| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡本 善嗣 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】岸本 智 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】幡上 宏政 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】梶上 賢一 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】作業装置の作業姿勢を一人で簡単かつ正確に調整することができるようにする。
【解決手段】本発明の農作業機1は、機体フレーム4に取り付けられたリンク支持部11に作業装置5を少なくとも2本のリンク部材12で連結することによって機体フレーム4に対して作業装置5を昇降自在に支持する平行リンク機構6を構成するとともに、機体フレーム4に対するリンク支持部11の傾きを調整することにより、平行リンク機構6を介して作業装置5の傾きを調整するように構成されている。そして、指針30と、該指針30の位置に対応する作業装置5の状態を表示する目盛33とを、それぞれリンク支持部11と機体フレーム4とに設けてなるゲージ9を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレームに取り付けられたリンク支持部に作業装置を少なくとも2本のリンク部材で連結することによって前記機体フレームに対して前記作業装置を昇降自在に支持する平行リンク機構を構成するとともに、前記機体フレームに対する前記リンク支持部の傾きを調整することにより、前記平行リンク機構を介して前記作業装置の傾きを調整するように構成された農作業機において、 指針と、該指針の位置に対応する前記作業装置の状態を表示する目盛とを、前記リンク支持部と前記機体フレームとに相対的に設けてなるゲージを有する農作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、平行リンク機構を介して機体フレームに支持された作業装置の作業姿勢を調整可能な農作業機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来のこの種の農作業機としては、本出願人による特願2001−156745号における[従来の技術]として記載された田植機を例示する。図5及び図6に示すように、この田植機50は、前後に延びる機体フレーム51を支持する前輪52と後輪53との間に作業装置としての植付装置54が配置されている。植付装置54は、後側を平行リンク機構55を介して機体フレーム51と連結され、前方部は油圧シリンダ56により植付装置54を昇降駆動する昇降手段57により機体フレーム51と連結されている。 【0003】 平行リンク機構55は、機体フレーム51に取り付けられたリンク支持部59に植付装置54を少なくとも2本のリンク部材60で連結することによって、機体フレーム51に対して一定の植付姿勢を保ったまま植付装置54を昇降自在に支持するように構成されている。 【0004】 リンク支持部59は、その後方に突設されたローリング軸61と、該ローリング軸61を回動可能に支持する軸受け部62とを備えている。そして、軸受け部62は、機体フレーム51に固定されたホルダー63の左右一対の垂下板部64の間に配置され、垂下板部64の前後に設けられた貫通穴65,66を介してボルト67により垂下板部64に固定されている。この垂下板部64の後側の貫通穴66は上下に延びる長穴に形成されており、軸受け部62後側の固定位置を上下に調整可能になっているとともに、ホルダー63には軸受け部62後側の上下位置を調整するための調整ネジ68が支持されている。この調整ネジ68を締め込んだりゆるめたりすることにより、機体フレーム51に対するリンク支持部59の傾きが調整可能になっており、これにより植付装置54の植付姿勢の傾きを調整するように構成されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 ところが、リンク支持部59は、機体フレーム51の後側(後輪の付近)中央の底面側に支持されているため、調整ネジ68の締め込み量の調整は、機体フレーム51の下側に潜って作業する必要がある。一方、植付装置54は、前輪52と後輪53の間に支持されており、植付装置54の植付姿勢の傾きは、機体フレーム51の側方で、機体フレーム51を基準に確認する必要がある。このように調整する位置と、調整量を確認する位置とが離れているため、植付装置54の植付姿勢の傾きの調整を一人で行うには、機体フレーム51の後側と機体フレーム51の側方との間を何度か往復する必要があり、手間がかかって面倒であるという課題がある。また、目分量で調整しているので、調整量が正確に分からないという課題がある。 