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【発明の名称】 刈取収穫機の刈取部昇降構造
【発明者】 【氏名】文野 裕一
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】木目 修
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】一森 隆
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】瀬川 卓二
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】田中 祐二
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】奥田 史郎
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】福岡 義剛
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】林 茂幸
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】崎山 洋佑
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】刈取収穫機の刈取部昇降構造において、刈取部を比較的低速で昇降駆動する状態及び刈取部を比較的高速で上昇駆動する状態の両方の状態に、適切に対応できるように構成する。

【解決手段】第1油圧ポンプ11、第1油圧ポンプ11の作動油を刈取部の昇降駆動用の油圧シリンダ8に給排操作自在な制御弁21を備え、第1油圧ポンプ11の作動油を制御弁11により油圧シリンダ8に給排操作して、油圧シリンダ8により刈取部を昇降駆動可能に構成する。第2油圧ポンプ12、第2油圧ポンプ12の作動油を油圧シリンダ8に供給及び供給停止自在な切換手段22を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体に備えられた刈取部を昇降駆動する油圧シリンダを備えて、
第1油圧ポンプと、前記第1油圧ポンプの作動油を前記油圧シリンダに給排操作自在な制御弁とを備え、
前記第1油圧ポンプの作動油を前記制御弁により前記油圧シリンダに給排操作して、前記油圧シリンダにより前記刈取部を昇降駆動可能に構成すると共に、
第2油圧ポンプと、前記第2油圧ポンプの作動油を前記油圧シリンダに供給及び供給停止自在な切換手段とを備えてある刈取収穫機の刈取部昇降構造。
【請求項2】
機体に備えられた刈取部を昇降駆動する油圧シリンダを備えて、
第1油圧ポンプと、前記第1油圧ポンプの作動油を給排操作自在な第1制御弁とを備え、前記第1制御弁からの油路を前記油圧シリンダに接続すると共に、
第2油圧ポンプと、前記第2油圧ポンプの作動油を給排操作自在な第2制御弁とを備え、前記第2制御弁からの油路を前記第1制御弁からの油路が前記油圧シリンダに接続される部分とは異なる部分に接続して、
前記第1及び第2油圧ポンプの作動油を前記第1及び第2制御弁により前記油圧シリンダに給排操作して、前記油圧シリンダにより前記刈取部を昇降駆動可能に構成してある刈取収穫機の刈取部昇降構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は刈取収穫機において、刈取部の昇降構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
刈取収穫機においては例えば特許文献1及び2に開示されているように、圃場の作物を刈り取る刈取部(特許文献1の図1中の2)、刈取部を昇降駆動する油圧シリンダ(特許文献1の図1及び図3中のCY)、油圧ポンプ(特許文献1の図3中のP)、油圧ポンプの作動油を油圧シリンダに給排操作自在な制御弁(特許文献1の図3中のV1)を備えたものがある。
【0003】
特許文献1及び2の構造によると、圃場から刈取部までの高さを検出する高さセンサー(特許文献1の図1及び図3中のS1)を備えて、高さセンサーの検出値が設定値に維持されるように(圃場から刈取部までの高さが設定値に維持されるように)、制御弁が操作され油圧シリンダが作動して、刈取部が自動的に昇降駆動されるように構成している。これによって、刈取部が圃場に接触することなく、圃場の作物の刈り高さが設定値に維持される。
