トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 コンバインの穀稈供給装置
【発明者】 【氏名】奥本 康治
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】阿波 雅之
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】坂本 憲之
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】武方 毅
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】喜安 一春
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【氏名】斎藤 学
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地           井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】左右両側の掻込移送装置で掻込み移送され、刈取りされた刈取り穀稈は、供給移送装置の根元移送装置と、穂先移送装置とで引継ぎして、後方上部へ移送するが、この引継ぎのときに、穀稈のこぼれが発生したり、又、株揃えが悪くなることがあった。

【解決手段】刈取機の前方下部の各掻込移送装置で掻込されて、刈刃装置で刈取りされた刈取り穀稈を、引継ぎ後方上部へ移送する供給移送装置6の左側部には、穀稈を掻込み移送する左掻込移送スターホイル7aを、掻込支持装置7で軸支して設けた構成である。又、左・右掻込移送スターホイル7a,13aで掻込された穀稈の合流部(イ)位置、又は以降に脱穀機へ供給されて脱穀される穀稈の扱深さを検出する扱深センサ装置9を設けた。更に掻込支持装置7の取外し操作に連動して、左掻込移送スターホイル7aも同時に取外しできる構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台2前方部に設けた刈取機3の前方下部の左右両側には、穀稈を掻込みする掻込移送装置4と、該掻込移送装置4で掻込みされて、刈刃装置8で刈取りされた穀稈を引継ぎ後方上部へ掻込み移送する供給移送装置6等とを設けたコンバインにおいて、該供給移送装置6の左側部には、掻込支持装置7に穀稈を掻込み移送する左掻込移送スターホイル7aを回転自在に軸支して設けたことを特徴とするコンバインの穀稈供給装置。
【請求項2】
刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する前記走行車台2へ載置した脱穀機10へ移送供給される刈取り穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深センサ装置9は、左掻込移送スターホイル7aと、供給移送装置6の根元移送装置13の右掻込移送スターホイル13aとにより、掻込み移送される刈取り穀稈の合流部(イ)位置、又はこの合流部(イ)位置以降へ設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈供給装置。
【請求項3】
前記掻込支持装置7の取外し操作に連動して、左掻込移送スターホイル7aも同時に取外し可能に設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀稈供給装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、刈取機の前方下部の各掻込移送装置で掻込みされて、刈刃装置で刈取りされた穀稈を引継ぎ後方上部へ移送する供給移送装置の左側部には、穀稈を掻込み移送する左掻込移送スターホイルを掻込支持装置で軸支して設けた技術であり、コンバインの穀稈供給装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを立毛穀稈の植付圃場を走行させて、走行車台の前側に設けた刈取機の前部より、順次設けたナローガイドと、各分草体とにより、穀稈は分離され、この分離した穀稈は、左右両側に設けた各掻込移送装置と、中央部の中掻込移送装置とにより、掻込みされて、刈刃装置で刈取りされ、この刈取り穀稈は、これら各掻込移送装置と、中掻込移送装置とから、この各掻込移送装置の左根元移送チェンと、右根元移送チェンとで引継ぎ移送終端部へ挟持移送される。
【0003】
