| 【発明の名称】 |
野菜移植機の苗供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 穣 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】吉田 美徳 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】乙倉 勲 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】水分を含んだ状態で、苗供給装置の苗挿入用ポットに苗が挿入されると、苗挿入用ポットに苗が張り付いてしまって、苗移植装置への苗の受渡しに不具合が生じる。
【解決手段】循環経路に沿って駆動される複数の苗挿入用ポット50を備え、苗挿入用ポット内に保持される苗を苗移植装置120に供給する野菜移植機101の苗供給装置107において、苗挿入用ポット50の内面を凹凸状に形成し、前記苗挿入用ポット50を、ポット本体51と、ポット本体51の内側に着脱自在の挿入体とから構成し、該挿入体の着状態で苗挿入用ポットの内面が凹凸状となるようにし、前記挿入体は、ポット本体の内面に接する螺旋状部材52とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 循環経路に沿って駆動される複数の苗挿入用ポットを備え、苗挿入用ポット内に保持される苗を苗移植装置に供給する野菜移植機の苗供給装置であって、 苗挿入用ポットの表面のうち、少なくとも内面を凹凸状に形成した、ことを特徴とする野菜移植機の苗供給装置。 【請求項2】 前記苗挿入用ポットは、塑性形成により、内面を凹凸状とした一体的な部材とした、 ことを特徴とする請求項1に記載の野菜移植機の苗供給装置。 【請求項3】 前記苗挿入用ポットを、ポット本体と、ポット本体の内側に着脱自在の挿入体とから構成し、該挿入体の着状態で苗挿入用ポットの内面が凹凸状となるようにした、 ことを特徴とする請求項1に記載の野菜移植機の苗供給装置。 【請求項4】 前記挿入体は、内径が入口側より出口側に向けて小さい径となるように形成される螺旋状部材とした、 ことを特徴とする請求項3に記載の野菜移植機の苗供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、野菜移植機において苗移植装置に苗を供給する苗供給装置に関し、特に、苗供給装置に備える苗挿入用ポットの構成に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来から、苗移植装置と、該苗移植装置へ苗を供給する苗供給装置とを備えた野菜移植機が知られている。苗移植装置は、苗を保持しながら畝中に貫入され開口することにより苗を植え付ける移植爪を備えている。そして、苗供給装置は、前記移植爪に苗を受け渡すことで、苗移植装置への苗の供給を行うようにしている。 苗供給装置には、苗を保持するための苗挿入用ポットと、複数の苗挿入用ポットを同時に支持し、移植爪への苗供給位置まで連続的に搬送を行うための機構とが備えられている。苗の供給は、該苗供給位置に移動した苗挿入用ポットの下方が開口されて、該苗挿入用ポットが保持していた苗が下方に落下して、移植爪に受け渡す仕組である。該搬送機構としては、苗挿入用ポットを支持する開口を複数設けたターンテーブルとしたものや、苗挿入用ポットを支持する支持体を連結して、ループを形成する無端状に構成したものなどが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 植付前の苗段階では、苗は束状に集合された状態となっているが、この段階での薬液や消毒液の投与が、植付後の薬剤投与よりも効率が良いことが知られている。集合させた状態で薬剤投与を行うため、植付後の散布の場合と比して、薬剤の投与量を軽減できると共に、苗に確実に薬剤を投与できるためである。このため、苗を畝中に移植するに際し、事前の準備作業として、苗を薬液や消毒液に浸すことが行われている。 ところが、植付の直前に、薬液や消毒液等の液体を苗に投与すると、乾燥が完了せず、水分を含んだ状態で、苗供給装置の苗挿入用ポットに苗が挿入されてしまうことになる。 あるいは、植付作業開始後に降雨が発生した場合には、苗載台上の苗束や、上方を開口した苗挿入用ポットが濡れてしまうため、前記薬液等の投与の場合と同じく、水分を含んだ状態で、苗供給装置の苗挿入用ポットに苗が挿入されてしまうことになる。 水分を含んだ苗を、滑らかな平面もしくは曲面上に接触させると、苗が張り付いてしまうことがある。前記構成の苗挿入用ポットにおいて、苗挿入用ポットに苗が張り付いてしまって、下方を開放しても苗が落下しないと、移植爪への苗の受渡しが行われず、欠株(植え付けられないこと)ができて植付ムラが発生することになる。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。 即ち、請求項1においては、循環経路に沿って駆動される複数の苗挿入用ポットを備え、苗挿入用ポット内に保持される苗を苗移植装置に供給する野菜移植機の苗供給装置であって、 苗挿入用ポットの表面のうち、少なくとも内面を凹凸状に形成したものである。 