| 【発明の名称】 |
走行型茶園管理機 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺田 順一 【住所又は居所】静岡県榛原郡金谷町牛尾869−1 株式会社寺田製作所内
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| 【要約】 |
【課題】主として、茶芽の摘採作業を行なう走行型茶園管理機を用いて、茶園の剪枝作業、中切作業を効率的に行なうこと。
【解決手段】走行型茶園管理機の前方、或いは後方に剪枝刃を設け、剪枝刃の後に接続した受板上に、剪枝刃の全長のほぼ中央部で左右に2分割した搬送装置を設けて、刈り取られた枝葉を左右の畝間に落すようにし、走行型茶園管理機本体に設けてある摘採装置と追加して設けた剪枝刃で1回の走行で2段に刈り落すようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠でつなぎ、門型枠の下方に摘採装置を設け、茶畝に沿って走行しながら茶芽を摘採する茶園走行機体において、機体の前方或いは後方に整枝用の剪枝刃を設け、剪枝刃の後に枝葉の受板を接続し、受板の上面に剪枝刃の全長のほぼ中央部で左右に2分割した搬送装置を設け、刈り取られて受板の上にのった枝葉を左右の畝間に落すように移動させることを特徴とした走行型茶園管理機。 【請求項2】 茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠でつなぎ、門型枠の下方にバリカン型の刈刃と、刈刃の前方から強風を吹き付けて摘採された枝葉を後方に吹き飛ばす送風管を備えた摘採装置を設け、茶畝に沿って走行しながら茶芽を摘採する茶園走行機体において、摘採装置に接続した茶袋受板上に、摘採されて吹き飛ばされた枝葉を左右に誘導するダクトを備えると共に、機体の後方に前方の刈刃より一段低く、整枝用の剪枝刃を設け、剪枝刃の後ろに枝葉の受板を接続し、受板の上面に、剪枝刃の全長のほぼ中央部で左右に2分割した搬送装置を設け、刈り取られて受板の上にのった枝葉を左右の畝間に落すように移動させ、前方の刈刃と後方の剪枝刃で、2段に刈落し作業が出来るようにしたことを特徴とした走行型茶園管理機。 【請求項3】 整枝用の剪枝刃の後に接続した受板の上に、剪枝刃中央部から左右に別々にチェンを張り渡し、そのチェンに送り羽根を取付けて、チェンを廻すことにより、送り羽根を受板の上で移動させることを特徴とした請求項1又は2記載の走行型茶園管理機。 【請求項4】 剪枝刃の後の受板に設けた搬送装置と、機体のエンジンにつながる動力軸をフレキシブルシャフトで連結し、搬送装置の駆動をさせることを特徴とした請求項1、2又は3記載の走行型茶園管理機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】 この発明は、茶畝に沿って走行しながら茶芽を摘採したり、枝葉を剪枝して、茶樹の更新をする為の中切作業を行なう走行型茶園管理機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 茶園の中切作業を行なう専用機としては、実公平7−45145、特開2001−251925等がある。中切作業と摘採作業の機体を兼用できるものとしては、特開平11−225543、特開2002−191217等がある。実公平7−45145に示すものは、回転軸に取付けたフレール刃によって、茶樹の樹冠を細断する細断機構と、細断された茶樹の表面を整える剪枝刃を備えている。特開2001−251925に示すものは、茶樹を中切する剪枝刃と、刈取られた枝葉を細断する機構を備えたものである。特開平11−225543は茶芽を摘採する摘採刃を取り外し、エンジンのついた2組の整枝専用の剪枝刃を交叉させて取付けたものであり、エンジン部から吹き出る風により刈落した枝葉を畝間方向に吹き落して中切作業を行なうものである。特開2002−191217のものは、茶芽を摘採する摘採刃とは別に機体後部に中切用の剪枝刃を取付け、摘採作業時に使用するファンで中切用の剪枝刃で刈取られた枝葉を畝間に吹き落すものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 中切作業の専用機は中切作業にしか使用できない。