トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 移植機
【発明者】 【氏名】▼鉄▲見 幸一
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内

【氏名】土江 昌嗣
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内

【要約】 【課題】代掻同時田植機の走行機体と植付部との間の距離を短く設定する。

【解決手段】代掻同時田植機は、走行機体16の後部に昇降リンク機構22を介して植付部24が昇降自在に支持されると共に、該植付部24の前方でかつ後輪14の後方との間に配置された代掻装置44が植付部24に対して昇降自在に支持されている。この代掻装置44は、植付部24の昇降移動に伴い昇降可能に配置されていて、植付部24の非作業高さへの上昇移動に基き、該代掻装置44は、作業機昇降機構64により後輪14の外径に沿って退避移動し、これにより走行機体16と植付部24との間の距離を短く設定可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪及び後輪にて支持された走行機体の後部に、後方が低くなるように傾斜配置された苗載せ台から苗を掻取って圃場に移植する移植部を、昇降リンク機構を介して昇降自在に支持すると共に、該移植部の前方でかつ前記後輪の後方との間の空間にて作業を行う対地作業機を前記移植部に対して昇降自在に支持した移植機において、
前記移植部の昇降移動に伴い前記対地作業機を昇降可能に配置すると共に、前記移植部の非作業高さへの上昇移動に基き、前記対地作業機を前記後輪の外径に沿って退避移動させる作業機昇降機構を備えている、
ことを特徴とする移植機。
【請求項2】
前記作業機昇降機構は、前記対地作業機に連結された支持部材を有し、該支持部材は機体進行方向に対し前方が低く後方が高くなるように傾斜配置されたガイド部材に案内されて移動する、
ことを特徴とする請求項1記載の移植機。
【請求項3】
前記作業機昇降機構を、前記苗載せ台の下面側に配置した、
ことを特徴とする請求項2記載の移植機。
【請求項4】
前記昇降リンク機構は平行リンクであり、該平行リンクの下方リンクの支点よりも上方リンクの支点が前方にオフセットしている、
ことを特徴とする請求項1記載の移植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、代掻田植機や不耕起田植機等の移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、代掻作業と苗の植付作業とを同時に行う代掻同時田植機は、前輪及び後輪を有する走行機体の後部に、複数条分の苗を植付ける植付装置を、昇降リンク機構を介して支持すると共に、この植付装置の前方で後輪の後方に支持したロータリ軸に複数のかご型ロータを備え、代掻きを行う代掻装置(対地作業機)が装着されている。
【0003】
ところで、植付装置を支持する昇降リンク機構は、平行リンクから成り、植付装置を非作業高さに上昇させたときにも機体重心を前方に移動して安定性を維持するために、この平行リンクは下方リンクの支点よりも上方リンクの支点が機体前方にオフセットされている。このため、植付装置の昇降に伴い代掻装置が昇降する時に、該代掻装置が後輪と干渉するおそれがあった。
【0004】
この干渉を避けるためには、該代掻装置と後輪との間に空間を設ける必要があり、このため、例えば代掻装置を後輪から離間させた位置に配置する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、代掻装置を後輪から離間させた位置に配置すると、機体の前後長が長くなると共に、代掻装置の設置スペースも大きくなって機体が大型化するという課題があった。
【0006】
本発明は、斯かる課題を解消するためになされたもので、その目的とするところは、走行機体と移植部との間の距離を短く設定することができる移植機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、前輪(12)及び後輪(14)にて支持された走行機体(16)の後部に、後方が低くなるように傾斜配置された苗載せ台(30)から苗を掻取って圃場に移植する移植部(24)を、昇降リンク機構(22)を介して昇降自在に支持すると共に、該移植部(24)の前方でかつ前記後輪(14)の後方との間の空間にて作業を行う対地作業機(44)を前記移植部(24)に対して昇降自在に支持した移植機(10)において、