前記左・右根元移送チェンで移送終端部へ移送された穀稈は、供給移送装置の根元移送装置と、穂先移送装置とで引継ぎされて、後方上部へ移送され、脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とヘ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持して、脱穀機内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、この脱穀機から横側へ設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
左右両側の掻込移送装置と、中央部の中掻込移送装置とで掻込みされ、刈刃装置で刈取りされ、この各掻込移送装置の左・右移送チェンにより、移送終端部へ挟持移送された刈取り穀稈は、供給移送装置の根元移送装置と、穂先移送装置とにより、引継ぎ後方上へ移送されるが、この引継ぎのときに、引継ぎが悪く、このために、穀稈のこぼれが発生したり、株ぞろいが悪くなったり、又、稈長に対する適応性が低下すること等があったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2前方部に設けた刈取機3の前方下部の左右両側には、穀稈を掻込みする掻込移送装置4と、該掻込移送装置4で掻込みされて、刈刃装置8で刈取りされた穀稈を引継ぎ後方上部へ掻込み移送する供給移送装置6等とを設けたコンバインにおいて、該供給移送装置6の左側部には、掻込支持装置7に穀稈を掻込み移送する左掻込移送スターホイル7aを回転自在に軸支して設けたことを特徴とするコンバインの穀稈供給装置としたものである。
【0006】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを立毛穀稈の植付圃場を走行させて、走行車台2の前側に設けた刈取機3の前部より、順次設けたナローガイドと、各分草体とにより、穀稈は分離され、この分離した穀稈は、左右両側の各掻込移送装置4と、中央部の中掻込移送装置とで掻込みされて、刈刃装置8で刈取りされ、この刈取り穀稈は、この各掻込移送装置4の左側の左根元移送装置の掻込ラグ付ベルトの各掻込ラグと、右側の右根元移送チェンとで引継ぎ移送終端部へ挟持移送される。
【0007】
前記左根元移送装置と、右根元移送チェンとで移送終端部へ移送された刈取り穀稈は、供給移送装置6の根元側を移送する根元移送装置13と、穂先側を移送する穂先移送装置と、この供給移送装置6の左側部の掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7aとにより、引継ぎ掻込み移送され、これら根元移送装置13と、穂先移送装置とにより、後方上部へ移送され、走行車台2へ載置した脱穀機10のフィードチェンと、挟持杆とヘ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持して、脱穀機10内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、この脱穀機10から横側へ設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて一時貯留される。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する前記走行車台2へ載置した脱穀機10へ移送供給される刈取り穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深センサ装置9は、左掻込移送スターホイル7aと、供給移送装置6の根元移送装置13の右掻込移送スターホイル13aとにより、掻込み移送される刈取り穀稈の合流部(イ)位置、又はこの合流部(イ)位置以降へ設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈供給装置としたものである。
【0009】
前記脱穀機10へ供給されて、脱穀される穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深センサ装置9は、供給移送装置6の根元移送装置13の右掻込移送スターホイル13aと、この供給移送装置6の左側の掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7aとにより、掻込みされて移送され、穀稈が合流する合流部(イ)位置、又はこの合流部(イ)位置以降へ設けて、穀稈の扱ぎ深さを検出させ、扱深センサ装置9で検出した扱ぎ深さ値により、刈取機3は上昇調節制御、又は下降調節制御され、扱ぎ深さを稈長に対する最適位置へ自動調節制御され、この供給移送装置6の根元移送装置13と、穂先移送装置とにより、穀稈は移送され、脱穀機10のフィードチェンと、挟持杆とヘ供給される。
