| 【発明の名称】 |
収穫機の走行操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】米田 豊 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】中田 昌義 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】日田 定範 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】木村 憲司 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】川野 雄史 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】低速走行に起因する穀稈の押し倒しとか引きちぎりなどの処理トラブルが刈取り部に発生することを回避しやすくする。
【解決手段】走行用無段変速装置を操作する変速レバー31の操作経路41に抵抗体42を設けてある。抵抗体42は、変速レバー31に対して当接すると、これによって操作抵抗を与えることにより、刈取り部に処理トラブルを発生させる走行速度を現出するものとして設定した設定前進低速状態に走行用無段変速装置が操作されたと報知する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置に動力伝達する走行用無段変速装置を人為操作自在な変速レバーによって操作するように構成してある収穫機の走行操作装置であって、 前記走行用無段変速装置が設定低速状態に操作されたことを報知する報知手段を備えてある収穫機の走行操作装置。 【請求項2】 前記報知手段は、前記変速レバーに対して操作抵抗を付与するように変速レバーの操作経路に突出している抵抗体である請求項1記載の収穫機の走行操作装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、走行装置に動力伝達する走行用無段変速装置を人為操作自在な変速レバーによって操作するように構成してある収穫機の走行操作装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 収穫機にあっては、収穫対象作物を引き起こすとか刈取るなどの処理を行なうための刈取り部を備えている。この刈取り部の駆動速度が走行速度の割に遅くなると、刈取り部による処理速度が遅くなって、作物が押し倒されるなどの処理トラブルが発生しやすくなる。刈取り部の駆動速度が走行速度の割に速くなると、刈取り部による処理速度が速くなって、作物が引きちぎれるなどの処理トラブルが発生しやすくなる。このため、走行速度を変更しても刈取り部が変速されないで一定速度で駆動されるように構成されているか、あるいは、走行速度を変更すると刈取り部が走行変速に同調して変速して駆動されるように構成されている。ところが、従来、走行用無段変速装置を備えたものにあっては、低速の走行速度を操作容易に現出できることから次の如き問題が発生しやすくなっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 刈取り部を走行速度の変更にかかわらず一定速度で駆動するように構成されたものにあっては、作業時に現出させるべき最低速度の走行速度を設定し、この設定最低走行速度以上の速度で走行しながら作業すれば、走行速度を変更しても刈取り部の駆動速度にさほどの過不足が生じなくて、作物の押し倒しや引きちぎりなどが発生しにくくなるものであるが、減速操作していくうちに前記設定最低走行速度より低速になるまで減速操作してしまうとともに、走行速度が設定最低走行速度より低速になったことに気付かないで走行され、作物の引きちぎれなどの処理トラブルを発生させやすくなっていた。 【0004】 刈取り部を走行速度の変更に同調して速度変更して駆動するように構成されたものにあっては、走行速度を減速すればするほど刈取り部の駆動速度も遅くなることにより、そして、刈取り部の駆動速度があまり遅くなれば、走行速度が遅くても処理遅れが発生することにより、刈取り部の駆動速度が刈取りなどの処理に不適切な速度になるまで走行速度を減速操作して走行され、作物の押し倒しなどの処理トラブルを発生させやすくなっていた。 