| 【発明の名称】 |
野菜移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】江崎 稔 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】山本義昭 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】従来、ガイド体は畝のそれぞれ片側の法面(傾斜部)に摺接転動していくが畦の形状や法面の形状が一定ではないので蛇行することが多く植付位置が一定とならないといった問題を含んでいるものであった。現在は、農作業の形態も機械化されて苗作り、移植作業から収穫作業、調製まで機械化されてコスト低減に努力されているものである。そのためには、畦の天場における植付位置は重要な課題として認識されているものであり、そのためのガイド体の機能構造が充分な物は無かったものである。
【解決手段】前輪12と後輪17を備えた自走式の野菜移植機において、前輪の前方に畦を挟むように畦と畦の間に形成される溝に摺接転動する畦ガイド輪12Uを左右に備え、ガイド輪を溝の幅方向に狭拡自在にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前輪と後輪を備えた自走式の機体フレーム上に苗供給部を設け、該苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して1畦4条に苗を移植していく野菜移植機において、移植爪の畦に対する植付位置を一定に維持するように前記、前輪の前方に前記、畦と畦の間に形成される溝に略合致する形状で転動する畦ガイド輪を設けたことを特徴とする野菜移植機。 【請求項2】 前記、ガイド輪を前記畦の一方側に位置するように備えたことを特徴とする請求項1記載の野菜移植機。 【請求項3】 前輪と後輪を備えた自走式の機体フレーム上に苗供給部を設け、該苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して1畦4条に苗を移植していく野菜移植機において、移植爪の畦に対する植付位置を一定に維持するように前記、前輪の前方に畦を挟むように畦と畦の間に形成される溝に摺接転動する畦ガイド輪を左右に備ええたことを特徴とする野菜移植機。 【請求項4】 前記、ガイド輪どうしの左右外端部間の幅が前記、前輪どうしの左右外端幅より大きいことを特徴とする請求項1及び3記載の野菜移植機。 【請求項5】 前記、ガイド輪が前記、溝の幅方向に狭拡自在であることを特徴とする請求項1乃至4項記載の野菜移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、機体フレーム上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植する歩行型の慣行苗玉葱移植機の技術に関する。特に、往復1畦4条植付において、往で1.2条、復で3.4条を植え付ける移植作業形態の畦の肩部から天場における植付位置を略一定に維持できるようにする案内ガイドに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来から、移植爪を備え、該移植爪の上方に苗供給部を配置して、苗を苗供給部のカップ内に挿入して、該苗を挿入したカップを受継部へ搬送して、該受継部においてカップより移植爪内に苗を落下させ投入して、該移植爪を畝中に下降させながら移動して、下端側において移植爪を開いて苗を圃場に植え付ける歩行型の移植機が公知となっている。 【0003】 一方、移植機において、玉葱苗等を1畦4条に移植する歩行型自走式で長円状の苗供給部を備えた移植機(例えば特許文献1)や直進性(畦への追従性)を改善するような畦ガイド輪を備え左右畦ガイド体を各々上下及び傾斜調節自在とした技術がある(例えば特許文献2)又、牽引式の移植機において、畦のゆがみや移植される苗が畦の中央などの所定の位置に植え付けられるようにセンサーとしてのガイド輪として、そのセンサーによる検出結果で移植装置を左右に移動させようとするものが存在する(例えば特許文献3)。 【0004】 【特許文献1】 特開平11−332316号公報 【特許文献2】 特開2002−159206号公報 【特許文献3】 特開平8−56428号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 従来、上述したような野菜移植機を用いて野菜苗の移植作業が行われているが、特許文献2の如く、ガイド体は畦のそれぞれ片側の法面肩部(傾斜部)に摺接転動していくが畦の形状や法面の形状が一定ではないので蛇行することが多く植付位置が一定とならないといった問題を含んでいるものであった。 