| 【発明の名称】 |
作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 綱丈 【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】松岡 秀樹 【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】土井 邦夫 【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】苗載台を左右方向に横送りする横送りネジ軸を備えた田植機にあって、横送りネジ軸87の破損時には植付駆動ケース61をその都度分解する煩わしさなく、ネジ軸87のみの容易な交換を可能とさせて保守点検などの作業性を向上させる。
【解決手段】苗載台16を横送りする横送りネジ軸87と、該ネジ軸87に駆動力を伝達する植付駆動ケース61内の伝達軸96とを別体に形成し、植付駆動ケース61の外側で横送りネジ軸87と伝達軸96とを連動連結させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗載台を横送りする横送りネジ軸と、該ネジ軸に駆動力を伝達する植付駆動ケース内の伝達軸とを別体に形成し、植付駆動ケースの外側で横送りネジ軸と伝達軸とを連動連結させたことを特徴とする田植機。 【請求項2】 横送りネジ軸と伝達軸との連結部に略一定トルク値で剪断する剪断部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の田植機。 【請求項3】 苗載台上の苗を縦送りする縦送り軸を植付駆動ケース内の縦送り伝達軸と別体で形成したことを特徴とする請求項1または2記載の田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は例えば苗載台及び苗植付爪を植付部に備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】 苗載台を横送りする横送りネジ軸は中央の植付駆動ケース内の伝達軸と一体となっている。(例えば、特許文献1参照) 【0003】 【特許文献1】 特開平5−199808号公報 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 従来技術の場合、横送りネジ軸が破損するとその都度植付駆動ケースを分解して交換する必要があり、作業が煩わしく困難なばかりでなく、植付駆動ケース内の伝達部品なども破損する恐れがあった。 【0005】 【課題を解決するための手段】 したがって本発明は、苗載台を横送りする横送りネジ軸と、該ネジ軸に駆動力を伝達する植付駆動ケース内の伝達軸とを別体に形成し、植付駆動ケースの外側で横送りネジ軸と伝達軸とを連動連結させて、横送りネジ軸の破損時には植付駆動ケースをその都度分解する煩わしさなく、ネジ軸のみの容易な交換を可能とさせて保守点検などの作業性を向上させるものである。 【0006】 また、横送りネジ軸と伝達軸との連結部に略一定トルク値で剪断する剪断部材を設けて、横送りネジ軸に異常な負荷が加わっても剪断部材の剪断によって横送りネジ軸や駆動ケース内の伝達部品などが破損する不都合を防止して、苗載台の横送り性能を安定維持させるものである。 【0007】 さらに、苗載台上の苗を縦送りする縦送り軸を植付駆動ケース内の縦送り伝達軸と別体で形成して、縦送り軸が破損するなどして取外しを必要とする場合はその都度植付駆動ケースを分解する煩わしさなく、縦送り軸を容易に取外して交換するなどして保守点検作業の能率向上化を図るものである。 【0008】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の側面図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4は車体の側面図、図5は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、空冷式エンジン2を車体フレーム3に搭載させ、ミッションケース4側方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4後方のリヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そして前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、作業者が搭乗する車体カバー11によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー11後側上方にシートフレーム12を介して運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。 