前記移植部(24)の昇降移動に伴い前記対地作業機(44)を昇降可能に配置すると共に、前記移植部(24)の非作業高さへの上昇移動に基き、前記対地作業機(44)を前記後輪(14)の外径に沿って退避移動させる作業機昇降機構(64)を備えている、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の移植機において、前記作業機昇降機構(64)は、前記対地作業機(44)に連結された支持部材(72)を有し、該支持部材(72)は機体進行方向に対し前方が低く後方が高くなるように傾斜配置されたガイド部材(74)に案内されて移動する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の移植機において、前記作業機昇降機構(64)を、前記苗載せ台(30)の下面側に配置した、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の移植機において、前記昇降リンク機構(22)は平行リンクであり、該平行リンクの下方リンク(22b)の支点(27b)よりも上方リンク(22a)の支点(27a)が前方にオフセットしている、ことを特徴とする。
【0011】
[作用]
本発明によれば、移植部(24)の昇降移動に伴い対地作業機(44)を昇降可能に配置すると共に、前記移植部(24)の非作業高さへの上昇移動に基き、前記対地作業機(44)を後輪(14)の外径に沿って退避移動させる作業機昇降機構(64)を備えているため、例えば、移植部(24)が作業高さに下降した状態で、かつ対地作業機(44)が作業位置又は非作業位置に調節されている状態から、昇降リンク機構(22)を上昇させると、これと略々同時に移植部(24)が上昇すると共に、対地作業機(44)も該対地作業機(44)に連結された支持部材72を介して上昇する。
【0012】
このとき、移植部(24)が上昇する際、昇降リンク機構(22)の下方リンク(22b)の後端部から機体後方に延設された部分(22c)は、その下方支点(27b)を中心として上方に回動するため、該延設部分(22c)は移植部(24)よりも速く上昇する。このため、この延設部分(22c)及び作業機昇降機構(64)を介して連結された対地作業機(44)は、移植部(24)よりも速く持ち上げられる。
【0013】
このように、対地作業機(44)は移植部(24)の上昇速度よりも速く上昇すると共に、該対地作業機(44)を支持している支持部材(72)は、ガイド部材(74)に案内されて機体の斜め後方に早急に退避移動して上昇するため、該対地作業機(44)が上昇する際、対地作業機(44)と後輪(14)との干渉が回避される。
【0014】
なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る移植機としての代掻同時田植機の全体側面図である。この代掻同時田植機10は、前輪12及び後輪14に支持された走行機体16上に、前方からエンジン18、その後部にハンドル及び座席シートを有する運転席20を備え、走行機体16の後方には、アッパリンク22aとロアリンク22bを有する昇降リンク機構22を介して植付部24が油圧シリンダ(図示せず)によって昇降自在に支持されている。
【0017】
図2に示すように、昇降リンク機構22の後端部は支点軸25によりリンクホルダ36が軸着されていて、植付部24は、このリンクホルダ36から後方に突出されたローリング軸37によりローリング自在に支持されている。この植付部24には、マット苗を載置して後方が低くなるように前後に傾斜配置された苗載せ台30と、該苗載せ台30から苗を掻取って圃場に移植する多数の植付杆26を有する植付ケース38と、該植付ケース38が取付けられた伝動ケース40と、角筒状の植付部フレーム42等が一体的に配置されている。前記伝動ケース40には、植付PTO軸(図示せず)から動力が供給されると共に、該伝動ケース40の下方には、滑走機能を有するフロー卜28が設けられている。なお、機体前部のボンネットの左右側方には、補助苗載せ台32が設けられている。
【0018】
図1及び図2に示すように、対地作業機としての代掻装置44は、植付部24の前方でかつ後輪14の後方との間の空間に配置された複数のかご型ロータ48が所定間隔で取付けられていて、このかご型ロータ48により、圃場の植付面を代掻きして、平滑に代掻きされた圃場に植付杆26によって苗が植付けられる。このかご型ロータ48は、各フロート28の前方において機体左右方向に横設されたロータリ軸46に支持され、このロータリ軸46には、代掻伝動軸50から自在継手52を介して動力が供給されている。なお、かご型ロータ48は、上方をロータカバー54により覆われている。
