| 【発明の名称】 |
コンバインの乗降装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 繁夫 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】菊沢 尋正 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】奥本 康治 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】補助ステップ83を収納状態に切換操作することのできる第一操作具89と補助ステップ83を張出状態に切換操作することのできる第二操作具87とを取り違えるような誤操作を起こしにくいものとし、補助ステップ83が障害物に衝突して破損するおそれや補助ステップ83に未刈穀稈をひっかけて稈切れを来す問題を解消する。
【解決手段】補助ステップ83を収納状態と張出状態とに切換自在に設け、上下方向への操作によって補助ステップ83を収納状態に切換操作することのできる第一操作具89と、回動操作によって補助ステップ83を張出状態に切換操作することのできる第二操作具87とを、これら両操作具89,87の高さを異ならせて、ステップ69より上側であって座席32よりも低い位置に並設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無限軌道帯式の走行装置6,6の上方に機台7を設け、該機台7の上部に脱穀装置8と穀物貯留装置9と操縦部10を設け、脱穀装置8の前方に刈取装置3を設け、前記操縦部10の座席32の前側下方で前記機台7より上方にステップ69を形成し、該ステップ69の外側下方に乗降用の補助ステップ83を設けたコンバインにおいて、前記ステップ69の外端部下方で機台7より上方の外側面84に開口部85を形成し、該外側面84より機体内側に設けた取付け部に補助ステップ83を取付けて該補助ステップ83を前記開口部85内に入り込んで収納される収納状態と開口部85の外側下位で前記機台7より下方に張出す張出状態とに切換自在に設け、上下方向への操作によって該補助ステップ83を前記収納状態に切換操作することのできる第一操作具89と、回動操作によって該補助ステップ83を張出状態に切換操作することのできる第二操作具87とを、これら両操作具89,87の高さを異ならせて、前記ステップ69より上側であって座席32よりも低い位置に並設したことを特徴とするコンバインの乗降装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は、コンバインの操縦席に乗り降りするための補助ステップを設けたコンバインの乗降装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、実開昭63−72134号のマイクロフィルム、実開昭59−178027号のマイクロフィルム、実開昭62−151146号公報に示されるように、コンバインの操縦部のステップの外側下方に乗降用の補助ステップを、機体側面に添わせる収納状態と機体側面から張出す張出状態とに切換自在に設けたものがある。 【0003】 この補助ステップを張出状態にすれば、操縦者がその補助ステップを利用してステップ上へ楽に乗り降りでき、しかも、走行中は補助ステップを収納状態にしておけば、障害物と接触して損傷することが生じ難い。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 上記従来技術は、補助ステップを機体側面から外方へ突出する取付け部に回動自在に取付けて、補助ステップを機体側面に添わせる収納状態と機体側面から張出す張出状態とに移動自在に設けたものであり、収納状態では、補助ステップ自体と補助ステップの取付け部とが機体側面から突出した状態となっている。 【0005】 このため、高畦や塀の近くで刈取作業走行をする場合、補助ステップを収納してしても補助ステップとその取付け部が機体側面から外側方に突出しているので、それが邪魔になって機体を畦や塀に近寄せて刈取り作業走行することができにくく、よって、刈り残しが生じることがある。また、穀稈群の間を割って入って刈取作業走行をする場合には、機体側面から外側方に突出する補助ステップとその取付け部に未刈穀稈をひっかけてしまい、適確な刈取作業走行が行い難い問題がある。 【0006】 また、上記実開昭62−151146号公報に記載された発明においては、補助ステップを収納状態と張出状態とに切換操作する操作具が単一の操作具であり、この単一の操作具を左右に回動させて補助ステップを出し入れする構成であるため、この操作具を誤操作しやすい欠点がある。