【0005】 本発明の目的は、低速走行に起因する上記処理トラブルの発生を回避させやすい収穫機の走行操作装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0007】 〔構成〕 走行装置に動力伝達する走行用無段変速装置を人為操作自在な変速レバーによって操作するように構成してある収穫機の走行操作装置において、前記走行用無段変速装置が設定低速状態に操作されたことを報知する報知手段を備えてある。 【0008】 〔作用〕 刈取り部による作物の処理に引きちぎれとか押し倒しなどの処理不良が発生しやすくなる走行速度を現出する走行用無段変速装置の低速状態を前記設定低速状態として設定しておけば、走行速度の変更を行なうに伴って走行用無段変速装置が前記設定低速状態になると、報知手段による報知が行なわれる。これにより、変速操作に伴って刈取り部による処理不良が発生しやすい低速走行速度になっても、これを報知によって容易かつ確実に認識させ、この走行速度より高速で走行して刈取り部による処理不良の発生を回避するように変速操作することを促せる。 【0009】 〔効果〕 従って、刈取り部が走行速度の変更にかかわらず一定の駆動速度で駆動されるものであっても、刈取り部が走行速度の変更に同調して変速して駆動されるものであっても、刈取り部による処理に不適切な低速状態に変速操作して走行することが回避しやすくて作物の押し倒しとか引きちぎりなどの処理不良が発生しにくい良好な作業を行なわせやすくなった。 【0010】 請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0011】 〔構成〕 請求項1による発明の構成において、前記報知手段は、前記変速レバーに対して操作抵抗を付与するように変速レバーの操作経路に突出している抵抗体である。 【0012】 〔作用〕 走行用無段変速装置を操作する操縦者の変速レバーの操作に操作抵抗を与えることにより、走行用無段変速装置が前記設定低速状態になったことを報知するものであるから、操作経路に突出する抵抗体を設けるだけの簡単な構造によって報知できる。 【0013】 〔効果〕 従って、操作経路に突出する抵抗体を設けるだけの簡単な構造で済み、安価に得られる。 【0014】 【発明の実施の形態】 図1に示すように、左右一対のクローラ式走行装置1によって自走し、かつ、運転座席2が備えられた搭乗型の運転部、運転座席2の下方に位置するエンジン3が備えられた原動部を有する自走機体の機体フレーム4の前部に、刈取り部5のメインフレーム5dの基端部を回動自在に連結するとともに、メインフレーム5dにリンク機構6を介してシリンダロッドが連結しているリフトシリンダ7でメインフレーム5dを機体フレーム4に対して上下に揺動操作することによって、刈取り部5を自走機体に対して昇降操作するように構成し、前記機体フレーム4上に脱穀装置8及び穀粒タンク9を設けて、コンバインを構成してある。 【0015】 このコンバインは、稲・麦などを収穫するものであり、刈取り部5をこれの下端部が地面上近くに位置した下降作業状態にして自走機体を走行させることにより、刈取り部5は、植立穀稈を引起装置5aの上昇移動する引き起こし爪によって引き起こし処理するとともにバリカン型の刈取装置5bによって刈取り処理し、刈取穀稈を株元側に挟持搬送作用する株元側搬送装置と、穂先側に係止搬送作用する穂先側搬送装置とで成る搬送装置5cによって機体後方に搬送する。脱穀装置8は、刈取り部5の前記搬送装置5cからの刈取穀稈の株元側を脱穀フィードチェーン8aによって挟持搬送しながら、その穂先側を扱室に供給して脱穀処理する。穀粒タンク9は、脱穀装置8からの脱穀粒を回収して貯留する。 【0016】 図2に示すように、前記エンジン3の出力軸3aの駆動力を、伝動ベルト利用の主クラッチを有した伝動機構11によってミッションケース12の入力軸を兼用している走行用主変速装置13の入力軸13aに伝達し、この走行用主変速装置13の出力軸13bの駆動力を、この出力軸13bに摺動操作及び一体回動自在に取り付けてあるシフトギヤ14aによって高速と低速の2段階に変速可能な走行用副変速装置14を介してセンタギヤ15に伝達し、このセンタギヤ15を支持しているとともにセンタギヤ15と一体回転する回転軸16の駆動力を、この回転軸16の一端側に装着の左走行装置用の油圧操作式の操向クラッチブレーキ17のクラッチ部を介して左側の走行装置1の駆動軸1aに伝達し、前記回転軸16の駆動力を、この回転軸16の他端側に装着の右走行装置用の油圧操作式の操向クラッチブレーキ17のクラッチ部を介して右側の走行装置1の駆動軸1aに伝達するように構成してある。