合わせて弧状(或いは水平)に形成されており、茶畝から茶葉を摘採するために、図示しない駆動機構によって左右方向に往復駆動されるバリカン刃(図示略)が備えられている。なお、バリカン刃は、茶畝の高さに合わせて高さ調整が可能とされている。
【0030】
搬送装置40は、図1,2に示されるように、乗用車体20の上部に取り付けられたエンジン41と、このエンジン41によって駆動される送風機42と、送風機42によって発生された風(気流)を乗用車体20の上部から下部に向けて導くと共にバリカン刃の高さ調節に合わせて上下方向に伸縮される蛇腹状の送風ダクト43と、送風ダクト43によって導かれた気流を摘採装置30のバリカン刃前面に吹き付ける枝管44と、摘採装置30によって刈り取られた茶葉を気流中に混合させて乗用車体20の後方上部に搬送し吐出する左右一対の搬送ダクト45,45とから構成されている。
【0031】
そして、このように構成された搬送装置40によれば、送風ダクト43が、ダクト内を通過する気流の脈動を吸収すると共にバリカン刃の高さ調節に合わせて伸縮されることによって、常にバリカン刃前面に充分な流量の気流を吹き付けることができるので、搬送ダクト45,45に安定した気流を送り込むことが可能とされている。
【0032】
次に、本発明の茶葉回収装置60の構造について図1〜6を用いて説明する。図3は、同例の茶葉回収装置の外観を示した側面図、図4は、同例の茶葉回収装置に備えられた分離シャッタの外観を示した正面図、図5は、同例の茶葉回収装置の収納部の平面図、図6は、同例の茶葉回収装置の分解過程を示した説明図である。
【0033】
図1〜3に示されるように、茶葉回収装置60は、搬送装置40によって気流と共に搬送された茶葉を気流から分離して回収するものであり、一対の搬送ダクト45,45のそれぞれの吐き出し口に各個別に連結され、気流に混合された茶葉が吐き出される茶葉分離枠61,61と、それぞれの茶葉分離枠61内に駆動機構70,71を介して揺動可能に備えられ、気流、つまり吐き出し方向に対向するように揺動されると吐き出し方向から茶葉を分離して落下させる複数の分離シャッタ62,63(図1に図示)と、前記駆動機構70,71を駆動制御する制御装置26と、各茶葉分離枠61,61の下方側に対向して設けられ、茶葉分離枠61,61及び分離シャッタ62,63によって吐き出し方向から分離されて落下した茶葉を収容する収容部50,50とを備えて構成されている。
【0034】
なお、これら茶葉分離枠61,61及び収容部50,50等は、機体の左右両側に左右対称となるように取り付けられるものであるから、以下では、機体右側に配置される茶葉分離枠61及び収納部50について説明を行うものとする。
【0035】
まず、茶葉分離枠61について説明する。
茶葉分離枠61は、図1,3に示されるように、搬送ダクト45の吐き出し方向に延びる長尺状の枠体であり、その前面には搬送ダクト45の吐き出し口が着脱可能に連結されていると共に、茶葉分離枠61の上面、左右側面及び後面は、それぞれ網部64によって囲まれている。これらの網部64は、気流のみを通過させ、茶葉の通過を規制する網目形状を有していると共に、茶葉分離枠61の後面は、吹き出し方向に対して斜めに対向するように傾斜角度がつけられており、後面の網部64に捕獲された茶葉の目詰まりが防止されていると共に、茶葉の均等な落下が図られている。
【0036】
なお、図3中には、説明の都合上、上面、左側面及び後面の網部64は描かれていないが、右側面の網部64と同様に網部64が設けられている。また、図1中には、説明の都合上、右側面の網部64は描かれていないが、図3中に描かれている網部64と同様の網部64が設けられている。
【0037】
この茶葉分離枠61の上部には、図3に示されるように、左右一対の軸支持部65(図中にあっては左側のみ図示)が複数設けられており、これらの軸支持部65,65には、図1に示されたように、茶葉分離枠61内において吹き出し方向に沿って揺動可能となるように分離シャッタ62,63がそれぞれ支持されている。
【0038】
これらの分離シャッタ62,63は、図4に示されるように、何れも正面視がほぼ矩形状のフレーム部材66の枠内に網部67が設けられているものであって、この網部67は、茶葉分離枠61に配設された網部64と同様に、気流のみを通過させ、茶葉の通過を規制する網目形状を有している。
【0039】
