| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】石原 幸信 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】中島 英夫 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】大前 健介 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
【氏名】坂垣内 貴保 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】移植苗が傾倒する等の植付不良となる不具合を解消すること。
【解決手段】苗移植部に苗取出機構と植付機構とを設けると共に、同植付機構は、植付伝動ケースに植付ロータケースを連動連結し、同植付ロータケースにクランクアームの基端部を連結し、同クランクアームの先端部にL字状支持体の折れ曲がり部を連結し、同L字状支持体の後端部に植付爪を取り付ける一方、同L字状支持体の上端部にガイドローラを取り付けて、同ガイドローラをスライドガイド体に形成した上下方向に伸延するスライドガイド溝中に摺動自在に嵌合させて、上記植付ロータケースの回動作動に連動して、植付爪が上下縦長の楕円軌道を描いて昇降するようにした移植機において、スライドガイド溝は、上端部を下端部よりも前方に位置させて形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗移植部に苗取出機構と植付機構とを設けると共に、同植付機構は、植付伝動ケースに植付ロータケースを連動連結し、同植付ロータケースにクランクアームの基端部を連結し、同クランクアームの先端部にL字状支持体の折れ曲がり部を連結し、同L字状支持体の後端部に植付爪を取り付ける一方、同L字状支持体の上端部にガイドローラを取り付けて、同ガイドローラをスライドガイド体に形成した上下方向に伸延するスライドガイド溝中に摺動自在に嵌合させて、上記植付ロータケースの回動作動に連動して、植付爪が上下縦長の楕円軌道を描いて昇降するようにした移植機において、 スライドガイド溝は、上端部を下端部よりも前方に位置させて形成したことを特徴とする移植機。 【請求項2】 スライドガイド溝の上端部と下端部との前後方向の間隔は、苗取出機構に設けた苗取出爪の苗放出時の角度と、最上昇位置での植付爪の苗受け時の角度が略同一となるように設定したことを特徴とする請求項1記載の移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、移植機の一形態として、走行部と、同走行部の後部に配設した苗供給部と、同苗供給部の前方位置に配設した苗移植部とを装備し、苗移植部に苗取出機構と植付機構とを設けると共に、同植付機構は、植付伝動ケースに植付ロータケースを連動連結し、同植付ロータケースにクランクアームの基端部を連結し、同クランクアームの先端部にL字状支持体の折れ曲がり部を連結し、同L字状支持体の後端部に植付爪を取り付ける一方、同L字状支持体の上端部にガイドローラを取り付けて、同ガイドローラをスライドガイド体に形成した上下方向に伸延するスライドガイド溝中に摺動自在に嵌合させて、上記植付ロータケースの回動作動に連動して、植付爪が上下縦長の楕円軌道を描いて昇降するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 そして、苗取出機構に設けた苗取出爪により苗供給部に設けた苗トレイ中の移植苗を取り出すと共に、下方へ放出し、この放出された移植苗を植付機構に設けた植付爪が受けて圃場の畦面に植え付けるようにしている。 【0004】 【特許文献1】 特開平5−276809号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 ところが、上記した移植機では、苗取出爪が移植苗を放出する位置と、植付爪が移植苗を受けるために待機している位置との間隔(受け継ぎの間隔)が未だ広いために、植付爪が移植苗を受け継いだ際に、同移植苗が真っ直ぐに植付爪の中に入っていないことがある。 