| 【発明の名称】 |
コンバインの刈取オ−プン装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】岩本 浩 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】長井 敏郎 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】渡部 寛樹 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】従来の刈取オープン装置は、刈取前処理装置を車体フレームの側部側にオープン回動する時、相当の力を必要とし、簡単にはオープン回動の操作ができない課題があった。
【解決手段】本発明は、脱穀装置とグレンタンクとを搭載し、前側に刈取前処理装置を連結した車体フレームに、左右一対の走行装置を装備して構成した。該走行装置は、その一方側を車体水平制御用の油圧シリンダーにリンク機構を介して連結して構成した。前記刈取前処理装置は、前記車体フレーム上に設けた回動支点を中心にして、前記走行装置の他方側で上下に昇降しない走行装置側へ回動する構成としたコンバインの刈取オープン装置としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置1とグレンタンク2とを搭載し、前側に刈取前処理装置3を連結した車体フレ−ム4に、左右一対の走行装置5a、5bを装備して設け、該走行装置5a、5bは、その一方側を車体水平制御用の油圧シリンダ−6にリンク機構7を介して連結して設け、前記刈取前処理装置3は、前記車体フレ−ム4上に設けた回動支点Pを中心にして、前記走行装置5a、5bの他方側で上下に昇降しない走行装置5b側へ回動する構成としたコンバインの刈取オ−プン装置。 【請求項2】 車体フレ−ム2は、左右に併設して搭載した脱穀装置1とグレンタンク2との下側に、それぞれ対応して左右一対の走行装置5a、5bを装備して設け、該走行装置5a、5bは、前記グレンタンク2側を車体水平制御用の油圧シリンダ−6に連結して昇降制御可能に構成した請求項1記載のコンバインの刈取オ−プン装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバインの刈取オ−プン装置に関し、農業機械の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来からコンバインは、前部に装着している刈取前処理装置を、車体フレ−ムから着脱自由に分離したり、又は車体フレ−ムとの間に回動支点を設けて刈取前処理装置を車体フレ−ムの側部側に回動して、車体フレ−ムとの間に作業空間を作り、メンテナンスを容易に行なうことができる刈取オ−プン装置が知られている。 【0003】 そして、コンバインは、他の従来技術として、車体水平制御装置が装備され、車体フレ−ム上に設けられたロ−リングセンサによって車体の傾斜角度が検出され、その検出結果に基づいてコントロ−ラによる水平制御作用が行われる構成となっている。この場合、従来のコンバインは、左右の走行装置を油圧シリンダ−とリンク機構とによって各々独立的に上下調節可能に構成して左右の傾斜角度を自動制御によって調整し水平状態を保持する構成としている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 上述した従来のコンバインにおける刈取オ−プン装置は、刈取前処理装置を車体フレ−ムとの間に設けた回動支点を中心にして車体フレ−ムの側部側にオ−プン回動する時には、相当の力を必要とし、簡単にはオ−プン回動の操作ができない課題があった。特に、最近のように、コンバインのオペレ−タ−が高齢化すると、折角の刈取オ−プン装置も充分に使いこなせない問題点となっている。 