| 【発明の名称】 |
イネ種子の消毒方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】武田 和男
【氏名】木村 教男
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液に、浸種後のイネ種子を催芽させながら浸漬することを特徴とするイネの種子消毒方法。 【請求項2】 酢酸水溶液中の酢酸濃度が0.001〜0.2重量%であることを特徴とする請求項1記載のイネ種子の消毒方法。 【請求項3】 刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液に、浸種後のイネ種子を催芽させながら浸漬する時間が12〜48時間であることを特徴とする請求項1又は2のイネ種子の消毒方法。 【請求項4】 刺激性辛味成分を有する植物性香辛材が、芥子由来の植物性香辛物であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のイネ種子の消毒方法。 【請求項5】 刺激性辛味成分を有する植物性香辛材が、山葵由来の植物性香辛物であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のイネ種子の消毒方法。 【請求項6】 芥子由来の植物性香辛物が、粉末状からし又はペースト状からしであることを特徴とする請求項4記載のイネ種子の消毒方法。 【請求項7】 山葵由来の植物性香辛物が、粉末状わさび、ペースト状わさび又は摩り下ろしわさび汁であることを特徴とする請求項5記載のイネ種子の消毒方法。 【請求項8】 刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液からなることを特徴とするイネ種子の消毒液剤。 【請求項9】 刺激性辛味成分を有する粉状の植物性香辛材及び粉末状の酢酸を含有することを特徴とするイネ種子の消毒粉剤。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、イネ種子の消毒方法等に関する。 【背景技術】 【0002】 水稲栽培においては発芽をそろえ種子伝染性病害を防除するために、播種前にイネ種子を薬剤により消毒(種子消毒処理)した後、浸種処理、続いて催芽処理が行われている。 【0003】 【特許文献1】特開2000−86414 【特許文献2】特開平6−227930 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、イネ種子を薬剤により消毒しても、当該薬剤が抗菌力に比べて殺菌力に劣るとか、当該薬剤に耐性を有する病原菌が存在する等の原因が複数重なり、イネの育苗期における種子伝染性病害の発生を必ずしも十分に抑制することができない場合があった。 また、芥子、山葵等の成分及び酢酸が抗菌活性を有することは古くから知られているが、当該成分及び酢酸は、極めて強い刺激性や植物に対して強い薬害等を発生させる性質等を有するために、その利用方法は限られており、今までにイネ種子の種子消毒剤としての使用については何らの報告もなされていない。 【課題を解決するための手段】 【0005】 このような状況下、本発明者らは、イネの育苗期における種子伝染性病害の発生を抑制するイネ種子の消毒方法について種々鋭意検討した結果、刺激性辛味成分を有する植物性香辛材及び酢酸を限定された時期に使用することにより、イネの育苗期における種子伝染性病害の発生を十分に抑制することができることを見出し、本発明に至った。 【0006】 即ち、本発明は、 1.刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液に、浸種後のイネ種子を催芽させながら浸漬することを特徴とするイネの種子消毒方法(以下、本発明方法と記すこともある。); 2.酢酸水溶液中の酢酸濃度が0.001〜0.2重量%であることを特徴とする前項1記載のイネ種子の消毒方法; 3.刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液に、浸種後のイネ種子を催芽させながら浸漬する時間が12〜48時間であることを特徴とする前項1又は2のイネ種子の消毒方法; 4.刺激性辛味成分を有する植物性香辛材が、芥子由来の植物性香辛物であることを特徴とする前項1、2又は3記載のイネ種子の消毒方法; 5.