| 【発明の名称】 |
電動果実摘粒器 |
| 【発明者】 |
【氏名】足立 憲一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町560番地3 菱農エンジニアリング株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】作業効率の高い電動果実摘粒器を提供することを課題としている。
【解決手段】果実の果梗を切断する切断部3が、本体1側に固定的に取り付けられる固定刃14と、該固定刃14に対して揺動する揺動刃16とを備え、略V字状の溝13を備えた固定刃14に設けられる受刃15L,15Rと、揺動刃16に設けられる切刃10L,10Rとの間に果梗を挟み込んで切断するよう構成をなし、切断部3を駆動する電動モータ7と揺動刃16との間に、揺動刃16を各受刃15L,15R側に交互に揺動させる揺動駆動機構を設け、揺動刃16の揺動時に両切刃10L,10Rが揺動方向側の受刃15L,15Rとともに果梗の切断を行う |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 果実の果梗を切断する切断部(3)と、該切断部(3)を駆動する電動モータ(7)とが本体(1)に一体的に設けられた手持ち式の電動果実摘粒器において、上記切断部(3)が、本体(1)側に固定的に取り付けられる固定刃(14)と、該固定刃(14)に対して揺動する揺動刃(16)とを備え、固定刃(14)に設けられる受刃(15L),(15R)と、揺動刃(16)に設けられる切刃(10L),(10R)との間に果梗を挟み込んで切断するように構成され、上記固定刃(14)が略V字状の溝(13)を備え、該溝(13)の両側に受刃(15L),(15R)を設け、モータ(7)と揺動刃(16)との間に、揺動刃(16)を各受刃(15L),(15R)側に交互に揺動させる揺動駆動機構を設け、揺動刃(16)の両受刃(15L),(15R)側に先端に至る切刃(10L),(10R)を設け、揺動刃(16)の揺動時に両切刃(10L),(10R)が揺動方向側の受刃(15L),(15R)とともに果梗の切断を行う電動果実摘粒器。 【請求項2】 揺動刃(16)の先端を固定刃(14)の先端より突出させ、揺動刃(16)の揺動範囲を、各切刃(10L),(10R)の外側縁が、向かい合う固定刃(14)の外側縁(14L),(14R)の先端に接する又は固定刃(14)の外側縁(14L),(14R)と交差する位置間に設定した請求項1記載の電動果実摘粒器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は、葡萄等の果実を摘粒する手持ち式の果実摘粒器に関する。 【0002】 【従来の技術】 一般的に葡萄の房には、概ね60〜80粒の果粒が成長し、1つの房の果粒が多くなるに従い、1粒のサイズが小さくなり、商品価値が低下する。これを避けるため、従来葡萄栽培農園においては、1つの房の果粒が商品として相応しいサイズに成長するように、すなわち果粒の品質向上を図るために、所定の時期に図10(a)に示されるように、比較的大きなサイズの果粒を25〜30粒程度残し、他の(比較的小さな)過密着部分の果粒を除去し、図10(b)に示すように適度な果粒数の着粒密度とする摘粒作業が行われている。 【0003】 一方上記摘粒作業を行うための果実摘粒器として、特願2000−300074号公報に示されるような回転するカッタタイプのものや、伝動駆動の鋏タイプのものが知られており、近年上記果実摘粒器を使用することによって、作業者に負担が少ない摘粒作業を容易に行うことができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかし上記カッタタイプの果実摘粒器は、ホルダの先端部にU字状のガード部を設け、このガード部に設けた軸と、ホルダの中間部に設けたモータの出力軸とにそれぞれプーリを設けて両プーリ間にベルトを掛け廻し、上記軸にカッタ刃を取り付けておくことによってカッタ刃を回転させて果梗を切断する構成となっており、2つのプーリとその間のベルトも設ける必要があり、構造が複雑であるという欠点があった。 【0005】 一方鋏タイプのものは、構造的に左右の両刃が必ず支点を中心に揺動するため、刃先は開閉状態を繰り返しながら果実摘粒器の進行方向に進む。このため当該果実摘粒器の移動時に刃先が閉じた状態となると、両刃間に果梗が挿入されず、切断ミスが発生する場合があるという欠点があった。 