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【発明の名称】 コンバインのリール昇降装置
【発明者】 【氏名】大崎 正美
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】大原 一志
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】西崎 宏
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】冨田 治
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】長谷川 洋志
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】吉邨 文夫
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】刈取る穀稈を引起し、及び掻込みする刈取機のリール装置5の上下位置を、簡単に自動、及び手動で昇降調節操作が可能な構成にしようとするものである。

【解決手段】刈取る穀稈を引起し、及び掻込みする刈取機3のリール装置5を自動昇降操作する昇降手段18を、走行車速を設定する走行主変速レバー17aへ設けると共に、手動昇降操作する手動昇降手段19aと、手動下降手段19bとは、走行方向を変更操作する方向制御レバー17bへ設けた構成である。又、リール装置5が設定した所定高さ位置により、下位に位置しているときは、昇降手段18の操作は無効とする構成である。更にリール装置5を設定の所定の高さ位置へ下降制御後に、所定時間(T)の経過後には、元の位置へ上昇制御する構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台2下側の走行装置12の前方部には、刈取機3の穀稈を引起し及び掻込みするリール装置5と、走行装置12の走行車速を設定操作する操作装置16に設けた走行主変速レバー17aと、走行装置12の走行方向を変更操作する方向制御レバー17b等とを設けたコンバインおいて、前記走行主変速レバー17aには、リール装置5を自動昇降操作する昇降手段18を設け、該昇降手段18の操作により、リール装置5を設定した所定高さ位置へ下降制御すると共に、再操作により、該リール装置5を下降開始時の位置へ自動上昇制御する制御装置16aを設けると共に、走行装置12の走行方向を変更する方向制御レバー17bには、リール装置5を手動昇降操作する手動上昇手段19aと、手動下降操作する手動下降手段19bとを設けたことを特徴とするコンバインのリール昇降装置。
【請求項2】
前記リール装置5が設定した所定高さ位置により、下位に位置しているときは、昇降手段18を操作しても、リール装置5を作動制御させない制御装置16aを設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのリール昇降装置。
【請求項3】
前記昇降手段18の操作により、リール装置5を設定の所定高さ位置へ下降制御後に、所定時間(T)の経過後には、該リール装置5を元の位置へ上昇制御する制御装置16aを設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインのリール昇降装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインの走行装置の前方部に設けて、刈取る穀稈を引起し、及び掻込みする刈取機のリール装置を自動昇降制御する昇降手段を、走行車速を設定する走行主変速レバーへ設けると共に、リール装置を手動昇降操作する手動上昇手段と、手動下降手段とは、走行方向を変更操作する方向制御レバーへ設けた技術であり、コンバインのリール昇降装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバイン(汎用型)で立毛穀稈の収穫作業は、走行車台の上側へ設けた操縦席へ搭乗した作業者が、走行車台の下側に設けた走行装置を、操作装置に設けた走行主変速レバーを所定位置へ操作して、所定の走行車速を設定し、このコンバインを穀稈を刈取りする圃場を走行させる。走行装置の前方部に設けた刈取機の前端部の左・右分草体で穀稈は分離され、略六角形状のリール装置の回転駆動により、穀稈は、引起し、及び掻込みされながら、刈刃装置で刈取りされる。この刈取り穀稈は、掻込移送ローラ装置で掻込みされ、この掻込移送ローラ装置に設けた供給口部へ向けて、左右両側から移送され、移送コンベア装置へ引継ぎされ、後方上部へ移送されて、脱穀機内へ供給されて脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0003】
前述の刈取り収穫作業開始のとき、及び収穫作業中のときに、穀稈を刈取りする圃場の乾・湿田状態、及び圃場の凹凸状態と、穀稈の倒伏状態等とにより、刈取機のリール装置の上下位置は、後述の如く調節操作する。
