| 【発明の名称】 |
コンバインのナロ−ガイド装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】岩本 浩 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】長井 敏郎 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】渡部 寛樹 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】ナロ−ガイドは、車体側から中空パイプによって支持された構成では、中空パイプの下側に枠組みされた車体フレ−ムが存在するため、下方への傾斜回動が制限され、倒伏穀稈列を刈り取る場合、低い位置に調節できず、穀稈の株元が案内できない課題があった。
【解決手段】本発明は、車体フレ−ム2から横側に張り出した作用位置から非作用位置に収納するとき引っ張りスプリング6の張圧力を利用して自動的に収納する構成の自動収納式のナロ−ガイド3であって、ナロ−ガイド3を支持した中空パイプ5は、前記車体フレ−ム2側を回動支点Pにして下方への傾斜回動を可能に支持する構成とした。前記車体フレ−ム2は、前部の左外側に切欠形状の案内空間部10を形成して、前記中空パイプ5の下方への傾斜回動を可能に構成したナロ−ガイド装置としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンバイン1の車体フレ−ム2から横側に張り出した作用位置と、車体フレ−ム2側に収納した非作用位置とに切り替え可能なナロ−ガイド3であって、該ナロ−ガイド3は、先端部を前部の分草杆4側に取り付けると共に、中間部を、横向きに配置して筒方向に移動可能に支持した中空パイプ5の先端側に取り付けて設け、該中空パイプ5は、前記車体フレ−ム2側を回動支点Pにして下方への傾斜回動を可能に支持するとともに、引っ張りスプリング6の一方を固着し、他方を前記車体フレ−ム2の中心側に固定して引っ張り状態に張圧して設け、該中空パイプ5は、前記引っ張りスプリング6に抗して外方に引き出して、前記ナロ−ガイド3の作用位置でロック保持するロック装置7を設け、該ロック装置7は、操縦座席8の解除レバ−9によって解除操作を可能に構成としたコンバインにおいて、前記車体フレ−ム2は、前部の左外側に切欠形状の案内空間部10を形成して、前記中空パイプ5の下方への傾斜回動を可能に構成したナロ−ガイド装置。 【請求項2】 コンバイン1の車体フレ−ム2から横側に張り出した作用位置と、車体フレ−ム2側に収納した非作用位置とに切り替え可能なナロ−ガイド3であって、該ナロ−ガイド3は、先端部を前部の分草杆4側に取り付けると共に、中間部を、横向きに配置して筒方向に移動可能に支持した中空パイプ5の先端側に取り付けて設け、該中空パイプ5は、前記車体フレ−ム2側を回動支点Pにして下方への傾斜回動を可能に支持するとともに、引っ張りスプリング6の一方を固着し、他方を前記車体フレ−ム2の中心側に固定して引っ張り状態に張圧して設け、該中空パイプ5は、前記引っ張りスプリング6に抗して外方に引き出して、前記ナロ−ガイド3の作用位置でロック保持するロック装置7を設け、該ロック装置7は、操縦座席8の解除レバ−9によって解除操作を可能に構成としたコンバインにおいて、前記中空パイプ5と車体フレ−ム2との間にガスダンパ−11を介装して構成したナロ−ガイド装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバインのナロ−ガイド装置に関し、農業機械の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来からコンバインは、車体フレ−ムの側部に折り畳み自由のナロ−ガイドが設けられ、作業中には隣接の未刈稈が前進する車体に巻き込まれないように、或はクロ−ラで踏まれないように外側に張り出して外方に押しやって移動する工夫がされている。そして、ナロ−ガイドは、刈取作業が終了すると車体側に折り畳んで収納し、車体幅を狭くして路上等を走行する構成としている。 【0003】 前記ナロ−ガイドの支持は、車体フレームの前方や車体フレームの前方下方に設ける構成であった(例えば、特許文献1参照。)。 