【0006】 そのため、かかる状態で植付爪により圃場面に移植苗を植え付けた場合には、移植苗が直立状態に植え付けられることがなく、移植苗が傾倒する等の植付不良となる不具合がある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 そこで、本発明では、苗移植部に苗取出機構と植付機構とを設けると共に、同植付機構は、植付伝動ケースに植付ロータケースを連動連結し、同植付ロータケースにクランクアームの基端部を連結し、同クランクアームの先端部にL字状支持体の折れ曲がり部を連結し、同L字状支持体の後端部に植付爪を取り付ける一方、同L字状支持体の上端部にガイドローラを取り付けて、同ガイドローラをスライドガイド体に形成した上下方向に伸延するスライドガイド溝中に摺動自在に嵌合させて、上記植付ロータケースの回動作動に連動して、植付爪が上下縦長の楕円軌道を描いて昇降するようにした移植機において、スライドガイド溝は、上端部を下端部よりも前方に位置させて形成したことを特徴とする移植機を提供するものである。 【0008】 また、本発明は、スライドガイド溝の上端部と下端部との前後方向の間隔は、苗取出機構に設けた苗取出爪の苗放出時の角度と、最上昇位置での植付爪の苗受け時の角度が略同一となるように設定したことにも特徴を有する。 【0009】 【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態について説明する。 【0010】 すなわち、本発明に係る移植機は、基本的構造として、苗移植部に苗取出機構と植付機構とを設けると共に、同植付機構は、植付伝動ケースに植付ロータケースを連動連結し、同植付ロータケースにクランクアームの基端部を連結し、同クランクアームの先端部にL字状支持体の折れ曲がり部を連結し、同L字状支持体の後端部に植付爪を取り付ける一方、同L字状支持体の上端部にガイドローラを取り付けて、同ガイドローラをスライドガイド体に形成した上下方向に伸延するスライドガイド溝中に摺動自在に嵌合させて、上記植付ロータケースの回動作動に連動して、植付爪が上下縦長の楕円軌道を描いて昇降するようにしている。 【0011】 そして、特徴的構造として、スライドガイド溝は、上端部を下端部よりも前方に位置させて形成している。 【0012】 この際、スライドガイド溝の上端部と下端部との前後方向の間隔は、苗取出機構に設けた苗取出爪の苗放出時の角度と、最上昇位置での植付爪の苗受け時の角度が略同一となるように設定している。 【0013】 【実施例】 以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。 【0014】 図1に示すAは、本発明に係る移植機であり、同移植機Aは、走行部1と、同走行部1の後部に配設した苗供給部2と、同苗供給部2の前方位置に配設した苗移植部3とを具備して、走行部1を圃場Gにて自走させながら、苗供給部2から供給されるポット苗(図示せず)を苗移植部3により圃場Gの畝面Uに移植するようにしている。 【0015】 走行部1は、機体フレーム4の前部に左右一対の前車輪支持アーム5,5を介して前車輪6,6を取り付けると共に、後部に左右一対の後車輪支持アームとしての後車輪駆動ケース7,7を介して後車輪8,8を取り付けており、これら前・後車輪6,6,8,8は、昇降機構(図示せず)に連動連結して、同昇降機構が昇降センサとしても機能する後述の鎮圧輪30の畝面Uに沿った昇降動作量に基づいて、前・後車輪6,6,8,8を昇降させることにより、苗移植部3によるポット苗の植付深さを一定に保持することができるようにしている。 【0016】 そして、機体フレーム4上の前部にエンジン10を搭載し、同エンジン10の後方位置にミッションケース11を配設すると共に、同ミッションケース11をエンジン10に連動連結し、同ミッションケース11に上記後車輪駆動ケース7,7と前記苗供給部2と苗移植部3とを連動連結している。12はボンネット、13は予備苗載台である。 【0017】 また、機体フレーム4の後端部には、図1及び図2に示すように、支持体14を介して左右一対のハンドル支持フレーム15,15を後上方へ向けて延設し、両ハンドル支持フレーム15, 15の後端部に平面視U状に形成したハンドル16を取り付けており、同ハンドル16の下部間に下部レバーガイド支持体17を架設し、同下部レバーガイド支持体17に植深調節レバーガイド体18と株間調節レバーガイド体19と主変速レバーガイド体20とを左右方向に隣接させて同一平面上に配置し、各レバーガイド体18,19,20を介してそれぞれ植深調節レバー21と株間調節レバー22と主変速レバー23とを左右方向に連続させて配設している。 