| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】仲佐 陽一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】キャビンのドアをスライド式にするにあたり、ドアの開閉ストローク不足を回避し、良好な乗降性を確保する。
【解決手段】オペレータが搭乗する操作部6と、該操作部6を覆うキャビン7と、該キャビン7の外側面部に形成される乗降用開口部15と、該乗降用開口部15を開閉するドア16とを備えると共に、該ドア16を、キャビン7の外側面部に沿って前後方向スライド自在に支持したコンバイン1であって、前記ドア16の下側を、下側レール25を介してキャビン7側でスライド支持するにあたり、下側レール25を伸縮自在に構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 オペレータが搭乗する操作部と、該操作部を覆うキャビンと、該キャビンの外側面部に形成される乗降用開口部と、該乗降用開口部を開閉するドアとを備えると共に、該ドアを、キャビンの外側面部に沿って前後方向スライド自在に支持したコンバインにおいて、前記ドアの下側を、下側レールを介してキャビン側でスライド支持するにあたり、前記下側レールを伸縮自在に構成したことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 請求項1において、前記下側レールは、キャビン側に設けられる固定レール部材と、ドア側に設けられる伸縮自在な補助レール部材と、該補助レール部材の可動側先端部を、前記固定レール部材にスライド自在に連結するローラ部材と、前記補助レール部材を縮小方向に付勢する付勢部材とを備えて構成されることを特徴とするコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、キャビンの乗降用開口部を、スライド式のドアで開閉するコンバインの技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】 一般に、キャビン仕様のコンバインでは、キャビンの乗降用開口部を、回動式のドアで開閉するように構成されている。しかしながら、回動式のドアは、その開閉操作に際し、キャビンの外側方に広い空間を必要とするため、車庫などの狭い場所では、ドアの開閉操作が制限され、オペレータの乗降を阻害する可能性がある。 【0003】 そこで、キャビンの外側面部に沿って前後方向にスライド自在なスライド式のドアが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このように構成されたドアによれば、乗降用開口部の開閉に際し、ドアが外側方へ大きく突出することを回避できるため、車庫などの狭い場所であってもドアの開閉が可能になり、良好な乗降性を確保することができる。 【0004】 【特許文献1】 実開平5−85224号公報(第1図) 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記コンバインでは、通常、運転席の下方にエンジンを搭載し、その外側方をエンジンカバーで覆っているため、乗降用開口部の下側は、エンジンカバーとの関係で幅狭に形成されることがある。そのため、キャビンのドアをスライド式にすると、ドアの下側をスライド支持する下側レールの長さが制限され、ドアの開閉ストロークが不足する可能性がある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、オペレータが搭乗する操作部と、該操作部を覆うキャビンと、該キャビンの外側面部に形成される乗降用開口部と、該乗降用開口部を開閉するドアとを備えると共に、該ドアを、キャビンの外側面部に沿って前後方向スライド自在に支持したコンバインにおいて、前記ドアの下側を、下側レールを介してキャビン側でスライド支持するにあたり、前記下側レールを伸縮自在に構成したことを特徴とする。つまり、キャビンのドアをスライド式とするにあたり、エンジンカバーとの関係などによって、ドアの下側をスライド支持する下側レールの長さが制限されても、下側レールの伸縮動作により、ドアの開閉ストローク不足を回避し、良好な乗降性を確保することが可能になる。 また、前記下側レールは、キャビン側に設けられる固定レール部材と、ドア側に設けられる伸縮自在な補助レール部材と、該補助レール部材の可動側先端部を、前記固定レール部材にスライド自在に連結するローラ部材と、前記補助レール部材を縮小方向に付勢する付勢部材とを備えて構成されることを特徴とする。