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【発明の名称】 球根等の植付機
【発明者】 【氏名】木下 栄一郎
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地            井関農機株式会社技術部内

【氏名】勝野 志郎
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地            井関農機株式会社技術部内

【氏名】熊倉 成
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地            井関農機株式会社技術部内

【氏名】切手 肇
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地            井関農機株式会社技術部内

【氏名】土井 宏貴
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地            井関農機株式会社技術部内

【氏名】村並 昌実
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地            井関農機株式会社技術部内

【氏名】川口 弘道
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地            井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】圃場に植付ける際に上下の姿勢が決まっているにんにく等の球根を適正な姿勢で自動的に植付けることができる球根植付機を得ることを課題とする。

【解決手段】細長いシート1の下端部に発根側部位を下にした姿勢で固定した球根3等を前記シート1が起立する姿勢で各セルに収容したセルトレイ6の各セルを機体の設定個所に一セルづつ順に繰出す繰出装置8と、該繰出装置8により繰出されるセルに収容される球根3等を前記シート1を掴んで取出す取出装置9と、該取出装置9が掴んだシート1を放して落下する球根3等を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けた球根等の植付機とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長いシート1の下端部に発根側部位を下にした姿勢で固定した球根3等を前記シート1が起立する姿勢で各セルに収容したセルトレイ6の各セルを機体の設定個所に一セルづつ順に繰出す繰出装置8と、該繰出装置8により繰出されるセルに収容される球根3等を前記シート1を掴んで取出す取出装置9と、該取出装置9が掴んだシート1を放して落下する球根3等を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けたことを特徴とする球根等の植付機。
【請求項2】
発根側部位を設定方向に向けて供給された球根3等を一つづつ繰出す球根繰出装置31と、細長いシート1を一つづつ繰出すシート繰出装置32と、シート繰出装置32で繰出されたシート1の下端部に球根3等を発根側部位がシート下端方向に向く姿勢で接着するシート球根接着部34と、シート1が接着した球根3等を一つづつ落下させて供給する球根供給部25と、該球根供給部25から落下するシート1が接着した球根3等を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けたことを特徴とする球根等の植付機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圃場に植付ける際に上下の姿勢が決まっているにんにく等の球根や種芋の植付を行う球根等の植付機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