また、特許文献3のような畦溝の部分に一部摺接して移植部を移動させるようにされているものがあるが構造が複雑であったり、その作用が充分ではなかった。現在は、農作業の形態も機械化されて苗作り(育苗)、移植(育成管理)作業から収穫作業、調製まで機械化されてコスト低減に努力されているものである。 例えば、収穫機としては、本出願人が既に権利化している特許第279530号が出願前に公知文献として知られている。 【0006】 このような、収穫機の収穫作業では、作物の植付位置を収穫機の作業形態としての畦の幅に対して畦の肩部から1条目までの距離と次の条までの距離から4条目までのそれぞれの条間が機械の収穫幅に合うような移植作業を実施しているのが現状である。 そのためには、畦の天場における植付位置は重要な課題として認識されているものであり、そのためのガイド体の機能構造が充分な物は無かったものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0008】 即ち、請求項1においては、前輪と後輪を備えた自走式の機体フレーム上に苗供給部を設け、該苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畦上へ移動して1畦4条に苗を移植していく野菜移植機において、移植爪の畦に対する植付位置を一定に維持するように前記、前輪の前方に前記、畦と畦の間に形成される溝に略合致する形状で転動する畦ガイド輪を設けたものであるから、自走式の移植機の苗を植付ける位置が畦の肩部から一定の距離を維持できるようにされて、収穫機への対応ができるものである。 【0009】 請求項2においては、前記、ガイド輪を前記畦の一方側に位置するように備えていることから、移植機の走行が安定的にできるようになったものである。 【0010】 請求項3においては、前輪と後輪を備えた自走式の機体フレーム上に苗供給部を設け、該苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畦上へ移動して1畦4条に苗を移植していく野菜移植機において、移植爪の畦に対する植付位置を一定に維持するように前記、前輪の前方に畦を挟むように畦と畦の間に形成される溝に摺接転動する畦ガイド輪を左右に備ええた構成としていることで、畦を確実に抱き込むことと、隣の畦の肩部に摺接して転動するからより一層植付け位置を安定的に維持可能となったものである。 【0011】 請求項4では、前記、ガイド輪どうしの左右外端部間の幅が前記、前輪どうしの左右外端幅より大きいこととしているので、前輪の左右方向への揺れがあってもガイド輪の接地幅が大きいので機体が左右へ旋回蛇行されることを抑制できるのである。 【0012】 請求項5においては、前記、ガイド輪が前記、溝の幅方向に狭拡自在であることから、地域ごとに少しずつ違う畦立て形状にも対応が可能であり、機体の走行が安定するのである。 【0013】 【発明の実施の形態】 次に、発明の実施の形態を説明する。 図1は歩行型野菜移植機の全体的な構成を示し本発明の畦ガイド輪を装着した平面図、図2は同じく左側面図、図3は畦ガイド輪の一部断面を表わしたものである。図4は畦ガイド輪の右側面図、図5は1畦に4条の移植位置を表わす模式図、図6は苗戴台フレームに照明装置を取り付けた状態を示す左側面図、図7は苗戴台フレームに照明装置を取り付けた状態を示す右側面図、図8は苗戴台フレームに照明装置を取り付けた状態を示す後面図、図9は別実施例の苗戴台フレームに照明装置を取り付けた状態を示す左側面図、図10は照明装置を取り付けた苗戴部の平面図、図11は別実施例の照明装置を取り付けた苗戴部の右側面図、図12は灌水ポンプの左側面図、図13は同じく平面図である。 【0014】 まず、野菜苗移植機1の全体構成から説明する。 図1及び図2に示すように、野菜苗移植機1は、機体後部に設けた苗供給部7より苗46が移植爪49内に投入され、該移植爪49を畦45中へ移動して該苗46の移植を行う農作業機であり、シャーシの前部を構成するエンジンフレーム24上にエンジン3が載置され、シャーシの前後中央部上にミッションケース4が配置されて、シャーシ後部上から後方に向けてハンドル部材となるハンドルフレーム6が水平方向に連設され、該ハンドルフレーム6の前後中途部上に苗載部8が支持されるとともに苗供給部7が配置されて、該ハンドルフレーム6後部が運転操作部9として構成されている。 