【0004】 【特許文献1】 特開2000−236731号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 上述した従来のコンバインにおけるナロ−ガイドは、作業前に圃場に下りてナロ−ガイドの近くまで行って、車体フレ−ムから側方の作用位置に張り出したり、作業終了後、車体フレ−ム側の収納位置に折り畳む操作を作業者が係止ねじを緩めたり、締めたりしながら手操作で行なう構成であったから、作業者に大きな負担をかけると共に、作業性(作業能率)が上がらない課題があった。 【0006】 そして、ナロ−ガイドは、車体の外側に向けて支持する支持杆(以下に説明する本案では、中空パイプに相当する。)の下側に枠組みされた車体フレ−ムが存在するため、下方への傾斜回動が制限され、穀稈の株元が案内できない課題があった。特に、従来のナロ−ガイドは、倒伏穀稈列を刈り取る場合、低い位置に調節できず、株元の案内ができない欠陥があった。 【0007】 更に、この種の自動収納式ナロ−ガイドは、引っ張りスプリングによって強制的に収納作動する構成にしているから、収納スピ−ドが速く途中の位置で止めることがきわめて困難で幅方向の位置調節ができない課題がある。 【0008】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、コンバイン1の車体フレ−ム2から横側に張り出した作用位置と、車体フレ−ム2側に収納した非作用位置とに切り替え可能なナロ−ガイド3であって、該ナロ−ガイド3は、先端部を前部の分草杆4側に取り付けると共に、中間部を、横向きに配置して筒方向に移動可能に支持した中空パイプ5の先端側に取り付けて設け、該中空パイプ5は、前記車体フレ−ム2側を回動支点Pにして下方への傾斜回動を可能に支持するとともに、引っ張りスプリング6の一方を固着し、他方を前記車体フレ−ム2の中心側に固定して引っ張り状態に張圧して設け、該中空パイプ5は、前記引っ張りスプリング6に抗して外方に引き出して、前記ナロ−ガイド3の作用位置でロック保持するロック装置7を設け、該ロック装置7は、操縦座席8の解除レバ−9によって解除操作を可能に構成としたコンバインにおいて、前記車体フレ−ム2は、前部の左外側に切欠形状の案内空間部10を形成して、前記中空パイプ5の下方への傾斜回動を可能に構成したナロ−ガイド装置であって、ナロ−ガイドは、中空パイプ5が案内空間部10を通って下方に傾斜回動することにより、倒伏した穀稈の場合に低い位置まで調節して株元に接近して案内することができる。 【0009】 つぎに、請求項2の発明は、コンバイン1の車体フレ−ム2から横側に張り出した作用位置と、車体フレ−ム2側に収納した非作用位置とに切り替え可能なナロ−ガイド3であって、該ナロ−ガイド3は、先端部を前部の分草杆4側に取り付けると共に、中間部を、横向きに配置して筒方向に移動可能に支持した中空パイプ5の先端側に取り付けて設け、該中空パイプ5は、前記車体フレ−ム2側を回動支点Pにして下方への傾斜回動を可能に支持するとともに、引っ張りスプリング6の一方を固着し、他方を前記車体フレ−ム2の中心側に固定して引っ張り状態に張圧して設け、該中空パイプ5は、前記引っ張りスプリング6に抗して外方に引き出して、前記ナロ−ガイド3の作用位置でロック保持するロック装置7を設け、該ロック装置7は、操縦座席8の解除レバ−9によって解除操作を可能に構成としたコンバインにおいて、前記中空パイプ5と車体フレ−ム2との間にガスダンパ−11を介装して構成したナロ−ガイド装置であって、ナロ−ガイドは、車体側に自動的に収納するとき、ゆっくりとした速度で移動するから、途中位置で自由に止めることができ、幅方向の位置調節が比較的簡単にできるものとなった。 【0010】 【発明の効果】 本発明は、以上のように構成したから、請求項1の発明は、操縦座席に居ながらにしてナロ−ガイドの収納操作ができる自動収納式でありながら、下側に障害となるフレ−ムがないから、ナロ−ガイドを低い位置まで下げて穀稈の株元に作用させ、誘導案内することができるものとなった。したがって、本案に係るナロ−ガイドは、倒伏した穀稈列を刈り取るときに、低い位置まで下げて株元近くに接触させながら、案内できる優れた効果を有する。 【0011】 そして、請求項2の発明は、収納過程のナロ−ガイドをガスダンパ−の作用によって、収納スピ−ドを遅くして途中で自由に止められるものとした。したがって、本案に係るナロ−ガイドは、車体に対して横幅方向の位置調節が容易で自由にできる優れた効果を有する。