フレーム部材66の上部には、軸支持部65に揺動可能に支持される軸部68,68が左右方向に向かってそれぞれ張り出し形成されている。これら軸部68,68の端部には、分離シャッタ62,63を揺動させるための軸操作部69,69が一体的に備えられており、これらの軸操作部69,69の少なくとも一方が、図1に示されるように、制御装置26の制御信号によって駆動制御される駆動機構70,71、例えば駆動モータを用いたギヤ機構やワイヤ機構、或いは油圧シリンダを備えたリンク機構等の少なくとも何れかによって揺動されることにより、軸部68,68を揺動中心軸として分離シャッタ62,63が揺動され、搬送ダクト45の吐き出し方向に斜めに対向する形態と、吐き出し方向とほぼ平行になるような形態とを切り替えるように構成されている。
【0040】
これら分離シャッタ62,63を揺動させる駆動機構70,71を駆動制御する制御装置26は、作業者が所望する摘採形態に合わせて駆動機構70,71を駆動制御する制御信号を各個別に出力するように予め設定されているものであって、例えば、乗用型茶葉摘採機10が摘採を開始した時点で内蔵タイマをセットし、予め設定された時間が経過すると駆動機構70,71を駆動制御する制御信号を各個別に出力するように構成されている。そのことによって、制御装置26は、作業者が所望するタイミングで分離シャッタ62,63を自動的に揺動制御することが可能とされている。
【0041】
なお、制御装置26は、上述したような構成に限られたものではなく、例えば、乗用型茶葉摘採機10が摘採を開始してから予め設定された設定距離、例えば1畝を走行し終えると駆動機構70,71を駆動制御する制御信号を各個別に出力するように構成することもできるが、それに限定されるものではない。
【0042】
次に、収容部50について説明する。
茶葉分離枠61の下方側に対向して設けられた収容部50は、図1に示されるように、乗用車体20の後方に昇降可能、且つ脱着可能に支持されており、茶葉分離枠61が載置される収納袋支持枠51と、この収納袋支持枠51の上部から茶葉分離枠61の下方側に垂下される複数のメッシュ状の収納袋52〜52とから構成されている。
【0043】
収納袋支持枠51は、図3,5に示されるように、平面視が矩形状の上枠53、下枠54と、これら上枠53と下枠54との4隅を連結自在とする4本の連結柱55〜55とからなる枠体である。上下枠53,54と連結柱55〜55との間には、図3に示されるように、それぞれ斜交い状の複数のブレース56〜56が着脱自在、或いは回動自在に配設されており、収納袋支持枠51を補剛している。
【0044】
なお、この収納袋支持枠51は、図6(a)〜(c)に示されるように、茶葉分離枠61が固定された上枠53を取り外すと共に着脱自在なブレース56を取り外した状態で、後方の連結柱55を前方に倒して下枠54に重ね合わせ、その状態のまま下枠54及び連結柱55を前方に向かって倒立させることによって、コンパクトに折り畳むことが可能となるように構成されている。
【0045】
上枠53には、図5に示されたように、左右方向に延びた横材57が複数取り付けられており、これら横材57,57の上方に、吐き出し方向に斜めに対向するように揺動された分離シャッタ62,63の下端部(自由端部)がそれぞれ位置するようになっている(図1参照)。そして、これら横材57,57の左右端部に位置する上枠53と、上下枠53,54の前後左右端部とには、収納袋52の開口縁部を係止するための係止部58がそれぞれ設けられている。
【0046】
なお、図5中には、説明の都合上、上枠53の前端部における係止部58は描かれていないが、上枠53に設けられた他の係止部58と同様の係止部58が設けられている。
【0047】
そして、これらの係止部58〜58に収納袋52の開口上縁部を係止させると、上枠53及び横材57,57によって画成された複数の4角枠に沿ってそれぞれの収納袋52の開口上縁部が合致される。
【0048】
収納袋52は、図1に示されたように、茶葉分離枠61及び分離シャッタ70,71によって吐き出し方向から離脱、落下した茶葉を収納するためのものであって、上下端部が開閉自在とされた縦長の袋体であり、その上端部が、開口された状態で上枠53から垂下されると、その下端部は、閉じられた状態で下枠54に設けられた図示しない床面に臨むように形成されている。そして、これらの収納袋52の下方に位置する下枠54には、収納袋52よりも小容量の茶袋80を垂下させるための係止部59が複数設けられている。茶袋80は、収納袋52〜52のそれぞれの下端部開口に臨まされて必要量の茶葉が移し替えられるものであり、通常、この茶袋80を用いて摘採作業後の小分けの袋詰めが行われる。
【0049】