【0006】 また鋏タイプの場合、両刃間に果梗を挿入して鋏(両刃)を駆動することによって果梗が切断されるが、両刃間の開き角度が小さい場合は、鋏で紙等を切断する場合に鋏の開き角度が小さいと切断が困難であるのと同様に、果梗の切断が円滑に行われない場合があり、両刃ができるだけ大きく開いた状態から、両刃間に切断する果梗を挿入して鋏(両刃)を駆動する必要がある。 【0007】 しかし鋏の駆動停止時の両刃の位置は通常任意となり、常に切断開始時に果梗の円滑な切断が可能な程度両刃が開いているという保証は無い。このため作業者は摘粒開始直前に円滑な切断が可能な角度に両刃を強制的に開かせる必要があり、作業性が低いという欠点もあった。 【0008】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するための本発明の電動果実摘粒器は、果実の果梗を切断する切断部3と、該切断部3を駆動する電動モータ7とが本体1に一体的に設けられた手持ち式の電動果実摘粒器において、上記切断部3が、本体1側に固定的に取り付けられる固定刃14と、該固定刃14に対して揺動する揺動刃16とを備え、固定刃14に設けられる受刃15L,15Rと、揺動刃16に設けられる切刃10L,10Rとの間に果梗を挟み込んで切断するように構成され、上記固定刃14が略V字状の溝13を備え、該溝13の両側に受刃15L,15Rを設け、モータ7と揺動刃16との間に、揺動刃16を各受刃15L,15R側に交互に揺動させる揺動駆動機構を設け、揺動刃16の両受刃15L,15R側に先端に至る切刃10L,10Rを設け、揺動刃16の揺動時に両切刃10L,10Rが揺動方向側の受刃15L,15Rとともに果梗の切断を行うことを第1の特徴としている。 【0009】 また揺動刃16の先端を固定刃14の先端より突出させ、揺動刃16の揺動範囲を、各切刃10L,10Rの外側縁が、向かい合う固定刃14の外側縁14L,14Rの先端に接する又は固定刃14の外側縁14L,14Rと交差する位置間に設定したことを第2の特徴としている。 【0010】 【発明の実施の形態】 図1は本発明の果実摘粒器の本体1の正面図であり、該果実摘粒器は作業者が手に持つ把持部2と、該把持部2の先端側に設けられ、果梗を切断して果実を摘粒(除去)する切断部3とから構成されている。そして作業者が把持部2を持ち、切断部3の先端に設けられる切断刃ユニット4を後述するように駆動するとともに切断刃ユニット4内に切断する果梗を挿入し、当該摘粒器を切断方向に移動させることによって、切断刃ユニット4が果梗を切断して摘粒作業を行うことができる。 【0011】 上記把持部2は、図2に示されるように、把持部ケース6内に電動モータ7を内装して構成しており、把持部ケース6の先端からはモータ7の駆動軸7aに取り付けられたカム8が突出せしめられている。このとき上記カム8は図3に示されるように、上面に平面視で楕円形状をなすカム溝9が穿設されている。そして把持部ケース6の下端部には上記モータ7のスイッチ11が取り付けられており、上記モータ7は該スイッチ11を介して電源に接続されている。 【0012】 一方上記切断部3は、前述の把持部ケース6の先端に取り付けられる切断部ケース12と、該切断部ケース12の先端に設けられる前述の切断刃ユニット4とを備えている。このとき該切断刃ユニット4は、先端側が開き、後方側が閉じた略V字状の溝13を先端に備えた固定刃14と、上記溝13の左右方向の中心線を中央として固定刃14に対して揺動する揺動刃16とからなる。 【0013】 そして固定刃14における溝13の両側は先端に亙り受刃15L,15Rをなしている。また揺動刃16の左右両側には前述の両受刃15に対向して先端に亙り切刃10L,10Rが形成せしめられている。そして上記固定刃14が切断部ケース12に固定的に取り付けられているとともに、揺動刃16が固定刃14の上面側に支点軸17を介して揺動自在に軸支されている。 【0014】 なお揺動刃16の先端は、固定刃14の先端より突出している。また上記揺動刃16は支点軸17から切断部ケース12の内側に延出しており、切断部ケース12側の端部(切刃10L,10Rの反対側端部)には球状をなす係合部18が設けられている。 【0015】 そして上記係合部18は、切断部ケース12を把持部ケース6の先端に取り付けることによって、把持部2側の前述のカム溝9に係合せしめられるように形成されており、カム8と係合部18とによって揺動駆動機構が構成され、カム8の回転によって、図4に示されるように、係合部18が楕円形状のカム溝9の長径Lと短径Sとの間を移動し、揺動刃16が両受刃15間を揺動せしめられる。 