【0005】 又、コンバインの車体水平制御装置は、従来のように、左右両側の走行装置を水平制御用の油圧シリンダ−に接続して制御する構成は、構造的に複雑であって、製造コストが高くなるため、簡易普及型コンバインには適さない課題があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、脱穀装置1とグレンタンク2とを搭載し、前側に刈取前処理装置3を連結した車体フレ−ム4に、左右一対の走行装置5a、5bを装備して設け、該走行装置5a、5bは、その一方側を車体水平制御用の油圧シリンダ−6にリンク機構7を介して連結して設け、前記刈取前処理装置3は、前記車体フレ−ム4上に設けた回動支点Pを中心にして、前記走行装置5a、5bの他方側で上下に昇降しない走行装置5b側へ回動する構成としたコンバインの刈取オ−プン装置であって、刈取脱穀作業後、又は作業を中断して刈取前処理装置や脱穀装置の前側のメンテナンスを行なうために、刈取オ−プンの操作を大して操作力を要さず、手で押しながら楽に回転することができるものとなっている。 【0007】 すなわち、本案に係る刈取前処理装置は、車体フレ−ムとの回動支点を中心にして回動して刈取オ−プンを行なうときには、まず、手動スイッチを操作するか、又は検出スイッチによって回動初期を検出することによって、コントロ−ラに刈取オ−プン開始信号を入力して車体水平制御作動が開始される。このようにして、車体フレ−ムは、一方側の走行装置が、上記の手順によって出力される制御信号に基づいて順次高くなるように制御され、逆側が相対的に低くなって車体が左右方向に傾斜する。したがって、刈取前処理装置は、小さい押圧力(回転操作)で車体フレ−ムの低い側に回動することがきわめて容易にできるものとなった。 【0008】 つぎに、請求項2の発明は、車体フレ−ム2は、左右に併設して搭載した脱穀装置1とグレンタンク2との下側に、それぞれ対応して左右一対の走行装置5a、5bを装備して設け、該走行装置5a、5bは、前記グレンタンク2側を車体水平制御用の油圧シリンダ−6に連結して昇降制御可能に構成した請求項1記載のコンバインの刈取オ−プン装置であって、本案構成は、一方側の走行装置のみを上下制御して車体水平制御を行なう構成であるから、構成が簡単で、製造コストが安くなる利点がある。そして、車体フレ−ムは、グレンタンク側の走行装置が上下に制御され、脱穀装置側の走行装置が上下しない固定式であるから、作業中にグレンタンクに供給される穀粒の量に対応して、沈下側を沈下した高さだけ上昇側に制御すれば車体水平を保つことができる。 【0009】 そして、脱穀装置は、上下しない固定側の走行装置の上方に位置しているから、車体水平制御中でも上下移動が極めて少なく、車体の傾斜修正に伴う角速度が小さいから、揺動選別板の傾斜変化が少なくて安定した揺動選別作用を続けることができる利点がある。 【0010】 【発明の効果】 以上のように構成することによって、請求項1の発明は、脱穀装置の前側や刈取前処理装置のメンテナンスを行なうとき、車体水平制御装置を有効に活用して車体を左右方向に傾斜し、刈取前処理装置を車体フレ−ムの低い側に回動することができる。したがって、刈取前処理装置は、小さい押圧力(回転操作)で刈取オ−プン操作ができる特徴がある。 【0011】 そして、請求項2の発明は、一方側の走行装置のみを上下制御して車体水平制御を行なう構成であるから、構成が簡単で、製造コストが安くなる特徴がある。 そして、本案の場合、車体フレ−ムは、グレンタンク側の走行装置が上下に制御され、脱穀装置側の走行装置が上下しない固定式であるから、作業中にグレンタンクに供給される穀粒の量に対応して、沈下側を沈下した高さだけ上昇側に制御すれば車体水平を保つことができる特徴がある。そして、脱穀装置は、固定側の走行装置の上側に装置しているから、刈取脱穀作業中に車体水平制御作動をしても上下移動が極めて少なく、車体の傾斜修正に伴う角速度が小さいから、選別装置内にある揺動選別板の傾斜変化が少なくて安定した揺動選別作用を続けることができる特徴がある。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。 まず、コンバインは、図1、及び図8に示すように、左右一対の走行装置5a、5b(以下、「クロ−ラ5a、5b」という)を車体フレ−ム4の下側に装置し、その車体フレ−ム4上には、一方(左側)のクロ−ラ5a上方に脱穀装置1を搭載し、該脱穀装置1に併設して他方(右側)のクロ−ラ5bの上方にはグレンタンク2を搭載し、前側には刈取前処理装置3を連結して構成している。 