トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 刈払機の操作桿構造及び刈払機
【発明者】 【氏名】岡田 宏高
【住所又は居所】東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式会社共立内

【氏名】柴田  忍
【住所又は居所】東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式会社共立内

【要約】 【課題】製造に手数を要せず、運搬、格納等の不使用時には、形状をコンパ  クト化でき、取り扱いが容易な刈払機の操作桿及び刈払機を提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮自在及び伸縮状態を維持可能に構成された剛性操作桿(1a,1b)の内部に、後端に駆動源(10)との連結部(3)を有し、前記操作桿(1a,1b)の最大伸長長さ(L1)に加えて延長部長さ(L2)を有するフレキシブルシャフト(4)の先端方向(S)が挿通させられ、該フレキシブルシャフト(4)が前記操作桿(1a,1b)の先端(1c)に設けられた刈刃(5)に駆動上連繋させられてなることを特徴とする刈払機の操作杆構造。
【請求項2】
駆動源(10)と、伸縮自在及び伸縮状態を維持可能に構成された操作桿(1a,1b)と、該操作桿(1a,1b)の最大伸長長さ(L1)に加えて延長部長さ(L2)を有するフレキシブルシャフト(4)と、からなり、該フレキシブルシャフト(4)の後端(3)が前記駆動源(10)に連結され、先端方向(S)が前記操作桿(1a,1b)に挿通されて前記操作桿(1a,1b)の先端(1c)に設けられた刈刃(5)に駆動上連繋されてなることを特徴とする刈払機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運搬、格納等の不使用時に、形状をコンパクト化できる刈払機の操作桿構造及び刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】
刈払機は、空冷2サイクルガソリンエンジン等の本体部から延長された伝動軸と、該伝動軸を内蔵した操作桿と、それらの先端に回転自在に設けられた刈刃によって構成され、作業者が前記エンジン本体付近を肩から吊下げ、あるいは背負い、前記操作桿、あるいは該操作桿に取付けられたハンドルを手で握り、該操作桿先端の刈刃部を左右に揺動させて草刈りを行っている。したがって、前記操作桿は通常約2m前後の長さを有する。
【0003】
前記長さの操作桿を有する刈払機は、通常、乗用車のトランク、ワゴン車等に積み込んで運搬することが困難であり、また、不使用時の取り扱い及び格納にスペースを必要とするなどの問題が残されていた。そこで、従来、前記操作桿を分割し、作業時に連結使用することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記作業時における前記操作桿部の連結使用は、単なる前記操作桿のみの連結にとどまらず、高速回転する前記伝動軸の完全連結構造が要求され、したがって、前記操作桿及び前記伝動軸の連結構成が複雑となり、製造、さらに連結作業に手数を要するものであった。また、長時間継続使用すると、前記伝動軸の連結部に芯振れが生じたり、さらに、発熱、摩耗、振動、騒音、オイル漏れ等、耐久性に問題が生じることがあった。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑み、製造に手数を要せず、運搬、格納等の不使用時に形状をコンパクト化でき、取り扱いが容易な刈払機の操作桿構造及び刈払機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に示す本発明の刈払機の操作桿構造は、伸縮自在及び伸縮状態を維持可能に構成された剛性操作桿の内部に、後端に駆動源との連結部を有し、前記操作桿の最大伸長長さに加えて延長部長さを有するフレキシブルシャフトの先端方向が挿通させられ、該フレキシブルシャフトが前記操作桿の先端に設けられた刈刃に駆動上連繋させられてなる。
【0007】
なお、前記操作桿の伸縮自在構成は、例えば、径の異なる複数の中空管をスライド自在に連結する釣竿と同様の構成であり、また、前記操作桿の伸縮状態の維持可能構成は、前記複数の中空管同士を固定ねじ等により、任意長さに固定及び該固定解除自在に構成することを意味する。
【0008】
また、前記フレキシブルシャフトに構成される前記延長部とは、前記駆動源と前記操作桿の最大伸長時の後端との間の部を意味し、他の部材によって規制・保持を受けない可撓性の屈曲自在部分を意味する。
【0009】
