| 【発明の名称】 |
水田作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】園田 義昭 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】窪津 誠 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】久保下 竹男 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】小池 康三 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】中川 善清 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】藤井 健次 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】水田作業機において、ワイヤのインナーの引き操作によりマーカーを作業姿勢から格納姿勢に操作するように構成した場合、ワイヤのインナーやアウターの破損を少なくする。
【解決手段】ワイヤ55のアウター55aを固定部39に固定して、ワイヤ55のインナー55bをマーカー38に接続し、ワイヤ55のインナー55bを引き操作することにより、マーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作されるように構成する。マーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作される際のワイヤ55のインナー55bの移動方向に沿って、固定部39に固定されるワイヤ55のアウター55aの延出方向を設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って揺動自在に支持し、 ワイヤのアウターを固定部に固定して、前記ワイヤのインナーをマーカーに接続し、前記ワイヤのインナーを引き操作することにより、前記マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作されるように構成すると共に、 前記マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際のワイヤのインナーの移動方向に沿って、前記固定部に固定されるワイヤのアウターの延出方向を設定してある水田作業機。 【請求項2】 前記マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際に、前記ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分が、斜め上方に移動するように構成してある請求項1に記載の水田作業機。 【請求項3】 機体の後部にリンク機構を上下動自在に支持し、前記リンク機構を昇降駆動する昇降機構を備えて、前記リンク機構の後部に作業装置を支持すると共に、 前記ワイヤのインナー又はアウターをリンク機構に接続して、前記昇降機構によりリンク機構が上昇駆動されると、前記リンク機構によりワイヤのインナーが引き操作されて、前記マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作されるように構成してある請求項1又は2に記載の水田作業機。 【請求項4】 機体に備えられた作業装置に動力を伝動及び遮断自在な作業クラッチと、前記作業クラッチを伝動状態及び遮断状態に操作する第1電動アクチュエータとを備え、 次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って作動自在に支持し、 前記マーカーを格納姿勢に保持可能な保持姿勢及びマーカーの格納姿勢から作業姿勢への作動を許容する解除姿勢に操作自在な保持部材と、前記保持部材を解除姿勢に操作する第2電動アクチュエータとを備えると共に、 人為的に操作される人為操作具と、前記人為操作具が操作されたことを検出する検出スイッチとを備えて、 前記検出スイッチの検出信号に基づき、前記第1電動アクチュエータを作動させて作業クラッチを伝動状態に操作し、且つ前記第2電動アクチュエータを作動させて保持部材を解除姿勢に操作する制御装置を備えてある水田作業機。 【請求項5】 前記検出スイッチの検出信号に基づき、前記第2電動アクチュエータの作動が所定時間に亘って連続して行われるように構成してある請求項4に記載の水田作業機。 【請求項6】 前記第2電動アクチュエータを覆うカバーを備えてある請求項4又は5に記載の水田作業機。 【請求項7】 前記保持部材を軸芯周りに保持姿勢及び解除姿勢に揺動自在に支持し、前記第2電動アクチュエータを電磁ソレノイドに構成して、前記電磁ソレノイドより保持部材が解除姿勢に操作されるように構成すると共に、 前記電磁ソレノイドの操作部の直線的な動作と保持部材の揺動動作との動作差を吸収する融通部を備えてある請求項4〜6のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。 【請求項8】 田面に接地しながら回転して次の作業行程の指標を田面に形成する回転体を備え、前記回転体を回転自在に支持する支持軸を備えて、 前記支持軸の外面と回転体のボス部の内面との間にブッシュ部材を備えてある水田作業機。 【請求項9】 前記支持軸における回転体のボス部の横隣の部分に受け部材を備え、前記回転体のボス部を受け部材に押圧するバネを備えてある請求項8に記載の水田作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、乗用型田植機や乗用型直播機等の水田作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】 水田作業機の一例である乗用型田植機では、例えば特許文献1に開示されているように、次の作業行程の指標を田面に形成するマーカー(特許文献1の第3図中の7)を備えて、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って、マーカーを揺動自在に支持したものがある。 