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。 まず、コンバイン1は、図12、及び図13に示すように、左右一対のクロ−ラ15、15を有する車体フレ−ム2上において、左側に脱穀装置16を搭載し、右側前部に操縦座席8を、右側後部にはグレンタンク17をそれぞれ配置して搭載した構成としている。そして、操縦座席8は、その前側、及び左側に操作パネルや操作レバ−類を集中して配置し、各装置を操作しながら運転ができる構成としている。なお、本明細書で左側、又は右側の記載は、車体フレ−ム2の前進方向に向って見た状態を基準として説明している。 【0013】 そして、刈取前処理装置18は、図12、及び図13に示すように、基部を車体フレ−ム2上の脱穀装置16の前にある支持台に回動自由に枢着連結した刈取フレ−ム19を前方下部に延長して、前部から分草杆4、穀稈引起し装置20、刈取装置21、穀稈搬送装置22をそれぞれ装備して伝動可能に構成している。そして、刈取フレ−ム19は、車体フレ−ム2との間に昇降油圧シリンダ23を設けてこれの伸縮により昇降自由に支持した構成としている。 【0014】 つぎに、ナロ−ガイド3は、図1、及び図2に示すように、前後の中間部分で折り曲げ自由に接続した前後2つの杆3a、3bから構成し、車体フレ−ム2の左側において、前端部を左の分草杆4の下部背後に車体幅方向に回動自由に枢着し、後端部を車体フレ−ム2の後部左側に固着している案内杆24に前後摺動自由に取り付けて構成している。そして、ナロ−ガイド3は、図面から解るように、その中間位置に相当する後部杆3bの前部を、中空パイプ5の先端部に取り付けて車体フレ−ム2側に支持した構成としている。 【0015】 そして、中空パイプ5は、図4、及び図5に示すように、車体フレ−ム2に取り付けられている横向きの支持杆25に設けた平面視(図4参照)で後方に開放したU型支持枠26の2か所で支持され、筒方向(左右方向)に移動自由に構成されている。この場合、支持杆25は、縦軸27によって回動自由に支持され、先端側(中空パイプ5側)が前後に移動できるように構成されている。 【0016】 そして、引っ張りスプリング6は、図1に示すように、上記中空パイプ5に内装して設け、一方の端部を中空パイプ5内部の先端側に固着し、他方の端部を車体フレ−ム2の中心側(実施例では、上記支持杆25の基部)に固着して設け、中空パイプ5を車体フレ−ム2の中心側(支持杆25の基部)に、常時、引っ張る張圧力が働く構成としている。 【0017】 そして、上記引っ張りスプリング6は、図8に示す構成例では、中空パイプ5の外側に沿わせた状態に配置して張圧し、一方の端部を中空パイプ5の先端側に固着し、他方の端部を車体フレ−ム2の中心側に固着して設けている。そして、この実施例の中空パイプ5は、後端部をガスダンパ−11に連結して車体フレ−ム2に接続して支持した構成としている。なお、ガスダンパ−11は、図7に示すように、従来から公知の構成と同様で筒内にガスを封入して中空パイプ5と一体のピストン28に弁を装備し、上記ガスが左右の室を移動してゆっくり摺動できる構成となっている。 【0018】 そして、支持杆25は、図1、及び図5に示すように、基部側を車体フレ−ム2の取付部材29に前後軸30で回動自由に枢着した回動支点Pを設け、その取付部材29の円弧状長孔31の範囲内で上下に回動できる構成としている。なお、32はばねで張圧した係止ピンである。 【0019】 したがって、ナロ−ガイド3は、穀稈の丈に対応して高さ調節する場合、支持杆25を前後軸30を回動支点Pにして円弧状長孔31の範囲内で回動すれば、図6、及び図13に示すように、下方への傾斜回動が可能で上下に移動調節ができて穀稈丈に合わせることができる。 【0020】 そして、実施例の場合、車体フレ−ム2は、図1、及び図2に示すように、前記中空パイプ5の下方位置に相当する前部の左外側に切欠形状の案内空間部10を形成して、前記中空パイプ5が下方への傾斜回動を支障なくできる構成にしている。 【0021】 そして、ロック装置7は、図1、図4、図5、及び図9に示すように、長方形の平板をL字型に形成したロック板7aと、ロック板7aの中央部に上記中空パイプ5が貫通する直径のロック孔7bと、ロック孔7bと同径のロック筒7cとからなり、ロック孔7bにロック筒7cを合わせて一体に構成している。