| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】刈取部からの騒音を減音し、刈取部内に発生するホコリの飛散を減少させ、安全性も向上させる。
【解決手段】左右方向に所定の間隔を置いて配置したクロ−ラ型の走行装置6を具備する車台7の前部に刈取部3を昇降自在に設ける。また、刈取部3の後方で車台7の左側部に脱穀装置8を設ける。また、脱穀装置8の右側部にグレンタンク9を設ける。また、グレンタンク9の前側に運転部1を設ける。そして、運転部1の座席部25の前方に前操作体27を設けると共に刈取部3を刈取支持懸架46の横軸芯を回動中心47にして上下方向に回動する構成とするにあたり、刈取部3の右カバ−45と運転部1の前操作体27の前カバ−とを側面視で円弧状に形成して運転部1の前操作体27が刈取部3の回動軌跡と略一定の間隔を保つように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右方向に所定の間隔を置いて配置したクロ−ラ型の走行装置6を具備する車台7の前部に刈取部3を昇降自在に設け、該刈取部3の後方で車台7の左側部に脱穀装置8を設け、該脱穀装置8の右側部にグレンタンク9を設け、該グレンタンク9の前側に運転部1を設けたコンバインにおいて、前記運転部1の座席部25の前方に前操作体27を設けると共に前記刈取部3を刈取支持懸架46の横軸芯を回動中心47にして上下方向に回動する構成とするにあたり、刈取部3の右カバ−45と運転部1の前操作体27の前カバ−とを側面視で円弧状に形成して該運転部1の前操作体27が刈取部3の回動軌跡と略一定の間隔を保つように構成したことを特徴とするコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、コンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 例えば、次の特許文献1に記載されたコンバインが知られている。 【特許文献1】特開平8−89053号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 コンバインを圃場に入れて作業を行なう場合、通常、刈取部からの騒音を減音できず、刈取部内に発生するホコリの飛散が減少せず、安全性も向上させることができない。 【課題を解決するための手段】 【0004】 この発明は、このような課題を解決するものであって、つぎのような技術的手段を講じた。 【0005】 すなわち、左右方向に所定の間隔を置いて配置したクロ−ラ型の走行装置6を具備する車台7の前部に刈取部3を昇降自在に設け、該刈取部3の後方で車台7の左側部に脱穀装置8を設け、該脱穀装置8の右側部にグレンタンク9を設け、該グレンタンク9の前側に運転部1を設けたコンバインにおいて、前記運転部1の座席部25の前方に前操作体27を設けると共に前記刈取部3を刈取支持懸架46の横軸芯を回動中心47にして上下方向に回動する構成とするにあたり、刈取部3の右カバ−45と運転部1の前操作体27の前カバ−とを側面視で円弧状に形成して該運転部1の前操作体27が刈取部3の回動軌跡と略一定の間隔を保つように構成したことを特徴とするコンバインとする。 【発明の効果】 【0006】 この発明によると、運転部1の前操作体27が、刈取部3の回動軌跡と略一定間隔(すき間)を保つように、刈取部3の右カバ−45と前操作体27の前カバ−とを円弧状に形成しているので、刈取部3からの騒音を減音でき、刈取部3内に発生するホコリの飛散を減少し、前記すき間を小さくできるので安全性も向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0008】 まず、その構成について説明すると、収穫機(実施例では、コンバイン)5は、機体の前進方向に向かって、左右方向に所定の間隔を置いて配置した走行装置(クロ−ラ型であるが、車輪又は車輪とクロ−ラとの組合わせによる構成としてもよい)6を具備する車台7の前部に油圧式の昇降手段によって昇降自在に刈取部3を設け、該刈取部3の後方で車台7の左側部に脱穀装置8を設け、該脱穀装置8の右側部にグレンタンク9を設け、該グレンタンク9と刈取部3との間の空間部に運転部1を設け、前記脱穀装置8の後側に排藁処理装置(実施例では排藁切断装置であるが、排藁結束装置、排藁収束装置、あるいはこれら装置の組み合わせでもよい)10を設けている。 【0009】 刈取部1は左右横方向に複数個配置した分草体11と、後方斜め上方に移動する引き起こしラグを有し横方向に複数個配置した引き起こし装置12と、バリカン型の刈取装置13と、刈取った穀稈を後方上方に搬送する穀稈搬送装置14とを一体に構成している。