前記走行用主変速装置13の入力軸13aの駆動力を、刈り取り変速装置20の入力軸20aに伝達し、この刈取り変速装置20の出力軸20bの駆動力を、伝動ベルト利用の刈取クラッチが備えられた伝動機構28を介して前記刈取り部5の前記引起装置5a、刈取装置5b及び搬送装置5cのそれぞれに動力伝達する駆動軸5eに伝達するように構成してある。 【0017】 図2に示す油圧操作式のクラッチ18は、前記操向クラッチブレーキ17のクラッチ部を操作して旋回操作される際、その操作当初において、クラッチ部が切り操作された方の走行装置1が急停止することを防止するように左右の走行装置1の駆動軸1aどうしを連動させるものである。 【0018】 前記走行用主変速装置13は、前記入力軸13aが入力軸になっているアキシャルプランジャ形の可変容量型油圧ポンプPと、この油圧ポンプPからの圧油によって駆動されるとともに前記出力軸13bが出力軸になっているアキシャルプランジャ形の油圧モータMとを備えて成る静油圧式の無段変速装置に構成してある。 すなわち、油圧ポンプPの斜板角の変更操作を行なうことにより、入力軸13aの駆動力を前進側に無段階に変更して出力軸13bから出力することで、左右の走行装置1を前進側に無段階に変速して駆動するように前進伝動状態になり、入力軸13aの駆動力を後進側に無段階に変更して出力軸13bから出力することで、左右の走行装置1を後進側に無段階に変速して駆動するように後進伝動状態になり、油圧モータMの駆動を停止して出力軸13bからの出力を停止することで、左右の走行装置1の駆動を停止するように中立状態になる。 【0019】 前記刈取り変速装置20は、前記入力軸20aに一体回転自在に付いている一対の入力軸ギヤ22a,22b、この一対の入力軸ギヤ22a,22bに各別に噛合っているとともに前記出力軸20bに相対回転自在に付いている一対の出力軸ギヤ23a,23b、この一対の出力軸ギヤ23a,23bの間で出力軸20bに摺動及び一体回転自在に付いているシフトギヤ24を備えて成り、このシフトギヤ24を前記一対の出力ギヤ23a,23bの一方と他方とに切り換えて噛合わせることにより、高速と低速の2段階の速度状態に切り換わる。 すなわち、シフトギヤ24を出力軸20bに対して摺動操作し、このシフトギヤ24の一端側の爪部を一方の出力軸ギヤ23bの側部に付いている爪部に噛合わせることにより、入力軸20aの駆動力を入力軸ギヤ22b、出力軸ギヤ23b、シフトギヤ24を介して出力軸20bに伝達するように低速状態になり、シフトギヤ24の他端側の爪部を他方の出力軸ギヤ23aの側部に付いている爪部に噛合わせることにより、入力軸20aの駆動力を入力軸ギヤ22a、出力軸ギヤ23a、シフトギヤ24を介して出力軸20bに伝達するように高速状態になる。 【0020】 つまり、エンジン3の出力軸3aからの駆動力が走行用主変速装置13の入力軸13aによって走行側と刈取り側とに分岐され、走行側の駆動力は、走行用主変速装置13に伝達されるとともにこの走行用主変速装置13から走行用副変速装置14及び操向クラッチブレーキ17のクラッチ部を介して左右の走行装置1に伝達され、刈取り側の駆動力は、刈取り変速装置20に伝達されてこの刈取り変速装置20から刈取り部5に伝達されるようになっており、走行用主変速装置13を変速操作することにより、左右の走行装置1を前進側や後進側に駆動するとともに前進側においても後進側においても無段階に変速して駆動して機体を前進側や後進側に走行させるとともにその走行速度を無段階に変速したり、左右の走行装置1の駆動を停止して機体を走行停止させることができる。さらに、走行用副変速装置14を変速操作することにより、左右の走行装置1を高速と低速の2段階に変速して駆動して、機体の前進及び後進走行速度を2段階に変更できる。そして、刈取り変速装置20を変速操作することにより、刈取り部5を高速と低速の2段階に変速して駆動できる。また、走行用主変速装置13や走行用副変速装置14によって走行速度を変更しても、刈取り変速装置20を操作しない限り、刈取り部5は一定の駆動速度で駆動される。 【0021】 前記走行用主変速装置13及び前記刈取り変速装置20は、前記運転部に人為操作するように設けた走行変速レバー31及び刈取り変速レバー32を備えた操作装置によって操作するように構成してあり、この操作装置は、図3などに示す如く構成してある。 