| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】小松原 浩 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】細木 俊男 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】コンバインのメンテナンスを行う際の分解や組立時に、走行トランスミッション部位に設けた吊り上げ部を利用しても、何等機体への支障もなく、安全で迅速に作業が出来て、作業性を向上することの出来る構造を提供する。
【解決手段】走行機体(1)の前部に前処理部(2)を備え、前処理部(2)の下方に走行トランスミッション(10)を備えると共に、前処理部(2)の側部に運転操作部(3)を備えたコンバインにおいて、走行トランスミッション(10)の上部に吊上げ部(13)を設けると共に、前処理部(2)を外す、又は左側支点に回動することにより走行トランスミッション(10)の前方及び上方を開放した状態で、吊上げ部(13)の上方が開放するように、運転操作部(3)を走行トランスミッション(10)の吊上げ部(13)の直上方から退避させて構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(1)の前部に前処理部(2)を備え、前処理部(2)の下方に走行トランスミッション(10)を備えると共に、前処理部(2)の側部に運転操作部(3)を備えたコンバインにおいて、走行トランスミッション(10)の上部に吊上げ部(13)を設けると共に、前処理部(2)を外す、又は左側支点に回動することにより走行トランスミッション(10)の前方及び上方を開放した状態で、吊上げ部(13)の上方が開放するように、運転操作部(3)を走行トランスミッション(10)の吊上げ部(13)の直上方から退避させて構成したことを特徴とするコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバインの運転操作部に対する走行トランスミッションの配置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、この種のコンバインにおいては、コンバインの分解や組立時において、重量の大きい走行トランスミッションは、当然にしてホイストやチェン等の吊上げ器具で吊上げて着脱する必要があり、工場での生産時にはカバーやパネル等の運転席周辺のものが装着されていない状態で走行トランスミッションを機体フレームに搭載するので、特に問題はなかった。 しかしながら、稼動後のコンバインのメンテナンスをする為に前処理部を外した後、走行トランスミッションを機体フレームから降ろす際には、上記走行トランスミッション部位の吊上げ部上方には、図7の正面図や図8の平面図等に記載の如く、運転フレーム16′やカバー17′及びパネル18′等が張り出しており、直上方から吊上げて作業をすることが困難であった。 その為、走行トランスミッション10の上部に設けた吊上げ部に吊上げ器具を掛け廻して図面の右側斜め上方向よりこれを吊上げると同時に、前方のドライブシャフトカバー11aの両側を人間が支えながら作業を行っていた。 そして、従来これらの不都合を解消した技術は見当たらない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 即ち、斜め上方に吊上げるやり方では、吊り物の重量バランスの関係上、思わぬ方向に移動する等危険であると共に、作業性の面でも能率が悪く、人手も多く必要であった。また、吊上げ器具が接触することにより運転パネル18′が破損することがあった。 そこで、本発明の目的は、上記従来の不具合を改善する点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明においては、走行機体の前部に前処理部を備え、前処理部の下方に走行トランスミッションを備えると共に、前処理部の側部に運転操作部を備えたコンバインにおいて、走行トランスミッションの上部に吊上げ部を設けると共に、前処理部を外す、又は左側支点に回動することにより走行トランスミッションの前方及び上方を開放した状態で、吊上げ部の上方が開放するように、運転操作部を走行トランスミッションの吊上げ部の直上方から退避させて構成したことを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。 図1は、本発明におけるコンバインの全体平面図であって、通常のコンバインと同様に、1はコンバインの走行機体、2は走行機体1の前部に設けた前処理部、3は走行機体1の前方一側で前処理部2の側方に設けた運転操作部、4はその後部に設けた穀粒処理部、5はこれら運転操作部3及び穀粒タンク4の側部に、前方から後方に亘って設けた脱穀部、6は走行機体1の最後部で機体1の横幅方向全体に亘って設けた藁処理部、7は走行機体1の上部側にその後部一側より斜め前方に亘って設けられた穀粒排出オーガである。 なお、上記走行機体1は、図示していないが、クローラ等よりなる走行装置を機体の下部に設けて、圃場内で穀稈の刈取・脱穀作業をしながら軟弱圃場を移動するものである。 