【0013】 そして、クロ−ラ5a、5bは、図2、図9、及び図10に示すように、車体フレ−ム4の下方に前後方向に向けて配置している走行フレ−ム10L、10Rに軸架した複数の転輪11と、前部低位置の走行ミッション装置12から左右両外側に延長したホイルシャフト13、13の外側端部の駆動スプロケット14、14とに巻回して構成している。 【0014】 そして、まず、左の走行フレ−ム10Lは、図9、及び図10に示すように、背面視(図10参照)でヘ字型に形成した固定連結フレ−ム15を走行フレ−ム10Lに固着して横向きに車体フレ−ム4の右側方向へ延長し、その車体フレ−ム4を構成している2つの内側前後枠4a、4bに連結して枠組みした構成にしている。この場合、固定連結フレ−ム15は、図面から解るように、車体フレ−ム4の内側前後枠4a、4bに連結して枠組みしたことにより、フレ−ムの強度が増した構成となっている。 【0015】 つぎに、右の走行フレ−ム10Rは、図2、図9、及び図10に示すように、右側の内側前後枠4bに設けた支持部材16の回動支持軸17にロ−リングア−ム18、18によって上下調節可能に支持した構成としている。そして、ロ−リングア−ム18、18は、図9で解るように、油圧シリンダ−6のピストンロット6aに連結している揺動ア−ム19、19から回動支持軸17を介して連結して設け、油圧シリンダ−6の伸縮作動によって上下に回動して走行フレ−ム10Rを上下調節する構成としている。そして、油圧シリンダ−6は、車体フレ−ム4上に設けられた傾斜センサ20の検出結果の基づいて、図6に示すコントロ−ラ21から出力される制御信号によってソレノイドバルブ22により作動油が切り替えられ、伸縮制御される構成としている。なお、特許請求の範囲に記載したリンク機構7は、回動支持軸17に連結したロ−リングア−ム18、18と揺動ア−ム19、19とを指し、要するに、上述のように油圧シリンダ−6の伸縮作動を走行フレ−ム10Rに伝達する一連の機構を言う。 【0016】 このように、実施例に係るコンバインは、上方にグレンタンク2を搭載している右側の走行フレ−ム10Rを車体フレ−ム4に対して上下調節可能に構成し、脱穀装置1を搭載している左側の走行フレ−ム10Lを車体フレ−ム4に固定した上下しない構成としている。この種のコンバインは、左右の走行フレ−ム10L、10Rにかかる重量が脱穀装置1側は脱穀作業中ほとんど変化しないのに対して、グレンタンク2側は、脱穀装置1から一番揚穀螺旋を経由して穀粒供給口から順次供給される穀粒が、脱穀作業が進むにつれて貯留量が増え、次第に重くなって圃場に沈下する傾向にあるから上下調節を可能に構成している。 【0017】 なお、本明細書で左側、又は右側の記載は、車体フレ−ム4の前進方向に向って見た状態を基準として説明している。 つぎに、刈取前処理装置3の刈取オ−プン機構について説明する。 まず、刈取前処理装置3は、図1、図3、図4、及び図8に示すように、後部を刈取伝動ボックス25に連結した刈取フレ−ム26の前部に横長の刈取伝動ケ−ス27を連結し、刈取フレ−ム26に内装した伝動軸によって刈取伝動ボックス25から刈取伝動ケ−ス27に回転動力を伝動する構成としている。この場合、刈取フレ−ム26は、図1に示すように、基部(後部)の刈取伝動ボックス25から前方低位置に傾斜させて設け、先端部(前部)の刈取伝動ケ−ス27が低い位置にある構成としている。そして、刈取前処理装置3は、上記刈取フレ−ム26と刈取伝動ケ−ス27とに穀稈引起し装置28、掻込み装置29、刈取装置30、前部搬送装置31と後部搬送装置32とを設け、それぞれ伝動可能に構成している。なお、前部搬送装置31と後部搬送装置32とは、それぞれ株元搬送チエンと穂先搬送ラグとが上下一組として構成している。 【0018】 33は分草杆である。 そして、刈取オ−プンフレ−ム34は、図5、及び図7に示すように、走行ミッション装置12のミッションケ−ス35上に形成した受座36上に載置し、オ−プン回動ア−ム37の先端部に連結した構成としている。そして、該オ−プン回動ア−ム37は、車体フレ−ム4上において、上記ミッションケ−ス35より左側に縦方向に軸装した回動部材38に基部側を連結して支持し、回動支点Pを支点にして車体フレ−ム4の左側に回動する構成としている。 