前記構成により、作業者の肩から吊下げ、あるいは背負われた前記駆動源に対して、前記操作桿を自由に操作することができ、作業者が前記操作桿、あるいは該操作桿に取付けられたハンドルを手で握って、前記操作桿先端の前記刈刃を左右に揺動させて草刈が可能になる。
【0010】
前記請求項1によれば、作業者の肩から吊下げ、あるいは背負った前記駆動源に、前記フレキシブルシャフト後端に設けられた前記連結部が連結され、作業時には、前記操作桿の長さが、作業者の身長、作業現場等に合わせて伸長等調節させられる。この時、前記フレキシブルシャフト自体は、伸長等長さが変化することはないが、前記操作桿の伸長等に追随して該操作桿内に伸延維持される。その後、操作桿の伸長等の状態を維持して作業が行われる。すなわち、本発明では、前記操作桿が伸縮自在にせしめるために略二分される等されていても、従来の操作桿分割方式のごとく、操作桿及び伝動軸の連結作業を不要にできる。
【0011】
本発明では、前記のごとく、前記操作桿を最大伸長長さとせしめた場合にも、前記操作桿の後端部に前記フレキシブルシャフトの前記延長部が存在する。したがって、作業者は、前記操作桿、あるいは該操作桿に取付けられたハンドルを手で握って、前記操作桿及び該操作桿先端の前記刈刃を左右に揺動させて草刈り作業を自在に行うことができる。
【0012】
その後、作業が完了したら、前記操作桿の伸長維持状態を解除し、前記操作桿を収縮させれば、該操作桿が、例えば、略半分の長さにコンパクト化される。なお、前記操作桿の収縮時には、前記フレキシブルシャフトが、前記延長部に加えて、前記最大伸長長さ分が前記操作桿内部から外部に露出させられるが、前記フレキシブルシャフトは屈曲自在であり、例えば、乗用車のトランク等への積み込み時には丸めておけるので邪魔になることはない。
【0013】
請求項2に示す本発明の刈払機は、駆動源と、伸縮自在及び伸縮状態を維持可能に構成された操作桿と、該操作桿の最大伸長長さに加えて延長部長さを有するフレキシブルシャフトからなり、該フレキシブルシャフトの後端が前記駆動源に連結され、先端方向が前記操作桿に挿通されて前記操作桿の先端に設けられた刈刃に駆動上連繋されてなることを特徴とする。
【0014】
すなわち、前記請求項1に示した操作桿構造を採用した刈払機であり、前記のごとく、運搬、格納等の不使用時に全体寸法をコンパクト化でき、刈払機全体の取り扱いが容易である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の一形態に係る刈払機の操作桿の最大伸長状態を示す斜視図、図2は、同操作桿の中間伸長状態を示す斜視図、図3は、同操作桿の完全収縮状態を示す斜視図、図4は、本発明の実施の一形態に係る刈払機の斜視図、図5は、本発明の他の実施の一形態に係る刈払機の斜視図である。
【0016】
まず、図1乃至図3に概念的に示す操作桿について説明する。本実施の形態では、操作桿1が伸縮自在及び伸縮状態を維持可能に構成される。まず、予め、必要される最大長さを得ることができる複数種の径の、アルミニウム合金製等の剛性中空管が、操作桿用として準備される。図面実施の一形態では、二種類の径の中空管が準備されている。
【0017】
すなわち、作業者が把持する太径中空の第一操作桿部分1aと、該第一操作桿部分1aの内径に適合する外径を有する中空の第二操作桿部分1bが準備され、前記第一操作桿部分1aの内部に前記第二操作桿部分1bが挿入させられてスライド自在に構成され、さらに、該第二操作桿部分1b及び前記第一操作桿部分1aの伸縮状態が維持可能に構成される。
【0018】
図面実施の一形態では、前記第一操作桿部分1a及び前記第二操作桿部分1bの伸縮状態を維持可能にする構成として、前記第一操作桿部分1aの先端近くに固定ねじ2を螺合し、該固定ねじ2を締め付けることにより、該固定ねじ2の先端が前記第二操作桿部分1bの表面に押圧され、伸縮状態が維持される構成が開示されている。
【0019】
もっとも、前記第一操作桿部分1aと前記第二操作桿部分1b間の伸縮状態に緩みが生じないように、前記第二操作桿部分1bの長さ方向に、前記第一操作桿部分1aに螺合した前記固定ねじ2の先端が適合する複数の適合孔を適当間隔をあけて穿設したり、また、前記複数の適合孔に変えて、前記第二操作桿部分1bの長さ方向に、前記第一操作桿部分1aに螺合した前記固定ねじ2の先端が適合するガイド溝を形成しておいてもよい。さらには、前記固定ねじ2を複数設けて伸縮状態を維持する等、適宜の構成としてもよい。
【0020】
つぎに、前記両操作桿部分1a,1bの内部に、後端に駆動源10との連結部3を有し、前記操作桿1の最大伸長長さL1に加えて延長部長さL2を有するフレキシブルシャフト4の先端方向Sが挿通され、該フレキシブルシャフト4が、前記第二操作桿部分1bの先端1cに設けられた刈刃5に駆動上連繋される。
【0021】