この場合、機体の進行に伴って圃場の作物を刈り取る際、圃場の凹凸に沿うように(圃場から刈取部までの高さが設定値に維持されるように)、刈取部が自動的に昇降駆動されるので、刈取部の昇降速度は比較的低速であり、油圧ポンプの作動油も比較的少ないものでよい。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−178237号公報(図1及び図3)
【特許文献2】
特開2001−275434号公報(図1及び図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の刈取部の自動的な昇降駆動に対して、一回の刈取行程を終了して機体が圃場の端部に達すると、昇降レバー(特許文献1の図1及び図3中の16)を操作して、刈取部を大きく上昇駆動し、圃場の端部で機体を旋回させて次の刈取行程に入る。この場合、次の刈取行程に素早く入る為に、刈取部を急速に大きく上昇駆動して、圃場の端部での旋回を素早く行う必要があるので、刈取部を比較的高速で上昇駆動する必要がある。
本発明は刈取収穫機の刈取部昇降構造において、刈取部を比較的低速で昇降駆動する状態及び刈取部を比較的高速で上昇駆動する状態の両方の状態に、適切に対応できるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、機体に備えられた刈取部を昇降駆動する油圧シリンダと、第1油圧ポンプと、第1油圧ポンプの作動油を油圧シリンダに給排操作自在な制御弁とを備える。第1油圧ポンプの作動油を制御弁により油圧シリンダに給排操作して、油圧シリンダにより刈取部を昇降駆動可能に構成する。第2油圧ポンプ、第2油圧ポンプの作動油を油圧シリンダに供給及び供給停止自在な切換手段を備える。
【0007】
請求項2の特徴によると、機体に備えられた刈取部を昇降駆動する油圧シリンダと、第1油圧ポンプと、第1油圧ポンプの作動油を給排操作自在な第1制御弁とを備えて、第1制御弁からの油路を油圧シリンダに接続する。第2油圧ポンプと、第2油圧ポンプの作動油を給排操作自在な第2制御弁とを備え、第2制御弁からの油路を第1制御弁からの油路が油圧シリンダに接続される部分とは異なる部分に接続する。第1及び第2油圧ポンプの作動油を第1及び第2制御弁により油圧シリンダに給排操作して、油圧シリンダにより刈取部を昇降駆動可能に構成する。
【0008】
請求項1(請求項2)の特徴によると、刈取部を比較的低速で昇降駆動する状態では、切換手段により第2油圧ポンプの作動油を油圧シリンダに供給しない状態を設定すればよい(第2油圧ポンプの作動油を第2制御弁により油圧シリンダに給排操作しない状態を設定すればよい)。
これにより、請求項1(請求項2)の特徴によると、第1油圧ポンプの作動油が制御弁(第1制御弁)により油圧シリンダに給排操作される状態となるので、第1油圧ポンプのみの比較的小流量の作動油により油圧シリンダを比較的低速で作動させて、刈取部を比較的低速で昇降駆動することが可能になる。
【0009】
[II]
請求項1(請求項2)の特徴によると、刈取部を比較的高速で上昇駆動する状態では、切換手段により第2油圧ポンプの作動油を油圧シリンダに供給する状態を設定すればよい(第2油圧ポンプの作動油を第2制御弁により油圧シリンダに給排操作する状態を設定すればよい)。
これにより、請求項1(請求項2)の特徴によると、第1及び第2油圧ポンプの作動油が制御弁(第1及び第2制御弁)により油圧シリンダに供給される状態となるので、第1及び第2油圧ポンプの比較的大流量の作動油により油圧シリンダを比較的高速で作動させて、刈取部を比較的高速で上昇駆動することが可能になる。
【0010】
[III]
請求項2の特徴のように、第1及び第2油圧ポンプ、第1及び第2制御弁を備えた場合、第1制御弁からの油路と第2制御弁からの油路とを合流させて、合流した一つの油路を油圧シリンダに接続することが考えられるが、このように構成すると、第1制御弁からの油路と第2制御弁からの油路との合流部分で圧力損失が発生し易い。
【0011】