刺激性辛味成分を有する植物性香辛材が、山葵由来の植物性香辛物であることを特徴とする前項1、2又は3記載のイネ種子の消毒方法; 6.芥子由来の植物性香辛物が、粉末状からし又はペースト状からしであることを特徴とする前項4記載のイネ種子の消毒方法; 7.山葵由来の植物性香辛物が、粉末状わさび、ペースト状わさび又は摩り下ろしわさび汁であることを特徴とする前項5記載のイネ種子の消毒方法; 8.刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液からなることを特徴とするイネ種子の消毒液剤(以下、本液剤と記すこともある。); 9.刺激性辛味成分を有する粉状の植物性香辛材及び粉末状の酢酸を含有することを特徴とするイネ種子の消毒粉剤(以下、本粉剤と記すこともある。); 等を提供するものである。 【発明の効果】 【0007】 本発明方法により、イネの育苗期に発生する種子伝染性病害を十分に抑制することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明方法は、刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液に、浸種後のイネ種子を催芽させながら浸漬することを特徴とする。 【0009】 本発明方法に用いられるイネ種子は、浸種処理をしたものである。イネ種子の浸種処理は、一般に行われている浸種処理でよく、通常、水温約10〜30℃の水に積算水温(毎日の水温の積算)が80〜120℃程度となる日数の間、イネ種子を浸漬する処理である。 【0010】 本発明方法に用いられる酢酸水溶液は、酢酸を含有する液であればよく、例えば、氷酢酸の水溶液、食酢(合成酢、醸造酢)の水希釈液等があげられる。当該酢酸水溶液の酢酸濃度は、通常、0.001〜0.2重量%、好ましくは0.005〜0.15重量%、より好ましくは0.005〜0.05重量%の範囲である。 【0011】 本発明方法において用いられる「刺激性辛味成分を有する植物性香辛材」(以下、本植物性香辛材と記すこともなる。)としては、例えば、芥子、山葵等由来の植物性香辛物をあげることができる。芥子の種類としては、和からし(Brassica juncea)、黒からし(Brassica nigra)、洋からし(Sinapis alba)等があげられる。また山葵の種類としては、本わさび(Wasabia japonica)、西洋わさび(Armoracia rusticana)等があげられる。 芥子、山葵等由来の植物性香辛物は、例えば、粉末状のものやペースト状のものを用いることができ、これらを水に均一に懸濁又は溶解して使用するとよい。粉末状のものとしては、例えば、凍結乾燥物、市販の粉わさびまたは粉からし等の乾燥物をあげることができる。ペースト状のものとしては、摩り下ろしたものや粉末状のものを水で練った後に加工したもの等をあげることができる。さらに、山葵については、根わさびを摩り下ろした後に得られる摩り下ろし汁を刺激性辛味成分を有する植物性香辛材として使用してもよい。 刺激性辛味成分を有する植物性香辛材は、上記のような植物性香辛物を少なくとも1種類を含むものであればよいが、複数種類を混合したものでもよい。 本発明方法に用いられる刺激性辛味成分を有する植物性香辛材には、必要に応じて、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等の界面活性剤を適量含有させていてもよい。 【0012】 本発明方法において用いられる 刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液は、通常、酢酸水溶液に植物性香辛材を、酢酸水溶液の量に対して、例えば、0.01〜4重量%の割合で含有させることがよい。粉末状のものを用いる場合には、通常、酢酸水溶液に植物性香辛材を、例えば、0.02〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%の割合で含有させることがよい。ペースト状のものを用いる場合には、通常、酢酸水溶液に植物性香辛材を、酢酸水溶液の量に対して、例えば、0.04〜4重量%、好ましくは0.05〜1重量%の割合で含有させることがよい。根わさびの摩り下ろし汁を用いる場合には、酢酸水溶液に植物性香辛材を、酢酸水溶液の量に対して0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%の割合で含有させることがよい。 