| 【発明の名称】 |
野菜移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 穣 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】花房 昌弘 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】三木 輝正 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】苗の補給遅れや補給忘れが生じないようにする。
【解決手段】長円状に連結した多数の苗搬送体100を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体100の搬送する苗126を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗126を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体100のそれぞれに苗126を供給するものとした付加苗供給部107Bを設け、該付加苗供給部107Bは比較的狭い場所Hに複数の苗126を整列状に載置されると共にそれらの苗126のそれぞれを前記苗搬送体100のそれぞれに順次に供給するものとなされている構成である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体のそれぞれに苗を供給するものとした付加苗供給部を設け、該付加苗供給部は比較的狭い場所に複数の苗を整列状に載置されると共にそれらの苗のそれぞれを前記苗搬送体のそれぞれに順次に供給するものとなされている構成を特徴とする野菜移植機。 【請求項2】 付加苗供給部を取外し可能となした構成を特徴とする請求項1記載の野菜移植機。 【請求項3】 長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、苗の載置される多数の苗供給樋を連結させたものを周回移動可能に設け、前記苗供給樋をこれの周回移動過程の特定範囲内にて苗保持能力増大状態となし且つ該特定範囲外では苗保持能力減少状態となす状態変更手段を設け、前記苗供給樋が苗保持能力増大状態のときに苗が前記苗供給樋に載置され、その後に該苗供給樋が苗保持能力減少状態となされたとき該苗供給樋に載置されている苗がその対応する前記苗搬送体内に順次に落下されることを特徴とする野菜移植機。 【請求項4】 長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、苗の載置される多数の苗供給樋を連結させたものを周回移動可能に設け、前記苗供給樋をこれの周回移動過程の特定範囲内にて苗保持能力増大状態となし該特定範囲外では苗保持能力減少状態となす状態変更手段を設け、さらに該苗供給樋の苗保持能力減少状態のとき該苗供給樋の縦面に沿った傾斜角度を一時的に増大させる樋傾斜角度増大手段を設けたことを特徴とする野菜移植機。 【請求項5】 苗供給樋のそれぞれが常に縦面に沿って特定の一定角度以上に傾斜されていることを特徴とする請求項3又は4記載の野菜移植機。 【請求項6】 前記樋傾斜角度増大手段が特定位置に達した前記苗供給樋の同体状部位に係合して該苗供給樋の傾斜角度を増大させるものとした係合部材であることを特徴とする請求項4又は5記載の野菜移植機。 【請求項7】 前記樋傾斜角度増大手段が前記苗供給樋の同体状部位に係合して該苗供給樋の傾斜角度を増大させるものとした樹脂製の係合部材であることを特徴とする請求項4又は5記載の野菜移植機。 【請求項8】 前記樋傾斜角度増大手段が特定縦軸回りの回転自在となされた円形板であり、該円形板が前記苗供給樋の同体状部位に係合して該苗供給樋の傾斜角度を増大させることを特徴とする請求項4又は5記載の野菜移植機。 【請求項9】 前記樋傾斜角度増大手段が、前記苗供給樋に連動して作動される押し部材であり、該押し部材が特定位置に達した前記苗供給樋を押し変位させてその傾斜角度を増大させ、一方、前記苗供給樋を押し変位させる必要のないときには前記苗供給樋から離れることを特徴とする請求項4又は5記載の野菜移植機。 【請求項10】 前記樋傾斜角度増大手段が、前記苗供給樋に連動するカム機構を介して作動される押し部材であり、該押し部材が特定位置に達した前記苗供給樋を押し変位させてその傾斜角度を増大させ、一方、前記苗供給樋を押し変位させる必要のないときには前記苗供給樋から離れることを特徴とする請求項4又は5記載の野菜移植機。 【請求項11】 長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、縦面に沿って傾斜されていて断面逆ハ形となされた多数の苗供給樋を設けたことを特徴とする野菜移植機。 【請求項12】 長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、該苗搬送体に苗を供給するための、縦面に沿わせた多数の苗供給樋を水平な軸部材回りの傾斜変位可能に設けたことを特徴とする野菜移植機。 【請求項13】 長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側の機体左右方向の特定範囲内に、前記苗搬送体に苗を供給する多数の苗供給樋を並設し、これらの各苗供給樋が前後向きの縦面に沿って傾斜されていることを特徴とする野菜移植機。 