又、枝葉を刈り取る剪枝刃と細断機構を備えているため、機体が重くなり、畝間の土を硬くするという問題も生じる。更に、機体が大型になる為、機体を運搬するための大型トラックを必要とする。中切作業だけの為に、高価な機械類を揃えるのは、無駄である。このため、摘採用の機体に中切用の剪枝刃を取付けて、中切作業を行なわせる方が合理的である。しかし、特開平11−225543の方法は、摘採刃の取り外し作業が必要であり、エンジンのついた2組の剪枝刃が必要となり、作業手順が複雑で手間が掛かる。又、2組の剪枝刃を使用して茶畝の横方向の円弧全部を覆っているため、最終的な中切作業の仕上がり面もあまりよくない。特開2002−191217のものは、機体前部の摘採刃に向けているファンの風を送風ダクトによって、後部に取付けた中切用剪枝刃の上に吹き付けるようにしているため、前部の摘採刃を剪枝刃として使用できず、後方の中切用剪枝刃だけしか使用できない。この為、一回の走行で約10〜20cmだけしか刈り落とすことが出来ない。樹高の高い茶樹を目的の高さまで刈り落すには数回、茶畝に沿って走行しなければならない。この発明は、茶芽の摘採作業を行なう機体を利用して、剪枝作業、中切作業を能率よく行う機体を提供することを課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では「茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠でつなぎ、門型枠の下方に摘採装置を設け、茶畝に沿って走行しながら茶芽を摘採する茶園走行機体において、機体の前方或いは後方に整枝用の剪枝刃を設け、剪枝刃の後に枝葉の受板を接続し、受板の上面に剪枝刃の全長のほぼ中央部で左右に2分割した搬送装置を設け、刈り取られて受板の上にのった枝葉を左右の畝間に落すように移動させる」という手段をとる。機体の前方、あるいは後方に整枝用の剪枝刃を取り付けることにより、摘採用の機体をそのまま利用して中切作業を行なうことが出来る。剪枝刃を機体の前につける場合、機体中央の摘採刃より低く取り付ければ、前方の整枝刃によって枝葉は摘採刃より低い位置で剪枝され、摘採刃には当らないで、剪枝作業が出来る。 【0005】 また、剪枝刃を機体の後につける場合、機体中央の摘採刃より10〜20cm低く取付け、前方の摘採刃が茶樹に当らない高さにして走行させれば、後方の剪枝刃だけで枝葉を刈落すことが出来る。剪枝刃で刈られた枝葉は、剪枝刃に接続した受板上に残るので、中央部で2分割した搬送装置で左右に移動させて、受板上に残った枝葉を左右の畝間に均等に落すことにより、スムースに中切作業を行なうことが出来る。このようにすれば、剪枝刃の受板上に残る枝葉を吹き飛ばすためにファンの風を使わなくてもよい。 【0006】 請求項2記載の発明では、「茶畝を挟んだ2本の走行装置を門型枠でつなぎ、門型枠の下方にバリカン型の刈刃と、刈刃の前方から強風を吹き付けて摘採された枝葉を後方に吹き飛ばす送風管を備えた摘採装置を設け、茶畝に沿って走行しながら茶芽を摘採する茶園走行機体において、摘採装置に接続した茶袋受板上に、摘採されて吹き飛ばされた枝葉を左右に誘導するダクトを備えると共に、機体の後方に前方の刈刃より一段低く、整枝用の剪枝刃を設け、剪枝刃の後ろに枝葉の受板を接続し、受板の上面に、剪枝刃の全長のほぼ中央部で左右に2分割した搬送装置を設け、刈り取られて受板の上にのった枝葉を左右の畝間に落すように移動させ、前方の刈刃と後方の剪枝刃で、2段に刈落し作業が出来るようにする」という手段をとる。機体中央部の摘採刃には、茶袋受板が接続している。茶袋受板上に誘導ダクトを設け、摘採刃で刈り取られ、吹き飛ばされた枝葉を機体後部の左右に誘導すれば、摘採刃で枝葉を刈り取ることが出来る。 【0007】 更に、機体後部に剪枝刃を取付け、後部の剪枝刃を機体中央部の摘採刃より10〜20cm低くしておけば、中央部の摘採刃で茶樹の表面の枝葉を刈落しながら、同時に後部の剪枝刃で前部の摘採刃より10〜20cm下を刈り取ることが出来るので、一度に2段に刈落し作業をすることが出来、能率的である。 【0008】 請求項3記載の発明では、「整枝用の剪枝刃の後に接続した受板の上に、剪枝刃中央部から左右に別々にチェンを張り渡し、そのチェンに送り羽根を取付けて、チェンを廻すことにより、送り羽根を受板の上で移動させる」という手段をとる。