| 【発明の名称】 |
コンバインにおける刈取前処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】岩本 浩 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】長井 敏郎 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】従来の刈取前処理装置Kは、図4に示すように、刈取駆動軸ケ−ス(刈取フレ−ム)Aの側方に沿わせて設けた刈取上下シリンダBを伸長させながら上方に押し上げる構成にあっては、上昇中に曲げモ−メントが生じその刈取駆動軸ケ−スAを上記シリンダBの反対側に変形する課題があった。
【解決手段】刈取前処理装置9は、刈取懸架台2上に設けた刈取入力メタル3に、前部に横向きの刈取伝動フレ−ム6を連結してT字型に形成した刈取フレ−ム5の基部を連結して構成した。該刈取前処理装置9は、刈取フレ−ム5の側方に沿わせて設けた刈取上下シリンダ10により昇降する構成とした。刈取フレ−ム5は、基部の刈取入力メタル3に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成のコンバインにおける刈取前処理装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体フレ−ム1の前側上部に設けた刈取懸架台2上に、刈取入力メタル3を上下回動自由に設け、該刈取入力メタル3は、伝動軸4を内装した刈取フレ−ム5の基部を前側に連結して、その先端部を車体フレ−ム1より前方下部に延長して設け、該刈取フレ−ム5は、その前部に横向きの刈取伝動フレ−ム6を連結してT字型に形成し、該刈取伝動フレ−ム6と前記刈取フレ−ム5とには、少なくとも刈取装置7、及び穀稈搬送装置8を設けて刈取前処理装置9を構成し、該刈取前処理装置9を上下昇降移動する刈取上下シリンダ10を、平面視で前記刈取フレ−ム5の側方に沿わせて先端部を刈取フレ−ム5に連結して設けたコンバインにおいて、刈取フレ−ム5は、基部の刈取入力メタル3に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成のコンバインにおける刈取前処理装置。 【請求項2】 車体フレ−ム1の前側上部に設けた刈取懸架台2上に、刈取入力メタル3を上下回動自由に設け、該刈取入力メタル3は、伝動軸4を内装した刈取フレ−ム5の基部を前側に連結して、その先端部を車体フレ−ム1より前方下部に延長して設け、該刈取フレ−ム5は、その前部に横向きの刈取伝動フレ−ム6を連結してT字型に形成し、該刈取伝動フレ−ム6と前記刈取フレ−ム5とには、少なくとも刈取装置7、及び穀稈搬送装置8を設けて刈取前処理装置9を構成し、該刈取前処理装置9を上下昇降移動する刈取上下シリンダ10を、平面視で前記刈取フレ−ム5の側方に沿わせて先端部を刈取フレ−ム5に連結して設けたコンバインにおいて、横向きの刈取伝動フレ−ム6は、中間部を連結した刈取フレ−ム5に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成のコンバインにおける刈取前処理装置。 【請求項3】 車体フレ−ム1の前側上部に設けた刈取懸架台2上に、刈取入力メタル3を上下回動自由に設け、該刈取入力メタル3は、伝動軸4を内装した刈取フレ−ム5の基部を前側に連結して、その先端部を車体フレ−ム1より前方下部に延長して設け、該刈取フレ−ム5は、その前部に横向きの刈取伝動フレ−ム6を連結してT字型に形成し、該刈取伝動フレ−ム6と前記刈取フレ−ム5とには、少なくとも刈取装置7、及び穀稈搬送装置8を設けて刈取前処理装置9を構成し、該刈取前処理装置9を上下昇降移動する刈取上下シリンダ10を、平面視で前記刈取フレ−ム5の側方に沿わせて先端部を刈取フレ−ム5に連結して設けたコンバインにおいて、刈取入力メタル3は、刈取懸架台2に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成のコンバインにおける刈取前処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバインにおける刈取前処理装置に関し、農業機械の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来からコンバインは、車体フレ−ムの前部に装着している刈取前処理装置を、車体フレ−ムから着脱自由に分離したり、又は車体フレ−ムとの間に回動支点を設けて刈取前処理装置を車体フレ−ムに対して側方に回動して、車体フレ−ムとの間に作業空間を作り、メンテナンスを容易に行なうことができる刈取オ−プン装置が知られている。 