しかも、この単一の操作具が操作パネルに設けられるために、路上走行中に誤操作によって補助ステップを張り出してしまいやすく、この補助ステップが障害物に衝突して破損するおそれがある。また、刈取作業走行中に誤操作によって補助ステップを張り出してしまうと、この補助ステップが高畦や塀に衝突して破損するおそれがあり、穀稈群の間を割って入って刈取作業走行をしているときに誤操作によって補助ステップを張り出してしまうと、この補助ステップに未刈穀稈をひっかけてしまい、稈切れを起こして収穫損失を来す問題がある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下の様な技術的手段を講ずる。 すなわち、無限軌道帯式の走行装置6,6の上方に機台7を設け、該機台7の上部に脱穀装置8と穀物貯留装置9と操縦部10を設け、脱穀装置8の前方に刈取装置3を設け、前記操縦部10の座席32の前側下方で前記機台7より上方にステップ69を形成し、該ステップ69の外側下方に乗降用の補助ステップ83を設けたコンバインにおいて、前記ステップ69の外端部下方で機台7より上方の外側面84に開口部85を形成し、該外側面84より機体内側に設けた取付け部に補助ステップ83を取付けて該補助ステップ83を前記開口部85内に入り込んで収納される収納状態と開口部85の外側下位で前記機台7より下方に張出す張出状態とに切換自在に設け、上下方向への操作によって該補助ステップ83を前記収納状態に切換操作することのできる第一操作具89と、回動操作によって該補助ステップ83を張出状態に切換操作することのできる第二操作具87とを、これら両操作具89,87の高さを異ならせて、前記ステップ69より上側であって座席32よりも低い位置に並設したことを特徴とするコンバインの乗降装置としたものである。 【0008】 【作用】 上記構成としたコンバインの乗降装置は、第一操作具89と第二操作具87とを操縦者が操作することで、補助ステップ83が収納状態と張出状態とに切換わる。補助ステップ83は、外側面84より機体内側に設けた取付け部に取付けられていて、収納状態では、ステップ69の外端部下方で機台7より上方の外側面84に形成した開口部85内に入り込んで収納され、張出状態では、開口部85の外側下位で機台7より下方に張出す。 【0009】 このように第一操作具89と第二操作具87とを操作する際、これら二つの操作具89,87はその操作方向が異なり、しかも、これら二つの操作具89,87はその高さも異なるために、これら二つの操作具89,87を取り違える誤操作を起こしにくくなる。しかも、この第一操作具89と第二操作具87とは、ステップ69より上側であって座席32よりも低い位置に並設されるために、例えば座席32に着座した操縦者がこれら二つの操作具89,87を操作する際に自ずと下向きに手を伸ばす姿勢になりやすく、この補助ステップ83の切換操作時に走行操作が中断されがちになりやすくなる。 【0010】 【発明の効果】 この発明は、上記のように、無限軌道帯式の走行装置6,6の上方に機台7を設け、該機台7の上部に脱穀装置8と穀物貯留装置9と操縦部10を設け、脱穀装置8の前方に刈取装置3を設け、前記操縦部10の座席32の前側下方で前記機台7より上方にステップ69を形成し、該ステップ69の外側下方に乗降用の補助ステップ83を設けたコンバインにおいて、補助ステップ83を収納状態と張出状態とに切換自在に設けたものなので、補助ステップ83を張出状態にすれば、操縦者がその補助ステップ83を利用してステップ69上へ楽に乗り降りでき、走行中は補助ステップ83を収納状態にしておけば、障害物と接触して損傷することが生じ難い。 【0011】 また、前記ステップ69の外端部下方で機台7より上方の外側面84に開口部85を形成し、該外側面84より機体内側に設けた取付け部に補助ステップ83を取付けて該補助ステップ83を前記開口部85内に入り込んで収納される収納状態と開口部85の外側下位で前記機台7より下方に張出す張出状態とに切換自在に設けたものなので、補助ステップ83を張出状態にしたときには、補助ステップ83が開口部85の外側下位に張り出し、且つ、機台7より下方に張出すので、地面から補助ステップ83への乗り降りが容易に行える。