| 【発明の名称】 |
芝刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅見 稔
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| 【要約】 |
【課題】芝生に落ちている鉄片の噛み込みを防止することができる芝刈機を提供すること。
【解決手段】芝刈機1は、人が乗車可能な走行体2と、該走行体2の前方に装着された芝刈装置3とを備える。芝刈装置3は、芝刈装置3の骨格をなすハウジング31と、回転可能に支持されたリール刃4と、該リール刃4との間で芝を切断する固定刃と、リール刃4より進行方向前方側において回転可能に支持された接地ローラ6とを有している。接地ローラ6は、ワッシャ62で構成される大径部と、カラー63で構成される小径部とが、軸方向に沿って交互に繰り返し設けられた部分を有する。接地ローラ6の小径部を形成するカラー63は、磁石で構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転駆動されるリール刃と、該リール刃との間で芝を切断する固定刃と、前記リール刃より芝刈機の進行方向前方側に設置され、芝刈機の前進に伴って接地しつつ回転する接地ローラとを備える芝刈機であって、 前記接地ローラの少なくとも一部が磁石で構成されていることを特徴とする芝刈機。 【請求項2】 前記磁石は、永久磁石である請求項1に記載の芝刈機。 【請求項3】 前記接地ローラは、大径部と、該大径部より外径が小さい小径部とが、前記接地ローラの軸方向に沿って交互に繰り返し設けられた部分を有する請求項1または2に記載の芝刈機。 【請求項4】 前記小径部の少なくとも一部が磁石で構成されている請求項3に記載の芝刈機。 【請求項5】 前記大径部は、非磁性材料で構成されている請求項3または4に記載の芝刈機。 【請求項6】 人が乗車可能な走行体を有し、該走行体に人が乗車して操縦する請求項1ないし5のいずれかに記載の芝刈機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、芝刈機に関する。 【0002】 【従来の技術】 回転駆動されるリール刃と、該リール刃との間で芝を切断する固定刃とを備えた芝刈機が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 芝生には、例えばスパイクシューズから脱落したスパイクや、釘などの鉄片が落ちていることがある。従来の芝刈機では、このような鉄片が落ちているところを通過した場合、リール刃と固定刃との間に鉄片が噛み込まれることがあった。この鉄片の噛み込みを生じると、リール刃や固定刃が破損して、多大な修理費用が発生していた。 【0004】 【特許文献1】 特開平11−46544号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、芝生に落ちている鉄片の噛み込みを防止することができる芝刈機を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 このような目的は、下記(1)〜(6)の本発明により達成される。 【0007】 (1) 回転駆動されるリール刃と、該リール刃との間で芝を切断する固定刃と、前記リール刃より芝刈機の進行方向前方側に設置され、芝刈機の前進に伴って接地しつつ回転する接地ローラとを備える芝刈機であって、 前記接地ローラの少なくとも一部が磁石で構成されていることを特徴とする芝刈機。 【0008】 (2) 前記磁石は、永久磁石である上記(1)に記載の芝刈機。 【0009】 (3) 前記接地ローラは、大径部と、該大径部より外径が小さい小径部とが、前記接地ローラの軸方向に沿って交互に繰り返し設けられた部分を有する上記(1)または(2)に記載の芝刈機。 【0010】 (4) 前記小径部の少なくとも一部が磁石で構成されている上記(3)に記載の芝刈機。 【0011】 (5) 前記大径部は、非磁性材料で構成されている上記(3)または(4)に記載の芝刈機。 【0012】 (6) 人が乗車可能な走行体を有し、該走行体に人が乗車して操縦する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の芝刈機。 【0013】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の芝刈機を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。 【0014】 図1は、本発明の芝刈機の実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す芝刈機の前方部分を拡大して示す斜視図、図3は、図1に示す芝刈機における芝刈装置を模式的に示す断面側面図、図4は、図1に示す芝刈機における接地ローラの分解斜視図である。 【0015】 図1に示す芝刈機1は、人が乗車可能な走行体2と、該走行体2に設置(装着)された芝刈装置3とを備え、走行体2に人が乗車して操縦する乗用型の芝刈機である。芝刈機1は、例えば、野球場、サッカー場、校庭等の各種運動場、公園、ゴルフ場など、あらゆる場所の芝生の芝刈作業に使用することができる。 【0016】 走行体2は、前2輪、後1輪の3輪車であり、車体21と、2個の前輪22、22と、後輪23と、車体21の後ろ寄りに設置された運転席26とを有している。車体21の前方部分には、エンジンフード24が設けられ、該エンジンフード24内には、エンジン25が設置されている。走行体2は、エンジン25により前輪22、22を駆動して走行する。操舵は、後輪23で行う。 【0017】 走行体2の前方には、芝刈装置3が設置(装着)されている。