【0010】
請求項3に記載の発明においては、前記掻込支持装置7の取外し操作に連動して、左掻込移送スターホイル7aも同時に取外し可能に設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀稈供給装置としたものである。
前記供給移送装置6の穀稈の根元側を移送する根元移送装置13、及び穂先側を移送する穂先移送装置へ穀稈の藁屑、及び雑草等が巻き付いたり、又は引掛ったり、詰りが発生すると、これらを、例えば、除去して清掃を行うときには、この供給移送装置6の左側部の掻込支持装置7に設けて、穀稈を掻込み移送する左掻込移送スターホイル7aは、掻込支持装置7を取外し操作すると、この操作に連動して、同時に外側へ取外しされ、清掃が容易な状態になった、供給移送装置6の根元移送装置13、及び穂先移送装置等を清掃する。
【0011】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、穀稈を掻込移送する各掻込移送装置4で移送された刈取り穀稈は、供給移送装置6の根元移送装置13と、穂先移送装置と、この供給移送装置6の左側の掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7aとにより、引継ぎされて、掻込み移送される。この供給移送装置6の左側部へ穀稈を掻込み移送する左掻込移送スターホイル7aを設けたことにより、穀稈のこぼれが防止できる。又、穀稈の株揃えの向上、及び稈長に対する適応性がアップする。更に軽量で、コンパクトな構成にすることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明においては、脱穀機10へ供給されて、脱穀される穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深センサ装置9は、供給移送装置6の左側の掻込支持装置7の左掻込移送スターホイル7aと、供給移送装置6の根元移送装置13の右掻込移送スターホイル13aとで掻込み移送して、合流する合流部(イ)位置、又は合流部(イ)位置以降へ設けたことにより、穀稈の扱ぎ深さが正確に検出され、これにより、多量の藁屑の発生を防止することができる。又、三番飛散粒の防止、及び選別性能の向上を図ることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明においては、刈取り穀稈を脱穀機10へ移送して供給する供給移送装置6の左側部の掻込支持装置7を取外し操作すると、この操作に連動して、この掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7aも同時に、取外しできることにより、操作が簡単であると共に、供給移送装置6の根元移送装置13、及び穂先移送装置等へ藁屑、及び雑草等の詰り、巻き付き、及び引掛った、これら藁屑、及び雑草等を容易に除去して、清掃することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前部には、刈取機3を設け、この刈取機3の前方下部の左右両側には、立毛穀稈を掻込みする各掻込移送装置4を設けると共に、中央部には、中掻込移送装置5を設け、左側の掻込移送装置4には、左根元移送装置11を設け、右側の掻込移送装置4には、右根元移送チェン12を設けた構成である。各掻込移送装置4と、中掻込移送装置5とで掻込みされ、刈刃装置8で刈取りされた刈取り穀稈は、左右両側の左根元移送装置11と、右根元移送チェン12とにより、移送終端部へ挟持移送される。後側(下手側)に設けた供給移送装置6の根元側を移送する根元移送装置13と、穂先側を移送する穂先移送装置14と、この供給移送装置6の左側の掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7aとにより、引継ぎ掻込みされて、後方上部へ移送され、脱穀機10へ供給する構成である。この刈取機3の左掻込移送スターホイル7a部を主に図示して説明する。
【0015】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図16〜図18で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ15aを張設した走行装置15を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機10を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機10のフィードチェン16aと、挟持杆16bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機10の右横側に配設した穀粒貯留タンク17内へ一時貯留される。