【0015】 シャーシの前部には前輪回動支軸10が左右水平方向に横架されて、該前輪回動支軸10の左端部と右端部とにそれぞれ前輪支持体となる前輪支持アーム11・11の上端部が取り付けられている。この左右の前輪支持アーム11・11は、シャーシに対して回動可能に構成されていて、各前輪支持アーム11の下端部に従動輪である前輪12が畦45の幅イの広さに応じて狭拡自在なように畦45の左右の溝45Uの幅内を回転自在に、また機体に対して遠近自在に取り付けられている。 【0016】 そして、前記前輪回動支軸10は、前記シャーシの前部を構成するエンジンフレーム24から連設されたエンドフレーム24Aに固設されている連結パイプ10Aに対して左右へ出し入れ自在に装着されていて、前記連結パイプ10Aにはボス部10Cが長短それぞれ設けられている。 そのボス部10Cから畦ガイド輪支持ビームUBを取り付けるためのステーUS、USが通常の路上走行時と移植作業時に対応できるように上下回動自在且つ、固定解除可能なように連設されている。 【0017】 そして図3のように、前記畦ガイド輪支持ビームUBは左右に畦ガイド輪12U,12Uを垂設するための取り付け軸12J,12Jが下方に向けて設けられ、該軸12J,12Jには、畦ガイド輪12U,12Uを幅方向へ狭めたり拡げたりできるように分割式フォーク12F,12Fが調整自在な構造で図示しない固定具(例えばボルト、ナットなど)で上部を重ねて設けられている。 【0018】 そして、前記フォーク12F,12Fの間には畦ガイド輪12U,12Uが前記、畦溝45U,45Uの肩部45K,45Kのそれぞれの面に摺接して転動するように、内軸12Sが一方の分割式フォーク12Fに一端を固着されて一方の畦ガイド輪12Uの内方に挿入されており、他方の分割式フォーク12Fには、外軸12Tが前記内軸12Sを嵌入するように他方の畦ガイド輪12Uの内方に挿入されて回転自在にベアリングなどの回転を円滑にするような軸受けが設けられている(図示しない)ものであり、一般的な支持方法を採用している。 【0019】 図4は図3を一側から見たもので、分割式フォーク12Fに外軸12Tで支持された畦ガイド輪12Uが設けられていて、前記フォーク12Fの上部に取り付け軸12Jが畦ガイドビームUBへ向かって設けられている。 【0020】 シャーシの前後中央部上にミッションケース4より後輪駆動軸15・15が左右両側方に突出されている。各後輪駆動軸15の外側には、それぞれ後輪支持パイプ21が配置されて、各後輪支持パイプ21の外端部に後輪支持体となるチェーンケース16の上端部が固設されている。この左右のチェーンケース16・16はシャーシに対して回動可能に構成されていて、各チェーンケース16の下端部に駆動輪である後輪17が畦45の広さに対応可能に左右方向への移動が自在に支持され機体に対して上下自在に装着されている。そして、前輪支持アーム11とチェーンケース16はリンク機構を介して連結されるとともに、エンジンフレーム24下部に設けた油圧シリンダ28とリンク機構を介してチェーンケース16が連結され、該油圧シリンダ28を伸縮させることにより前輪支持アーム11とチェーンケース16が前輪回動支軸10及び後輪駆動軸15を中心に回動されて、機体を昇降可能としている。 【0021】 そして、苗供給部7の下方に移植部40が配置され、該移植部40は移植爪49を昇降して、最上位置で苗供給部7より苗46を受け取り、下端位置で移植爪49を開いて畦45中に苗を落下させて、その後方に配置した覆土輪22により苗46の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。この時、畦45の肩部45Kから天場45Tにおける植付け位置が重要ななるので、畦ガイド輪12Uの作用が後になって影響をしてくるのである。 【0022】 苗供給部7には、長円状に連結した苗搬送体を連続的に回転駆動する構成を設けている。該苗搬送体は苗挿入用ポット(カップ)48とポット取付基部41より構成され、苗46の挿入される苗挿入用ポット48をポット取付基部41が保持して回転駆動させる。そして、苗搬送体の長円状となる長辺部の張り側移動軌跡の適宜位置より苗46を落下させて、移植部40の移植爪49に苗46が投入される。 