【0013】 本発明方法において用いられる刺激性辛味成分を有する植物性香辛材を含有する酢酸水溶液の調製方法としては、例えば、所定濃度の酢酸水溶液に植物性香辛材を、前記のような所定濃度になるように加え、よく混合する方法があげられるが、一旦、高濃度の混合物を調製した後、水で希釈することにより再調製する方法もあげられる。 【0014】 本発明において、本液剤にイネ種子を浸漬する際の温度は、通常、25〜40℃の範囲であり、より催芽を促進させる点から好ましくは28〜35℃の範囲である。 【0015】 本発明において、本液剤にイネ種子を浸漬する際の本液剤の量は、イネ種子が浸漬できる量であればよく、通常、イネ種子の重量に対して約1〜3倍量である。本液剤にイネ種子を浸漬する際の浸漬時間は、イネ種子を浸漬する際の温度にもよるが、イネ種子は均一にハト胸状態になる程度まで、通常、12〜48時間の範囲である。このために、通常、催芽も同時に行うことになる。 【0016】 本発明方法により種子消毒と同時に催芽されたイネ種子は直ぐに播種される。播種は、通常、30cm×60cmのイネ育苗箱に乾燥した籾量で80g〜250gの範囲内の量で行うとよい。通常、催芽させたイネ種子を土壌表面に撒き、当該イネ種子が隠れる程度に覆土する。 播種されたイネ種子は、約30℃で2〜3日間多湿度条件下に放置すると出芽する。この育苗箱を約20〜30℃の条件で2週間〜4週間程度生育させることにより移植可能な苗に生育させる。尚、移植時のイネ苗の生育ステージは地域により大きく異なるが、乳苗移植では1.5葉期程度、中苗移植では2.5葉期程度、成苗移植では3.5葉期程度である。なお、出芽から移植可能時期までの期間が育苗期と呼ばれる期間である。 【0017】 本発明方法により種子消毒されたイネ種子の場合には、イネの育苗期間に発生する種子伝染性病害の発生が十分に抑制される。かかる種子伝染性病害としては、褐条病、苗立枯細菌病、ばか苗病、苗立枯病、苗いもち、ごま葉枯れ病、もみ枯細菌病菌による苗腐敗症等があげられる。 【実施例】 【0018】 以下、試験例等により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。 【0019】 まず、本液剤の製造を下記の製造例に示す。 【0020】 製造例1 1gの食酢及び0.25gの粉末状わさびを容器に計り取った後、これらに水を加えて全体で100mlにする。その後十分に撹拌混合し、0.25%の山葵及び1%食酢を含有する本液剤(酢酸濃度としては約0.04%)を得る。 【0021】 製造例2 1gの食酢及び0.25gの粉末状からしを容器に計り取った後、これらに水を加えて全体で100mlにする。その後十分に撹拌混合し、0.25%の芥子及び1%食酢を含有する本液剤(酢酸濃度としては約0.04%)を得る。 【0022】 製造例3 1gの食酢及び0.25gのペースト状わさびを容器に計り取った後、これらに水を加えて全体で100mlにする。その後十分に撹拌混合し、0.25%の山葵及び1%食酢を含有する本液剤(酢酸濃度としては約0.04%)を得る。 【0023】 製造例4 1gの食酢及び0.25gのペースト状からしを容器に計り取った後、これらに水を加えて全体で100mlにする。その後十分に撹拌混合し、0.25%の芥子及び1%食酢を含有する本液剤(酢酸濃度としては約0.04%)を得る。 【0024】 製造例5 100gの根わさびを摩り下ろした後にガーゼでろ過して、絞り汁を摩り下ろしわさび汁として得る。1gの食酢及び0.25mlの摩り下ろし汁を容器に計り取った後、これらに水を加えて全体で100mlにする。その後十分に撹拌混合し、0.25%食酢を含有するの本液剤(酢酸濃度としては約0.04%)を得る。 【0025】 製造例6 粉末状わさび25重量部、粉末酢酸(酢酸41%含有)10重量部、ソルポール5060 4重量部、エマール10パウダー 2重量部、勝光山SPクレー 59重量部を混合し、水和剤を得る。 【0026】 次に本液剤を用いた病害防除についての試験例を示す。 【0027】 試験例1 もみ枯細菌病菌に汚染されたイネ種子(イネの開花期に108cfu/ml程度の病原菌の懸濁液をイネの花に40L/10a程度散布することで、人工的に病原菌に感染させ、通常のイネの収穫方法に基づいて収穫したイネ種子を汚染籾として利用した。)