この場合においては、補助レールを縮小側に付勢することにより、ドアを閉じる際に、下側レールのローラ部材が、上側レールや中間レールのローラ部材に先行してレール始端部に到達することを防止できる。これにより、固定レール部材の始端部がキャビン側に湾曲形成されていても、下側レールのローラ部材が先行してレール始端部に入り込んでドアを傾かせるような不都合を回避し、ドアをスムーズに閉じることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】 次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、茎稈を刈り取る前処理部2と、刈り取った茎稈から穀粒を脱穀し、かつ、穀粒を選別する脱穀部3と、選別した穀粒を貯溜する穀粒タンク4と、脱穀済みの排稈を排出処理する後処理部5と、オペレータが搭乗する操作部6と、該操作部6を覆うキャビン7と、クローラ式の走行部8とを備えて構成される。 【0008】 操作部6の下側後方位置には、図示しないエンジンが搭載され、その発生動力で前記各部が動作される。エンジンの右外側方には、ラジエータ(図示せず)が立設され、このラジエータを介して外気を吸入することにより、ラジエータ内のエンジン冷却水が冷却される。また、ラジエータの上方には、エアクリーナ(図示せず)が配置され、ここで濾過された外気がエンジン吸気としてエンジンに供給される。 【0009】 キャビン7は、その骨格を形成するキャビンフレーム9と、該キャビンフレーム9の上部に設けられる屋根パネル10と、キャビンフレーム9の正面窓開口部11に嵌め込まれるフロントガラス(図示せず)と、キャビンフレーム9の左側面窓開口部12に嵌め込まれる左側サイドガラス(図示せず)と、キャビンフレーム9の後部に設けられるリヤパネル13と、該リヤパネル13の後面窓開口部14に嵌め込まれるリヤガラス(図示せず)と、キャビンフレーム9の右側面前部に形成される乗降用開口部15を開閉するドア16と、キャビンフレーム9の右側面後部上側に形成される右側面窓開口部17に嵌め込まれる右側サイドガラス18と、キャビンフレーム9の右側面後部下側に形成されるエンジンルーム開口部19に着脱自在に装着されるエンジンカバー20と、キャビンフレーム9の右側面後部中央に形成されるエアクリーナ交換用開口部21に着脱自在に装着されるエアクリーナカバー22とを備えて構成される。 【0010】 前記乗降用開口部15の前端は、上下方向に直線的に形成される一方、後端の下側は、エンジンカバー20の位置を避けるように前方に退避しており、そのため、乗降用開口部15及びドア16の下側は、前後幅が幅狭となっている。ドア16は、キャビン7の右外側面部に並設される上側レール23、中間レール24及び下側レール25により前後方向スライド自在に支持され、キャビン7の外側面部に沿うスライド操作により、乗降用開口部15を開閉させるように構成されている。以下、上側レール23、中間レール24及び下側レール25の構成について、図面を参照しつつ説明する。 【0011】 上側レール23は、図8及び図9に示すように、断面冂字状に形成される上下一対のレール部材23a、23bを、所定の間隔を存して上下に並列させて構成されるもので、乗降用開口部15の上端部に沿うようにキャビン7に一体的に設けられる。上側レール23は、全体として前後方向を向くものの、その前端側は、キャビン内方へ湾曲形成されている。 【0012】 ドア16の上端部で、かつ、前端部の内側面には、上側レール23によって移動自在に支持される上側ローラ体26が設けられる。図10〜図13に示すように、上側ローラ体26は、ドア16側に固定される固定ブラケット26aと、該固定ブラケット26aに対し、上下方向を向く縦軸26bを介して前後揺動自在に設けられる可動ブラケット26cと、該可動ブラケット26cに対し、左右方向を向く横軸26dを介して回転自在に設けられる上下支持ローラ26eと、可動ブラケット26cに対し、上下方向を向く縦軸26fを介して回転自在に設けられる一対の左右支持ローラ26gとを備えて構成される。 【0013】 そして、上下支持ローラ26eは、上側レール23を構成する下レール部材23bの上向きガイド面23cに転動自在にセットされることにより、ドア16の上下方向の支持を行う一方、左右支持ローラ26gは、上レール部材23aの下向きガイド溝23d内に遊嵌状にセットされることにより、ドア16の左右方向の支持を行う。これにより、ドア16の上端部が上側レール23に沿ってスライド自在に支持されることになる。 