【0003】 水田作業機の一例である乗用型田植機では、例えば特許文献3に開示されているように、次の作業行程の指標を田面に形成するマーカー(特許文献3の図9中の22,23)を備えて、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って、マーカーを作動自在に支持したものがある。 特許文献3の構造では、機体に備えられた作業装置に動力を伝動及び遮断自在な作業クラッチ(特許文献3の図9中の16)、作業クラッチを伝動状態及び遮断状態に操作する電動アクチュエータ(特許文献3の図9中の17)、人為的に操作される人為操作具(特許文献3の図9中の20)を備えており、マーカーを格納姿勢に保持可能な保持姿勢及び格納姿勢から作業姿勢へのマーカーの作動を許容する解除姿勢に操作自在な保持部材(特許文献3の図7,8,9中の27,28)を備えている。人為操作具と保持部材とをワイヤ(特許文献3の図7,8,9中の45,46)により機械的に接続しており、保持部材が解除姿勢に操作されたことを検出するリミットスイッチ(特許文献3の図7,8,9中の49,50)を備えている。 これにより、特許文献3の構造によれば、人為操作具を操作すると、ワイヤを介して操作部材が解除姿勢に操作されて、マーカーの格納姿勢から作業姿勢への作動が許容されるのであり、保持部材が解除姿勢に操作されたことがリミットスイッチにより検出されて、電動アクチュエータにより作業クラッチが伝動状態に操作される。 【0004】 水田作業機の一例である乗用型田植機では、例えば特許文献4に開示されているように、機体の進行に伴って田面に接地しながら回転する回転体(特許文献4の図3及び図4中の8)を備えて、回転体により次の作業行程の指標を田面に形成するように構成したものがある。 【0005】 【特許文献1】 実開昭58−68812号公報(第3図) 【特許文献2】 実公昭56−51692号公報(第2図及び第3図) 【特許文献3】 特開2001−211708号公報(図2,4,6,7,8,9) 【特許文献4】 特開平10−178816号公報(図3及び図4) 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 特許文献1の構造では、マーカーにワイヤのインナーを接続して、ワイヤのインナーを引き操作することにより、マーカーを作業姿勢から格納姿勢に操作するように構成している。 本発明(請求項1〜3)は水田作業機において、ワイヤのインナーの引き操作によりマーカーを作業姿勢から格納姿勢に操作するように構成した場合、ワイヤのインナーやアウターの破損を少なくすることを目的としている。 【0007】 特許文献3の構造では、人為操作具と保持部材とがワイヤにより機械的に接続されている。この場合、保持部材がマーカーを格納姿勢に保持している状態(マーカーの保持姿勢)において、保持部材を解除姿勢に操作する為には比較的大きな操作力が必要なので、人為操作具を操作して保持部材を解除姿勢に操作する為には、人為操作具を比較的大きな操作力で操作しなければならず、人為操作具の操作性の面で改善の余地がある。 本発明(請求項4〜7)は水田作業機において、マーカーを格納姿勢に保持可能な保持姿勢及び格納姿勢から作業姿勢へのマーカーの作動を許容する解除姿勢に操作自在な保持部材を備え、作業クラッチを備えた場合、人為操作具による作業クラッチの伝動状態への操作及び保持部材の解除姿勢への操作が楽に行えるように構成することを目的としている。 【0008】 特許文献4の構造では、支持軸に回転体を回転自在に支持しているので、機体の進行に伴って回転体が円滑に回転して、次の作業行程の指標が田面に形成されるようにすると言う面で改善の余地がある。 本発明は(請求項8及び9)は水田作業機において、田面に接地しながら回転して次の作業行程の指標を田面に形成する回転体を備えた場合、機体の進行に伴って回転体が円滑に回転して、回転体により次の作業行程の指標が田面に支障なく形成されるように構成することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】 [I] 次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って揺動自在に支持し、ワイヤのアウターを固定部に固定して、ワイヤのインナーをマーカーに接続し、ワイヤのインナーを引き操作することにより、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作されるように構成した場合、例えばワイヤのアウターからインナーが真っ直ぐに延出されずに、ワイヤのアウターからインナーが斜めに延出されてマーカーに接続されるような状態になっていると、ワイヤのインナーが引き操作された際に、ワイヤのアウターの端部にインナーが擦り付けられるような状態となり、この状態が繰り返されると、ワイヤのインナーやアウターが破損するおそれがある。 【0010】 請求項1の特徴によると、次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って揺動自在に支持し、ワイヤのアウターを固定部に固定して、ワイヤのインナーをマーカーに接続し、ワイヤのインナーを引き操作することにより、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作されるように構成しており、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際のワイヤのインナーの移動方向に沿って、固定部に固定されるワイヤのアウターの延出方向を設定している。 【0011】 これにより、請求項1の特徴によると、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際のワイヤのインナーの移動方向に沿って、固定部に固定されるワイヤのアウターの延出方向を設定しているので、ワイヤのアウターからインナーが斜めに延出されてマーカーに接続されるような状態にはならず、ワイヤのインナーが引き操作された際に、ワイヤのアウターの端部にインナーが擦り付けられるような状態が生じ難いものとなっている。 