にんにく等の球根は、発芽部と発根部が定まっており、植付ける際には発芽部を上にし発根部を下にして植え付けなければならない。このような植付け方で球根を自動的に植付けることができる植付機は、これまで開発されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本件発明は、上記のように圃場に植付ける際に上下の姿勢が決まっているにんにく等の球根を適正な姿勢で自動的に植付けることができる球根植付機を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような技術手段を講じたものである。
即ち、請求項1記載の発明は、細長いシート1の下端部に発根側部位を下にした姿勢で固定した球根3等を前記シート1が起立する姿勢で各セルに収容したセルトレイ6の各セルを機体の設定個所に一セルづつ順に繰出す繰出装置8と、該繰出装置8により繰出されるセルに収容される球根3等を前記シート1を掴んで取出す取出装置9と、該取出装置9が掴んだシート1を放して落下する球根3等を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けたことを特徴とする球根等の植付機としたものである。
【0005】
また、請求項2記載の発明は、発根側部位を設定方向に向けて供給された球根3等を一つづつ繰出す球根繰出装置31と、細長いシート1を一つづつ繰出すシート繰出装置32と、シート繰出装置32で繰出されたシート1の下端部に球根3等を発根側部位がシート下端方向に向く姿勢で接着するシート球根接着部34と、シート1が接着した球根3等を一つづつ落下させて供給する球根供給部25と、該球根供給部25から落下するシート1が接着した球根3等を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けたことを特徴とする球根等の植付機としたものである。
【0006】
【作用】
請求項1記載の球根等の植付機では、まず、植付時の上下姿勢が決まっている球根3等に細長いシート1の下端部を固定させる。このとき発芽側部位を上にした姿勢でシート1の下端部を固定させる。シート1の下端部の球根3等への固定方法は、接着材により接着する方法、球根3等をシート1でキャンディーのように包んで固定する方法などがある。このようにして細長いシート1の下端部を固定させた球根3等をシート1が起立する姿勢でセルトレイ6の各セルに収容する。なお、セルトレイ6の搬送途中で振動などにより球根3等がセルから容易に飛び出さないよう球根3等を収容したセルにゲル等を加えて仮固定すると良い。そして、このように球根3等を収容したセルトレイ6を本発明の球根等の植付機の繰出装置8に装填する。繰出装置8は、上記シート1が付いた球根3等を収容したセルトレイ6を機体の設定個所に一セルづつ順に繰出す。次に、繰出装置8により繰出されたセルに収容される球根3等を取出装置9が前記シート1を掴んで取出し、続いて、取出装置9が設定個所で掴んだシート1を放して球根3等を落下させ、その落下する球根3を植付装置10が受けとって圃場に植付ける。取出装置9がシート1を掴んで取出し、その掴んだシート1を放して球根3を落下させると、球根3等が重いので、発芽側部位を上にした姿勢で球根3等が落下し、その姿勢で球根3等を植付装置10が受けとって圃場に植付けることになるので、球根3等は発芽側部位を上にした姿勢で植付けられる。
【0007】
請求項2記載の球根等の植付機では、球根繰出装置31が発根側部位を設定方向に向けて供給された球根3等を一つづつ繰出し、シート繰出装置32が細長いシート1を一つづつ繰出す。そして、シート球根接着部34で、シート繰出装置32で繰出されたシート1の下端部に球根3等を発根側部位がシート下端方向に向く姿勢で接着する。このようにしてできたシート1付き球根3等は球根供給部25が一つづつ落下供給し、それを植付装置10が一つづつ受けとって圃場に植付ける。球根供給部25からシート1付き球根3等が一つづつ落下供給されるとき、シート1が上方に向き重量の重い球根3等が下方に位置して落下するので、発根側部位が下になり発芽側部位が上になった姿勢で球根3等が落下する。その姿勢で球根3等を植付装置10が受けとって圃場に植付けることになるので、球根3等は発芽側部位を上にした姿勢で植付けられる。
【0008】
【発明の効果】
本発明は、上述のように球根植付機を構成したので、球根3等を発芽側部位を上にした適正な姿勢で、機械により自動的に植付けられるものとなる。従って、植付時の上下姿勢が決まっているニンニク等の球根や種芋の植付が、適確に且つ能率よく植付けることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。ここでは、一例としてニンニクの球根を植付ける球根植付機について説明するものとし、はじめに、請求項1に記載の発明の実施の形態について説明する。
