| 【発明の名称】 |
コンバインのナローガイド装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 寛樹 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】取扱性に優れ、かつ、簡易な構成のコンバインのナローガイド装置を提供する。
【解決手段】コンバインのナローガイド装置は、脱穀部の扱深さ調節用搬送部7を備えるコンバインの機体側部に張設されて穀稈を機体に対してその外側方にガイドするガイド体17a,17bと、このガイド体17a,17bの張設位置を変更駆動する駆動手段27b、29aとを備えて構成され、上記駆動手段27b、29aには、扱深さ調節用搬送部7の扱深さ調節動作に関連付けてガイド体17a,17bの張設位置を駆動指令する張設制御部40を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀部の扱深さ調節用の搬送部を備えるコンバインの機体側部に張設されて穀稈を機体に対してその外側方にガイドするガイド体と、このガイド体の張設位置を変更駆動する駆動手段とを備えるコンバインのナローガイド装置において、上記駆動手段には、扱深さ調節用搬送部の扱深さ調節動作に関連付けてガイド体の張設位置を駆動指令する張設制御部を備えたことを特徴とするコンバインのナローガイド装置。 【請求項2】 前記張設制御部は、刈取部に動力を供給する刈取クラッチおよび刈取部の穀稈の有無を検出する穀稈センサの内の少なくとも一方の接続動作又は検出出力によりガイド体の張設位置の自動調節処理が機能するように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバインのナローガイド装置。 【請求項3】 前記張設制御部は、ガイド体の張設位置を自動調節処理し、またはその処理を停止する機能選択スイッチを備えることを特徴とする請求項1記載のコンバインのナローガイド装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバインの機体に対してその外側方に穀稈をガイドするように機体側部に張設可能に構成したコンバインのナローガイド装置に関し、特に、取扱性に優れ、かつ、簡易な構成のコンバインのナローガイド装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 圃場の穀稈を刈り取る刈取部、その刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部等を備えて圃場で刈取作業走行するコンバインにおいて、機体の外側方に穀稈を押し離すために機体側部に張設可能に構成したコンバインのナローガイド装置が知られている。具体的には、ナローガイド装置は、特許文献1に記載のように、コンバインの機体側部低位置に張設収納自在に構成されるガイド体と、このガイド体の張設位置(張出と高さ)を変更駆動する駆動手段とを備えて構成される。上記ガイド体により、走行機体の未刈側の外側方において、未刈穀稈の倒れ込みを抑えることにより、機体との接触による脱粒やクローラへの巻き込み等を防止して、コンバインのスムーズな刈取作業走行を確保することができる。 【特許文献1】特開平11−56073号公報 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、ナローガイド装置は、圃場の穀稈長さに合わせてガイド体の張設位置を変更調節する必要があるので、穀稈長さが変化した場合は、オペレータは、刈取条列に沿うように機体を走行調節しながら、ガイド体の張設位置を変更調節する操作が重なるので、大きな負担を避けることができない。 圃場の穀稈長さは、作付品種によりまちまちであり、また、同一品種でも圃場内の生育環境差等により同一圃場内でも部分的に相違する場合があり、稈長の変化する部分を刈取作業する都度、作業走行を停止してガイド体の張設位置を変更調節することは刈取能率の低下を招くことともなる。また、圃場の穀稈長さを検出するためのセンサを新たに装備するのは、構成の複雑化による製造コスト増大やメンテナンス負荷の増大を招くことともなる。 【0004】 本発明の目的は、取扱性に優れ、かつ、簡易な構成のコンバインのナローガイド装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、脱穀部の扱深さ調節用の搬送部を備えるコンバインの機体側部に張設されて穀稈を機体に対してその外側方にガイドするガイド体と、このガイド体の張設位置を変更駆動する駆動手段とを備えるコンバインのナローガイド装置において、上記駆動手段には、扱深さ調節用搬送部の扱深さ調節動作に関連付けてガイド体の張設位置を駆動指令する張設制御部を備えたことを特徴とする。 【0006】 上記構成のガイド体は、コンバインの刈取脱穀走行に際し、ガイド体の張設位置(張出と高さ)が扱深さ調節用搬送部の扱深さ調節動作に関連して調節駆動され、稈長と対応した張設位置で機体に対してその外側方に穀稈をガイドすることができる。 【0007】 請求項2に係る発明は、前記張設制御部は、刈取部に動力を供給する刈取クラッチおよび刈取部の穀稈の有無を検出する穀稈センサの内の少なくとも一方の接続動作又は検出出力によりガイド体の張設位置の自動調節処理が機能するように構成したことを特徴とする。