トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 移植機における列苗幅検出装置
【発明者】 【氏名】遠藤 雅博
【住所又は居所】北海道滝川市幸町3丁目3番12号 株式会社サークル鉄工内

【氏名】玉尾 隆仁
【住所又は居所】北海道滝川市幸町3丁目3番12号 株式会社サークル鉄工内

【要約】 【課題】連結苗群Pの隅角部が大きく欠損している場合であっても、当該連結苗群Pの各列苗の幅を正確に検出することのできる列苗幅検出装置の提供。

【解決手段】(i)基端部11c,11c’を回動自在に軸支し、先端部11b,11b’を互いに対向させた状態にして、連結苗群搬送機構Bの搬送方向左右に配設した一対の測長アーム11,11’と、(ii)上記測長アーム11,11’を閉じる方向に付勢するバネ14,14’と、(iii)上記測長アーム11,11’に基端を対向位置させ、先端を列苗分離機構D側に向けた状態で摺動自在にして支持され、かつ、バネ19a,19a’により上記列苗分離機構D方向に付勢されている測長アーム拡開ロッド18,18’と、(iv)上記測長アーム11,11’の回動角度を検出するポテンションメータ17,17’と、(v)上記ポテンションメータ17,17’からの信号を検出し、上記測長アーム11,11’の先端部11b,11b’に挟まれた列苗Pnの幅を算出する演算部を備えてなる列苗幅検出装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結苗群を搬送する連結苗群搬送機構と、その連結苗群搬送機構により搬送される連結苗群の列苗の幅を検出する列苗幅検出装置と、最前列の列苗を後続の列苗から分離し列苗搬送機構に移載する列苗分離機構とを備えた移植機において、(i)基端部を回動自在に軸支し、先端部を互いに対向させた状態にして、連結苗群搬送機構の搬送方向左右に配設した一対の測長アームと、(ii)上記測長アームを閉じる方向に付勢するバネと、(iii)上記測長アームに基端を対向位置させ、先端を列苗分離機構側に向けた状態で摺動自在にして支持され、かつ、バネにより上記列苗分離機構方向に付勢されている測長アーム拡開ロッドと、(iv)上記測長アームの回動角度を検出するポテンションメータと、(v)上記ポテンションメータからの信号を検出し、上記測長アームの先端部に挟まれた列苗の幅を算出する演算部を備えてなることを特徴とする移植機における列苗幅検出装置。
【請求項2】
測長アームは、列苗分離機構が連結苗群から分離した先行する苗列を列苗搬送機構に移載しているときに、最前列の列苗の幅を算出させるために閉じ、その後、連結苗群搬送機構が連結苗群を搬送し、上記列苗分離機構がその最前列の列苗を連結苗群から分離するときに、拡開するようにしてなることを特徴とする請求項1記載の移植機における列苗幅検出装置。
【請求項3】
上記測長アーム拡開ロッドが、列苗分離機構の回動に伴って基端方向に押し込まれたときに、該測長アーム拡開ロッドの基端により上記測長アームの拡開ロッド受け板が押圧され、これにより、上記測長アームが拡開されるようにしてなることを特徴とする請求項1または2記載の移植機における列苗幅検出装置。
【請求項4】
測長アーム拡開ロッドが、列苗分離機構の回動に伴い、該測長アーム拡開ロッドを該列苗分離機構方向に付勢する上記バネにより摺動されたときに、上記測長アームが、それを閉じる方向に付勢する上記バネにより閉じられるようにしてなることを特徴とする請求項1,2または3記載の移植機における列苗幅検出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移植機における列苗幅検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙筒苗を縦横に多数列設してなる連結苗群から、まず苗を列状にすなわち列苗の状態で1列ずつ分離し、その後、その各列苗から個々の苗を分離して圃場に移植する移植機に搭載され、上記各列苗の幅を検出する列苗幅検出装置としては、たとえば図7に示した特開平9−74832号公報(特許文献1)記載のものがある。
