| 【発明の名称】 |
施肥装置付き乗用型田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】園田 義昭 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】松村 哲也 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】中尾 康也 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】須田 健一 【住所又は居所】山形県酒田市両羽町332番地 株式会社斎藤農機製作所内
【氏名】浅藤 昌伸 【住所又は居所】山形県酒田市両羽町332番地 株式会社斎藤農機製作所内
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| 【要約】 |
【課題】畦からのペースト肥料及び予備苗の補給を容易迅速に行えるようにする。
【解決手段】走行機体の前端部にペースト肥料を収納する肥料タンク21と予備苗のせ台3bとを設け、肥料タンク21と予備苗のせ台3bとを、作業位置に設定した状態と、作業位置よりも走行機体前側の補給位置とに亘って前後位置変更自在に構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に苗植付装置を昇降操作自在に連結するとともに、苗植付装置に複数本のペースト施肥ノズルを備えてある施肥装置付き乗用型田植機であって、 走行機体の前端部にペースト肥料を収納する肥料タンクと予備苗のせ台とを設け、前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、作業位置に設定した状態と、前記作業位置よりも前記走行機体前側の補給位置とに亘って前後位置変更自在に構成してある施肥装置付き乗用型田植機。 【請求項2】 前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、夫々、別個に位置変更可能に構成してある請求項1記載の施肥装置付き乗用型田植機。 【請求項3】 前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、一体で位置変更可能に構成してある請求項1記載の施肥装置付き乗用型田植機。 【請求項4】 前記肥料タンクを前記予備苗のせ台の下方に配置してある請求項1〜3の内のいずれか一つに記載の施肥装置付き乗用型田植機。 【請求項5】 前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、平面視において重ならない状態に配置されている請求項1〜3の内のいずれか一つに記載の施肥装置付き乗用型田植機。 【請求項6】 前記肥料タンクを前記作業位置と前記補給位置とで位置固定するロック具を設け、前記ロック具をロック状態と解除状態とに切換えるロック操作部を、前記走行機体の前方側に延出して設けてある請求項1〜5の内のいずれか一つに記載の施肥装置付き乗用型田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、走行機体の後部に苗植付装置を昇降操作自在に連結するとともに、苗植付装置に複数本のペースト施肥ノズルを備えてある施肥装置付き乗用型田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】 上記乗用型田植機において、従来、エンジンボンネットの横側方に肥料タンクとその上方に予備苗載せ台とを配置し、肥料タンクをエンジンボンネットの横側方に位置する作業位置から機体前方側に移動させて、畦等から肥料を補給することを容易に行える構成を採るものがあった(例えば、特許文献1)。 一方、ペースト施肥装置を搭載せずに、予備苗載せ台を有している田植機においては、その予備苗載せ台をエンジンボンネットの横側方に位置する作業位置から機体前方側に移動して苗補給位置に切り換わる構成のものがあった(例えば、特許文献2)(例えば特許文献3) 【0003】 【特許文献1】 特開2002−233216号公報(段落番号〔0056〕、図14) 【特許文献2】 実開平3−117409号公報(実用新案登録の請求の範囲、第1図) 【特許文献3】 実公平2−32006号公報(公報第3頁の第5欄の第19行〜第30行、第1図及び第2図) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 上記従来技術においては、予備苗のせ台のみを有する田植機においては、その予備苗のせ台を苗補給の為に位置変更可能に構成するものがあるが、予備苗のせ台と肥料タンクとを共に有する構成においては、予備苗のせ台を苗補給位置に移動させる構成は示されていない。 したがって、畦より補給作業を行う場合に、ペースト肥料の補給は容易に行うことができるが、苗については容易には行えない構成となっており、実際上不便を来たしていた。 