【0016】 このとき揺動刃16は、各切刃10L,10Rと同方向の固定刃14の外側縁14L,14Rの端部に、相対する切刃10L又は10Rの外側縁が接するように揺動範囲が設定されており、すなわち左側の切刃10Lと固定刃14の左側の外側縁14Lの先端とが接する位置と、右側の切刃10Rと固定刃14の右側の外側縁14Rの先端とが接する位置との間が揺動刃16の揺動範囲として設定され、上記カム溝13によって揺動駆動されている。 【0017】 上記構造により、切断部ケース12を把持部ケース6の先端に取り付け、スイッチ11を入り作動させてモータ7を回転駆動させることによって、本電動果実摘粒器は、揺動刃16が上記のように揺動せしめられ、切断刃ユニット4は、切刃10L,10Rと両受刃15L,15Rとの間に被切断物を交互に挟持し、該被切断物を切刃10L,10Rと両受刃15L,15Rとの間で交互に切断することができる。 【0018】 これにより作業者が本電動果実摘粒器の本体1を持ち、固定刃14の溝13内に摘粒対象の葡萄の房における果梗を挿入して、モータ17を駆動し、切断方向に移動させることによって、上記果梗は左側の受刃15Lと揺動刃16(左側の切刃10L)との間と、右側の受刃15Rと揺動刃16(右側の切刃10R)との間に交互に挟持されて切断され、果実の摘粒作業が行われる。 【0019】 このとき溝13が略V字状をなし、揺動刃16が左右に揺動されているため、左側の受刃15Lと左側の切刃10Lとの間、又は右側の受刃15Rと右側の切り刃10Rとの間のいずれか一方は必ず開状態となっている。このため果梗は、左側又は右側の切刃と受刃との間に必ず案内されて切断され、鋏タイプのように切刃が閉じることによる切断ミスが防止され、果梗の切断は特に円滑に行われる。 【0020】 一方切断刃ユニット4の駆動を停止すると、揺動刃16は溝13内の任意の位置に停止する。このため本実施形態においては、上記溝13の角度が、左側の受刃15Lと切刃10Lとの間の角度、又は右側の受刃15Rと切刃10Rとの間の角度のいずれか一方が必ず果梗を切断するために十分な角度となるように設定されている。 【0021】 このため摘粒開始時には、左側の受刃15Lと切刃10Lとの間、又は右側の受刃15Rと切刃15Rとの間の大きく開いた方に果梗を挿入することによって、作業開始時の果梗の切断が円滑に行われ、切断ミスが防止される。なお揺動刃16の先端が前述のように固定刃14の先端から突出するため、溝13内に位置する果梗は、切刃10L,10Rのいずれかの部分と接することとなり、これによっても溝13内に挿入される果梗の切断ミスは防止される。 【0022】 また揺動刃16の揺動範囲は、前述のように固定刃14の左右両端縁14L,14R間に設定されており、さらに揺動刃16は全揺動範囲において、固定刃14の先端より突出するように、揺動刃16の揺動中央位置(溝13の左右方向の中心位置)における突出量Aが設定されている。これにより固定刃14の先端に溜まる付着物等は揺動刃16の作動によって左右方向に拭き取られるように除去され、作業カス等が固定刃の先端側に溜る等の不都合が防止される。 【0023】 このとき突出量Aは、上記条件に加え、揺動刃16の揺動限界位置において、固定刃14の左右両端縁14L,14Rより外側への揺動刃16の突出量が増大しないようにも設定されている。これにより揺動限界位置における揺動刃16の固定刃の外側縁からの突出量が比較的少なくなり、摘粒作業時の、切断ユニット4の幅方向の変化量が少なくなるため、固定刃14の外側に位置する果粒に揺動刃16を当接させないように本電動果実摘粒器を配置することが容易となる。なお切刃10L,10Rの外側縁と、固定刃14の左右両端縁14L,14Rとが交差するように構成してもよい。 【0024】 このため固定刃14の溝13内に挿入する果梗が確実に切断されるとともに、揺動する揺動刃16が、固定刃14の外側に位置する果実に損傷を与えることを防止することができ、例えばデラウェアのように1粒が比較的小さな葡萄の場合でも、摘粒しない残すべき果粒を固定刃14の外側に位置させることによって、この果粒に対して揺動刃16が損傷をあたえない摘粒作業を容易に行うことができる。 