請求項2の特徴によると、第1制御弁からの油路を油圧シリンダに接続し、第2制御弁からの油路を第1制御弁からの油路が油圧シリンダに接続される部分とは異なる部分に接続している。これにより、請求項2の特徴によると、第1制御弁(第1油圧ポンプ)からの作動油と、第2制御弁(第2油圧ポンプ)からの作動油とが、途中で合流せずに油圧シリンダで合流することになるので、第1制御弁からの油路と第2制御弁からの油路との合流部分で圧力損失が発生すると言う状態が生じ難い。
【0012】
【発明の実施の形態】
[1]
図1に刈取収穫機の一例である稲用のコンバインの前部が示されている。図1に示すように、クローラ式の右及び左の走行装置1により機体が支持され、機体の前部の左側に刈取部2が備えられており、機体の前部の右側に運転部3が備えられて、機体の後部に脱穀装置4が備えられている。
【0013】
図1に示すように、圃場の穀稈を引き起こす引き起し装置5、圃場の穀稈の株元を切断するバリカン式の刈取装置6、刈り取られた穀稈を脱穀装置4に搬送する搬送装置7を備えて、刈取部2が構成されている。機体の前部の横軸芯P1周りに刈取部2が上下に揺動自在に支持されて、刈取部2を昇降駆動する単動型の油圧シリンダ8が備えられている。
【0014】
[2]
右及び左の走行装置1への動力を伝動及び遮断自在な右及び左のサイドクラッチ(図示せず)、右又左の走行装置1の一方に右又は左の走行装置1の他方と同方向で低速の動力を伝達する緩旋回機構(図示せず)、右又左の走行装置1の一方に右又は左の走行装置1の他方と逆方向で低速の動力を伝達する超信地旋回機構(図示せず)が備えられている。図1及び図2に示すように、運転部3に前後左右に操作自在な操作レバー9が備えられ、操作レバー9と右及び左のサイドクラッチ、緩旋回機構及び超信地旋回機構とが機械的に連係されている。操作レバー9に対して、機体の右及び左方向に沿って右の第1及び第2旋回位置R1,R2、左の第1及び第2旋回位置L1,L2が設定されている。
【0015】
これによって、図2に示すように、操作レバー9を中立位置Nに操作していると、右及び左のサイドクラッチが伝動状態に操作され、同方向及び同速度の動力が右及び左の走行装置1に伝達されて、機体は直進(前進又は後進)する。操作レバー9を中立位置Nから右第1旋回位置R1(左第1旋回位置L1)に操作すると、右(左)のサイドクラッチが遮断状態に操作され、右(左)の走行装置1が自由回転する状態となって、機体は右(左)に緩やかに向きを変える。
【0016】
図2に示すように、操作レバー9を右第1旋回位置R1(左第1旋回位置L1)から右第2旋回位置R2(左第2旋回位置L2)に操作すると、右(左)のサイドクラッチが遮断状態に操作された状態で、緩旋回機構により右(左)の走行装置1に左(右)の走行装置1と同方向で低速の動力が伝達されて、右及び左の走行装置1の速度差により、機体は前進(後進)しながら右(左)に旋回していく。
【0017】
前述のように、操作レバー9を右第2旋回位置R2(左第2旋回位置L2)に操作した際に緩旋回機構が作動する第1旋回状態に対し、操作レバー9を右第2旋回位置R2(左第2旋回位置L2)に操作した際に超信地旋回機構が作動する第2旋回状態を選択することができる。これにより、第2旋回状態を選択した状態において、図2に示すように操作レバー9を右第1旋回位置R1(左第1旋回位置L1)から、右第2旋回位置R2(左第2旋回位置L2)に操作すると、右(左)のサイドクラッチが遮断状態に操作された状態で、超信地旋回機構により右(左)の走行装置1に左(右)の走行装置1と逆方向で低速の動力が伝達されて、機体は右(左)に超信地旋回する。
【0018】
[3]
図2に示すように、エンジン10によって駆動される第1油圧ポンプ11が備えられて、第1油圧ポンプ11からの油路13に第1制御弁21が接続されており、第1制御弁21からの油路14が油圧シリンダ8の底部の横側部に接続されている。第1制御弁21は電磁操作式で、中立位置、上昇位置及び下降位置の3位置切換式に構成されており、油路14にパイロット操作式の逆止弁15及び絞り部16が備えられている。電磁操作式の開閉弁17が油路13に接続されており、第1制御弁21が中立位置に操作されていると、開閉弁17が開位置に操作され、第1制御弁21が上昇及び下降位置に操作されると、開閉弁17が閉位置に操作される。