本発明の目的は、ペースト肥料の供給を迅速容易にできるだけでなく、予備苗の補給作業も同様に畦より容易迅速に行える施肥装置付き乗用型田植機を得ることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 請求項1による発明の構成、作用、効果は次のとおりである。 【0006】 〔構成〕 走行機体の後部に苗植付装置を昇降操作自在に連結するとともに、苗植付装置に複数本のペースト施肥ノズルを備えてある施肥装置付き乗用型田植機であって、 走行機体の前端部にペースト肥料を収納する肥料タンクと予備苗のせ台とを設け、前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、作業位置に設定した状態と、前記作業位置よりも前記走行機体前側の補給位置とに亘って前後位置変更自在に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0007】 〔作用〕 ペースト肥料の補給を行うについて、肥料タンクを走行機体前側の補給位置に移動させることによって、畦より行うことができるので、ペースト肥料の補給を容易迅速に行える点を維持している。 これに加えて、予備苗のせ台についても走行機体前側の補給位置に移動させることができるので、ペースト肥料の投入と同じように、畦より容易迅速に補給作業を行うことができる。 【0008】 〔効果〕 ペースト肥料を畦より補給する際に、予備苗の補給も同時に行うことができるので、作業が容易迅速に行えるだけでなく、同時に行うことができる作業能率の向上を図ることができる。 【0009】 請求項2による発明の構成、作用、効果は次のとおりである。 【0010】 〔構成〕 請求項1による発明の構成において、前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、夫々、別個に位置変更可能に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0011】 〔作用〕 肥料タンクと予備苗のせ台とを走行機体前側の補給位置に移動させることができるので、畦からの補給作業を容易迅速に行うことができるものでありながら、肥料タンクと予備苗のせ台とを個別に移動させることができるので、肥料タンクの補給用投入口や予備苗のせ台の補給部位が、作業位置においては相手側の存在によって補給作業が困難な位置にあったとしても、両者を個別で移動させることができるので、前記した補給用投入口や補給部位を、相手側との干渉の無い位置に設定できる。 【0012】 〔効果〕 これによって、補給口との設置位置に制約が少なくなり、補給作業に制約をうけることなく、肥料タンクや予備苗のせ台の設計製作が行える。 【0013】 請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0014】 〔構成〕 請求項1による発明の構成において、前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、一体で位置変更可能に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0015】 〔作用〕 肥料タンクと予備苗のせ台とを一体で補給位置に切換えることができるので、切換作業を一回で行うことができる。 【0016】 〔効果〕 補給位置に切換える際に、切換作業を2度行う必要がなく、切換作業自体の能率化を図ることができる。 【0017】 請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0018】 〔構成〕 請求項1〜3の内のいずれか一つに記載の発明において、前記肥料タンクを前記予備苗のせ台の下方に配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0019】 〔作用〕 肥料タンク自体は、ペースト肥料を貯留する為に、予備苗のせ台に比べると重量のあるものとなるので、機体バランスを良好にする面より、重料のある肥料タンクを予備苗のせ台の下方に配置してある。 【0020】 〔効果〕 したがって、機体バランスの崩れを抑える機器配置を採ることができるので、作業走行時の操縦性を確保できるとともに、ローリング作動により左右植付条の植付深さが異なる等の植付不良を招来する事態を抑制できる。 しかも、予備苗のせ台と肥料タンクとを横並び状態に設ける場合に比べて左右方向で占有するスペースを小さくでき、走行機体の機体幅を小さくできる。 【0021】 請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0022】 〔構成〕 請求項1〜4のいずれか1項による発明の構成において、前記肥料タンクと前記予備苗のせ台とを、平面視において重ならない状態に配置されている点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0023】 〔作用効果〕 つまり、相手側の存在に邪魔されることなく、予備苗及びペースト肥料の補給作業を行うことができる。 