【0018】 このようにして、ハンドル16の下部間に架設した下部レバーガイド支持体17に、植深調節レバーガイド体18と株間調節レバーガイド体19と主変速レバーガイド体20とを左右方向に隣接させて同一平面上に配置して、各レバーガイド体18,19,20を介してそれぞれ植深調節レバー21と株間調節レバー22と主変速レバー23とを左右方向に連続させて配設しているため、作業操作中においても、ハンドル16の下方を一瞥するだけで、各レバー21,22,23の位置と機能と操作方法とが容易に確認でき、誤操作をなくすることができると共に、能率的に作業を行うことができる。 【0019】 しかも、製造時の組立・調整が容易となり、高品質を確保することができる。さらには、植深調節レバーガイド体18と株間調節レバーガイド体19と主変速レバーガイド体20とを、下部レバーガイド支持体17により一体的にカバーしているため、簡潔にして機能的なデザインとなすことができる。 【0020】 そして、ハンドル16の上部間に上部レバーガイド支持体24を架設し、同上部レバーガイド支持体24の左側部に植付クラッチレバーガイド体25を配置する一方、右側部に昇降レバーガイド体26を配置して、各レバーガイド体25,26を介してそれぞれ植付クラッチレバー27と昇降レバー28とを配設している。 【0021】 また、ミッションケース11の後側下部には左右一対の鎮圧輪支持アーム29,29を介して鎮圧輪30を上下昇降自在に取り付けている。 【0022】 左右一対のハンドル支持フレーム15,15間には覆土輪調節体31を設け、同覆土輪調節体31とミッションケース11との間に前後方向に伸延する覆土輪支持体32を架設して、同覆土輪支持体32に覆土輪33を取り付けている。 【0023】 苗供給部2は、図1及び図2に示すように、左右一対のハンドル支持フレーム15,15の中途部間に配設しており、苗トレイTを縦搬送する縦搬送機構35と、同縦搬送機構35を横搬送する横搬送機構36とを装備している。 【0024】 縦搬送機構35は、図1に示すように、縦方向及び横方向に整然と苗ポットPを形成した苗トレイTを、前下方へ向けて苗ポットPの間隔毎に縦搬送して、後述する苗移植部3により苗ポットP中のポット苗(図示せず)を畝面Uに移植し、空になった苗トレイTは後上方へ折り返し状に搬送するようにしている。 【0025】 横搬送機構36は、図1〜図4に示すように、縦搬送機構35の下方に配置しており、左右方向に軸線を向けて縦搬送機構35に連動連結した横送り軸37と、同横送り軸37の中途部に連動連結すると共に、同横送り軸37を軸線方向に横移動させる横移動体38とを具備して、同横送り軸37の外周面には、螺旋状の横送り溝37aを形成している。 【0026】 横移動体38は、左右方向に開口したギヤケース39中に横送り軸37を貫通させ、同横送り軸37の中央部の外周を筒状片40により囲繞し、同筒状片40の内周面に係合片41を突設して、同係合片41を上記横送り溝37a中に摺動自在に係合させると共に、筒状片40の左側外周面には入力用ベベルギヤ42を設ける一方、ギヤケース39の前壁中央部に出力用ベベルギヤ43を設けて、同出力用ベベルギヤ43を上記入力用ベベルギヤ42に噛合させている。 【0027】 そして、出力用ベベルギヤ43を支持する入力軸44は、後述する駆動ケース45にドライブシャフト46を介して連動連結して、駆動ケース45→ドライブシャフト46→入力軸44→出力用ベベルギヤ43→入力用ベベルギヤ42→筒状片40に動力を伝達して、筒状片40を横送り軸37の軸芯廻りに回転させることにより、係合片41を介して横送り軸37を横移動させるようにしている。 【0028】 また、ギヤケース39の天井壁には、係合用突片47を突設し、同係合用突片47に左右方向に軸線を向けたガイド用筒片48を係合させ、同ガイド用筒片48中に廻り止め用ロッド49を挿通し、同廻り止め用ロッド49の左右側端部をそれぞれ連結片50,50を介して前記横送り軸37の左右側端部に連結して、同横送り軸37の廻り止めを図っている。