【0012】 [II] 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 請求項2の特徴によると、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際にワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分が、斜め上方に移動するように構成している。マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際、マーカーは持ち上げられるように操作されるので、請求項2の特徴のように、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際に、ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分が、斜め上方に移動するように構成することにより、ワイヤのインナーの引き操作が無駄なくマーカーに伝達されて、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される。 【0013】 前項[I]に記載のように、マーカーを田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って揺動自在に支持した場合、ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分は、マーカーの揺動により円弧軌跡に沿って移動することになる。 これにより、請求項2の特徴によると、ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分が円弧軌跡に沿って移動することを利用して、前述の円弧軌跡の一部を使用することにより、ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分が無理なく斜め上方に移動するように構成することができる。 【0014】 [III] 請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 請求項3の特徴によると、機体の後部にリンク機構を上下動自在に支持して、リンク機構を昇降駆動する昇降機構を備えて、リンク機構の後部に作業装置を支持しており、ワイヤのインナー又はアウターをリンク機構に接続して、昇降機構によりリンク機構が上昇駆動されると、リンク機構によりワイヤのインナーが引き操作されて、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作されるように構成している。 これにより、請求項3の特徴によると、昇降機構によりリンク機構が上昇駆動された際、ワイヤのインナーがリンク機構を介して昇降機構により引き操作されることになり、ワイヤのインナーが充分な力で引き操作される。 【0015】 [IV] 請求項4の特徴によると、機体に備えられた作業装置に動力を伝動及び遮断自在な作業クラッチと、作業クラッチを伝動状態及び遮断状態に操作する第1電動アクチュエータとを備えている。次の作業行程の指標を田面に形成するマーカーを、田面に接地する作業姿勢及び田面から上方に位置する格納姿勢に亘って作動自在に支持し、マーカーを格納姿勢に保持可能な保持姿勢及びマーカーの格納姿勢から作業姿勢への作動を許容する解除姿勢に操作自在な保持部材と、保持部材を解除姿勢に操作する第2電動アクチュエータとを備えている。人為的に操作される人為操作具と、人為操作具が操作されたことを検出する検出スイッチとを備えている。検出スイッチの検出信号に基づき、第1電動アクチュエータを作動させて作業クラッチを伝動状態に操作し、且つ第2電動アクチュエータを作動させて保持部材を解除姿勢に操作する制御装置を備えている。 【0016】 請求項4の特徴によれば、人為操作具を操作すると、人為操作具が操作されたことが検出スイッチにより検出されて、検出スイッチの検出信号に基づき、第1電動アクチュエータにより作業クラッチが伝動状態に操作され、第2電動アクチュエータにより保持部材が解除姿勢に操作される。これにより、請求項4の特徴によると、検出スイッチを操作する程度の比較的小さな操作力で人為操作具を操作するだけで、作業クラッチを伝動状態に操作し、保持部材を解除姿勢に操作することができる。 【0017】 特許文献3の構造では[従来の技術]に記載のように、保持部材が解除姿勢に操作されたことを検出するリミットスイッチを備えており、人為操作具を操作すると、ワイヤを介して操作部材が解除姿勢に操作されて、マーカーの格納姿勢から作業姿勢への作動が許容され、保持部材が解除姿勢に操作されたことがリミットスイッチにより検出されて、電動アクチュエータにより作業クラッチが伝動状態に操作されるように構成されている。これにより、特許文献3の構造では、人為操作具を操作した際、保持部材が解除姿勢に操作されてから、電動アクチュエータにより作業クラッチが伝動状態に操作されるので、作業クラッチの伝動状態への操作が少し遅れることが考えられる。 【0018】 請求項4の特徴によると、人為操作具が操作されたことが検出スイッチにより検出されると、検出スイッチの検出信号に基づき、第1電動アクチュエータによる作業クラッチの伝動状態への操作、並びに、第2電動アクチュエータによる保持部材の解除姿勢への操作が、略並行して行われるように構成することができるので、作業クラッチの伝動状態への操作が少し遅れると言うような状態は生じ難い。 【0019】 [V] 請求項5の特徴によると、請求項4の場合と同様に前項[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 請求項5の特徴によると、検出スイッチの検出信号に基づき、第2電動アクチュエータの作動が所定時間に亘って連続して行われるように構成している。これにより、人為操作具が操作されて検出スイッチの検出信号が発生した後、直ぐに人為操作具が戻し操作されて検出スイッチの検出信号が消失しても、請求項5の特徴によると、検出スイッチの検出信号の消失に関係なく、第2電動アクチュエータの作動が所定時間に亘って連続して行われるので、第2電動アクチュエータによる保持部材の解除姿勢への操作が確実に行われるようになる。 【0020】 [VI] 請求項6の特徴によると、請求項4又は5の場合と同様に前項[IV][V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 請求項6の特徴によると、第2電動アクチュエータを覆うカバーを備えているので、他物を当てたり土が掛かったりすることによる第2電動アクチュエータの破損が少なくなる。 