芝刈装置3は、アーム(図示せず)を介して、走行体2に対する位置を調整可能に設置されている。芝刈機1は、走行体2が走行(前進)しつつ、芝刈装置3により芝を刈ることができるようになっている。 【0018】 図示の構成では、芝刈装置3は、左右に1対(2個)設置されている。この1対の芝刈装置3は、その構成が互いにほぼ同様であるので、以下では、一方の芝刈装置3について代表して説明する。なお、本発明では、芝刈装置3の設置個数は、特に限定されず、1個または3個以上でもよい。 【0019】 図2に示すように、芝刈装置3は、芝刈装置3の骨格をなすハウジング31と、ハウジング31の内側に位置し回転可能に支持されたリール刃(回転刃)4と、ハウジング31に固定的に設置された固定刃(受け刃)5と、リール刃4より進行方向前方側に位置し回転可能に支持された接地ローラ(フロントローラ)6とを有している。 【0020】 リール刃4は、棒状の中心軸41と、中心軸41に対し同心的に固定され、中心軸41の長手方向に沿って間隔を置いて配置された複数(図示の構成では5枚)の円板42と、複数の円板42の外周部に固定され、一端側の円板42から他端側の円板42まで架け渡されるように設置された複数(図示の構成では5枚)の刃部43とを有している。刃部43は、中心軸41に対し傾斜して設置され、螺旋状をなしている。 【0021】 このようなリール刃4の中心軸41の両端部は、それぞれ、ベアリング(図示せず)を介してハウジング31に支持されており、リール刃4は、滑らかに回転可能になっている。 【0022】 ハウジング31の、中心軸41の一端を支持する軸受け部の外側には、リール刃4を回転駆動する駆動源として、油圧モータ32が設置されている。油圧モータ32は、複数のホース11により走行体2に接続されている。走行体2には、エンジン25により駆動される油圧ポンプ(図示せず)が搭載されており、この油圧ポンプが発生した油圧がホース11を介して油圧モータ32に供給され、油圧モータ32を駆動する。そして、油圧モータ32は、リール刃4を図3中の時計回りに回転駆動する。 【0023】 図3に示すように、リール刃4の下側には、板状の固定刃5が設置されている。固定刃5の前端部には、上側に湾曲(または屈曲)する刃部51が形成されている。芝は、回転するリール刃4の刃部43と、固定刃5の刃部51との間に挟まれることにより、切断される。 【0024】 リール刃4の前方側には、接地ローラ6が設けられている。この接地ローラ6は、芝刈機1の前進に伴い、接地しつつ自然に回転(従動回転)するものであり、リール刃4および固定刃5による切断に先だって芝に接触し、芝の向きを揃えたり、芝を立たせたりして、芝の姿勢を刈り易いように整える機能を発揮するものである。 【0025】 図4に示すように、接地ローラ6は、棒状の中心軸61と、中心軸61を挿通する孔を有する円板状の複数(多数)のワッシャ62と、中心軸61を挿通する中空部(孔)を有する円筒状の複数(多数)のカラー63と、中心軸61を挿通する孔を有する受け部材64、65と、中央に配置されるコイルバネ66とを有している。 【0026】 複数(多数)のワッシャ62およびカラー63は、交互に(互い違いに)配置され、それらの中央にコイルバネ66が配置されている。また、これらの両端に受け部材64、65がそれぞれ配置されている。このように配置されたワッシャ62、カラー63、コイルバネ66、受け部材64、65の各孔に中心軸61が挿入(挿通)されて、接地ローラ6が構成されている。 【0027】 図2に示すように、このような接地ローラ6は、ベアリング(図示せず)を介してハウジング31に支持されており、滑らかに回転可能になっている。また、接地ローラ6の回転軸は、リール刃4の回転軸とほぼ平行になっている。 【0028】 ワッシャ62の外径は、カラー63の外径より大きくなっている。これにより、接地ローラ6は、ワッシャ62により構成される大径部と、カラー63により構成される小径部とが、接地ローラ6の軸方向に沿って交互に繰り返し設けられた部分を有するものとなっている。換言すれば、接地ローラ6は、その外周に、ワッシャ62とワッシャ62との間に形成された、周方向に沿った複数(多数)の溝67を有する形状になっている。 【0029】 接地ローラ6のほぼ中央に位置するコイルバネ66は、圧縮された状態になっており、その両側に位置するワッシャ62およびカラー63をそれぞれ外側に向かって押圧し、これらを受け部材64、65に押し付けるよう作用している。これにより、接地ローラ6は、前述したような複数(多数)の構成部材が一体となって回転するようになっている。 【0030】 さて、このような芝刈機1では、接地ローラ6のカラー63は、円筒状の磁石(永久磁石)で構成されている。カラー63を構成する永久磁石としては、いかなるものでもよく、例えば、鋳造磁石、焼結磁石、ボンド磁石、圧延磁石、鍛造磁石等が挙げられる。 【0031】 芝生には、例えばスパイクシューズから脱落したスパイクや、釘などの鉄片が落ちていることがある。このような鉄片が落ちているところを芝刈機1(芝刈装置3)が走行すると、鉄片上を接地ローラ6が通過する際にカラー63が磁力により鉄片を吸着することにより、鉄片は、芝生上から除去される。よって、接地ローラ6に続いてリール刃4と固定刃5が通過した際、鉄片がリール刃4と固定刃5との間に噛み込まれるのを防止することができる。このようにして、本発明では、鉄片の噛み込みによるリール刃4や固定刃5の損傷・破損を防止することができる。また、芝生に落ちている鉄片を除去することができるので、芝生上で競技を行う競技者が鉄片により怪我をするのを防止することもできる。 【0032】 本実施形態では、カラー63が鉄片を吸着するので、吸着された鉄片は、接地ローラ6の溝67内に収納される。