【0022】 すなわち、図3、図4に示すように、走行変速レバー31の基端部の筒部31aを支持ピン33を介してアーム部34aで支持しているレバー支持体34の筒部34bが、運転部の支持部35に取り付け部材36で固定されている支軸37で相対回動自在に支持されているとともに、レバー支持体34が、前記筒部34bの前記アーム部34aを備えている側とは反対側の端部から一体回動自在に延出している連動用アーム38a、及び、この連動用アーム38aに一端側が相対回動自在に連結している連動ロッド38bを備えて成る機械式の連動機構38により、前記油圧ポンプPの斜板操作アームで成る走行用主変速装置13の変速操作部13cに連結されている。 これにより、走行変速レバー31は、支軸37の機体横向きの軸芯37aまわりで機体前後方向に、かつ、前記支持ピン33の軸芯33aまわりで機体横方向にそれぞれ揺動するように支持されており、図5の如きレバーガイド40のガイド溝で形成されている操作経路41に沿わせて機体前後方向に揺動操作するようになっているとともに、操作経路41に沿わせて揺動操作されることによって前記変速操作部13cを揺動操作するようにこの変速操作部13cに対して連動連結されている。 【0023】 前記支軸37の前記レバー支持体34の筒部34bから突出している端部に装着してある摩擦プレート61、複数枚の皿ばね62、レバー支持体34の支軸37からの抜け止めを行なう抜け止めねじに兼用の締め付けねじ63により、走行用主変速装置13を走行変速レバー31によって操作された任意の速度状態に保持させる摩擦機構60を構成してある。 すなわち、前記皿ばね62が締め付けねじ63による締め付けのために弾性変形して摩擦プレート61をレバー支持体34の端部に圧接させている。これにより、摩擦機構60は、レバー支持体34の回動に摩擦抵抗を与え、走行変速レバー31の操作が解除されても、走行変速レバー31をその操作位置に保持し、かつ、走行用主変速装置13の変速操作部13cが中立位置に自ずと復帰するように備えている中立復元力に抗してこの変速操作部13cを走行変速レバー31によって操作された任意の操作位置に保持する。 【0024】 刈取り変速レバー32は、運転部の前記支持部35で機体横向きの軸芯まわりで機体前後方向に揺動自在に支持されていて、図5の如く前記レバーガイド40のガイド溝が形成している操作経路51に沿わせて機体前後方向に揺動操作するように構成してあるとともに、操作経路51に沿わせて揺動操作されることによって前記刈取り変速装置20の前記シフトギヤ24を摺動操作するシフター(図示せず)を操作するようにこのシフターに連動連結されている。 【0025】 レバーガイド40の走行変速レバー31の操作経路41を形成しているガイド溝縁部に設けた突部によって操作経路41に突出している抵抗体42を構成してある。走行変速レバー31の前記筒部31aにコイル部を装着してあるスプリング39が走行変速レバー31を操作経路41の一対の横側縁のうちの抵抗体42が位置する方の横側縁に沿って移動するように前記支持ピン33の軸芯33aまわりで揺動付勢していることにより、前記抵抗体42は、走行変速レバー31が前進操作域Fのうちの中立位置Nに隣接している一部に操作されると、走行変速レバー41に対して当接して操作抵抗を付与し、これにより、操縦者に対して走行用主変速装置13が設定前進低速状態に操作されたと報知するように構成してある。この設定前進低速状態としては、刈取り変速装置20が低速状態に切り換えられていても、機体の走行速度が刈取り部5の駆動速度の割には遅くなり、刈取り部5が引き起こし及び刈取り処理しようとする穀稈に引きちぎれなどの処理不良が発生しやすくなるものと予測される前進走行速度が現出される前進低速状態を設定してある。 【0026】 走行変速レバー31の操作経路41の横側に配置した低速側指標43及び高速側指標44、刈取り変速レバー32の操作経路51の一端側に配置した低速側表示部52、刈取り変速レバー32の操作経路51の他端側に配置した高速側表示部53のそれぞれを、レバーガイド40の表面側に設けてある。 