そして、ロック板7aは、ロック孔7bとロック筒7cとを貫通させて中空パイプ5に装置し、一方をU型支持枠26の外側枠に取り付けたロックスプリング7dの他方を連結して斜め(中空パイプ5に対して)になるように張圧してロックする構成としている。したがって、ロック装置7は、上記ロック板7aが片側のロックスプリング7dに張圧されて中空パイプ5に対して斜めになると、その中空パイプ5の外周面にロック孔7bとロック筒7cとが圧接されてブレ−キ(楔ロック作用)が働き、筒方向に移動できない状態に固定保持する構成となっている。 【0022】 そして、上記ロック板7aは、図3、及び図9に示すように、操縦座席8に設けた解除レバ−9に解除ワイヤ−33を介して連結し、そのレバ−9の解除操作によって前記ロックスプリング7dに抗して直交状態(中空パイプ5に対して)に引っ張りロック解除ができる構成としている。この場合、解除レバ−9は、図3に示すように、レバ−保持スプリング34によって、常時、ロックがかかる側に張圧しており、解除操作をしない限りロック装置7が働く構成となっている。 【0023】 更に、この解除レバ−9は、図10、及び図11に示すように、操縦座席8の左端に配置して設け、他のレバ−類(主変速レバ−や副変速レバ−等)と操作間違いが起きないように配慮した構成としている。 そして、ロック板7aは、図9に示すように、前記ロックスプリング7dを連結した反対側に把手35を設けており、圃場側から直接ロックを解除する操作をして中空パイプ5に対して直交状態にロック解除ができる構成としている。 【0024】 つぎにその作用について説明する。 まず、ナロ−ガイド3は、コンバイン1の作業に先立って、正規の作用位置に引っ張り出して準備をするが、そのとき、ロック板7aを中空パイプ5に対して直交状態にしてそのパイプ5の外周部にロックが働かないようにして外側に引き出し操作をする。このようにして、ナロ−ガイド3は、図11に示すように、作用位置に引き出すときには中空パイプ5に内装している引っ張りスプリング6の張圧力に抗しながらそれより強い力で外側の作用位置まで引っ張り出し、引き戻されないためにロック装置7によって係止する。 【0025】 そして、ナロ−ガイド3は、図6、及び図13に示すように、上述の引出操作の後に圃場の穀稈丈に応じた高さを選択して位置決めすることができる。この場合の高さ調節は、係止ピン32(図1参照)を緩めてナロ−ガイド3側を上下に移動すると、支持杆25が前後軸30を回動支点Pにして基部側の円弧状長孔31の範囲内を上下に移動して高さの選定ができる。そして、支持杆25は、調節後、係止ピン32を締め付けてナロ−ガイド3の高さ位置を固定する。このとき、車体フレ−ム2は、図1、及び図2に示すように、前部の左側で支持杆25、及び中空パイプ5の下側が開放された案内空間部10になっているから、ナロ−ガイド3の上下調節に何らの支障も起きることはない。 【0026】 このように、ナロ−ガイド3は、図2で解るように、張り出し、及び高さ調節に際して、前端部の枢着部(分草杆4側)が車幅方向に回動し、後端部の摺動部が車体フレ−ム2の案内杆24に沿って前後摺動し、更に、前後2つの杆3a、3bの接続部分が折曲がりながら関節として機能して何の支障もなく円滑に行なうことができる。また、支持杆25は、ナロ−ガイド3の張り出し時には外側(中空パイプ5と共に)が前側に移動する傾向がでるが、既に説明している縦軸27を支点に回動し、先端側(中空パイプ5側)を前寄りに移動できて円滑な引出ができる。 【0027】 このようにして、ナロ−ガイド3は、張り出しが完了すると、ロック装置7が働くが、そのとき、中空パイプ5の外周にロック板7aとロック筒7cがロックスプリング7dに張圧されて斜め状態になって圧接し楔ロックの働きで保持される。 【0028】 つぎに、ナロ−ガイド3は、作業中に車幅方向に若干の調節(狭める方向)をしたいときには、操縦座席8の解除レバ−9をレバ−保持スプリング34に抗しながら小刻みに断続操作をすると、張り出し幅の調整ができる。又、ナロ−ガイド3は、上記の幅調整のように操縦座席8の解除レバ−9を小刻みに断続操作をしながら収納すると、一挙の収納ではなく、ゆっくりした速度で収納操作ができる。 【0029】 特に、実施例で示すガスダンパ−11の場合、上記のように、解除レバ−9の操作によってロック解除をすると、図7、及び図8に示すように、引っ張りスプリング6の張圧力を緩和してナロ−ガイド3をゆっくり収納側に移動させるから、そのナロ−ガイド3の張出し幅を調節しながら、ロック位置を選択できる特徴がある。 