【0009】 また、図中15は8条植え用の苗載台16並びに複数の苗植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及び上部レール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に苗植付爪17・17を取付ける。 【0010】 また、前記植付ケース20前側のヒッチブラケット23をトップリンク24及びロワーリンク25を含む昇降リンク機構26を介し走行車1後側に連結させ、前記リンク機構26を介して植付部15を昇降させる油圧昇降シリンダ27をロワーリンク25に連結させ、前記前後輪6・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗を植える田植作業を行うように構成する。 【0011】 また、図中28は主変速レバー、29は植付部15の昇降・植付クラッチの入切・マーカ操作を行う植付操作レバー、30は変速ペダル、31はアクセルレバー、32はユニットクラッチレバーである。 【0012】 さらに、図中33は中央2条均平用センタフロート、34は左右2条均平用サイドフロート、35は左右最外側1条均平用補助フロート、36は肥料ホッパ37内の肥料を送風機38の送風力で各フロート33・34・35の側条作溝器(図示せず)に排出させる8条用側条施肥機である。 【0013】 図4乃至図5に示す如く、前記車体フレーム3は前部フレーム39と中間フレーム40と後部フレーム41とに3分割させ、左右一対の前部フレーム39にエンジン2を、左右一対の中間フレーム40にフロントアクスルケース5を、左右一対の後部フレーム41にリヤアクスルケース7及びエンジン2に燃料を供給する燃料タンク42などを設けるもので、前部フレーム39の前側と中間に前フレーム43とベースフレーム44を連結させて平面視4角枠状に形成し、前部フレーム39の固定ブラケット45とベースフレーム44に防振ゴム46を介しエンジン2を上載させる。 【0014】 また、前記ミッションケース4の前面左側にパワーステアリングケース47を設け、かつケース4の右側に無段油圧変速機(HST)48を設け、油圧変速機48の変速入力用ポンプ軸49を車体前方向に突出させ、エンジン2の右下側で前後方向の伝達軸50にポンプ軸49を連結させると共に、エンジン2の出力軸51に伝達ベルト52を介して前記伝達軸50を連結させ、エンジン2出力を油圧変速機48に伝達する。 【0015】 さらに、前記ミッションケース4とリヤアクスルケース7を車体の前後方向の中心ライン上でパイプ状の連結フレーム53によって一体連結させ、ミッションケース4後方に走行出力軸54及びPTO出力軸55を突出させ、リヤアクスルケース7前方に突出させるリヤ入力軸56にリヤ伝達軸57を介し前記走行出力軸54を連結させ、走行出力軸54から左右の後輪8に動力を伝える。またリヤアクスルケース7上部の軸受58に設ける仲介軸59に自在継手軸60を介して前記PTO出力軸55を連結させ、前記植付ケース20の入力軸に自在継手軸を介して中介軸59を連結させ、PTO出力軸55から植付部15に動力を伝える。 【0016】 図6乃至図13に示す如く、前記植付ケース20は中央の植付駆動ケース61と、各2条分用のロータリケース21を後端部の左右両側に取付ける縦ケース62と、駆動ケース61と左右の縦ケース62前端間及び隣接の各縦ケース62前端間を連結する横パイプケース63とを備え、横パイプケース63の左右最外側端に略U形状の左右サイドバンパ64を折畳み自在に備えると共に、サイドバンパ64より内側の横パイプケース63に左右サイドフレーム65を立設させ、左右サイドフレーム65の上端側間をローリングフレーム66によって連結させ、左右サイドフレーム65及びローリングフレーム66に取付ける4つの上部苗受板シュー67を上部レール19に嵌合させて苗載台16上部を左右摺動自在に支持するように構成している。 【0017】 また、前記ヒッチブラケット23にローリング支点軸68を介して植付ケース20中央の支点部材69を回動自在に連結させ、支点部材69とローリングフレーム66中央の左右固定ブラケット70間を左右アーム71によって連結させ、左右固定ブラケット70と左右サイドフレーム65基端間を斜め補強部材72で連結させ、ヒッチブラケット23と左固定ブラケット70間に油圧ローリングシリンダ73を介設させて、該シリンダ73の進退制御で支点軸68回りに植付部15を左右に揺動させて植付部15の水平保持を図るように構成している。 