【0019】
図2に示すように、エンジン10によって駆動される第2油圧ポンプ12が備えられて、第2油圧ポンプ12からの油路18に第2制御弁22が接続されており、第2制御弁22からの油路19が油圧シリンダ8の底部の横側部に接続されている。この場合、油路14が油圧シリンダ8に接続される部分と、油路19が油圧シリンダ8に接続される部分とが、油圧シリンダ8の円周方向で90度の位相がずれた位置に設定されており、油圧シリンダ8の長手方向で異なる位置に設定されている。
【0020】
図2に示すように、第2制御弁22は電磁操作式で、中立位置、上昇位置及び下降位置の3位置切換式に構成されており、油路19にパイロット操作式の逆止弁20及び2個の絞り部23、1個の絞り部23と並列に配置された逆止弁24が備えられている。電磁操作式の開閉弁25が油路18に接続されており、第2制御弁22が中立位置に操作されていると、開閉弁25が開位置に操作され、第2制御弁22が上昇及び下降位置に操作されると、開閉弁25が閉位置に操作される。第1及び第2制御弁21,22、開閉弁17,25を操作する制御装置26が備えられている。
【0021】
図2に示すように、送信機及び受信機を備えて構成された超音波式の高さセンサー27が、刈取部2の前部の下部に備えられて、高さセンサー27により圃場から刈取部2までの高さが検出されるように構成されており、高さセンサー27の検出値が制御装置26に入力されている。
【0022】
図2に示すように、操作レバー9に対して、機体の後方向に上昇位置U、機体の前方向に下降位置Dが設定されており、操作レバー9の操作位置が制御装置26に入力されている。操作レバー9の上部の握り部9aにおいて、機体の後側の部分に上昇スイッチ28が備えられ、機体の前側の部分に下降スイッチ29が備えられており、上昇及び下降スイッチ28,29の信号が制御装置26に入力されている。上昇及び下降スイッチ28,29は突出側にバネで付勢されており、上昇及び下降スイッチ28,29を押し操作すると、上昇及び下降スイッチ28,29の信号が制御装置26に入力され、上昇及び下降スイッチ28,29の押し操作を止めると、上昇及び下降スイッチ28,29の信号が制御装置26に入力されなくなる。
【0023】
[4]
以上の構造により、刈取部2により圃場の穀稈を刈り取る刈取行程において、高さセンサー27により圃場から刈取部2までの高さが検出され、制御装置26により第1制御弁21が操作されて、第1油圧ポンプ21の作動油が第1制御弁21により油圧シリンダ8に給排操作され、油圧シリンダ8が伸長及び収縮作動して、高さセンサー27の検出値(圃場から刈取部2までの高さ)が設定値に維持されるように、刈取部2が自動的に昇降駆動される。
【0024】
この場合、第2制御弁22は中立位置に保持されて、第2油圧ポンプ12の作動油は油圧シリンダ8に給排操作されることはないので、第1油圧ポンプ11のみの比較的小流量の作動油により油圧シリンダ8が比較的低速で伸長及び収縮作動して、刈取部2が比較的低速で昇降駆動される。
【0025】
前述のように刈取部2が自動的に昇降駆動される状態において、刈取部2を強制的(一時的)に上昇又は下降駆動する場合、上昇スイッチ28(下降スイッチ29)を押し操作すればよい。これにより、上昇スイッチ28(下降スイッチ29)を押し操作すると、刈取部2が自動的に昇降駆動される状態が中断され、第1制御弁21が上昇位置(下降位置)に操作されて、刈取部2が上昇駆動(下降駆動)されるのであり、上昇スイッチ28(下降スイッチ29)の押し操作を止めると、刈取部2が自動的に昇降駆動される状態に復帰する。
【0026】
上昇スイッチ28(下降スイッチ29)を押し操作する場合、第2制御弁22は中立位置に保持されて、第2油圧ポンプ12の作動油は油圧シリンダ8に給排操作されることはないので、第1油圧ポンプ11のみの比較的小流量の作動油により油圧シリンダ8が比較的低速で伸長作動(収縮作動)して、刈取部2が比較的低速で上昇駆動(下降駆動)される。
【0027】