【0003】 そして、コンバインは、上記刈取オ−プン装置を構成する場合、刈取搬送装置を上下昇降する上下回動シリンダを、刈取駆動軸ケ−スの側方に位置させて設けた構成がある。(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 【特許文献1】 実開平2−55528号公報(第1、及び2頁、第1、及び2図) 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 上述した従来のコンバインにおける刈取搬送装置の構成は、刈取搬送装置を上下昇降する上下回動シリンダを、刈取駆動軸ケ−ス(刈取フレ−ム)の側方に沿わせて配置して設け、シリンダに作動油を供給したり排出したりして上下昇降する構成としている。このように、刈取駆動軸ケ−スは、側方にある上下回動シリンダに作動油を供給しながら伸長させて刈取搬送装置を上昇回動するとき、上下回動シリンダの推力によって曲げモ−メントが生じ、刈取駆動軸ケ−スが変形して、上下回動シリンダの反対側に傾斜(図4参照)する不具合が発生し、課題となっている。 【0006】 このように、従来の刈取前処理装置Kは、図4に示すように、刈取駆動軸ケ−ス(刈取フレ−ム)Aを、側方に沿わせて設けた上下回動シリンダBに作動油を供給して伸長させながら上方に押し上げる過程において、曲げモ−メントが生じてその刈取駆動軸ケ−ス(刈取フレ−ム)Aを、上記シリンダBの反対側に曲げて変形する問題点があった。 【0007】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、車体フレ−ム1の前側上部に設けた刈取懸架台2上に、刈取入力メタル3を上下回動自由に設け、該刈取入力メタル3は、伝動軸4を内装した刈取フレ−ム5の基部を前側に連結して、その先端部を車体フレ−ム1より前方下部に延長して設け、該刈取フレ−ム5は、その前部に横向きの刈取伝動フレ−ム6を連結してT字型に形成し、該刈取伝動フレ−ム6と前記刈取フレ−ム5とには、少なくとも刈取装置7、及び穀稈搬送装置8を設けて刈取前処理装置9を構成し、該刈取前処理装置9を上下昇降移動する刈取上下シリンダ10を、平面視で前記刈取フレ−ム5の側方に沿わせて先端部を刈取フレ−ム5に連結して設けたコンバインにおいて、刈取フレ−ム5は、基部の刈取入力メタル3に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成のコンバインにおける刈取前処理装置であって、本案に係る実施例は、刈取上下シリンダが油圧機構の作用によって伸長しながら刈取フレ−ムを押し上げ、刈取前処理装置を上昇する過程において、刈取フレ−ムに曲げモ−メントが生じて刈取上下シリンダの逆側に変形される作用を受ける。しかしながら、刈取フレ−ムは、基部の刈取入力メタルに対して、平面視において、刈取上下シリンダ側に傾く角度を保持して連結しており、変形を予め想定した構成としている。 【0008】 つぎに、請求項2の発明は、車体フレ−ム1の前側上部に設けた刈取懸架台2上に、刈取入力メタル3を上下回動自由に設け、該刈取入力メタル3は、伝動軸4を内装した刈取フレ−ム5の基部を前側に連結して、その先端部を車体フレ−ム1より前方下部に延長して設け、該刈取フレ−ム5は、その前部に横向きの刈取伝動フレ−ム6を連結してT字型に形成し、該刈取伝動フレ−ム6と前記刈取フレ−ム5とには、少なくとも刈取装置7、及び穀稈搬送装置8を設けて刈取前処理装置9を構成し、該刈取前処理装置9を上下昇降移動する刈取上下シリンダ10を、平面視で前記刈取フレ−ム5の側方に沿わせて先端部を刈取フレ−ム5に連結して設けたコンバインにおいて、横向きの刈取伝動フレ−ム6は、中間部を連結した刈取フレ−ム5に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成のコンバインにおける刈取前処理装置であって、本案に係る実施例は、刈取上下シリンダが油圧機構の作用によって伸長しながら刈取フレ−ムを押し上げ、刈取前処理装置を上昇する過程において、刈取フレ−ムに曲げモ−メントが生じて刈取上下シリンダの逆側に変形しようとする作用を受ける。しかしながら、刈取フレ−ムは、先端部に連結する横向きの刈取伝動フレ−ムを、平面視で刈取上下シリンダ側に傾く角度を保持して連結した構成にして、予め変形を想定した構成となっている。 