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【発明の名称】 係止搬送装置
【発明者】 【氏名】征矢 保
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】煩わしい作業を行うことなく、搬送始端部での搬送負荷による係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を確実に阻止できるようにして、係止爪による係止搬送が行えなくなるなどの不都合の発生を未然に回避できるようにする。

【解決手段】複数の回転体21,22にわたって巻き掛けられるとともに付勢機構27,28にて緊張付勢された無端回動帯23に、係止爪24を搬送姿勢と格納姿勢とに起伏揺動可能に装備し、係止爪24の基端部29に形成したカム31を内方側から摺接案内することで係止爪24を搬送姿勢に保持する起立ガイド32を設け、係止爪24が、搬送始端部では起立ガイド32にて搬送姿勢に保持された状態で回転体22に沿って方向転換する掻き込み動作を行うように構成した係止搬送装置の搬送始端部に、カム31に対する外方からの接当で係止爪24の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を阻止する補助ガイド44,45を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の回転体にわたって巻き掛けられるとともに付勢機構によって緊張付勢された無端回動帯に、係止爪を、前記無端回動帯から外方に向けて延出する搬送姿勢と前記無端回動帯に沿う格納姿勢とに起伏揺動可能に装備し、前記係止爪の基端部に形成したカムを内方側から摺接案内することで前記係止爪を前記搬送姿勢に保持する起立ガイドを設け、前記係止爪が、搬送始端部では前記起立ガイドによって前記搬送姿勢に保持された状態で前記回転体に沿って方向転換する掻き込み動作を行うように構成してある係止搬送装置であって、
前記搬送始端部に、前記カムに対する外方からの接当で前記係止爪の前記搬送姿勢から前記格納姿勢への倒伏を阻止する補助ガイドを設けてある係止搬送装置。
【請求項2】
前記搬送始端部に配置した前記回転体を、前記付勢機構の付勢で前記無端回動帯を緊張させる方向に移動するテンション部材に兼用し、前記回転体と前記起立ガイドと前記補助ガイドとが前記付勢機構の付勢方向に一体移動するように構成してある請求項1に記載の係止搬送装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の回転体にわたって巻き掛けられるとともに付勢機構によって緊張付勢された無端回動帯に、係止爪を、前記無端回動帯から外方に向けて延出する搬送姿勢と前記無端回動帯に沿う格納姿勢とに起伏揺動可能に装備し、前記係止爪の基端部に形成したカムを内方側から摺接案内することで前記係止爪を前記搬送姿勢に保持する起立ガイドを設け、前記係止爪が、搬送始端部では前記起立ガイドによって前記搬送姿勢に保持された状態で前記回転体に沿って方向転換する掻き込み動作を行うように構成してある係止搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような係止搬送装置においては、付勢機構により無端回動帯を緊張付勢することで、無端回動帯に伸びが生じた場合であっても、無端回動帯を緩みのない状態に維持できるとともに、その無端回動帯に装備された係止爪のカムに対する起立ガイドの摺接案内を良好に行わせることができ、これによって、無端回動帯に緩みが生じて係止爪のカムが起立ガイドから浮き上がることに起因した係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を防止することができ、結果、起立ガイドが配備される搬送領域では、無端回動帯の伸びにかかわらず係止爪を好適な搬送姿勢に保持できるようになっている。
【0003】
ところで、上記のような係止搬送装置に装備される付勢機構は、テンション部材をバネで無端回動帯側に押し出すことで無端回動帯を緊張付勢するバネ式のものであることから、無端回動帯の伸びが大きくなるほど無端回動帯を緊張付勢する力が低下するようになっている。又、係止爪が掻き込み動作を行う搬送始端部においては、搬送物の滞留などに起因して係止爪にかかる負荷が大幅に増大することがある。そのため、無端回動帯に伸びが生じた状態での搬送始端部においては、搬送姿勢に保持された係止爪にかかる負荷が付勢機構の付勢力を上回る場合があり、この場合には、その負荷を受けた係止爪が、付勢機構のテンション部材を反付勢方向に押し戻すとともにカムを起立ガイドから浮き上がらせて起立ガイドによるカムの摺接案内を解除し、係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を許容するようになる。その結果、搬送始端部においては、付勢機構による無端回動帯の緊張付勢とカムに対する起立ガイドの内方側からの摺接案内で搬送姿勢に保持されていた係止爪が、それにかかる負荷によって格納姿勢に押し倒されて、係止爪による係止搬送が良好に行えなくなるなどの不都合を招く虞がある。