【0010】
まず、シート1は、図2の左側に示すように、紙又は合成樹脂を素材とした長方形のシートであって、一方側に植付後の球根深さを示すガイドマーク2を表示し、他方側ににんにく球根3を接着するための接着部4を形成して構成している。シート1は、上述のとおり紙又は合成樹脂を素材とするが、外部から押圧力が働くと撓むように可撓性を有し、尚且つ、植付穴に落下したときや、セルトレイ6の各セルに収容して後記繰出装置8に装填したときには、直立状態に保持できる程度の硬さを有する構成としている。そして、深さガイドマーク2は、シート1の一方側(上部側)に、数段の線引き、又は色分け表示等により作業者に分かり易い目印を付けて構成している。このように本例のシート1は、球根等の植付深さを示すガイドマーク部材5として機能もするので、以下、シート1をガイドマーク部材5としてよぶこともある。
【0011】
つぎに、にんにく球根3は、図2の右側に示すように、ガイドマーク部材5の前記接着部4に接着する作業であるが、この場合、まず、球根3自身の上下方向を確認してシート1の上下方向に合わせ、接着剤によって接着する。そのとき、ガイドマーク部材5は、図2の右側に示すように、シート1の下部側の接着部4ににんにく球根3の芽側を上に向け、根側を下に向けて接着した状態で補助具なしで独立して直立状に立った姿勢が確保できる素材であることが必要である。
【0012】
つぎに、セルトレイ6は、図3に示すように、上述したガイドマーク部材5に接着したにんにく球根3を、そのガイドマーク部材5を上に向けて立てた状態でセルトレイ6の前後左右に整列配置された各セルに収容する。その後、各セル内にゲル状材料等をセルに充填して半固化状態にして収容した球根がセルトレイ搬送中などで飛び出したりしないようにすることもできる。
【0013】
つぎに、植付機7について説明する。植付機7は、図4に示すように、車体フレーム11に左右一対の前輪12、12と駆動輪となる左右の後輪13、13とを軸架して設け、前部にエンジン14を搭載し、後部上方に歩行操縦用のハンドル15を設けている。そして、細長いシート1の下端部に発芽側部位を上にした姿勢で固定した球根3を前記シート1が起立する姿勢でセルトレイ6の各セルを機体の設定個所に一セルづつ順に繰出す繰出装置8と、該繰出装置8により繰出されるセルに収容される球根3を前記シート1を掴んで取出す取出装置9と、該取出装置9が掴んだシート1を放して落下する球根3を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けたものとしている。
【0014】
繰出装置8は、セルトレイ6を搭載可能とし、セルトレイ6を一セルづつ間欠的に横移動しながら左右往復移動する横移動装置と、セルを一列分横送りして反対方向に折り返して横移動するとき一列分縦方向にセルトレイを送る縦送り装置とを備えて、機体の設定個所にセルトレイ6を一セルづつ順次繰出す構成となっている。
【0015】
苗取出装置9は、図1及び図4に示すように、先端部が左右外側に開閉する一対の取出杆9a、9bを設け、該取出杆9a、9bを取出作動機構16に連結して、取出杆9a、9bが適宜タイミングで開閉しながら適宜に設定した取出軌跡を描いて動作する構成としている。実施例の取出装置9は、設定した取出軌跡で動作する過程において、初期に左右一対の取出杆9a、9bが開いた状態で設定個所に繰出されたセルに向って移動し、ガイドマーク部材5に達すると、左右両側の取出杆9a、9bがガイドマーク部材5を摘んだ状態に閉まり、そして、その状態で取出杆9a、9bがセルから後退していくことで、球根3の取り出しができる構成となっている。
【0016】
このようにして、取出装置9は、摘んだガイドマーク部材5の下部ににんにく球根3を吊り下げた状態(図1参照)で繰出装置8のセルトレイ6から取り出し、下方の植付装置10に落下供給する構成となっている。このとき、左右一対の取出杆9a、9bは、植付装置10の上側に達すると、左右が自動的に開いてガイドマーク部材5を開放し、そのガイドマーク部材5と下側に接着している球根3とを下側の植付装置10内に落下する構成となっている。