そして、図1に示されるように、この収納部50、例えば収納袋支持枠51の何れかの位置に、それぞれの収納袋52に貯まった茶葉の量を検出する検出手段としての光センサ72を複数配設し、これらの光センサ72からの検出値に基づいて、制御装置26が駆動機構70,71を駆動制御する制御信号を各個別に出力するように構成してもよい。つまり、光センサ72は、収納袋52に貯まった茶葉の嵩高を検出し、その検出値を制御装置26に入力させる。すると、制御装置26は、入力された検出値に基づいて収納袋52に貯まった茶葉の嵩高から茶葉の量を判断して、収納袋52に予め設定された量の茶葉が収納されると、駆動機構70,71を駆動制御する制御信号を各個別に出力する。そのことによって、制御装置26は、作業者が所望する収量によって分離シャッタ62,63を自動的に揺動制御することが可能とされる。
【0050】
また、光センサ72を用いた構成に加えるか、或いはその構成に代えて、収納袋52〜52の下端部が臨む収納部50の床面に、それぞれの収納袋52に貯まった茶葉の量を検出する検出手段としての重量センサ73を複数配設し、これらの重量センサ73からの検出値に基づいて収納袋52に予め設定された量の茶葉が収納されたと制御装置26が判断すると、駆動機構70,71を駆動制御する制御信号を各個別に出力するように構成してもよい。
【0051】
さらにまた、制御装置26は、光センサ72、或いは重量センサ73によって検出された検出値に基づいて、収納袋52に貯まった茶葉の量が所定量に達すると、図示しない警告手段によって警告音を発生させたり、警告灯を点灯表示させることによって作業者に注意を促すように構成されている。
【0052】
なお、制御装置26は、上述したような構成に限られたものではなく、少なくとも、検出手段としての光センサ72、或いは重量センサ73によって検出された検出値か、予め設定された設定時間が経過するか、乗用型茶葉摘採機10が予め設定された走行距離を走行するかの何れかによって、駆動機構70,71を駆動制御する制御信号を各個別に出力するように構成することもできるが、それらに限定されるものではない。
【0053】
そして、このような茶葉分離枠61及び収容部50と対称形状に構成され、機体左側に配置される茶葉分離枠61及び収容部50も、同様の態様により、機体左側に配置される。
【0054】
次に、本茶葉回収装置60を用いた茶葉回収について説明する。
上記のように構成された茶葉回収装置60によると、分離シャッタ62,63を揺動制御する制御装置26は、作業者の所望する形態に合わせて駆動機構70,71を駆動制御して分離シャッタ62,63を各個別に揺動するように設定可能とされている。作業者の所望する形態は、例えば、光センサ72、或いは重量センサ73によって検出された検出値、すなわち収納袋52に収納された茶葉の収量か、摘採を始めてから予め設定された設定時間が経過するか、或いは乗用型茶葉摘採機10が予め設定された走行距離を走行するかの少なくとも何れかによるものであって、これにより、分離シャッタ62,63を自動的に揺動するように構成されている。
【0055】
そのため、搬送ダクト45の吐き出し口から気流と共に吐き出された茶葉は、分離シャッタ62,63が共に吐き出し方向に平行となるように揺動されている場合には、茶葉分離枠61の後面によって吐き出し方向、すなわち気流から分離されて落下し、茶葉分離枠61の後面下方に垂下された下流側の収容袋52に収納される。
【0056】
また、茶葉分離枠61の中間位置に配置された分離シャッタ63のみが吐き出し方向に対向するように揺動されている場合には、搬送ダクト45から吐き出され茶葉は、分離シャッタ63によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ63の下方に垂下された収容袋52に収納される。
【0057】
そして、上流側に設けられた分離シャッタ62が吐き出し方向に対向するように揺動されている場合には、搬送ダクト45から吐き出される茶葉は、分離シャッタ62によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ62の下方に垂下された上流側の収容袋52に収納される。
【0058】
それぞれの収納袋52に収納された茶葉は、摘採作業後にその下端部の開口に臨ませた茶袋80に必要量が移し替えられることによって、作業者の摘採作業形態に合わせて小分けされる。
【0059】
そこで、本茶葉摘採装置60を用いた茶葉回収の一実施形態について図1を用いて説明する。
【0060】