上記ナローガイド装置は、刈取クラッチの接続により刈取部が稼動した場合、または、刈取部の穀稈センサに穀稈を受けた場合に、ガイド体の張設位置の自動調節機能が有効となり、扱深さ調節用搬送部の扱深さに関連して決定される張設位置にガイド体が張設される。 【0008】 請求項3に係る発明は、前記張設制御部は、ガイド体の張設位置を自動調節処理し、またはその処理を停止する機能選択スイッチを備えることを特徴とする。上記ナローガイド装置は、機能選択スイッチによる選択操作により、自動調節機能の選択が可能となる。 【0009】 【発明の効果】 本発明のコンバインのナローガイド装置は以下の効果を奏する。 上記構成のコンバインのナローガイド装置は、ガイド体の張設位置が脱穀部の扱深さに関連して調節駆動され、稈長と対応した張設位置で機体に対してその外側方に穀稈をガイドするように構成したことから、特段の稈長検出手段を要することなく、簡易に構成することができるとともに、ガイド体の張設位置の変更操作に煩わされることなく、刈取のための機器操作に専念することができる。 【0010】 上記ナローガイド装置は、コンバインの刈取クラッチの接続により刈取部が稼動した場合、または、刈取部の穀稈センサに穀稈を受けた場合に、ガイド体の張設位置の自動調節制御が可能となるように構成することにより、オペレータは、ナローガイド装置の張設操作を要することなく、ナローガイド装置を稼動して作業走行することができる。 【0011】 上記ナローガイド装置は、機能選択スイッチによる選択操作によって自動調節機能を選択可能とすることにより、扱深さ調節搬送部およびその関連機器の動作チェックやメンテナンス等の際に、機能選択スイッチによりナローガイド装置の自動調節処理を停止してナローガイド装置の不用意な張設を防止することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】 上記技術思想に基づき具体的に構成された実施の形態につき、以下に図面を参照しつつ説明する。 【0013】 本発明のナローガイド装置を装備したコンバインの側面図と平面図をそれぞれ図1、図2に示す。図1および図2において、コンバイン1は、左右のクローラ3,3によって支持された機体に、刈取部5、搬送部7、脱穀部9、貯留部11、排出部13、操縦部15等を備える他、機体の未刈側部低位置に張設収納自在な前後のガイド体17a,17bからなるナローガイド装置を装備して構成される。 【0014】 前後のガイド体17a,17bは、図3のナローガイド装置の要部拡大斜視図に示すように、前後に長い2本の棒状部材を揺動可能に直列状に連結し、その前端を刈取部5の分草杆21に揺動可能に位置決め連結し、機体フレーム1aにはその側部に沿って前後に延びる支持レール23を設けてこの支持レール23に後側ガイド体17bの後端を遊動連結する。 【0015】 この後側ガイド体17bを所定の張出と高さに張設支持するために、機体フレーム1aに設けた前後方向の支軸27aにホルダ27を軸支し、このホルダ27から車幅方向に延びる支持腕29を進退可能に設け、その先端に後側ガイド体17bを遊嵌支持する。また、ホルダ27には、その先端で支持腕29を進退駆動する進退駆動部29aと、ホルダ27の基端部で同ホルダ27を揺動駆動する揺動駆動部27bとを設けることにより、前後のガイド体17a,17bの張設駆動部(駆動手段)を構成する。進退駆動部29aおよび揺動駆動部27bは、例えば、正逆転制御可能な電動モータとピニオンラック機構やウォームギヤ機構による動作変換手段とから構成する。 【0016】 上記構成のナローガイド装置の張設動作は、図4の動作説明図に示すように、進退駆動部29aおよび揺動駆動部27bのそれぞれのモータ電流制御により、揺動駆動部27bによってホルダ27が支軸27aを中心に上下方向(矢印A)方向に揺動動作し、かつ、支持腕29が進退駆動部29aによってホルダ27から車幅方向(矢印B)に進退する。その結果、支持腕29の先端に遊嵌支持された後側ガイド体17bの張出位置と高さ位置が決定されることから、揺動駆動部27bと進退駆動部29aとにより、前後のガイド体17a,17bを機体の外側部に張設収納駆動することができる。 【0017】 上記ナローガイド装置は、揺動駆動部27bと進退駆動部29aのそれぞれについて正逆駆動を指令するスイッチによって手動操作することができるほか、前後と左右の傾動操作が可能な十字レバーを適用することができる。十字レバーを適用する場合は、具体的には、その前後の傾動操作を揺動駆動部27bによる上下動作に対応させ、かつ、その左右の傾動操作を進退駆動部29aによる進退動作に対応させることにより、図5(a)の例のように、前後の傾動操作で上下に高さ位置を調節し、また、左右の傾動操作で伸縮による外側方の張出位置を調節することができる。この十字レバー31は、図5(b)の例のように、操縦部15のメータパネル15aの中心より未刈側に配置することにより、ナローガイド装置の配置および動作との対応付けが明確化され、良好な操作性を得ることができる。 【0018】 つぎに、ナローガイド装置の張設制御について説明する。ナローガイド張設制御の制御処理入出力構成図を図6に示す。図6において、張設制御部40は、例えば、後進検出スイッチ41、車速検出スイッチ42、扱深さ調節ポテンショメータ43、扱深さセンサ44の信号を受けて以下に述べる条件による論理演算処理し、上下モータ27b、伸縮モータ29aに制御信号を送るように構成する。 