【0014】 中間レール24は、図14及び図15に示すように、断面コ字状に形成されるレール支持部材24aの溝部内に、断面コ字状のレール部材24bを設けて構成されるもので、キャビン7の右側面後半部(乗降用開口部15の上下中間部後方)に前後方向を向いて一体的に設けられる。中間レール24は、全体として前後方向を向くものの、その前端側は、キャビン内方へ湾曲形成されている。 【0015】 ドア16の上下中間部で、かつ、後端部の内側面には、中間レール24によって移動自在に支持される中間ローラ体27が設けられる。図16〜図20に示すように、中間ローラ体27は、ドア16側に固定される固定ブラケット27aと、該固定ブラケット27aに対し、上下方向を向く縦軸27bを介して前後揺動自在に設けられる可動ブラケット27cと、該可動ブラケット27cに対し、左右方向を向く横軸27dを介して回転自在に設けられる上下支持ローラ27eと、可動ブラケット27cに対し、上下方向を向く縦軸27fを介して回転自在に設けられる一対の左右支持ローラ27gとを備えて構成される。 【0016】 そして、上下支持ローラ27eは、中間レール24を構成するレール部材24bの上向きガイド面24cに転動自在にセットされることにより、ドア16の上下方向の支持を行う一方、左右支持ローラ27gは、レール部材24bの下向きガイド溝24d内に遊嵌状にセットされることにより、ドア16の左右方向の支持を行う。これにより、ドア16の中間部が中間レール24に沿ってスライド自在に支持されることになる。 【0017】 下側レール25は、図21〜図23に示すように、キャビン7側に設けられる断面冂字状の固定レール部材25aと、ドア16側に設けられる伸縮自在な補助レール部材25bと、補助レール部材25bの前端部(可動側先端部)に設けられる連結部材25cとを備えて構成される。固定レール部材25aは、乗降用開口部15の下端部に沿うようにキャビン7に一体的に設け、全体として前後方向を向くものの、その前端側は、キャビン内方へ湾曲形成されている。 【0018】 補助レール部材25bは、互いにスライド自在に嵌合する一対のレール部材25d、25eと、この一対のレール部材25d、25eを縮小方向に付勢する復帰スプリング(付勢部材)25fとを備えて構成される。一方のレール部材25dは、ドア16の下端部内側面に前後方向を向いて固設され、他方のレール部材25eの前端部には、前記連結部材25cが一体的に設けられる。連結部材25cは、正面視L字状のプレート部材で形成され、その先端上面側には、上下方向を向く縦軸25gを介して、左右支持ローラ25hが回転自在に設けられる。そして、左右支持ローラ25hは、固定レール部材25aの下向きガイド溝25i内に遊嵌状にセットされることにより、ドア16の左右方向の支持を行うことになる。尚、25jはレール部材25dの後端部に設けられるブラケット、25kはレール部材25eの中間部に突設されるピンであり、このピン25kとブラケット25jとの間に、コイルスプリングやダンパで構成される復帰スプリング25fが介設されている。 【0019】 次に、ドア16の開閉操作時における下側レール25の動作を図24及び図25に沿って説明する。全閉状態のドア16を開き方向にスライド操作すると、ドア16は、各レール23〜25の湾曲部に案内されて一旦外方へ移動し、その後、直線的に後方へスライドする。このとき、下側レール25の補助レール部材25bは、復帰スプリング25fの付勢力で縮小状態を維持すると共に、左右支持ローラ25hが固定レール部材25aに沿って移動することにより、ドア16の左右方向のガタツキを規制している。そして、左右支持ローラ25hが固定レール部材25aの後端部に達すると、補助レール部材25bが復帰スプリング25fの付勢力に抗して伸びはじめ、ドア16の前端が乗降用開口部15の後端を越える位置まで左右方向のガタツキ規制を継続することになる。 【0020】 一方、全開状態のドア16を閉じ方向にスライド操作すると、ドア16は、直線的に前方へスライドする。このとき、下側レール25の補助レール部材25bは、復帰スプリング25fの付勢力によって徐々に縮小し、最縮状態となってから左右支持ローラ25hが固定レール部材25a内を移動しはじめる。そして、ドア16が全閉位置に近づくと、各レール23〜25の湾曲部に案内されてドア16の前端側がキャビン内方へ入り込み、その後、ドア16の前端側を支点としてドア16の後側がキャビン内方へ揺動し、ドア16が全閉状態となる。 【0021】 従って、乗降用開口部15の下側後方に、エンジンカバー20を備え、このエンジンカバー20位置を避けるように乗降用開口部15の下側を幅狭に形成したものでありながら、下側レール25を、伸縮自在な補助レール部材25bを用いて構成することにより、ドア16の開閉ストロークを大きくして、良好な乗降性を確保することが可能になる。 