【請求項14】 長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、前記苗搬送体に苗を供給する苗供給樋を設け、この苗供給樋の上面をなす苗接触面に球面状の突起を散点状に設けたことを特徴とする野菜移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、苗を畝中へ移植する移植爪を備えた野菜移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来から、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体のそれぞれに苗を供給し、各苗搬送体が搬送する苗を受継部で移植爪内に落下させ、該移植爪にその落下された苗を畝中に移植させる野菜移植機が公知となっている(特許文献1参照)。 この種の野菜移植機は、作業者が苗を手で持って各苗搬送体内に直接に供給するものとなされており、また長円状に連結した多数の苗搬送体が広い苗供給場所を提供して二人作業が行えるものである。 【0003】 【特許文献1】 特開平11−215903号公報 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 上記従来の野菜移植機において、例えば一人作業により各苗搬送体に苗を供給するような場合には、作業者から遠く離れた苗搬送体に苗を供給することが必要となるなどして、苗の補給遅れや補給忘れが生じ、的確な移植作業が行えなくなるのである。本発明はこのような問題を解消し得るものとした野菜移植機を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明に係る請求項1記載の発明では、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体のそれぞれに苗を供給するものとした付加苗供給部を設け、該付加苗供給部は比較的狭い場所に複数の苗を整列状に載置されると共にその苗のそれぞれを前記苗搬送体のそれぞれに順次に供給するものとなされている。 これによれば、前記付加苗供給部の比較的狭い場所に複数の苗を載置するだけで前記苗搬送体への自動的な苗供給が行われるようになるため、作業者は自分から離れた前記苗搬送体に手で苗を供給する必要がなくなり、従って、作業者による苗供給における供給遅れや供給忘れは解消される。 【0006】 この発明は、請求項2に記載したように、付加苗供給部を取外し可能となすのがよいのであり、このようにすれば、必要に応じて付加苗供給部を取り外すことにより、従来と同様に、二人の作業者が手作業により前記苗搬送体に苗を直接に供給するように使用することが可能となる。 【0007】 また請求項3記載の発明では、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、苗の載置される多数の苗供給樋を連結させたものを周回移動可能に設け、前記苗供給樋をこれの周回移動過程の特定範囲内にて苗保持能力増大状態となし且つ該特定範囲外では苗保持能力減少状態となす状態変更手段を設け、前記苗供給樋が苗保持能力増大状態のとき苗が該苗供給樋に載置され、この後に該苗供給樋が苗保持能力減少状態となったとき、該苗供給樋に載置されている苗がその対応する前記苗搬送体内に順次に落下する構成となす。 【0008】 これによれば、前記特定範囲内の前記苗供給樋に苗を載置するだけで、その苗は前記苗搬送体のそれぞれに順次に安定的に供給されるようになる。そして、前記特定範囲内の苗供給樋に苗を供給する作業は従来に較べて簡易迅速に行えるようになるため、作業者による苗供給における供給遅れや供給忘れは解消される。 【0009】 また請求項4記載の発明では、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、苗の載置される多数の苗供給樋を連結させたものを周回移動可能に設け、前記苗供給樋をこれの周回移動過程の特定範囲内にて苗保持能力増大状態となし該特定範囲外では苗保持能力減少状態となす状態変更手段を設け、さらに該苗供給樋の苗保持能力減少状態のとき該苗供給樋の縦面に沿った傾斜角度を一時的に増大させる樋傾斜角度増大手段を設けた構成となす。 【0010】 これによれば、請求項3記載の発明と同様の作用が得られるほかに次のような作用が得られるのであって、即ち、前記樋傾斜角度増大手段が前記苗供給樋のそれぞれに載置された苗の落下を促進し、その苗を確実にその対応する前記苗搬送体の内方へ落下させるものとなる。 【0011】 上記請求項3又は4記載の発明は次のように具体化する。 即ち、請求項5に記載したように、苗供給樋のそれぞれが常に縦面に沿って特定の一定角度以上に傾斜されている構成となす。このようにすれば、前記苗供給樋から前記苗搬送体への苗の落下が簡易機構により迅速且つ的確に行われるようになる。 【0012】 また請求項6に記載したように、前記樋傾斜角度増大手段が特定位置に達した前記苗供給樋の同体状部位に係合して該苗供給樋の傾斜角度を増大させるものとした係合部材である構成となす。これによれば、前記苗供給樋が簡易な構造により傾斜角度を増大されるものとなる。 【0013】 また請求項7に記載したように、前記樋傾斜角度増大手段が前記苗供給樋の同体状部位に係合して該苗供給樋の傾斜角度を増大させるものとした樹脂製の係合部材である構成となす。これによれば、前記係合部材と前記苗供給樋との相対変位に対する抵抗や、前記係合部材と前記苗供給樋との接触による騒音が小さくなる。 【0014】 また請求項8に記載したように、前記樋傾斜角度増大手段が特定縦軸回りの回転自在となされた円形板であり、該円形板が前記苗供給樋の同体状部位に係合して該苗供給樋の傾斜角度を増大させる構成となす。これによれば、前記苗供給樋が円滑且つ静粛に傾斜角度を増大されるものとなる。 