【0021】 [VII] 請求項7の特徴によると、請求項4〜6のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[IV]〜[VI]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 作動の確実性の確保と言う面から、保持部材を軸芯周りに保持姿勢及び解除姿勢に揺動自在に支持するように構成することが多くあり、生産コストと言う面から第2電動アクチュエータを電磁ソレノイドに構成することが多くある。 【0022】 請求項7の特徴によると、保持部材を軸芯周りに保持姿勢及び解除姿勢に揺動自在に支持し、第2電動アクチュエータを電磁ソレノイドに構成した場合、電磁ソレノイドより保持部材が解除姿勢に操作されるように構成しており、電磁ソレノイドの操作部の直線的な動作と保持部材の揺動動作との動作差を吸収する融通部を備えている。 これにより、請求項7の特徴によると、電磁ソレノイドの操作部が直線的に動作し、保持部材が揺動動作しても、電磁ソレノイドの操作部の直線的な動作と保持部材の揺動動作との動作差が融通部により吸収され、電磁ソレノイドの操作部の直線的な動作が保持部材に無理なく伝達されて、保持部材が解除姿勢に操作される。 【0023】 [VIII] 請求項8の特徴によると、田面に接地しながら回転して次の作業行程の指標を田面に形成する回転体を備え、回転体を回転自在に支持する支持軸を備えて、支持軸の外面と回転体のボス部の内面との間にブッシュ部材を備えている。 これにより、請求項8の特徴によると、支持軸と回転体のボス部との間のガタ付きがブッシュ部材によって抑えられるので、機体の進行に伴って回転体が田面に接地しながら円滑に回転して、回転体により次の作業行程の指標が田面に支障なく形成される。 【0024】 [IX] 請求項9の特徴によると、請求項8の場合と同様に前項[VIII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 請求項9の特徴によると、支持軸における回転体のボス部の横隣の部分に受け部材を備え、回転体のボス部を受け部材に押圧するバネを備えている。 【0025】 これにより、請求項9の特徴によると、バネにより回転体のボス部が受け部材に押圧されることによって、支持軸に対する回転体のボス部の傾きが抑えられ、支持軸と回転体のボス部との間のガタ付きが抑えられるのであり、機体の進行に伴って回転体が田面に接地しながら円滑に回転する。請求項9の特徴によると、バネにより回転体のボス部が受け部材に押圧されることによって、回転体の回転に対して軽い制動が掛かる状態になるので、回転体が軽く回転し過ぎる状態が抑えられる。 【0026】 【発明の実施の形態】 [1] 図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が上下に揺動自在に支持され、リンク機構3を上下に昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられており、リンク機構3の後部に苗植付装置5が支持されて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。 【0027】 次に、苗植付装置5について説明する。 図1及び図2に示すように、リンク機構3の後部にフィードケース6が支持され、伝動ケース7が後向きに片持ち状に支持されており、伝動ケース7の上部に苗のせ台8が横方向に往復移動自在に支持されている。フィードケース6から横方向に横送り軸9が延出されて、横送り軸9と苗のせ台8とが連係されており、苗のせ台8にベルト型式の縦送り装置10が備えられている。伝動ケース7の後部に植付ケース11が回転自在に支持され、植付ケース11に一対の植付アーム12が支持されている。フィードケース6の下部にセンターフロート13が備えられ、センターフロート13の右及び左の横外側にサイドフロート14が備えられて、センターフロート13の前方に整地ローラー15が備えられている。 【0028】 以上の構造により図1及び図2に示すように、横送り軸9が回転駆動されて苗のせ台8が横方向に往復横送り駆動され、植付ケース11が回転駆動されて、植付アーム12が苗のせ台8の下部から苗を交互に取り出して田面に植え付けるのであり、苗のせ台8が往復横送り駆動のストロークエンドに達すると、苗のせ台8の苗が縦送り機構10により下方に所定量だけ送られる。 【0029】 図1及び図2に示すように、運転座席16の後側に、肥料を貯留するホッパー17及び繰り出し部18が備えられ、運転座席16の下側にブロア19が備えられている。センターフロート13及びサイドフロート14に作溝器20が備えられて、繰り出し部18と作溝器20とに亘ってホース21が接続されている。これにより、前述のような苗の植え付けに伴って、ホッパー17から肥料が所定量ずつ繰り出し部18によって繰り出され、ブロア19の送風により肥料がホース21を通って作溝器20に供給されるのであり、作溝器20を介して肥料が田面に供給される。 【0030】 [2] 次に、昇降レバー26による苗植付装置5の昇降操作について説明する。 図1,2,7に示すように、リンク機構3はトップリンク3a及びロアリンク3b、トップリンク3aの後部とロアリンク3bの後部とに亘って接続される縦リンク3cを備えて構成されている。トップリンク3aの前部に油圧シリンダ4が接続され、油圧シリンダ4のピストンロッド4aが、サスペンションバネ24及び接続部材25を介してロアリンク3bの後部に接続されている。 【0031】 図8に示すように、油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁27、及び制御弁27を操作する制御装置23が備えられている。油圧シリンダ4を収縮作動させると、リンク機構3が上方に揺動駆動されて苗植付装置5が上昇駆動される。油圧シリンダ4を伸長作動させると、リンク機構3が下方に揺動駆動されて苗植付装置5が下降駆動される。 