この列苗幅検出装置は、連結苗群Pを列苗分離機構1(苗列分離部)に向けて搬送するベルトコンベア2の搬送方向左右両側に配設した測長アーム3,3’に複数のローラ4…を軸支するとともに、それらのローラ4…にガイドベルト5,5’を回転自在に巻回してなるものである。
上記測長アーム3,3’は、その基端部を中心に回動自在にして、かつ、送出端側先端部を閉じる方向にバネによって付勢されていて、上記ベルトコンベア2で搬送される上記連結苗群Pの両側面に、上記ガイドベルト5,5’を常時当接させている。
これによって、測長アーム3,3’が連結苗群Pの幅の変化に応じて回動するようにするとともに、その回動角度を検出することにより、ベルトコンベア2上を搬送される上記連結苗群Pの各列苗の幅を連続的に算出できるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−74832号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記連結苗群Pは、通常、所定の幅,長さをなす1冊の連結苗群を1/2または1/3に分割し、苗箱に収容して移植機に搭載されるものであるところ、各紙筒苗の水分状態や、それらの底部に付着している土の状態によって、分割の際に隅角部が大きく欠損して幅狭の列苗が生じることがある。
幅狭の列苗を含む連結苗群Pが搬送されてきたときには、上記列苗幅検出装置のガイドベルト5,5’は前後の幅広の列苗に当接してしまうので、上記測長アーム3,3’を、上記幅狭の列苗の側面に当接するところまで閉じることができず、その幅狭の列苗の幅を正確に検出できないというようなことがある。
【0005】
そこで、本発明は、上記のように隅角部が大きく欠損している場合であっても、搬送される当該連結苗群Pの各列苗、すなわち列苗分離機構に対し順次最前列となる列苗の幅を正確に検出することができるようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、連結苗群を搬送する連結苗群搬送機構と、その連結苗群搬送機構により搬送される連結苗群の列苗の幅を検出する列苗幅検出装置と、最前列の列苗を後続の列苗から分離し列苗搬送機構に移載する列苗分離機構とを備えた移植機において、(i)基端部11c,11c’を回動自在に軸支し、先端部11b,11b’を互いに対向させた状態にして、連結苗群搬送機構Bの搬送方向左右に配設した一対の測長アーム11,11’と、(ii)上記測長アーム11,11’を閉じる方向に付勢するバネ14,14’と、(iii)上記測長アーム11,11’に基端を対向位置させ、先端を列苗分離機構D側に向けた状態で摺動自在にして支持され、かつ、バネ19a,19a’により上記列苗分離機構D方向に付勢されている測長アーム拡開ロッド18,18’と、(iv)上記測長アーム11,11’の回動角度を検出するポテンションメータ17,17’と、(v)上記ポテンションメータ17,17’からの信号を検出し、上記測長アーム11,11’の先端部11b,11b’に挟まれた列苗Pnの幅を算出する演算部を備えてなる列苗幅検出装置である。
【0007】
請求項2記載の本発明は、測長アーム11,11’は、列苗分離機構Dが連結苗群Pから分離した先行する苗列P(n−1)を列苗搬送機構Fに移載するときに、最前列の列苗Pnの幅を算出させるために閉じ、その後、連結苗群搬送機構Bが連結苗群Pを搬送し、上記列苗分離機構Dがその最前列の列苗Pnを連結苗群Pから分離するときに、拡開するようにしてなる請求項1記載の移植機における列苗幅検出装置である。
【0008】
請求項3記載の本発明は、測長アーム拡開ロッド18,18’が、列苗分離機構Dの回動に伴って基端方向に押し込まれたときに、該測長アーム拡開ロッド18,18’の基端により上記測長アーム11,11’の拡開ロッド受け板16,16’が押圧され、これにより、上記測長アーム11,11’が拡開されるようにしてなる請求項1または2記載の移植機における列苗幅検出装置である。
【0009】