【0017】
そして、植付装置10は、図4に示すように、上述した取出装置9の取出軌跡の下側に待機した状態から下降し、そして、圃場面に突入して下端部を開放し植付を行い、その後、前記待機位置に上昇するというように上下動を繰返して機体の自走とともに植付を行っていくものである。植付装置10は、上側の受部10aとその下側で下端部が前後に開閉する植付カップ10bとで構成され、植付作動機構17を構成する作動リンク17aに連結した構成としている。そして、実施例の植付装置10は、側面視上下に長い楕円状の植付軌跡を描きながら昇降動作する過程で、圃場面に突入すると、植付カップ10bが土中で前後に開き植付穴を形成し、植付カップ10b内の球根3を落下させて植付けできる構成としている。
【0018】
つぎに、鎮圧輪18、18は、図4及び図5に示すように、上記植付装置10による植付位置の後方両側に左右一対を配置して回転自由に軸架し、植付位置の両側から鎮圧する構成としている。そして、鎮圧輪18、18は、従来から植付直後の植付穴の両側を回転しながら進むことによって植付穴の両側の土を押し崩しながら穴埋めをし、鎮圧をしていた。
【0019】
これに対して、図例の鎮圧輪18、18は、図5及び図6に示すように、円錐形の回転筒輪19の内周面に、らせん状の突起からなる土送り螺旋20を形成し、回転に伴って回転筒輪19の外側で盛り上がり回転筒輪19の内側に倒れ込んだ土を、土送り螺旋20によって内側に搬送して、その土も加わることで植付穴の充分な覆土が行える構成としている。
【0020】
このように、上記図例に係る鎮圧輪18、18は、植付作業中に植付位置のすぐ後の両側で回転しながら鎮圧作用を行なうが、同時に、外側から回転筒輪19の内部に倒れ込んできた土を内周面の土送り螺旋20によって、内側に送ることができる。したがって、この鎮圧輪18、18を苗移植機に用いた場合、従来同様な鎮圧作用が得られるものでありながら、覆土が従来よりも充分に行えるものとなる。また、本例のような球根植付機に用いた場合には、球根3が上側から落下供給された直後の植付穴に左右両側から土をかけて十分な穴埋めが行える。
【0021】
上例に係るにんにく球根3の植付機7は、まず、深さガイドマーク2を表示したガイドマーク部材5ににんにく球根3を上下方向を合わせて接着して一体とし、この球根3をセルトレイ6に入れてこれを繰出装置8に装填する。そして、にんにく球根3の植付を行なうのであるが、そのとき、取出装置9は、左右一対の取出杆9a、9bが図1に示すように、繰出装置8に突入してガイドマーク部材5を摘んでにんにく球根3を取り出し、植付装置10に供給して移植するのである。
【0022】
そして、上例の植付機7は、セルトレイ6の各セルに収容したにんにく球根3を取り出すとき、一体に接着しているシート1の上部(深さガイドマーク側)を摘んで取り出すから、にんにく球根3が直接苗取出装置9の取出杆9a、9bによって圧接され損傷を受けることがなく、発芽障害や成育不良を起こすことがない特徴がある。更に、上例では、球根3が圃場面に落下するときシート1の働きによって植付姿勢が安定し、不揃いになることがなく、球根3の上下方向性が確保されると共に、植付深さもシート1の深さガイドマーク2で確認することができる特徴を有する。
【0023】
以上のように植付機7は、請求項1に係る発明の一実施形態として構成した。即ち、細長いシート1の下端部に発根側部位を下にした姿勢で固定した球根3等を前記シート1が起立する姿勢で各セルに収容したセルトレイ6の各セルを機体の設定個所に一セルづつ順に繰出す繰出装置8と、該繰出装置8により繰出されるセルに収容される球根3等を前記シート1を掴んで取出す取出装置9と、該取出装置9が掴んだシート1を放して落下する球根3等を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けたことを特徴とする球根等の植付機としたものである。
【0024】
