| 【発明の名称】 |
苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡本 善嗣 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】岸本 智 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】幡上 宏政 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】梶上 賢一 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】送給ローラーで送られる苗箱が勢いよく落下して先行する下方の苗箱と強く衝突しないようにする。
【解決手段】苗載台13の上方に連続する苗供給部14に、送給方向と平行する端縁部Nbに等間隔で穴部Ncを設けた苗箱Nを載置して、苗載台13の下方に位置する苗押出装置12まで送給し、苗押出装置12で苗箱Nより苗を押し出す苗移植機10において、苗供給部14の底部14aに苗箱Nの穴部Ncと係合する凸部15aを周囲に多数有する送給ローラー15を設け、送給ローラー15をモーター17で駆動回転し、苗箱Nの上端側の穴部Ncが送給ローラー15の凸部15aと係合した状態の苗箱Nの下端位置に、苗箱Nの有無を検知する第一検出器18を設け、第一検出器18が苗箱Nの存在を検知した段階でモータ17が停止され、送給ローラー15は惰性により苗箱Nを低速で送給する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗載台の上方に連続する苗供給部に、送給方向と平行する端縁部に等間隔で穴部を設けた苗箱を載置して、上記苗載台の下方に位置する苗押出装置まで送給し、該苗押出装置で苗箱より苗を押し出す苗移植機において、 上記苗供給部の底部に、上記苗箱の穴部と係合する凸部を周囲に多数有する送給ローラーを設け、該送給ローラーをモーターで駆動回転し、 上記苗載台には、上記苗箱の上端側の上記穴部が上記送給ローラーの上記凸部と係合した状態において苗箱の下端が存在する位置に、苗箱の有無を検知する第一検出器を設け、 該第一検出器は、上記苗箱の検知時に上記モーターをOFFする一方、上記苗箱の非検知時に上記モーターをONし、 上記第一検出器が上記苗箱の存在を検知した段階で上記モータが停止され、上記送給ローラーは惰性で回転し上記苗箱を低速で降下させる構成としていることを特徴とする苗移植機。 【請求項2】 上記苗載台の上記第一検出器の下流位置に苗箱の有無を検知する第二検出器を設け、 該第二検出器は、上記苗箱の検知時に上記モーターをOFFする一方、上記苗箱の非検知時に上記モーターをONし、 上記第一検出器が上記苗箱を検出して上記モーターが停止された状態から、上記第二検出器が上記苗箱の存在を検知した段階で上記モーターに更にOFF信号が発信され、 上記苗箱が上記第一検出器を通過し、かつ、上記第二検出器を通過していない状態では上記モーターは停止状態が保たれ上記送給ローラーが回転しない構成としている請求項1に記載の苗移植機。 【請求項3】 上記苗載台の中央に上記苗押出装置の近傍から下センターガイドを上下方向に突出していると共に、該下センターガイドと間隔をあけた上方に上センターガイドを上下方向に突出し、 上記苗箱のポット部の間の隙間を上記上センターガイドと上記下センターガイドの両方に嵌合した状態で、上記苗箱を上記苗押出装置へと送給している請求項1または請求項2に記載の苗移植機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は苗移植機に関し、詳しくは、苗載台を送給される苗箱の破損防止や送り不良を低減するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来より、苗載台へ苗箱の供給を容易に行うため、苗載台の上方に苗供給部を連続して設け、苗供給部から苗載台を経由して苗載台下方の苗押出装置へ苗箱を送給するタイプの苗移植機が存在している。 