【0032】 図1及び図8に示すように、運転座席16の右横側に昇降レバー26が備えられており、昇降レバー26は自動位置、上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在であり、昇降レバー26の操作位置が制御装置23に入力されている。エンジン(図示せず)の動力を苗植付装置5に伝動及び遮断自在な植付クラッチ28、エンジン(図示せず)の動力を繰り出し部18に伝動及び遮断自在な施肥クラッチ29が備えられ、植付及び施肥クラッチ28,29を伝動状態及び遮断状態に操作する電動モータ30が備えられており、制御装置23により電動モータ30が操作される。 【0033】 図8に示すように、苗植付装置5の横軸芯P1周りにセンターフロート13の後部が上下に揺動自在に支持されて、苗植付装置5に対するセンターフロート13の高さを検出するポテンショメータ22が備えられており、ポテンショメータ22の検出値が制御装置23に入力されている。機体の進行に伴ってセンターフロート13が田面に接地追従するのであり、ポテンショメータ22の検出値により苗植付装置5に対するセンターフロート13の高さを検出することにより、田面(センターフロート13)から苗植付装置5までの高さを検出することができる。 【0034】 以上の構造により、図8に示すように、昇降レバー26を上昇位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が上昇駆動される。苗植付装置5が上限位置に達したことを検出する上限センサー31が備えられており、苗植付装置5が上限位置に達したことが上限センサー31によって検出されると、油圧シリンダ4が停止する。昇降レバー26を中立位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4が停止する。 【0035】 図8に示すように、昇降レバー26を下降位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が下降駆動される。 この場合、センターフロート13が田面に接地して、これがポテンショメータ22によって検出されると、苗植付装置5に対するセンターフロート13の高さ(田面(センターフロート13)から苗植付装置5までの高さ)に基づいて、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されるように(ポテンショメータ22の検出値(ポテンショメータ22とセンターフロート13との上下間隔)が設定値に維持されるように)、制御装置23により制御弁27が操作され油圧シリンダ4が伸縮作動されて、苗植付装置5が自動的に昇降駆動される自動昇降制御が開始される。これにより、苗植付装置5が下降駆動されて、見掛け上で苗植付装置5が田面で自動的に停止した状態となる。 【0036】 図8に示すように、昇降レバー26を植付位置に操作すると、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が伝動状態に操作されて、前述の自動昇降制御が行われる。これによって、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されて、植付アーム12による苗の植付深さが設定値に維持される。 【0037】 [3] 次に、操作レバー32による苗植付装置5の昇降操作について説明する。 図1及び図8に示すように、前輪1を操向操作するステアリングハンドル33の下側の右横側に操作レバー32が備えられ、操作レバー32が右の横外方に延出されている。操作レバー32は中立位置Nから上方の上昇位置U、下方の下降位置D、後方の右マーカー位置R及び前方の左マーカー位置Lの十字方向に操作自在に構成され、中立位置Nに付勢されている。操作レバー32が上昇位置U、下降位置D、右及び左マーカー位置R,Lに操作されたことを検出する検出スイッチ34,35,36,37が備えられており、検出スイッチ34〜37の検出信号が制御装置23に入力される。 【0038】 これにより、図8に示すように、操作レバー32を上昇位置Uに操作すると、検出スイッチ34の検出信号に基づき(操作レバー32を上昇位置Uに操作してから中立位置Nに操作しても、検出スイッチ34の検出信号に基づき)、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が上限位置に上昇駆動される。 【0039】 図8に示すように、操作レバー32を下降位置Dに操作すると、検出スイッチ35の検出信号に基づき(操作レバー32を下降位置Dに操作してから中立位置Nに操作しても、検出スイッチ35の検出信号に基づき)、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、センターフロート13が田面に接地するまで、油圧シリンダ4により苗植付装置5が下降駆動されるのであり、センターフロート13が田面に接地すると、前項[2]に記載と同様な自動昇降制御が開始されて、見掛け上で苗植付装置5が田面で自動的に停止した状態となる。 【0040】 前述のように、操作レバー32を下降位置Dに操作し中立位置Nに操作してから、再び下降位置Dに操作すると、検出スイッチ35の検出信号に基づき、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が伝動状態に操作される。 昇降レバー26を自動位置に操作している場合にのみ、操作レバー32を上昇及び下降位置U,Dに操作した際に前述の操作が行われ、後述する[6]に記載の操作レバー32を右及び左マーカー位置R,Lに操作した際の操作が行われるのであり、昇降レバー26を自動位置以外の位置に操作していると、操作レバー32を上昇及び下降位置U,D、右及び左マーカー位置R,Lに操作しても、前述の操作や後述する[6]に記載の操作は行われない。 【0041】 [4] 次に、右及び左のマーカー38について説明する。 図2,3,6に示すように、苗植付装置5の右及び左の端部に支持板39が固定され、支持板39から上方に支持フレーム40が延出されて、支持フレーム40の上部に苗のせ台8の上部が支持されており、支持板39から右及び左の横外方に支持フレーム41が延出されている。支持フレーム41にブラケット42が固定され、ブラケット42の前後軸芯P2周りに支持部43が揺動自在に支持されている。 