【0019】 そして、刈取オ−プンフレ−ム34は、上側に前記刈取伝動ボックス25を搭載して固着し、前述した刈取前処理装置3の全体を一体として刈取オ−プンができる構成としている。 このように、刈取前処理装置3は、前記車体フレ−ム4上に設けた回動部材38の回動支点Pを中心にして、既に説明している走行装置5a、5bの他方側、すなわち、左側の上下に昇降しない走行装置5a側へ回動する構成としている。 【0020】 そして、刈取昇降油圧シリンダ39は、図3、及び図5に示すように、基部を前記回動部材38に連結し、先端部分を、支持ア−ム40を介して刈取フレ−ム26に連結し、刈取前処理装置3を上下昇降する構成としている。 そして、オ−プン検出スイッチ41は、図5に示すように、回動部材38の上部に設けたカム42の側部に臨ませて設け、刈取オ−プンの回動に伴い一体回転する上記カム42を検出する構成としている。 【0021】 そして、誘導板43は、図7に示すように、誘導孔43aを設けて刈取オ−プンフレ−ム34の右側下部に取り付け、オ−プン側からミッションケ−ス35上に戻るとき、ミッションケ−ス35の側部にある誘導ピン44に誘導孔43aが挿入状態で誘導されて正しいセット位置に達することができる構成としている。 【0022】 そして、実施例の場合、ミッションケ−ス35は、アルミダイカストで製作しているから刈取オ−プンフレ−ム34が回動してきて衝突すると傷つき易く左側(刈取オ−プンフレ−ム34が衝突する側)の側面と上面とに、図5、及び図11に示すように、金属製の補強プレ−ト45を取付けた構成としている。このように、ミッションケ−ス35は、左側面と上面を金属製の補強プレ−ト45で補強しているから、刈取オ−プンフレ−ム34が衝突しても損傷を受けることが少なく、長期間の使用に耐えることができるものとなった。 【0023】 そして、刈取伝動ボックス25は、図3、及び図11に示すように、右側部に軸架している刈取入力プ−リ46と走行ミッション装置12の刈取動力取出プ−リ47とをベルト48で伝動して回転動力を入力する構成としている。 そして、刈取テンションクラッチ装置49は、実施例の場合、図12に示すように、刈取伝動ボックス25側にテンションプ−リ49aとこれを操作する刈取クラッチレバ−50とを支持して設け、刈取オ−プン回動時には刈取伝動ボックス25と一体になって回動する構成としている。 【0024】 したがって、本案実施例の場合、上記テンションプ−リ49aとこれを操作する刈取クラッチレバ−50とは、図13に示すように、刈取オ−プン回動に伴って一体に側方に回動するから、これらのスペ−ス分だけ本体側(操縦座席51の左側部分)が広い空間部ができてメンテナンスが容易になる利点がある。 【0025】 つぎに、刈取オ−プン回動時に障害となる装置、言い換えると、刈取前処理装置3、及びこれに付随する装置が回動するとき、その軌跡上にあって邪魔になる装置を、特殊な工夫によって軌跡外に装置した実施例を説明する。 まず、副変速レバ−52は、図14、及び図15に示すように、ミッションケ−ス35の前側(外部)に設けたチェンジア−ム53の端部に横向きの延長ロット54を接続して設け、これに副変速ロット55を連結し、更に、その上部に連結して、一連の副変速操作部材を刈取伝動ボックス25、及び刈取入力プ−リ46等の回動軌跡より外側に位置させて構成している。そして、上記副変速レバ−52は、操縦座席51の側部に他の操作レバ−類と共にあって、走行中に走行ミッション装置12の副変速装置(図示省略)を変速する構成としている。 【0026】 このように、上述した実施例は、図14に示すように、副変速レバ−52、及び副変速操作に関連する一連の部材を、刈取前処理装置3、及びこれに付随する装置(刈取伝動ボックス25から刈取入力プ−リ46に至る軸受装置)の回動軌跡Rの外側に位置させる構成に改良したから、従来のように、刈取オ−プン毎に副変速レバ−や操作連動機構を取外す必要がなくなった特徴がある。 【0027】 つぎに、タイプ (構成)の異なる2つの扱深さ調節装置56について、刈取オ−プン回動時に、脱穀装置1のフィ−ドチエン57(搬送始端部部分)との衝突を避けて、尚且つ、オ−プン角度を大きくすること(広いメンテナンス空間を作るため)によってメンテナンスの容易化を図ることを目的としている。 