例えば、刈取りする穀稈は、倒伏状態がひどい穀稈のときには、前記走行主変速レバーに設けた上下位置調節スイッチ(昇降手段)を操作をして、刈取機のリール装置を下降させて、圃場表面と、このリール装置の下部との間の間隔を接近させて、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。又、圃場の凹凸がひどいときには、上下位置調節スイッチを操作して、刈取機のリール装置を上昇させて、圃場表面と、リール装置の下部との間の間隔を広くして、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。更に圃場が湿田状態であると、コンバイン全体が沈下することにより、上下位置調節スイッチを操作して、刈取機のリール装置を上昇させて、圃場表面と、リール装置の下部との間の間隔を広くして、穀稈の刈取り収穫作業が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−245521号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常の収穫作業のときには、運転作業者は、左手で走行速度を変速する走行主変速レバーを把持して操作し、又、右手で走行方向を変更する方向制御レバーを把持して操作すると共に、刈取機のリール装置の上下位置の調節は、走行主変速レバーに設けた上下位置調節スイッチ(昇降手段)を操作するが、上下位置の調節が不良のときには、再度上下位置調節スイッチ(昇降手段)の操作が必要であり、上下調節操作が面倒であったが、この発明により、この問題点を解決したり、又、リール装置を自動で所定位置へ昇降制御させたり、又、手動で昇降させようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2下側の走行装置12の前方部には、刈取機3の穀稈を引起し及び掻込みするリール装置5と、走行装置12の走行車速を設定操作する操作装置16に設けた走行主変速レバー17aと、走行装置12の走行方向を変更操作する方向制御レバー17b等とを設けたコンバインおいて、前記走行主変速レバー17aには、リール装置5を自動昇降操作する昇降手段18を設け、該昇降手段18の操作により、リール装置5を設定した所定高さ位置へ下降制御すると共に、再操作により、該リール装置5を下降開始時の位置へ自動上昇制御する制御装置16aを設けると共に、走行装置12の走行方向を変更する方向制御レバー17bには、リール装置5を手動昇降操作する手動上昇手段19aと、手動下降操作する手動下降手段19bとを設けたことを特徴とするコンバインのリール昇降装置としたものである。
【0007】
コンバイン(汎用型)で立毛穀稈の収穫作業は、走行車台2の上側へ設けた操縦席へ搭乗した作業者が、走行車台2下側に設けた走行装置12を、操作装置16に設けた走行主変速レバー17aを所定位置へ操作して、所定の走行車速を設定し、このコンバインを穀稈を刈取りする圃場を走行させる。走行装置12の前方部に設けた刈取機3の前端部の左・右分草体で穀稈は分離され、略六角形状のリール装置5の回転駆動により、穀稈は、引起し、及び掻込みされながら、刈刃装置で刈取りされる。この刈取り穀稈は、掻込移送ローラ装置で掻込みされ、この掻込移送ローラ装置に設けた供給口部へ向けて、左右両側から移送され、移送コンベア装置へ引継ぎされ、後方上部へ移送されて、脱穀機内へ供給されて脱穀され、脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0008】
前述の刈取り収穫作業開始のとき、及び収穫作業中のときに、穀稈を刈取りする圃場の乾・湿田状態、及び圃場の凹凸状態と、穀稈の倒伏状態等とにより、刈取機3のリール装置5の上下位置は、下述の如く調節操作する。
例えば、刈取りする穀稈は、倒伏状態がひどい穀稈のときには、前記走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18を操作し、この操作は、操作装置16の制御装置16aへ入力され、この入力により、刈取機3のリール装置5は、制御装置16aへ設定して記憶させた所定の高さ位置(下部側)へこの制御装置16aで下降制御されて、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。又、圃場の凹凸がひどいときには、走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18を再度操作することにより、この操作は、操作装置16の制御装置16aへ入力され、この入力により、刈取機3のリール装置5は、制御装置16aへ設定して記憶させた所定の高さ位置(上部側)へこの制御装置16aで上昇制御されて、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。更に圃場が湿田状態であると、コンバイン全体が沈下することにより、走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18を再度操作することにより、この操作は、操作装置16の制御装置16aへ入力され、この入力により、刈取機3のリール装置5は、制御装置16aへ設定して記憶させた所定の高さ位置(上部側)へこの制御装置16aで上昇制御されて、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。