【0006】 次に、図2,図3は夫々本願コンバインの要部の正面図及び平面図を示し、これらは上記従来図である図7及び図8に夫々対応するものである。 即ち、これらはコンバインの前処理部2を外す、又は左側の回動支点を中心に前処理部2を左回りに回動することにより、後述する走行トランスミッション10の前方及び上方を開放した状態での要部のみを示したもので、10は走行機体1上に設けた走行トランスミッションであって、その内部には走行機体1を走行変速するための各種ギヤや軸等が多数収納されていてかなりの重量があり、分解や組立に当たっては、前述の通りホイストやチェン等の吊上げ器具を使用する必要があるものである。 そして、11は該走行トランスミッション10から左右両側に突出したドライブシャフトを内装したドライブシャフトカバーで、走行機体1の走行に当たっては、これに左右の駆動スプロケット11aを装着してこれらを夫々クローラで巻装し、エンジンからの駆動力を伝達して、該クローラを回転駆動することにより、コンバインが走行するようになっている。 【0007】 12は上記走行トランスミッション10のケースと一体的に形成された走行用のHSTであって、その一側上部には、吊上げ部13が形成されていて、その分解や組立の際に、該吊上げ部13にホイストやチェン等の吊上げ器具の先端を掛止して、作業を行うように構成されている。 また、14はその先端側にプーリ15を連結してベルトによりエンジンからの動力をHST12に伝達するための入力軸である。 更に、16はフレーム,17はカバー,18はパネルを夫々示す。 【0008】 即ち、これら図2,3において、本願の場合には、上記フレーム16,カバー17及びパネル18等が、吊上げ部13の直上方に来ないように逃がし、上方を開放して図3の平面視でこれらと吊上げ部13とがラップしないように構成し、空間を作って、メンテナンスを必要とする時の分解や組立等の際に、ホイストやチェン等が上記フレーム16やカバー17及びパネル18等と何らかの干渉をしてこれらを破損するようなことをなくし、本来備えている吊上げ部13を使用して安全で迅速に、しかも1人作業を可能とする等の作業性をより向上させたものである。 なお、大型コンバイン等には、運転席にキャビンを装着したものがあるが、この場合にも、上記吊上げ部13の直上方を開放して構成することにより、ホイストやチェン等がキャビンと干渉しないようにすることが必要であることは言う迄もない。 【0009】 次に、図4及び図5は上記オーガー7の先端側の穀粒排出部の実施例を示し、図4はその第1実施例、図5は第2実施例を示す。 従来、これらオーガー7の先端側の穀粒排出部の詰まりに対する安全装置としては、伝動ベルトのスリップによるもの等があったが、穀粒タンク4に穀粒が入っている状態では重量のある穀粒タンク4の回動は出来ないので、ベルトの交換が出来ず、作業能率が低下していた。 そこで、本案はこれらの課題を解消するためのものである。 【0010】 先ず、図4において、本実施例はオーガー7の穀粒排出口20の直上部にオーバーフローセンサ21を設けたもので、図(a)の通常作業時にはオーバーフローセンサ21は何等作動しないが、図(b)の如く、運搬車の荷台等の穀粒排出スペースが満杯となって詰まり状態となった場合には、オーバーフローセンサ21が作動してこの部分から穀粒が溢れ出すと共に、図示を省略したが、この作動に伴って走行機体1のエンジンがストップするか、又は排出クラッチを切断する構成となっている。 従って、この場合には何等の破損箇所もないので、穀粒の詰まりを取り除いた後、直ちに作業を再開することが出来、穀粒詰まり後による作業性が向上するものである。 【0011】 また、第2実施例である図5においては、上記第1実施例のオーバーフローセンサ21に変えて、穀粒排出口20の直上部に、22を支点とする回動式のフロート23を設けたもので、図(a)の通常作業時にはフロート23は何等作動しないが、図(b)の如く穀粒排出口20が満杯となって詰まり時状態となった場合には、上記フロート23が穀粒の圧力によりオーガー7の筒面から外側へ突出するため、運転者は上記フロート23の動きにより事前に穀粒の満杯状態を察知出来るものである。 更に、上記フロート23をオーガー7とは異なる、例えば図(c)の如く、上部を黄色,下部を赤色等に区別して着色しておけば、これが目盛りの代わりとなり、穀粒の詰まりの程度を容易に察知出来るものである。 そして、この場合にも、フロート23の突出状態を確認したら直ちに穀粒の排出作業を中止して、穀粒の詰まりを取り除いた後、直ちに作業を再開することが出来、穀粒詰まり後による作業性が向上するものである。 【0012】 次に、図6のキャビンのエア抜き構造について説明するに、従来、農用トラクタやコンバイン等の農業機械やショベルやブルドーザー等の建設機械のキャビン付き車輛において、これらは塵埃の多い環境下での作業を行うので、キャビン室内の気密性(清浄性)が求められているが、その為、運転者が車輛への乗降時にキャビンのドアを閉める際、「閉め難い」との問題が発生していた。 