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【発明の名称】 コンバインの刈取装置
【発明者】 【氏名】森山 浩二
【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号             ヤンマー農機株式会社内

【要約】 【課題】左右に分割させた刈刃装置にあって、左右受刃台27a・27b前方の穀稈が左右受刃台27a・27b間に入り込むのを解消させ、刈取穀稈や藁が左右受刃台27a・27b間に堆積するなどの不都合を防止して適正な穀稈の切断を助長させて刈取性能を安定維持させる。

【解決手段】左右に分割させた2つの刈刃26a・26bを対向方向に移動させて穀稈を刈取るコンバインの刈取装置において、左右の受刃28a・28bをそれぞれ固設する左右受刃台27a・27b間の隙間Sを最小とさせると共に、左右一方の受刃台27aに固設する中央受刃47と他方の受刃台27b端部とを重合させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に分割させた2つの刈刃を対向方向に移動させて穀稈を刈取るコンバインの刈取装置において、左右の受刃をそれぞれ固設する左右受刃台間の隙間を最小とさせると共に、左右一方の受刃台に固設する中央受刃と他方の受刃台端部とを重合させたことを特徴とするコンバインの刈取装置。
【請求項2】
受刃台を支持する左右方向の刈取フレームと前方の受刃台間に隙間を形成させたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈取装置。
【請求項3】
刈刃に注油を行う注油管をパイプ形刈取フレームの内側に配設させたことを特徴とする請求項2記載のコンバインの刈取装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圃場の穀稈を刈取って脱穀するコンバインの刈取装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
左右に分割された2つの刈刃を機体に組込む場合、刈取フレームに支持させる左右受刃の左右受刃台の内側端部間には干渉回避や取付調節用となる若干の隙間を形成しているが、穀稈刈取中にこの隙間に稈や稈屑が入り込み堆積するなどして、左右刈刃の継ぎ合せ部で稈の堆積や切断不良が発生し易いなどの不都合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
したがって本発明は、左右に分割させた2つの刈刃を対向方向に移動させて穀稈を刈取るコンバインの刈取装置において、左右の受刃をそれぞれ固設する左右受刃台間の隙間を最小とさせると共に、左右一方の受刃台に固設する中央受刃と他方の受刃台端部とを重合させて、刈取作業中に左右受刃台前方の穀稈が左右受刃台間に入り込むのを解消させ、刈取穀稈や藁が左右受刃台間に堆積するなどの不都合を防止して適正な穀稈の切断を助長させて刈取性能を安定維持させるものである。
【0004】
また、受刃台を支持する左右方向の刈取フレームと前方の受刃台間に隙間を形成させて、受刃台と刈取フレーム間に刈取穀稈や藁や泥などが堆積するのを防止して刈取性能を安定維持させると共に、重量の軽減や刈刃交換時の作業性など向上させるものである。
【0005】
さらに、刈刃に注油を行う注油管をパイプ形刈取フレームの内側に配設させて、注油管の破損や変形などの発生のない良好にしてコンパクトな機体内組込みを可能とさせると共に、注油管に刈り取り穀稈・藁・泥土など堆積するのを防止して注油管の耐久性を向上させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図、図3はトラックフレーム部の側面図であり、図中1は左右走行クローラ3を装設する左右トラックフレーム、5は前記トラックフレーム1に架設する機台、6はフィードチェン7を左側に張架し扱胴8及び処理胴9を内蔵している脱穀部、10は刈刃装置11及び穀稈搬送機構12などを備える刈取部、13は刈取フレーム14を介して刈取支点軸15回りに刈取部10を昇降させる油圧刈取昇降シリンダ、16は排藁チェン17終端を臨ませる排藁カッター、18は脱穀部6からの穀粒を揚穀筒19を介して搬入する穀物タンク、20は前記タンク18の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、21は操向ハンドルなど運転操作部22及び運転席23を備える運転キャビン、24は運転キャビン21下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0007】