【0009】
又、前記コンバインの走行方向を変更操作する方向制御レバー17bに設けた、刈取機3のリール装置5を手動上昇操作する手動上昇手段19aの操作により、この操作が制御装置16aへ入力され、この入力により、リール装置5は、制御装置16aにより、上昇制御され、所定位置で停止させて、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。又、リール装置5を手動下降操作する手動下降手段19bの操作により、この操作が制御装置16aへ入力され、この入力により、リール装置5は、制御装置16aにより、下降制御され、所定位置で停止させて、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、前記リール装置5が設定した所定高さ位置により、下位に位置しているときは、昇降手段18を操作しても、リール装置5を作動制御させない制御装置16aを設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのリール昇降装置としたものである。
【0011】
前記刈取機3のリール装置5は、例えば、手動下降手段19b等の操作により、設定した所定高さ位置より、下位に位置した状態のときには、このリール装置5を上昇、又は下降操作する昇降手段18が操作されても、この操作は制御装置16aへは入力されず、この制御装置16aでリール装置5の作動制御は行われないで、現位置の下位置で穀稈の刈取り収穫作業が行われる。
【0012】
請求項3に記載の発明においては、前記昇降手段18の操作により、リール装置5を設定の所定高さ位置へ下降制御後に、所定時間(T)の経過後には、該リール装置5を元の位置へ上昇制御する制御装置16aを設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインのリール昇降装置としたものである。
【0013】
前記刈取機3のリール装置5は、リール装置5を昇降操作する昇降手段18の操作により、制御装置16aへ設定して記憶させた所定の高さ位置へこの制御装置16aで下降制御され、この下降制御後に、所定時間(T)の経過後には、リール装置5は、設定して記憶させた元の所定高さ位置へ制御装置16aで上昇制御されて、穀稈の刈取り収穫作業が行われる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、走行装置12の走行車速を設定のときに操作する走行主変速レバー17aには、刈取機3のリール装置5を自動昇降操作する昇降手段18を設け、この昇降手段18の操作により、リール装置5を設定した所定高さ位置へ制御装置16aにより、下降制御すると共に、再操作により、下降開始時の位置へ自動上昇制御される。更に走行装置12の走行方向を変更するときに、操作する方向制御レバー17bには、リール装置5を手動昇降操作する手動上昇手段19aと、手動下降操作する手動下降手段19bとを設けたことにより、通常の穀稈を刈取り収穫作業のときには、作業者は左手で走行主変速レバー17aを把持して操作する。又、右手で方向制御レバー17bを把持して操作する。これにより、走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18の操作での設定位置では、リール装置5の位置が、圃場条件、及び穀稈条件等に対して、適正位置でないときには、即時に手動上昇手段19a、又は手動下降手段19bを操作して、リール装置5を適正位置へ補正調節することができ、この補正調節を容易に行うことができる。又、補正調節が簡単である。
【0015】
請求項2に記載の発明においては、前記リール装置5が設定の所定高さ位置より、下位へ位置しているときには、昇降手段18を操作しても、制御装置16aでリール装置5が、作動制御されないことにより、このリール装置5は、現時点の高さ位置が優先されることにより、穀稈に対する引起し性能、及び掻込み性能等の安定を図ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、前記昇降手段18の操作により、リール装置5が設定の所定高さ位置へ下降制御後に、所定時間(T)の経過後には、該リール装置5は、制御装置16aにより、元の位置へ上昇制御されることにより、元の設定高さ位置へ上昇操作が不要となり、操作性の向上を図ることができる。又、操作が簡単になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