なお、刈取部1の横方向への移動手段は、公知の手段と同様で詳細な説明を省略するが、横移動駆動手段(実施例では正逆転モ−タ34)及びこの横移動駆動手段により作動するねじ軸、ギヤ等の作動機構により行う構成である。 【0010】 脱穀装置8は機体の進行方向に回転する穀稈自動送り込み装置15を一側部に有し、前記刈取部3が搬送してきた穀稈の株元部を挟持後搬送して穂先部を扱室内に送り込み脱穀する自脱型の構成である。 【0011】 走行装置6はミッションケ−ス16から左右方向(機体の進行方向に対して横方向)に突出した駆動軸17の両端部に着脱自在に設けた駆動スプロケット18と、前後方向に長く形成した転輪フレ−ム19に回動自在に前後方向に複数個設けた転輪20と、最後の転輪よりも後方に配置した従動輪21と、駆動スプロケット18と転輪20及び従動輪21に巻き掛けた無端のクロ−ラ22を具備している。なお、ミッションケ−ス16には油圧を利用して左側の駆動軸17及び右側の駆動軸17への回転動力を伝達・停止するクラッチ23,24を設けている。 【0012】 運転部1は作業者が座る座席部25や、右側部に機体の操向及び刈取部3の昇降を行う操作レバ−2、エンジンを起動するエンジンスイッチ26等を有し座席部25の前方に設けた前操作体27や、前端部がこの前操作体27の左端部に接続し機体の前進方向に向かって座席部25の左横側部まで延出している横操作体28等を設けている。操作レバ−2の握り部33の横面には横移動スイッチ4を設けている。 【0013】 横操作体28は複数個設けた長溝に機体の進行速度の変速を操作する主変速レバ−29、副変速レバ−30、刈取部1の駆動・停止を操作する刈取レバ−31、脱穀装置8の回転各部を駆動・停止操作する脱穀レバ−32を設けている。 【0014】 グレンタンク9に貯留している穀粒は揚穀筒43と連通する排出オ−ガ44を介して機外に排出する構成としている。 【0015】 図6のブロック回路について説明すると、35は必要なデ−タや制御プログラムを内蔵するメモリ36有するマイクロコンピュ−タの演算制御部(以下「CPU」と呼ぶ)であって、該CPU35に入力インタ−フェイス37を介して入力される情報の一部としては、エンジンスイッチ26からのエンジン入り切り情報、横移動スイッチ4からの刈取部横移動情報、操作レバ−2の回動範囲内に設け且つ左側への傾倒・解除により入り切りする左側方向変更スイッチ38からの左側方向変更情報、操作レバ−2の回動範囲内に設け且つ右側への傾倒・解除により入り切りする右側方向変更スイッチ39からの右側方向変更情報等がある。 【0016】 そして、出力インタ−フェイス40を介してCPU35から出力する駆動指令信号として、電磁弁41,42への指令信号、正逆転モ−タ34への正転又は逆転の指令信号等がある。 【0017】 つぎに、その作用について説明する。 【0018】 まず、運転者は運転部1の座席部25に座り、駐車ブレ−キペダルを踏み込んでエンジンスイッチ26を入りしてエンジンを起動すると、エンジンから出力された動力は伝動機構を介して機体の回転各部に伝動される。 【0019】 そして、スロットルレバ−を回動してエンジンを所定回転数に選択すると共に、副変速レバ−30を所望位置に回動して、例えば標準を選択し、さらに脱穀レバ−32及び刈取レバ−31を操作して脱穀装置8、刈取部3を駆動すると、機械条件等が計器パネルの各表示具に表示される。 【0020】 収穫作業の準備を終えると、駐車ブレ−キペダルの踏み込みを解除し、つづいて主変速レバ−29を前側に回動して機体を前進させると共に操作レバ−2を前後方向に傾倒して刈取部1の高さを決める。そして、操作レバ−2を左側に倒すと、左側方向変更スイッチ38が入りになるので、入力インタ−フェイス37を介して左側方向変更情報を取り込んだCPU35は、出力インタ−フェイス40を介して電磁弁41のソレノイドに励磁信号を出力し電磁弁41を作動する。これに関連して、クラッチ23は送りこまれた油圧オイルの押圧力により伝達状態から切り状態に切り替わるので、走行装置6の左側の駆動軸21に取り付けた駆動スプロケット18の回転は停止し、一方右側の駆動スプロケット18は回転状態にあって、機体を左側に変更する。 【0021】 操作レバ−2を右側に倒すと、右側方向変更スイッチ39が入りになるので、入力インタ−フェイス37を介して左側方向変更情報を取り込んだCPU35は、出力インタ−フェイス40を介して電磁弁42のソレノイドに励磁信号を出力し電磁弁42を作動する。これに関連して、クラッチ24は送りこまれた油圧オイルの押圧力により伝達状態から切り状態に切り替わるので、走行装置6の右側の駆動軸21に取り付けた駆動スプロケット18の回転は停止し、一方左側の駆動スプロケット18は回転状態にあって、機体を右側に変更する。 