【0016】
前記走行車台2の前側には、刈取機3を設け、この刈取機3は、三条刈取り型を図示して説明する。この刈取機3は、図1〜図18で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド18a、及び左右両端部と、この左右両側部間に2個の各分草体18bと、立毛穀稈を引起す3個の各引起装置18cと、引起された穀稈を掻込みする左右両側の各掻込移送装置4と、中央部の中掻込移送装置5とにより、掻込みされた穀稈を刈取る刈刃装置8と、刈取りされた穀稈を挟持移送する各掻込移送装置4の左根元移送装置11と、右根元移送チェン12とを設け、これら左根元移送装置11と、右根元移送チェン12とにより、移送終端部へ移送された刈取り穀稈を引継ぎ後方上部へ移送する供給移送装置6から、脱穀機10のフィードチェン16aと、挟持杆16bとへ受渡しする構成である。
各掻込移送装置4、中掻込移送装置5、供給移送装置6の根元移送装置13と、穂先移送装置14とのこの供給移送装置6の左側の掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7a等からなる刈取機3を設けている。該刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ19により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0017】
前記刈取機3には、図7、図8、及び図16で示す如く前方下部から後方上部へ傾斜する伝動機構20cを回転自在に内装した支持杆20aの上端部には、左右方向に伝動機構20eを回転自在に内装した上支持パイプ杆20bを設け、この上支持パイプ杆20bを走行車台2の上側面に設けた支持装置20dで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ19の作動により、刈取機3は上支持パイプ杆20bを回動中心として、上下に回動する構成である。走行車台2の上側へ設けたエンジン37の回転動力は、上支持パイプ杆20bの伝動機構20cへ入力されて、刈取機3が回転駆動する構成である。
【0018】
前記刈取機3の供給移送装置6の穂先移送装置14によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機10へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
前記刈取機3は、図7〜図15で示す如く支持杆20aの下端部の左右方向には、伝動機構21aを回転自在に内装した下支持パイプ杆21を設けた構成である。この下支持パイプ杆21の上側面には、左右両側端部と、略中央部とに、左右両側の各引起装置18cを回転駆動する伝動機構22cを回転自在に内装した各引起パイプ杆22aと、略中央部の引起装置18cを回転駆動する伝動機構22dを回転自在に内装した中引起パイプ杆22bを設けた構成である。各引起パイプ杆22aの下方部側の上下方向略中央部には、左右両側の各掻込移送装置4を回転駆動する伝動機構23aを回転自在に内装した各掻込駆動ケース23を設けた構成である。
【0019】
前記刈取機3のナローガイド18a、及び各分草体18bで分離された穀稈は、各引起装置18cで引起され、この引起された穀稈は、左右両側の各掻込移送装置4と、中央部の中掻込移送装置5とにより、掻込みされながら、刈刃装置8で刈取りされ、刈取り穀稈は、各掻込移送装置4の左根元移送装置11と、右根元移送チェン12とにより、移送終端部へ移送される構成である。
【0020】
前記左側の掻込移送装置4は、図8〜図11で示す如く左側の掻込駆動ケース23の伝動機構23aの内側部には、掻込軸23bを回転自在に軸支して設け、掻込駆動ケース23の下側で、掻込軸23bの下端部には、穀稈を掻込みする掻込スターホイル24を軸支して設けると共に、掻込駆動ケース23の上側で、掻込軸23bの上端部に設けた掻込ケース24aには、所定間隔で掻込ラグ24cを設けた掻込ラグ付ベルト24bを回転自在に張設して、内装した構成である。
又、掻込駆動ケース23の下側で、掻込スターホイル24の上側には、掻込み移送中に刈取りされた刈取り穀稈を移送する左根元移送装置11を設けた構成である。この左根元移送装置11の根元移送ケース25には、所定間隔で根元移送ラグ25bを設けた根元移送ラグ付ベルト25aを回転自在に張設して、内装した構成である。
【0021】