【0009】 つぎに、請求項3の発明は、車体フレ−ム1の前側上部に設けた刈取懸架台2上に、刈取入力メタル3を上下回動自由に設け、該刈取入力メタル3は、伝動軸4を内装した刈取フレ−ム5の基部を前側に連結して、その先端部を車体フレ−ム1より前方下部に延長して設け、該刈取フレ−ム5は、その前部に横向きの刈取伝動フレ−ム6を連結してT字型に形成し、該刈取伝動フレ−ム6と前記刈取フレ−ム5とには、少なくとも刈取装置7、及び穀稈搬送装置8を設けて刈取前処理装置9を構成し、該刈取前処理装置9を上下昇降移動する刈取上下シリンダ10を、平面視で前記刈取フレ−ム5の側方に沿わせて先端部を刈取フレ−ム5に連結して設けたコンバインにおいて、刈取入力メタル3は、刈取懸架台2に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成のコンバインにおける刈取前処理装置であって、本案に係る実施例は、刈取上下シリンダが油圧機構の作用によって伸長しながら刈取フレ−ムを押し上げ、刈取前処理装置を上昇する過程において、刈取フレ−ムに曲げモ−メントが生じて刈取上下シリンダの逆側に変形される作用を受ける。しかしながら、実施例の場合、刈取入力メタルは、刈取懸架台に対して、平面視で刈取上下シリンダ側に傾く角度を保持して連結した構成にしているから、上述の曲げ作用を受けて変形したとき通常の刈取作業に適する角度が保持できるものとなっている。 【0010】 【発明の効果】 この種の構成に係るコンバインの刈取前処理装置は、上昇する過程において、刈取フレ−ムから若干の間隔をおいて側方に沿った状態に設けた刈取上下シリンダの伸長による押し上げ作用が働いているとき、同時に、曲げモ−メントが生じて刈取フレ−ムを上記刈取上下シリンダの逆側に変形する(図4参照)。 【0011】 しかしながら、請求項1の発明は、予め、変形することを想定して製作しているから、刈取フレ−ムは、変形後に真っ直ぐの状態になる特徴を有するものである。 そして、請求項2の発明は、刈取フレ−ムの先端部に刈取上下シリンダ側に傾いた状態に刈取伝動フレ−ムを連結することによって、上述のような曲げモ−メントによって変形した後に、刈取伝動フレ−ムが前進方向に対してほぼ直角状態を保ち、適確に刈取作業ができる特徴がある。 【0012】 そして、請求項3の発明は、刈取入力メタルを、刈取懸架台に対して、平面視で刈取上下シリンダ側に傾く角度を保持して連結したものであるから、前述のような刈取前処理装置の上昇過程において、曲げモ−メントが働いて変形しても、予め、変形後の状態を想定して構成したから、刈取前処理装置は、変形後に車体フレ−ムに対して適正な角度を確保できる特徴がある。 【0013】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。 まず、コンバインは、図5、及び図6に示すように、左右一対のクロ−ラ11、11を装備した車体フレ−ム1上に脱穀装置12を搭載し、該脱穀装置12に併設して他方側には図示しないグレンタンクを搭載しており、前側には刈取前処理装置9を連結して構成している。 【0014】 そして、刈取前処理装置9は、図5、図6、及び図7に示すように、刈取懸架台2上に設けたスペ−サ13上に取付ねじ14によって着脱自由に刈取入力メタル3を連結し、この刈取入力メタル3に、前部に横長にした刈取伝動フレ−ム6を連結した刈取フレ−ム5の基部を連結して構成している。そして、刈取フレ−ム5は、内装軸架した伝動軸4によって刈取入力メタル3から刈取伝動フレ−ム6に回転動力を伝動する構成としている。この場合、刈取フレ−ム5は、図6に示すように、基部(後部)の刈取入力メタル3から前方低位置に傾斜させて設け、先端部(前部)の刈取伝動フレ−ム6が低い位置にある構成としている。そして、刈取前処理装置9は、上記刈取フレ−ム5と刈取伝動フレ−ム6とに穀稈引起し装置15、掻込み装置16、刈取装置7、穀稈搬送装置8(前部搬送装置8a、後部搬送装置8b)を設け、それぞれ伝動可能に構成している。なお、前部搬送装置8aと後部搬送装置8bとは、それぞれ株元搬送チエンと穂先搬送ラグとを上下一組として構成している。 【0015】 17は分草杆である。 そして、刈取上下シリンダ10は、図5、及び図6に示すように、前記刈取フレ−ム5の側方において、基部を車体フレ−ム1側に取り付け、先端部を横向きの連結ア−ム18を介して刈取フレ−ム5の側部に連結している。 