【0015】 また請求項9に記載したように、前記樋傾斜角度増大手段が、前記苗供給樋に連動して特定方向へ往復変位する押し部材であり、該押し部材が特定位置に達した前記苗供給樋を押し変位させてその傾斜角度を増大させ、一方、前記苗供給樋を押し変位させる必要のないときには前記苗供給樋から離れる構成となす。 これによれば、前記押し部材が前記苗供給樋から離れた状態の下において、前記苗供給樋の移動が円滑且つ静粛となる。 【0016】 また請求項10に記載したように、前記樋傾斜角度増大手段が、前記苗供給樋に連動するカム機構を介して作動される押し部材であり、該押し部材が特定位置に達した前記苗供給樋を押し変位させてその傾斜角度を増大させ、一方、前記苗供給樋を押し変位させる必要のないときには前記苗供給樋から離れる構成となす。 【0017】 これによれば、前記苗供給樋は特定位置にて押し部材で傾斜角度を増大される上に衝撃を付与されるようになるのであり、従って苗が湿っていたり土などで前記苗供給樋に付着していても確実に前記苗搬送体内に落下されるものとなり、また前記押し部材が該苗供給樋を押圧する必要のないときに該苗供給樋から離れるため、前記苗供給樋が円滑且つ静粛に移動するものとなる。 【0018】 次に請求項11記載の発明では、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、縦面に沿って傾斜されていて断面逆ハ形となされた多数の苗供給樋を設けた構成となす。 これによれば、前記各苗供給樋は前記苗搬送体に供給する苗を容易且つ迅速に載置されるほか、このように載置された苗が前記苗搬送体内に簡易且つ迅速に落下するものとなる。 【0019】 また請求項12記載の発明では、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、該苗搬送体に苗を供給するための、縦面に沿わせた多数の苗供給樋を水平な軸部材回りの傾斜変位可能に設けた構成となす。 これによれば、前記苗供給樋に苗を載せるときはその傾斜角度を小さくなされて苗の載置状態が安定化され、また前記苗供給樋から苗を落下させるときは、その傾斜角度を大きくなされて苗が確実に落下されるものとなる。 【0020】 また請求項13記載の発明では、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側の機体左右方向の特定範囲内に、前記苗搬送体に苗を供給する多数の苗供給樋を並設し、これらの各苗供給樋が前後向きの縦面に沿って傾斜されている構成となす。 【0021】 これによれば、機体左右方向の比較的狭い範囲内の前記苗供給樋に苗を載置するだけで、その苗は前記苗搬送体のそれぞれに供給されるようになる。この際、比較的狭い範囲内の苗供給樋に苗を供給する作業は簡易迅速に行われるため、作業者による苗の供給遅れや供給忘れが解消される。また機体左右方向の比較的狭い範囲内の前記苗供給樋に載置された苗は機体後方の作業者により視認され易いため、前記苗供給樋から前記苗搬送体への苗の供給状況が把握され易いのであり、従って前記苗供給樋への苗供給が的確に行われるようになる。 【0022】 また請求項14記載の発明では、長円状に連結した多数の苗搬送体を連続的に周回移動させながら、前記苗搬送体の搬送する苗を受継部で移植爪内に移行させ、該移植爪にその移行された苗を畝中に移植させる野菜移植機において、前記苗搬送体の上側に、前記苗搬送体に苗を供給する苗供給樋を設け、この苗供給樋の上面をなす苗接触面に球面状の突起を散点状に設けた構成となす。 これによれば、前記特定範囲内の苗供給樋に載置された苗は前記突起により小さな面で支持されるようになるため、苗供給樋との摩擦を減少されて前記苗搬送体内に円滑に落下するようになる。 【0023】 【発明の実施の形態】 本発明に係る野菜移植機の一実施例について、図1から図12を参照して説明する。 図1は本発明の実施例である歩行型野菜移植機の全体的な構成を示した側面図、図2は同じく平面図、図3は苗供給部の平面図、図4は受継部の後面断面図、図5は同じく平面図、図6は付加苗供給部の平面図、図7は同じく斜視図、図8は付加苗供給部を示す側面図、図9は同じく平面図、図10は苗供給部の断面図、図11は移植部の後面図、図12は同じく平面図である。 【0024】 先ず全体構成から説明する。 図1、図2において、野菜移植機は、シャーシの前部上にエンジン103を載置し、前後中央部上にミッションケース104を配置し、シャーシ後部上から後方にハンドルフレーム106を水平方向に連設して、該ハンドルフレーム106の中途部上に苗供給部107A及び付加苗供給部107Bを配置し、ハンドルフレーム106後部を運転操作部109としている。 【0025】 シャーシの前部には左右一対の前輪支持軸110、110を左右水平方向に横架し、各前輪支持軸110の左右両端部に前輪支持アーム111の一端を取り付け、該前輪支持アーム111の他端に前輪112、112を支持している。また、ミッションケース104より後輪駆動軸115を水平方向側方に突出し、該後輪駆動軸115の両側にチェーンケース116、116を連設して、該チェーンケース116、116の後部に後輪117、117を支持している。 【0026】 そして、ミッションケース104の後部で苗供給部107Aの下方に移植部120が配置されており、該移植部120は移植爪151を昇降して、最上位置で苗供給部107Aより苗126を受け取り、下端位置で移植爪151を開いて畝125中に苗を落下させ、その後方に配置した覆土輪122により苗126の根部に土を寄せ覆土するように移植する構成としている。 【0027】 次に各部について説明する。 先ず前記苗供給部107Aについて図2、図3、図4、図5を参照して説明する。 