本出願人は、先に、特開平2002−300805号公報で開示された苗移植機を提案しており、図8に示すように、機体後部の下方に備えた苗の植付装置1の上方に苗を苗箱より押し出す苗押出装置2を設け、苗押出装置2の上方に苗載台3を設けると共に上方へ連続して苗供給部4を設けている。 【0003】 苗供給部4は外周に凸部を有する送給ローラー5を設けていると共に、送給ローラー5の上方にバネで送給ローラー5側に付勢された押さえ板7を対向して設けている。また、苗供給部4には苗箱の有無を検知する第一リミットスイッチ6を設けると共に苗載台3に苗箱の有無を検知する第二リミットスイッチ8を設けている。該第一・第二リミットスイッチ6、8は、本体部6b、8bと検出レバー6a、8aとを備え、苗箱Nの底面が検出レバー6a、8aを押圧することでON/OFFが為される。具体的には、第一リミットスイッチ6が苗箱Nの存在を検知し、かつ、第二リミットスイッチ8が苗箱Nの存在を検知しない場合のみ上記モーターをONとして送給ローラー5を回転させて苗供給部4の苗箱を苗載台3へ送給している。 【0004】 上記構成によると、苗箱Nを搬送する送給ローラー5に対向して押さえ板7が設けられているので、苗箱Nが送給ローラー5側に付勢されて送給ローラー5の凸部と苗箱Nの穴部との嵌合が確実に為されると共に、苗箱Nが下方に搬送されて送給ローラー5の凸部と苗箱Nの穴部との係合が外れた直後は、押さえ板7により苗箱Nの上方が押さえられ、苗箱Nがなるべく下方へ勢い良く落下しないように防止している。 【0005】 【特許文献1】 特開平2002−300805号公報 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、図8の構成によると、苗箱Nの急落下を防止するために、苗箱Nの穴部が送給ローラー5の外周の凸部と確実に嵌合するための押さえ板7を兼用させていることもあり、その急落下の防止効果が十分でない場合もあった。具体的には、押さえ板7は苗箱Nの上面を押圧する構成としているため、苗箱Nが押さえ板7に対して滑ってしまった場合や、バネが劣化して押さえ板7による苗箱Nの保持力が弱まった場合には、苗箱Nの落下速度を抑制する効果が薄れることも考えられる。 【0007】 また、苗載台3は、寸法のばらついた苗箱もスムーズに通過させるために苗載台3の内幅を苗箱に対してある程度広くしておく必要があるので、苗載台4を通過した苗箱が左右に傾いた状態で苗押出装置2に供給され、苗押出装置2の押出棒(図示せず)と苗箱Nのポット部(苗収容室)とが位置ズレして苗箱Nのポット部が破損する場合があった。 【0008】 本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、送給ローラーで送られる苗箱が勢いよく落下して先行する下流の苗箱と強く衝突しないようにすると共に、苗箱を左右に位置ズレすることなく真っ直ぐに送給することを課題としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため、本発明は、苗載台の上方に連続する苗供給部に、送給方向と平行する端縁部に等間隔で穴部を設けた苗箱を載置して、上記苗載台の下方に位置する苗押出装置まで送給し、該苗押出装置で苗箱より苗を押し出す苗移植機において、 上記苗供給部の底部に、上記苗箱の穴部と係合する凸部を周囲に多数有する送給ローラーを設け、該送給ローラーをモーターで駆動回転し、 上記苗載台には、上記苗箱の上端側の上記穴部が上記送給ローラーの上記凸部と係合した状態において苗箱の下端が存在する位置に、苗箱の有無を検知する第一検出器を設け、 該第一検出器は、上記苗箱の検知時に上記モーターをOFFする一方、上記苗箱の非検知時に上記モーターをONし、 上記第一検出器が上記苗箱の存在を検知した段階で上記モータが停止され、上記送給ローラーは惰性で回転し上記苗箱を低速で降下させる構成としていることを特徴とする苗移植機を提供している。 【0010】 上記構成とすると、上記苗載台を通過する苗箱の下端が上記第一検出器に検出されて上記モーターが停止された状態では、苗箱の上端側が上記送給ローラーにまだ係合されているので、送給ローラーが回転速度を落として惰性で回転して苗箱が低速で送り出され、該苗箱が先行する下流の苗箱に勢い良く衝突することが防がれ、苗箱からの苗の飛び出しや苗箱の破損を防止することができる。 