【0016】 そして、図5、及び図6に示す実施例の場合、上記刈取上下シリンダ10の先端部分が穀稈搬送装置8の穀稈通路下側にあって、前部搬送装置8aの終端部分から後部搬送装置8bの始端部分へ穀稈を受継ぐ部分に位置するから、その部位に穀稈ガイド19を設けて搬送穀稈の株元側を外方に誘導して、ピストン10aの先端部や連結ア−ム18にひっかかったり、絡み付きがないように構成している。 【0017】 そして、前述したスペ−サ13は、図6、及び図7に示す実施例の場合、緩衝部材としての機能と、刈取前処理装置9の互換性を可能にした構成となっている。すなわち、実施例は、図面から解るように、走行ギヤボックス(走行ミッションケ−ス)20の上面を刈取懸架台2に形成しているから、作業中に刈取前処理装置9の前部が、例えば、土中に突っ込む等の障害が発生したとき、刈取入力メタル3に過大な押圧力がかかり、走行ギヤボックス(走行ミッションケ−ス)20や刈取入力メタル3を破損するおそれがある。そのとき、前述のスペ−サ13は、上記押圧力を受けて変形して、走行ギヤボックス(走行ミッションケ−ス)20や刈取入力メタル3の破損を未然に防止することができる利点がある。更に、上記スペ−サ13は、高さが異なるものと取替えることによって、刈取前処理装置9の後部における穀稈受継高さを変更することができるから、穀稈供給口(フィ−ドチエンの始端部)の高さが異なる脱穀装置12の交換にも、スペ−サ13の取替えによって対応でき、型式の違うコンバインに互換性がある特徴を有する。 【0018】 つぎに、刈取前処理装置9は、刈取フレ−ム5の側方にある刈取上下シリンダ10による上昇時の押上げ力に伴って発生する曲げモ−メントに対応する実施例の構成を説明する。 まず、刈取前処理装置9は、図1に示す実施例の場合、刈取フレ−ム5を基部の刈取入力メタル3に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成としている。 【0019】 つぎに、刈取前処理装置9は、図2に示す実施例の場合、刈取フレ−ム5の前部に取り付ける横向きの刈取伝動フレ−ム6を、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成としている。 更に、刈取前処理装置9は、図3に示す実施例の場合、刈取入力メタル3を、刈取懸架台2に対して、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持して連結した構成としている。 【0020】 以上述べたように、3つに実施例に係る刈取前処理装置9は、いずれの構成も、予め、平面視で刈取上下シリンダ10側に傾く角度を保持した構成とし、前述した刈取上下シリンダ10による上昇時の押上げ力に伴って発生する曲げモ−メントによって曲げられた状態で前進方向に真っ直ぐ対応できる構成としている。 【0021】 このように、本案に係る3つの実施例は、予め、刈取上下シリンダ10の上昇時の曲げモ−メントを想定して対応した構成で、従来構成(図4参照)のように刈取フレ−ムAが刈取上下シリンダBの逆側に傾斜した状態で刈取作業を行なうことを解消できるものである。 【0022】 つぎに、刈取オ−プン機構とストッパ−25について説明する。 まず、刈取オ−プンフレ−ム26は、図8、乃至図10に示すように、走行ミッションケ−ス20上に形成した受座27上に載置し、オ−プン回動ア−ム28の先端部に連結した構成としている。そして、該オ−プン回動ア−ム28は、車体フレ−ム1上において、上記ミッションケ−ス20より左側に縦方向に軸装した回動部材29に基部側を連結して支持し、回動支点Pを中心にして車体フレ−ム1の左側に回動する構成としている。 【0023】 そして、刈取オ−プンフレ−ム26は、上側に前記刈取入力メタル3を搭載して固着し、前述した刈取前処理装置9の全体を一体として刈取オ−プンができる構成としている。 そして、刈取上下シリンダ10は、図8、及び図9に示すように、基部を前記回動部材29に連結し、先端部分を、連結ア−ム18を介して刈取フレ−ム5に連結し、刈取前処理装置9と一体にオ−プン回動する構成としている。 【0024】 そして、ストッパ−25は、図8、乃至図10に示すように、回動支点P側の回動部材29に設け、図10に示すように、外側にオ−プン回動したとき後側の支持部材30に当たり回動を規制する構成としている。 このように、ストッパ−25は、刈取前処理装置9をオ−プン回動するとき、安全な終点位置を予め設定して構成し、刈取前処理装置9が脱穀装置12に干渉したり、衝突するのを未然に防止するように回動を規制する特徴がある。 【0025】 別実施例1 つぎに、図11、乃至図16に基づいて別実施例1を具体的に説明する。 