【0028】 実施例の場合、扱深さ調節装置56は、図16、及び図19に示すように、刈取オ−プン回動の開始に伴って扱深さ調節モ−タ58を利用して供給調節チエン56aを刈取フレ−ム26側(深扱ぎ側)に回動する構成としている。すなわち、供給調節チエン56aは、図16、及び図19に示すように、刈取オ−プン回動が開始されると、オ−プン検出スイッチ41がカム42の回動開始を検出し(図5参照)、扱深さ調節モ−タ58を駆動して伝動ロット59を介して深扱ぎ側に回動する構成としているが、この場合、供給調節チエン56aは、図16、及び図19に示す実線の位置から仮想線の位置に扱深さ調節されることになる。 【0029】 なお、図19、及び図20において、57aは、受継チエンである。 以上述べたように、扱深さ調節装置56は、自動的に扱深さ調節をするために装備している扱深さ調節モ−タ58を利用して、刈取オ−プン回動が開始されると、オ−プン検出スイッチ41の検出情報に基づいて供給調節チエン56aを深扱ぎ側に自動調節して退避させることができる。このように、刈取前処理装置3は、供給調節チエン56aがフィ−ドチエン57に干渉しない位置まで退避した後、オ−プンするから障害を受けることなく、円滑に刈取オ−プン回動ができ、しかも、オ−プン(回動)角度を大きく取ることが可能となってメンテナンスが一段と容易になった特徴がある。 【0030】 つぎに、制御手段となるコントロ−ラ21は、図6に示すように、マイクロコンピュ−タを利用し、制御プログラムや基準デ−タ等を内蔵したメモリを有する演算制御部であって、算術、論理および比較演算等を行なう構成となっている。 そして、コントロ−ラ21は、入力側に、オ−プン検出スイッチ41と、傾斜センサ20と、油圧シリンダ6のストロ−クセンサ61と、自動スイッチ62と、手動スイッチ63とをそれぞれ接続して検出情報を入力する構成としている。そして、コントロ−ラ21は、出力側に、ソレノイドバルブ22を接続して車体水平制御用の油圧シリンダ6に送る作動油を切替える構成としている。 【0031】 そして、上記コントロ−ラ21において、自動スイッチ62は、これをON操作しておくと、オ−プン検出スイッチ41の検出情報に基づいて、自動的にソレノイドバルブ22に制御信号が出力されて右側クロ−ラ5bが上昇して車体フレ−ム4が傾斜する構成となっている。そして、コントロ−ラ21は、手動スイッチ63をON操作すると、ソレノイドバルブ22に制御信号を出力して右側クロ−ラ5bを上昇して車体フレ−ム4が傾斜する構成となっている。 【0032】 以上のように構成したコンバインの作用を説明する。 まず、コンバインは、エンジンを始動して機体の回転各部を駆動し、コントロ−ラ21を立ち上げて制御可能な状態にして作業を開始する。そのとき、コンバインは、グレンタンク2が空の状態にあるから軽く、左右の走行フレ−ム10L、10Rが、図10に示すように、上下方向で揃った状態で走行を開始する。 【0033】 このようにして、コンバインは、圃場内を前進しながら前部低位置の刈取前処理装置3によって穀稈を刈取り後部上方に搬送して脱穀装置1に供給して脱穀作業を開始する。 このような作業の過程において、左右の走行フレ−ム10R、10Lとクロ−ラ5a、5bは、グレンタンク2に穀粒がなくて軽いから、上述のとおり右の走行フレ−ム10Rが上にあって、左右の高さが揃った状態で走行している。 【0034】 そして、コンバインは、刈取脱穀作業が進むにつれて脱穀された穀粒が一番揚穀装置から穀粒供給口を通ってグレンタンク2に供給され、順次貯留されることになる。そして、コンバインは、グレンタンク2が貯留された穀粒のために重くなってくると、車体フレ−ム4が傾斜し始め傾斜センサ20の傾斜検出により、水平制御作用が開始される。この場合、コントロ−ラ21は、傾斜センサ20の検出情報に基づいて、ソレノイドバルブ22に制御信号を出力して作動油を切替え油圧シリンダ−6を縮小側(図2、及び図9参照)に制御する。したがって、右側の走行フレ−ム10Rは、油圧シリンダ−6からピストンロット6a、揺動ア−ム19、19、回動支持軸17、ロ−リングア−ム18、18を介して下方に移動してクロ−ラ5bを下降して車体フレ−ム4を水平状態に修正する。 