【0023】 次に、移植部40に備える移植爪49への灌水機構について、図1、図2を用いて説明する。 該灌水機構は、シャーシに設ける一対の水タンク76・76および一対の灌水ポンプ77・77と、左右の移植爪49・49の内部にそれぞれ挿入される灌水管と、これらの部材間を連結するパイプやホース等の連通部材からなる。 【0024】 一対の灌水ポンプ77・77は、左右の移植爪49・49にそれぞれ対応しており、図1及び図2に示すように、ミッションケース4後端部の左方位置で固定フレーム71に固設されている。図12及び図13に示すように、該灌水ポンプ77の一側にはホース72を介して灌水管に連結される吐出口77aと水タンク76に連結される吸入口77bが設けられ、他側にピストンロッド77cが摺動自在に設けられている。そして、一対のピストンロッド77c・77cの先端に支持部材79を介して当接ローラ80が支承されている。但し、ピストンロッド77c・77cは伸長方向にバネ等で付勢されている。 【0025】 また、前記ミッションケース4より駆動軸4aが突出され、該駆動軸4aにカム90が固設され、該カム90と前記当接ローラ80との間に揺動アーム91が配設されている。該揺動アーム91は側面視「へ」字状に形成されており、基部アーム91aの一端(下端)が前記固定フレーム71後部に回動自在に枢支され、該基部アーム91a他端のカム90側に当接ローラ92が回動自在に支持されるとともに、灌水ポンプ77側を摺接面としている。該基部アーム91aの他端からレバー部91b前上方へ延設され、該レバー部91bは、左右方向において灌水ポンプ77と灌水ポンプ77と間に位置するように配置され、先端部に揺動アーム91を後述する切換レバー95によりロックするための固定孔91cが設けられている。 【0026】 こうして、揺動アーム91の基部アーム91aと当接ローラ80を当接させるとともに、当接ローラ92とカム90とを当接させて該カム90を回転駆動させると、当接ローラ92を介して揺動アーム91が揺動され、該揺動アーム91の揺動により当接ローラ80を介してピストンロッド77c・77cが前後方向に摺動されて灌水ポンプ77・77が駆動されてピストンの往復動により吸水と吐水が行われる。 【0027】 また、前記灌水ポンプ77・77には、灌水を行わない場合に備えてロック機構が設けられており、その灌水ポンプ77・77のロック機構について説明する。 前記固定フレーム71の前部にステー93が立設され、該ステー93に左方に向けてブラケット94が突出して設けられている。該ブラケット94は平面視「コ」字状の凹部94aを形成し、該凹部94aに左方へ突出させて延設部94bが設けられている。該凹部94aに平面視「L」字状の切換レバー95が左右方向に摺動可能に挿通され、凹部94aにおける切換レバー95上にスプリング96が外嵌され、該切換レバー95上にはスプリングピン97を嵌通してバネ受けとし、切換レバー95を右方(ロック側)へ摺動するように付勢している。該切換レバー95の先端位置は前記揺動アーム91の固定孔91cと位置を合わせて配置している。前記延設部94bは切換レバー95の取手部95aを係止できるようにして、非ロック状態に維持できるようにしている。 【0028】 このように構成することにより、図12のように、ロックを解除した状態において、灌水ポンプ77を作動させないようにするために、揺動アーム91を回動して固定孔91cを切換レバー95の先端部延長上に位置させて、該切換レバー95の取手部95aを握って上または下方へ回動させると、切換レバー95と延設部94bとの係合状態が解除され、切換レバー95がスプリング96の付勢力により右方に摺動する。このとき、該切換レバー95の先端部を揺動アーム91の固定孔91cに挿通し、揺動アーム91を回動できなくしてロックする。よって、カム90が回転されても当接ローラ92はカム90と当接せず、動力が灌水ポンプ77に伝えられず灌水は停止される。逆に、切換レバー95を回動して取手部95aをブラケット94の延設部94bに係合させることで、切換レバー95の先端部が揺動アーム91の固定孔91cから抜けて、揺動アーム91のロックが解除され、灌水ポンプ77・77を駆動させることができる。 【0029】 また、一対の水タンク76・76は、それぞれ、一対の灌水ポンプ77・77に対応して設けられ、シャーシに設ける載置台78上に載置して、野菜移植機1に搭載される。図1に示すように、水タンク76・76の配置箇所は、ミッションケース4後端部の左方位置であって、灌水ポンプ77・77のさらに左方位置である。