【0019】
本実施の形態では、移植部24の昇降移動に伴い対地作業機44を昇降可能に配置すると共に、前記移植部24の非作業高さへの上昇移動に基き、前記対地作業機44を後輪14の外径に沿って退避移動させる作業機昇降機構64を備えている。
【0020】
作業機昇降機構64は、植付部24の昇降移動に伴い代掻装置44を植付部24に対して昇降移動させるもので、連動アーム62と連結リンク60等を有している。すなわち、図2及び図3(a)(b)に示すように、左右1対のロアリンク22bの一方(図2では左側)の後部には、該ロアリンク22bと一体的に延長リンク22cが機体後方に延設され、該延長リンク22cの後端部に、連結ピン63により連動アーム62が回動可能に軸着されている。この連動アーム62には、長孔62aが形成されている。
【0021】
一方、機体左右方向に延設された植付部フレーム42の左右端側には、該植付部フレーム42に一体的に固定された植付機枠34,34が立設されていて、この植付機枠34に、ボルト57によりスリーブ軸56が固定されている。また、このスリーブ軸56には、植付部フレーム42と略々平行に横軸58が回動自在に支持されている。この横軸58の長手方向の中途部には、連結リンク60が一体的に取付けられ、該連結リンク60には係合ピン59が植設されている。この係合ピン59は、前述した連動アーム62の長孔62aに係合されていて、該連動アーム62が上昇するに伴い係合ピン59が長孔62aの下端部に当接されて上昇し、横軸58が回動する。
【0022】
更に、前述した横軸58の長手方向端部には、リンクアーム66が一体的に固定されていて、該リンクアーム66には、ピン67を介してリンクレバー68が回動可能に軸着されている。このリンクレバー68には、継手70を介して支持ロッド72が連結され、該支持ロッド72の下端部にローラ71が取付けられ、該ローラ71を介して代掻装置44が装着されている。前記支持ロッド72は、機体進行方向に対し前方が低く後方が高くなるように傾斜配置されたガイド部材74に、摺動可能に配置されている。このガイド部材74には、機体前後に延びる前後ステー73が一体的に固定され、該前後ステー73は植付部フレーム42の上部に固定されている。
【0023】
こうして、前記ガイド部材74に案内される支持ロッド72は、前方が低く後方が高くなるように傾斜して上昇移動する結果、該支持ロッド72に支持された代掻装置44は、機体前方から後方に向けて高くなるように傾斜して上昇移動するため、代掻装置44は後輪14の略々外径に沿って該後輪14に干渉することなく退避移動することになる。
【0024】
なお、代掻装置44に動力を伝達する代掻伝動軸50の後部は、ロアリンク22bに軸着された連結アーム53により昇降可能に支持されている。
【0025】
以上により、植付部24が昇降移動すると、これに伴い代掻装置44が該植付部24に対して昇降移動すると共に、植付部24の所定の非作業高さへの上昇移動に基き、代掻装置44は後輪14に干渉しないように該後輪14の外径に沿って上方に退避移動する。
【0026】
前述したように、連結リンク60とリンクアーム66とは、横軸58により一体的に連結されており、連結リンク60が回動するとこれと一体に横軸58が回動し、この横軸58の回動により代掻装置44が昇降移動する。
【0027】
そして、図4(a)(b)に示すように、昇降リンク機構22により植付部24が所定の非作業高さに上昇移動する際、ロアリンク22bが、図3(a)の状態から図4(a)に示すように所定角度上方に傾斜するが、このとき、延長リンク22cの後端に連結された連動アーム62が植付部24に対して相対的に大きく上昇して、図3(b)の長孔62aの下端面と係合ピン59の停止位置との間の隙間sがゼロになり、更に連動アーム62が上昇移動することで係合ピン59を持ち上げる。すると、連結リンク60を介して横軸58が図の時計方向に回動し、リンクアーム66、支持ロッド72を介して代掻装置44が上昇する。
【0028】
なお、図3(a)に示すように、エンジン18の動力は、走行伝動軸86を介して駆動ケース88に伝達され、更に該駆動ケース88と一体のリアアクスルケース88から後輪14に動力が伝達されると共に、前記駆動ケース88から継手90、代掻伝動軸50、継手52を介して代掻装置44に動力が伝達される。この代掻装置44への動力の入切は、代掻操作レバー92によって行われる。