これは、剪枝刃に接続した受板上の枝葉を左右の畝間に移送し、落とす為の搬送装置に関するものである。中央部から左右に2組のチェンを張り渡し、チェンに送り羽根を取付け、送り羽根の先端が受板の表面に接するように取付け、中央部から外側に向かって移動するように回転させれば、受板の上にのっている枝葉を外側に向かって引きずっていき、畝間に落すことが出来る。 【0009】 請求項4記載の発明では「剪枝刃の後の受板に設けた搬送装置と、機体のエンジンにつながる動力軸をフレキシブルシャフトで連結し、搬送装置の駆動をさせる」という手段をとる。機体のエンジンにつながる回転軸からフレキシブルシャフトで直接、搬送装置を回転させれば、搬送装置の為に独立した駆動源を必要としない。剪枝刃は茶樹の高さに合わせて上下させる必要がある。この場合、フレキシブルシャフトを使用すれば、機体側の回転軸の位置に関係なく、搬送装置側の入力軸を上下させることが出来る。又、剪枝刃を使用しないときは、簡単に脱着することが出来る。 【0010】 【発明の実施の形態】 実施例に基づいて説明する。図1はこの発明の走行型茶園管理機を茶芽の摘採作業に使用しているときの状態を示す正面図である。茶畝1を挟んで2本の走行装置2、3を門型枠4でつなぎ、門型枠4の下方に摘採装置5を設けてある。摘採装置5には、バリカン型の摘採刃6と摘採された茶芽を吹き飛ばす吹出ダクト7が取付けてある。吹出ダクト7は機体上部に設けたファン8とフレキシブルホース9でつながっている。 【0011】 図2は図1の側面図である。摘採装置5の後には茶袋受板10が接続されており、茶袋11が取付けられる。茶袋受板10の後方には、脱着式の茶袋補助板12が接続していて、茶袋11の後端を保持している。摘採され、吹き飛ばされた茶芽35は、茶袋11の中へ収容される。 【0012】 図3はこの発明の走行型茶園管理機を中切作業に使用するときの実施例を示す側面図である。図2に示す茶袋11と茶袋補助板12を取り去り、茶袋受板10の上に誘導ダクト13を取付ける。次いで、茶袋受板10から後方へ支持棒14を突き出し、中切用の剪枝刃15を取付ける。前方の摘採刃より10〜20cm低い高さにする為に、ブラケット16で位置を下げて取付ける。剪枝刃15の後には、受板17が接続している。受板17の上には搬送装置18が取付けてある。19はエンジンの回転を搬送装置に伝えるフレキシブルシャフトである。20は剪枝刃15を駆動するための剪枝用エンジンである。 【0013】 図4は、図3の平面図である。茶袋受板10の上に取付ける誘導ダクト13は摘採装置5の中央部の支柱21を境にして、右側のダクト13(a)と左側のダクト13(b)に分かれている。摘採刃6で刈り取られて、吹き飛ばされ、左右の誘導ダクト内へ入った枝葉は、それぞれ左右の畝間へ振り分けられて、吹き飛ばされる。このため、誘導ダクト13の側壁22a、22bは、支柱21を中心として、後ろ側は八の字に開いている。受板17上に設けた搬送装置18は、受板中央部で2分割されて、右側搬送装置18aと左側搬送装置18bになっている。左右の搬送装置の中央には、ギヤボックス23が取付けてあり、エンジンの回転を伝達するフレキシブルシャフト19がつながっていて、左右の搬送装置18a、18bを駆動する。 【0014】 図5は搬送装置18を後方から見た説明図である。ギヤボックス23には、左右の搬送装置を駆動する回転軸24a、24bが突き出ている。双方の回転軸は一対の歯車25a、25bが噛み合って取付けられている。回転軸24aと24bは互いに反対方向に回転する。回転軸24aと24bにはスプロケット26a、26bが取付けてある。受板17の左右の端にスプロケット27a、27bを取付け、中央部のスプロケットとの間にチェン28a、28bを張設する。それぞれのチェンには、かきよせ具29a、29bを取付けてある。フレキシブルシャフト19に接続した入力軸30を回転させると、かきよせ具29a、29bの受板17に接した側が、受板17の上を中央から外側に向かって移動する方向に回転する。図6は図5の平面図である。 【0015】 図7は摘採刃6と剪枝刃15の関係を示す側面図である。7は吹出ダクトであって、多数の吹出枝管31がついており、摘採された枝葉を後方へ吹き飛ばす。吹き飛ばされた枝葉は誘導ダクト13を通って、左右の畝間に運ばれる。剪枝刃15で刈り取られた枝葉は、受板17の上にのり、かきよせ具29によって、左右の畝間に運ばれる。