水タンク76・76は、機体の前後方向においては、略中央部に位置している。 【0030】 灌水管は前記移植爪支持体60Lに固設されており、一端が移植爪支持体60Lの前方に延出して灌水ポンプ77の吐出口と連結され、他端が移植爪49の爪体間に挿入されている。 以上のようにして、灌水ポンプ77の駆動により、水タンク76内の水をホースを介して、移植爪49内に挿入した灌水管に送水して灌水する構成としている。こうして灌水することにより、苗が土中に安定して保持されると共に、植付直後の給水作業も不要となり活着性が向上する。また、植付時に開口した移植爪49からの苗の滑り出しが良好となる。また、畝中で開口する移植爪49の中に土が付着しても除くことができ、移植爪49内部への土の堆積を防止することができる。 【0031】 また、図8に示すように、苗載部8は、機体左右両側に配置される第1苗載台81L・81Rと、左右中央に配置される第2苗載台82とを備え、それぞれハンドルフレーム6上に支持されている。 【0032】 図1に示すように、ハンドルフレーム6は、平面視、略「E」状に形成されて、右フレーム6Rと中フレーム6Mと左フレーム6Lとを備え、該右フレーム6Rと該中フレーム6Mは、前部間でミッションケース4に支持固定され、前後中途部間で支持プレート60Rが架設されて、該支持プレート60R下部に苗供給部7の駆動ケースが付設される。 【0033】 また、左フレーム6Lには前後中央部から左方(外側方)へ向けて支持プレート60Lが固設され、該支持プレート60Lの下面と、前記支持プレート60Rの下面とに、それぞれシャーシを構成する左右一対の後部フレーム5・5の後端上部が固設されている(図2参照)。そして、中フレーム6Mと左フレーム6Lとには、左側方へ延出する支持フレーム69が架設されて、この支持フレーム69や、支持プレート60R・60Lにより、苗供給部7が支持されている。 【0034】 ところで、野菜苗の移植作業は上述したような野菜移植機を用いて行われるが、具体的な作業の実施例である慣行苗(苗床に種子を播き水稲と同様な苗代のように苗を育成させて、適期になると苗床から苗をひき、紐で一握りの束を作りそれらを植付株数だけ作りこみ茎葉部分とひげ根部を切断して全体長が20センチメートル程になるようにして、根部を病害虫から守ることと植付時までの根部の乾きを抑制するために薬液などに浸してから機体に設けられた苗載台の苗箱に整列させている。)の玉葱移植作業は、整えられた苗を苗箱に整列状に広げてその苗箱を苗載台へ段積みして移植時の苗継ぎができるようにしているものであるが、圃場は太陽光や風の影響で乾燥するのでビニールカバーのような覆いをして苗を保護しながら植付移植をするものである。 【0035】 具体的な移植作業は、作業者が苗供給部7へ苗箱の苗46を片方の手で持ちながら一本一本ポットへ投入してその投入された苗46が畦中で開口する移植爪49から畦へ移植されていくのであるが、図1に示すように、自走式の走行機体1の前輪12の前方に設けた畝ガイド輪12Uが畦45・・・45の間に設けられた畦溝45U・・・45Uと畦45・・・45の肩部45K・・・45Kに倣って摺接転動して後方の駆動力を伝達する後輪17,17により推進されていくのである。 【0036】 この時、移植される慣行苗の玉葱苗46は、図5に示すように畦45の両側に設けられた畦溝45U,45Uに畝ガイド輪12U,12Uが転動していくので走行する野菜移植機1は常に移植爪と平面視右側の後輪17や前輪12及び畦ガイド輪12Uの相対位置は一定に設定してあることから畦45に沿って走行するのである。 次に、先ず往復工程の往の植付を説明するが、畦45の肩部45Kと畦45の天場45T(上面)が交差する点から距離K1を置いて1条目のナと該ナからK2だけ離れたニの2条目に移植されるものであり、この時のK1の距離が収穫機で設定されている距離となっており重要な寸法となっているのであり、この距離寸法が小さかった時には玉葱の球部へ傷をつけてしまうこととなり、距離が大きかったら、また玉葱の球部に傷がつくものとなるのである。 【0037】 次に、復工程の移植作業も右側の畦ガイド輪12U、前輪12、後輪17と移植爪49の関係位置は一定に設定されていることから図5のように左側のK1・K2の間隔は一定に保たれてネとヌがそれぞれ左側の1条目と2条目となっていくのである。つまり、玉葱を収穫するときは玉葱の球部には傷がつかないものである。 