【0022】 このような、操作レバ−2の操作によって、分草体11を所定の条間に合わせると、引起こし装置12の引き起こしラグで引き起こされた穀稈の株元部は、刈取装置13によって切断された後穀稈搬送装置14によって後方上方に搬送される。 【0023】 そして、搬送終端部に到達した穀稈は穀稈自動送り込み装置15に挟持されて後方に搬送され、排稈処理装置10に送り込まれて処理されるが、穀稈の穂部はその途中で脱穀装置8の扱室内に送り込まれて脱穀処理される。これにより生じた穀粒などの処理物は風選されて穀粒とわら屑に分離され、穀粒は一番螺旋、一番物揚穀装置等の搬送装置によってグレンタンク9に送り込まれ収容される。 【0024】 このような収穫作業において、刈取部3を横方向に移動させた方が作業性がよくなるときがある。例えば、刈取部3を左側に移動する場合には、運転者は横移動スイッチ4を入りにすると共に操作レバ−2を左側に倒して左側方向変更スイッチ38を入りにする。すると、CPU35は入力インタ−フェイス37を介して刈取部横移動情報及び左側方向変更スイッチ情報を取り込んで、正逆転モ−タ34を正転するので、ねじ軸、ギヤ等の作動機構は作動して刈取部3を左側に移動する。 【0025】 反対に、刈取部3を右側に移動する場合には、運転者は横移動スイッチ4を入りにしているとき、あるいは入っている場合に、操作レバ−2を右側に倒して右側方向変更スイッチ39を入りにする。すると、CPU35は入力インタ−フェイス37を介して刈取部横移動情報及び左側方向変更スイッチ情報を取り込んで、正逆転モ−タ34を逆転するので、ねじ軸、ギヤ等の作動機構は作動して刈取部3を右側に移動する。 【0026】 このように、操作頻度の高い操作レバ−2を操作することにより刈取部3を左側又は右側に移動することができるので、操作ミスのない刈取部移動操作を行うことができる。そして、機体の進行方向の変更操作方向と刈取部3の移動方向の操作方向が同じであるので、刈取部3の移動操作を行い易い。さらに、機体の進行方向の変更操作と刈取部3の移動操作を同時に行うことがないので、機体の条合わせ時に機体が振れず居住性を高め得る。 【0027】 その後、タンク内の穀粒が満杯になると、運転者は収穫作業を中断して、例えばコンバイン5を畦の近くに移動させる。そして、作業者は運転部1の排出オ−ガ旋回具を操作すると、排出オ−ガ昇降装置は排出オ−ガ44を上昇し、起動したモ−タはギヤを介して揚穀筒43を回動する。その後、排出オ−ガ44が目標位置に到達すると、作業者は排出オ−ガ旋回具の操作を停止する。 【0028】 この時、排出オ−ガ44の排出口がトラック等の運搬車の荷台の上方に位置しておれば、排出クラッチを入りにする。すると、タンク内の穀粒は下部螺旋、揚穀螺旋、排出螺旋の回転により、ロアチュ−ブ、揚穀筒43をその順に通って排出オ−ガ44の排出口から排出され荷台に収容される。 【0029】 なお、刈取部3の右カバ−45と運転部1とが左右方向において重なったコンバイン5であり、刈取部3が刈取支持懸架46の横軸芯を回動中心47にして上下方向に回動する構成としている。そして、運転部1の前操作体27は、前記刈取部3の回動軌跡と略一定の間隔(すき間)を保つように、前記右カバ−45と前操作体27の前カバ−48を円弧状に形成している。これにより、刈取部3からの騒音を減音でき、刈取部内に発生するホコリの飛散を減少し、前記すき間を小さくできるので安全性も向上する。 【0030】 図5はコンバイン5の側面から見ており、前操作体27に、刈取部3の右カバ−45と重なる防音カバ−49を設けており、これにより、防塵効果を一層高め得る。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】コンバインの正面図。 【図2】コンバインの側面図。 【図3】運転部の平面図。 【図4】操作レバ−の斜視図。 【図5】別実施例のコンバインの側面図。 【図6】ブロック回路図。 【符号の説明】 【0032】 1 運転部 3 刈取部 6 走行装置 7 車台 8 脱穀装置 9 グレンタンク 25 座席部 27 前操作体 45 右カバ− 46 刈取支持懸架 47 回動中心
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成16年2月27日(2004.2.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−187690(P2004−187690A) |
| 【公開日】 |
平成16年7月8日(2004.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−54273(P2004−54273) |
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