【0024】 請求項6による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0025】 〔構成〕 請求項1〜5のいずれか1項による発明の構成において、前記肥料タンクを前記作業位置と前記補給位置とで位置固定するロック具を設け、前記ロック具をロック状態と解除状態とに切換えるロック操作部を、前記走行機体の前方側に延出して設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0026】 〔作用効果〕 走行機体の前方側の畦よりペースト肥料を補給する際に、その畦に位置した状態で、作業者が自身の手前側に位置する状態で延出されるロック用操作部を握り操作できるので、ロック操作及びロック解除操作を補給作業に携わる作業者の意思で任意に行うことができる、操作性の向上を達成できる。 【0027】 【発明の実施の形態】 図1、図2に示すように、左右一対の操向及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在な後車輪2、原動部の両横側に位置する予備苗収容装置3、運転座席4を有する運転部のそれぞれを備えた走行機体の機体フレーム5の後端部にリンク機構6を介して苗植付装置10を連結するとともに、走行機体から回転軸7によって苗植付装置10に動力伝達するように構成し、かつ、リンク機構6をリフトシリンダ8によって機体フレーム5に対して上下に揺動操作することによって苗植付装置10を昇降操作するように構成してある。走行機体の原動部の両横側に配置した肥料タンク21、苗植付装置10に設けた複数本の側条施肥ノズル22を有する側条施肥装置20と、走行機体の運転座席4の横側に配置した肥料タンク31、苗植付装置10に設けた複数本の深層施肥ノズル32を有する深層施肥装置30を備えさせて、もって、6条用施肥装置付き乗用型田植機を構成してある。 この施肥装置付き乗用型田植機は、走行機体を走行させることにより、苗植付装置10によって複数条の苗植付けを行い、この苗植付け作業を行うと同時に側条施肥装置20と深層施肥装置30とによってペースト肥料を圃場に供給していく施肥作業ができるものであり、詳しくは次の如く構成してある。 【0028】 図1、図3などに示すように、苗植付装置10は、植付け機体フレームを形成するとともに植付け機体の横方向に並んでいる複数個の植付け伝動ケース11それぞれの後端部の両横側に苗植付け機構12を駆動自在に取付け、この複数の苗植付機構12に各別に供給するマット状苗を機体横方向に並べて載置する苗載置部を備えた苗載せ台13を、植付け機体の前部の上側に機体横方向に摺動自在に取付けるとともに苗植付機構12が苗植え運動を行うのに連動して機体横方向に往復移送されて各苗植付機構12に苗供給するように構成し、植付け機体の下部に植付け機体の横方向に並ぶ複数個の接地フロート14を取付けることによって構成してある。 【0029】 図4などに示すように、側条施肥装置20は、走行機体に設けた前記左右一対の肥料タンク21と、この両肥料タンク21の肥料排出部に可撓性パイプなどで成る肥料供給管路24によって肥料取入れ部が接続している状態で、走行機体の後部における横一端側の運転座席4より後側に位置する部分に走行機体の横方向に並んで位置している複数個の側条施肥ポンプ23と、この複数個の側条施肥ポンプ23の吐出側に肥料供給ホース25によって各別に接続している状態で苗植付装置10に位置する複数本の側条施肥ノズル22とによって構成してある。複数本の側条施肥ノズル22は、苗植付装置10の各苗植付機構12の横側近くに1本ずつ位置するように配置して、かつ、先端側が接地フロート14の底面より下方に突出して圃場の泥土内に入り込むようにして接地フロート14に取付けてある。 【0030】 図4などに示すように、深層施肥装置30は、走行機体に設けた前記肥料タンク31と、この肥料タンク31の肥料排出部に可撓性パイプで成る肥料供給管路34によって肥料取入れ側が接続している状態で、走行機体の後部の前記側条施肥ポンプ23が位置する側とは反対側の横側の運転座席4より後側に位置する部分に走行機体の横方向に並んでいる複数個の深層施肥ポンプ33と、この複数個の深層施肥ポンプ33の吐出側に肥料供給ホース67によって各別に接続している状態で苗植付装置10に位置する複数本の深層施肥ノズル32とによって構成してある。複数本の深層施肥ノズル32は、苗植付装置10の苗植付け予定箇所どうしの間に1本ずつ位置するように配置して、かつ、先端側が接地フロート14の底面より下方に突出して圃場の泥土内に前記側条施肥ノズル22より深く入り込むようにして接地フロート14に取付けてある。 