【0004】
そこで従来では、図8に示すように、係止搬送装置16のケーシング34に、無端回動帯23の伸びに応じた付勢機構28全体の無端回動帯23に対する付勢方向での位置調節を可能にする長孔49を形成し、その位置調節を無端回動帯23の伸びに応じて行うことで、係止爪24にかかる負荷が付勢機構28の付勢力を上回る虞を未然に回避することや、図9に示すように、付勢機構28に、バネ41で無端回動帯側に押し出されるテンション部材22の反付勢方向への移動を阻止する板状部材50を、無端回動帯23の伸びに応じた無端回動帯23に対する付勢方向への位置調節が可能となるように装備し、その位置調節を無端回動帯23の伸びに応じて行うことで、付勢機構28の付勢力を上回る負荷が係止爪24にかかった際に、その負荷によってテンション部材22が反付勢方向に押し戻されることを阻止し、その押し戻しに起因して、無端回動帯23に装備された係止爪24が起立ガイド32から浮き上がって係止爪24の搬送姿勢から倒伏姿勢への倒伏が許容される不都合の発生を未然に回避することが考えられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、搬送負荷による係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏をより確実に回避するためには、無端回動帯に伸びが生じるごとに、工具などを用いてフレームに対する付勢機構の位置や付勢機構における阻止部材の位置を調節する必要があり、その調節頻度も高くなることから、搬送負荷による係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を確実に回避するための作業が煩わしいものになっていた。
【0006】
本発明の目的は、煩わしい作業を行うことなく、搬送始端部での搬送負荷による係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を確実に阻止できるようにして、係止爪による係止搬送が行えなくなるなどの不都合の発生を未然に回避できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、複数の回転体にわたって巻き掛けられるとともに付勢機構によって緊張付勢された無端回動帯に、係止爪を、前記無端回動帯から外方に向けて延出する搬送姿勢と前記無端回動帯に沿う格納姿勢とに起伏揺動可能に装備し、前記係止爪の基端部に形成したカムを内方側から摺接案内することで前記係止爪を前記搬送姿勢に保持する起立ガイドを設け、前記係止爪が、搬送始端部では前記起立ガイドによって前記搬送姿勢に保持された状態で前記回転体に沿って方向転換する掻き込み動作を行うように構成してある係止搬送装置において、前記搬送始端部に、前記カムに対する外方からの接当で前記係止爪の前記搬送姿勢から前記格納姿勢への倒伏を阻止する補助ガイドを設けた。
【0008】
〔作用〕
上記請求項1に記載の発明によると、搬送始端部に補助ガイドを設けたことで、搬送始端部において、搬送姿勢に保持された係止爪にかかる負荷が付勢機構の付勢力を上回る場合には、その負荷を受けた係止爪が、付勢機構のテンション部材を反付勢方向に押し戻してカムを起立ガイドから浮き上がらせようとしても、そのカムは、補助ガイドに接当するようになって起立ガイドからの浮き上がりが阻止されるようになり、これによって、起立ガイドによるカムの摺接案内が良好に行われるようになる。その結果、係止爪にかかる負荷が付勢機構の付勢力を上回る場合であっても、その負荷によって係止爪のカムが起立ガイドから浮き上がることに起因した係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を阻止することができて、係止爪を搬送姿勢に保持できるようになる。
【0009】