【0022】 また、補助レール25bが縮小側に付勢されるので、ドア16を閉じる際に、下側レール25の左右支持ローラ25hが、上側レール23や中間レール23のローラ体26、27に先行してレール始端部に到達することを防止できる。これにより、固定レール部材25aの始端部がキャビン内方に湾曲形成されていても、下側レール25の左右支持ローラ25hが先行してレール始端部に入り込んでドア16を傾かせるような不都合を回避し、ドア16をスムーズに閉じることができる。 【0023】 叙述の如く構成されたものにおいて、オペレータが搭乗する操作部6と、該操作部6を覆うキャビン7と、該キャビン7の外側面部に形成される乗降用開口部15と、該乗降用開口部15を開閉するドア16とを備えると共に、該ドア16を、キャビン7の外側面部に沿って前後方向スライド自在に支持したコンバイン1であって、前記ドア16の下側を、下側レール25を介してキャビン7側でスライド支持するにあたり、下側レール25を伸縮自在に構成したので、エンジンカバー20との関係などによって、ドア16の下側をスライド支持する下側レール25の長さが制限されても、下側レール25(補助レール25b)の伸縮動作により、ドア16の開閉ストローク不足を回避し、良好な乗降性を確保することが可能になる。 【0024】 また、下側レール25は、キャビン7側に設けられる固定レール部材25aと、ドア16側に設けられる伸縮自在な補助レール部材25bと、該補助レール部材25bの可動側先端部を、固定レール部材25aにスライド自在に連結する左右支持ローラ部材25hと、補助レール部材25bを縮小方向に付勢する復帰スプリング25fとを備えて構成されるため、ドア16を閉じる際に、下側レール25の左右支持ローラ部材25hが、上側レール23や中間レール24のローラ体26、27に先行してレール始端部に到達することを防止できる。これにより、固定レール部材25aの始端部がキャビン7側に湾曲形成されていても、下側レール25の左右支持ローラ部材25hが先行してレール始端部に入り込んでドア16を傾かせるような不都合を回避し、ドア16をスムーズに閉じることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】コンバインの斜視図である。 【図2】キャビン(ドア開)の斜視図である。 【図3】キャビン(ドア閉)の右側面図である。 【図4】キャビン(透明ドア開)の右側面図である。 【図5】キャビン(ドア無し)の右側面図である。 【図6】キャビン(ドア閉)の正面図である。 【図7】キャビン(ドア開)の正面図である。 【図8】上側レールの斜視図である。 【図9】上側レールの平面図である。 【図10】上側ローラ体の斜視図である。 【図11】上側ローラ体の左側面図である。 【図12】上側ローラ体の正面図である。 【図13】上側ローラ体の平面図である。 【図14】中間レールの斜視図である。 【図15】中間レールの平面図である。 【図16】中間ローラ体の斜視図である。 【図17】中間ローラ体の左側面図である。 【図18】中間ローラ体の正面図である。 【図19】中間ローラ体の平面図である。 【図20】ドアに取り付けられた中間ローラ体の平面図である。 【図21】下側レールの斜視図である。 【図22】下側レールの左側面図である。 【図23】下側レールの正面図である。 【図24】下側レール(縮小状態)の作用説明図である。 【図25】下側レール(伸長状態)の作用説明図である。 【符号の説明】 1 コンバイン 6 操作部 7 キャビン 9 キャビンフレーム 15 乗降用開口部 16 ドア 20 エンジンカバー 22 エアクリーナカバー 23 上側レール 24 中間レール 25 下側レール 25a 固定レール部材 25b 補助レール部材 25f 復帰スプリング 25h 左右支持ローラ部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成14年12月11日(2002.12.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2004−187577(P2004−187577A) |
| 【公開日】 |
平成16年7月8日(2004.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−359422(P2002−359422) |
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