別実施例1は、油圧式無段変速装置40の操作装置41に関し、安価な費用で製作できる構成でありながら、操作レバ−42の操作力を軽減してオペレ−タの負担を軽くしようとするものである。 【0026】 この種の油圧式無段変速装置40は、通常、操作レバ−42をニュ−トラル位置を起点にして、直線方向に一方側に操作すれば前進走行(正回転)し、他方側に操作すれば後進走行(逆回転)に切り替わる構成である。そして、前記操作レバ−42は、起点となるニュ−トラル位置から離れる側に操作するほど高速回転の出力となる構成となっている。更に、操作レバ−42は、図14のグラフに示すように、中心(起点)のニュ−トラル位置(N−N)から離れるにつれて操作荷重が大となり、それに伴って上述のように高速回転の動力を出力する構成となっている。そして、油圧式無段変速装置40は、実施例の場合、図11に示すように、コンバインに搭載して、走行ミッション装置43の伝動上手側に接続した構成としている。 【0027】 以下、別実施例1を具体的に説明する。 まず、操作レバ−42は、図11、乃至図13に示すように、操縦座席44の側方に配置し、基部を、支持軸45に回動自由に軸装している変速ア−ム46に操作力が伝わるように前後の受具47によって接続し、前後方向に直線的に回動操作すると、上記変速ア−ム46の先端側が上下に回動する構成としている。そして、連杆48は、下端部を上記変速ア−ム46に連結し、上端部を作動ア−ム49の先端部に連結して構成している。そして、作動ア−ム49は、図13に示すように、中間部を機体側に枢着して設け、基部側に操作ロット50の上部を接続して構成している。そして、操作ロット50は、下部を、油圧式無段変速装置40の斜板に操作可能に連結しているトラニオンア−ム51の先端に連結し、操作力が伝わる構成としている。 【0028】 このように、油圧式無段変速装置40は、操作レバ−42の操作力が前後の受具47、変速ア−ム46を経て連杆48に伝わり、更に、連杆48から作動ア−ム49、操作ロット50を経由してトラニオンア−ム51に達して斜板が操作され、前後進の切替えと無段階の変速操作ができる構成となっている。 【0029】 つぎに、操作力アシスト機構52は、摺動杆53と、その外周に巻き付けたバランススプリング54と、摺動杆53を支持する摺動受具55とから構成している。 まず、摺動杆53は、図13に示すように、前記変速ア−ム46と同レベルで先端側に位置し、一方側を前記変速ア−ム46の先端に取付部材56により枢着して連結し、他方側を機体に支持している上記摺動受具55に杆の長手方向に摺動自由に嵌合して設けた構成としている。そして、バランススプリング54は、上述のとおり、摺動杆53の外周に巻き付けた状態に装備して、基部を上記摺動受具55に受け止めさせ、先端側を変速ア−ム46側に張圧力が働くように取付部材56に押し当てて張圧した構成としている。 【0030】 そして、バランススプリング54は、操作レバ−42がニュ−トラル位置にある時には、変速ア−ム46の支持軸45と、水平状態の変速ア−ム46の先端部の取付部材56との枢着点、及び摺動杆53とが直線上に位置した状態で張圧力が働き、上下どちら側にも移動せず中立状態(操作レバ−42、トラニオンア−ム51)を確実に保持できる構成となっている。 【0031】 以上のように構成した操作力アシスト機構52は、バランススプリング54の働きにより、操作レバ−42をニュ−トラル位置を起点にして前進側、又は後進側のどちら側に操作しても同じ張圧力で操作荷重を軽減する方向にアシスト作用を発揮できる特徴がある。 【0032】 そして、別実施例1の場合、操作レバ−42に働くアシスト力は、図16に示すように、バランススプリング54の張圧力Fと、張圧力Fの働く方向に向かった仮想の線Sと変速ア−ム46の中心から延長した仮想の平行線Pとの間隔Lの積によって算出できるから、図15のグラフに示すように、Lが大きくなるほどアシスト力が大となる。 【0033】 このように、別実施例1は、図15に示すように、操作レバ−42をニュ−トラル位置(N−N)から遠く高速側に操作すればするほど操作荷重が大となるが、それに相応したアシスト力も順次大となって操作荷重を打ち消し、常に、同程度の軽い操作力で高速位置まで操作ができる優れた特徴がある。 【0034】 そして、変速ア−ム46は、別実施例1の場合、図12に示すように、基部の両側から摩擦式のブレ−キ部材57を圧接し、レバ−荷重を調整できる構成としてリンク剛性を強くし、操作レバ−42の操作フィ−リングを良くするものとした。 