又、補助ガイドは、係止爪のカムとの接当で係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を阻止するものであり、その倒伏阻止においては無端回動帯の伸びの影響を受けるものではないことから、無端回動帯に伸びが生じるごとに工具などを用いてその位置を調節する、といった煩わしい位置調節作業を行う必要もない。
【0010】
〔効果〕
従って、煩わしい位置調節作業を行うことなく、搬送始端部での搬送負荷による係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を確実に阻止することができ、その倒伏に起因して、係止爪による係止搬送が行えなくなるなどの不都合が発生することを未然に回避できるようになった。
【0011】
〔構成〕
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記搬送始端部に配置した前記回転体を、前記付勢機構の付勢で前記無端回動帯を緊張させる方向に移動するテンション部材に兼用し、前記回転体と前記起立ガイドと前記補助ガイドとが前記付勢機構の付勢方向に一体移動するように構成した。
【0012】
〔作用〕
上記請求項2に記載の発明によると、搬送始端部の回転体をテンション部材に兼用することから構成の簡素化や製造コストの削減などを図れるようになる。
【0013】
又、その回転体が無端回動帯の伸びに伴って付勢機構の付勢方向に移動する際には、その回転体とともに起立ガイド及び補助ガイドが付勢機構の付勢方向に移動することから、無端回動帯の伸びにかかわらず、無端回動帯に装備された係止爪のカムに対する起立ガイド及び補助ガイドの位置関係を一定の状態に維持することができて、起立ガイドによるカムの摺接案内及び補助ガイドによるカムの起立ガイドからの浮き上がり阻止を良好に行わせることができるようになり、その結果、係止爪にかかる負荷が付勢機構の付勢力を上回る場合であっても、その負荷によって係止爪のカムが起立ガイドから浮き上がることに起因した係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を阻止することができて、係止爪を搬送姿勢に保持できるようになる。
【0014】
〔効果〕
従って、構成の簡素化や製造コストの削減などを図りながらも、搬送始端部での搬送負荷による係止爪の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏を確実に阻止することができ、その倒伏に起因して、係止爪による係止搬送が行えなくなるなどの不都合が発生することを未然に回避できるようになった。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1には作業機の一例であるコンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1の駆動で走行する走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送部3を昇降揺動可能に装備し、その刈取搬送部3からの刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理を施す脱穀装置4と、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5とを走行機体2に搭載し、穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転部6を形成することによって構成されている。
【0016】
図1及び図2に示すように、刈取搬送部3は、複数の分草具7によって植立穀稈を分草し、その分草された植立穀稈を対応する引起装置8によって引き起こし、引き起こされた植立穀稈の株元側をバリカン形の刈取装置9により切断し、切断された刈取穀稈を対応する掻込ベルト10とパッカー11によって後方に向けて掻き込み、掻き込まれた刈取穀稈を刈取穀稈搬送装置12によって起立姿勢から横倒し姿勢に姿勢変更しながら後方の脱穀装置4に向けて搬送し、その横倒し姿勢の刈取穀稈の株元側を刈取穀稈搬送装置12から脱穀装置4のフィードチェーン13に補助搬送装置14を介して受け渡すように構成されている。
【0017】
図2〜7に示すように、刈取穀稈搬送装置12には、刈取穀稈の株元側に作用する左右の挟持搬送装置15と刈取穀稈の穂先側に作用する左右の係止搬送装置16とが装備され、左右の各挟持搬送装置15は、駆動スプロケット17と従動スプロケット18とにわたって巻き掛けられた突起付きの無端回動チェーン19と、搬送領域において無端回動チェーン19と対向する挟持杆20によって刈取穀稈の株元側を挟持搬送し、左右の各係止搬送装置16は、複数の回転体である駆動スプロケット21と従動スプロケット22とにわたって巻き掛けられた無端回動帯の一例である無端回動チェーン23に装備した複数の係止爪24によって刈取穀稈の穂先側を係止搬送するように構成されている。