図2に示すように、前記左フレーム106Lの中途部より機体中心側の反対側の水平側方へ平面視「コ」字状の支持フレーム137が突設され、該支持フレーム137とハンドルフレーム106の前後中途部上に、板体を長円形(長リング形)に構成した苗搬送台139が略水平に固設されている。 【0028】 そして、図3に示すように、駆動スプロケット141が左フレーム106Lと中フレーム106Mと右フレーム106Rを連結する連結プレート134上に縦向き駆動軸101を介して、また従動スプロケット142が左フレーム106Lより側方へ突設した支持フレーム137上に縦向き支持軸102を介しそれぞれ回転自在に支持された状態で設けられ、これら駆動スプロケット141と従動スプロケット142に無端状に連結したポット取付基部140連が巻回されている。ポット取付基部140にはそれぞれ、一単位の苗が挿入される苗搬送ポット148が保持される。該駆動スプロケット141へは前記ミッションケース104よりチェーン等の伝動機構及び縦向き駆動軸101を介して前記エンジン103の回転が伝達される。 【0029】 ここに、ポット取付基部140は、それぞれを連結して長円状となされる単位連結体である。そして、単位連結体であるポット取付基部140と、苗搬送ポット148とが、苗搬送手段としての苗搬送体100を構成する。 【0030】 ポット取付基部140連を長円形とすることで前後に左右方向の直線部分(または円弧状の略直線部分)を構成することができるのであり、これにより左右方向の搬送距離を長くして苗126を供給するための場所を広くなし、また移植するタイミングを従来よりも速くして移植効率を上げられるようにしている。 図示例ではポット取付基部140連を長円形としているが、少なくとも直線部分が苗供給部107Aと後述する受継部150にあればよく、三角形状に構成することも四角形状または多角形状に構成することも可能である。 【0031】 前記ポット取付基部140連について、図4、図5を参照して説明する。ポット取付基部140は、苗搬送ポット148を着脱自在とする嵌合環158と、該嵌合環158の両側に形成される第一連結部143aと第二延出部143b、143bとを備える。嵌合環158は、上下を開口した筒体である。また、単位連結体であるポット取付基部140は無端状に連結される。水平面内で延出する第一連結部143aと、第二連結部143b、143bとは、嵌合環158の外周面に突設されており、第二連結部143b、143bは、それぞれ第一延出部143aの上下に位置する位置関係となっており、隣接するポット取付基部140、140間において、一方のポット取付基部140の第一連結部143aと、他方のポット取付基部140の第二連結部143b、143 bとは、平面視重複する。これら第一連結部143a及び第二連結部143b、143bは上方より枢支ピン144を挿入されて互いに左右回動自在に枢結され、ポット取付基部140、140間が連結される。 【0032】 そして、該ポット取付基部140の上下中途部側面に前記駆動スプロケット141と前記従動スプロケット142の外周面とが当接するようにして、平面視右回り回動して、駆動スプロケット141箇所で反転して受継部150側へ苗を搬送するようにしている。 【0033】 ポット取付基部140、140間の連結箇所(第一連結部143aおよび第二連結部143b、143b)の下方には、シャッター145の回動支点、つまり、シャッター支持部143cが設けられている。 シャッター145は、板状部材の折曲加工により形成された部材であり、平面部145aと、平面部145aの一側に形成される回動支持部145bと、他側に形成されるローラ取付部145cとを有している。 【0034】 回動支持部145bは、シャッター145の搬送方向前側で、前記板状部材が断面視逆U字状に折曲されて形成された部位である。該回動支持部145bに挿入される支点ピン146を、ポット取付基部140の外周面下部に突設されるシャッター支持部143cに水平方向に固定して、シャッター145をポット取付基部140に対して上下回動自在に係止させる。 【0035】 ローラ支持部145cは、シャッター145の搬送方向後側の左右一側で、前記板状部材を平面部145aに対して垂直下方に、しかも進行方向と平行となるように折曲された部位である。ローラ支持部145cにはローラ147が配置され、該ローラ147はローラ支持部145cの進行方向に対して直角水平方向の支持ピン149を介してシャッター145に対し回転自在に枢支される。 【0036】 シャッター145に設けられたローラ147は、苗搬送台139上を転動するようにしている。該ローラ147はポット取付基部140毎に取り付けられるが、搬送方向に対して左右交互にローラ147が配置されている。この際、一つの苗供給部107Aにおいて、多数連結したポット取付基部140、140は偶数個とし、それぞれ順に番号を付したときに、奇数箇所に位置するポット取付基部140と偶数箇所に位置するポット取付基部140では搬送方向に対して交互に左右逆側となるようにローラ147、147・・・を配置している。言い換えれば、奇数箇所(または偶数箇所)のローラ147は内周側に、偶数箇所(または奇数箇所)のローラ147は外周側に配置するのである。 【0037】 そして、前記苗搬送台139は前記ローラ147が転動するレールの役目を果たしている。該苗搬送台139の前記ローラ147が転動する経路において、機体上方の苗搬送台139の前部側に開口部(または切欠)139a、139bを左右位置をズラせて並設配置している。該開口部139a、139b箇所ではローラ147を支えるものがなくなり支点ピン146を中心にシャッター145が下方へ回動して、ポット取付基部140の下方が開口され、苗が前記移植部120に落下するようにしている。 