51は蛇腹状のカバー体である。 【0029】 図1に示すように、横搬送機構36と縦搬送機構35との間には縦送り連動機構52を介設しており、同縦送り連動機構52は、図3〜図5及び図10に示すように、入力用ベベルギヤ42にカム53を同軸的に連設する一方、ギヤケース39の下部に左右方向に軸線を向けた支軸54をその軸線廻りに回動自在に横架し、同支軸54の左側部に被作用片55を取り付けると共に、同支軸54をコイルバネ56により被作用片55がカム53に当接する方向に回動付勢し、同被作用片55を、常時、カム53に当接させている。 【0030】 そして、図5に示すように、支軸54の右側端部はギヤケース39より外部へ突出させて、同突出端部54aに、図1にも示すように、L字状の作用片57の基端部を連設する一方、縦搬送機構35に、図10にも示すように、左右方向に軸線を向けた連動支軸59を設け、同連動支軸59の左右側部にそれぞれ連動片60,61を突設すると共に、同連動支軸59にラチェット作用片62を突設し、同ラチェット作用片62を縦送り軸63の左側端部に設けた縦送り用ラチェット64に作用させるようにしている。 【0031】 また、作用片57の先端部が、各連動片60,61のいずれかに作用すると、同連動支軸59に突設したラチェット作用片62が縦送り用ラチェット64に作用して、同縦送り用ラチェット64を介して縦送り軸63を一方向にのみ一定量だけ回転させて、苗トレイTを苗ポットPの一段分だけ縦送りするようにしている。 【0032】 このようにして、苗トレイTに形成した苗ポットPの横一列分だけ横移動させた後に、苗ポットPの一段分だけ縦送りし、再度、横一列分だけ横移動させた後に、苗ポットPの一段分だけ縦送りするという作動を繰り返すようにしている。 【0033】 この際、縦送り連動機構52の被作用片55は、入力用ベベルギヤ42に同軸的に連設したカム53に当接させて、横送りの回転数と縦送りの回転数とを同一となして、切替の工程で位相差が生じない構成としている。 【0034】 従って、苗トレイTの種類に応じて、後述する横送り切替レバー105を切替操作して、横送りの回転数を変更するが、この場合にも、横送りの回転数と縦送りの回転数とを同一となして、位相がずれないようにすることができる。また、構造が簡易であるため、組立作業も確実に行うことができる。 【0035】 図10中、65は縦送り量調節機構であり、同縦送り量調節機構65は、縦送り用ラチェット64に連動連結した第1・第2爪片66,67を、縦送り軸63に取り付けた第1・第2ギヤ68,69に、縦送り切替レバー70により切り替え操作して、縦送り量を二段階に変更することができるようにしている。 【0036】 苗移植部3は、図1、図6及び図10に示すように、苗供給部2の苗トレイTからポット苗(図示せず)を取り出す苗取出機構71と、同苗取出機構71により取り出されたポット苗を受けて畝面Uにポット苗を植え付ける植付機構72とを具備している。 【0037】 そして、苗取出機構71は、図6及び図10に示すように、後述する駆動ケース45に苗取出伝動チェン73を介して連動連結した苗取ロータケース74と、同苗取ロータケース74に連動連結した開閉カム75と、同開閉カム75により開閉作動される左右一対の苗取出爪76,76と、各苗取出爪76,76に挿嵌した押し出し体77,77とを具備している。78はガイド体、79はガイドローラである。 【0038】 植付機構72は、図1、図6〜図10に示すように、フローティング機能を有しており、同植付機構72の下方位置に昇降センサとしても機能する鎮圧輪30を配置し、同鎮圧輪30と植付機構72との間に鎮圧輪30の昇降量と植付機構72の昇降量とを整合・調整する昇降量調整機構111を介設している。 【0039】 すなわち、昇降量調整機構111は、走行部1に設けたミッションケース11に、植付入力軸112を介して植付機構72に設けた植付伝動ケース80の前端部を連動連結すると共に、同植付入力軸112をフローティング支点として植付伝動ケース80を上下揺動自在となし、同植付伝動ケース80の右側方に対応させて揺動支持体113を配置すると共に、ミッションケース11にフローティング支点としての揺動支軸114を介して揺動支持体113の前端部を植付伝動ケース80と同軸的に取り付けて、同植付伝動ケース80と一体的に上下揺動自在となしている。 