しかも、そのように設けたものでありながら、補助ステップ83は外側面84より機体内側に設けた取付け部に取付けて、補助ステップ83の収納時には、ステップ69と機台7との間の外側面84に形成した開口部85内に入り込んで収納されるので、従来技術のように補助ステップとその取付け部が機体側面っから外側方に大きく突出しないので、高畦や塀の近くで刈取作業走行をする場合に、機体を畦や塀に近寄せて刈取り作業走行することができ、また、穀稈群の間を割って入って刈取作業走行をする場合に、補助ステップとその取付け部に未刈穀稈がひっかかりにくくなって、刈取作業走行が適確に行える。 【0012】 しかも、補助ステップ83を収納状態に切換操作することのできる第一操作具89と補助ステップ83を張出状態に切換操作することのできる第二操作具87とが、その操作方向および高さの異なるものであるために、これら二つの操作具89,87を取り違える誤操作を起こしにくくなり、また、この第一操作具89と第二操作具87とは、ステップ69より上側であって座席32よりも低い位置に並設されるために、例えば補助ステップ83の切換操作時に操縦者による走行操作が中断されがちになりやすくなり、これによって、路上走行中に誤操作によって補助ステップ83を張り出してしまうことが少なくなり、この補助ステップ83が障害物に衝突して破損するおそれを少なくすることができる。また、刈取作業走行中に誤操作によって補助ステップ83を張り出してしまうことが少なくなり、穀稈群の間を割って入って刈取作業走行をする際にこの補助ステップ83に未刈穀稈をひっかけてしまうことが少なくなり、稈切れによる収穫損失の発生を少なくすることができる。 【0013】 【発明の実施の形態】 この発明の実施の形態を、コンバインを例示して詳細に説明する。 コンバインの機体は、無限軌道帯式の左右の走行装置6,6(1)の上方に機台7を設け、該機台7の上部に、脱穀装置8と穀粒貯留装置9とを並設し、更に操縦部10、エンジン11等を設けて構成する。前記脱穀装置8の前方には刈取装置3を昇降自在に設ける。 【0014】 前記走行装置6,6は、転輪フレ−ム12に軸着した複数の転輪13群、及び走行ミッションケ−ス14から駆動されるホイルスプロケット15,15にクロ−ラ16,16を巻き掛けて構成する。 前記操縦部10は前記機台7前部一側上に配置し、該操縦部10後方下部に前記エンジン11を配置する。 【0015】 そして、前記エンジン11の出力軸より駆動される二重プ−リ型のメイン出力プ−リ17と、前記走行ミッションケ−ス14内側面から機体内側方へ突出する入力軸18に設ける走行入力プ−リ19とにわたって走行伝動ベルト20を巻回する。 【0016】 また、前記機台7上には、前記操縦部10と間隔を置いた他側部位に刈取支持台21を立設する。該刈取支持台21上端部には前記刈取装置3を上下回動自在に横軸支承する。この状態で、前記刈取装置3の駆動入力源である刈取入力プ−リ22は、前記刈取支持台21より機体内側方に配置される。そして、前記走行ミッションケ−ス14外側面から機体外側方へ突出する刈取出力軸23に設ける刈取出力プ−リ24と、前記刈取入力プ−リ22とにわたって刈取伝動ベルト25を巻き掛ける。更に、該刈取伝動ベルト25の張力を緩緊させることにより駆動力の伝達を入り切りする刈取テンションロ−ラ26を配設し、これによって刈取クラッチ27を構成する。 【0017】 また、前記脱穀装置8前方上部には、該脱穀装置8各部への駆動入力源となる脱穀入力プ−リ28を配置する。そして、該脱穀入力プ−リ28と前記メイン出力プ−リ17とにわたって脱穀伝動ベルト29を巻き掛ける。更に、該脱穀伝動ベルト29の張力を緩緊させることにより駆動力の伝達を入り切りする脱穀テンションロ−ラ30を配設し、これによって脱穀クラッチ31を構成する。 【0018】 一方、前記操縦部10においては、座席32の前方に前部操作パネル33を設け、該前部操作パネル33上に操向レバ−34、及びハンドル35を立設する。前記操向レバ−34は、左右方向の傾動により、前記走行ミッションケ−ス14内の左右サイドクラッチギヤ(図示せず)をセンタ−ギヤ(図示せず)に対して係合、離脱操作するもので、これによって、前記左右のホイルスプロケット15,15の駆動を入り切りして機体の操向を行うものである。また、該操向レバ−34を前後方向に傾動することによって、前記刈取装置3を機台7に対して上下動させるよう構成するものである。 【0019】 また、前記操縦部10における前記座席32の機体内側側方には、側部操作パネル36を設ける。そして、該側部操作パネル36には、走行変速レバ−2、刈取クラッチレバ−4、脱穀クラッチレバ−37を立設する。 前記走行変速レバ−2は、前記操縦部10の機体内側壁38に固着したステ−39に前後方向及び左右方向に回動自在に軸着し、該変速レバ−2と一体のア−ム40を、前記走行ミッションケ−ス14の無段変速装置の変速ア−ム41に長さ調整可能ロッド42連結する。