また、本構造では、モーター停止のタイミングを工夫することにより苗箱の破損等の防止を図っているため、従来の押さえ板のような特別な機構を設ける必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。 【0011】 上記苗載台の上記第一検出器の下流位置に苗箱の有無を検知する第二検出器を設け、 該第二検出器は、上記苗箱の検知時に上記モーターをOFFする一方、上記苗箱の非検知時に上記モーターをONし、 上記第一検出器が上記苗箱を検出して上記モーターが停止された状態から、上記第二検出器が上記苗箱の存在を検知した段階で上記モーターに更にOFF信号が発信され、 上記苗箱が上記第一検出器を通過し、かつ、上記第二検出器を通過していない状態では上記モーターは停止状態が保たれ上記送給ローラーが回転しない構成としている。 【0012】 上記苗箱の上端側の上記穴部が上記送給ローラーの上記凸部と係合した状態における苗箱の下端位置に上記第一検出器を設置しているため、上記第一検出器と上記送給ローラーとの間の距離が苗箱の全長より小さく、先行する苗箱が第一検出器を通過して直ぐモーターがONして送給ローラーが回転し後続の苗箱が送給されると、苗箱が詰まってしまうことが考えられる。 しかし、上記構成とすると、苗載台上の苗箱が第一検出器を通過しても、苗箱が上記第二検出器に位置することにより、送給ローラーを駆動する上記モータが停止された状態が維持されるので、送給ローラーによる後続の苗箱の送り出しを遅らせて苗箱が詰まるのを防止することができる。 【0013】 上記苗載台の中央に上記苗押出装置の近傍から下センターガイドを上下方向に突出していると共に、該下センターガイドと間隔をあけた上方に上センターガイドを上下方向に突出し、 上記苗箱のポット部の間の隙間を上記上センターガイドと上記下センターガイドの両方に嵌合した状態で、上記苗箱を上記苗押出装置へと送給している。 【0014】 上記構成とすると、苗箱のポット部の間の中央の隙間に上記上センターガイドおよび上記下センターガイドが苗箱の上側と下側の両方で嵌合されるため、苗箱を苗押出装置に対して位置ズレすることなく真っ直ぐに送給することができ、苗箱の破損等を防止することができる。 なお、センターガイドを上下に分断せずに1本の長尺のセンターガイドを上下に延在させることも考えられるが、本構成のように、上センターガイドと下センターガイドとの間に空間をあけた方が、苗箱とセンターガイドとの摩擦抵抗を低減することができるので、苗箱をスムーズに下方に送給することができ好適である。 【0015】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。 図1は、本発明の実施形態の乗用型の苗移植機10であり、苗移植機10は機体11の略中央となる前輪28と後輪29の間に植付装置11を備えている。植付装置11の上方には、苗箱より苗を押し出す押出棒25を備えた苗押出装置12を設けると共に、その上方に傾斜した苗載台13を設けている。また、苗載台13の上方には苗供給部14を傾斜姿勢で連続させて設けている。 【0016】 植付装置11から、苗押出装置12、苗載台13、苗供給部14へと連続する全体部分は、油圧シリンダー(図示せず)により上下可能にしており、苗の圃場への移植時は、下方に下げて(図示の状態)移植作業を行っている。なお、苗押出装置12を通過して空となった苗箱を回収する空箱収納枠31も苗押出装置12の搬送方向先に取り付けている。さらに、機体27の後部には多数の苗箱を積載する予備苗台32を設け、機体27の後部座席30に乗車する作業者が適宜、予備苗台32より苗箱を取り出し、苗供給部14へ載せ換えている。 【0017】 苗移植機10で使用する苗箱Nは、図5(A)(B)に示すように、樹脂で成形されて可撓性を有する全体が矩形状のものであり、苗収容室となるポット部Naを縦横にマトリクス状に設けており、ポット部Naの底面は、苗押出装置12の押出棒25が挿通できるように略Y字状のスリットを設けていると共に、短辺方向の中央では隣接するポット部Naの間に他より大きな隙間Sがあいている。また、送給方向と平行する長辺側の両側の端縁部Nbには、四角形状の穴部Ncを等間隔で設けている。