【0018】 図5、図6、図14乃至図17に示す如く、前記植付駆動ケース61は仲介軸59に自在継手軸74を介し植付入力軸75を連結させ、該入力軸75に1対のベベルギヤ76を介し植付伝達軸77を連結させ、パイプケース63に内挿させる植付駆動軸78に伝動チェン79を介し植付伝達軸77を連結させると共に、前記縦ケース62に内挿させる植付爪駆動軸80に1対のベベルギヤ81及び安全クラッチ82を介し植付駆動軸78を連結させ、前記ロータリケース21を回転支持する縦ケース62後端の回転軸83に1対のベベルギヤ84及び植付爪ユニットクラッチ85を介して植付駆動軸80を連結させて、苗植付爪17の駆動を行うように構成している。 【0019】 図15乃至図17に示す如く、植付駆動ケース61と縦ケース62間の植付駆動軸78aに中実軸を用いると共に、縦ケース62間の植付駆動軸78bに4角パイプを用い、縦ケース62の植付爪駆動軸80に丸パイプを用い、植付駆動軸78a・78bの回転強度K1・K2より植付爪駆動軸80の回転強度K3を小さく(K3<K1・K2)形成する。そして各縦ケース62のベベルギヤ81を内設する前ギヤケース62aに対し植付爪駆動軸80及びベベルギヤ84など内設する後ケース62bを分解自在に形成して、植付爪駆動軸80が破損した場合などには前ギヤケース62aにボルト86止め後ケース62bを容易に取外して駆動軸80の交換など行うように構成している。 【0020】 なお、縦ケース62間に介設する横パイプケース63及び駆動軸78bもケース62及びケース62内のベベルギヤ軸78cに対し取外し自在に設けている。 【0021】 図14、図18に示す如く、苗載台16の左右方向の横送りを行う横送りネジ軸87と苗の縦送りを行う縦送り軸88を植付駆動ケース61より右方向に突出させ、右サイドフレーム65に固設する軸受板89に横送りネジ軸87及び縦送り軸88を回転自在に支持させるもので、前記横送りネジ軸87には滑り子90をネジ結合させ、苗載台16に滑り子90を連結させ、ネジ軸87の一方向の回転時に苗載台16を左右往復移動させると共に、前記縦送り軸88には左右縦送りカム91を有して、苗載台16が左右移動端まで移動するときには縦送りベルト92を回転させる従動カム93に縦送りカム91を当接させて苗1株分を苗載台16の下端方向に移動させるように構成している。 【0022】 また、前記植付駆動ケース61には苗載台16の横送り速度を4段に変速させる変速機構94を設けるもので、前記横送りネジ軸87の左端に剪断部材95を介し連結させる伝達軸96を駆動ケース61内に回転自在に設け、伝達軸96と植付伝動軸77との間に変速軸97を介設させ、植付伝動軸77に1組のギヤ98を介し変速軸97を連結させると共に、変速軸97に4組の変速ギヤ99・100・101・102を介し伝達軸96を連結させ、前記縦送り軸88にチェン103を介し伝達軸96を連結させて、4速の苗載台16の横送りと苗載台16上の苗の縦送りを行うように構成している。また前記縦送り軸88も駆動ケース61内の軸を伝達軸88aに分割させ、縦送り軸88左端のジョイント部88bを伝達軸88aの4角軸88cに取外し自在に連結させて、縦送り軸88の交換などを容易とさせるように構成している。 【0023】 そして、前記変速軸97にはキー溝104を形成し、キー溝104に埋設して先端をシートバネ105力で変速軸97の各ギヤ99〜102のキー溝106内に択一的に係合させるシフトキー107と、シフトキー107にシフトリング108及びシフター109を介して連結させる変速切換軸110とを設け、植付伝動ケース61の外側に設ける切換レバー(図示せず)操作で切換軸110左右方向に移動させて変速機構94の変速切換えを行うように構成している。 【0024】 図19に示す如く、前記剪断部材95は偏平状の4角体形状に形成し、伝達軸96右端に開設する嵌合孔111に剪断部材95の一端側を嵌合させると共に、横送りネジ軸87左端に形成する切欠溝112に剪断部材95の他端側を係合させて、横送りネジ軸87に一定トルク値以上の負荷が作用するとき、駆動ケース61の外側で剪断部材95を剪断させて、ネジ軸87や伝達軸96を破損などから保護するように構成している。なお上述実施例にあっては剪断部材95として4角体形状の部材を用いたが、ネジ軸87にコッタピンを介し伝達軸96を連結させ、コッタピンをシャーピンに用いて剪断部材95とする構成でも良い。 【0025】 上記からも明らかなように、苗載台16を横送りする横送りネジ軸87と、該ネジ軸87に駆動力を伝達する植付駆動ケース61内の伝達軸96とを別体に形成し、植付駆動ケース61の外側で横送りネジ軸87と伝達軸96とを連動連結させたものであるから、横送りネジ軸87の破損時には植付駆動ケース61をその都度分解する煩わしさなく、ネジ軸87のみの容易な交換を可能とさせて保守点検などの作業性を向上させることができる。 