又、右側の掻込移送装置4は、図8、図9、図12、及び図13で示す如く右側の掻込駆動ケース23の伝動機構23aの内側部には、掻込軸23bを回転自在に軸支して設け、掻込駆動ケース23の下側で、掻込軸23bの下端部には、穀稈を掻込みする掻込スターホイル24を軸支して設けると共に、掻込駆動ケース23の上側で、掻込軸23bの上端部に設けた掻込ケース24aには、所定間隔で掻込ラグ24cを設けた掻込ラグ付ベルト24bを回転自在に張設して、内装した構成である。又、掻込駆動ケース23の下側で、掻込スターホイル24の上側には、掻込み移送中に刈取りされた刈取り穀稈を移送する右根元移送チェン12を張設した構成である。
【0022】
前記中央部の中掻込移送装置5は、図8、図9、図12、及び図13で示す如く掻込ケース24aには、掻込軸23bを回転自在に軸支して設け、この掻込軸23bの下端部には、掻込スターホイル24を軸支して設けると共に、掻込ケース24aには、所定間隔で掻込ラグ24cを設けた掻込ラグ付ベルト24bを回転自在に張設して、内装した構成である。中掻込移送装置5の掻込スターホイル24と、左側の掻込移送装置4の掻込スターホイル24とは、噛合した構成である。中掻込移送装置5の掻込スターホイル24と、掻込ラグ付ベルト24bとは、左側の掻込移送装置4の掻込スターホイル24により、回転駆動される構成である。
【0023】
前記左側の掻込移送装置4の左根元移送装置11の根元移送ラグ付ベルト25aの各根元移送ラグ25bと、右側の掻込移送装置4の右根元移送チェン12とにより、掻込移送中に刈刃装置8で刈取りされた刈取り穀稈は、これら各根元移送ラグ25bと、右根元移送チェン12とにより、移送終端部へ挟持移送される構成である。移送終端部へ挟持移送された穀稈は、後側(下手側)の供給移送装置6で引継ぎされて、後方上部へ移送される構成である。
【0024】
前記供給移送装置6は、図1〜図6で示す如く穀稈の根元側を挟持移送する根元移送装置13と、穂先側を挟持移送する穂先移送装置14と、根元移送装置13の下側の右掻込移送スターホイル13bと、この供給移送装置6の左側部に、回動自在な掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7a等とよりなる構成である。これら左・右掻込移送スターホイル7a,13aは、穀稈の穂先側を掻込み移送する構成である。
【0025】
前記供給移送装置6の左側部には、図1〜図6で示す如く掻込支持装置7を設け、この掻込支持装置7の支持具26の支持板27aに設けた支持杆26aの前端部に固着した支持メタル26bで軸支したスターホイル軸26cの下端部には、回転自在に左掻込移送スターホイル7aを軸支した構成である。この左掻込移送スターホイル7aは、詳細後述する供給移送装置6の根元移送装置13の上側で移送始端部に回転自在に設けた右掻込移送スターホイル13aと噛合した構成であり、これにより、左掻込移送スターホイル7aは、回転駆動される構成である。
【0026】
前記掻込移送装置4左側の左根元移送装置11の根元移送ラグ付ベルト25aの根元移送ラグ25bと、右側の右根元移送チェン12とにより、移送終端部へ挟持移送された穀稈の穂先側は、供給移送装置6の詳細後述する穂先移送装置14の穂先チェン14aの各穂先ラグ14bと、根元移送装置13の上側で移送始端部の右掻込移送スターホイル13aと、供給移送装置6の左側部の掻込支持装置7の左掻込移送スターホイル7aとにより、引継ぎされて掻込みされ、穂先チェン14aの各穂先ラグ14bと、掻込支持装置7に設けた穂先挟持杆28とで引継ぎ挟持され、又、根元側は、根元移送装置13の移送チェン13bと、掻込支持装置7に設けた根元挟持杆27とで引継ぎ挟持され、穀稈を後方上部へ移送する構成である。
【0027】
前記供給移送装置6の左側部には、掻込支持装置7の支持杆26aへ回転自在に左掻込移送スターホイル7aを軸支すると共に、この左掻込移送スターホイル7aは、供給移送装置6の根元移送装置13の下側で移送始端部に設けた右掻込移送スターホイル13aで回転駆動する構成としたことにより、左右両側の各掻込移送装置4の左根元移送装置11の各根元移送ラグ25bと、右根元移送チェン12とにより、移送終端部まで挟持移送された刈取り穀稈は、供給移送装置6の根元移送装置13の上側の右掻込移送スターホイル13aと、穂先移送装置14の穂先チェン14aの各穂先ラグ14bと、供給移送装置6の左側に設けた左掻込移送スターホイル7aとにより、引継ぎ掻込みされて、後方上部へ移送される。この左掻込移送スターホイル7aを設けたことにより、穀稈を引継ぎのときに、穀稈のこぼれを防止できる。又、穀稈の株揃えの向上、及び稈長に対する適応性が向上する。更に軽量で、コンパクトな構成にすることができる。