【0030】 そして、本案の実施例に係るナロ−ガイド3は、操縦座席8に居乍ら解除レバ−9によって収納できるが、圃場側からロック板7aの把手35を握って簡単にロックが解除でき収納や引出が自由にできる特徴がある。 以上述べたように、本発明の実施例は、作業前にナロ−ガイド3を引っ張りスプリング6に抗して作用位置に引き出してロック装置7により位置決めして保持しておけば、作業終了後は、操縦座席8に居ながらにして解除レバ−9の操作で収納することができる。 【0031】 このように実施例に係る本案は、上述のとおり操縦座席に居ながらにしてナロ−ガイドの収納操作ができる自動収納式でありながら、ナロ−ガイド3を支持している部材の下側に障害となるフレ−ムがなく、案内空間部10を形成したから、ナロ−ガイド3を低い位置まで下げて穀稈の株元に作用させ、誘導案内することができるものとなった。したがって、本案に係るナロ−ガイド3は、倒伏した穀稈列を刈り取るときに、低い位置まで下げて株元近くに接触させながら、案内することができる。 【0032】 更に、実施例の場合、収納過程のナロ−ガイド3をガスダンパ−11の作用によって、収納スピ−ドを遅くして途中で自由に止められるものとした。したがって、本案に係るナロ−ガイド3は、車体フレ−ム2に対して横幅方向の作用位置調節が容易で選択することができるものとなっている。 【0033】 別実施例1 つぎに、図14、及び図15に基づいて別実施例1を説明する。 まず、別実施例1は、分草杆50に関し、多条刈の刈取前処理装置51において、左右の両外側に位置する二つの分草杆50a、50bを操縦座席52に居乍らにして左右に回動調節できる構成にしたものである。この種のコンバイン53は、中割作業時や作業開始直後の初回の回り刈り作業時には分草幅を拡大して広くし、多くの穀稈を取り込んで刈り取りながら進み、その後、通常の刈取作業に移ると、分草幅を縮小(正規の刈幅)にして刈取作業を行なう。 【0034】 そこで、分草杆50は、図14に示すように、左右両方の外側に位置する分草杆50a、50bについて、その分草支持杆54の基部を縦軸55によって回動に枢着して支持し、先端部分が左右に回動して分草幅を拡縮調節できる構成としている。そして、拡縮レバ−56は、図14、及び図15に示すように、刈取前処理装置51の後方上部位置に取り付け、操作ワイヤ−57を介して前記左右の分草杆50a、50bに連結して設け、左右が連動して分草杆先端の幅を拡縮操作できる構成としている。なお、中間にある2つの分草杆50は、回動しない固定した構成としている。 【0035】 なお、58は穀稈引起し装置、59は刈取装置を示す。、 このように構成された別実施例1は、図14に示す作用図で解るように、拡縮レバ−56の操作によって操作ワイヤ−57を介して左右の外側の分草杆50a、50bがほとんど同時に外側に回動して分草幅を広げ、逆に操作する分草幅を縮小して正規の分草幅に戻すことができる。 【0036】 以上述べたように、別実施例1は、操縦座席52に居乍らにしてコンバイン53の運転を停止することなく拡縮レバ−55の操作により、分草幅を調節できるものであって左右がほとんど同時に拡縮作動する特徴がある。 別実施例2 つぎに、図16、乃至図19に基づいて別実施例2を説明する。 【0037】 別実施例2は、従来、補助作業者が手刈りで行なっていた枕刈り作業を、機械的に行なうことができるコンバインを提供するものである。特に、別実施例2は、刈取前処理装置の先端部分(分草杆や穀稈引起し装置)が障害となって刈取装置が枕地まで届かない条件の悪い圃場の角部分でも、充分に枕刈りができるコンバインの刈取前処理装置としたものである。 【0038】 まず、刈取前処理装置60は、図18、及び図19に示すように、後部を車体61前部の支持台62に回動自由に支持した刈取フレ−ム63を前方下部に延長し、前端部に横向きの刈取伝動筒64を連結している。そして、刈取伝動筒64は、左右両端部に引起し支持筒65を上部前方側に延長し、複数条の穀稈引起し装置66を伝動可能に連結して支持した構成としている。そして、上記穀稈引起し装置66は、下部に各条ごとに分草支持杆67を設けて、分草杆68と、左端の分草杆68には短いナロ−ガイド69を連結して構成している。 