【0027】 走行変速レバー31の方に設けてある低速側指標43は、走行変速レバー31が前進操作域Fにおける低速側の部分FLのうち、前記抵抗体42が作用する極低速部を除いた作業用低速部分FLKに走行変速レバー31が操作されると、この走行用変速レバー31の稈身部分が真横に位置してこの稈身部分によって指示されるように前記作業用低速部分FLKの横側に配置してある。低速側指標43には、刈取り部5を低速駆動すべきことを表示することによって、刈取り変速装置20の操作するべき速度状態すなわち操作目標速度状態が低速状態であると文字で示す表示43aを備えてある。 【0028】 走行変速レバー31の方に設けてある高速側指標44は、走行変速レバー31が前進操作域Fの高速側の部分FHに走行変速レバー31が操作されると、この走行用変速レバー31の稈身部分が真横に位置してこの稈身部分によって指示されるように前進操作域Fにおける前記高速側部分FHの横側に配置してある。高速側指標44には、刈取り部5を高速駆動すべきことを示すことによって、刈取り変速装置20の操作するべき速度状態すなわち操作目標速度状態が高速状態であると文字で示す表示44aを備えてある。 【0029】 刈取り変速レバー32の方に設けてある低速側表示部52は、刈取り変速レバー32の操作経路51の両端部のうち、刈取り変速装置20を低速状態に切り換えるための刈取り変速レバー32の操作位置である低速位置Lが位置する方の端部に配置してある。この低速側表示部52には、前記低速側指標43が備えている表示43aと内容、文字形態、色調の各面で同一の表示52aを備えてある。刈取り変速レバー32の方に設けてある高速側表示部53は、刈取り変速レバー32の操作経路51の両端部のうち、刈取り変速装置20を高速状態に切り換えるための刈取り変速レバー32の操作位置である高速位置Hが位置する方の端部に配置してある。この高速側表示部53には、前記高速側指標44が備えている表示44aと内容、文字形態、色調の各面で同一の表示53aを備えてある 【0030】 すなわち、刈取り変速装置20を低速側指標43によって指示される操作目標速度状態に切り換え操作する際も、高速側指標44によって指示される操作目標速度状態に切り換え操作する際も、刈取り変速レバー32を低速位置Lと高速位置Mのいずれの操作位置に操作すればよいかが指標43、44の表示43a,44aによって容易に判断できるようにしてある。 【0031】 走行変速レバー31の前記操作経路41は、図5に示す如き屈曲操作経路に形成してある。すなわち、走行変速レバー31の前進操作域Fのうちの前記作業用部分FLKと前記高速側部分FHとが少し機体横方向に位置ずれするように刈取り変速装置20の操作目標速度状態が変化する点で屈曲し、かつ、走行変速レバー31の後進操作域Rが中立操作位置N及び前進操作域Fの前記低速側部分FLに対して少し機体横方向で、前記高速側部分FHが位置する側に位置ずれするように中立操作位置Nと後進操作域Rとの間で屈曲した屈曲操作経路に形成してある。 【0032】 図5に示すように、レバーガイド40における走行変速レバー31のためのガイド溝の縁部40aを走行変速レバー31の移動方向に対して傾斜した形状にしてある。すなわち、走行変速レバー31を前進域Fの高速側部分FHから低速側部分FLに戻し操作する際、縁部40aの傾斜形状のためにこの縁部40aに引っ掛かりにくくなるようにしてある。 【0033】 図5に示す刈取り変速レバー32の操作位置Nは、刈取り変速装置20を中立状態に維持する操作位置である。 【0034】 要するに、走行変速レバー31を操作経路41に沿わせて機体前後方向に揺動操作して中立位置Nにすると、変速操作部13cが中立位置になって走行用主変速装置13が中立状態になり、左右走行装置1の駆動が停止されて機体が走行停止する。走行変速レバー31を前進操作域Fに操作すると、変速操作部13cが前進操作状態になって走行用主変速装置13が前進伝動状態になり、左右走行装置1が前進側に駆動されて機体が前進走行する。走行変速レバー31を後進操作域Rに操作すると、変速操作部13cが後進操作状態になって走行用主変速装置13が後進伝動状態になり、左右走行装置1が後進側に駆動されて機体が後進走行する。走行変速レバー31を前進操作域Fに操作した場合も、後進操作域Rに操作した場合も、中立位置Nから離れる側に操作するほど、走行用主変速装置13が増速側になって左右走行装置1の駆動速度が速くなり、機体の前進や後進走行速度が増速する。 【0035】 収穫作業を行なう場合も、走行変速レバー31を操作して走行用主変速装置13を操作することにより、機体を走行させるとともにその走行速度を変更する。