請求項4記載の本発明は、測長アーム拡開ロッド18,18’が、列苗分離機構Dの回動に伴い、該測長アーム拡開ロッド18,18’を該列苗搬送機構D方向に付勢する上記バネ19a,19a’により摺動されたときに、上記測長アーム11,11’が、それを閉じる方向に付勢する上記バネ14,14’により閉じられるようにしてなる請求項1,2または3記載の移植機における列苗幅検出装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施形態について説明する。
【0011】
Aは左右の側板6,6’からなる機台、B1はその機台Aの連結苗群受入端側に配設した複数の回転ローラ7…からなる受入ローラコンベア、B2は上記機台Aの送出端側に配設した送出ベルトコンベア、B3は、それらB1とB2の間に配設した転載ベルトコンベアで、これらB1〜B3は図示しないアクチュエータにより連動する連結苗群搬送機構Bを構成している。
この連結苗群搬送機構Bは、受入ローラコンベアB1の上に搭載した苗箱8に収容されている連結苗群Pを、まず転載ベルトコンベアB3に送出移載するとともに、さらにその転載ベルトコンベアB3と上記送出ベルトコンベアB2によって送出端側へ搬送する。
【0012】
9…は、上記送出ベルトコンベアB2と転載ベルトコンベアB3の搬送方向左右両側に設置したベルトガイド傾斜板で、それは両ベルトコンベアB2,B3に架設している無端ベルトの左右縁部が水平走行区間において盛り上がるように、その無端ベルトの水平走行区間の下側に挿入位置させている。
このように、ベルトガイド傾斜板9…によって、無端ベルトの左右縁部が、水平走行区間において盛り上がるようにしているので、搬送される連結苗群Pは、たとえば傾斜地で移植機が傾いて、上記転載ベルトコンベアB3,送出ベルトコンベアB2上で左右に偏倚しても、縁部の盛り上がりに接するところで留まり、正確に送出端側へ搬送されるようになっている。
【0013】
10,10’は機台Aの側板6,6’の上部の、上記送出端寄りの位置に固着されている測長アーム取付枠体である。
11,11’は、主体部11a,11a’の一側に、弾性部材12,12’を取り付けた先端部11b,11b’を折曲形成するとともに、他側の基端部11c,11c’を、上記先端部11b,11b’と同方向に折曲形成してなる略コ字状の測長アームである。
この測長アーム11,11’は、上記測長アーム取付枠体10,10’に植立した軸13,13’に、その基端部11c,11c’を回動自在に軸支し、先端部11b,11b’を互いに対向させた状態で配設されている。
また、測長アーム11,11’は上記測長アーム取付枠体10,10’との間に架設したバネ14,14’により、先端部11b,11b’を閉じる方向に付勢されている。その付勢力は軽微なものであって、先端部11b,11b’(弾性部材12,12’)が、連結苗群搬送機構Bを搬送される連結苗群Pの両側面に当接するところまで閉じるようになっている(図2)。
【0014】
さらに、この測長アーム11,11’の主体部11a,11a’の上面には、上記測長アーム取付枠体10,10’に形成した弧状長孔10a,10a’に突入するピン15,15’が植立され、また、該主体部11a,11a’の下面には拡開ロッド受け板16,16’が突出形成されている。
【0015】
17,17’はポテンションメータで、その検出アーム17a,17a’の先端に形成された溝を、上記測長アーム11,11’のピン15,15’に係合させており、これにより測長アーム11,11’の回動角度を検出し、その角度に応じた信号を出力するようになっている。
【0016】
18,18’は、先端にローラを備えた測長アーム拡開ロッドで、所要位置に固定配置したロッド支持枠体19,19’に摺動自在にして支持され、その基端を上記測長アーム11,11’の拡開ロッド受け板16,16’に対向位置させるとともに、先端を後記の列苗分離機構D側に向けた状態になっている。
19a,19a’はその測長アーム拡開ロッド18,18’を列苗分離機構D方向、すなわち、上記基端が拡開ロッド受け板16,16’から離隔する方向に付勢しているバネである。