この構成により、前記走行変速レバ−2を、略直立状態の中立位置から前方へ傾動させるほど前記無段変速装置が前進高速側に操作され、また、中立位置から後方へ傾動させるほど前記無段変速装置が後進高速側に操作されるものである。 【0020】 また、前記刈取クラッチレバ−4は、前記側部操作パネル36に一体のステ−43に前後方向回動自在に軸着し、該刈取クラッチレバ−4に一体のア−ム44を、前記刈取クラッチ27の刈取テンションロ−ラ26の支持ア−ム45に、長さ調整可能ロッド46及び引張スプリング47を介して連結する。この構成により、前記刈取クラッチレバ−4を後方へ切り換え傾動すると、前記刈取クラッチ27が切り操作されて刈取装置3が停止し、また、前記刈取クラッチレバ−4を前方へ切り換え傾動すると、前記刈取クラッチ27が入り操作されて刈取装置3が駆動するものである。 【0021】 また、前記脱穀クラッチレバ−37は、前記側部操作パネル36に一体のステ−43に対して、前記刈取クラッチレバ−4と同軸に前後方向回動自在に軸着し、該脱穀クラッチレバ−37に一体のア−ム48を、前記脱穀クラッチ31の脱穀テンションロ−ラ30の支持ア−ム49に、長さ調整可能ロッド50及び引張スプリング51を介して連結する。この構成により、前記脱穀クラッチレバ−37を後方へ切り換え傾動すると、前記脱穀クラッチ31が切り操作されて脱穀装置8が停止し、また、前記脱穀クラッチレバ−37を前方へ切り換え傾動すると、前記脱穀クラッチ31が入り操作されて脱穀装置8が駆動するものである。 【0022】 一方、前記側部操作パネル36には、前後方向長孔形状の走行変速レバ−案内溝52、刈取クラッチレバ−案内溝53、脱穀クラッチレバ−案内溝54を設ける。 該走行変速レバ−案内溝52、刈取クラッチレバ−案内溝53、脱穀クラッチレバ−案内溝54は、この順序で前記座席32に近い順に、互いに近接して、互いに平行に設ける。 【0023】 また、前記走行変速レバ−案内溝52は、平面視において、前後方向中間部の前進低速域変速溝55が、これより前方部の前進高速域変速溝56及びこれより後方の後進変速域57よりも前記座席32寄りに偏位した屈曲形状に構成する。そして、該走行変速レバ−案内溝52下方から前記走行変速レバ−2を上方へ突出させて設ける。これにより、前記走行変速レバ−2を、前記前進低速域変速溝55後部の中立位置とすると、前記走行ミッションケ−ス14の無段変速装置は駆動停止状態となり、機体の走行は停止される。また、前記走行変速レバ−2を前記中立位置から前方へ傾動していくと、これに従い、該走行変速レバ−2と一体のア−ム40、長さ調整可能ロッド42を介して前記走行ミッションケ−ス14の無段変速装置の変速ア−ム41が前進高速側に回動操作され、この結果、機体は前進走行を増速していくこととなる。また、前記走行変速レバ−2を、前記中立位置から後方へ傾動していくと、これに従い、該走行変速レバ−2と一体のア−ム40、長さ調整可能ロッド42を介して前記走行ミッションケ−ス14の無段変速装置の変速ア−ム41が低速側に回動操作され、この結果、機体は後進走行を増速していくこととなる。前記走行変速レバ−2が、前記走行変速レバ−案内溝52前後端部にまで傾動された状態が、前進及び後進の最高速となる。このような走行変速操作において、前記走行変速レバ−2は、前記前進低速域変速溝55から、前記前進高速域変速溝56へ回動操作されると、これに伴い、前記走行変速レバ−案内溝52の屈曲形状により、前記刈取クラッチレバ−案内溝53側へ傾倒、接近する。 【0024】 一方、前記刈取クラッチレバ−案内溝53は、平面視直線形状に構成し、下方から前記刈取クラッチレバ−4を上方へ突出させる。前記刈取クラッチレバ−4を前記刈取クラッチレバ−案内溝53後端部に切り換え傾動した状態においては、前記刈取クラッチ27は切り状態となり、刈取装置3は停止状態となる。また、前記刈取クラッチレバ−4を前記刈取クラッチレバ−案内溝53前端部に切り換え傾動すると、該刈取クラッチレバ−4に一体のア−ム44、長さ調整可能ロッド46及び引張スプリング47を介して前記支持ア−ム45が強制回動される。そして、前記刈取テンションロ−ラ26が前記刈取伝動ベルト25に伝動張力を付与する状態となる。これにより、前記刈取クラッチ27が入り状態となり、前記刈取装置3が駆動されるのである。 【0025】 また、前記脱穀クラッチレバ−37、脱穀クラッチレバ−案内溝54においても、前記刈取クラッチレバ−4、刈取クラッチレバ−案内溝53と同様に構成するものである。 