【0035】 このように、車体フレ−ム4は、グレンタンク2側のクロ−ラ5bが下方に制御され、脱穀装置1側のクロ−ラ5aが上下しない固定式であるから、作業中にグレンタンク2に供給される穀粒の量に対応して、上述したように、沈下側を沈下した高さだけ上昇側に制御すれば車体水平を保つことができる。そして、脱穀装置1は、固定側のクロ−ラ5aの上側に装置しているから、刈取脱穀作業中に車体水平制御作動をしても上下移動が極めて少なく、車体の傾斜修正に伴う角速度が小さいから、選別装置内にある揺動選別板の傾斜変化が少なくて安定した揺動選別作用を続けることができる。 【0036】 そして、刈取脱穀作業後、又は作業を中断して刈取前処理装置3や脱穀装置1の前側のメンテナンスを行なうために、刈取オ−プンの操作を行なう場合について説明する。 本案に係る刈取前処理装置3は、車体フレ−ム4との回動支点Pを中心にして回動して刈取オ−プンを行なうときには、まず、自動スイッチ62をON操作した状態で、回動操作を開始すると、オ−プン検出スイッチ41がカム42の回転を検出して上述した手順にしたがって、車体の水平制御が行われる。この場合、車体フレ−ム4は、一方側の走行装置(クロ−ラ)5bが、上記した手順によって出力される制御信号に基づいて順次高くなるように制御され、逆側が相対的に低くなって左右方向に傾斜する。又、手動スイッチ63を操作すると、上記同様に車体フレ−ム4は、水平制御機構が働いて傾斜する。 【0037】 以上のように、刈取前処理装置3は、車体水平制御機構を利用して車体フレ−ム4を横に傾斜した状態で、低い側(実施例では脱穀装置1側)に向けて刈取オ−プン回動をすることによって、強い操作力を必要とせず、少しの押圧力(回転操作)で刈取オ−プンができるきわめて実用的なものとなっている。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例であって、作用を示す要部斜面図である。 【図2】本発明の実施例であって、作用を示す側面図である。 【図3】本発明の実施例であって、平面図である。 【図4】本発明の実施例であって、平面図である。 【図5】本発明の実施例であって、斜面図である。 【図6】本発明の実施例であって、制御機構のブロック図である。 【図7】本発明の実施例であって、斜面図である。 【図8】本発明の実施例であって、コンバインの全体斜面図である。 【図9】本発明の実施例であって、要部の平面図である。 【図10】本発明の実施例であって、背面図である。 【図11】本発明の実施例であって、正面図である。 【図12】本発明の実施例であって、正面図である。 【図13】本発明の実施例であって、平面図である。 【図14】本発明の実施例であって、平面図である。 【図15】本発明の実施例であって、正面図である。 【図16】本発明の実施例であって、作用を示す側面図である。 【図17】本発明の実施例であって、平面図である。 【図18】本発明の実施例であって、側面図である。 【図19】本発明の実施例であって、作用を示す平面図である。 【図20】本発明の実施例であって、平面図である。 【符号の説明】 1 脱穀装置 2 グレンタンク 3 刈取前処理装置 4 車体フレ−ム 5a、5b 走行装置(クロ−ラ) 6 油圧シリンダ(車体水平制御用) 7 リンク機構 10L、10R 走行フレ−ム P 回動支点。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成14年6月6日(2002.6.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−8083(P2004−8083A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月15日(2004.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−165843(P2002−165843) |
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