7gを、イネ種子の重量(g)の2倍量相当の水(水温15℃)に4日間浸漬した(浸種処理)。次いで、当該イネ種子を、所定濃度に希釈した穀物酢に、所定濃度になるように市販の粉わさびを添加することにより調製された本液剤に、34℃で24時間浸漬し催芽させた(催芽期処理)。尚、比較としてイネ種子を浸種前薬液処理(即ち、催芽させることなくイネ種子を薬液に浸漬した方法)した後、催芽する方法も同時に行った。このようにして催芽されたイネ種子を育苗箱に播種した後、34℃で3日間放置することにより出芽させ、さらに約20〜30℃のガラス温室内で20日間生育させることにより苗に生育させた。調査の際には、生育したイネ苗を観察し、枯死苗数、重症苗数(罹病苗中、草丈が健全苗の1/2以下のもの)、軽症苗数(罹病苗中、草丈が健全苗の1/2以上のもの)及び無発病苗数を数え、下記の式により発病度を求め、防除価を算出した。 【0028】 [数式1] 発病度(%)=100×{3×(枯死苗数)+2×(重症苗数)+1×(軽症苗数)}/[3×{(枯死苗数)+(重症苗数)+(軽症苗数)+(無発病苗数)}] 【0029】 [数式2] 防除価(%)=100×[1-{(処理区の発病度)/(無処理区の発病度)}) 【0030】 結果を表1に示す。表1から明らかなように、本発明方法は、もみ枯細菌病菌による苗腐敗症に対して高い防除効果を有していることが確認された。 【0031】 【表1】
*無処理における防除価(%)の欄にあるカッコ内の数値は、発病度を示した。**酢酸濃度として 【0032】 試験例2 もみ枯細菌病菌に汚染されたイネ種子(イネの開花期に108cfu/ml程度の病原菌の懸濁液をイネの花に40L/10a程度散布することで、人工的に病原菌に感染させ、通常のイネの収穫方法に基づいて収穫したイネ種子を汚染籾として利用した。)7gを、イネ種子の重量(g)の2倍量相当の水(水温15℃)に4日間浸漬した(浸種処理)。次いで、当該イネ種子を、所定濃度に希釈した穀物酢に、所定濃度になるように市販の粉わさびを添加することにより調製された本液剤に、34℃で24時間浸漬し催芽させた(催芽期処理)。 このようにして催芽されたイネ種子を育苗箱に播種した後、34℃で3日間放置することにより出芽させ、さらに約20〜30℃のガラス温室内で27日間生育させることにより苗に生育させた。調査の際には、生育したイネ苗を観察し、枯死苗数、重症苗数(罹病苗中、草丈が健全苗の1/2以下のもの)、軽症苗数(罹病苗中、草丈が健全苗の1/2以上のもの)及び無発病苗数を数え、前記の式([数式1],[数式2])により発病度を求め、防除価を算出した。尚、期待値はコルビーの計算式([数式3]参照:AとBは2種の化合物の、それぞれの防除価(%)を示す。)より算出した。 【0033】 [数式3] コルビーの計算式:期待値(%)=A+(100−A)B/100 【0034】 結果を表2に示す。表2から明らかなように、本発明方法は、もみ枯れ細菌病菌による苗腐敗症に対して高い防除効果を有していることが確認された。また、粉わさびを穀物酢液に添加することで、粉わさび又は穀物酢のそれぞれ単剤処理の防除効果からは予測できないほど高い防除効果が引き出されていることも確認された。 【0035】 【表2】
*無処理における防除価(%)の欄にあるカッコ内の数値は、発病度を示した。**酢酸濃度として 【0036】 試験例3 ばか苗病菌に汚染されたイネの自然感染種子7gを、イネ種子の重量(g)の2倍量相当の水(水温15℃)に3日間浸漬した(浸種処理)。次いで、当該イネ種子を所定濃度に希釈した穀物酢に、所定濃度になるように市販の粉西洋わさびを添加することにより調製された本液剤に、30℃で24時間浸漬し催芽させた(催芽期処理)。このようにして催芽されたイネ種子を育苗箱に播種した後、30℃で3日間放置することにより出芽させ、さらに約20〜30℃のガラス温室内で17日間生育させることにより苗に生育させた。調査の際には、生育したイネ苗を観察し、徒長した発病苗数と無発病苗数とを数え、下記の式により発病苗率を求め、防除価を算出した。 【0037】 [数式4] 発病苗率(%)=[(発病苗数)/{(発病苗数)+(無発病苗数)}]×100 【0038】 [数式5] 防除価(%)=100×[1-{(処理区の発病苗率)/(無処理区の発病苗率)}] 【0039】 結果を表2に示す。表2から明らかなように、本発明方法は、ばか苗病に対して高い防除効果を有していることが確認された。 【0040】 【表3】