しかして、前記刈取クラッチレバ−4の先端部には、把持部を兼ねると共に、前記座席32側、即ち前記走行変速レバ−2側へ屈曲した係合部5を取り付ける。また、該係合部5は、固定ピンPによる位置変更式又は螺子Vによる螺合式により、刈取クラッチレバ−4に対してその長手方向に取付け位置調節可能に構成し、これにより、前記刈取クラッチレバ−4を伸縮調節可能とする。この構成により、前記刈取クラッチレバ−4を前記刈取クラッチレバ−案内溝53前端部に切り換え傾動した状態において、前記係合部5は、前記走行変速レバ−案内溝52の前進高速域変速溝56上方に配置される。また、前記刈取クラッチレバ−4先端部に対する前記係合部5の取付け位置を変更調節することにより、前記前進高速域変速溝56上方における該係合部5の配置位置を前後方向に変更調節することができる。 【0026】 以上の構成による、コンバインの刈取作業について説明する。 作業開始にあたり、エンジン11を駆動して、刈取クラッチレバ−4及び脱穀クラッチレバ−37を前端部へ切り換え傾動し、刈取装置3及び脱穀装置8を駆動する。そして、この状態で走行変速レバ−2を徐々に前方へ傾動して機体を前進増速し、未刈穀稈列に侵入し、刈取を開始する。前記刈取装置3によって刈り取られた穀稈は前記脱穀装置8へ投入されて脱穀処理を受け、脱粒した穀粒は穀粒貯留装置9へ投入され、排藁は脱穀装置8後部から外方へ排出される。 【0027】 このような刈取作業中には、前述のように前記刈取クラッチレバ−4が前端部へ切り換え傾動されている。このため、該刈取クラッチレバ−4先端部に設ける係合部5は、前記走行変速レバ−2の前進高速域変速溝56上方に配置されることになる。従って、前記走行変速レバ−2を前進高速側へ傾動していく際、該走行変速レバ−2は、前記係合部5との当接によりその前方最大傾動角度を規制される。これによって、過大な前進増速を防ぐことができる。また、前記刈取クラッチレバ−4に対する係合部5の取付け位置を変更調節することにより、前記前進高速域変速溝56上方における前記係合部5の配置位置を前後方向に変更調節し、前述の前方最大傾動角度を変更調節することができる。即ち、規制最高速度を任意に変更設定できるのである。 【0028】 また、前記走行ミッションケ−ス14内には、前記無段変速装置から駆動されるセンタ−ギヤ58を、サイドクラッチ軸59に取付ける。そして、前記センタ−ギヤ58に対して左右両側から係合可能なサイドクラッチギヤ60,60を、前記サイドクラッチ軸59に回転自在、及び軸心方向摺動自在に設ける。更に、カウンタ軸61に対して左右のカウンタギヤ62,62を回転自在に設け、該左右のカウンタギヤ62,62を前記左右のサイドクラッチギヤ60,60に常時噛み合わせる。そして、左右のホイル軸63,63内端部に取り付ける左右のホイル駆動ギヤ64,64を、前記左右のカウンタギヤ62,62に常時噛み合わせる。前記左右のホイル軸63,63外端部には前記左右のホイルスプロケット15,15を取り付ける。 【0029】 また、前記左右のサイドクラッチギヤ60,60には、左右のスライドシフタ65,65を係合させる。該左右のスライドシフタ65,65は、前記走行ミッションケ−ス14外部へ突出する左右のシフタ軸66,66内端部に取り付けたシフトア−ム67,67に軸着する。また、前記左右のシフタ軸66,66外端部にはサイドクラッチ操作ア−ム68,68を取り付ける。 【0030】 一方、前記操縦部10のステップ69上には、ブレ−キペダル70を配置する。該ブレ−キペダル70は、踏込面71とア−ム72とから成り、該ア−ム72の基部を前記ステップ69下側面に横軸軸着し、上下回動自在に構成する。前記ア−ム72中間部側面には、第1プ−リ73を横軸軸着する。また、前記ステップ69下側面において、前記ア−ム72上方且つ前記第1プ−リ73後方に該当する部位に、第2プ−リ74を横軸軸着する。また、前記ステップ69下側面において、前記第1プ−リ73上方部位には、係止ステ−75を固着して設ける。更に、前記機台7側の固定部にカウンタ部材76を横軸軸着して設ける。該カウンタ部材76は、上側ア−ム77、下側ア−ム78、及び横側ア−ム79を放射方向に一体的に有する。 【0031】 そして、前記係止ステ−75に操作ワイヤ80の一端部を係止し、該操作ワイヤ80を、前記第1プ−リ73の下側に巻き掛けた後、前記第2プ−リ74の上側に巻き掛けて垂下し、前記カウンタ部材76の横側ア−ム79先端部に係止する。