そして、この植付機7では、まず、植付時の上下姿勢が決まっている球根3等に細長いシート1の下端部を固定させる。このとき発芽側部位を上にした姿勢でシート1の下端部を固定させる。シート1の下端部の球根3等への固定方法は、接着材により接着する方法、球根3等をシート1でキャンディーのように包んで固定する方法などがある。このようにして細長いシート1の下端部を固定させた球根3等をシート1が起立する姿勢でセルトレイ6の各セルに収容する。なお、セルトレイ6の搬送途中で振動などにより球根3等がセルから容易に飛び出さないよう球根3等を収容したセルにゲル等を加えて仮固定すると良い。そして、このように球根3等を収容したセルトレイ6を本発明の球根等の植付機の繰出装置8に装填する。繰出装置8は、上記シート1が付いた球根3等を収容したセルトレイ6を機体の設定個所に一セルづつ順に繰出す。次に、繰出装置8により繰出されたセルに収容される球根3等を取出装置9が前記シート1を掴んで取出し、続いて、取出装置9が設定個所で掴んだシート1を放して球根3等を落下させ、その落下する球根3を植付装置10が受けとって圃場に植付ける。取出装置9がシート1を掴んで取出し、その掴んだシート1を放して球根3を落下させると、球根3等が重いので、発芽側部位を上にした姿勢で球根3等が落下し、その姿勢で球根3等を植付装置10が受けとって圃場に植付けることになるので、球根3等は発芽側部位を上にした姿勢で植付けられる。
【0025】
以上のように植付機7を構成したので、球根3等を発芽側部位を上にした適正な姿勢で、機械により自動的に植付けられるものとなる。従って、植付時の上下姿勢が決まっているニンニク等の球根や種芋の植付が、適確に且つ能率よく植付けることができるようになる。
【0026】
次に、図7及び図8に示した請求項2に記載の発明の実施の形態について説明する。なお、上記で既に説明した部位と同様な作用を有するものについては、同じ符号を用いて図7,8に示しており、以下においては、重複する説明は省略する。
【0027】
まず、ホッパー27は、図面に示すように、供給口28に近い位置を支持杆29の上部に枢着して支持し、遠い部位にクランク運動をする揺動杆30を連結して揺動可能に支持して設け、内部に装填するにんにく球根3を揺動しながら各個の上部(発芽側)と下部(根側)とを揃える構成としている。そして、球根繰出装置としてのコンベヤ球根コンベヤ31は、図面から解るように、搬送始端部を前記供給口28の下側に臨ませて設け、後方に延長して搬送終端部を苗供給装置25の上方に位置させて構成している。そして、シート1を繰出すシート繰出装置としてのシートコンベヤ32は、上記球根コンベヤ31に対向させ、搬送始端部を後部の供給装置33に臨ませ、搬送終端部を前記球根コンベヤ31の搬送終端部に対面させて設け、供給装置33から供給されたシート1を搬送する構成としている。
【0028】
そして、球根コンベヤ31とシートコンベヤ32は、上下方向を揃えて搬送してきたにんにく球根3と、同じように上下方向を揃えて搬送してきたシート1とを、互いの搬送終端部分において、搬送作用によって両側から合わせてにんにく球根3を、シート1の接着部4に接着する構成としている。この場合、シート1は、予め接着部4に接着剤を塗布したものを使用し、にんにく球根3と接着部4とが両コンベヤ31、32の搬送終端部分で接触するように搬送される構成としている。この両コンベヤ31、32の搬送終端部でのにんにく球根3と接着部4との接触により、両者は接着することになり、ここがシート球根接着部34となっている。そして、両コンベヤ31、32が更に回転して、シート1付きの球根3が球根供給部25に落下供給される構成となっている。
【0029】
そして、球根供給部25は、半自動型の苗移植機で用いられている所謂ターンテーブルといわれる構成部分であり、複数の供給カップ25aが供給回転台37上に円形状に配列され、回転して設定個所の供給カップ25aの底面が開放する供給部25bから下側の植付装置10に供給する構成としている。そして、植付装置10は、本件発明の図4で説明したように、植付軌跡を描いて回動して土中で植付カップ10bが開いて植付穴が形成され、その穴に上側から落下するにんにく球根3を植え付ける構成としている。
【0030】
以上のように上記植付機は、請求項2に係る発明の一実施形態として構成した。即ち、発根側部位を設定方向に向けて供給された球根3等を一つづつ繰出す球根繰出装置31と、細長いシート1を一つづつ繰出すシート繰出装置32と、シート繰出装置32で繰出されたシート1の下端部に球根3等を発根側部位がシート下端方向に向く姿勢で接着するシート球根接着部34と、シート1が接着した球根3等を一つづつ落下させて供給する球根供給部25と、該球根供給部25から落下するシート1が接着した球根3等を受けとって圃場に植付ける植付装置10を設けたことを特徴とする球根等の植付機としたものである。