【0017】
この測長アーム拡開ロッド18,18’が、後記の列苗分離機構Dの回動に伴い、上記バネ19a,19a’を圧縮させながら基端側に摺動させられると、その基端が上記拡開ロッド受け板16,16’を押圧し、これによって上記測長アーム11,11’の先端部11b,11b’(弾性部材12,12’)が、上記連結苗群搬送機構Bを搬送される連結苗群Pの幅よりも広い間隔まで拡開するようになっている(図4,5)。
20は、上記測長アーム拡開ロッド18,18’の先端に近接させて配設したショックアブソーバである。
【0018】
Cは、上記の測長アーム取付枠体10,10’、測長アーム11,11’、ポテンションメータ17,17’、測長アーム拡開ロッド18,18’、および、該ポテンションメータ17,17’からの出力信号に基づき演算処理を行う演算部(図示しない)等で構成する列苗幅検出装置で、それは、上記測長アーム11,11’の先端11b,11b’(弾性部材12,12’)が、連結苗群Pの両側面に当接したときに、左右のポテンションメータ17,17’からの出力信号を検出し、これをもとに所要の演算処理をすることにより、上記測長アーム11,11’の先端部11b,11b’(弾性部材12,12’)間の距離、すなわちそこに挟まれる列苗の幅を算出することができるようになっている。
【0019】
Dは、C字状に湾曲した回動自在な分離針21…を多数列設するとともに、その分離針21…を挿通させる分離針挿通孔22…を開設した列苗押さえ板23を備えた分離針保持機構D’を、支持枠25により、所要の回動ができるように支持してなる列苗分離機構である。この列苗分離機構Dは、上記連結苗群搬送機構B上の分離位置(a)において、上記連結苗群Pの最前列の列苗Pnを、後続の列苗P(n+1)から引き剥がして分離し、それを後記列苗搬送機構Fに移載するものである。
【0020】
上記分離針21…は、上記分離針保持機構D’の軸24を中心に回動することによって、上記列苗押さえ板23との間に列苗を挟持する挟持姿勢(イ)(図1,6)と、開放姿勢(ロ)(図3,6)とをとるようになっている。
【0021】
また、上記支持枠25は、側板26,26’に固定した軸27によって基端を軸支され、先端側には軸28によって上記分離針保持機構D’を軸支している。これにより、列苗分離機構Dは、連結苗群搬送機構B上の分離位置(a)において列苗Pnを分離するときには、分離針保持機構D’を上記連結苗群搬送機構Bの送出端に対向するところに位置させて分離姿勢(ハ)をとり(図3〜6)、また、列苗Pnを後記列苗搬送機構Fのベルトコンベア31に移載するときには、上記支持枠25を回動させることにより(図1(ニ))、上記分離針保持機構D’を該ベルトコンベア31の上方まで移動させて、移載姿勢(図示しない)をとるようになっている。
【0022】
29は、上記支持枠25に取り付けられた当接板で、上記測長アーム拡開ロッド18,18’の先端およびショックアブゾーバ20に当接することとなる所要の位置に取り付けられており、列苗分離機構Dが分離姿勢(ハ)をとるときに、上記測長アーム拡開ロッド18,18’をその基端側に押し込んで摺動させ、また、このとき上記ショックアブゾーバ20によって衝撃を緩衝するようにしている。
【0023】
Eは、上記連結苗群搬送機構Bの送出端の上方に配設された、苗押さえ針30…を多数列設してなる苗押さえ機構である。
それは、上記苗押さえ針30…を、搬送されてきた連結苗群Pの、上記分離位置(a)より列苗1列分だけ受入端側の位置(測長位置(b))の列苗P(n−1)に刺し込んで、連結苗群Pを押さえておくことにより、上記列苗分離機構Dによる分離位置(a)の列苗Pnの分離を確実に行うためのものである。
また、分離位置(a)で最前列の列苗Pnが上記列苗分離機構Dによって分離された後、連結苗群搬送機構Bによって測長位置(b)にあった後続の列苗P(n+1)が分離位置(a)まで搬送されるときには、苗押さえ針30…を一旦上方に抜き、あらたに測長位置(b)に位置することとなった列苗に再び刺し込むという動作を繰り返すようになっている。
【0024】