【0042】 図2,3,6に示すように、支持部43に支持パイプ44が固定されており、図3,4,5に示すように、クランク形状の支持アーム45が支持パイプ44の先端に支持パイプ44の長手方向の軸芯P3周りに揺動自在に支持されている。図4及び図5に示すように、支持パイプ44にブラケット46が固定され、支持アーム45に受け部材47が固定されて、支持パイプ44にコイルバネ48が外嵌されており、コイルバネ48の端部48aがブラケット46に係合している。ブラケット46に1個の凹部46aが備えられ、受け部材47に複数の凹部47aが備えられて、コイルバネ48のループ部48bがブラケット46及び受け部材47の凹部46a,47aに入り込んでおり、後述する回転体49が田面に接地していない状態において、コイルバネ48の付勢力によりブラケット46の折り曲げ部46bに受け部材47が接当している。 【0043】 図4及び図5に示すように、支持アーム45の支持軸45aに回転体49のボス部49aが回転自在に外嵌されており、回転体49のボス部49aの両端部において、支持アーム45の支持軸45aと回転体49のボス部49aとの間に、断面L字状でリング状のブッシュ部材50が備えられている。ブッシュ部材50の外側にワッシャー51が備えられ、支持アーム45の支持軸45aの端部にピン52が取り付けられて、ピン52によりワッシャー52が止められている。支持アーム45の支持軸45aに受けリング53が取り付けられ、ワッシャー51と受けリング53との間にバネ54が備えられており、バネ54の付勢力によって回転体49のボス部49a及びブッシュ部材50がワッシャー51に押圧されている。回転体49は、ボス部49a、スポーク部49b、外周のリング部49c、及びリング部49cに備えられたスクイ部49dを備えて、合成樹脂により一体的に構成されている。 【0044】 以上のようにして、図3,4,5,6に示すように、右及び左のマーカー38は、支持部43、支持パイプ44、支持アーム45及び回転体49等を備えて構成されている。図4に示すように、後述する右及び左のマーカー38の作業姿勢において、回転体49が田面に接地しており、機体の進行(図4の紙面左方)に伴って回転体49が図4の紙面反時計方向に回転して、回転体49のスクイ部49bにより田面に凸状の指標が形成される。この場合、図4及び図5に示すように、コイルバネ48の付勢力により受け部材47が下方(前方)に付勢されて、田面からの抵抗により支持アーム45が鉛直や斜め後方下方に向く姿勢となる。回転体49が障害物等に乗り上げると、コイルバネ48の付勢力に抗して、支持アーム45及び回転体49が軸芯P3周りに上方に揺動する。 【0045】 図4及び図5に示すように、コイルバネ48のループ部48bがブラケット46及び受け部材47の凹部46a,47aに入り込んでいることにより、支持アーム45が支持パイプ44から抜け出る状態が防止される。コイルバネ48のループ部48bを持ってブラケット46及び受け部材47の凹部46a,47aから外し、支持アーム45を支持パイプ44から少し抜き出したり押し込んだりした後、コイルバネ48のループ部48bをブラケット46及び受け部材47の別の凹部46a,47aに入り込ませることにより、支持パイプ44の長手方向での支持アーム45及び回転体49の位置を変更することができる。 【0046】 [5] 次に、右及び左のマーカー38の作業姿勢から格納姿勢への操作について説明する。 図3及び図6に示すように、ワイヤ55のアウター55aの端部が支持板39に固定されており、ワイヤ55のアウター55aの延出方向が略水平に設定されている。ワイヤ55のインナー55bが支持部43に接続されており、ワイヤ55のインナー55bの接続部分55cが、ワイヤ55のアウター55aの端部と略同じ高さに位置するように構成されている。 【0047】 図2,3,6に示すように、支持部43にピン43a,43bが固定されて、支持フレーム41の基部と支持部43のピン43aとに亘ってコイルバネ56が接続されており、支持部43にローラー43cが備えられている。図2及び図3に示すように、リンク機構3において、ワイヤ55のアウター55aの端部が縦リンク3cの上部に固定され、ワイヤ55のインナー55bが接続部材25に接続されている。 【0048】 図2,3,6に示すように、フック状の保持部材57がブラケット42の前後軸芯P4周りに揺動自在に支持されて、保持部材57が支持部43のローラー43cに係合する保持姿勢及び支持部43のローラー43cから離れる解除姿勢に揺動自在に構成されており、保持部材57を保持姿勢(図6の紙面時計方向)に付勢するコイルバネ58が、前後軸芯P4の位置に備えられている。支持フレーム40に電磁ソレノイド59が備えられ、電磁ソレノイド59を覆うカバー60が備えられている。保持部材57のアーム部57aに上下方向の長孔57bが備えられて、電磁ソレノイド59の操作部59aが保持部材57の長孔57bに挿入されている。 【0049】 図3及び図6の実線に示す状態は、苗植付装置5が下降駆動されて、右(左)のマーカー38が作業姿勢に操作されている状態であり、回転体49が田面に接地している。コイルバネ56により支持部43が前後軸芯P2周りに紙面時計方向に付勢され、支持部43のピン43a,43bが支持フレーム41に接当することによって、右(左)のマーカー43が作業姿勢に維持されている。 【0050】 図3及び図6の実線に示す状態において昇降レバー26を上昇位置に操作するか、操作レバー32を上昇位置Uに操作すると(昇降レバー26は自動位置)、前項[2][3]に記載のように、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が上昇駆動される(上限位置に上昇駆動される)。 【0051】 前述のように、油圧シリンダ4が収縮作動して苗植付装置5が上昇駆動されると、図2及び図7に示すように上昇駆動される縦リンク3cに対し、接続部材25が相対的に下方に変位することになって、ワイヤ55のインナー55bが引き操作される。これにより、図3及び図6の二点鎖線に示すように、バネ56の付勢力に抗して右(左)のマーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作されて、バネ58の付勢力により保持部材57が保持姿勢に操作されて支持部43のローラー43cに係合し、右(左)のマーカー38が田面から上方に位置する格納姿勢に保持される。 