【0028】
前記供給移送装置6の根元移送装置13と、穂先移送装置14とにより、後方上部へ移送されて、脱穀機10のフィードチェン16aと、挟持杆16bとへ供給された穀稈は脱穀機10へ供給されて、脱穀されるこの穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深センサ装置9は、図1で示す如く供給移送装置6の左側部に設けた掻込支持装置7の支持杆26aへ軸支した左掻込移送スターホイル7aと、供給移送装置6の根元移送装置13の上側で移送始端部に設けた右掻込移送スターホイル13aとにより、掻込み移送される刈取り穀稈の合流部(イ)位置、又はこの合流部(イ)位置以降で左掻込移送スターホイル7aの上方部に設けた構成である。
【0029】
前記脱穀機10へ供給されて、脱穀される穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深センサ装置9は、図1で示す如く長稈を検出する回動自在な長稈アクチュエータ9aと、短稈を検出する回動自在な短稈アクチュエータ9bと、長稈アクチュエータ9aの回動により、ONするON−OFFスイッチ方式の長稈スイッチ9cと、短稈アクチュエータ9bの回動により、ONするON−OFFスイッチ方式の短稈スイッチ9dとよりなる構成である。
【0030】
前記長・短稈アクチュエータ9a,9bが回動して、長・短稈スイッチ9c,9dがON状態のときは、長稈の穀稈を検出したとする構成である。又、長稈アクチュエータ9aが回動されずに、長稈スイッチ9cがOFF状態であると共に、短稈アクチュエータ9bが回動して、短稈スイッチ9dがON状態のときには、標準稈長の穀稈を検出したとする構成である。更に長・短稈アクチュエータ9a,9bが回動されずに、長・短稈スイッチ9c,9dがOFF状態のときには、短稈の穀稈を検出したとする構成である。
【0031】
穀稈は長稈であると検出されたときには、前記脱穀機10へ供給される穀稈の扱ぎ深さが所定量浅扱ぎになるように、例えば、刈取機3を上下自動制御して、刈取り高さを所定量高刈りに自動制御するか、又は、根元移送装置13を自動回動制御して、所定量浅扱ぎに変更制御する構成である。穀稈は標準稈であると検出したときには、変更制御せずに、現状が維持される構成である。穀稈は短稈であると検出されたときには、脱穀機10へ供給される穀稈の扱ぎ深さが所定量深扱ぎになるように、例えば、刈取機3を上下自動回動制御して、刈取り高さを所定量低刈りに自動制御するか、又は、根元移送装置13を自動回動制御して、所定量深扱ぎに変更制御する構成である。
【0032】
前記脱穀機10へ供給されて、脱穀される穀稈の扱ぎ深さを検出する扱深センサ装置9は、供給移送装置6の左側の掻込支持装置7の支持杆26aの前端部に設けた左掻込移送スターホイル7aと、供給移送装置6の根元移送装置13の右掻込スターホイル13aとで掻込み移送して、合流する合流部(イ)位置、又は合流部(イ)位置以降へ設けたことにより、穀稈の扱ぎ深さが正確に検出され、これにより、多量の藁屑の発生を防止することができる。又、藁屑の発生の防止により、三番飛散粒の防止、及び選別性能の向上を図ることができる。
【0033】
前記供給移送装置6の左側には、掻込支持装置7を設け、この掻込支持装置7の支持杆26aの前端部には、図1〜図6で示す如く左掻込移送スターホイル7aを軸支して設けた構成である。
前記供給移送装置6の根元移送装置13と、穂先移送装置14とは、図1〜図6で示す如く一体に形成した構成である。又、掻込支持装置7は一体に形成した構成である。この掻込支持装置7は、一体に形成した根元移送装置13と、穂先移送装置14とから、外側へワンタッチで取外し自在な構成であると共に、掻込支持装置7の外側へ取外し操作に連動して、この掻込支持装置7に設けた左掻込移送スターホイル7aも同時に外側へ取外しできる構成である。
【0034】
前記供給移送装置6の掻込支持装置7は、図1〜図6で示す如く支持具26のコ字形状の支持板27aの上側面には、支持杆26aを固着して設け、支持杆26aの前端部には、左掻込移送スターホイル7aを軸支して設けると共に、後端部には、支持パイプ26dを設け、この支持パイプ26dには、引継ガイド26eを挿入して設けると共に、抜け止めを施した構成である。
【0035】
前記支持杆26aには、図1〜図6で示す如く支持パイプ28aを設け、この支持パイプ28aには、略コ字形状の支持板28bを固着して設け、この支持板28bの上下方向には、所定の間隔を設けて、穂先挟持杆28,28を固着して設けた構成である。又、支持板27aの前後両側には、支持杆27bを挿入すると共に、外周部で支持板27a内には、個別にスプリング27cを設け、各支持杆27bの内側端部には、根元挟持杆27を固着して設けた構成である。又、支持板27aの上側面には、受板29bを固着して設けると共に、この受板29bの前後両側の上部には、所定間隔を設けて、L字形状の受杆29a,29aを挿入して、固着して設けた構成である。