Fは、移載姿勢をとった上記列苗分離機構Dの下方となる位置に配設されたベルトコンベア31等からなる列苗搬送機構である。
上記列苗分離機構Dにより分離された列苗は、この列苗搬送機構Fのベルトコンベア31に移載されて個別分離機構Gに搬送され、そこで個々の苗に分離される。その後、不良苗を取り除くことができるように構成した選別機構(図示していない)に搬送され、良苗だけが最終的に植付機構により圃場に植え付けされる。
【0025】
続いて、連結苗群搬送機構B上を搬送されてきた連結苗群Pから各列苗を分離し、それを列苗搬送機構Fに移載する動作について説明する。
【0026】
<列苗P(n−1)の移載および列苗Pnの測長動作>
図1に示すように、連結苗群搬送機構B上の上記分離位置(a)において、先行する列苗P(n−1)が、連結苗群Pから列苗分離機構Dによって分離されたときには、該連結苗群搬送機構B上に残った連結苗群Pの最前列の列苗Pnは、上記分離位置(a)より列苗1列分だけ受入端側である測長位置(b)に位置しており、かつ、上記苗押さえ機構Eの苗押さえ針30…が刺し込まれた状態になっている。
【0027】
また、このとき列苗分離機構Dは、既に分離された列苗P(n−1)をベルトコンベア31に移載すべく列苗搬送機構Fの方に回動しているので、測長アーム拡開ロッド18,18’はバネ19a,19a’によりその先端方向に摺動し、したがって、測長アーム11,11’は、バネ14,14’によって閉じ、その先端部11b,11b’(弾性部材12,12’)は上記測長位置(b)にある列苗Pnの両側面に当接している(図2)。
上記列苗幅検出装置Cの演算部はその列苗Pnの幅を算出し、図示しない記憶装置がその列苗Pnの幅を記憶する。
【0028】
これに続き、上記列苗Pnは、以下のようにして連結苗群Pより分離される。
【0029】
<列苗Pnの搬送・分離動作>
上記列苗P(n−1)を列苗搬送機構Fに移載した列苗分離機構Dが、列苗Pnを連結苗群Pから分離すべく、連結苗群搬送機構Bの送出端に対向する位置まで回動して分離姿勢(ハ)をとるとき、支持枠25の前記当接板29が上記測長アーム拡開ロッド18,18’の先端を押し込み、該測長アーム拡開ロッド18,18’を、その基端方向に摺動させる(図3)。
これにより、この測長アーム拡開ロッド18,18’の基端が、測長アーム11,11’の拡開ロッド受け板16,16’を押圧し、該測長アーム11,11’の先端部11b,11b’を拡開させる(図4)。
【0030】
続いて、連結苗群搬送機構Bが連結苗群Pを送出端方向に、列苗1列分だけ搬送し、測長位置(b)にあった上記列苗Pnが分離位置(a)まで搬送され、その前面を、上記分離針保持機構D’の列苗押さえ板23に当接させた状態となる(図5)。
上記において、列苗Pnに差し込まれていた苗押さえ針30…は、一旦上方に抜かれて、あらたに測長位置(b)まで搬送されてきている列苗P(n+1)に刺し込まれる(図6)。
【0031】
次に、分離針保持機構D’の分離針21…が、開放姿勢(ロ)から挟持姿勢(イ)まで回動し、列苗Pnの各苗に上方から突き刺さり、これによって、列苗Pnは分離針21…と上記列苗押さえ板23との間に挟持される。
そして、支持枠25が、列苗搬送機構Fの方向へ回動しはじめ、これによって上記列苗Pnを列苗P(n+1)より、紙筒の上部側から剥がしながら分離する。
【0032】
このようにして分離された列苗Pnは、以下のようにして列苗搬送機構Fに移載される。
【0033】
<列苗Pnの移載および列苗P(n+1)の測長動作>
分離針保持機構D’が、分離した列苗Pnを挟持したままの状態で、支持枠25が回動し、列苗分離機構Dは、上記列苗搬送機構Fのベルトコンベア31の上方で移載姿勢をとる。
【0034】
図示しない制御部は、予め記憶装置に記憶されている先行する列苗P(n−1)の幅および上記ベルトコンベア31の搬送速度に基づいて、その先行する列苗P(n−1)が、後続の列苗Pnと重ならず、かつ、離れない位置まで搬送されるタイミングを算出し、そのタイミングで分離針保持機構D’に対して移載指令を送出する。