【0040】 そして、ミッションケース11の後側下部に逆三角形状に形成した左右一対のステー115,116を、左右方向に軸線を向けた前後一対の取付ボルト117,118により取り付け、両ステー115,116の中央下部間に左右方向に伸延する支持管119を貫通状態に横架し、同支持管119の左右側端部より前方へ突設した平面視U字状に形成したブラケット120,121に、左右方向に軸線を向けた枢支ピン122,123を介して左右一対の上下揺動アーム124,125の前端部の揺動支点を同一線上にてそれぞれ枢支して、各上下揺動アーム124,125を枢支ピン122,123を中心に上下揺動自在となしている。 【0041】 各上下揺動アーム124,125は、下端縁部に上方へ湾曲する干渉回避用凹部126,126を形成しており、左側の上下揺動アーム124の後端部と植付伝動ケース80に併設した左側連結板体127の後端部とを左側リンク128を介して連動連結すると共に、右側の上下揺動アーム125の後端部と揺動支持体113の後端部とを右側リンク129を介して連動連結して形成している。 【0042】 そして、左・右側リンク128,129の前端部は、左右方向に伸延するリンク支軸131を介して上下揺動アーム124,125の後端部に同軸的に枢支・連結している。132,133はリンク連結ピンである。 【0043】 また、両上下揺動アーム124,125の後部間には左右方向に伸延するアーム支軸134を貫通状態に横架すると共に、その軸線廻りに回動自在となし、同アーム支軸134の左右側端部にそれぞれ左右一対の鎮圧輪支持アーム135,136の前端部を取り付ける一方、両鎮圧輪支持アーム135,136の後端部間に鎮圧輪支軸137を介して鎮圧輪30を転動自在に取り付けている。 【0044】 しかも、アーム支軸134の右側端部より連動アーム139を前上方へ向けて立ち上げて、同連動アーム139の上端部と、ハンドル16の下部に設けた鎮圧輪位置調節レバー140との間に連動ワイヤ141を介設して、同鎮圧輪位置調節レバー140により鎮圧輪30を上下位置調節可能としている。142は鎮圧輪位置調節レバーガイド体、143は、左側の鎮圧輪支持アーム135と左側の上下揺動アーム124との間に介設した引張スプリングである。 【0045】 さらには、各上下揺動アーム124,125の揺動支点である枢支ピン122,123と、各上下揺動アーム124,125に連動連結した左・右側リンク128,129の第1連結支点であるリンク支軸131との間の距離(L1)と、各上下揺動アーム124,125の揺動支点である枢支ピン122,123を中心として、各上下揺動アーム124,125に連結した左・右側リンク128,129の第1連結支点であるリンク支軸131の上下揺動角度(θ1)と、植付伝動ケース80及び揺動支持体113のフローティング支点である植付入力軸112及び揺動支軸114と、これら植付伝動ケース80及び揺動支持体113に連動連結した左・右側リンク128,129の第2連結支点であるリンク連結ピン132,133との間の距離(L2)と、フローティング支点を中心として、左・右側リンク128,129の第2連結支点であるリンク連結ピン132,133の上下揺動角度(θ2)とが、 L1×θ1=L2×θ2 の関係を満たすように、揺動支点と第1連結支点とを結ぶ線の仰角(α1)と、フローティング支点と第2連結支点とを結ぶ仰角(α2)とを、中立絶対角度として同一角度に設定している。 【0046】 このようにして、植付機構72の下方位置に昇降センサとしても機能する鎮圧輪30を配置して、同鎮圧輪30と植付機構72との間に鎮圧輪30の昇降量と植付機構72の昇降量とを整合調整する昇降量調整機構111を介設しているため、同昇降量調整機構111により構造簡易にして精度の良い整合調整を行うことができて、鎮圧輪30の微妙な上下動にも精度良く植付機構72を昇降させることができる。 【0047】 この際、昇降量調整機構111は構造簡易な四節回転連鎖機構となすことができると共に、鎮圧輪30の昇降量と植付機構72の昇降量とを略同一となして、略一対一対応させることができ、同植付機構72を精度良く鎮圧輪30に連動させることができる。