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【発明の名称】 芝刈機
【発明者】 【氏名】岡村 英澄
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】中村 雅道
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】小田 尚
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【要約】 【課題】収納スペースを小さく抑えることが可能な芝刈機を提供する。

【解決手段】芝刈手段を備えた装置本体1と、該装置本体1に対して回動可能に突出するハンドル部2と、前記装置本体1で刈り取られた芝草を収容する集草かご3とで主体が構成される芝刈機である。集草かご3をハンドル部2と連動するように該ハンドル部2に取り付けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
芝刈手段を備えた装置本体と、該装置本体に対して回動可能に突出するハンドル部と、前記装置本体で刈り取られた芝草を収容する集草かごとで主体が構成される芝刈機において、集草かごをハンドル部と連動するように該ハンドル部に取り付けて成ることを特徴とする芝刈機。
【請求項2】
芝刈り時にハンドル部を装置本体に対して後斜め上方に傾斜した所定角度で保持した際に、集草かごが地面に接触しない形状に形成して成ることを特徴とする請求項1記載の芝刈機。
【請求項3】
ハンドル部に、装置本体で刈り取られた芝草を集草かごに搬送するための風洞を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2記載の芝刈機。
【請求項4】
ハンドル部の風洞の後側に芝草が飛散するのを防止する飛散防止板を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の芝刈機。
【請求項5】
装置本体の下面部の前側に地面上を滑動可能な支持脚を設けると共に、装置本体の下面部の後側に後輪を設け、装置本体の前記後輪を設けた位置よりも後方にハンドル部の回動支点を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の芝刈機。
【請求項6】
装置本体のハンドル部の回動支点を設けた位置よりも後方の下面部にローラを設けて成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の芝刈機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芝刈手段を備えた装置本体と、刈り取られた芝草を収容する集草かごとを具備する芝刈機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、芝刈手段を備えた装置本体と、該装置本体に対して回動可能に突出するハンドル部と、前記装置本体で刈り取られた芝草を収容する集草かごとで主体が構成される芝刈機が用いられている(例えば特許文献1,特許文献2参照)。
【0003】
この特許文献1及び2に示す従来の芝刈機は、芝刈機本体の後部に集草篭を着脱自在に取り付けると共に、芝刈機本体の上面側にハンドルが前後方向に回動自在に連結してある。そして、芝刈り時には、ハンドルを傾倒して芝刈機本体を移動し、収納時にはハンドルを芝刈機本体に対して起立させて収納する。
【0004】
しかしながらこのような従来の芝刈機にあっては、収納する際、芝刈機本体の後部に取り付けた集草籠が後方に大きく突出するため、収納スペースを大きくとる必要があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−128528号公報
【特許文献2】
特開2001−128529号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、収納スペースを小さく抑えることが可能な芝刈機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、芝刈手段を備えた装置本体1と、該装置本体1に対して回動可能に突出するハンドル部2と、前記装置本体1で刈り取られた芝草を収容する集草かご3とで主体が構成される芝刈機において、集草かご3をハンドル部2と連動するように該ハンドル部2に取り付けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、収納時にハンドル部2を装置本体1に対して起立させた時に、集草かご3がハンドル部2と連動して起立して装置本体1から後方に大きく突出するのを抑えることができて、収納スペースを小さく抑えることが可能となるものである。
【0008】