【0035】 別実施例2 つぎに、図17、乃至図19に基づいて別実施例2を説明する。 別実施例2は、上述した別実施例1の操作力アシスト機構に関する別の実施態様である。 【0036】 まず、変速ア−ム60は、図面に示すように、後側に操作ア−ム60aを延長し、前側にスプリング取付ア−ム60bを長く突出させて形成し、中間部を回動支点Pとして機体に枢着して取り付けた構成としている。そして、該変速ア−ム60は、上側に操作レバ−61を操作連動可能に連結し、操作ア−ム60aの先端部には連杆62を介して作動ア−ム63に連結し、スプリング取付ア−ム60bの先端部には連結杆64を介してバランススプリング65を取り付けて構成している。そして、作動ア−ム63は、図面から解るように、油圧式無段変速装置66のトラニオンア−ム67に操作ロット68を介して連結し変速操作ができる構成としている。 【0037】 そして、バランススプリング65は、図面に示すように、テンションロット69を介して機体に取り付け、張圧力を調整可能に構成している。 そして、実施例の場合、バランススプリング65は、アシスト機構の最も右側に位置させることにより外側から比較的容易に調整等のメンテナンスができる配置に構成している。そして、上記変速ア−ム60は、基部に摩擦ブレ−キ70を設けた構成としている。 【0038】 以上のように構成した別実施例2は、図17に示すように、操作レバ−61がニュ−トラル位置にある時は、バランススプリング65が変速ア−ム60の中心に沿って位置するからスプリング力がアシスト力としては働かず、一連の操作機構を中立位置に保持することになる。そして、バランススプリング65は、操作レバ−61を前進側、又は後進側に操作すると、ニュ−トラル位置の保持状態が崩れてバネ力が働き始め操作荷重を打ち消す側にアシスト力を発揮してオペレ−タの変速操作を楽にすることができる。 【0039】 このように、別実施例2は、油圧式無段変速装置66を変速操作する操作レバ−61の操作力を軽減してオペレ−タの負担を軽くできる特徴がある。そして、図面に示す実施例の場合、バランススプリング65は、アシスト機構の最も右側に位置させた構成であって、外側から張力の調整等のメンテナンスが容易にできる特徴がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例であって、刈取前処理装置の平面図である。 【図2】本発明の実施例であって、刈取前処理装置の平面図である。 【図3】本発明の実施例であって、刈取前処理装置の平面図である。 【図4】説明用に示した従来型の作用平面図である。。 【図5】本発明の実施例であって、刈取前処理装置の平面図である。 【図6】本発明の実施例であって、コンバインの側面図である。 【図7】本発明の実施例であって、一部を破断したコンバインの正面図である。 【図8】本発明の実施例であって、斜面図である。 【図9】本発明の実施例であって、作用斜面図である。 【図10】本発明の実施例であって、作用平面図である。 【図11】本発明の別実施例1であって、正面図である。 【図12】本発明の別実施例1であって、要部の平面図である。 【図13】本発明の別実施例1であって、作用側面図である。 【図14】本発明の別実施例1であって、従来型の操作荷重を示すグラフである。 【図15】本発明の別実施例1であって、操作荷重を示すグラフである。 【図16】本発明の別実施例1であって、作用側面図である。 【図17】本発明の別実施例2であって、側面図である。 【図18】本発明の別実施例2であって、平面図である。 【図19】本発明の別実施例2であって、コンバインの側面図である。 【符号の説明】 1 車体フレ−ム 2 刈取懸架台 3 刈取入力メタル 4 伝動軸 5 刈取フレ−ム 6 刈取伝動フレ−ム 7 刈取装置 8 穀稈搬送装置 9 刈取前処理装置 10 刈取上下シリンダ。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成14年12月25日(2002.12.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−201580(P2004−201580A) |
| 【公開日】 |
平成16年7月22日(2004.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−374685(P2002−374685) |
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