まず、作業者は、摘採作業形態に合わせた設定、例えば、摘採作業量が多くて連続した摘採を行いたい場合には、収容袋52に収容された収量によって分離シャッタ62,63を各個別に揺動させる設定を予め制御装置26に対して行い、分離シャッタ62,63が共に搬送ダクト45の吐き出し方向に対して斜めに対向するように揺動させておく。それから、茶畝を跨ぐように乗用車体20を操作すると共に摘採装置30及び搬送装置40を作動させる。茶畝から摘採装置30によって摘採された茶葉は、送風ダクト43の枝管44から吹き出される気流によって搬送ダクト45に吸い込まれたのち機体後部上方に搬送され、茶葉分離枠61内に気流と共に吐き出される。茶葉分離枠61内に吐き出された茶葉は、分離シャッタ62によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ62の下方に垂下された上流側の収容袋52に収納される。
【0061】
そして、光センサ72、或いは重量センサ73からの検出値に基づいて制御装置26が、上流側の収納袋52が茶葉によって満たされたと判断すると、分離シャッタ62を吐き出し方向に対してほぼ平行となるように揺動させる。すると、茶葉分離枠61内に吐き出される茶葉は、上流側の収納袋52の上方を通過したのち、分離シャッタ63によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ63の下方に垂下された収納袋52に収納される。
【0062】
さらに、分離シャッタ63の下方に垂下された収納袋52が茶葉によって満たされたことを、光センサ72、或いは重量センサ73からの検出値に基づいて制御装置26が判断すると、分離シャッタ63を吐き出し方向に対してほぼ平行となるように揺動させる。すると、茶葉分離枠61内に気流と共に吐き出された茶葉は、上流側の収納袋52〜52の上方を通過したのち、茶葉分離枠61の後面によって気流から分離されて落下し、茶葉分離枠61の後方に垂下された下流側の収納袋52に収納される。そして、これら収納袋52〜52に収納された茶葉は、摘採作業後に茶袋80に小分けされる。
【0063】
これにより、摘採装置30によって摘採されたのち搬送装置40によって搬送された茶葉を摘採作業を中断することなく複数の収容袋52に収容することができるので、連続的な摘採作業が可能となり、摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低減下して負荷の少ない長時間作業を可能にすることができる。そして、分離シャッタ62,63の動作、つまり開閉タイミングは、作業者の所望する摘採形態に合わせることができるので、所望の収量を確実に収納袋52〜52に回収することが可能となる。しかも、これにより作業形態が大幅に変更されることはない。
また、この茶葉回収装置60は、制御装置26、駆動機構70, 71、光センサ72、重量センサ73等を既存の乗用型茶葉摘採機に組み込むことによって容易に構成することができるので、機体を大幅に改造することはなく、低コストに構成することができる。
【0064】
なお、上述した制御装置26は、予め分離シャッタ62,63を共に搬送ダクト45の吐き出し方向に対して斜めに対向するように揺動させておき、上流側の収納袋52から下流側の収納袋52に向かって茶葉を順に満たしていくように設定されているが、このような形態に限られたものではなく、予め分離シャッタ62,63を共に搬送ダクト45の吐き出し方向にほぼ平行となるように揺動させておき、下流側の収納袋52から上流側の収納袋52に向かって茶葉を順に満たしていくように設定してもよい。
【0065】
ところで、作業者が、所望する摘採作業時間毎に茶葉を回収したい場合には、その摘採作業時間を予め制御装置26に設定しておき、その摘採作業時間、つまり第1及び第2の設定時間に従って分離シャッタ62,63を各個別に揺動させるようにする。このとき、制御装置26は、分離シャッタ62,63が共に搬送ダクト45の吐き出し方向に対して斜めに対向するように揺動させておく。それから、茶畝を跨ぐように乗用車体20を操作すると共に摘採装置30及び搬送装置40を作動させる。茶畝から摘採装置30によって摘採された茶葉は、送風ダクト43の枝管44から吹き出される気流によって搬送ダクト45に吸い込まれたのち機体上方に搬送され、茶葉分離枠61に気流と共に吐き出される。茶葉分離枠61内に吐き出された茶葉は、分離シャッタ62によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ62の下方に垂下された上流側の収容袋52に収納される。
【0066】