コンバイン1は汎用型である。このコンバイン1は走行車台2の下側には、走行装置12を設け、この走行装置12の前方部には、穀稈を刈取る刈取機3を設け、この刈取機3の前端部には、穀稈を引起し、及び掻込みするリール装置5等を設けた構成である。又、走行車台2の右側前部には、コンバイン1の各部を操作する操作装置16を設け、この操作装置16には、走行装置12の走行車速を設定操作する走行主変速レバー17aと、走行方向を変更する方向制御レバー17bと、制御装置16a等とを設けた構成である。走行主変速レバー17aには、刈取機3のリール装置5の上下位置を自動設定操作する昇降手段18を設けると共に、方向制御レバー17bには、リール装置5の上下位置を手動で設定操作する手動上昇手段19aと、手動下降手段19bとを設けた構成である。これら昇降手段18と、手動上昇・下降手段19a,19bを主に図示して説明する。
【0018】
前記コンバイン1(汎用型)の走行車台2の下側には、図3〜図5で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ12aを張設した走行装置12を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機11を載置した構成である。走行装置12の前方部の刈取機3で立毛穀稈を刈取り、この刈取り穀稈は、この刈取機3の掻込移送ローラ装置7で掻込み移送され、移送コンベア装置10で引継ぎされて、後方上部へ移送され、脱穀機11へ供給され、この脱穀機11内で脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、この脱穀機11の横側へ配設した穀粒貯留タンク13内へ供給されて、一時貯留される。
【0019】
前記走行装置12の前方部には、図3〜図5で示す如く刈取機3を設け、この刈取機3は、後述する移送コンベア装置10の後方上部を回動支点として、油圧駆動の伸縮シリンダ15の作動により、刈取機3全体を上下に回動自在に設けた構成である。
【0020】
前記刈取機3は、図3〜図5で示す如くこの刈取機3の前端部より、刈取りする立毛穀稈を分離する左右両端部には、左・右分草体4a,4bを設け、これら左・右分草体4a,4bの上側には、刈取る立毛穀稈を引起し、及び掻込みする略六角形状の各隅部には、所定間隔に複数個のリール杆5aを回動自在に設けたリール装置5は、支持装置14で上下に昇降自在で、回転自在に軸支して設けた構成である。リール装置5は、油圧駆動の上下シリンダ15aの作動により、支持装置14の後端部の回動軸14aを回動中心として、上下に昇降自在な構成である。
【0021】
前記リール装置5の下側で、左右両側の左・右分草体4a,4b間で、後述する掻込移送ローラ装置7の前側には、左右移動自在な刈刃6aと、固定した受刃6b等よりなり、穀稈を刈取る刈刃装置6を設けた構成である。
前記刈刃装置6の後側には、掻込移送ローラ装置7を設け、この掻込移送ローラ装置7は、左・右側板8a,8bと、底板8cと、天井板8dと、後板8e等とにより、箱形状に形成して、掻込室8fを設け、この掻込室8fの前側は、全面開放状態に成形した構成である。又、この掻込室8f内には、掻込ローラ9を回転自在に軸支して設け、この掻込ローラ9の外周部には、刈取り穀稈を掻込みすると共に、横移送する各螺旋プレート9aを設けると共に、後板8eに設けた供給口8h部が位置する箇所には、掻込ローラ9の外周部より、大きく突出して、刈取り穀稈を掻込みする掻込杆9bを左右方向に所定間隔に複数個を設けて、ロータリカム回転駆動する構成である。
【0022】
前記掻込移送ローラ装置7の後板8eの後側には、図3〜図5で示す如く移送コンベア装置10を前方下部から後方上部へ向け、傾斜させて設けた構成である。この移送コンベア装置10は、箱形状に上・下移送ケース20a,20bで形成すると共に、移送ラグ20cを所定間隔に装着した平ベルト方式の移送ベルト20dを回転自在に内装配設した構成である。
【0023】
前記掻込移送ローラ装置7の掻込室8f内へ軸支して設けた、掻込ローラ9の各螺旋プレート9aと、各掻込杆9bとにより、後板8eの供給口8h部へ掻込み移送された穀稈は、移送コンベア装置10へ供給され、この移送コンベア装置10の移送ベルト20dの各移送ラグ20cで引継ぎされ、後方上部へ移送されて、脱穀機11内へ供給される構成である。
【0024】
前記脱穀機11内へ供給された穀稈は、この脱穀機11内で脱穀されると共に、揺動選別、及び風選別され、選別済み穀粒は、脱穀機11の右横側で、走行車台2の上側へ載置した穀粒貯留タンク13内へ揚穀装置21で揚送されて供給され、一時貯留される。又、排塵処理物である藁屑等は、脱穀機11の後部より、機外の圃場へ排出する構成である。
【0025】
前記穀粒貯留タンク13側の前部には、図3、及び図4で示す如く操作室ケース22aで操作室22bを形成した構成である。この操作室22b内には、コンバイン1を始動、停止、及び各部の調節等を行う操作装置16を設けると共に、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席23を内装して設けた構成である。
【0026】
前記操作室ケース22aの下側には、エンジン24を載置した構成である。これら走行装置12と、刈取機3と、脱穀機11と、穀粒貯留タンク13と、エンジン24等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