また、芝刈り時にハンドル部2を装置本体1に対して後斜め上方に傾斜した所定角度で保持した際に、集草かご3が地面に接触しない形状に形成することが好ましい。このような構成とすることで、芝刈り時にハンドル部2を傾倒しても足下にスペースSが形成されて、集草かご3に足をぶつけて邪魔になるといったことがないものである。
【0009】
また、ハンドル部2に、装置本体1で刈り取られた芝草を集草かご3に搬送するための風洞22を設けることが好ましい。このような構成とすることで、装置本体1の風洞80と集草かご3内部とを直接連通させなくても装置本体1の風洞80からハンドル部2の風洞22を経由して集草かご3に芝草を搬送することができる。
【0010】
また、ハンドル部2の風洞22の後側に芝草が飛散するのを防止する飛散防止板27を設けることが好ましい。このような構成とすることで、集草かご3を取り付けずに芝刈りを行う場合でも芝草が飛散するのを防止することができる。
【0011】
また、装置本体1の下面部の前側に地面上を滑動可能な支持脚を設けると共に、装置本体1の下面部の後側に後輪61を設け、装置本体1の前記後輪61を設けた位置よりも後方にハンドル部2の回動支点を設けることが好ましい。このような構成とすることで、芝刈りを行う際、傾倒したハンドル部2を押すと後輪61に後方より力がかかって芝刈機の前方への移動をスムーズに行うことができる。
【0012】
また、装置本体1のハンドル部2の回動支点を設けた位置よりも後方の下面部にローラ62を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ハンドル部2の重みで装置本体1が後ろ側に転倒するのを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態における芝刈機は、図1に示すように、芝刈手段を備えた装置本体1と、この装置本体1に回動自在に設けられるハンドル部2と、芝刈手段で刈り取られた芝草を収容する集草かご3とで主体が構成される。
【0014】
装置本体1は、図1,図4等に示すように、基台(特に図示せず)に芝刈手段を設けてこれらを外殻となるケーシング11で覆ったものである。
【0015】
芝刈手段は、図2に示すように、芝草を刈る刃部4と、刃部4を駆動するための駆動源であるモータ50及び該モータ50の駆動力を刃部4に伝達する動力伝達機構5とからなる。
【0016】
モータ50は、基台に取り付けられ、その出力軸が動力伝達機構5の駆動プーリ51を回転駆動する。駆動プーリ51は、図2に示すように、モータ50の出力軸に同軸状に固定され、この駆動プーリ51の回転駆動力は駆動ベルト52を介して前方に配設してある従動プーリ53に伝達される。なお後述するが、この駆動プーリ51には下端部に集草用ファン82が一体的に形成してある。
【0017】
従動プーリ53は、図2に示すように、中間軸54に同軸状に取り付けられるもので、中間軸54は、基台に固定された取付板55にベアリング(特に図示せず)を介して上下方向が軸方向となるように回転自在に設けられる。中間軸54は軸方向(即ち上下方向)の中央部に従動プーリ53が固定してあり、中間軸54の下端部は、外表面にギアGが形成してある。このギアGは、刃部4の可動刃41が取り付けられる回転部56の駆動ギアGの溝部56aに噛合ってこの回転部56に回転駆動力を伝達するものである。
【0018】
回転部56は、図2に示すように、上下方向を軸方向とする中空軸状のもので、中空となった内部に回転しない固定軸部57が挿通されてこの固定軸部57にベアリング等(特に図示せず)を介して回転自在に設けられる。固定軸部57は、上下方向を軸方向とする中空軸状のもので、回転しないように取付板55に固定されており、中空となった内部に後述する刈高調節軸71が上下動自在に挿通されるもので、固定軸部57の下端部には固定刃42が取り付けられる。
【0019】
固定刃42は、外周縁に櫛状の刃が形成された円盤状のもので、平面視中央部にD型をした挿通孔が形成してあり、この挿通孔に固定軸部57が挿通されて該固定軸部57に固定される。更に詳述すると、図2に示すように、固定軸部57の外表面に上記D型をした挿通孔と嵌合するD型をした凸部58を形成すると共に下端部に雄ねじ部(特に図示せず)形成し、一方、固定刃42の挿通孔はこの凸部58と同径かこれより若干大径に形成してあり、固定刃42の挿通孔を固定軸部57の凸部58に下方より被嵌し、下端部の雄ねじ部と螺合するナット59を下方より締結して固定刃42を固定軸部57に固定してある。
【0020】
このようなモータ50及び動力伝達機構5にあっては、モータ50が駆動してモータ50の出力軸に固定された駆動プーリ51が回転駆動すると、駆動ベルト52を介して従動プーリ53が回転駆動され、従動プーリ53に固定してある中間軸54及びギアGが回転してこのギアGに噛合っている駆動ギアG及び回転部56が回転し、回転部56の下端部に取り付けられた可動刃41が回転する。これによって、回転する可動刃41及び回転しない固定刃42とで芝草を刈り取ることが可能となる。なお、図2中の90は、回転部56の周囲に配設される円筒状をしたガードであり、このガード90によって刃部4にて刈り取られた芝草が回転部56に絡み付くのが防止される。