【0019】 扱深さセンサ44は、図7に示すように、脱穀部9における扱深さ調節のための稈長検出手段として搬送部7に設けられ、刈取部5から受けた穀稈の長さを検出する。扱深さ調節ポテンショメータ43は、扱深さセンサ44の出力に応じて扱ぎ位置を調節するべく傾斜調節される搬送部7の株元搬送機7aの傾斜角度位置を検出する。上記扱深さセンサ44または扱深さ調節ポテンショメータ43の出力に対応して、上下モータ27bと伸縮モータ29aの駆動量を決定するように、例えば、上記扱深さセンサ44の出力が長稈検出の場合、または扱深さ調節ポテンショメータ43が浅扱位置の場合は、ガイド体17a,17bの張出位置と高さ位置を大きく制御するように、張設制御部40を構成することにより、ガイド体17a,17bの張設位置を稈長に応じて自動調節することができる。 【0020】 上記張設制御部40による自動調節制御は、別途設けた機能選択スイッチの出力に応じて機能するように張設制御部40を構成することにより、通常時はナローガイド装置の自動調節処理により作業能率を確保することができ、その一方で扱深さセンサおよびその関連機器の動作チェックやメンテナンス等の際は、機能選択スイッチの操作によって自動調節処理を停止することにより、ナローガイド装置の不用意な張設動作を防止することができる。 【0021】 また、上記自動調節制御は、刈取部5に設けた穀稈センサの出力または刈取クラッチのオン動作と対応して処理するように張設制御部40を構成することにより、刈取クラッチの接続により刈取部が稼動した場合、または、刈取部の穀稈センサに穀稈を受けた場合に、ガイド体17a,17bの張設位置の自動調節制御が可能となり、取り込んだ穀稈による扱深さセンサ出力に関連して決定される張設位置にガイド体が張設される。したがって、オペレータは、ナローガイド装置の張設操作を要することなく、作業走行とともにナローガイド装置を稼動することができる。 【0022】 揺動駆動部27bによる上下動作と進退駆動部29aによる進退動作の動作速度は、自動調節制御における機体の走行速度に合わせた速度で制御するように張設制御部40を構成することにより、ガイド体17a,17bの調節動作速度が作業速度と対応するの、作業適応性を向上することができる。また、上下動作と進退動作の速度を同じにすることにより、より使い易くなる。 【0023】 揺動駆動部27bによる上下動作と進退駆動部29aによる進退動作の動作速度は、ガイド体17a,17bの張設動作時と収納動作時においてその動作速度を等しく、または、張設動作より収納動作速度を速く制御することにより、使い易さを向上することができる。 【0024】 ガイド体17a,17bは、車速が設定値以上になった場合、または、変速レバーを後進にシフトした場合に収納動作するべく、車速検出スイッチ42、後進検出スイッチ41の出力に応じて揺動駆動部27bと進退駆動部29aを制御することにより、付帯的な煩わしい操作を要することなく自動的にガイド体17a,17bが収納処理されるので取扱いが簡易化されるとともに、高速移動走行や方向転換等の後退走行において本来必要なナローガイド装置の収納操作を失念した場合においても、安全性を確保することができる。この場合、収納動作速度を作業時より速く制御することにより、迅速に非常対応処理することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のナローガイド装置を装備したコンバインの側面図 【図2】本発明のナローガイド装置を装備したコンバインの側面図 【図3】ナローガイド装置の要部拡大斜視図 【図4】ナローガイド装置の張設動作の動作説明図 【図5】ナローガイド装置の張設操作手段の具体例(a)および、その配置例(b) 【図6】ナローガイド張設制御の制御処理入出力構成図 【図7】コンバインの刈取部と搬送部の拡大側面図 【符号の説明】 1 コンバイン 1a 機体フレーム 3 クローラ 5 刈取部 7 搬送部 7a 株元搬送機 15 操縦部 17a,17b ガイド体 23 支持レール 27 ホルダ 27b 上下モータ(駆動手段) 27a 支軸 29 支持腕 29a 伸縮モータ(進退駆動部) 40 張設制御部 43 調節ポテンショメータ 44 扱深さセンサ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成15年1月17日(2003.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077779 【弁理士】 【氏名又は名称】牧 哲郎
【識別番号】100078260 【弁理士】 【氏名又は名称】牧 レイ子
【識別番号】100086450 【弁理士】 【氏名又は名称】菊谷 公男
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| 【公開番号】 |
特開2004−215617(P2004−215617A) |
| 【公開日】 |
平成16年8月5日(2004.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2003−9790(P2003−9790) |
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