【0052】 この場合、図6に示すように、電磁ソレノイド59に電力が供給されていないので、電磁ソレノイド59の操作部59aが自由に作動する状態となっている。電磁ソレノイド59の操作部59aが直線的に動作するのに対して、保持部材57が前後軸芯P4周りに揺動動作するのであるが、電磁ソレノイド59の操作部59aの直線的な動作と保持部材57の揺動動作との動作差が、保持部材57の長孔57bによって吸収される。 【0053】 図6に示すように、ワイヤ55のインナー55bが引き操作されて、右(左)のマーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作される際、ワイヤ55のインナー55bが接続部分55cが円弧軌跡に沿って移動するのであり(支持部43が前後軸芯P2周りに揺動動作することによる)、ワイヤ55のインナー55bの接続部分55cが円弧軌跡に沿って斜め上方(図6の紙面左斜め上方)に移動する状態となっている。 【0054】 図3及び図6に示すように、ワイヤ55のアウター55aの延出方向が略水平に設定され、ワイヤ55のインナー55bの接続部分55cが、ワイヤ55のアウター55aの端部と略同じ高さに位置するように構成されている点によって、ワイヤ55のインナー55bが引き操作されて、右(左)のマーカー38が作業姿勢から格納姿勢に操作される際、ワイヤ55のインナー55b(接続部分55c)の移動方向に沿って、ワイヤ55のアウター55aの延出方向が設定される状態となっている。 【0055】 [6] 次に、右及び左のマーカー38の格納姿勢から作業姿勢への操作について説明する。 前項[5]、図3及び図6の二点鎖線に示すように、苗植付装置5が上昇駆動されて、右及び左のマーカー38が格納姿勢に保持されている状態において、昇降レバー26を下降位置に操作するか、操作レバー32を下降位置Dに操作すると(昇降レバー26は自動位置)、前項[2][3]に記載のように、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ4により苗植付装置5が下降駆動される(センターフロート13が田面に接地するまで下降駆動される)。 【0056】 前述のように、油圧シリンダ4が伸長作動して苗植付装置5が下降駆動されると、図2及び図7に示すように下降駆動される縦リンク3cに対し、接続部材25が相対的に上方に変位することになって、ワイヤ55のインナー55bが戻し操作されるのであるが、図3及び図6の二点鎖線に示すように、保持部材57により右及び左のマーカー38が格納姿勢に保持されている。 【0057】 次に昇降レバー26が自動位置に操作されている状態において、図8に示すように操作レバー32を右マーカー位置R(左マーカー位置L)に操作すると、検出スイッチ36(検出スイッチ37)の検出信号に基づき(操作レバー32を右マーカー位置R(左マーカー位置L)に操作してから中立位置Nに操作しても、検出スイッチ36(検出スイッチ37)の検出信号に基づき)、電動モータ30により植付及び施肥クラッチ28,29が伝動状態に操作される。これと同時に図6に示すように、右(左)の電磁ソレノイド59に電力が供給されて、右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aが収縮作動し、保持部材57がコイルバネ58に抗して解除姿勢に操作され、保持部材57が支持部43のローラー43cから離れて、図6の実線に示すように、コイルバネ56の付勢力により右(左)のマーカー38が格納姿勢から作業姿勢に操作される。 【0058】 この場合、操作レバー32を右マーカー位置R(左マーカー位置L)に操作してから中立位置Nに操作して、検出スイッチ36(検出スイッチ37)の検出信号が消失しても、検出スイッチ36(検出スイッチ37)の検出信号の消失に関係なく、右(左)の電磁ソレノイド59に所定時間(例えば1〜2秒間)に亘って連続して電力が供給される。右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aが直線的に動作するのに対して、保持部材57が前後軸芯P4周りに揺動動作するのであるが、右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aの直線的な動作と保持部材57の揺動動作との動作差が、保持部材57の長孔57bによって吸収されるので、右(左)の電磁ソレノイド59の操作部59aの動作が保持部材57に無理なく伝達されて、保持部材57が解除姿勢に操作される。 【0059】 [発明の実施の別形態] 前述の[発明の実施の形態]の図2及び図7において、ワイヤ55のインナー55bを、接続部材25ではなくロアリンク3bに接続するように構成してもよい。図5において、断面L字状でリング状のブッシュ部材50に代えて円筒状の1個のブッシュ部材(図示せず)を使用してもよく、コイルバネ54に代えて皿バネ(図示せず)を使用してもよい。 本発明は乗用型田植機ばかりではなく、機体の後部に直播装置を上下動自在に支持した乗用型直播機にも適用できる。 【0060】 【発明の効果】 請求項1の特徴によると、水田作業機において、ワイヤのインナーの引き操作によりマーカーを作業姿勢から格納姿勢に操作するように構成した場合、ワイヤのインナーが引き操作された際に、ワイヤのアウターの端部にインナーが擦り付けられるような状態が生じ難いものにすることができ、ワイヤのアウターの端部にインナーが擦り付けられることによるワイヤーのインナーやアウターの破損を少なくすることができて、ワイヤの耐久性を向上させることができた。 【0061】 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 請求項2の特徴によると、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される際にワイヤのインナーの引き操作が無駄なくマーカーに伝達されて、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作される点、及び、ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分が円弧軌跡に沿って移動することを利用して、ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分が無理なく斜め上方に移動するように構成することができる点により、マーカーの作業姿勢から格納姿勢への操作が円滑に行われるようにすることができた。 