【0006】 田植え作業時における植付装置54の植付姿勢は非常に重要であり、該植付姿勢が前下がりになっていると、植付装置54のフロート54a前部で泥を押したり、フロート54a後部が浮いて浅植え、転び苗になる等の不具合が発生する。また、植付装置54が後下がりになっていると、油圧の自動感知が鈍くなり、フロート54a後部が沈む等の不具合が発生する。そして、植付姿勢は圃場条件、車輪の種類、数、側条施肥機の有無によって変える必要がある場合が多い。また、移動時には大きな外力により傾きの設定が狂うこともある。このため上記課題を解決することが切望されている。 【0007】 本発明の目的は、上記課題を解決し、作業装置の作業姿勢を一人で簡単かつ正確に調整することができる農作業機を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本発明の農作業機は、機体フレームに取り付けられたリンク支持部に作業装置を少なくとも2本のリンク部材で連結することによって前記機体フレームに対して前記作業装置を昇降自在に支持する平行リンク機構を構成するとともに、前記機体フレームに対する前記リンク支持部の傾きを調整することにより、前記平行リンク機構を介して前記作業装置の傾きを調整するように構成された農作業機において、指針と、該指針の位置に対応する前記作業装置の状態を表示する目盛とを、前記リンク支持部と前記機体フレームとに相対的に設けてなるゲージを有している。 【0009】 ここで、「指針と、該指針の位置に対応する前記作業装置の状態を表示する目盛とを、前記リンク支持部と前記機体フレームとに相対的に設け」とは、前記指針を前記リンク支持部に設けるとともに前記目盛を前記機体フレームに設ける態様と、前記指針を前記機体フレームに設けるとともに前記目盛を前記リンク支持部に設ける態様とのいずれかの態様とすることをいう。 【0010】 前記農作業機としては、特に限定されないが、田植機、カルチベータ、移植機、刈取機、施肥機等を例示する。 【0011】 この構成により、一人でも、作業装置の傾きを正確に確認しながら簡単に調整することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】 図1〜図4は本発明を具体化した農作業機の一実施形態について、図面を参照して説明する。この田植機1は、前輪2及び後輪3に支持されて前後に延びる機体フレーム4と、前輪2及び後輪3の間に配置された作業装置としての植付装置5と、該植付装置5の後側を機体フレーム4に連結支持する平行リンク機構6と、植付装置5の前方部を機体フレーム4に連結するとともに油圧シリンダ7aにより該植付装置5を昇降駆動する昇降手段7と、該植付装置5の植付姿勢を調整するための植付姿勢調整機構8と、該植付姿勢調整機構8による調整量を確認するためのゲージ9とを備えている。 【0013】 平行リンク機構6は、前記植付姿勢調整機構8を介して機体フレーム4に取り付けられたリンク支持部11と、該リンク支持部11に植付装置5の後部を連結する左右2本ずつのリンク部材12とを備えている。リンク部材12は左右対称に配置されているので左側の2本についてのみ説明すると、該2本のリンク部材12は平行に配設されており、リンク部材12の一端側はリンク支持部11に上下に間隔をおいてそれぞれ上下回動自在に支持されており、他端側は植付装置5に上下に間隔をおいてそれぞれ上下回動自在に支持されている。このように、平行リンク機構6は、機体フレーム4に対して、一定の植付姿勢を保ったまま植付装置5を昇降自在に支持するように構成されている。また、リンク支持部11は、その後方に突設されたローリング軸15と、該ローリング軸15を回動可能に支持する軸受け部16とを備えている。これにより機体フレーム4が左右に傾斜してもローリング軸15が回動し植付装置5が水平状態を維持することを可能にしている。 【0014】 植付姿勢調整機構8は、機体フレーム4に固定されたホルダー18を備え、軸受け部16が支持するローリング軸15の傾斜角度を調整手段により調整可能に、該軸受け部16をホルダー18に支持するように構成されている。ホルダー18は、前後に延びる左右一対の垂下板部19を備え、該両垂下板部19の前側には貫通穴20が設けられ、後側には略上下に延びる長穴状の貫通穴21が設けられている。そして、軸受け部16には、各貫通穴20,21に対応する位置に雌ネジ穴22が設けられており、各貫通穴20,21を介して雌ネジ穴22に螺入されたボルト23,24により軸受け部16がホルダー18の垂下板部19に固定されるようになっている。また、ホルダー18の後側かつ下側には雌ネジ部材26が支持プレート27を介して支持されており、該雌ネジ部材26の雌ネジ穴には調整手段としての調整ネジ28が下から螺入されている。調整ネジ28には、ロックナット29が螺入されており、調整ネジ28の締め込み量を固定可能になっている。調整ネジ28のネジ先端側は、軸受け部16後側の下向き面に当接し、その締め込み量に応じて軸受け部16の後側が上下するようになっている。