そして、制御装置26が、予め設定された第1の設定時間が経過したと判断すると、まず分離シャッタ62を吐き出し方向に対してほぼ平行となるように揺動させる。すると、茶葉分離枠61内に気流と共に吐き出された茶葉は、上流側の収納袋52の上方を通過したのち、分離シャッタ63によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ63の下方に垂下された収納袋52に収納される。
【0067】
さらに予め設定された第2の設定時間が経過したと判断すると、分離シャッタ63を吐き出し方向に対してほぼ平行となるように揺動させる。すると、茶葉分離枠61内に気流と共に吐き出された茶葉は、上流側の収納袋52〜52の上方を通過したのち、茶葉分離枠61の後面によって気流から分離されて落下し、茶葉分離枠61の後方に垂下された下流側の収納袋52に収納される。そして、これら収納袋52〜52に収納された茶葉は、摘採作業後に茶袋80に小分けされる。
【0068】
これに対して、作業者が、1茶畝毎に異なった品種の茶葉を連続して摘採したい場合には、1畝を走行する毎に分離シャッタ62,63を各個別に揺動させるように制御装置26に対して予め設定を行い、分離シャッタ62,63が共に搬送ダクト45の吐き出し方向に対して斜めに対向するように揺動させておく。それから、茶畝を跨ぐように乗用車体20を操作すると共に摘採装置30及び搬送装置40を作動させる。茶畝から摘採装置30によって摘採された茶葉は、送風ダクト43の枝管44から吹き出される気流によって搬送ダクト45に吸い込まれたのち機体上方に搬送され、茶葉分離枠61に気流と共に吐き出される。茶葉分離枠61内に吐き出された茶葉は、分離シャッタ62によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ62の下方に垂下された上流側の収容袋52に収納される。
【0069】
そして、制御装置26が、1畝を走行し終えたと判断すると、まず分離シャッタ62を吐き出し方向に対してほぼ平行となるように揺動させる。すると、次の茶畝から摘採され、茶葉分離枠61内に気流と共に吐き出された茶葉は、上流側の収納袋52の上方を通過したのち、分離シャッタ63によって気流から分離されて落下し、分離シャッタ63の下方に垂下された収納袋52に収納される。
【0070】
さらに1畝を走行し終えたと制御装置26が判断すると、分離シャッタ63を吐き出し方向に対してほぼ平行となるように揺動させる。すると、次の異なった茶畝から摘採され、茶葉分離枠61内に気流と共に吐き出された茶葉は、上流側の収納袋52〜52の上方を通過したのち、茶葉分離枠61の後面によって気流から分離されて落下し、茶葉分離枠61の後方に垂下された下流側の収納袋52に収納される。そして、これら収納袋52〜52に収納された茶葉は、摘採作業後に品種毎に茶袋80に小分けされる。
【0071】
これらの構成によっても、摘採装置30によって摘採されたのち搬送装置40によって搬送された茶葉を摘採作業を中断することなく複数の収容袋52に収容することができるので、連続的な摘採作業が可能となり、摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低減下して負荷の少ない長時間作業を可能にすることができる。そして、分離シャッタ62,63の開閉動作、つまり開閉タイミングは、作業者の所望する摘採形態に合わせることができるので、所望の収量を確実に収納袋52〜52に回収することが可能となる。
また、このような茶葉回収装置60は、制御装置26、駆動機構70, 71を既存の乗用型茶葉摘採機に組み込むことによって容易に構成することができるので、機体を大幅に改造することはなく、より低コストに構成することができる。
【0072】
それらの結果、連続的な摘採作業を可能にして摘採作業の高効率化を図ると共に、作業形態を大幅に変更することがない乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を提供することが可能となる。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置によれば、茶葉回収装置60は、制御装置26が予め設定された設定条件に基づいて分離シャッタ62,63を揺動制御するように構成されており、茶葉分離枠61内に吐き出された茶葉は、茶葉分離枠61、或いは分離シャッタ62,63の何れかによって吐き出し方向から分離、落下されて収容部50の収納袋52〜52に収容される。そのため、茶畝から摘採された茶葉は、摘採作業を中断することなく収容袋52〜52に収容されるので、連続的な摘採作業が可能となり、摘採作業の効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低下させて負荷の少ない長時間作業を可能にする。