【0031】
上記構成の植付機では、球根繰出装置31が発根側部位を設定方向に向けて供給された球根3等を一つづつ繰出し、シート繰出装置32が細長いシート1を一つづつ繰出す。そして、シート球根接着部34で、シート繰出装置32で繰出されたシート1の下端部に球根3等を発根側部位がシート下端方向に向く姿勢で接着する。このようにしてできたシート1付き球根3等は球根供給部25が一つづつ落下供給し、それを植付装置10が一つづつ受けとって圃場に植付ける。球根供給部25からシート1付き球根3等が一つづつ落下供給されるとき、シート1が上方に向き重量の重い球根3等が下方に位置して落下するので、発根側部位が下になり発芽側部位が上になった姿勢で球根3等が落下する。その姿勢で球根3等を植付装置10が受けとって圃場に植付けることになるので、球根3等は発芽側部位を上にした姿勢で植付けられる。
【0032】
以上のように植付機を構成したので、球根3等を発芽側部位を上にした適正な姿勢で、機械により自動的に植付けられるものとなる。従って、植付時の上下姿勢が決まっているニンニク等の球根や種芋の植付が、適確に且つ能率よく植付けることができるようになる。
【0033】
なお、以上の説明では、にんにくの球根の植付機として説明したが、本発明を利用して、にんにく以外の他の野菜の球根や種芋の植付機で実施することもできる。
図9及び図10に図示したものについて以下説明する。
【0034】
当該図示例のものは畝を跨いで自走しながら作業を行う畑作業機(図示例では植付機)40に使用する左右一対のクローラ41、41に関し、例えば、畝を跨いで走行する場合、走行ミッション装置42の両側に軸架した駆動スプロケット43、43の幅(間隔)より左右一対のクローラ41、41の接地幅(トレッド)が狭くできる特殊なクローラを提供するものである。
【0035】
このクローラ41、41は、図10の断面視(左)で解るように、全長に渡って内側(機体側)に肉盛41aをして断面形状を台形に形成したものである。したがって、クローラ41、41は、図10に示す背面図のように、車体44に装備するとき、両側から内側に傾斜させて設けることによって、上部の走行ミッション装置42の両側に軸架した駆動スプロケット43、43の幅(間隔)より、下部の転輪45、45に巻回した位置の接地幅(トレッド)が狭くなるように構成できる。例えば、駆動スプロケット43、43の幅(間隔)が50cmであるとき、クローラ41、41の接地部の間隔を45cmにすることができるものであって、狭い畝幅に沿わせて走行できるものである。そして、そのとき、クローラ41、41は、左右一対の接地側を接近させるように斜めに装備した状態で接地面が地面に沿って平らな面で接地できるものとなり、円滑に走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】球根等の植付機の取出装置の部球根取出時の作用を示す斜面図。
【図2】シートの正面図。
【図3】シート付き球根を収容させたセルトレイの斜面図。
【図4】球根等の植付機の側面図。
【図5】鎮圧輪の背面図。
【図6】鎮圧輪の断面背面図。
【図7】別構成の球根等の植付機の平面図。
【図8】別構成の球根等の植付機の側面図。
【図9】クローラ式走行装置を備えた苗移植機を示す側面図。
【図10】クローラ式走行装置を示す一部断面背面図。
【符号の説明】
1:シート
2:深さガイドマーク
3:にんにく球根
4:接着部
5:ガイドマーク部材
6:セルトレイ
7:植付機
8:繰出装置
9:取出装置
9a,9b:取出杆
10:植付装置
25:球根供給部
31:球根繰出装置
32:シート繰出装置
34:シート球根接着部
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年6月28日(2002.6.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2004−33010(P2004−33010A)
【公開日】 平成16年2月5日(2004.2.5)
【出願番号】 特願2002−190401(P2002−190401)