【0025】 一方図5に示されるように、切断鋏21を保持する保持部22と、切断鋏21の駆動用モータ23(図6参照)を内装した握り部25とによって一体的に形成され、図6、図7に示されるように、モータ23に取り付けられたカム24の上面に形成された楕円形状のカム溝26に、切断鋏21の反切断側の端部に形成された球状の係合部27を挿入し、カム24をモータ23によって回転させ、カム24の回転にともなって、係合部27が楕円の長径と短径との間を移動して切断鋏21を開閉駆動させ、切断鋏21によって果梗を切断する鋏タイプの果実摘粒器を以下のように構成しても良い。 【0026】 すなわち本実施形態の場合、図8、図9に示されるように、上記カム24の下面にスイッチガイド28を設けるとともに、該スイッチガイド28に対向せしめてリミットスイッチ29を設け、図6に示されるように、切断鋏21の両刃21a、21bが最大の角度で開く際のカム24(カム溝26)の位置において、スイッチガイド28とリミットスイッチ29のスイッチアーム31とが当接してスイッチアーム29が押し込まれ、リミットスイッチ28が操作されるように構成し、モータ23の停止時には上記両刃21a,21bが略最大に開いた状態で停止する構成となっている。 【0027】 このときリミットスイッチ29を、スイッチアーム31が押し込まれることにより、切り状態となるスイッチとし、図9に示されるように、リミットスイッチ29を果実摘粒器の本体に設けられているメインスイッチ32と並列に接続し、該メインスイッチ32をモータ23とバッテリ33との間に直列に接続する。 【0028】 これによりメインスイッチ32とリミットスイッチ29のいずれか一方が入り状態の場合にモータ23が回転して両刃21a,21bを駆動し、メインスイッチ32とリミットスイッチ29の両方が切り状態となると、モータ23への通電が切れ、果実摘粒器(両刃21a,21bの駆動)が停止する。 【0029】 上記構造によりメインスイッチ32から手を離してメインスイッチ32を切り状態とすると、リミットスイッチ29が切り状態となった際、すなわち両刃21a,21bが、開閉範囲における略最大の角度で開いた際にモータ23が停止し、果実摘粒器が停止し、つまりリミットスイッチ29及びスイッチガイド28とによって、切断鋏21の停止角度規制機構が構成され、メインスイッチ32から手を離すと、果実摘粒器は常時両刃21a,21bがほぼ最大角度で開いた状態で停止する。 【0030】 これにより果実摘粒器の駆動停止時には、両刃21a,21bが必ず略最大角度に開いた状態となるため、両刃21a,21b間に切断する果梗を挿入して果実摘粒器を駆動(両刃21a,21bを駆動)することによって、摘粒作業(果梗の切断作業)が円滑に開始され、切断ミスによる作業の中断等が防止される。 【0031】 また停止時の両刃21a,21b間が、当該果実摘粒器における切断鋏21のほぼ最大幅となるため、摘粒開始時に摘粒の対象とならない果粒と果実摘粒器の刃とが接触しないように果実摘粒器を配置することが容易となり、摘粒作業中の果実摘粒器による非摘粒果実の損傷を防止することができる。 【0032】 なおモータ23は電源が切れると停止状態となるが、回転時の慣性等により若干回転する。このためこの慣性による回転によって、スイッチガイド28とスイッチアーム31との当接が解除され、リミットスイッチ29が再度入り状態とならないように、スイッチガイド28はカム24の軸心周りに所定の範囲で設けられており、モータ23の停止時に、モータ23の慣性による回転等によって、再度モータ23が駆動状態とならないように設定されている。 【0033】 このため果実摘粒器の停止時には、両刃21a,21bは必ずしも最大角度ではないが、概ね最大角度となり、モータ停止時の両刃21a,21bの角度の最大角度に対する誤差は、上記慣性等によるモータ23の回転程度であり、果梗の円滑な切断に悪影響を与えることは無い。 【0034】 また上記鋏式の果実摘粒器の切断鋏21は開閉回数が毎秒3〜9回に設定されており、作業者による果実摘粒器の移動速度に対して最適な回数となっており、円滑な切断性能を得ることが可能となっている。なお開閉回数が毎秒3回以下となると、切断速度が遅すぎ摘粒作業の効率が低下し、毎秒9回以上の場合は切断鋏21の両刃21a,21b間に果梗が入り難く作業性が悪化するという問題点がある。 【0035】 【発明の効果】 以上のように構成される本発明の構造によると、揺動駆動機構によって揺動刃が固定刃の各受刃側に交互に揺動せしめられるため、固定刃の溝内に果梗を挿入して、モータを駆動することによって、果梗は左側の受刃と揺動刃(左側の切刃)との間と、右側の受刃と揺動刃(右側の切刃)との間に交互に挟持されて切断され、果実の摘粒作業を容易に行うことができるという効果がある。 