【0026】 また、横送りネジ軸87と伝達軸96との連結部に略一定トルク値で剪断する剪断部材95を設けたものであるから、横送りネジ軸87に異常な負荷が加わっても剪断部材95の剪断によって横送りネジ軸87や駆動ケース61内の伝達部品などが破損する不都合を防止して、苗載台16の横送り性能を安定維持させることができる。 【0027】 さらに、苗載台16上の苗を縦送りする縦送り軸88を植付駆動ケース61内の縦送り伝達軸88aと別体で形成したものであるから、縦送り軸88が破損するなどして取外しを必要とする場合はその都度植付駆動ケース61を分解する煩わしさなく、縦送り軸88を容易に取外して交換するなどして保守点検作業の能率向上化を図ることができる。 【0028】 図20、図21に示すものは、前記横送りネジ軸87と縦送り軸88とを軸受板89の右外側でスプロケット113・114及びチェン115を介し連動連結させた構成を示すもので、各軸87・88にシャーピン116・117を介しスプロケット113・114を固定させて、縦送り軸88などの保護を図るように構成している。 【0029】 また図22に示すものは、前記横送りネジ軸87と縦送り軸88とを軸受板89の右外側でギヤ118・119・120及びシャーピン116・117を介し連動連結させたものである。 【0030】 【発明の効果】 以上実施例から明らかなように本発明は、苗載台16を横送りする横送りネジ軸87と、該ネジ軸87に駆動力を伝達する植付駆動ケース61内の伝達軸96とを別体に形成し、植付駆動ケース61の外側で横送りネジ軸87と伝達軸96とを連動連結させたものであるから、横送りネジ軸87の破損時には植付駆動ケース61をその都度分解する煩わしさなく、ネジ軸87のみの容易な交換を可能とさせて保守点検などの作業性を向上させることができるものである。 【0031】 また、横送りネジ軸87と伝達軸96との連結部に略一定トルク値で剪断する剪断部材95を設けたものであるから、横送りネジ軸87に異常な負荷が加わっても剪断部材95の剪断によって横送りネジ軸87や駆動ケース61内の伝達部品などが破損する不都合を防止して、苗載台16の横送り性能を安定維持させることができるものである。 【0032】 さらに、苗載台16上の苗を縦送りする縦送り軸88を植付駆動ケース61内の縦送り伝達軸88aと別体で形成したものであるから、縦送り軸88が破損するなどして取外しを必要とする場合はその都度植付駆動ケース61を分解する煩わしさなく、縦送り軸88を容易に取外して交換するなどして保守点検作業の能率向上化を図ることができるものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】田植機の全体側面図。 【図2】田植機の全体平面図。 【図3】田植機の全体正面図。 【図4】車体の側面図。 【図5】車体の平面図。 【図6】植付部の側面説明図。 【図7】植付部の斜視説明図。 【図8】植付部の正面説明図。 【図9】ヒッチブラケット部の側面説明図。 【図10】フロート部の平面説明図。 【図11】フロート部の正面説明図。 【図12】苗載台支持部の説明図。 【図13】植付ケース部の側面説明図。 【図14】横送りネジ軸部の説明図。 【図15】駆動ケース部の断面説明図。 【図16】縦ケース部の断面説明図。 【図17】駆動ケースギヤ部の説明図。 【図18】横送り変速機構部の説明図。 【図19】剪断部の斜視説明図。 【図20】縦送り駆動の変形説明図。 【図21】縦送り駆動の変形説明図。 【図22】縦送り軸のギヤ連結説明図。 【符号の説明】 16 苗載台 61 植付駆動ケース 87 横送りネジ軸 88 縦送り軸 88a 伝達軸 95 剪断部材 96 伝達軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成14年12月19日(2002.12.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062270 【弁理士】 【氏名又は名称】藤原 忠治
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| 【公開番号】 |
特開2004−194575(P2004−194575A) |
| 【公開日】 |
平成16年7月15日(2004.7.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−367584(P2002−367584) |
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