【0038】 左右方向に長い長円形の苗搬送台139の前部側のポット取付基部140の移動軌跡部に、開口部139a、139bを搬送方向に沿って開口し、該開口部139a、139bはポット取付基部140の底面積よりも大きくして苗を落下できるようにするとともに、搬送方向に対しては連結したポット取付基部140の3ピッチ(5ピッチでもよい)離れた位置に開口しており、この間隔は苗植付の条幅(条間隔)に合わせている。そして、進行方向に対して一方は左右一側のローラ147が、そして他方は左右他側のローラ147が落ち込むように位置を合わせて側方へ大きく開口し、ローラ147が位置しない側は、ポット取付基部140の底面よも若干広げる程度となされてあって、苗は落下する(シャッター145が下方へ回動できる)ものの、苗搬送体100の進行方向の前後で隣接するポット取付基部140に付設されているローラ147は落ち込まないようにしている。 【0039】 そして、開口部139a、139b内で落下した苗搬送体100進行方向の開口部139a、139b終端側のローラ147が通過する位置には、徐々に上昇して苗搬送台139のローラ147転動面につながるスロープ(傾斜面)139c、139cがそれぞれ設けられている。スロープ139c、139cの傾斜方向は、搬送方向の前後上で前高後低となされており、ローラ147が引っ掛かることなく移動に伴って徐々にシャッター145が閉じるようにしている。 【0040】 苗供給部107Aは長円状に配置されたポット取付基部140連が機体後方を通過して、その前方の移植部120の位置する上方である受継部150に到達するように作動する。そして移植部120上方位置において、3ピッチ離れたローラ147、147が同時に開口部139a、139b内に落ち込み、シャッター145、145が下方へ回動して開き、苗搬送体10内の苗を落下させて前記移植部120の移植爪151、151内に落下させる。この後、ローラ147、147はスロープ139c、139cに当接して徐々に上昇してシャッター145、145を閉じる。従って、一つの移植爪151に対してポツト取付基部140連の一つおきのポツト取付基部140から苗が供給されるのであって、即ち、奇数となるポット取付基部140は左右の開口部の左側(または右側)、偶数となるポット取付基部140は右側(または左側)の開口部でシャッター145が開かれ、苗搬送体10内の苗は奇数のポット取付基部140と偶数のポット取付基部140で左右の条(1条と2条または3条と4条)の移植爪151、151内に同時に落下する。これにより、同時2条の植付けが可能となり、左右条の間隔も一定に保たれるのである。 【0041】 また駆動スプロケット141の中心部には、自らに巻回するポット取付基部140連との係合位置を調整するための、位置調整部が形成されている。該位置調整部は、図3に示すように、駆動スプロケット141と同心に設けられた縦向き駆動軸101と、駆動スプロケット141とを駆動スプロケット141に形成された長孔141d、及び、縦向き駆動軸101に螺着されるボルト163を介して固定し、長孔内のボルト163の位置を変更することで、縦向き駆動軸101の回転中心回りの駆動スプロケット141の位置を変更させる構成となされている。 【0042】 従って、前記受継部150において、苗搬送ポット148を備えるポット取付基部140から移植部120への苗の受渡しに際し、前記位置調整により、苗供給部107Aでの苗搬送と、移植部120での苗搬送とのタイミング合わせを図ることができる。なお、苗供給部107Aおよび移植部120は共に、ミッションケース104から駆動力を得ており、同期して駆動するものであるため、タイミングがズレた場合には、タイミング調整を要する。また、該タイミング合わせは、より詳細には、シャッター145の開放タイミングと、移植部120に設ける移植爪151が自らの移動軌跡の最上位置(苗受取位置)へ到達するタイミングとの調整である。 また、従動スプロケット142の中心部にも、駆動スプロケット141の場合に準じた位置調整部が形成されている。 【0043】 次に前記付加苗供給部107Bついて図1、図2、図6〜図10を参照して説明する。 図6乃至図9において、170は前記ハンドルフレーム106の左フレーム106Lから起立させたパイプフレームであり、該パイプフレーム170の下端は左フレーム106Lに分離可能なようにボルト固定している。該パイプフレーム170の上部には水平支持板171が左右方向へ向けて固着されており、該水平支持板171の右寄り部は前記ハンドルフレーム106の右フレーム106Rから真上へ起立させ続いて前方へ少し張り出させ続いて右方へ比較的長く延長させるように配設したパイプフレーム170aの左右向き部に支持されている。この際、パイプフレーム170aの下端は右フレーム106Rに分離可能なようにボルト固定されている。該水平支持板171の左側には縦向き軸受172が固設され、該縦向き軸受172に回転駆動軸173を特定高さでの回転自在に挿設すると共に回転駆動軸173の上端に駆動スプロケット174を固設しており、また該水平支持板171の右側には図6に示すように縦向き支軸175を介して従動スプロケット176を回転自在に装着している。 【0044】 駆動スプロケット174と従動スプロケット176には無端状のチェーン177が掛け回されており、該チェーン177の特定距離間隔毎のリンク箇所に起立状支持片178が固定されている。該起立状支持片178の上部には水平向きの環状部178aが形成してあって、該環状部178aに横向きの軸部材179を挿通させている。