なお、苗箱Nの長辺側の長さはL1とする。 【0018】 一方、苗移植機10の苗供給部14は、図2乃至図4に示すように、苗箱Nを載置する底板14aの両側に側壁14bを立設し、苗載台13へ連続する下方側で傾斜角度が変化する屈折部14cを設け、両側の側壁14bの上端に内側に突出するように苗箱ガイド片23を取り付けている。 苗供給部14には、苗箱ガイド片23より上流側の底板14aの左右に開口14a−1を穿設し、送給ローラー15をその上部が開口14a−1より上方に突出するように夫々取り付けられている。左右の送給ローラー15はモーター17と接続された駆動シャフト16で連結されており、送給ローラー15の外周には凸部15aを等間隔に設けている。 【0019】 また、図2および図4に示すように、送給ローラー15の上方には押さえ板33が設けられており、苗箱Nを挟んで対向するように側壁14bの内面側に取り付けられている。押さえ板33は、上端部33aを側壁14bの上端縁に位置する回転軸34に連結されていると共に回転軸34と側壁14bとをバネ35で連結しており、押さえ板33の下端部33bが下方に付勢されている。 上記押さえ板33により苗箱Nを送給ローラー15側へ付勢して、苗箱Nの穴部Ncと送給ローラー15の凸部15aとの係合を確実なものとしていると共に、苗箱Nが下方に搬送されて苗箱Nの穴部Ncと送給ローラー15の凸部15aとの係合が解かれた位置でも、押さえ板33の下端部33bが苗箱Nの上端を押圧保持することで、急落下しないように抑制している。 (なお、図3では見易さを考慮して押さえ板33は記載していない。) 【0020】 苗載台13は、底板13aの両側に側壁13bを立設しており、側壁13bは苗箱Nの端縁部Nbの側部を案内している。載置台13の底板13aの送給方向の略中央の右側には開口13a−1を穿設していると共に、第一検出器として第一リミットスイッチ18を取り付けている。 第一リミットスイッチ18は、箱状の本体部18aより検出レバー18bが突出しており、本体部18aを底板13aの裏面側に取り付けると共に、上方に湾曲した検出レバー18bを開口13a−1を通して上方に突出させている。なお、第一リミットスイッチ18は、検出レバー18bが下方に押圧されていない状態で、送給ローラー15のモーター17をONとし、検知時の下方に押圧された状態でモーター17をOFFするものである。 ここで、図4に示すように、送給ローラー15と第一リミットスイッチ18の検出レバー18aとの距離をL2とすると、該距離L2と苗箱Nの送給方向の長さL1との関係はL1>L2としている。 【0021】 また、載置台13の底板13aの左側には、上記開口13a−1よりも送給方向の下流に開口13a−2を穿設していると共に、第二検出器として第二リミットスイッチ19を取り付けている。 第二リミットスイッチ19も本体部19aより検出レバー19bを突出する形態としており、本体部19aを載置台13aの裏面に取り付けると共に、上方に湾曲した検出レバー19bを開口13a−2を通して上方に突出させている。なお、第二リミットスイッチ19も、検出レバー19bが押圧されていない状態で、送給ローラー15のモーター17をONとし、検知時の押圧された状態でモーター17をOFFするものである。 ここで、図4に示すように、送給ローラー15と第二リミットスイッチ19の検出レバー19aとの距離をL3とすると、該距離L3と苗箱Nの送給方向の長さL1との関係はL1<L3としている。 【0022】 また、図2に示すように、第一リミットスイッチ18近傍の側壁18bの内面側に苗箱ガイド片20を取り付け、該苗箱ガイド片20の上端側20aを上方に屈曲したテーパー部20aを備えている。苗箱ガイド片20は、苗載台13を上流から送給される苗箱Nの端縁部Nbをテーパー部20aから拾い込み、苗箱Nが底板13aからあまり浮かないようにして第一・第二リミットスイッチ18、19の検出レバー18a、19aを押圧するように補助している。 【0023】 苗載台13の底板13aの中央には苗押出装置12の近傍から下センターガイド22を上下方向に突出しており、その上端側に先細部22aを設けている。