前記操作装置16には、図1で示す如く各部を操作する各種の操作レバーを設けた構成であるが、本発明に関連する走行装置12の走行車速を操作位置により、設定する走行主変速レバー17aと、走行方向を操作方向により、変更する方向制御レバー17b等とを設けると共に、CPU16bを内装した制御装置16aを操作装置16へ内装して設けた構成である。又、図示している25aはスロットルレバーであり、25bは副変速レバーである。
【0027】
前記走行主変速レバー17aの把持部の一方側の側面外側部には、図1で示す如く刈取機3のリール装置5を自動で昇降させるときに、操作するON−OFFスイッチ方式の昇降手段18を設けた構成である。又、方向制御レバー17bの把持部の上側面の上下部には、図1で示す如くリール装置5を手動で上昇させるときに操作するON−OFFスイッチ方式の手動上昇手段19aと、手動で下降させるときに操作するON−OFFスイッチ方式の手動下降手段19bとを設けた構成である。これの昇降手段18と、手動上昇・下降手段19a,19bとの操作による作用は、後述の如くである。
【0028】
走行車速を設定する前記走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18をON操作すると、このON操作は、操作装置16に設けた制御装置16aのCPU16bへ入力され、この入力により、このCPU16bで、刈取機3のリール装置5を上下方向へ昇降制御する上下シリンダ15aは、下降方向へ作動開始されて、このCPU16bへ設定して記憶させた所定高さ位置(下部側)まで、リール装置5が下降制御されると、上下シリンダ15aの作動は、CPU16bによって停止制御され、このリール装置5の下降は停止され、設定の所定高さ位置(下部側)へ支持される構成である。
【0029】
又、前記操作手段18を再度ON操作すると、このON操作は、制御装置16aのCPU16bへ入力され、この入力により、このCPU16bで、リール装置5を昇降制御する上下シリンダ15aは、上昇方向へ作動開始されて、このCPU16bへ設定して記憶させた所定高さ位置(上部側)であり、元の位置である下降開始時の位置まで、リール装置5が上昇制御されると、上下シリンダ15aの作動が停止され、このリール装置5の上昇は停止され、設定の下降開始前の所定の高さ位置(上部側)へ支持される構成である。
【0030】
更に、前記走行装置12の走行方向を変更する方向制御レバー17bに設けた手動上昇手段19aをON操作すると、このON操作は、制御装置16aのCPU16bへ入力され、この入力により、このCPU16bでリール装置5を上下方向へ昇降制御する上下シリンダ15aは、上昇方向へ作動開始制御される。任意の位置までリール装置5が上昇制御されると、手動上昇手段19aをOFF操作すると、このOFFは、CPU16bへ入力され、この入力により、このCPU16bで上下シリンダ15aは、停止制御されて、リール装置5は、任意の位置で停止制御される構成である。
【0031】
又、前記方向制御レバー17bに設けた手動下降手段19bをON操作すると、このON操作は、制御装置16aのCPU16bへ入力され、この入力により、このCPU16bでリール装置5を上下方向へ昇降制御する上下シリンダ15aは、下降方向へ作動開始制御される。任意の位置までリール装置5が下降制御されると、手動下降手段19aをOFF操作すると、このOFFは、CPU16bへ入力され、この入力により、CPU16bで上下シリンダ15aは、停止制御されて、リール装置5は、任意の位置で停止制御される構成である。
【0032】
前記走行装置12の走行車速を設定する走行主変速レバー17aには、刈取機3のリール装置5を自動昇降のときに、操作する昇降手段18を設け、この昇降手段18の操作により、リール装置5を設定した所定高さ位置(下部側)へ制御装置16aのCPU16bにより、下降制御すると共に、再操作により、下降開始時の設定の所定高さ位置(上部側)へ自動上昇制御される。更に走行装置12の走行方向を変更するときに、操作する方向制御レバー17bには、リール装置5を手動昇降のときに操作する手動上昇手段19aと、手動下降手段19bとを設けたことにより、通常の穀稈を刈取り収穫作業のときには、作業者が左手で走行主変速レバー17aを把持して操作する。又、右手では方向制御レバー19bを把持して操作する。これにより、走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18の操作での設定位置では、リール装置5の位置が、圃場条件、及び穀稈条件等に対して、適正位置でないときは、即時に手動上昇手段19a、又は手動下降手段19bを操作して、リール装置5を適正位置へ補正調節することができ、補正調節を容易に行うことができる。又、補正調節が簡単である。更にリール装置5での穀稈の引起し、及び掻込み性能を向上させることができる。
【0033】