【0029】
ところで、図3(a)に示すように、昇降リンク機構22は、平行リンクで構成され、該平行リンクの始端側のアッパリンク22aの支点27aが、ロアリンク22bの支点27bよりも前方にオフセットしている。
【0030】
このため、植付部24を上昇させたときは機体重心が前方に移動して安定性が向上する反面、この植付部24の上昇と略々同時に代掻装置44を上昇させると、該代掻装置44が後輪14に干渉するおそれがある。しかし、本実施の形態のように、植付部24が上昇を開始して該植付部24が上昇するよりも速く、連動アーム62を介して代掻装置44を上昇させるようにしたことで、植付部24の昇降移動に伴う代掻装置44と後輪14との干渉を防止することができる。
【0031】
更に、支持ロッド72は、前方が低く後方が高くなるように傾斜配置されたガイド部材74に案内されて、後輪14から退避するように上昇移動するので、代掻装置44が後輪14と干渉するおそれはなくなる。
【0032】
また、本実施の形態では、作業機昇降機構64を苗載せ台30の下面側に配置し、これにより、代掻同時田植機10のコンパクト設計を図っている。
【0033】
すなわち、前方が高くかつ後方が低くなるように傾斜配置された苗載せ台30の下面側の空きスペースを利用して、この空きスペースに作業機昇降機構64を配置することで、該作業機昇降機構64が機体前後又は左右方向に突出しないようにして、機体全体をコンパクトに設計することができる。
【0034】
次に、前述した代掻装置44の作業位置は、上下調節機構76により上下調節することができる。すなわち、図3(a)(b)において、上下調節機構76は、作業位置規制リンク78と、該作業位置規制リンク78と一体固定された操作レバー80とを有し、作業位置規制リンク78には、前述した係合ピン59が係合する長孔78aが形成されている。そして、植付部24の下降に伴い代掻装置44が自重により下降して、係合ピン59が長孔78aの下端部に当接され、これにより代掻装置44の作業位置が規制される。作業位置規制リンク78は、操作レバー80を回動操作することにより、横軸58を中心として回動する。
【0035】
前記操作レバー80は、そのレバー係止片80aがレバーガイド82に形成されたレバー係止溝84に係止されて、代掻装置44を作業位置又は非作業位置に位置決めする(図2、図3(a)、図6(a)参照)。
【0036】
次に、作用について簡単に説明する。
【0037】
図3(a)に示すように、植付部24が作業高さに下降しており、かつ代掻装置44が操作レバー80の操作により作業位置に調節されている状態では、機体走行に伴い代掻装置44により圃場面を均しながら、植付部24では植付杆26が苗載せ台30から苗を掻取って圃場に苗が移植される。
【0038】
この状態から、昇降リンク機構22を上昇させると、該昇降リンク機構22の後部のリンクホルダ36の後方から機体後方に突出しているローリング軸37を介して植付部フレーム42が上昇し、植付部24が上昇すると共に、この植付部フレーム42と一体の植付機枠34、横軸58、支持ロッド72を介して代掻装置44も上昇する。このとき、この植付部24の上昇の際、ロアリンク22bの後部の延長リンク22cの後端部は、該ロアリンク22bの下方支点27bを中心として植付部24に対し該植付部24よりも速く上昇する。
【0039】
このため、図3(b)に示される連動アーム62の長孔62aの下端部と係合ピン59とのギャップsが早急にゼロになり、更に連動アーム62が上昇することで、該長孔62aの下端部が係合ピン59を持ち上げて、係合ピン59は横軸58を中心として回動しながら長孔78aに沿って上昇する。この横軸58が回動することにより、リンクアーム66及び支持ロッド72を介して代掻装置44が持ち上げられる。このとき、図4(b)に示すように、係合ピン59は長孔62aの下端部に当接された状態で保持されている。
【0040】
このように、代掻装置44は植付部24が上昇するよりも速く上昇すると共に、該代掻装置44を支持している支持ロッド72は、ガイド部材74に案内されて斜め後方に早急に退避移動して上昇するため、植付部24の上昇の際に代掻装置44が後輪14に干渉するのが回避される。
【0041】