その結果、植付機構72による移植苗の植付深さを一定に保持することができて、植付精度を向上させることができる。 【0048】 また、左側の上下揺動アーム124は、図7に示すように、連動機構185を介して前記昇降機構を昇降制御する昇降用油圧バルブ186に連動連結しており、同連動機構185は、左側の上下揺動アーム124に後端部を連結し、かつ、左側のブラケット120に中途部を連結した側面視略C字状の第1レバー体187と、同第1レバー体187の前端部に上端部を連結し、かつ、中途部を枢軸188により枢支した側面視L字状の第2レバー体189と、同第2レバー体189の下端部に後端部を連結し、かつ、前後方向に伸延させて形成した連結ロッド190と、同連結ロッド190の前端部に下端部を連結し、かつ、上端部を昇降用油圧バルブ186にバルブ作動軸191を介して連動連結した作動アーム192とから形成している。 【0049】 このようにして、鎮圧輪30が畝面Uの凹凸に沿って昇降動作すると、それに連動して昇降量調整機構111が昇降動作し、同昇降量調整機構111の左側の上下揺動アーム124→第1レバー体187→第2レバー体189→連結ロッド190→作動アーム192→バブル作動軸191→昇降用油圧バルブ186→昇降機構を作動させて、前・後車輪6,6,8,8を適宜昇降させるようにしている。 【0050】 また、植付機構72では、植付伝動ケース80に植付ロータケース81を連動連結し、同植付ロータケース81にクランクアーム150の基端部を連動連結し、同クランクアーム150の先端部に枢支・連結ピン151を介してL字状支持体152の折れ曲がり部153を枢支・連結し、同L字状支持体152の後端部に開孔器としての植付爪83を取り付けると共に、折れ曲がり部153と植付爪83との間に開閉カム機構82を介設する一方、同L字状支持体152の上端部にガイドローラ枢支ピン154を介してガイドローラ155を転動自在に取り付けている。 【0051】 しかも、右側のハンドル支持フレーム15の前端部に、上下方向に伸延するスライドガイド体156を取り付け、同スライドガイド体156に上下方向に伸延するスライドガイド溝157を形成して、同スライドガイド溝157中に上記ガイドローラ155を摺動自在に嵌合させている。 【0052】 さらには、スライドガイド溝157は、上端部158を下端部159よりも前方に位置させて形成しており、同スライドガイド溝157の上端部158と下端部159との前後方向の間隔wは、苗取出機構71に設けた苗取出爪76の苗放出時の角度β1と、最上昇位置での植付爪83の苗受け時の角度β2とが略同一となるように設定している。 【0053】 ここで、本実施例では、図6及び図7に示すように、スライドガイド溝157を直状に形成して、鉛直方向に伸延させて形成したスライドガイド体156の上端部158を、下端部159を中心に前方へ間隔wだけ移動させて傾斜状態となしている。図6中、実線は、本実施例にかかる植付機構72を示す一方、一点鎖線は、従来の植付機構(スライドガイド溝157を略垂直に配置した構造)を示しており、実線で示す本実施例にかかる植付爪83の上下ストロークが従来のものよりも大きいことが判る。 【0054】 このようにして、植付ロータケース81の回動作動に連動して、植付爪83が上下縦長の楕円軌道を描いて昇降するようにしており、同植付爪83は、前後一対の植付爪形成片83a,83aを開閉自在に形成して、上記開閉カム機構82により閉塞した状態にてポット苗を受けると共に、畝面Uを開孔し、開閉カム機構82により開放した状態にて上昇させることにより畝面Uにポット苗を残して植付を完了させることができるようにしている。 【0055】 この際、スライドガイド溝157の上端部158を下端部159よりも前方に位置させて形成しているため、移植苗の植付姿勢に影響の大きい最下点付近では、植付爪83が従来通り鉛直姿勢となり、最上点ではL字状支持体152の上端部のガイドローラ155が前方へ移動される分だけ、同L字状支持体152の後端部が上方へ引き上げられて、同後端部に取り付けている植付爪83を上方に配置している苗取出機構71に近接させることができる。 