【0031】 側条施肥ポンプ23を複数本の側条施肥ノズル22に各別に接続している複数本の前記肥料供給ホース25は、走行機体と苗植付装置10との間において1本のコルゲートチューブによって纏めて束にするとともにカバーしてある。深層施肥ポンプ33を複数本の深層施肥ノズル32に各別に接続している複数本の前記肥料供給ホース67は、走行機体と苗植付装置10との間において1本のコルゲートチューブによって纏めて束にするとともにカバーしてある。 【0032】 これにより、側条施肥装置20も深層施肥装置30も、肥料タンク21,31にペースト肥料を投入しておくと、この肥料を各施肥ポンプ23,33によって肥料タンク21,31から取り出して施肥ノズル22,32に供給し、苗植付装置10の各苗植付機構12が苗植付けする箇所の近くの泥土内に施肥ノズル22,32によってこのノズル22,32の突入深さによって決まる深さで供給する。側条施肥装置20は、苗植付装置10の複数個の苗植付機構12による複数条の植付け苗それぞれの横側近くに肥料供給し、深層施肥装置30は、苗植付装置10による植付け苗どうしの間に、深層施肥ノズル32と側条施肥ノズル22の接地フロート14から下方に突出する長さの差によって、側条施肥装置20より深い箇所に肥料供給する。 【0033】 図1、図5、図6などに示すように、複数個の側条施肥ポンプ23も、複数個の深層施肥ポンプ33も、肥料取入れ筒部54の軸芯が走行機体の横向きになり、吐出部41の付いている方が後向きになる姿勢で走行機体の横方向に一列に並ぶように配置し走行機体の機体フレーム5の後部に座席支持部材60を介して固定されているポンプ台61に各ポンプ23,33を取付けボルトによって固定することによって、走行機体に取付けてある。 【0034】 図5、図6などに示すように、側条施肥ポンプ23においても、深層施肥ポンプ33においても、隣接し合う一対のポンプ23,33の肥料取入れ筒部54どうしを直接に接続して連通させてある。ポンプ列の両端に位置するポンプ23,33の肥料取入れ筒部54に取付けた筒体51が備えているフランジどうしにわたって取付けた連結ロッド52と、この連結ロッド52の一端側に装着したナットとによる締め付け力によって、各ポンプ23,33の肥料取入れ筒部54を連結状態に締め付け固定してある。前記一対の筒体51の一方に肥料タンク21,31からの肥料供給管路24,34を接続して各ポンプ23,33の肥料取入れ筒部54を肥料タンク21,31に連通させ、他方の筒体51にキャップ53を取付けてある。 【0035】 各側条施肥ポンプ21も、各深層施肥ポンプ31も、走行機体の前部に位置するミッションケース70の出力軸の回動力を前記回転軸7に伝達する回転軸75の回動力を図1、図5、図6に示す伝動構造によってポンプ駆動軸55に伝達することによって駆動するようにしてある。 すなわち、側条施肥ポンプ21のための伝動構造は、前記回転軸75の途中に一体回転自在に取付けたチェーンスプロケットに巻回している入力チェーン81と、走行機体の座席支持部材60に取付けた支持部材62によって一端側が回動自在に支持され、ポンプ台61の支柱部61aに取付けた支持部材63によって他端側が回動自在に支持されているとともに一端に前記入力チェーン81が巻回している機体前後向きの伝動軸82と、この伝動軸82の他端側に巻回している伝動チェーン83と、この伝動チェーン83が入力軸56aに巻回しているとともに前記ポンプ台61の変速装置支持部61cに固定してある側条変速装置56と、この側条変速装置56の出力軸56bをこの側条変速装置56の最も近くに位置する側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸55に備えてあるポンプクラッチ100の入力側回転体に連動連結しているポンプ駆動チェーン84と、隣接し合う一対の側条施肥ポンプ23のポンプクラッチ100の入力側回転体どうしを連動連結しているポンプ駆動チェーン85と、各側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸55に備えてある噛合い式の前記ポンプクラッチ100とによって構成してある。 【0036】 深層施肥ポンプ33のための伝動構造は、前記入力チェーン81と、前記伝動軸82と、この伝動軸82の他端側に巻回している伝動チェーン91と、この伝動チェーン91が入力軸57aに巻回しているとともに前記ポンプ台61の変速装置支持部61cに固定してある深層変速装置57と、この深層変速装置57の出力軸57bをこの深層変速装置57の最も近くに位置する深層施肥ポンプ33のポンプ駆動軸55に備えてあるポンプクラッチ100の入力側回転体に連動連結しているポンプ駆動チェーン92と、隣接し合う一対の深層施肥ポンプ33のポンプクラッチ100の入力側回転体どうしを連動連結しているポンプ駆動チェーン93と、各深層施肥ポンプ33のポンプ駆動軸55に備えてある噛合い式の前記ポンプクラッチ100とによって構成してある。 