【0021】
装置本体1には、上述したような芝刈手段を備えたことで芝草を刈り取ることができるが、所望の場所の芝草を所望の状態に刈り取るため、装置本体1には移動手段6及び刈高さ調節手段7、ハンドル部2が設けられる。
【0022】
移動手段6は、図2に示すように、装置本体1の基台の後部の下面側に設けられる後輪61と、その更に後方の基台の後端部の下面側に設けられるローラ62とからなり、これら後輪61及びローラ62は装置本体1の基台に回転自在に設けられる。また、装置本体1の前部は、後述する刈高さ調節手段7の支持脚にて支持されるもので、以下に説明する。
【0023】
刈高さ調節手段7は、刈り取り後の芝草の地面からの高さを所望高さにするため、装置本体1の下面部の前部に位置する刃部4の地面からの高さが決定される支持脚(即ち、刈高調節軸71)の装置本体1から下方への突出長さを調節可能とするものである。固定軸部57は、上述したように取付板55に取り付けられると共に固定刃42が固定され、固定軸部57の中空となった内部には、図2に示すように支持脚としての刈高調節軸71が上下動自在に挿通される。この刈高調節軸71の下端部には底板部72が取り付けてある。
【0024】
底板部72は、図2に示すように、球面状をしたもので、その下面が地面の芝草上を前後に容易に滑動自在となっている。この底板部72は、上方に凹となった上面の底部に雌ねじ部72aが形成してあり、また刈高調節軸71の下端部に雄ねじ部71aが形成してあって、これら雌ねじ部72aと雄ねじ部71aとを螺合して刈高調節軸71に容易に着脱自在としたものである。このように装置本体1にあっては、後側の後輪61及びローラ62と、前側の支持脚となる固定軸部57及び底板部72とで地面から一定高さに支持された状態となる。
【0025】
次に、刈高調節軸71の上下動について説明する。刈高調節軸71は、上述したように、取付板55に固定された固定軸部57の中空となった内部に上下にスライド自在に挿入されており、その上端部は刈高調節メネジ部73に固定されている。刈高調節メネジ部73は、図2に示すように上方に開口する略有底円筒状をしたもので、その円筒の内面に雌ねじ部が形成してあり、この雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を形成した刈高調節オネジ部74が上方より螺入される。この刈高調節メネジ部73は、基台の孔部に上下動自在に挿通されると共に、刈高調節メネジ部73の外面に形成したリブ73bを前記孔部の縁に形成した切欠に挿入してあって、刈高調節メネジ部73は回転することなく基台の孔部内を上下することが可能となっている。
【0026】
刈高調節オネジ部74は、図2に示すように、外面に刈高調節メネジ部73の雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が螺設された軸又は筒状をしたもので、その上端部が刈高調節操作部75に固定されて上下高さが一定のまま回転自在に配設してある。刈高調節操作部75は、使用者が操作可能なように装置本体1のケーシング11の上側に露出するように配設される円いハンドル状をしたもので、上下動せずに回転のみ自在となるように装置本体1の基台に設けてある。
【0027】
このような刈高さ調節手段7にあっては、使用者が刈高調節操作部75を手で回転させると、刈高調節オネジ部74が上下高さが一定のまま回転し、これによって刈高調節オネジ部74と螺合している刈高調節メネジ部73が回転することなく上下動することになり、刈高調節メネジ部73に固定された刈高調節軸71及び底板部72が上下動することとなる。なおこの時、刈高調節オネジ部74の雄ねじ部と刈高調節メネジ部73の雌ねじ部を多条ねじとしておくと、小さな回転で刈高調節軸71を大きく上下動させることが可能となる。
【0028】
このような装置本体1には、刃部4にて刈り取られた芝草が搬送される風洞80が形成してある。風洞80は、図2に示すように、刃部4の上側から後方に向けて形成してあり、後端部に排出口81が形成されると共に途中に集草用ファン82が配設される。この集草用ファン82は、モータ50の出力軸に固定される駆動プーリ51に直結してあり、可動刃41を回転させる際に一緒に回転駆動されて刃部4にて刈り取られた芝草を後方へ搬送する。なお、風洞80内面にはコーティングを施して芝草が付着し難くして芝草の風洞80内の詰まりを防止している。
【0029】
また、集草用ファン82にて風洞80の後方に搬送されず前方に飛散した芝草を収容するため、装置本体1の前端部に集草カバー39が取り付けてある。集草カバー39は図8に示すようなもので、図1に示すように装置本体1の前面に取り付けられるが、集草カバー39を装置本体1に取り付けた状態では、図2に示すように集草カバー39の前端部が刃部4の前端部よりも前方に突出してしまうため、壁際等の芝草を刈るキワ刈リの際には、図9に示すように、集草カバー39を装置本体1より取り外して後方の集草かご3に取り付けるものである。