またチェーン177の外面側近傍で前記苗搬送体100と関連した位置には前記起立状支持片178と同数の苗供給樋180が縦面に沿って特定方向へ向け特定角度θ以上に傾斜された状態に配置されている。ここに特定角度θとは苗供給樋180の上面に苗を載置したときに苗が重力作用で滑落する大きさの角度である。各苗供給樋180は図10に示すように断面が逆ハ字形となるように板部材を屈曲させて形成したもので、凹み側となる上面に先端を球面状となされた多数の突起180aを散点状に形成され、背面の上下方向長さ途中に上方視コ字形の結合片181を固着されている。該結合片181はこれの対応する起立状支持片178に軸部材179回りの揺動自在に結合されると共に軸部材179にトルクバネ182を係着して該トルクバネ182の付勢力により苗供給樋180の下部がチェーン179から離れる側へ揺動変位された姿勢を保持し得る状態となされている。このように装着された多数の苗供給樋180はチェーン179と共に駆動スプロケット174と従動スプロケット176との回りを周回移動するようになされている。 【0045】 チェーン177の後側直線部179aの近傍には該後側直線部179aの右寄り部分に対応した範囲である特定範囲H内に位置した苗供給樋180を苗保持可能状態に変化させるための状態変更手段183が設けてある。該状態変更手段183は板部材を屈曲して図7に示す水平面部183aと立ち上がり縁部183bとを形成したもので水平支持板171と同体状に固定されており、特定範囲H内に位置した多数(例えば5つ以上)の苗供給樋180の下端開口を水平面部183aと立ち上がり縁部183bで覆って、これらの苗供給樋180の上面に載置された苗126がこれの下端開口から滑落するのを阻止するものとなされている。 【0046】 また水平支持板171の上面でチェーン179の内方側箇所には樋傾斜角度変更手段184が形成されている。該樋傾斜角度変更手段184は図8及び図9に示すように駆動スプロケット174と連動されるカム機構部184aとこのカム機構部184aにより駆動され各苗供給樋180の背面上部を押圧するように作動する押し機構部184bとからなっている。カム機構部184aは水平支持板171に軸受185aを固設して、これにカム回転回転軸185を特定高さでの回動自在に挿設し、該カム回転軸185の上端部に一部を平面視凹み状となされた欠円形カム186を固定し、下端部に従動スプロケット187を固定し、該従動スプロケット187に回転駆動軸173に固定された駆動スプロケット188の回転をチェーン196を介して伝達されるように構成されている。また押し機構部184bはカム回転軸185の近傍の水平支持板171箇所に起立支持軸189を固設して、これの上端部にアーム部材190を水平揺動自在に装着し、該アーム部材190の先端部に従動ローラ191を軸着して側面部に円弧状に屈曲された棒部材からなる押し部材192を固着するほか、前記従動ローラ191を欠円形カム186の周面に圧接させる付勢力を発生させるための図示しないトルクバネを装設し、欠円形カム186がカム回転軸185回りへ回転することに連動して押し部材192が起立支持軸189回りへ繰り返し水平揺動されるように構成されている。 【0047】 従って、苗供給樋180が状態変更手段183を左方へ通過して苗保持能力減少状態となされた位置に順次に到達し、さらに左方へ移動されて特定点p1(図6参照)に到達したとき、その苗供給樋180の背面上部を押し部材192が一時的に押圧して、該苗供給樋180を軸部材179回りへ揺動させ、縦面に沿ったその傾斜角度を一時的に増大させて苗供給樋180上に載置された苗を強制的且つ迅速に落下させる。この際、押し部材192は各苗供給樋180を衝撃的に押し変位させて、各苗供給樋180に載置された苗と該苗供給樋180上面との接着の分離を促進させ、また苗供給樋180を押し変位させないときは苗供給樋180の背面から離反した状態となって、苗供給樋180と押し部材192との係合を回避して苗供給樋180の円滑な移動を可能となす。 【0048】 また図8に示すように、回転駆動軸173には入力スプロケット193が固定してあり、該スプロケット193は図1に示す縦向き駆動軸101を取り外し可能に上方へ延長させた延長軸部101aに固定された出力スプロケット194とチェーン195を介して連動連結されている。従って、縦向き駆動軸101が回転すると、この回転が出力スプロケット194、チェーン195及び入力スプロケット193を経て回転駆動軸173に伝達されるのであり、また駆動スプロケット188は回転駆動軸173と同体状に回転される。 【0049】 以上のように構成された付加苗供給部107Bにおいては、苗供給部107Aの作動に連動して各部が作動するのであり、この作動中、苗供給樋180はチェーン179と共に長円形の移動軌跡を経て平面視右回りへ周回移動し、その一部のものが順次に特定範囲Hに位置してそれぞれが状態変更手段184により苗保持能力増大状態となされる。このような状態の下で、ハンドルフレーム106の後側に位置した作業者123(図2参照)は苗載台131上の苗を手に取って図7に示す特定範囲H内に位置した多数の苗供給樋180の左側のものから順にその上面に載置するのである。このように載置された苗125は特定範囲H内の各苗供給樋180の移動と状態変更手段184による苗保持能力増大化とにより確実に保持されて左側へ向けて搬送される。 【0050】 特定範囲H内に位置した多数の苗供給樋180は左側のものから順に特定範囲Hから外れて、その時点から苗保持能力減少状態に変更される。このときの苗供給樋180はその対応する苗搬送体100の真上に位置しており、暫くはこの関係を保持しつつ苗搬送体100と共に左側へ移動される。