例えば一回の刈取行程を終了して機体が圃場の端部に達して、次の刈取行程に入る為に圃場の端部で機体を旋回させる場合、操作レバー9を上昇位置Uに操作すればよい。これにより、操作レバー9を上昇位置Uに操作すると、刈取部2が自動的に昇降駆動される状態が中断され、第1及び第2制御弁21,22が上昇位置に操作されて、刈取部2が上昇駆動される。
【0028】
この場合、第1制御弁21に加えて第2制御弁22が上昇位置に操作されるので、第1及び第2油圧ポンプ11,12の作動油が第1及び第2制御弁21,22により油圧シリンダ8に供給される状態となり、第1及び第2油圧ポンプ21,22の比較的大流量の作動油により油圧シリンダ8が比較的高速で伸長作動して、刈取部2が比較的高速で上昇駆動される。次に刈取部2の上昇駆動に伴って刈取部2が上限位置の少し手前に達すると、第2制御弁22が中立位置に操作され、第1油圧ポンプ11のみの比較的小流量の作動油により油圧シリンダ8が比較的低速で伸長作動する状態となって、刈取部2が上限位置に達して油圧シリンダ8が停止する際のショックが緩和される。
【0029】
例えば刈取部2を大きく上昇駆動して圃場の端部で機体を旋回させ、次の刈取行程に入る場合、操作レバー9を下降位置Dに操作すればよい。これにより、操作レバー9を下降位置Dに操作すると、第1及び第2制御弁21,22が下降位置に操作されて、刈取部2が下降駆動される。
【0030】
この場合、第1制御弁21に加えて第2制御弁22が下降位置に操作されるので、油圧シリンダ8の作動油が第1及び第2制御弁21,22を介して排出される状態となり、油圧シリンダ8から比較的大流量の作動油が排出され、油圧シリンダ8が比較的高速で収縮作動して、刈取部2が比較的高速で下降駆動される。次に刈取部2の下降駆動に伴って刈取部2が圃場の少し手前に達すると、第2制御弁22が中立位置に操作され、油圧シリンダ8から第1制御弁21のみを介して比較的小流量の作動油が排出され、油圧シリンダ8が比較的低速で収縮作動する状態となり、この後に刈取部2が自動的に昇降駆動される状態に復帰する。
【0031】
[発明の実施の別形態]
本発明は稲用のコンバインばかりではなく、麦や大豆等の刈取収穫機、藺草の刈取収穫機にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1(請求項2)の特徴によると、刈取収穫機の刈取部昇降構造において第1油圧ポンプのみの比較的小流量の作動油により油圧シリンダを比較的低速で作動させて、刈取部を比較的低速で昇降駆動することが可能になる点、及び第1及び第2油圧ポンプの比較的大流量の作動油により油圧シリンダを比較的高速で作動させて、刈取部を比較的高速で上昇駆動することが可能になる点により、刈取部を比較的低速で昇降駆動する状態及び刈取部を比較的高速で上昇駆動する状態の両方の状態に、適切に対応することができるようになって、刈取収穫機の作業性能を向上させることができた。
【0033】
請求項2の特徴によると、第1制御弁からの油路を油圧シリンダに接続し、第2制御弁からの油路を第1制御弁からの油路が油圧シリンダに接続される部分とは異なる部分に接続することにより、第1制御弁からの油路と第2制御弁からの油路との合流部分で圧力損失が発生すると言う状態が生じ難くなって、圧力損失による刈取部の昇降駆動の機能低下を避けることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの前部の側面図
【図2】油圧シリンダ、第1及び第2油圧ポンプ、第1及び第2制御弁等の油圧回路を示す図
【符号の説明】
2 刈取部
8 油圧シリンダ
11 第1油圧ポンプ
12 第2油圧ポンプ
14 第1制御弁からの油路
19 第2制御弁からの油路
21 制御弁、第1制御弁
22 切換手段、第2制御弁
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成15年1月14日(2003.1.14)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【公開番号】 特開2004−215554(P2004−215554A)
【公開日】 平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願番号】 特願2003−5823(P2003−5823)