これによりリンク支持部11が前側のボルト23の軸を中心に傾動すると、この動きが平行リンク機構6を通じて植付装置5に伝わり、リンク支持部11に同期して植付装置5も傾動するようになっている。 【0015】 ゲージ9は、リンク支持部11の傾動に連動するように構成された指針30と、機体フレーム4に設けられた目盛板32とを備えている。指針30の基端側には、前後に間隔をおいて貫通穴31が形成されており、該貫通穴31には植付姿勢調整機構8のボルト23,24が挿通されている。これにより、指針30はリンク支持部11に結合され、該リンク支持部11の傾動に連動するようになっている。また、指針30の先端側は、リンク支持部11の傾動中心となる前側のボルト23の軸から後方へ離れるように延設されており、その先端は機体フレーム4の略前後に延びる略垂直面4aの付近に配設されている。そして、該略垂直面4aには目盛板32が配設されており、該目盛板32には指針30の位置に対応する植付装置5の状態を表示する目盛33が表示されている。本例の目盛33には、植付装置5の苗受けカバー35先端と、機体フレーム4のフレームカバー36の底面とを合わせた状態における、苗受けカバー35後端とフレームカバー36の底面との間隔(単位mm)が表示されている。 【0016】 次に、この田植機1における植付装置5の植付姿勢の調整方法について説明する。まず、ホルダー18に軸受け部16を固定する左右4本のボルト23,24をゆるめ、仮締め程度にする。次いで、ロックナット29をゆるめておき、調整ネジ28を締め込めばリンク支持部11後側が押し上げられて植付装置5が後上がりとなり、ゆるめればリンク支持部11後側が下がって植付装置5が後下がりとなる。このとき、リンク支持部11に連結された指針30が、リンク支持部11の傾動に応じて上下に傾動するので、指針30の先端が指し示す目盛33を読み取ることにより、植付装置5の植付姿勢を正確に確認することができる。調整後は、左右4本のボルト23,24を締め付けるとともに、ロックナット29を締め付けておく。 【0017】 以上のように構成された本発明の田植機1によれば、指針30と、該指針30の位置に対応する植付装置5の状態を表示する目盛33とを、それぞれリンク支持部11と機体フレーム4とに設けてなるゲージ9を有しているので、一人でも、植付装置5の傾きを正確に確認しながら簡単に植付姿勢調整機構8を調整することができる。 【0018】 なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)指針30を機体フレーム4に設けるとともに目盛33をリンク支持部11に設けること。 (2)本発明をカルチベータ、移植機、刈取機、施肥機等の他の農作業機として具体化すること。 (3)指針30先端を左右方向に向け、機体フレーム4の左右に延びる略垂直面の付近に配設するとともに、該略垂直面に目盛33を設けること。 (4)目盛33の表示を変更すること。例えば、機体フレーム4に対する植付装置5の傾斜角度を表示するように変更することが挙げられる。 【0019】 【発明の効果】 本発明に係る農作業機によれば、作業装置の作業姿勢を一人で簡単かつ正確に調整することができるという優れた効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る田植機を示す側面図である。 【図2】同田植機の植付装置の植付姿勢を調整する機構を示す側面図である。 【図3】図2のIII−III線断面図である。 【図4】図3のIV−IV線断面図である。 【図5】従来の田植機を示す側面図である。 【図6】同田植機の植付装置の植付姿勢を調整する機構を示す側面図である。 【符号の説明】 1 田植機 2 前輪 3 後輪 4 機体フレーム 5 植付装置 6 平行リンク機構 8 植付姿勢調整機構 9 ゲージ 11 リンク支持部 12 リンク部材 30 指針 33 目盛
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100469 【氏名又は名称】みのる産業株式会社 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地
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| 【出願日】 |
平成14年10月18日(2002.10.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108958 【弁理士】 【氏名又は名称】須田 英一
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| 【公開番号】 |
特開2004−135595(P2004−135595A) |
| 【公開日】 |
平成16年5月13日(2004.5.13) |
| 【出願番号】 |
特願2002−303994(P2002−303994) |
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