【0038】 図5について、さらに説明を加えるとアは、畦45の肩部45Kと天場45Tの交差する点の間の寸法であり、ナの1条目と2条目のニ及び畦45の中央部にはK3が左右の条間幅よりやや大きめの距離となっているが、移植時や収穫作業時にオペレーター(作業者)が歩行するための隙間で歩行しやすいようにされているものである。そして、前記アの両側には肩部45Kの法面幅(肩部)としてα、αが設けられるもので双方を含めた距離がイとして畦45の全幅として畦立てが行われる。その畦45の全幅イの側方には畦溝45U、45Uが人(作業者)が歩行できる程度の幅で設けられ、その中心は略一定にされており、それらを結ぶ距離がウとして一定の寸法で畦作りが行われている。畦の高さとしては、玉葱の場合は、20センチメートルよりやや高めが良いのである。具体的には、トラクターのロータリー部にサイドリッジャーという作業用機材が装着されて畦立てがおこなわれているのである。 【0039】 ところで、苗の移植時期は限られるため、移植作業は短期間で完了させる必要があり、作業は未明の早朝から行われたり、夜間にも行われたりすることがあった。しかし、従来の歩行型の野菜移植機においては、照明装置は装備されていなかったので、夜間などの作業では、作業者が移植機の操作を誤ったり畦に追従するようなガイドとしてのガイド輪が充分な機能を果たさない形状や構造を採用されていたので植え付け位置がずれたり、植え付け跡を荒らしてしまったりすることがあった。また、照明装置を別途用意して照射を行う必要があるので、手間がかかり作業効率も悪くなっていたのである。 【0040】 そこで、苗供給部7の近傍に照明装置を取り付けた構成としているのである。詳しくは、機体上部、かつ、機体側部に配設する苗載台フレーム83R(83L)・84R(84L)に着脱可能、かつ、位置調整、照射方向調整可能に取り付けている。 そのようにすることにより、畦ガイド輪12Uと照明装置をとりつけた相乗作用により、植付け作業が高率的に行えるものとなっているのである。具体的には、苗の供給にだけ注意を払えばよいこととなるのである。 まず、苗載台フレーム83R(83L)・84R(84L)について説明する。図1及び図2、図6から図11に示すように、前記支持フレーム69の左端部(外端部)と、右フレーム6Rの前後中央部とにそれぞれ取付部69e・6eが形成されて、各取付部69e・6eから、それぞれ側面視、「L」字形状の苗載台フレーム83L・83Rが斜前方へ向けて延設され、該苗載台フレーム83R(83L)上に第1苗載台81R(81L)が取り付けられている。 【0041】 前記苗載台フレーム83R(83L)は、垂直部位83aと、該垂直部位83aの上端から前方へ延出される水平部位83bとを備え、該垂直部位83aの下部が前記フレーム69(6R)の取付部6e(69e)の取付孔6f(69f)に挿入されて、ボルトとナットから成る固定具85を介して締結されている。この固定具85を緩めると、苗載台フレーム83R(83L)の垂直部位83aがフレーム69(6R)の取付孔6f(69f)に対して上下スライド自在、且つ、左右回転自在となって、作業者が作業しやすいように苗載台フレーム83R(83L)の高さ位置と向きとを調整できるように構成されている。 【0042】 また、左フレーム6Lの前後中央部と、右フレーム6Rの前部とにそれぞれ取付部6g・6hが形成されて、各取付部6g・6hから、それぞれ側面視、「L」字形状の苗載台フレーム84L・84Rが前方へ向けて延設され、該苗載台フレーム84L・84R上に第2苗載台82が架設されている。左右の苗載台フレーム84L・84Rは、左側の苗載台フレーム84Lの方が右側の苗載台フレーム84Rよりもやや前方に配置されており、両苗載台フレーム84L・84Rとも、前後方向に伸縮可能に構成されて、該苗載台フレーム84L・84R上に第2苗載台82が前後にスライド可能に取り付けられている。 【0043】 前記苗載台フレーム84R(84L)は、垂直部位84aと、該垂直部位84aの上端から前方へ延出される水平部位84bとを備え、該垂直部位84aの下部が前記フレーム6R(6L)の取付部6h(6g)の取付孔6k(6j)に挿入されて、ボルトとナットから成る固定具87を介して締結されている。この左右のフレーム6L・6Rの取付部6g・6hの固定具87・87をともに緩めると、苗載台フレーム84R(84L)の垂直部位84aがフレーム6R(6L)の取付孔6k(6j)に対して上下スライド自在となって、第2苗載台82を水平姿勢を保ちながら上下に平行移動させることができ、作業者が作業しやすいように苗載台フレーム84L・84Rの高さ位置を調整できるように構成されている。 