【0074】
さらに、制御装置26は、予め設定された設定時間が経過するか、或いは予め設定された走行距離を走行すると分離シャッタ62,63を揺動制御するように構成されている。そのため、分離シャッタ62,63を作業者の所望するタイミングで揺動制御することが可能となり、さらに摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の所望する摘採形態に合わせた所望の収量を確実に収納袋52〜52に収納することが可能となる。しかも、作業形態が大幅に変更されることはない。
【0075】
また、茶葉回収装置10は、制御装置26が検出手段、例えば光センサ72、或いは重量センサ73によって検出された検出値に基づいて分離シャッタ62,63を揺動制御することによって、茶葉分離枠61内に吐き出された茶葉は、茶葉分離枠61、或いは分離シャッタ62,63の何れかによって吐き出し方向から分離、落下されて収容部50の収容袋52〜52に収容される。そのため、茶畝から摘採された茶葉は、摘採作業を中断することなく収容袋52〜52に収容されるので、連続的な摘採作業が可能となり、摘採作業の効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低下させて負荷の少ない長時間作業を可能にする。
【0076】
さらに、制御装置26は、収容袋52〜52に収容された茶葉量が予め設定された設定量に達したと判断すると分離シャッタ62,63を揺動制御するので、所定の収納袋52に設定量の茶葉が満たされると、分離シャッタ62,63の開閉形態を切り替えて他の収納袋52に茶葉を収納する。そのことによって、連続的に摘採作業を続けることが可能となり、摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の労働強度を低下させることができる。
【0077】
さらにまた、制御装置26は、作業者の所望するタイミング、つまり、検出手段としての光センサ72、或いは重量センサ73によって検出された検出値に基づいて予め設定された設定量の茶葉が収容袋52に収容されたと判断するか、或いは予め設定された設定時間が経過するか、予め設定された走行距離を走行すると分離シャッタ62,63を揺動制御するので、さらなる摘採作業の高効率化及び集葉能力の向上を図ることができると共に、作業者の所望する摘採形態に合わせた所望の収量を確実に収納手段に収納することが可能となる。
【0078】
また、茶葉回収装置60は、制御装置26、駆動機構70,71、検出手段としての光センサ72、或いは重量センサ73を既存の乗用型茶葉摘採機に組み込むことによって構成することができるので、機体を大幅に改造することはなく、低コストに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る乗用型茶葉摘採機の外観構造を示した側面図である。
【図2】同例の正面図である。
【図3】同例の茶葉回収装置の外観を示した側面図である。
【図4】同例の茶葉回収装置に備えられた分離シャッタの正面図である。
【図5】同例の茶葉回収装置の収納部の平面図である。
【図6】(a)〜(c)は、同例の茶葉回収装置の分解過程を示した説明図である。
【図7】従来の乗用型茶葉摘採機の茶葉回収装置を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 乗用型茶葉摘採機
20 乗用車体
26 制御装置
30 摘採装置
40 搬送装置
50 収容部
60 茶葉回収装置
61 茶葉分離枠
62,63 分離シャッタ
70,71 駆動機構
72 光センサ
73 重量センサ
【出願人】 【識別番号】000250270
【氏名又は名称】落合刃物工業株式会社
【住所又は居所】静岡県小笠郡菊川町西方58番地
【出願日】 平成15年1月23日(2003.1.23)
【代理人】 【識別番号】100063565
【弁理士】
【氏名又は名称】小橋 信淳

【識別番号】100118898
【弁理士】
【氏名又は名称】小橋 立昌

【公開番号】 特開2004−222610(P2004−222610A)
【公開日】 平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願番号】 特願2003−15149(P2003−15149)