このように各苗供給樋180が苗保持能力減少状態になると、苗供給樋180に載置された苗は通常では直ちに苗供給樋180の傾斜により自重で苗搬送体100の内方へ向けて滑落し苗搬送体100内に保持される。 【0051】 しかし、苗が湿っていたり苗に土が付着しているような場合は、その苗の載置された苗供給樋180が単に苗保持能力減少状態になっただけではその苗の滑落が生じないことがあるのであり、このような場合はその苗供給樋180は苗を保持したまま傾斜角度変更手段184の作用位置である特定位置p1に到達し、ここで押し部材192がその苗供給樋180を衝撃的に押し変位してその傾斜角度を一時的に増大させるのであり、これによりその苗125や土は確実に滑落し真下に位置した苗搬送体100内に保持される。 【0052】 一方、特定位置p1に到達するまでに、上面の苗125が滑落した苗供給樋180についても、傾斜角度変更手段184により同様に押し変位されるのであり、これによりその苗供給樋180に付着している土などが存在するときはそれが振り落とされる。 傾斜角度変更手段184の作用位置を通り過ぎた各苗供給樋180は空状態のまま長円状の移動軌跡を辿りつつ移動し、再び特定範囲H内に帰還するのであり、以後は同じ作動が繰り返される。 【0053】 このような作動中、作業者は、特定範囲H内に次々と進入する各苗供給樋180に順次に苗を供給するのであり、この際、特定範囲Hは苗搬送体100の移動軌跡の左右方向長さに較べて狭く作業者の手作業の行い易い場所となるのであり、また特定範囲H内の各苗供給樋180は断面が逆ハ字形であるため苗を載置し易くしかもその存在を視認し易い状態となって、作業者による苗の供給が的確に行われるようになる。 【0054】 また駆動スプロケット174の中心部には、回転駆動軸173とチェーン179との相対関係を調整するための位置調整部が形成されている。該位置調整部は、図9に示すように、回転駆動軸173と、駆動スプロケット174とを駆動スプロケット174に形成された長孔174a、及び、駆動軸173に螺着されるボルト173aを介して固定し、長孔174a内のボルト173aの位置を変更することで、駆動軸173の回転中心回りの駆動スプロケット174の位置を変更させる構成となされている。 【0055】 従って、前記苗供給部180から苗搬送体100への苗の供給に際し、前記位置調整により、付加苗供給部107Bでの苗搬送と、苗供給部107Aでの苗搬送とのタイミング合わせを図ることができる。なお、苗供給部107Aおよび付加苗供給部107Bは共に、ミッションケース104から駆動力を得ており、同期して駆動するものであるため、タイミングがズレた場合には、タイミング調整を要する。 【0056】 次に前記移植部120について図11及び図12を参照して説明すると、前記ミッションケース104の後方に配設されているもので、機体左右対称位置に配置されていて受継部150から畝125へ搬送するものとした左右一対の移植爪151、151と、各移植爪151の左右一側にそれぞれ配置されていて駆動ケースとなるロータリケース152、152と、各移植爪151の左右他側に配置されていてそのガイド部となる昇降ガイド153、153と、これらを連結するアームやリンク等から構成されているものである。 【0057】 この際、ロータリケース152、152と昇降ガイド153、153はシャーシに固定され、これらの間に移植爪151、151が配設され、該移植爪151151は前記受継部150の下方で側面視楕円状の軌跡を辿って昇降するように構成されている。 【0058】 次に上記実施例の樋傾斜変更手段の変形例について図13及び図14を参照して説明する。ここに、図13は付加苗供給部107Bの変形例を示す側面図、図14は同じく平面図である。 水平支持板171の上面でチェーン177の内方箇所に起立支持軸197を固設し、該起立支持軸197の上端部に半径が特定長さ以上となされた円形板からなる係合部材198を水平状の回転変位自在に装設し、チェーン177の移動に伴って特定位置P1に到達した苗供給樋180の背面上部が円形板198の外周縁に当接して押し変位され、この押し変位によりその苗供給樋180が軸部材179回りへ揺動してその傾斜角度θが増大されるように構成する。 【0059】 この際、係合部材198は起立支持軸197に固定状態に支持させてもよく、また円形板に限らず苗供給樋180を押し変位させることができる凸形状のものであればよいのであり、また係合部材198は摩擦の少ない樹脂材となすのがよい。 【0060】 次に上記実施例の変形使用例について説明する。付加苗供給部107Bを苗供給部から取り外すのである。取外しに際しては、延長軸部101aを縦向き駆動軸101から取り外し、またパイプフレーム170をハンドルフレーム106の左フレーム106Lから取り外すと共にパイプフレーム170aをハンドルフレーム106の右フレーム106Rから取り外すようにする。付加苗供給部107Bを取り外した状態では、二人作業により苗搬送体100に手作業により直接に苗を供給するのであり、この際、一方の作業者123はハンドルフレーム106の右側に位置し、他方の作業者はハンドルフレーム106の左側に位置する。 【0061】 【発明の効果】 以上に説明した本発明によれば次のような効果が得られる。 即ち、請求項1記載のものによれば、長円状に連結した多数の苗搬送体100を連続的に周回移動させる移植機でありながら、作業者による苗供給は比較的狭い場所に苗を載置することで足りるようになるため、作業者が遠くまで手を伸ばして苗を供給する必要がなくなり、一人作業時における苗の供給遅れや供給忘れを解消させることができ、作業者の負担が軽減されると共に、作業の一層の高速化を図ることができるのである。