【0030】
次に、刃部4にて刈り取られた芝草を収容するための集草かご3と、この集草かご3が設けられるハンドル部2について説明する。
【0031】
ハンドル部2は、図1,図4等に示すように、装置本体1に対して回動自在に突出するように設けられる。ハンドル部2の主体を為すハンドル部本体21は、図1,図4,図5に示すように、内部が芝草の搬送経路となる上下及び背方に開口する略箱状をしたもので、背方の開口に芝草が飛散するのを防止する飛散防止板27を取り付けてあり、内部を芝草の搬送経路である風洞22としてある。また、ハンドル部本体21は、風洞22の下端(即ち上流側端)及び上端(下流側端)に開口が形成され、下端の開口は装置本体1の風洞80の排出口81に連通する下連通口22aとすると共に、上端の開口は後述する集草かご3の収容開口31に連通する上連通口22bとするものである。ハンドル部本体21の下端部には左右両側にそれぞれ回動軸23が突設してあり、一方、装置本体1の後端部の排出口81の近傍には回動軸孔83が形成してあり、ハンドル部本体21の回動軸23を装置本体1の回動軸孔83に嵌め込んで回動自在に設けてある。
【0032】
また、ハンドル部本体21の上端部からは連設部20が連設してあってその上端部に握り部24が設けてあり、この握り部24を握ってハンドル部2を回動させることができ、更に、握り部24には芝刈手段を駆動する操作部25が設けてあって、握り部24を握って芝刈機を移動しながら操作部25を操作して芝刈手段を駆動して芝刈りを行うことができる。
【0033】
そして、このようなハンドル部本体21には、集草かご3が着脱自在に取り付けられる。集草かご3は、図6,図7に示すように、内部に刈り取られた芝草が収容される大略箱状をしたもので、上端部に上述したハンドル部本体21の上連通口22bに連通する収容開口31が形成してある。なお、図中の32は把手を示し、33は通気孔を、34はハンドル部本体21への取付部を示す。
【0034】
刃部4にて刈り取られた芝草は、装置本体1の風洞80を搬送されて排出口81,下連通口22aを介してハンドル部本体21の風洞22へと入り、この風洞22の上連通口22b及び収容開口31から集草かご3に入って収容される。集草かご3の形状は、図1に示すようにハンドル部2を装置本体1に対して起立させた時に、従来の芝刈機のようには装置本体1から後方に大きく突出しない程度の前後方向厚みとしてあり、また、図3に示すように芝刈り時にハンドル部2を装置本体1に対して傾倒させた際に、地面に接触しないように下端部がハンドル部本体21の下端部と同じかより上方に位置するようにしてある。
【0035】
このような芝刈機は、芝刈り時には図3に示すようにハンドル部2を装置本体1に対して傾倒して装置本体1を移動させて使用し、収納時には図1に示すようにハンドル部2を装置本体1に対して起立させて収納する。なお、芝刈り時には、上述したように図3に示すようにハンドル部2を装置本体1に対して後斜め上方に傾倒させるのであるが、このようにハンドル部2を所定角度で保持するため、ハンドル部本体21の下端部にはストッパー26が突設してあり、ハンドル部2を傾倒した時に装置本体1の後部外面に当接してハンドル部2のそれ以上の傾倒が阻止される。
【0036】
上記のように集草かご3を形成してハンドル部2と連動するように該ハンドル部2に取り付けたことで、芝刈り時には図3に示すようにハンドル部2を傾倒しても足下にスペースSが形成されて、従来の芝刈機のように集草かご3に足をぶつけて邪魔になるといったことがなく、また収納時には図1に示すように、ハンドル部2を起立した際にハンドル部2と連動する集草かご3が装置本体1から後方に大きく突出するのを抑えることができて、収納スペースを小さく抑えることが可能となるものである。
【0037】
また、本実施形態の芝刈機にあっては、ハンドル部2の回動軸23が設けられる前後方向位置は、装置本体1に設けた後輪61の回転中心61aよりも後方で且つ、ローラ62の回転中心62aより前方となる位置としてある。このようにすることで、芝刈り時に芝刈機を前方に移動させる際、傾倒したハンドル部2の先端(即ち握り部24)から根元(即ち回動軸23)に向けて押すと、後輪61に後方より力がかかって装置本体1の前側の支持脚である底板部72と地面間にあまり力がかからないようにすることができ、芝刈機をスムーズに前方に移動させることが可能となる。また、装置本体1には後輪61よりも後方の部分にハンドル部2の重さかかるが、その更に後方にローラ62を設けたことで芝刈機が後ろ側に転倒するのを防止することができる。
【0038】
次に、本発明の芝刈機の他例について図10に基づいて説明する。なお、この図10に示す芝刈機は、上例の(即ち図1乃至図9に示す)芝刈機と形状の相違はあるものの主要な構成はほぼ同じであるため、同じ構成については上例と同じ符号を付記して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