【0037】 図4に示すように、前記左右一対の肥料タンク21から各側条施肥ポンプ23に肥料供給する前記肥料供給管路24は、左側の肥料タンク21と右側の肥料タンク21のうち、エンジン排気マフラー71から遠くに位置する方の肥料タンク21の肥料排出部から走行機体の前ステップ72の後端側の下方に入り、走行機体の運転ステップ73の横一端側の下方に位置するエンジン燃料タンク74の両横側のうちの機体内側の横側を通って走行機体の機体メインフレームの後端部の横外側に至り、この部位から側条施肥ポンプ列の端に上昇してポンプ列の端のポンプ23に接続している肥料供給主管路24aと、エンジ排気マフラー71の近くに位置する方の肥料タンク21の肥料排出部から走行機体の前ステップ72の後端側の下方に入り、走行機体の運転ステップ73の横他端側の下方を通って走行機体の機体メインフレームの後端部の横外側に至り、この部位から走行機体の横方向に機体メインフレームの後端部の反対側の横外側に至って前記肥料供給主管路24aの途中に接続している肥料供給枝管路24bとによって構成してある。 これにより、左右一対の肥料タンク21のうち、エンジン排気マフラー71から遠く離れている方の肥料タンク21は、肥料供給主管路24aによって側条施肥ポンプ23に接続していて、他方の肥料タンク21より短い管経路を経て側条施肥ポンプ23に肥料供給する。左右一対の肥料タンク21のうち、エンジン排気マフラー71に近くて肥料がマフラー71の放熱による加温を受けやすい肥料タンク21は、肥料供給枝管路24bと、肥料供給主管路24aのポンプ側の一部分とによって側条施肥ポンプ23に接続していて、他方の肥料タンク21より長い管経路を経て側条施肥ポンプ23に肥料供給する。 【0038】 前記肥料供給主管路24aは、エンジン燃料タンク74の横側に位置する塩化ビニール管で成る管路部分77と、この管路部分77とは別の配管部品に作成した可撓性ホースで成り、一端側が前記管路部分77に、他端側が肥料タンク21の肥料排出部にそれぞれ接続しているタンク側の管路部分78と、前記管路部分77とは別の配管部品に作成した可撓性ホースや、前記肥料供給枝管路24bが接続する接続管などで成り、一端側が前記管路部分77に、他端側が側条施肥ポンプ23にそれぞれ接続しているポンプ側管路部分79とによって構成してある。 【0039】 図7〜図9に示すように、前記左右一対の肥料タンク21のそれぞれは、肥料タンク21の底部の外面側に連結ボルト27によって締め付け固定したタンク支持体28を有する取付け構造によって走行機体に取り付けてある。 【0040】 すなわち、走行機体が備えるチャンネル状の左右メインフレーム15から横外側方に向けてパイプフレーム16aを延出するとともに、パイプフレーム16aの横側端に至った端部を屈曲して後向きに伸ばし、後端部より更にメインフレーム15側に向けて屈曲形成し、屈曲端を前車軸ケース17より上向きに立ち上げた支持ブラケット18に取り付け固定し、ループ状の支持フレーム16を形成してある。 支持フレーム16の横向き前端部にアングル状に組んだ補強板38を取付け、補強板38の上面にU字状の前ブラケット19を立設するとともに、前ブラケット19の後方に角パイプ状フレームを後ブラケット26として配置し、前後ブラケット19、26でチャンネル状の左右レール部29、29を支持してある。 【0041】 図8及び図9に示すように、肥料タンク21を取り付けたタンク支持体28に前後左右の4個の転動輪35を取り付け、その転動輪35を左右レール部29、29内に位置させて、肥料タンク21をレール部29に沿って前後移動可能に構成してある。 タンク支持体28内には、前後二箇所に左右向きの支持板28a、28aが固設してあり、この二つの支持板28a、28aに亘ってロック用操作ロッド36を前後方向に貫通させ、ロック用操作ロッド36をそのロッドの前後向き軸芯周りで回動自在に支持させてある。ロック用操作ロッド36の後端は屈曲されて下向きの係合部36aに形成されるとともに、前端にはハンドルグリップ36Aを装着したロック操作部に形成してある。 【0042】 左レール部29には係合凹部29Aが前後複数箇所に形成してあり、ロック用操作ロッド36の係合部36aを係合凹部29Aに係合させることによって、肥料タンク21の移動を阻止することができる。係合部36a近傍にその係合部36aを係合凹部29Aに対して係合する方向に付勢するバネ37を取り付けてあり、バネ付勢力に抗して係合部36aを解除して肥料タンク21をロック用操作ロッド36とともに移動させると、次の係合凹部29A位置で係合部36aが付勢バネ37によって係合し、肥料タンク21を位置固定できる。 以上のような移動可能な構成によって、エンジンボンネット6の先端より肥料タンク21の先端が前方に位置する肥料補給位置と、ロック用操作ロッド36の解除操作によって後方のエンジンボンネット6横側方に設定された作業位置とに位置変更可能に構成してある。 【0043】 次に、肥料タンク21の上方に位置する予備苗収容装置3の移動構造について説明する。 