これにより、接地ローラ6が回転しても吸着された鉄片は地面に衝突しないので、接地ローラ6が円滑に回転できるとともに、一旦吸着された鉄片が接地ローラ6から離脱するのをより確実に防止することができる。 【0033】 なお、カラー63は、その全体が磁石で構成されているものに限らず、その一部が磁石で構成されていればよい。例えば、カラー63は、複数の小型の磁石が円筒部材の外周部に設置(固定)されてなるようなものであってもよい。 【0034】 また、本実施形態では、ワッシャ62は、非磁性材料(実質的に磁気を帯びない(磁化されない)材料)で構成されている。これにより、ワッシャ62は、カラー63と接触していても一時磁石とならないので、鉄片は、ワッシャ62に吸着されることなく、より確実にカラー63に吸着されて溝67内に収納される。よって、接地ローラ6は、鉄片を吸着しても円滑に回転することができ、また、一旦吸着した鉄片が離脱するのもさらに確実に防止することができる。 【0035】 ワッシャ62を構成する非磁性材料としては、特に限定されないが、例えば、実質的に磁気を帯びない種類のステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅系合金などの金属材料や、各種合成樹脂材料、各種セラミックス等が挙げられる。 【0036】 また、接地ローラ6は、ハウジング31に対する高さが調整可能になっていてもよい。これにより、芝の刈り高さ等を容易に調整することができる。 【0037】 接地ローラ6に吸着された鉄片は、芝刈作業の終了後、作業者により接地ローラ6から取り除かれ、回収される。 【0038】 以上、本発明の芝刈機を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、芝刈機を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。 【0039】 また、前述した実施形態では、接地ローラの小径部が磁石で構成されたものであるが、本発明では、接地ローラのいかなる個所が磁石で構成されていてもよく、接地ローラの少なくとも一部が磁石で構成されていればよい。例えば、接地ローラの中心軸の全部または一部が磁石で構成されたものでもよい。 【0040】 また、接地ローラの形状は、図示の構成に限らず、例えば溝を有さないような形状のものであってもよい。 【0041】 また、本発明では、接地ローラの少なくとも一部を電磁石で構成し、該電磁石に電流を流しつつ芝刈りを行うことにより、接地ローラに鉄片を吸着するよう構成してもよい。この場合には、芝刈作業の終了後、電磁石への電流を止めることにより、接地ローラに吸着された鉄片を容易に除去・回収することができる。 【0042】 また、本発明の芝刈機は、図示のような乗用型の芝刈機に限らず、自走機能を有し、操作者がこれに追尾して歩行しながら操作する比較的小型な自走型の芝刈機や、トラクターで牽引して使用する牽引型の芝刈機など、各種の芝刈機に適用することができる。 【0043】 【発明の効果】 以上述べたように、本発明によれば、芝生に落ちている鉄片がリール刃と固定刃との間に噛み込まれるのを防止することができる。よって、鉄片の噛み込みによるリール刃や固定刃の損傷・破損を防止することができる。また、芝生に落ちている鉄片を除去することができるので、芝生上で競技を行う競技者が鉄片により怪我をするのを防止することもできる。 【0044】 また、接地ローラを用いて鉄片を吸着するので、鉄片を除去するための専用の部材を別個に設けることなく上記効果を達成することができ、構造が複雑化・大型化することもない。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の芝刈機の実施形態を示す斜視図である。 【図2】図1に示す芝刈機の前方部分を拡大して示す斜視図である。 【図3】図1に示す芝刈機における芝刈装置を模式的に示す断面側面図である。 【図4】図1に示す芝刈機における接地ローラの分解斜視図である。 【符号の説明】 1 芝刈機 11 ホース 2 走行体 21 車体 22 前輪 23 後輪 24 エンジンフード 25 エンジン 26 運転席 3 芝刈装置 31 ハウジング 32 油圧モータ 4 リール刃 41 中心軸 42 円板 43 刃部 5 固定刃 51 刃部 6 接地ローラ 61 中心軸 62 ワッシャ 63 カラー 64、65 受け部材 66 コイルバネ 67 溝
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| 【出願人】 |
【識別番号】591278161 【氏名又は名称】東興産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年9月25日(2002.9.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091292 【弁理士】 【氏名又は名称】増田 達哉
【識別番号】100091627 【弁理士】 【氏名又は名称】朝比 一夫
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| 【公開番号】 |
特開2004−113091(P2004−113091A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月15日(2004.4.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−279936(P2002−279936) |
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