【0039】 このように構成した穀稈引起し装置66は、図19に示すように、前記引起し支持筒65の上部に回動自由に軸受支持して上方に持ち上げた状態に回動できる構成としている。この場合、穀稈引起し装置66は、上方に持ち上げた状態で係止できる構成としている。 【0040】 そして、刈取前処理装置60は、図面に示すように、低部に刈取装置70、その上側に掻込みスタ−ホイル71、その上から後方上部に向けて株元搬送装置72、上方に穂先搬送装置73を配置し、これらを前記刈取フレ−ム63に支持して伝動可能に構成している。 【0041】 そして、第二引起し装置75は、図16、及び図17に示すように、前述した各穀稈引起し装置66の裏側に、その引起し装置66と略平行状態に配置し、上記刈取装置70、及び掻込みスタ−ホイル71より前方側に位置させて、掻込みスタ−ホイル71と同軸に軸架して構成している。実施例に係る第二引起し装置75は、スタ−ホイルから構成している。 【0042】 以上のように構成された別実施例2に係る刈取前処理装置60は、図19に示すように、枕刈り作業を行なうとき、特に、前方に高い塀のごとき畦がある場合、穀稈引起し装置66と前側下部の分草杆68、及び側部のナロ−ガイド69とを一体として高い畦畔を避けて上方に回動して係止し、枕地の刈取りを行なうことができる。この場合、枕地の穀稈は、第二引起し装置75によって引起し作用を受けながら掻込みスタ−ホイル71によって掻き込まれ株元が刈取装置70に達して刈り取られ、後続する株元搬送装置72と、穂先搬送装置73に受け継がれて後方に搬送される。 【0043】 別実施例2に係る第二引起し装置75は、枕刈りのとき、倒伏した穀稈に対して引起し作用を行い、刈取り後には穂先搬送作用を行なって穀稈を確実に後方に受け渡すことができる特徴がある。そして、第二引起し装置75は、スタ−ホイルから構成しているが、図17で解るように、掻込搬送80の前部と穀稈引起し装置66の裏側の間にコンパクトに配置して構成できる特徴もある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例であって、要部の斜面図である。 【図2】本発明の実施例であって、作用を示す平面図である。 【図3】本発明の実施例であって、側面図である。 【図4】本発明の実施例であって、平面図である。 【図5】本発明の実施例であって、正面図である。 【図6】本発明の実施例であって、ナロ−ガイドの張り出し状態の作用を示す背面図である。 【図7】本発明の実施例であって、ガスダンパ−の断面図である。 【図8】本発明の実施例であって、ナロ−ガイドの支持にガスダンパ−を連結した平面図である。 【図9】本発明の実施例であって、平面図である。 【図10】本発明の実施例であって、平面図である。 【図11】本発明の実施例であって、平面図である。 【図12】本発明の実施例であって、側面図である。 【図13】本発明の実施例であって、要部の作用を示す正面図である。 【図14】本発明の別実施例1であって、作用を示す正面図である。 【図15】本発明の別実施例1であって、側面図である。 【図16】本発明の別実施例2であって、平面図である。 【図17】本発明の別実施例2であって、側面図である。 【図18】本発明の別実施例2であって、平面図である。 【図19】本発明の別実施例2であって、作用を示す側面図である。 【符号の説明】 1 コンバイン 2 車体フレ−ム 3 ナロ−ガイド 4 分草杆 5 中空パイプ 6 引っ張りスプリング 7 ロック装置 8 操縦座席 9 解除レバ− 10 案内空間部 11 ガスダンパ−。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成14年11月21日(2002.11.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−166634(P2004−166634A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月17日(2004.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−338101(P2002−338101) |
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