また、苗供給部14の屈曲部14c下方の底板14aの中央であって、下センターガイド22と間隔をあけた上方に短尺の上センターガイド21を上下方向に突出しており、その上端側に先細部21aを設けている。 【0024】 次に、苗箱の送給動作について説明する。 作業者により苗供給部14に一枚目の苗箱N−1が載置されると、苗供給部14は傾斜しているので自重により苗箱N−1は下方に移動し、図6に示すように、押さえ板33の下端部33bで苗箱Nを送給ローラー15側に付勢して、端縁部Nbの穴部Ncに送給ローラー15の凸部15aを確実に係合させる。この時、苗載台13には苗箱が存在しておらず、第一・第二リミットスイッチ18、19の検出レバー18a、19aが下方に押圧されていないので、モーター17はONとなり送給ローラー15の回転で苗箱Nが苗載台13へと送給される。 【0025】 苗箱N−1の端縁部Nbの下端側が苗箱ガイド片23にかかると、苗箱ガイド23の形状に倣って苗箱N−1の下端が下方に案内され、苗載台13へ導かれていく。そして、さらに苗箱Nが送給され、図7に示すように、苗箱N−1の下端側のポット部Naの底面が第一リミットスイッチ18の検出レバー18aを下方へ押圧しモーター17が停止する。そのモーター17停止時点では、後述するように苗箱Nの上端の穴部Ncが未だ送給ローラー15の凸部15aに係合された状態となっているので、送給ローラー15の速度を落とした惰性回転で苗箱Nは下方へとゆっくり落下する。そして、搬送された苗箱Nは第二リミットスイッチ19の検出レバー19aも下方へ押圧して、苗押出装置12で一旦停止し、苗押出装置12の送給装置26により、ポット部Naの一行ごとの送り幅で送給され、押出棒25がポット部Naの底面の略Y字状のスリットを貫通して苗が押し出され、その押し出された苗が植付装置12により圃場へ移植される。 【0026】 苗載台13を送給される苗箱N−1は、短辺方向の中央において隣接するポットNa間の隙間Sに、先ず上センターガイド21が嵌合され、さらに苗箱N−1が降下すると、下センターガイド22が該隙間Sに嵌合され、苗箱N−1の上側と下側の両方がガイドされるため、苗箱N−1を苗押出装置12に対して左右方向に位置ズレすることなく真っ直ぐに送給することができ、苗箱N−1の破損等を防止することができる。 なお、上センターガイド21および下センターガイド22の上端を先細部21a、22aとしているので、苗箱N−1が多少左右に振れても、隙間Sを上・下センターガイド22、22に容易に拾い込むことができる。 また、センターガイドを上下に分断せずに1本の長尺のセンターガイドを上下に延在させることも考えられるが、本実施形態のように、上センターガイド21と下センターガイド22との間に空間をあけた方が、苗箱N−1とセンターガイド21、22との摩擦抵抗を低減することができるので、苗箱N−1をスムーズに下方に送給することができ好適である。 【0027】 上記苗箱N−1が送給装置26で送給されて下方へ移動し、第一リミットスイッチ18の上に存在しなくなると検出レバー18aが上方に復帰する。しかし、苗箱N−1がまだ第二リミットスイッチ19の上に存在し、その検出レバー19aが押圧されたままの場合には、モーター17はまだ停止したままである。 そして、苗箱N−1がさらに下方に移動し、第二リミットスイッチ19の上に存在しなくなると、検出レバー19aも上方に復帰し、モーター17がONとなって送給ローラー15が回転して後続の苗箱N−2が送給される。 【0028】 この際、先行する苗箱N−1の上端が第二リミットスイッチ19を通過した後に、後続する苗箱N−2が送給ローラー15で送られ、かつ、送給ローラー15と第二リミットスイッチ19との距離L3は、苗箱Nの長さL1より大きいので、前方の苗箱N−1が存在するのに後方の苗箱N−2が送給ローラー15により送給されて衝突し、苗箱N−2が詰まってしまう等の不具合の発生を防止することができる。 【0029】 そして、図4に示すように、苗箱N−2の下端が第一リミットスイッチ18に達して、検出レバー18aが下方に押圧されるとモーター17が停止される。