また、前記カウンタ部材76の上側ア−ム77先端部と前記左のサイドクラッチ操作ア−ム68先端部との間、及び前記カウンタ部材76の下側ア−ム78先端部と前記右のサイドクラッチ操作ア−ム68先端部との間を、夫々、連動ロッド81,81によって連結する。 【0032】 また、前記サイドクラッチ軸59両側端部には、前記左右のサイドクラッチギヤ60,60外側部が係合可能なサイドブレ−キ82,82を設ける。 以上の構成により、前記ブレ−キペダル70を踏み込み操作すると、前記ア−ム72の下方回動により前記第1プ−リ73が下降し、該第1プ−リ73と前記第2プ−リ74とが離間する。このとき、前記操作ワイヤ80の一端部と、第2プ−リ74は前記機台7に対して位置不動であるので、結果として、前記操作ワイヤ80の他端部が引き上げられることとなる。これにより、前記横側ア−ム79が上方回動せられ、これに一体の前記上側ア−ム77及び下側ア−ム78が回動し、前記連動ロッド81,81を介して前記サイドクラッチ操作ア−ム68,68を回動させる。これによって、前記左右のスライドシフタ65,65が互いに逆方向へスライドし、前記左右のサイドクラッチギヤ60,60を、前記センタ−ギヤ58から離脱させた後、前記サイドブレ−キ82,82に係合させる。この結果、前記左右のサイドクラッチギヤ60,60以下の伝動が絶たれ、前記走行装置6,6の駆動は停止される。このようなブレ−キ操作は、前述のように、第1プ−リ73、第2プ−リ74を介した操作ワイヤ80の引き力によって行われるため、軽い操作力により、前記ブレ−キペダル70を踏み込み操作できる。 【0033】 また、前記操縦部10には、該操縦部10への乗り降りを容易にするために、補助ステップ83を設ける。該補助ステップ83は、その基部を前記ステップ69外側面84の内壁に軸着し、該外側面84に形成する開口部85から出し入れ回動自在とする。そして、前記補助ステップ83は、中間部に連結した収納ワイヤ86の引き操作により上方回動し、前記ステップ69下方に収納される。また、該補助ステップ83収納位置において、該補助ステップ83回動端部には、張出し操作レバ−(第二操作具)87の下端部外側を当接させる。該張出し操作レバ−87は、中間部を前記ステップ69下面に横軸軸着し、戻しスプリング88の引き力に抗して機体外側方へ回動操作可能に構成する。該張出し操作レバ−87の機体外側方への回動操作により、該張出し操作レバ−87下端部外側に当接していた前記補助ステップ83を外側へ押し、前記開口部85より外方へ張出し回動させる。これによって、該補助ステップ83は使用状態となる。尚、前記補助ステップ83収納状態において、前記収納ワイヤ86のノブ(第一操作具)89は、前記ステップ69より上方に設ける係止部材90に係止しておく。 【0034】 以上の構成により、作業者が操縦部10に搭乗したままで、前記補助ステップ83を容易に出し入れ操作できるものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例における要部の説明用側面図である。 【図2】この発明の一実施例における要部の説明用正面図である。 【図3】この発明の一実施例における要部の説明用平面図である。 【図4】この発明の一実施例における一部の部分説明図である。 【図5】この発明の一実施例における一部の部分説明図である。 【図6】この発明の一実施例におけるコンバインの側面図である。 【図7】この発明の一実施例におけるコンバインの平面図である。 【図8】この発明の実施例における一部の説明用斜視図である。 【図9】この発明の実施例における一部の説明用正面図である。 【図10】この発明の実施例における一部の説明用側面図である。 【符号の説明】 3 刈取装置 6 走行装置 7 機台 8 脱穀装置 9 穀物貯留装置 10 操縦部 32 座席 69 ステップ 83 補助ステップ 87 張出し操作レバ−(第二操作具) 89 ノブ(第一操作具)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成15年6月25日(2003.6.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−240(P2004−240A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月8日(2004.1.8) |
| 【出願番号】 |
特願2003−181322(P2003−181322) |
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