ギヤボックス23の入力軸30にはフレキシブルシャフト19が接続されている。19の他端にはVプーリー32が取付けてあり、エンジンの回転につながる回転軸にはめてあるVプーリー33との間にVベルトが掛けてある。Vプーリー33、Vプーリー32、Vベルト34はベルトクラッチを構成しており、Vプーリー32をVプーリー33の方へ移動させて、Vベルト34が緩むようにすると、フレキシブルシャフト19の回転は止まり、Vベルト34を張る方へ移動させると回転が伝達される。 【0016】 中切作業を行なう場合、まず、摘採刃6を茶芽の摘採用の薄い刃のものから枝葉の摘採用の厚いものに交換する。次いで、誘導ダクト13を取付け、機体後部に剪枝刃15をセットする。受板17の上に搬送装置18を取付け、フレキシブルシャフト19をエンジンの回転軸とベルトクラッチを介して接続する。走行装置2、3を畝間に合わせ、茶袋受板10を上下させて、摘採刃6を茶樹の高さに合わせ、刈り落し高さを決める。このとき後方の剪枝刃15も茶袋受板10と一緒に上下する。摘採刃6と剪枝刃15の高さの差を15cmにセットしておき、前方の摘採刃6で10cm刈り落し、後方の剪枝刃15で15cm刈り落すと、一回の走行で25cm刈り落すことが出来る。2回の走行で25+25=50cmの刈り落しが可能となる。 【0017】 【発明の効果】 従来、機体後方に取付けた剪枝刃で中切作業を行なう場合、特開平2002−191217に示すように、刈り取られて受板17の上にのった枝葉を風で畝間に吹き飛ばしているが、風の強さ、方向を調節するのが非常に困難だった。風が弱いと飛ばすことが出来ないし、強すぎると刈り落した枝葉を隣の茶園にまで吹き飛ばしてしまう。又、斜面で刈り落した枝葉を受ける受板が傾いていると、傾斜の下側の畝へは、吹き寄せることが出来るが、上側へは移送させることが出来ない。この発明の搬送装置によれば、傾斜した茶園でも確実に刈り取った枝葉を左右の畝間に落とすことが出来る。また、隣の茶園まで飛ばしてしまうこともない。更に、2段刈りが可能となるので、中切作業の能率が上がり、中切作業の専用機を必要としないので、安価で、効率的である。 【図面の簡単な説明】 【図1】走行型茶園管理機を茶芽の摘採作業に使用しているときの状態を示す正面図。 【図2】図1の側面図。 【図3】走行型茶園管理機を中切作業に使用するときの実施例を示す側面図。 【図4】図3の平面図。 【図5】搬送装置18を後方から見たところを説明する立面図。 【図6】図5の平面図。 【図7】摘採刃6と剪枝刃15の関係を説明する側面図。 【符号の説明】 1 茶畝 2 走行装置 3 走行装置 4 門型枠 5 摘採装置 6 摘採刃 7 吹出ダクト 8 ファン 9 フレキシブルホース 10 茶袋受板 11 茶袋 12 茶袋補助板 13 誘導ダクト 14 支持棒 15 剪枝刃 16 ブラケット 17 受板 18 搬送装置 19 フレキシブルシャフト 20 剪枝刃用エンジン 21 支柱 22a、22b 側壁 23 ギヤボックス 24a、24b 回転軸 25a、25b 歯車 26a、26b スプロケット 27a、27b スプロケット 28a、28b チェン 29a、29b かきよせ具 30 入力軸 31 吹出枝管 32 Vプーリー 33 Vプーリー 34 Vベルト 35 茶芽
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| 【出願人】 |
【識別番号】000145116 【氏名又は名称】株式会社寺田製作所 【住所又は居所】静岡県榛原郡金谷町牛尾869−1
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| 【出願日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−121105(P2004−121105A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月22日(2004.4.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−290365(P2002−290365) |
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