ここで、送給ローラー15と第一リミットスイッチ18の検出レバー18aとの距離L2は、苗箱Nの長さL1よりも小さいので、苗箱N−2の下端が第一リミットスイッチ18に検出されてモーター17が停止された状態では、苗箱N−2の上端側の穴部Ncが送給ローラー15の凸部15aにまだ係合された状態であり、送給ローラー15が回転速度を落として惰性で回転し、苗箱N−2がゆっくりと送り出されて先行する下流の苗箱N−1の上端に当たって停止する。 よって、後続の苗箱N−2が先行する苗箱N−1に勢い良く衝突することが防がれて、苗箱N−1、N−2からの苗の飛び出しや苗箱N−1、N−2の破損を防止することができる。 【0030】 また、湾曲した検出レバー18a、19aが開口13a−1、13a−2を通して上方に突出しているため、検出レバー18a、19aが苗載台13を降下する苗箱Nの落下を吸収する役目を果たし、衝撃の吸収に貢献することができる。 【0031】 なお、送給ローラー15が苗箱N(N−1、N−2)を送り出す速度を小さくするために、モーター17の回転速度を初めから小さくする方法を採用していない理由は、そうすると、後続の苗箱N−2が下方に落下されるまでに、先行する苗箱N−1がかなり下方に進行してしまい、落下距離(苗箱N−1とN−2の間の距離)が広がって自由落下による衝撃が却って大きくなるからである。 【0032】 【発明の効果】 上記した説明より明らかなように、本発明によれば、上記苗載台を通過する苗箱は、その上端側が上記送給ローラーにまだ係合された状態で、その下端が上記第一検出器に検出されて上記モーターが停止されるので、送給ローラーは惰性で回転速度を落として回転して苗箱をゆっくりと送り出すので、該苗箱が先行する下流の苗箱に勢い良く衝突することが防がれ、苗箱からの苗の飛び出しや苗箱の破損を防止することが可能となる。 また、上記第一検出器の下流位置に上記第二検出器を設けているので、苗載台上の苗箱が第一検出器を通過しても第二検出器により、送給ローラーを駆動する上記モータの停止状態を維持するので、送給ローラーによる後続の苗箱の送り出しを遅らせて苗箱が詰まるのを防止することが可能となる。 【0033】 上記苗載台の中央に上センターガイドと下センターガイドとを間隔をあけて上下方向に突出して、苗箱の中央の隣接するポット部の間の隙間が嵌合されるので、苗箱を上側と下側の両方でガイドされて苗箱を苗押出装置に対して位置ズレすることなく真っ直ぐに送給することができ、苗箱の破損等を防止することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態の苗移植機の側面図である。 【図2】苗供給部および苗載台の全体斜視図である。 【図3】苗供給部および苗載台の正面図である。 【図4】苗箱の送給状態の断面図である。 【図5】(A)は苗移植機に使用される苗箱の上面図、(B)は正面図である。 【図6】送給ローラーを示す要部拡大図である。 【図7】第一リミットスイッチ(第一検出器)を示す要部拡大図である。 【図8】従来の苗移植機の要部断面図である。 【符号の説明】 10 苗移植機 11 植付装置 12 苗押出装置 13 苗載台 14 苗送給部 15 送給ローラー 15a 凸部 17 モーター 18 第一リミットスイッチ(第一検出器) 19 第二リミットスイッチ(第二検出器) 20 苗箱ガイド片 21 上センターガイド 22 下センターガイド 33 押さえ板 N 苗箱 Na ポット部 Nb 端縁部 Nc 穴部 S 隙間
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000100469 【氏名又は名称】みのる産業株式会社 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地
|
| 【出願日】 |
平成14年12月24日(2002.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072660 【弁理士】 【氏名又は名称】大和田 和美
|
| 【公開番号】 |
特開2004−201515(P2004−201515A) |
| 【公開日】 |
平成16年7月22日(2004.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−371304(P2002−371304) |
|