この移載指令に基づいて分離針保持機構D’は、列苗Pnをベルトコンベア31上に横倒しにして移載する。
【0035】
このように、列苗分離機構Dが列苗搬送機構Fの方向へ回動し、列苗Pnを移載する動作をしている間に、上記測長アーム11,11’は、上記列苗Pnの幅を測長したのと同様にして後続の列苗P(n+1)の幅を測長しており、その値は記憶装置に記憶される。
上記列苗分離機構Dは、列苗Pnを列苗搬送機構Fに載置した後、再び分離姿勢をとり、列苗P(n+1)を分離する。
【0036】
上記のような<列苗P(n−1)の移載および列苗Pnの測長動作>と<列苗Pnの搬送・分離動作>を順次繰り返すことにより、連結苗群Pから分離された列苗が順次列苗搬送機構Fに供給される。
【0037】
なお、上記では測長アーム11,11’の開閉を、バネ14,14’および測長アーム拡開ロッド18,18’によって機械的に行うようにしたが、その開閉はたとえば電磁気的な手段等、他の手段により行ってもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、本発明によれば次の効果を奏する。
連結苗群を搬送する連結苗群搬送機構と、その連結苗群搬送機構により搬送される連結苗群の列苗の幅を検出する列苗幅検出装置と、最前列の列苗を後続の列苗から分離し列苗搬送機構に移載する列苗分離機構とを備えた移植機において、列苗幅検出装置が、(i)基端部を回動自在に軸支し、先端部を互いに対向させた状態にして、上記連結苗群搬送機構の搬送方向左右に配設した一対の測長アームと、(ii)上記測長アームを閉じる方向に付勢するバネと、(iii)上記測長アームに基端を対向位置させ、先端を列苗分離機構側に向けた状態で摺動自在にして支持され、かつ、バネにより上記列苗分離機構方向に付勢されている測長アーム拡開ロッドと、(iv)上記測長アームの回動角度を検出するポテンションメータと、(v)上記ポテンションメータからの信号を検出し、上記測長アームの先端部に挟まれた列苗の幅を算出する演算部を備えてなるので、連結苗群搬送機構が列苗分離機構に向けて搬送する連結苗群の最前列の列苗の幅を、常に、すなわち、当該連結苗群の隅角部に大きな欠損が生じているような場合においても、正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る列苗幅検出装置を搭載した移植機が、列苗分離機構により列苗P(n−1)を分離した状態の概略側面図である。
【図2】列苗Pnの幅を検出している状態を示した上記移植機の部分平面図である。
【図3】列苗分離機構が分離姿勢にある状態を示した、上記移植機の要部拡大側面図である。
【図4】同上の要部拡大平面図である。
【図5】連結苗群が、図4の状態から列苗1列分だけ搬送された状態を示した要部拡大平面図である。
【図6】列苗分離機構の分離針が列苗Pnを挟持する様子を示した要部拡大側面図である。
【図7】従来の、列苗幅検出装置の平面図である。
【符号の説明】
P 連結苗群
Pn 最前列の列苗
P(n+1) 列苗Pnに後続する列苗
P(n−1) 列苗Pnに先行する列苗
B 連結苗群搬送機構
C 列苗幅検出装置
D 列苗分離機構
F 列苗搬送機構
11,11’ 測長アーム
11b,11b’ 先端部
11c,11c’ 基端部
14,14’,19a,19a’ バネ
16,16’ 拡開ロッド受け板
17,17’ ポテンションメータ
18,18’ 測長アーム拡開ロッド
【出願人】 【識別番号】000130455
【氏名又は名称】株式会社サークル鉄工
【住所又は居所】北海道滝川市幸町3丁目3番12号
【出願日】 平成15年2月3日(2003.2.3)
【代理人】 【識別番号】100062476
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 信市

【公開番号】 特開2004−236506(P2004−236506A)
【公開日】 平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願番号】 特願2003−25971(P2003−25971)