前記刈取機3のリール装置5は、制御装置16aのCPU16bへ設定して記憶させた所定高さ位置より、下位位置へ操作されているときには、走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18が、ON操作されたときでも、このON操作は、制御装置16aのCPU16bには、入力されない構成であり、入力されないことにより、リール装置5を昇降制御する上下シリンダ15aは、作動制御されない構成である。これにより、リール装置5は昇降制御されずに、現状の高さ位置へ保持される構成である。
【0034】
前記リール装置5が設定の所定高さ位置により、下位へ位置しているときには、昇降手段18を操作しても、制御装置16aのCPU16bでリール装置5が、作動制御されないことにより、このリール装置5は、現時点の高さ位置が優先されて、保持されることにより、穀稈に対する引起し性能、及び掻込み性能等の安定を図ることができると共に、これら各性能が向上する。
【0035】
前記走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18を操作により、この操作が制御装置16aのCPU16bへ入力され、この入力により、リール装置5は、所定高さ位置(下部側)へ上下シリンダ15aの作動により、下降制御された後に、所定時間(T)の経過後には、リール装置5は、元の位置の設定の所定高さ位置(上部側)へCPU16bで上下シリンダ15aが作動されて、上昇制御される構成である。
【0036】
前記走行主変速レバー17aに設けた昇降手段18を操作により、リール装置5は、設定の所定高さ位置(下部側)へ下降制御された後に、所定時間(T)の経過後には、該リール装置5は、CPU16bで上下シリンダ15aが作動されて、元の位置の設定の所定高さ位置(上部側)へ上昇制御されることにより、元の位置の設定の所定高さ位置(上部側)へ上昇操作が不要となり、操作性の向上を図ることができる。又、操作が簡単である。
【0037】
前記操作装置16の走行装置12の走行方向を変更するときに、操作する方向制御レバー17bの把持部の上側面の前後両側には、図2で示す如く刈取機3のリール装置5を前後移動させるときに、操作するON−OFFスイッチ方式の前・後移動手段26a,26bを設けた構成である。又、手動上昇・下降手段19a,19bを設けた構成のときは、前・後移動手段26a,26bは、方向制御レバー17bの把持部の上側面の左右両側へ設けた構成とするもよい。
【0038】
これにより、前記走行主変速レバー17aには、刈取機3のリール装置5を、自動で昇降させるときに操作する昇降手段18を設け、又、方向制御レバー17bには、リール装置5を、手動で昇降させるとき操作する手動上昇・下降手段19a,19bを設けると共に、リール装置5を前後へ移動させるときに操作する前・後移動手段26a,26bを設けたことにより、作業者は、走行主変速レバー17aと、方向制御レバー17bとの両者から手を離すことなく、全作業操作が可能となり、便利である。
【0039】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース27内の伝動機構の伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ27aを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク13内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク13の後側には、縦移送螺旋28aを内装した排出支持筒28を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒28の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋29aを伸縮自在に内装した排出オーガ29を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】リール装置部、及び操作装置部の拡大平面斜視図
【図2】リール装置部、及び操作装置部の拡大平面斜視図
【図3】コンバインの一部断面した左側の全体側面図
【図4】コンバインの左側の全体側面図
【図5】コンバインの全体平面図
【符号の説明】
2   走行車台
3   刈取機
5   リール装置
12  走行装置
16  操作装置
16a 制御装置
17a 走行主変速レバー
17b 方向制御レバー
18  昇降手段
19a 手動上昇手段
19b 手動下降手段
T   所定時間
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年9月18日(2002.9.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2004−105079(P2004−105079A)
【公開日】 平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願番号】 特願2002−271782(P2002−271782)