【0062】 請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 請求項3の特徴によると、昇降機構によりリンク機構が上昇駆動された際、ワイヤのインナーが充分な力で引き操作され、マーカーが作業姿勢から格納姿勢に操作されるように構成することができて、マーカーの作業姿勢から格納姿勢への操作の確実性を向上させることができた。 【0063】 請求項4の特徴によると、水田作業機において、マーカーを格納姿勢に保持可能な保持姿勢及び格納姿勢から作業姿勢へのマーカーの作動を許容する解除姿勢に操作自在な保持部材を備え、作業クラッチを備えた場合、検出スイッチを操作する程度の比較的小さな操作力で人為操作具を操作するだけで、作業クラッチを伝動状態に操作し、保持部材を解除姿勢に操作することができるようになって、人為操作具の操作性を向上させることができた。 請求項4の特徴によれば、人為操作具が操作されると、第1電動アクチュエータによる作業クラッチの伝動状態への操作、並びに、第2電動アクチュエータによる保持部材の解除姿勢への操作が、略並行して行われるように構成することができ、作業クラッチの伝動状態への操作が少し遅れると言うような状態が生じ難いようにすることができて、作業クラッチの伝動状態への操作性を向上させることができた。 【0064】 請求項5の特徴によると、請求項4の場合と同様に前述の請求項4の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 請求項5の特徴によると、検出スイッチの検出信号の消失に関係なく、第2電動アクチュエータの作動が所定時間に亘って連続して行われ、第2電動アクチュエータによる保持部材の解除姿勢への操作が確実に行われるようになって、第2電動アクチュエータによる保持部材の解除姿勢への操作の確実性を向上させることができた。 【0065】 請求項6の特徴によると、請求項4又は5の場合と同様に前述の請求項4又は5の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 請求項6の特徴によると、他物を当てたり土が掛かったりすることによる第2電動アクチュエータの破損を少なくすることができて、第2電動アクチュエータの耐久性を向上させることができた。 【0066】 請求項7の特徴によると、請求項4〜6のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項4〜6の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 請求項7の特徴によると、保持部材を軸芯周りに保持姿勢及び解除姿勢に揺動自在に支持し、第2電動アクチュエータを電磁ソレノイドに構成した場合、電磁ソレノイドの操作部の直線的な動作が保持部材に無理なく伝達されて、保持部材が解除姿勢に操作されるように構成することができ、保持部材の解除姿勢への操作の確実性を向上させることができた。 【0067】 請求項8の特徴によると、水田作業機において、機体の進行に伴って田面に接地しながら回転する回転体を備えて、回転体の回転により次の作業行程の指標を田面に形成するように構成した場合、支持軸と回転体のボス部との間のガタ付きがブッシュ部材によって抑えられ、機体の進行に伴って回転体が田面に接地しながら円滑に回転して、回転体により次の作業行程の指標が田面に支障なく形成されるようになって、次の作業行程の指標の形成の確実性を向上させることができた。 【0068】 請求項9の特徴によると、請求項8の場合と同様に前述の請求項8の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 請求項9の特徴によると、バネにより回転体のボス部が受け部材に押圧されることによって、支持軸に対する回転体のボス部の傾きが抑えられ、支持軸と回転体のボス部との間のガタ付きが抑えられる点、並びに、バネにより回転体のボス部が受け部材に押圧されることによって、回転体の回転に対して軽い制動が掛かる状態になり、回転体が軽く回転し過ぎる状態が抑えられる点により、次の作業行程の指標の形成の確実性を向上させることができた。 【図面の簡単な説明】 【図1】乗用型田植機の全体側面図 【図2】苗植付装置の全体側面図 【図3】マーカーの付近の正面図 【図4】回転体の側面図 【図5】回転体の付近の縦断正面図 【図6】マーカーの基部の付近の正面図 【図7】リンク機構の付近の平面図 【図8】昇降レバー及び操作レバーの操作系を示す概略図 【符号の説明】 3 リンク機構 4 昇降機構 5,18 作業装置 23 制御装置 28,29 作業クラッチ 30 第1電動アクチュエータ 32 人為操作具 36,37 検出スイッチ 38 マーカー 39 固定部 45a 支持軸 49 回転体 49a 回転体のボス部 50 ブッシュ部材 51 受け部材 54 バネ 55 ワイヤ 55a ワイヤのアウター 55b ワイヤのインナー 55c ワイヤのインナーがマーカーに接続される接続部分 57 保持部材 57b 融通部 59 第2電動アクチュエータ、電磁ソレノイド 59a 電磁ソレノイドの操作部 60 カバー P4 軸芯
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成15年3月24日(2003.3.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−283100(P2004−283100A) |
| 【公開日】 |
平成16年10月14日(2004.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2003−80013(P2003−80013) |
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