図3乃至図11に示す如く、前記刈刃装置11は、ナイフバー25に一定ピッチでリベット止めする三角形状の可動刈刃26と、受刃台27に一定ピッチでリベット止めする三角形状の固定受刃28とを備えると共に、刈取フレーム14は本機側の刈取支点軸15に連結する縦方向の主フレーム29と、主フレーム29先端の横ケースフレーム30と、横ケースフレーム30左右両端に連結パイプ31及びブラケット32を介し連結させる4角形のパイプ横フレーム33とを備え、前記横ケースフレーム30の前面側で引起しケースなど支持させる左右外側の支持パイプ34間にボルト35及び取付板36を介し受刃台27を前記パイプ31先端のブラケット32に固定させ、前記刈刃26と受刃28とを重合させた状態で刃押え37、ナイフバーガイド38・39,調節板40などを介し左右摺動自在に受刃台27上面にボルト41により取付けている。
【0008】
また前記刈刃装置11は左右に分割させたもので、前記刈刃26及び受刃28を左右に分割させ左右刈刃26a・26bと受刃28a・28bに形成し、左右刈刃26a・26bの左右ナイフバー25a・25bの外側端側に左右ナイフヘッド42・43を固定させて、左右ナイフヘッド42・43に連結させる左右刈刃駆動アーム44・45の揺動で左右刈刃26a・26bを対向状(相互逆方向)に移動させるように構成している。
【0009】
図10にも示す如く、左右受刃28a・28bをリベット46止め固定する左右受刃台27a・27b間に形成する干渉防止用の隙間Sを最小に形成すると共に、左右受刃台27a・27bの対向角部Aも面取りなどのない直角形状に形成して、左右受刃台27a・27bの合せ部(隙間S)に穀稈や藁屑などが入り込むのを最小に抑制させ、これが堆積する不都合を防止するように構成している。
【0010】
また、左受刃台27aの受刃28a右端に受刃28aの刃形状より大形で略3角形状の中央受刃47をリベット46止め固定させるもので、左受刃28aの右端面と右受刃28bの左端面との間に一定隙間Bを隔てて中央受刃47を配設させ、中央受刃47の右端を左受刃台27a右端より右側に突出させて右受刃台27bの左端上方に重合させ、前方から穀稈が隙間Sに入り込む状態となるのを防止している。
【0011】
さらに、前記取付板36は左受刃台27aの左端下面と、右受刃台27bの左右両端下面に取付ける3つの左・中央・右取付板36a・36b・36cを有し、横フレーム33に連結固定させるブラケット32に受刃台27より後方の取付板36a・36b・36c部をボルト35で固定させる一方、これら3つの取付板36a・36b・36c以外の各支持パイプ34のブラケット32に対しては図5、図8に示す如く、ナイフバー25の直後でボルト35により受刃台27を直接的に固定させて、受刃台27後端と横フレーム33との間に一定の隙間48を形成して、受刃台27上の泥土などをこの隙間48から下方に落下させて受刃台27上に泥土などが堆積するのを防止すると共に、重量を軽減させ、刈刃26や受刃28交換時などの作業性を向上させるように構成している。
【0012】
また、図3、図7、図12に示す如く、前記刈刃26及び受刃28に潤滑油を注油する注油管49を前記横フレーム33の長手方向に沿って内挿させるもので、注油管49を鉄製4角パイプで形成し、注油管49の取付部材50を横フレーム33に下面側よりボルト51で固定させ、注油管49より分岐させる複数のノズル52を横フレーム33上方に突出させ、支持パイプ34上方に固設する立設板53の注油口54とノズル52間をゴムホース55で連通接続させて、刈刃26上方に配置させる注油口54側面の注出口54aより注油管49の潤滑油を横方向に排出させてこの下方の刈刃26及び受刃28に注油を行うように構成している。なお、立設板53に対し注油口54はボルト56を介し取外し自在に固定させたもので、注油口54の設置数や設置場所は限定しない。
【0013】