前記フレキシブルシャフト4の先端と前記刈刃5との駆動連結は、前記フレキシブルシャフト4のインナーシャフト6を、前記刈刃5が取り付けられた歯車室7に導き、駆動上連繋して行われ、あるいは前記第二操作桿部分1b内に、別に金属シャフトを設け、該金属製駆動シャフトの後端に、前記フレキシブルシャフト4の先端を直結する等して行われる。図中、8は、前記第一操作桿部分1aに設けられた操作ハンドル、9は、刈刃カバーである。
【0022】
前記構成の本発明に係る両操作桿部分1a,1b(以下単に「操作桿1」と言う。)は、作業者の身長、作業現場に合わせて伸縮自在及びその伸縮状態を維持することが可能である。例えば、図1は、前記操作桿1を最大限伸長させた状態であり、該操作桿1の後端部には、前記フレキシブルシャフト4の前記延長部長さL2部分が、屈曲自在に露出している。
【0023】
図2は、作業者の身長、作業現場、運搬及び格納場所等に合わせて、前記操作桿1の長さを中間状態にした状態であり、前記操作桿1が短縮された分L3だけ、前記操作桿1の後端部に露出するフレキシブルシャフト4の屈曲自在な部分L2+L3が長くなっている。また、図3は、前記操作桿1を最短に収縮させた状態であり、前記操作桿1を構成する前記第一操作桿部分1aの内部に、前記第二操作桿部分1bのほぼ全体が格納された状態になり、前記操作桿1の後端部に最大長さL1+L2のフレキシブルシャフト4が露出している。
【0024】
前記いずれの場合も、前記操作桿1の後端部から露出した屈曲自在なフレキシブルシャフト4の取り扱いは容易であり、運搬、格納等に困難を来たすことはない。
【0025】
図4には、本発明の刈払機の実施の一形態が示されている。図中、10は、空冷2サイクルガソリンエンジン等の駆動源であり、該駆動源10に前記フレキシブルシャフト4の後端に形成された前記連結部3が連結される。図中、11は、背負架、12は、スロットルレバー、13は、スロットルケーブルである。
【0026】
図4に示す実施の一形態では、前記スロットルレバー12が、前記操作桿1を構成する前記第一操作桿部分1aの所定位置にブラケット14により、取り付け位置を固定されている。したがって、前記スロットルケーブル13の長さは、前記フレキシブルシャフト4の前記延長部長さL2の長さに前記最大伸長長さL1を加えた略同等に構成されている。
【0027】
図5には、本発明の刈払機の他の実施の一形態が示されている。この実施の一形態では、前記図4に示した実施の一形態のように、前記スロットルレバー12を前記操作桿1に位置固定することなく、必要に応じて適宜の個所に着脱自在に構成されている。
【0028】
すなわち、前記スロットルレバー12と一体に着脱自在具15を設け、必要に応じて適宜の個所に、前記スロットルレバー12を着脱自在に取り付けることができるように構成されている。前記着脱自在具15は、図示の場合は、前記操作桿1を抱着するクリップタイプに構成されているが、その他、任意の構成であってよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る刈払機の操作桿構造及び刈払機は、製造に手数を要せず、運搬、格納等の不使用時には簡単に形状をコンパクト化でき、取り扱いがきわめて容易である等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る操作桿の最大伸長状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る操作桿の中間伸長状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る操作桿の完全収縮状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係る刈払機の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の一形態に係る刈払機の斜視図である。
【符号の説明】
1  操作桿
1a 操作桿(第一操作桿部分)
1b 操作桿(第二操作桿部分)
1c 操作桿の先端
3  連結部(後端)
4  フレキシブルシャフト
5  刈刃
10 駆動源(空冷2サイクルガソリンエンジン)
L1 操作桿の最大伸長長さ
L2 延長部長さ
S  先端方向
【出願人】 【識別番号】000141990
【氏名又は名称】株式会社共立
【住所又は居所】東京都青梅市末広町1丁目7番地2
【出願日】 平成14年8月5日(2002.8.5)
【代理人】 【識別番号】100067677
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 彰司

【公開番号】 特開2004−65072(P2004−65072A)
【公開日】 平成16年3月4日(2004.3.4)
【出願番号】 特願2002−227509(P2002−227509)