【0018】
尚、図2に示す符号25は、搬送領域において各挟持搬送装置15の無端回動チェーン19を摺動案内するガイド杆であり、符号26は、対応する挟持杆20を無端回動チェーン19に向けて付勢する挟持付勢機構である。
【0019】
図3〜7に示すように、左右の係止搬送装置16において、各無端回動チェーン23は、対応する付勢機構27,28によって緊張付勢され、各係止爪24は、無端回動チェーン23の回動方向に所定間隔を隔てる状態で、かつ、無端回動チェーン23から外方に向けて延出する搬送姿勢と無端回動チェーン23に沿う格納姿勢とに起伏揺動可能となるように、それらの基端部29が支点ピン30を介して無端回動チェーン23に連結され、基端部29には、搬送姿勢の際に支点ピン30から無端回動チェーン23の回動方向の上手側に向けて延出する状態となるカム31が形成されている。
【0020】
又、各係止搬送装置16の搬送領域には、各係止爪24のカム31を無端回動チェーン23の内方側から摺接案内することで各係止爪24を搬送姿勢に保持する起立ガイド32が配備され、起立ガイド32は、係止搬送装置16の搬送始端部に配備される従動スプロケット22に一体形成されたガイドローラ33や、係止搬送装置16のケーシング34に搬送領域に沿って立設されたガイドプレート35などから構成され、この構成から、係止搬送装置16の搬送始端部においては、各係止爪24が起立ガイド32によって搬送姿勢に保持された状態で従動スプロケット22に沿って方向転換する掻き込み動作を行うようになっている。
【0021】
図3に示すように、左側の係止搬送装置16に装備される付勢機構27は、ケーシング34に揺動可能に支持されたテンションアーム36を、その遊端に装備した遊転スプロケット37が無端回動チェーン23に対してその外方側から緊張作用するように、バネ38で揺動付勢することによって構成されている。
【0022】
図5〜7に示すように、右側の係止搬送装置16に装備される付勢機構28は、ケーシング34に固定されたホルダー39によって摺動案内される摺動部材40が、バネ41による突出付勢で、ケーシング34にその長孔42に沿って移動するように支持された搬送始端部の従動スプロケット22を、無端回動チェーン23に対してその内方側から緊張作用させるように構成されている。つまり、右側の係止搬送装置16においては、搬送始端部に配備される従動スプロケット22が、付勢機構28の付勢で無端回動チェーン23を緊張させるテンション部材に兼用されている。
【0023】
図3〜7に示すように、左右の各係止搬送装置16の搬送始端部には、ガイドローラ33から無端回動チェーン23の外方側に所定間隔を隔てた位置に配備されることで、ガイドローラ33との間に、各係止爪24におけるカム31の搬送姿勢での通過のみを許容する通路43を形成する補助ガイド44,45が配備されている。
【0024】
この構成から、無端回動チェーン23の伸びに起因して無端回動チェーン23を緊張付勢する各付勢機構27,28の付勢力が低下する一方で、搬送始端部での刈取穀稈の滞留などに起因して各係止爪24にかかる負荷が大幅に増大することなどにより、搬送始端部において、搬送姿勢に保持された各係止爪24にかかる負荷が各付勢機構27,28の付勢力を上回るようになり、その負荷を受けた各係止爪24が、各付勢機構27,28の付勢に抗して遊転スプロケット37又は従動スプロケット22を反付勢方向に押し戻して、カム31をガイドローラ33から浮き上がらせようとしても、各カム31は、補助ガイド44,45との接当でガイドローラ33からの浮き上がりが阻止されるようになり、これによって、ガイドローラ33による各カム31の摺接案内が良好に行われるようになる。その結果、左右の各係止搬送装置16の搬送始端部において各係止爪24にかかる負荷が各付勢機構27,28の付勢力を上回る場合であっても、その負荷によって各係止爪24のカム31がガイドローラ33から浮き上がることに起因した各係止爪24の搬送姿勢から格納姿勢への倒伏、及び、その倒伏に起因した各係止爪基端部29のガイドローラ33とケーシング34との間への噛み込みを阻止することができて、各係止爪24による搬送始端部での刈取穀稈の掻き込み係止搬送を良好に行えるようになっている。
【0025】