そこで、本案はキャビン室内と外気間にバルブを設置し、作業時の気密性(清浄性)を確保しつつ、ドアを閉める際のエア抜きをするようにしたものであり、図において、(a)はキャビン室内の全体平面図であり、(b)はバルブの第1実施例、(c)はバルブの第2実施例である。 【0013】 即ち、図6(a)において、26はキャビン、27はそのドアであって、運転者がキャビン26に出入り(車輛の乗降時)する際には、支点28を中心にドア27を矢印Aの如く開閉する。 そして、キャビン26のX,Y,Z等の部位に図6(b)(c)等に記載の簡易なバルブ29,30を設けたもので、(b)のバルブ29は、キャビン室31内の空気圧が外気32より高い時には、空気が通路33を通って圧縮スプリング34を押圧して球35を移動させることにより、その隙間36からキャビン室31内の高圧空気の一部を外部に逃がすもので、逃がすことにより両者は略バランスする。 また、(c)のバルブ30は、キャビン室31内の空気圧が外気32より高い時には、板バネ37及び38のバネ圧に勝って空気が外気32と略バランスするようになっている。 【0014】 そして、上記構成により作業時のキャビン室31内の気密性(清浄性)を保ちながら、エア抜きを行うことによって、車輛のキャビン26に出入り(車輛の乗降時)する際の、ドア27は閉め易くなるものである。 なお、上記図6(b)のバルブ29のスプリング34構造に代えてワイパモータとし、ドア27のノブと連動させる構造としても良いことは勿論である。 【0015】 本発明のコンバインの走行トランスミッション吊上げ部は、以上のような構成よりなっており、走行トランスミッション10のメンテナンスで分解や組立等を必要とするような際には、ホイストやチェン等の吊上げ器具のある場所で、先ず前処理部2を外す、又は左側支点に回動して、HST12を含む走行トランスミッション10の前部及び上部を開放した状態にしてから、走行トランスミッション10部位に設けられている吊上げ部13にホイストやチェン等の吊上げ器具の先端を掛止して、重い走行トランスミッション10を直上部より吊上げた状態でコンバインの前方側に移動することにより、機体フレームとの分解や組立て作業を行う。 そして、この作業を行う際に本願の場合には、運転フレーム16やカバー17及びパネル18等が、吊上げ部13の直上方に来ないように逃がしてあり、上方を開放してこれらとラップしないように構成して空間を作ってあるので、ホイストやチェン等が上記フレーム16やカバー17及びパネル18等と何らの干渉をしてこれらを破損するようなことをなくして、本来備えている吊上げ部13を使用して安全で迅速に、しかも1人作業を可能とする等の作業性をより向上させたものである。 【0016】 本実施例において、吊上げ部13を走行トランスミッション10のケースと一体的に形成された走行用のHST12の一側上部に形成しているが、走行トランスミッション10及びHST12そのものを吊上げ部13として配置構成し、吊上げ器具を直接掛け回すことにより、走行トランスミッション10を吊上げてもよい。 【0017】 【発明の効果】 本発明は、前記の如く、走行機体1の前部に前処理部2を備え、前処理部2の下方に走行トランスミッション10を備えると共に、前処理部2の側部に運転操作部3を備えたコンバインにおいて、走行トランスミッション10の上部に吊上げ部13を設けると共に、前処理部2を外す、又は左側支点に回動することにより走行トランスミッション10の前方及び上方を開放した状態で、吊上げ部13の上方が開放するように、運転操作部3を走行トランスミッション10の吊上げ部13の直上方から退避させて構成したので、コンバインのメンテナンスが必要となった場合の分解や組立ての際に、重量のある走行トランスミッション10の吊上げ部13に直上部より吊上げ器具を掛止して作業を行っても、何等機体が破損するようなことがなくなるばかりか、その作業が安全且つ迅速に行えて、作業性をより向上させることが出来るものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明におけるコンバインの全体平面図である。 【図2】同上要部の正面図である。 【図3】同上要部の平面図である。 【図4】オーガー先端側の穀粒排出部の第1実施例で、(a)は通常作業時、(b)は穀粒排出口の詰まり時状態を示す。 【図5】同上第2実施例で、(a)は通常作業時、(b)は穀粒排出口の詰まり時状態、(c)はフロートの詳細を示す。 【図6】キャビンのエア抜き構造を示し、(a)はキャビン室内の全体平面図、(b)はバルブの第1実施例、(c)はバルブの第2実施例である。 【図7】従来におけるコンバイン要部の正面図である。 【図8】同上コンバイン要部の平面図である。 【符号の説明】 1 走行機体 2 前処理部 3 運転操作部 10 走行トランスミッション 13 吊上げ部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−129509(P2004−129509A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−294710(P2002−294710) |
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