*無処理における防除価(%)の欄にあるカッコ内の数値は、徒長苗率を示した。 **酢酸濃度として 【0041】 試験例4 イネ褐条病菌に汚染されたイネ種子(イネの開花期に108cfu/ml程度の病原菌の懸濁液をイネの花に40L/10a程度散布することで、人工的に病原菌に感染させ、通常のイネの収穫方法に基づいて収穫したイネの種子を汚染籾として利用した。)7gのイネ種子を、イネ種子の重量(g)の2倍量相当の水(水温15℃)に3日間浸漬した(浸種処理)。次いで当該イネ種子を所定濃度に希釈した穀物酢に、所定濃度になるように市販の生からしを添加することにより調製された本液剤に、32℃で24時間浸漬し催芽させた。 このようにして催芽されたイネ種子を育苗箱に播種した後、30℃で4日間放置することにより出芽させ、さらに約20〜30℃のガラス温室内で21日間生育させさせることにより苗に生育させた。調査の際には、生育したイネ苗を観察し、発病苗数と無発病苗数とを数え、下記の式([数式6]、[数式7])により発病苗率を求め、防除価を算出した。 【0042】 [数式6] 発病苗率(%)%=[(発病苗数)/{(発病苗数)+( 無発病苗数)}]×100 【0043】 [数式7] 防除価(%)=100×[1-(処理区の発病苗率)/( 無処理区の発病苗率)] 【0044】 結果を表4に示す。表4から明らかなように、本発明方法は、イネ褐条病に対して高い防除効果を有していることが確認された。 【0045】 【表4】
*無処理における防除価(%)の欄にあるカッコ内の数値は、発病度を示した。**酢酸濃度として 【0046】 試験例5 下記の供試細菌に汚染されたイネ種子15gを、イネ種子重量の3倍量の水(水温18℃)に5日間浸漬した(浸種処理)。次いで、製造例6で製造された水和剤を所定濃度に希釈することにより本液剤を調製した。 浸種処理後の当該種子を、調製された本液剤に、34℃で24時間浸漬し催芽させた(催芽期処理)。このようにして催芽されたイネ種子を直径9cmのプラスティックカップに播種した後、これに覆土し、約20〜26℃のガラス温室内で約3週間生育させることにより苗に生育させた。調査の際には、発病苗数と無発病苗数とを数え、前述の式([数式6]、[数式7])により発病苗率を求め、防除価を算出した。 尚、汚染されたイネ種子は、供試細菌の培養液(108cfu/ml程度)に未汚染もみを浸漬した後、当該もみをアスピレータ−で減圧にしながら乾燥させることにより調製された。そして、それぞれの試験において用いられた汚染されたイネ種子は、未汚染もみを混合することによって下記の汚染籾率になるように調製してから用いられた。 (1)褐条病試験及び籾枯れ細菌病試験:汚染籾率50% (2)苗立枯細菌病試験:汚染籾率5% 結果を表5に示す。表5から明らかなように、本発明方法は、褐条病、籾枯れ細菌病及び苗立枯細菌病に対して高い防除効果を有していることが確認された。 【0047】 【表5】
*無処理における防除価(%)の欄にあるカッコ内の数値は、発病苗率を示した 【産業上の利用可能性】 【0048】 本発明方法により、イネの育苗期に発生する種子伝染性病害を十分に抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391001619 【氏名又は名称】長野県 【識別番号】000002093 【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成16年3月22日(2004.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093285 【弁理士】 【氏名又は名称】久保山 隆
【識別番号】100113000 【弁理士】 【氏名又は名称】中山 亨
【識別番号】100119471 【弁理士】 【氏名又は名称】榎本 雅之
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| 【公開番号】 |
特開2004−305210(P2004−305210A) |
| 【公開日】 |
平成16年11月4日(2004.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−82147(P2004−82147) |
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