【0044】 そして、本実施例では、図1、図2、図6から図11に示すように、主作業者が位置する側(平面視右側)のシャーシ上方に照明装置33・55が取り付けられている。つまり、機体は畦の中心に対して一側(進行方向右側)に偏心しており、苗供給部7より苗46を移植爪49に受け継ぐ側も進行方向右側に位置して、主作業者は右側の畦間を走行する後輪17の後方に位置して苗を苗挿入用ポット48に挿入しながら機体の操向も行っている。従って、主作業が操向操作及び苗供給作業が行えるように、照明装置33・55は主作業側に配置されている。このようにすることで、機体の走行方向は畦ガイド輪12Uの作用で安定されているので苗を供給することと苗の補給などにのみ配慮すれば良く能率向上が図れ、夜間や早朝の作業時間の短縮が期待できるものである。 具体的取付構成は、前記苗戴台フレーム83Rの垂直部位83aの上端近傍に照明装置33がクリップ34などの固定手段により固定されて、該照明装置33が容易に着脱可能に取り付け、また、苗挿入作業の邪魔にならない苗供給部外側方に配設されている。 【0045】 こうして、照明装置33が必要となる夜間などの作業時には、照明装置33の照射角度を調整操作して、作業者の足元や手元や昇降操作レバー18やアクセルレバー等の操作レバーや苗を挿入するための苗挿入用ポット48の位置等を照らすのである。さらに、必要であれば、苗戴台フレーム83Rを上下にスライド又は左右に回転させて上下及び左右位置を調節したり、照明装置33の固定位置をクリップ34で調整したりすることにより、照射角度を変更操作して任意箇所を照らすようにすることもできる。なお、照明装置33の垂直部位への固定手段はクリップ34に限定するものではなく、ボルトとナットを用いた固定具等を用いることも可能である。 【0046】 また、苗載台フレーム83Rの水平部位83bに機体進行方向前側を照らす照明装置55が配設されている。該照明装置55は水平部位83bの先端部(上端部)近傍にクリップ56などの固定手段により固定されて、該照明装置55が容易に着脱可能に取り付けられ、機体外側方より前輪12近傍からその前方を照射できる位置に配設している。また、照明装置55は苗載台フレーム84Rの前下部に取り付けることもできる。この場合苗載台フレーム84Rは機体前上部に配置されるので、上方より前輪12近傍から前方を照射することができる。また、別案としては、前記の畦ガイド輪12Uを取り付けるビームUBへも取り付けができるものである。 【0047】 こうして、照明装置55が必要となる夜間などの作業時には、照射角度を操作して照明装置55を前方に向け、機体進行方向側を照射するのである。さらに、必要であれば、苗戴台フレーム83Rを上下にスライド又は左右に回転させて上下及び左右位置を調節したり、照明装置55の固定位置をクリップ56で調整したりすることにより、照射角度を変更操作して任意箇所を照らすようにすることもできる。また、燃料コックや燃料の量の確認等エンジン周辺を照射する場合には、クリップ34・56を外して他の位置に取り付けて角度調節を行うことにより容易に照射位置を変更して、作業ができるようにしている。 以上のように構成することによって、夜間などでの作業において、作業者が移植機の操作を誤って植え付け位置がずれたり、畝を荒らしてしまったりすることなく適確に移植作業を行うことができる。また、照明装置を別途用意して照射を行う必要がないので、手間がかからず作業効率の低下も防ぐことができる。 【0048】 上記実施例においては、進行方向右側の苗戴台フレーム83Rの垂直部位83a及び水平部位83bに照明装置33・55を取り付けた構成としているが、照明装置33・55の取付位置は特に限定するものではなく、図9に示すように、進行方向左側の苗戴台フレーム84Lの垂直部位84aに主作業者と左右反対側の左側に位置する補助作業者の足元及び手元を照らすように照明装置33を取り付ける一方、苗戴台フレーム84Rの水平部位84bに機体進行方向側を照らすように照明装置55を取り付ける構成とすることもできる。この場合、作業者の邪魔にならないように作業車の照明装置33は苗供給部7より上方に取り付けて、主に苗挿入用ポット48に苗を挿入する作業を行う補助作業者の苗挿入位置やハンドルフレーム6L上に設けた主クラッチレバー19近傍を照射するのである。 