【0036】
前記受杆29a,29aには、図4、及び図5で示す如く穂先移送装置14に設けた略山形状の支持杆30の一方側の下端部に設けた支持板30aへボルト、及びナット等により、装着して設けた受板30bには、コ字形状の開閉レバー30cを回動軸30dで回動自在に軸支して設けた構成である。又、開閉レバー30cには、トルクスプリング30eを設けると共に、この開閉レバー30cの側板部には、結合溝30fを左右両側に設けた構成である。この各結合溝30fを、掻込支持装置7の受板29bに設けた各受杆29aへ挿入して、供給移送装置6の根元移送装置13、及び穂先移送装置14と、掻込支持装置7とは、一体に組付けした構成になる。
【0037】
又、前記掻込支持装置7を取外しするときには、穂先移送装置14側に設けた開閉レバー30cを回動操作し、この開閉レバー30cの各結合溝30fを、掻込支持装置7の受板29bに設けた各受杆29aより、結合を外すと、この掻込支持装置7部を簡単に、ワンタッチで取外しできる構成である。
【0038】
前記供給移送装置6の根元・穂先移送装置13,14の左側部には、掻込支持装置7を設け、この掻込支持装置7をワンタッチ取外し操作すると、この操作に連動して、この掻込支持装置7の移送始端部に設けた左掻込移送スターホイル7aも同時に取外しすることができ、これにより、操作が簡単であると共に、供給移送装置6の根元・穂先移送装置13,14等へ藁屑、及び雑草等の詰り、巻き付き、及び引掛った、これら藁屑、及び雑草等を容易に除去して、清掃することができる。
【0039】
前記供給移送装置6の根元移送装置13は、図1〜図6で示す如く穂先移送装置14の下側に設けた構成である。根元移送装置13は、前後両側に軸支した前・後スプロケット31a,31bには、移送チェン13bを掛け渡した構成であると共に、この移送チェン13bは、チェン摺し13cで支持した構成である。又、前スプロケット31aを軸支する前支持軸31cの上端部には、右掻込移送スターホイル13aをボルト、及びナット等により、装着した構成である。この右掻込移送スターホイル13aの歯部は、下部へ所定角度で傾斜させて設けると共に、掻込支持装置7の左掻込移送スターホイル7aと噛合した構成であり、この左掻込移送スターホイル7aを回転駆動する構成である。
【0040】
前記供給移送装置6の穂先移送装置14は、図1〜図6で示す如く根元移送装置13の上側に設けた構成である。穂先移送装置14は、上下両側の各穂先チェンケース14cには、穂先ラグ14bを所定間隔に設けた穂先チェン14aを張設して、内装した構成である。又、上側の穂先チェンケース14cの上側面には、移送する穀稈の穂先を案内する略三角形状の案内板14dを装着した構成である。
【0041】
前記左右両側の各掻込移送装置4の左根元移送装置11の根元移送ラグ25bと、右根元移送チェン12とにより、移送終端部へ移送された穀稈の根元部は、供給移送装置6の根元移送装置13の移送チェン13bと、根元挟持杆27とにより、引継ぎされて挟持され、後方上部へ移送される。又、穂先部は、左掻込移送スターホイル7aと、右掻込移送スターホイル13aとにより、引継ぎされて掻込みされると共に、穂先移送装置14の各穂先ラグ14bと、穂先挟持杆28,28とにより、引継ぎされて挟持され、後方上部へ移送される。後方上部へ移送された穀稈は、脱穀機10のフィードチェン16aと、挟持杆16bとへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェン16aと、挟持杆16bとにより、挟持されて脱穀機10内を挟持移送され、脱穀される。
【0042】
前記根元・穂先移送装置13,14の回転駆動は、図6で示す如く伝動ケース32へ内装した伝動機構32aで回転駆動する構成である。
前記掻込支持装置7の左掻込移送スターホイル7aは、図6で示す如く移送する穀稈に対して、右上り傾斜状態に配設した構成である。
【0043】
これにより、前記左掻込移送スターホイル7aと、右掻込移送スターホイル13aには、所定の角度を設けたことにより、穀稈を掻込み時に穀稈が圧縮されないことにより、スムーズな穀稈の移送ができる。又、機構の簡素化ができる。
前記穂先移送装置14の下側の穂先チェンケース14cと、支持杆33とは、図19、及び図20で示す如く連結具34を設けて接続した構成である。
【0044】