ガイドローラ33が一体形成された搬送始端部の従動スプロケット22をテンション部材に兼用しない左側の係止搬送装置16においては、その補助ガイド44をケーシング34に立設固定するのに対し、ガイドローラ33が一体形成された搬送始端部の従動スプロケット22をテンション部材に兼用する右側の係止搬送装置16においては、その従動スプロケット22とともに補助ガイド45が付勢機構28の付勢方向に一体移動するように、その補助ガイド45を、従動スプロケット22の支軸を兼用するボルト46を介して摺動部材40に連結装備させている。又、右側の係止搬送装置16に装備される補助ガイド45には、無端回動チェーン23の回動方向下手側への補助ガイド45の連れ回りを摺動部材40との接当で阻止する接当部47が屈曲形成されている。
【0026】
この構成から、右側の係止搬送装置16の搬送始端部に配備された従動スプロケット22が無端回動チェーン23の伸びに伴って付勢機構28の付勢方向に移動する際には、その従動スプロケット22とともにガイドローラ33及び補助ガイド45が付勢機構28の付勢方向に移動するようになり、これによって、無端回動チェーン23の伸びにかかわらず、無端回動チェーン23に装備された各係止爪24のカム31に対するガイドローラ33及び補助ガイド45の位置関係を一定に維持することができて、ガイドローラ33によるカム31の摺接案内及び補助ガイド45によるカム31のガイドローラ33からの浮き上がり阻止を良好に行わせることができ、各係止爪24を搬送姿勢に安定保持できるようになっている。
【0027】
尚、図5〜7に示す符号48は、付勢機構28の付勢による搬送始端部の従動スプロケット22に一体形成されたガイドローラ33の移動とともにガイドプレート35のガイド面に沿ってガイドプレート35から延出移動するように、ボルト46を介して摺動部材40に連結装備された延長ガイドであり、この延長ガイド48の作用によって、付勢機構28の付勢によるガイドローラ33のガイドプレート35からの離間移動にかかわらず、搬送領域の係止爪24を搬送姿勢に安定保持できるようになっている。
【0028】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)作業機としては、係止搬送装置16を備えるものであればコンバインに限定されるものではなく、例えば、人参や玉葱などを収穫対象とする根菜類収穫機などであってもよい。
(2)本発明を、植立穀稈の穂先側を係止爪により係止して引き起こし搬送することから係止搬送装置16の一例となる引起装置8や、排ワラを係止爪により係止して搬送することから係止搬送装置16の一例となる排ワラ搬送装置などに採用するようにしてもよい。
(3)起立ガイド32を、回転体22と別構成されたガイドローラ33とガイドプレート35などから構成してもよく、又、搬送始端側が回転体22に沿う円弧状に延出形成されたガイドプレート35のみで構成するようにしてもよい。
(4)上記の実施形態における左側の係止搬送装置16の構成を右側の係止搬送装置16に、右側の係止搬送装置16の構成を左側の係止搬送装置16に採用するようにしてもよく、又、左側の係止搬送装置16の構成、あるいは、右側の係止搬送装置16の構成を、左右の両係止搬送装置16に採用するようにしてもよい。
(5)搬送始端部以外に配置した回転体21,22を、付勢機構45の付勢で無端回動帯23を緊張させる方向に移動するテンション部材に兼用するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】刈取搬送部の概略平面図
【図3】左側の係止搬送装置における搬送始端部の横断平面図
【図4】左側の係止搬送装置における搬送始端部の縦断側面図
【図5】右側の係止搬送装置における搬送始端部の横断平面図
【図6】右側の係止搬送装置における搬送始端部の縦断側面図
【図7】右側の係止搬送装置における搬送始端部の縦断正面図
【図8】係止搬送装置の第1の従来構造を示す搬送始端部の縦断側面図
【図9】係止搬送装置の第2の従来構造を示す搬送始端部の縦断側面図
【符号の説明】
21 回転体
22 回転体
23 無端回動帯
24 係止爪
27 付勢機構
28 付勢機構
29 基端部
31 カム
32 起立ガイド
44 補助ガイド
45 補助ガイド
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成14年6月6日(2002.6.6)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【公開番号】 特開2004−8090(P2004−8090A)
【公開日】 平成16年1月15日(2004.1.15)
【出願番号】 特願2002−166061(P2002−166061)