【0049】 また、図10に示すように、苗戴台フレーム83R及び苗戴台フレーム83Lの両フレームに、それぞれ作業者側と機体進行方向側を照らすように照明装置33・33・55・55を取り付ける構成とすることもできる。 なお、上記実施例において、照明装置33・55は一方向のみを照らすものであるが、図11に示す照明装置66のように、周囲全体を照らすものを用いることで、照明装置の照射角度を特に調整することなく機体進行方向前側及び作業者側を照らすことができる。 【0050】 【発明の効果】 本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。 【0051】 即ち、請求項1に示す如く、前輪と後輪を備えた自走式の機体フレーム上に苗供給部を設け、該苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畦上へ移動して1畦4条に苗を移植していく野菜移植機において、移植爪の畦に対する植付位置を一定に維持するように前記、前輪の前方に前記、畦と畦の間に形成される溝に略合致する形状で転動する畦ガイド輪を設けたことを特徴として いるので、走行する移植機が植付ける苗の畦に対する位置が収穫作業機の収穫形態に沿うようになるので、玉葱への傷つきの心配が抑制できるものであり、移植作業から収穫作業の効率が向上するものとなった。 【0052】 請求項2に示す如く、前記、ガイド輪を前記畦の一方側に位置するように備えたことから、従来の移植作業に対して、能率向上と畦への植付け位置が安定するものとなったのである。 【0053】 請求項3に示す如く、前輪と後輪を備えた自走式の機体フレーム上に苗供給部を設け、該苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して1畦4条に苗を移植していく野菜移植機において、移植爪の畦に対する植付位置を一定に維持するように前記、前輪の前方に畦を挟むように畦と畦の間に形成される溝に摺接転動する畦ガイド輪を左右に備ええたので、植付け位置が畦の肩部から一定の位置へ安定的にできることから育成から収穫までの管理作業及び収穫時の商品価値が低下するといったことを低減することが可能となたのである。 【0054】 請求項4に示す如く、前記、ガイド輪どうしの左右外端部間の幅が前記、前輪どうしの左右外端幅より大きいので走行する移植機が左右方向への旋回蛇行が抑えられるものである。 【0055】 請求項5に示す如く、前記、ガイド輪が前記、溝の幅方向に狭拡自在であることから畦の形状や溝の大小に対応ができて、機体の走行が安定できて植付け作業の能率向上と、植付け位置の安定が図れる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を採用した歩行型野菜移植機の全体的な平面図。 【図2】同じく本発明を採用した歩行型野菜移植機の全体的な左側面図。 【図3】畦ガイドローラの断面を表わす図面 【図4】畦ガイドローラの一側より見た図面 【図5】畦への植付位置を表わす図面 【図6】苗戴台フレームに照明装置を取り付けた状態を示す左側面図。 【図7】苗戴部の右側面図。 【図8】苗載部の後面図 【図9】同じく後面図。 【図10】別実施例の苗戴台フレームに照明装置を取り付けた状態を示す左側面図。 【図11】別実施例の苗戴台フレームに照明装置を取り付けた状態を示す平面図。 【図12】灌水ポンプの左側面図。 【図13】同じく平面図。 【符号の説明】 1 野菜移植機 7 苗供給部 8 苗戴部 12 前輪 12U 畦ガイド輪 33 照明装置 45 畦 45U 溝 45K 肩部 45T 天場 55 照明装置 81 第1苗戴台 82 第2苗戴台 83 苗戴台フレーム 84 苗戴台フレーム
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成14年11月18日(2002.11.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−166534(P2004−166534A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月17日(2004.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−334064(P2002−334064) |
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