走行速度を変更した際、走行変速レバー31が低速側指標43を指示しておれば、この低速側指標43によって表示される操作目標速度状態である低速状態に刈取り変速装置20を切り換え操作するのであるが、このとき、刈取り変速レバー32を低速表示部52が位置する方の操作位置に操作すれば、刈取り変速レバー32が低速位置Lになって刈取り変速装置20が低速状態になる。走行速度を変更した際、走行変速レバー31が高速側指標44を指示しておれば、この高速側指標44によって表示される操作目標速度状態である高速状態に刈取り変速装置20を切り換え操作するのであるが、このとき、刈取り変速レバー32を、高速表示部52が位置する方の操作位置に操作すれば、刈取り変速レバー32が高速位置Hになって刈取り変速装置20が高速状態になり、低速走行する場合も高速走行する場合も、刈取り部5の駆動速度が走行速度に応じた適切な駆動速度になり、刈取り部5の引き起こしや刈取り処理に伴う穀稈の引きちぎれとか押し倒しなどの処理不良を発生しにくくしながら作業できる。 【0036】 走行変速レバー31の操作経路41が、刈取り変速装置20の操作目標速度状態が変化する点で屈曲していることにより、走行変速レバー31を前進操作域Fの作業用低速部分FLKと高速側部分FHの一方から他方に移動させて変速した場合、走行変速レバー31の屈曲移動の感知により、刈取り変速装置20の変速操作が必要となったことを容易に認識し、刈取り部5の駆動速度の変更を適切に行ないながら作業できる。 【0037】 刈取り変速装置20を低速側に切り換えて刈取り部5を低速駆動していても、走行主変速装置13を中立状態近くの低速状態に操作して機体を低速走行させると、刈取り部速度が走行速度の割には速くなって穀稈の引きちぎれなどの処理不良が発生しやすくなるが、走行速度の変更操作を行なっていて前記抵抗体42が作用した場合、その走行速度での作業を回避することにより、前記処理不良の発生を回避できる。 【0038】 〔別実施形態〕 上記実施形態の如く、前記抵抗体42を採用することにより、走行用主変速装置13が前記設定前進低速状態に操作されたことを報知するように構成する他、主変速レバー31の操作位置を検出するセンサーと、このセンサーによる検出結果を基に、ランプ、ブザー、音声発生装置などを作動させることにより、走行用主変速装置13が前記設定前進低速状態に操作されたことを報知するように構成して実施してもよい。これによっても本発明の目的は達成できる。 【0039】 上記実施形態の如く、走行用主変速装置13によって走行速度を変更しても、刈取り部5が変速されないで一定の駆動速度で駆動されるように構成してあるものの他、走行用主変速装置13の出力軸13bから刈取り部5に駆動力を伝達するなど、走行用主変速装置13で変速された後の駆動力を刈取り部5に伝達するように構成して、走行速度を変更すると、刈取り部5が同調して変速して駆動されるように構成したもの場合にも、本発明は適用できる。 【0040】 稲や麦を収穫対象とする他、玉ねぎとか人参など各種の作物を収穫対象とする収穫機に装備される運転部にも本発明は適用できる。従って、これらコンバインなどを総称して作業機と呼称する。 【図面の簡単な説明】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】伝動系の概略図 【図3】走行変速レバーの支持構造の側面図 【図4】走行変速レバーの支持構造の後面図 【図5】走行変速レバー及び刈り取り変速レバーの操作位置を示す平面図 【符号の説明】 1 走行装置 13 走行用無段変速装置 31 変速レバー 41 操作経路 42 報知手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成14年8月6日(2002.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−65108(P2004−65108A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月4日(2004.3.4) |
| 【出願番号】 |
特願2002−229092(P2002−229092) |
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