このように横フレーム33に注油管49を内挿させることによって、注油管49の破損や変形など防止すると共に、注油管49に対する穀稈や藁屑などの堆積や引掛りなども防止できる。また注油口54は分草板など支持する支持パイプ34の略幅内に穀稈通路を妨げることのない設置を行って穀稈の良好な刈取りを助長させることができる。
【0014】
上記からも明らかなように、左右に分割させた2つの刈刃26a・26bを対向方向に移動させて穀稈を刈取るコンバインの刈取装置において、左右の受刃28a・28bをそれぞれ固設する左右受刃台27a・27b間の隙間Sを最小とさせると共に、左右一方の受刃台27aに固設する中央受刃47と他方の受刃台27b端部とを重合させたことによって、刈取作業中に左右受刃台27a・27b前方の穀稈が左右受刃台27a・27b間に入り込むのを解消させ、刈取穀稈や藁が左右受刃台27a・27b間に堆積するなどの不都合を防止して適正な穀稈の切断を助長させて刈取性能を安定維持させることができる。
【0015】
また、受刃台27a・27bを支持する左右方向の刈取フレーム33と前方の受刃台27a・27b間に隙間48を形成させたことによって、受刃台27a・27bと横フレーム33間に刈取穀稈や藁や泥などが堆積するのを防止して刈取性能を安定維持させると共に、重量の軽減や刈刃交換時の作業性など向上させることができる。
【0016】
さらに、刈刃26a・26bに注油を行う注油管49をパイプ形横フレーム33の内側に配設させたことによって、注油管49の破損や変形などの発生のない良好にしてコンパクトな機体内組込みを可能とさせると共に、注油管49に刈り取り穀稈・藁・泥土など堆積するのを防止して注油管49の耐久性を向上させることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、左右に分割させた2つの刈刃26a・26bを対向方向に移動させて穀稈を刈取るコンバインの刈取装置において、左右の受刃28a・28bをそれぞれ固設する左右受刃台27a・27b間の隙間Sを最小とさせると共に、左右一方の受刃台27aに固設する中央受刃47と他方の受刃台27b端部とを重合させたものであるから、刈取作業中に左右受刃台27a・27b前方の穀稈が左右受刃台27a・27b間に入り込むのを解消させ、刈取穀稈や藁が左右受刃台27a・27b間に堆積するなどの不都合を防止して適正な穀稈の切断を助長させて刈取性能を安定維持させることができるものである。
【0018】
また、受刃台27a・27bを支持する左右方向の刈取フレーム33と前方の受刃台27a・27b間に隙間48を形成させたものであるから、受刃台27a・27bと刈取フレーム33間に刈取穀稈や藁や泥などが堆積するのを防止して刈取性能を安定維持させると共に、重量の軽減や刈刃交換時の作業性など向上させることができるものである。
【0019】
さらに、刈刃26a・26bに注油を行う注油管49をパイプ形刈取フレーム33の内側に配設させたものであるから、注油管49の破損や変形などの発生のない良好にしてコンパクトな機体内組込みを可能とさせると共に、注油管49に刈り取り穀稈・藁・泥土など堆積するのを防止して注油管49の耐久性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】刈刃装置部の側面図。
【図4】刈刃装置部の平面図。
【図5】刈刃装置部の平面説明図。
【図6】刈刃装置部の分割説明図。
【図7】注油口部の説明図。
【図8】刈刃の取付説明図。
【図9】刈刃の中央合体部の説明図。
【図10】中央受刃部の平面説明図。
【図11】注油管の説明図。
【図12】刈刃の中央合体部の背面説明図。
【符号の説明】
26a・26b 刈刃
27a・27b 受刃台
28a・28b 受刃
33  横フレーム(刈取フレーム)
47  中央受刃
48  隙間
49  注油管
S   隙間
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
【出願日】 平成14年6月20日(2002.6.20)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治

【公開番号】 特開2004−16203(P2004−16203A)
【公開日】 平成16年1月22日(2004.1.22)
【出願番号】 特願2002−180381(P2002−180381)