【0056】 その結果、受け継ぎ時の苗取出爪76と植付爪83との相対角度を略零度となすことができて、苗ポットPから苗取出爪76により取り出された移植苗(ポット苗)を真っ直ぐに植付爪83中に確実に受け継ぐことができて、同植付爪83により畝面Uに移植苗を植え付けた場合には、移植苗を直立状態に植え付けることができて、移植苗が傾倒する等の植付不良となる不具合を解消することができる。 【0057】 なお、本実施例では、スライドガイド溝157を直状に形成して、同スライドガイド溝157の上端部158が下端部159よりも間隔wだけ前方に位置するようにしているが、同スライドガイド溝157の形状は、直状に限らず、例えば、後方に凸状の円弧形状に形成して、上端部158が下端部159よりも間隔wだけ前方に位置するようにしてもよい。 【0058】 また、駆動ケース45は、図1及び図10に示すように、ミッションケース11の後上方位置に配設しており、同ミッションケース1 1の入力兼出力軸85と駆動ケース45の入力軸86との間に変速伝動ベルト機構87と伝動チェン機構88とを介設している。89は出力側プーリ、90は入力側変速プーリ、91は連動軸、92は出力側スプロケット、93は入力側スプロケットである。 【0059】 そして、入力軸86にはカウンター軸94を介して苗取出力軸95を連動連結しており、同苗取出力軸95を駆動ケース45の外部に突出させて、同突出端に設けた出力側スプロケット96と、苗取出機構71の入力軸84に設けた入力側スプロット97との間に、前記した苗取出伝動チェン73を介設している。110は植付タイミングロッドである。 【0060】 また、苗取出力軸95には植付クラッチ98を設け、同植付クラッチ98に植付クラッチフォーク99を介して植付クラッチレバー100を連動連結している。 【0061】 苗取出力軸95には変速軸101を介して横送り出力軸102を連動連結しており、同変速軸101にはシフター103を設け、同シフター103に変速フォーク104を介して横送り切替レバー105を連動連結して、同横送り切替レバー105により横送り量を二段階に切替操作することができるようにしている。 【0062】 横送り出力軸102には、前記したドライブシャフト46を介して横搬送機構36の入力軸44を連動連結している。 【0063】 前記したミッションケース11の入力兼出力軸85と、エンジン10の出力軸106との間には、プーリ107,108を介して伝動ベルト109を巻回している。 【0064】 このようにして、エンジン10からミッションケース11に動力を伝達し、同ミッションケース11から植付機構72と駆動ケース45とにそれぞれ動力を伝達し、同駆動ケース45から苗取出機構71と横搬送機構36とにそれぞれ動力を伝達するようにしている。 【0065】 また、図11に示すように、覆土輪調節体31は、左右方向の機体中心位置で、かつ、前記した下部レバーガイド支持体17の下方位置に配置して、植付初期の試し植えで、株間や植え深さ、覆土圧等が繰り返し容易に調整できるようにして、速やかに本格作業に移行できるようにしている。 【0066】 ここで、覆土輪調節体31は、図11に示すように、左右一対のハンドル支持フレーム15,15の中途部間に支持ブラケット165を介してリング体166を揺動支持ピン167により揺動自在に取り付け、同リング体166中に上下方向に伸延する筒体164を摺動自在に挿通し、同筒体164の上端部に取り付けたスプリング受け片169とリング体166の上端周縁部との間に、上部押圧スプリング170を筒体164の外周面に巻回して介在させる一方、リング体166の下端周縁部と筒体164の下部に取り付けた昇降位置調節体171との間に、下部押圧スプリング172を筒体164の外周面に巻回して介在させている。 【0067】 そして、筒体164中に支持ロッド168を挿通して、同支持ロッド168の下端部に覆土輪支持体32の後端部を連結し、同支持ロッド168と筒体164との間に昇降位置調節体171を介設しており、同昇降位置調節体171は、支持ロッド168の下部外周面に側面視コ字状に形成したスライド片173を上下摺動自在に取り付けており、同スライド片173は、中央部に支持ロッド貫通孔(図示せず)を形成した上・下部片174,175と、両上・下部片174,175の端部同士を連結する連結片176とから形成する一方、中央部に支持ロッド貫通孔(図示せず)を形成した固定片177を上・下部片174,175間に配置すると共に、同固定片177の一端179を連結片176に係止し、同固定片177と下部片175との間に押圧スプリング178を支持ロッド168の外周面に巻回して介設している。