【0039】
図10に示す本例の芝刈機は、集草用ファン82に刃82aを設けたことに特徴がある。刃82aは、図11に示すように、集草用ファン82の周端縁の複数箇所に設けてある。
【0040】
また、本例のものは、図10に示すように、駆動ギアGにカップリング91を取り付けると共に、カップリング92を止輪95にて可動刃41に固定し、このカップリング91,92を介して駆動ギアGの回転駆動力を可動刃41に伝達している。更に、固定軸部57の下端部には、円筒状をして下端縁に鍔部が連設されたフランジ部材93がナット94にて締付け固定してあり、このフランジ部材93の鍔部が固定刃42の下端部に固定されている。なお、図中の54aはベアリングを示す。
【0041】
本例のように、集草用ファン82に刃82aを設けたことで、刃部4にて刈り取られた芝草を集草ファン82にて風洞80の後方へと搬送する際、長い(又は大きい)芝草をこの刃82aにて切断して細かくすることができて、集草用ファン82や回転部56,駆動ギアG等に絡み付くのを防止することが可能となる。
【0042】
次に、本発明の芝刈機の更に他例について図12に基づいて説明する。なお、本例の説明は上例の(即ち図10に示す)芝刈機と異なる部分についてのみ行う。
【0043】
図12に示す本例の芝刈機は、上例の構成に加えて集草用ファン82の下方に円盤状をした切断刃84を設けたものである。切断刃84は、モータ50の出力軸50aを延設してその下端部に取り付けてあり、集草用ファン82が回転する際に一緒に回転するものである。このようにすることで、刃部4にて刈り取られた芝草を集草ファン82にて風洞80の後方へと搬送する際、長い(又は大きい)芝草をこの切断刃84にて切断して細かくすることができて、集草用ファン82や回転部56,駆動ギアG等に絡み付くのを防止することが可能となる。
【0044】
次に、本発明の芝刈機の更に他例について図13に基づいて説明する。なお、本例の説明は上例の(即ち図12に示す)芝刈機と異なる部分についてのみ行う。
【0045】
図13に示す本例の芝刈機は、集草用ファン82の下方に、上例における切断刃84の代わりに螺旋状の回転体85を設けたものである。回転体85は、集草用ファン82が回転する時に一緒に回転するものである。このようにすることで、刃部4にて刈り取られた芝草を集草ファン82にて風洞80の後方へと搬送する際、長い(又は大きい)芝草をこの回転体85にて集草用ファン82の方へと搬送することができて、集草用ファン82や回転部56,駆動ギアG等に絡み付くのを防止することが可能となる。
【0046】
次に、本発明の芝刈機の更に他例について図14に基づいて説明する。なお、本例の説明は、図10に示す例と異なる部分について行う。
【0047】
図14に示す本例の芝刈機は、装置本体1のケーシング11の刃部4の前方の部分に開口87を形成すると共に、この開口87を開閉自在に閉塞する風量調節板86を設けたものである。風量調節板86は、ケーシング11の前面に上下スライド自在に設けてあり、開口87の上方から該開口87を所望の量閉塞可能となっている。このようにすると、開口87の開口量を大きくした場合、密集して束状になった芝草や長い芝草が詰まるのを防止することができ、開口87の開口量を小さくした場合、開口87からの空気の吸込み風速が増加して短い芝草等の集草効率が向上する。
【0048】
次に、本発明の芝刈機の更に他例について図15に基づいて説明する。なお、本例の説明は上例の(即ち図14に示す)芝刈機と異なる部分についてのみ行う。
【0049】
図15に示す本例の芝刈機は、上例の構成に加えて、開口87の開口量が大きい時に集草用ファン82の回転数を増加させる回路ブロック88が形成してある。
【0050】
風量調節板86による開口87の閉塞が少ない場合、開口量が大きくなって開口87からの空気の吸込み風速が減少して集草効率が下がるが、この時回路ブロック88にて集草用ファン82の回転数が増加するため、集草効率を維持することができる。
【0051】
次に、本発明の芝刈機の更に他例について図16に基づいて説明する。なお、本例の説明は上例の(即ち図15に示す)芝刈機と異なる部分についてのみ行う。
【0052】
図16に示す本例の芝刈機は、上例の構成に加えて、集草用ファン82を可動刃41を回転駆動させるモータ50とは別の専用のモータ89にて回転駆動させ、これらモータ50とモータ89とを回路ブロック88にて制御するようにしてある。
【0053】
風量調節板86による開口87の閉塞が少ない場合、開口量が大きくなって開口87からの空気の吸込み風速が減少して集草効率が下がるため、回路ブロック88にて集草用ファン82の回転数を増加させて集草効率を維持する。この時、集草用ファン82を可動刃41を回転駆動させるモータ50で回転駆動させていると、可動刃41の回転数も増加して騒音が大きくなってしまうが、このように別のモータ89で回転駆動することで可動刃41の回転数が増加せずにすんで騒音が大きくなるのを抑えられる。