この植付部24が非作業高さに上昇した状態では、作業機昇降機構64と上下調節機構76との連繋は解除されていて、代掻装置44の重量は係合ピン59によって支持され、この係合ピン59は長孔62aの下端部に支持されている。このため、作業位置規制リンク78には何らの力も作用せず、該作業位置規制リンク78は操作レバー80によって容易に回動操作することができる。
【0042】
よって、例えば、植付部24が非作業高さに上昇した状態で、図5(a)(b)のように、この操作レバー80を上げ操作して作業位置規制リンク78を矢印A方向に操作したとする。
【0043】
この状態で、図6(a)(b)に示すように、昇降リンク機構22を下降させることで、植付部24を作業高さに下降したとすると、該植付部24の下降に伴い代掻装置44が下降すると共に、該植付部24に対して連動アーム62も下降する。このとき、植付部24は作業高さに下降しているが、代掻装置44は非作業位置に上昇した位置に保持されている。この場合、作業機昇降機構64と上下調節機構76とは連繋されていて、この状態でも操作レバー80により代掻装置44の位置を調節することはできるが、例えば代掻装置44を非作業位置(上げ位置)に操作するには、該代掻装置44の自重に抗して操作レバー80を操作する必要がある。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、移植部の非作業高さへの上昇移動に基き、対地作業機を後輪の外径に沿って退避移動させる作業機昇降機構を備えたことにより、走行機体と移植部との間の距離を短く設定することができる。
【0045】
請求項2記載の発明によれば、対地作業機に連結された支持部材は、前方が低く後方が高くなるように傾斜配置されたガイド部材に案内されて移動することにより、対地作業機が上昇する際には、該対地作業機を後輪の外径に沿って退避移動させることができる。
【0046】
請求項3記載の発明によれば、作業機昇降機構を苗載せ台の下面側に配置したことで、移植機全体をコンパクトに設計することができる。
【0047】
請求項4記載の発明によれば、平行リンクの下方リンクの支点よりも上方リンクの支点が機体前方にオフセットしているので、移植部を上昇させたときは機体重心が前方に移動して安定性が向上する反面、対地作業機を上昇させると該対地作業機が後輪に干渉するおそれがあるが、作業機昇降機構を用いることで、移植部の昇降移動に伴う対地作業機と後輪との干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移植機としての代掻同時田植機の側面図である。
【図2】代掻装置の支持構造を示す正面図である。
【図3】(a)は植付部が下降し、代掻装置が作業位置(下げ位置)に調節されたときの代掻同時田植機の側面図であり、(b)は作業機昇降機構の側面図である。
【図4】(a)は植付部が上昇し、代掻装置が作業位置(下げ位置)に調節されたときの代掻同時田植機の側面図であり、(b)は作業機昇降機構の側面図である。
【図5】(a)は植付部が上昇し、代掻装置が非作業位置(上げ位置)に調節されたときの代掻同時田植機の側面図であり、(b)は作業機昇降機構の側面図である。
【図6】(a)は植付部が下降し、代掻装置が非作業位置(上げ位置)に調節されたときの代掻同時田植機の側面図であり、(b)は作業機昇降機構の側面図である。
【符号の説明】
10   代掻同時田植機(移植機)
12   前輪
14   後輪
16   走行機体
22   昇降リンク機構
22a  アッパリンク
22b  ロアリンク
22c  延長リンク
24   植付部
27a  上方支点
27b  下方支点
30   苗載せ台
44   代掻装置(対地作業機)
58   横軸
59   係合ピン
60   連結リンク
62   連動アーム
62a  長孔
64   作業機昇降機構
76   上下調節機構
80   操作レバー
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
【出願日】 平成14年8月6日(2002.8.6)
【代理人】 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫

【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二

【公開番号】 特開2004−65111(P2004−65111A)
【公開日】 平成16年3月4日(2004.3.4)
【出願番号】 特願2002−229256(P2002−229256)