図10、図11などに示すように、走行機体のメインフレーム15から横外向きに延出する支持フレーム16の前端部に設けたブラケット39に、屈曲パイプで成る苗棚支柱40の前側支柱部分40Aの下端部を横向き軸芯回りで前後揺動自在に支持させるとともに、前記支持フレーム16の後端部からパイプ支柱41を立設して、苗棚支柱40の後側支柱部分40Bの下端部を支持して、左右一対の予備苗収容装置3のそれぞれを、一体で前後揺動自在に構成してある。 【0044】 苗棚支柱40の後側支柱部分40Bの下端部の取付構造は次のようになる。図10及び図11に示すように、前記したパイプ支柱16の上端部より前記したパイプ支柱41を立設するとともに、パイプ支柱41に板状ブラケット42を固着し、その板状ブラケット42にたいして横向き軸芯X周りで揺動自在に揺動板フレーム43を支持してある。揺動板フレーム43の上端部には庇状の受け台43Aが設けてある。 このような構成に対して、受け台43Aに一体連結載置される後側支柱部分40Bの下端部には、連結固定用の係合ピン44が出退自在に設けてあり、板状ブラケット42のアーチ状天板42Aの複数の係合孔42aに対して係合離脱自在に構成してある。 【0045】 後側支柱部分40Bの上端近くには、ロック用の操作レバー45を軸支してあり、このロック用操作レバー45と前記した係合ピン44とを連係ロッド46で連係し、ロック用操作レバー45の握り操作で係合ピン44を吊り上げ離脱操作するように構成してある。 前側支柱部分40Aのブラケット39に対する揺動支点と後側支柱部分40Bとに亘ってガススプリング49を架設してあり、このガススプリング49によって、後側支柱部分40Bの揺動を阻止するように機能している。ガススプリング49は、前側支柱部分40Aが横向き軸芯X周りで揺動するものであるが、後側支柱部分40Bは揺動軸芯Y周りで揺動するものであっても、ガススプリング49の取付位置が後側支柱部分40Bの揺動板フレーム43より半径方向外側に連結してあるので、後側支柱部分40Bを前側に揺動させるほど、ガススプリング49の架設長さが短くなる。 【0046】 苗棚支柱40の前後側支柱部分40A、40Bに対して相対揺動自在にループ状の吊下げフレーム47を取り付けてあり、この吊下げフレーム47の上下方向の複数箇所には、前側フレーム部分47Aと後側フレーム部分47Bとにわたって予備苗のせ台としての苗載せ棚3bを取付けることによって構成してある。この吊下げフレーム47は、前後側支柱部分40A、40Bとに相対揺動可能に支持してあり、前後側支柱部分40A、40Bとともに四連リンク機構を構成しているので、前後側支柱部分40A、40Bとの揺動作動によっても、略一定の姿勢を維持するようになっている。 【0047】 以上のような構成によって、ロック用操作具45を握り操作して係合ピン44を引き抜いて係合を解除した状態で、ロック用操作具45を握った状態で後側支柱部分40Bを前方に移動させると、吊下げフレーム47を介して前側支柱部分40Aも一体で揺動を行う。所望の位置でロック用操作具45のロックを解除するとと、係合ピン44が係合孔42aに係合して姿勢がロックされる。 この場合に、吊下げフレーム47は前後側支柱部分40A、40Bに対して相対揺動して、略一定姿勢を維持する。これによって、苗のせ棚3bの姿勢が変化せず、苗補給時の載置姿勢を略平行姿勢にできる。 【0048】 肥料タンク21と予備苗収納装置3とを別個に姿勢変化させることができるが、例えば、図15及び図16に示すように、肥料タンク21に一対の板状係合片48A、48Aを所定間隔を持って立設するとともに、前側支柱部分40Aに板状係合片48A、48Aの間に位置して前側支柱部分40Aの揺動により肥料タンク21を連動駆動する係合コマ48Bを設けると、肥料タンク21と予備苗収納装置3とを一体で移動させることができる。 【0049】 〔別の実施形態〕 (1) 次に、8条用の田植機の構成について、6条用のものと異なる点を主として説明する。まず、肥料タンク21と予備苗収容装置3の構造について説明する。図12乃至図14に示すように、エンジンボンネット9の横側方に肥料タンク21を配置するとともに、更に、外側に予備苗収容装置3を配置してある。予備苗収納装置3の構造については、6条分と同様の構成を採っている。一方、肥料タンク21の取り付け構造は若干変更されている。つまり、左右のメインフレーム15より横方向に延出されるとともにメインフレーム15の上方に向けて折り返えされた状態で配置されている支持フレーム16を6条用田植機の支持フレームと略同様の構成で配置し、その支持フレーム16の前端部にブラケット38を形成し、ブラケット38に略U字状のパイプ状前ブラケット19を立設してある。 【0050】 支持フレーム16の上方に搭乗ステップ73の更に外側に補助ステップ50を配置すべく、支持フレーム16の上方にパイプステップフレーム50Aを配置するとともに、そのパイプステップフレーム50Aの内側に網目状のステップ板を装着して、補助ステップ50を形成してある。