【0054】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、芝刈手段を備えた装置本体と、該装置本体に対して回動可能に突出するハンドル部と、前記装置本体で刈り取られた芝草を収容する集草かごとで主体が構成される芝刈機において、集草かごをハンドル部と連動するように該ハンドル部に取り付けたので、収納時にハンドル部を装置本体に対して起立させた時に、集草かごがハンドル部と連動して起立して装置本体から後方に大きく突出するのを抑えることができて、収納スペースを小さく抑えることが可能となるものである。
【0055】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、芝刈り時にハンドル部を装置本体に対して後斜め上方に傾斜した所定角度で保持した際に、集草かごが地面に接触しない形状に形成したので、芝刈り時にハンドル部を傾倒しても足下にスペースが形成されて、集草かごに足をぶつけて邪魔になるといったことがないものである。
【0056】
また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、ハンドル部に、装置本体で刈り取られた芝草を集草かごに搬送するための風洞を設けたので、装置本体の風洞と集草かご内部とを直接連通させなくても装置本体の風洞からハンドル部の風洞を経由して集草かごに芝草を搬送することができる。
【0057】
また請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至3記載の発明の効果に加えて、ハンドル部の風洞の後側に芝草が飛散するのを防止する飛散防止板を設けたので、集草かごを取り付けずに芝刈りを行う場合でも芝草が飛散するのを防止することができる。
【0058】
また請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1乃至4記載の発明の効果に加えて、装置本体の下面部の前側に地面上を滑動可能な支持脚を設けると共に、装置本体の下面部の後側に後輪を設け、装置本体の前記後輪を設けた位置よりも後方にハンドル部の回動支点を設けたので、芝刈りを行う際、傾倒したハンドル部を押すと後輪に後方より力がかかって芝刈機の前方への移動をスムーズに行うことができる。
【0059】
また請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1乃至5記載の発明の効果に加えて、装置本体のハンドル部の回動支点を設けた位置よりも後方の下面部にローラを設けたので、ハンドル部の重みで装置本体が後ろ側に転倒するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態においてハンドル部を装置本体に対して起立させた状態の側断面図である。
【図2】同上の装置本体の詳細な側断面図である。
【図3】同上の実施形態においてハンドル部を装置本体に対して傾倒させた状態の側断面図である。
【図4】同上の実施形態の全体斜視図である。
【図5】同上の実施形態において集草かごをハンドル部から取り外した状態の背面図である。
【図6】同上の実施形態における集草かごの斜視図である。
【図7】同上の集草かごの斜視図である。
【図8】同上の実施形態における集草カバーを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。
【図9】同上の実施形態において集草カバーの集草かごへの取り付けを説明する説明図である。
【図10】本発明の他例の芝刈機の装置本体の側断面図である。
【図11】同上の例の集草用ファンの下面図である。
【図12】本発明の更に他例の芝刈機の装置本体の側断面図である。
【図13】本発明の更に他例の芝刈機の装置本体の側断面図である。
【図14】本発明の更に他例の芝刈機の装置本体の側断面図である。
【図15】本発明の更に他例の芝刈機の装置本体の側断面図である。
【図16】本発明の更に他例の芝刈機の装置本体の側断面図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2 ハンドル部
3 集草かご
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成14年11月15日(2002.11.15)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清

【識別番号】100085604
【弁理士】
【氏名又は名称】森 厚夫

【公開番号】 特開2004−159621(P2004−159621A)
【公開日】 平成16年6月10日(2004.6.10)
【出願番号】 特願2002−332436(P2002−332436)