前記連結具34は、連結パイプ34aの前端部に、前取付板34bを固着して設け、この前取付板34bは、下側の穂先チェンケース14cの下側面へナット等により、装着した構成である。又、連結パイプ34aの後端部には、前取付板34cを固着して設けた構成であり、この後取付板34cの前側面には、受板34dを固着すると共に、後側面には、伝動ケース32をボルト等により、装着した構成である。この伝動ケース32を下側の穂先チェンケース14cの下側面へ固着した取付板14eへボルト、及びナット等により、装着した構成である。伝動ケース32の伝動機構32aに設けた後軸32bで、穂先チェン14aを回転駆動する構成である。
【0045】
略山形状の支持杆33の一方側の下端部は、後取付板34cに設けた受板34dへ固着すると共に、他方側の下端部は、支持板30aへ固着した構成である。支持杆33と、穂先移送装置14の下側の穂先チェンケース14cとは、連結具34により、接続した構成である。
【0046】
これにより、前記供給移送装置6の穀稈を移送する移送部は、大巾に強度アップすることができた。これにより、構成の簡素化、及び部品の共用化を図ることができる。
前記脱穀機10側の前部には、図16〜図18で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置35と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席36とを設け、この操縦席36の下側で、走行車台2の上側面には、エンジン37を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク17を配設する。これら走行装置15と、刈取機3と、脱穀機10と、エンジン37等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0047】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース38内の伝動機構38aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ38bを設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク17内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク17の後側には、縦移送螺旋39aを内装した排出支持筒39を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒39の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋40aを伸縮自在に内装した排出オーガ40を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】供給移送装置部の拡大正面図
【図2】供給移送装置部の拡大側面斜視図
【図3】供給移送装置部の拡大側面図
【図4】供給移送装置部の取外し時の拡大平面図
【図5】供給移送装置部の取外し時の拡大正面図
【図6】左・右掻込移送スターホイル部の拡大背面図
【図7】刈取機の伝動装置部の拡大正面斜視図
【図8】根元掻込装置部の拡大平面図
【図9】刈取機の一部の拡大平面図
【図10】左側の根元掻込移送装置部の拡大側面図
【図11】左側の根元掻込移送装置部の拡大平面図
【図12】右側の根元掻込移送装置部の拡大側面図
【図13】右側の根元掻込移送装置部の拡大平面図
【図14】中根元掻込移送装置部の拡大側面図
【図15】中根元掻込移送装置部の拡大平面図
【図16】コンバインの左側全体側面図
【図17】コンバインの全体平面図
【図18】コンバインの全体正面図
【図19】他の実施例を示す図で、連結具部の拡大側面斜視図
【図20】他の実施例を示す図で、連結具部の拡大平面図
【符号の説明】
2   走行車台
3   刈取機
4   掻込移送装置
6   供給移送装置
7   掻込支持装置
7a  左掻込移送スターホイル
8   刈刃装置
9   扱深センサ装置
10  脱穀機
13  根元移送装置
13a 右掻込移送スターホイル
(イ) 合流部
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年6月14日(2002.6.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2004−16077(P2004−16077A)
【公開日】 平成16年1月22日(2004.1.22)
【出願番号】 特願2002−174536(P2002−174536)