【0036】 このとき固定刃の溝が略V字状をなし、揺動刃が両受刃間を左右に揺動されるため、左側の受刃と左側の切刃との間、又は右側の受刃と右側の切り刃との間のいずれか一方は必ず開状態となる。このため果梗は、左側又は右側の切刃と受刃との間に必ず案内されて切断され、鋏タイプのように切刃が閉じることによる切断ミスが防止され、果梗の切断は特に円滑に行われる。 【0037】 また揺動刃の駆動を停止すると、揺動刃は溝内の任意の位置に停止するが、溝の角度を、左側の受刃と切刃との間の角度、又は右側の受刃と切刃との間の角度のいずれか一方が必ず果梗の切断するために十分な角度となるように設定することによって、摘粒開始時に、左側の受刃と切刃との間、又は右側の受刃と切刃との間の大きく開いた方に果梗を挿入することによって、作業開始時の果梗の切断が円滑に行われ、摘粒作業開始時の切断ミスによる作業停止等が防止され、摘粒作業を円滑に開始することができる。 【0038】 一方揺動刃の先端を固定刃の先端より突出させ、揺動刃の揺動範囲を、各切刃の外側縁が固定刃の外側縁の先端に接する、又は固定刃の外側縁と交差する範囲に設定することによって、揺動刃の先端は全揺動範囲において、固定刃の先端より突出するため、溝内に位置する果梗は、切刃のいずれかの部分と接することとなる。 【0039】 これによって溝内に挿入される果梗の切断ミスが防止され、また揺動刃の揺動範囲が、固定刃の左右両端縁間に設定されているため、固定刃の先端に溜まる付着物等は揺動刃の作動によって左右方向に拭き取られるように除去され、固定刃の先端に切断カス等が溜ることが防止される。 【0040】 さらに揺動刃駆動時の揺動刃の固定刃左右両端縁より外側への突出量が比較的少なくなるように、揺動刃の先端の固定刃の先端からの突出量を設定することによって、摘粒作業時の、切断部の幅方向の変化量を少なくすることができ、固定刃の外側に位置する果粒に揺動刃を当接させないように電動果実摘粒器を配置することが容易となる。 【0041】 これにより固定刃の溝内に挿入する果梗が確実に切断されるとともに、揺動する揺動刃が、固定刃の外側に位置する果実に損傷を与えることを防止することができ、例えばデラウェアのように1粒が比較的小さな葡萄の場合でも、摘粒しない残すべき果粒を固定刃の外側に位置させることによって、この果粒に対して揺動刃が損傷をあたえない摘粒作業を容易に行うことができるるという効果がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】電動果実摘粒器の正面図である。 【図2】電動果実摘粒器の正面断面図である。 【図3】(a)はカムの正面図,(b)はカムの側面図を示す。 【図4】揺動刃の揺動駆動状態を示す電動果実摘粒器内部の要部正面図である。 【図5】鋏タイプの電動果実摘粒器の正面図である。 【図6】鋏タイプの電動果実摘粒器の正面断面図である。 【図7】(a)はカムの正面図,(b)はカムの側面図を示す。 【図8】カムとリミットスイッチの関係を示す要部平面図である。 【図9】モータの配線を示す配線図である。 【図10】(a)は摘粒前の葡萄の房の側面図、(b)は摘粒後の葡萄の房の側面図である。 【符号の説明】 1 本体 3 切断部 7 電動モータ 10L 切刃 10R 切刃 13 溝 14 固定刃 15L 受刃 15R 受刃 16 揺動刃 21 切断鋏 21a 切刃 21b 切刃 23 モータ 28 スイッチガイド 29 リミットスイッチ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000236090 【氏名又は名称】菱農エンジニアリング株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町605番地
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| 【出願日】 |
平成14年8月9日(2002.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2004−65208(P2004−65208A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月4日(2004.3.4) |
| 【出願番号】 |
特願2002−233301(P2002−233301) |
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