181は連結ピンである。 【0068】 このようにして、連結片176に一端179が係止された固定片177の他端180を、押圧スプリング178の弾性押圧力に抗して下方へ押圧して、同固定片177を略水平状態となすことにより、スライド片173と一体的に支持ロッド168を筒体164に沿わせて上下スライド自在となすことができる。 【0069】 そして、所望の位置にて固定片177の他端180への押圧力を解除すると、押圧スプリング178が連結片176に一端179が係止された固定片177を押し上げて、同固定片177を傾斜状態となし、同固定片177を支持ロッド168の外周面に固定させることができる。 【0070】 従って、固定片177を介して支持ロッド168を上下スライド位置調節することができて、同支持ロッド168の下端に連結した覆土輪支持体32を介して覆土輪33を任意に上下位置調節して、畝面Uに作用する覆土輪33の覆土圧を任意に調節することができる。 【0071】 【発明の効果】 (1)請求項1記載の本発明では、苗移植部に苗取出機構と植付機構とを設けると共に、同植付機構は、植付伝動ケースに植付ロータケースを連動連結し、同植付ロータケースにクランクアームの基端部を連結し、同クランクアームの先端部にL字状支持体の折れ曲がり部を連結し、同L字状支持体の後端部に植付爪を取り付ける一方、同L字状支持体の上端部にガイドローラを取り付けて、同ガイドローラをスライドガイド体に形成した上下方向に伸延するスライドガイド溝中に摺動自在に嵌合させて、上記植付ロータケースの回動作動に連動して、植付爪が上下縦長の楕円軌道を描いて昇降するようにした移植機において、スライドガイド溝は、上端部を下端部よりも前方に位置させて形成している。 【0072】 このようにして、スライドガイド溝の上端部を下端部よりも前方に位置させて形成しているため、移植苗の植付姿勢に影響の大きい最下点付近では、植付爪が従来通り鉛直姿勢となり、最上点ではL字状支持体の上端部が前方へ移動される分だけ、同L字状支持体の後端部が上方へ引き上げられて、同後端部に取り付けている植付爪を上方に配置している苗取出機構に近接させることができる。 【0073】 その結果、移植苗を真っ直ぐに植付爪中に受け継ぐことができて、同植付爪により圃場面に移植苗を植え付けた場合には、移植苗を直立状態に植え付けることができて、移植苗が傾倒する等の植付不良となる不具合を解消することができる。 【0074】 (2)請求項2記載の本発明では、スライドガイド溝の上端部と下端部との前後方向の間隔は、苗取出機構に設けた苗取出爪の苗放出時の角度と、最上昇位置での植付爪の苗受け時の角度が略同一となるように設定している。 【0075】 このようにして、受け継ぎ時の苗取出爪と植付爪の相対角度を略零度となすことができて、確実にかつ安定した移植苗の受け継ぎを行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る移植機の側面図。 【図2】同移植機の後半部の平面図。 【図3】横送り軸の断面平面図。 【図4】同横送り軸の断面側面図。 【図5】被作用片の平面図。 【図6】苗移植部の側面説明図。 【図7】植付機構の側面説明図。 【図8】昇降量調整機構の側面説明図。 【図9】同昇降量調整機構の平面説明図。 【図10】動力伝達図。 【図11】覆土輪調節体の側面図。 【符号の説明】 A 移植機 1 走行部 2 苗供給部 3 苗移植部 4 機体フレーム 5 前車輪支持アーム 6 前車輪 7 後車輪駆動ケース 8 後車輪
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−173611(P2004−173611A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月24日(2004.6.24) |
| 【出願番号】 |
特願2002−344697(P2002−344697) |
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