補助ステップ50のステップ板にチャンネル状の受け台51を後ブラケットとして配置し、前ブラケット19と受け台51としての後ブラケットとでレール部29,29を支持している。 【0051】 (2) 肥料タンク21と予備苗収納装置3を補給位置に位置変更させる場合に、図17に示すように、作業位置においては肥料タンク21が予備苗収納装置3の下方に位置し、補給位置においては予備苗収納装置3は前方に移動するが、肥料タンク21は前方でかつ横外側方に移動するように構成する。これによって、補給位置では、肥料タンク21と予備苗収納装置3が上下に重なることがなく、補給作業がやり易い。 【0052】 (3) 側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ33との駆動構造との別実施構造について説明する。図20及び図21に示すように、運転座席4と苗載せ台13との間に側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ33とを左右に振り分けて配置するとともに、側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ33との間に、側条変速装置56と深層変速装置57とを配置する。この場合に変速装置56,57だけでなく、駆動モータ等を併設してもよい。 側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ33の下方で運転座席4を支持する左右一対の座席支持部材60,60の内部空間に、ペースト肥料を収納するタンク59を配置してある。 【0053】 (4) 側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ33との駆動構造との別実施構造について説明する。図18及び図19に示すように、運転座席4と苗載せ台13との間で左右に、ペースト肥料を収納するタンク59,59を配置してある。 タンク59,59の下方で運転座席4を支持する左右一対の座席支持部材60,60の内部空間に、側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ33とを左右に振り分けて配置するとともに、側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ33との間に、側条変速装置56と深層変速装置57とを配置する。この場合に変速装置56,57だけでなく、駆動モータ等を併設してもよい。 【図面の簡単な説明】 【図1】6条用施肥装置付き乗用型田植機全体の側面図 【図2】図1における予備苗収容装置及び肥料タンクの配設部の左側正面図 【図3】6条用施肥装置付き乗用型田植機全体の平面図 【図4】側条施肥装置及び深層施肥装置の概略平面図 【図5】施肥ポンプ及び施肥変速装置搭載部の平面図 【図6】施肥ポンプ及び施肥変速装置搭載部の正面図 【図7】側条用肥料タンクの側面図 【図8】側条用肥料タンクのタンク支持体を示す平面図 【図9】側条用肥料タンクのタンク支持体を示す背面図 【図10】予備苗収納装置の移動構造を示す側面図 【図11】予備苗収納装置の苗棚支柱の後側支柱部分の揺動移動構造を示す側面図 【図12】8条用田植機に適用した別実施構造を示す平面図 【図13】8条用田植機における肥料タンクと予備苗収納装置を示す側面図 【図14】8条用田植機における肥料タンクと予備苗収納装置を示す正面図 【図15】肥料タンクと予備苗収納装置を一体で移動させる構造を示す側面図 【図16】肥料タンクと予備苗収納装置を一体で移動させる構造を示す正面図 【図17】肥料タンクと予備苗収納装置を一体で移動させる構造において、補給位置において肥料タンクが予備苗収納装置よりも外側に位置する状態を示した平面図 【図18】施肥ポンプと施肥変速装置とを搭載する場合の別実施構造を示す概略正面図 【図19】図18における側面図 【図20】施肥ポンプと施肥変速装置とを搭載する場合の別実施構造を示す概略正面図 【図21】図20における側面図 【符号の説明】 3b 予備苗のせ台 10 苗植付装置 21,31 肥料タンク 22,32 施肥ノズル 36 ロック具 36A ロック操作部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成15年3月31日(2003.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−298121(P2004−298121A) |
| 【公開日】 |
平成16年10月28日(2004.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2003−96801(P2003−96801) |
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