さらには、従来の二人作業用の移植機を一人作業用のものに仕様変更することが容易に行えて、作業能率を飛躍的に増大させることができるものである。 【0062】 請求項2記載のものによれば、請求項1記載のものとして使用できることに加えて次のような効果が得られるのであって、即ち、付加苗供給部107Bを取り外すという簡易な処理により、二人の作業者(一人の作業者でもよい)が従来と同様に手作業により苗搬送体100に直接に苗を供給するように使用することができる。 【0063】 請求項3記載のものによれば、長円状に連結した多数の苗搬送体100を連続的に周回移動させる移植機でありながら、作業者による苗供給は特定範囲H内の苗供給樋180に苗を載置するだけで済むようになり、請求項1記載の発明の場合と同様な効果を得ることができる。 【0064】 請求項4記載のものによれば、請求項1記載の発明の場合と同様な効果が得られるほかに、樋傾斜角度増大手段184により苗供給樋180のそれぞれに載置された苗を必要な位置で確実にその対応する前記苗搬送体100の内方へ落下させることができ、一層、効率のよい移植を行うことができる。 【0065】 請求項5記載のものによれば、苗供給樋180に載置された苗を重力作用により迅速且つ的確に苗搬送体100へ落下させることができる。 【0066】 請求項6記載のものによれば、苗供給樋180の傾斜角度θを簡易な構造により増大させることができる。 【0067】 請求項7記載のものによれば、係合部材198と苗供給樋180との相対変位に対する抵抗を小さくして苗供給樋180の傾斜角度θを効率的に増大させることができるほか、係合部材198と苗供給樋180との衝接音を低減させて苗供給樋180の傾斜角度θを静粛に増大させることができる。 【0068】 請求項8記載のものによれば、円形板198の回転により、円形板198と苗供給樋180との相対変位に対する抵抗を小さくすると共に円形板198と苗供給樋180との衝接音を低減させて苗供給樋180の傾斜角度θを効率的且つ静粛に増大させることができる。 【0069】 請求項9記載のものによれば、押し部材192が苗供給樋180を押圧する必要のないときに該苗供給樋180から離れるため、押し部材192と苗供給樋180とは瞬間的に接触するのみで足りるようになり、従って押し部材192と苗供給樋180との不必要な接触による騒音や抵抗の発生を回避することができる。 【0070】 請求項10記載のものによれば、請求項8記載の発明の場合と同様な効果が得られるほか次のような効果が得られるのであって、即ち、苗供給樋180が押し部材192で傾斜角度θを増大されるときに衝撃を付与されるようになるため、苗が湿っていたり土などで苗供給樋180に付着していてもこれを確実に苗搬送体100内に落下させることができる。 【0071】 請求項11記載のものによれば、苗を各苗供給樋180に容易且つ迅速に載置することができ、また載置された苗を苗搬送体100内に簡易且つ迅速に落下させることができる。 【0072】 請求項12記載のものによれば、苗供給樋180に苗を載せるときは苗の載置状態を安定化させることができ、また苗供給樋180から苗を落下させるときは苗を確実に落下させることができて、苗搬送体100に苗を的確に供給することができる。 【0073】 請求項13記載のものによれば、作業者による苗供給は機体左右方向の比較的狭い範囲内の苗供給樋180に苗を載置するだけ済むため、特に一人作業時に苗供給を簡易迅速に行うことができて、作業者による苗の供給遅れや供給忘れを解消させることができ、また機体左右方向の比較的狭い範囲内の苗供給樋180に載置された苗は機体後方の作業者により視認され易い状態となるため、作業者は苗供給樋180から苗搬送体100への苗の供給状況を容易に把握できて苗供給樋180への苗の供給を的確に行うことができる。 【0074】 請求項14記載のものによれば、苗供給樋180に載置された苗を苗供給樋180との摩擦の減少した状態で苗搬送体100内に円滑に落下させることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例である歩行型野菜移植機の全体的な構成を示した側面図である。 【図2】同じく平面図である。 【図3】苗供給部の平面図である。 【図4】受継部の後面断面図である。 【図5】同じく平面図である。 【図6】付加苗供給部の平面図である。 【図7】同じく斜視図である。 【図8】付加苗供給部を示す側面図である。 【図9】同じく平面図である。 【図10】苗供給部の断面図である。 【図11】移植部の後面図である。 【図12】同じく平面図である。 【図13】付加苗供給部の変形例を示す側面図である。 【図14】同じく平面図である。 【符号の簡単な説明】 100 苗搬送体 107B 付加苗供給部 126 苗 150 受継部 151 移植爪 179 軸部材 180a 突起 183 状態変更手段 184 樋傾斜角度増大手段 184a カム機構 192 押し部材 197 起立支持軸(特定縦軸) 198 係合部材(円形板) H 特定範囲 θ 傾斜角度
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成14年10月15日(2002.10.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−135503(P2004−135503A) |
| 【公開日】 |
平成16年5月13日(2004.5.13) |
| 【出願番号】 |
特願2002−300475(P2002−300475) |
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