【0005】 請求項2においては、前記苗挿入用ポットは、塑性形成により、内面を凹凸状とした一体的な部材としたものである。 【0006】 請求項3においては、前記苗挿入用ポットを、ポット本体と、ポット本体の内側に着脱自在の挿入体とから構成し、該挿入体の着状態で苗挿入用ポットの内面が凹凸状となるようにしたものである。 【0007】 請求項4においては、前記挿入体は、内径が入口側より出口側に向けて小さい径となるように形成される螺旋状部材としたものである。 【0008】 【発明の実施の形態】 次に本発明の実施例を説明する。 図1は本発明の一実施例の苗供給装置107を適用する野菜移植機101の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は機体フレームとミッションケース部分の側面図、図4は機体フレーム部分の平面図、図5は苗供給装置107の平面図、図6は受継部150の後面断面図、図7は同じく平面図、図8は第一実施例における苗挿入用ポット10を示す二面図、図9は第二実施例における苗挿入用ポット20を示す二面図、図10は第三実施例における苗挿入用ポット30を示す二面図、図11は第四実施例における苗挿入用ポット40を示す二面図、図12は第五実施例における苗挿入用ポット50を示す二面図、図13は第六実施例における苗挿入用ポット60を示す二面図である。 なお、図8から図13において、(a)図は苗挿入用ポットの側面断面図、(b)図は同じく平面図である。 【0009】 以下では、苗供給装置に備える苗挿入用ポットの構成の異なる、苗供給装置の六実施例について説明する。 該六実施例において、相違点は苗挿入用ポットの構成のみであるので、第一実施例である苗供給装置107および該苗供給装置107を適用する野菜移植機101について説明し、第二から第六の実施例に関しては、苗挿入用ポットの構成についてのみ説明する。 【0010】 まず、第一実施例の苗供給装置107を適用した野菜移植機101について、全体構成から説明する。 図1、図2において、野菜移植機101は、シャーシの前部上にエンジン103を載置し、前後中央部上にミッションケース104を配置し、シャーシ後部上から後方にハンドル部材となるハンドルフレーム106を水平方向に連設して、該ハンドルフレーム106の中途部上に苗供給装置107を配置し、ハンドルフレーム106後部を運転操作部109としている。 【0011】 シャーシの前部には左右一対の前輪支持軸110・110を左右水平方向に横架し、各前輪支持軸110の左右両端部に前輪支持アーム・111の一端を取り付け、該前輪支持アーム・111の他端に前輪112・112を支持している。 また、ミッションケース104より後輪駆動軸115を水平方向側方に突出し、該後輪駆動軸115の両側にチェーンケース116・116を連設して、該チェーンケース116・116の後部に後輪117・117を支持している。 【0012】 そして、ミッションケース104の後部であって後述する後フレーム105b・105bの間の苗供給装置107の下方に苗移植装置120が配置され、後フレーム105b・105bで保護できるとともに、該苗移植装置120は移植爪151を昇降して、最上位置で苗供給装置107より苗126を受け取り、下端位置で移植爪151を開いて畝125中に苗を落下させて、その後方に配置した覆土輪122により苗の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。 【0013】 次に、野菜移植機101の各部の構成について説明する。 まず、前後輪および苗移植に関わる各装置を支えるシャーシから説明する。図3、図4に示すように、シャーシは、ミッションケース104と、ミッションケース104の前後に設ける前機体フレーム102および後機体フレーム105と、該ミッションケース104と後機体フレーム105とに支持されるハンドルフレーム106から構成され、それぞれを連結固定することにより補強部材を必要とせず補強し合い剛性を高める構成としている。 【0014】 前機体フレーム102の構成について説明する。 前機体フレーム102は、前輪支持軸110と同軸に設けられるパイプフレームと、後輪駆動軸115と同軸に設けられるパイプフレームと、両パイプフレームを連結する連結フレームとから構成される。前輪支持軸110は、前記支持アーム111および前輪112の回動支軸である。以下、詳しく説明する。 前記左右の前輪支持軸110には、それぞれ右前輪支持パイプ220Rおよび左前輪支持パイプ220Lが外側に設けられると共に、内側に中央前輪支持パイプ220Mが外側に設けられる。右前輪支持パイプ220Rおよび左前輪支持パイプ220Lは前輪支持軸110に固定され、中央前輪支持パイプ220Mは前輪支持軸110を回動自在に軸支する。 また、後輪駆動軸115の左右には、右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lが外側に設けられる。右後輪支持パイプ221Rおよび左後輪支持パイプ221Lはミッションケース104に枢支されており、チェーンケース116およびチェーンケース116に設ける後輪117の回動支軸である。 前輪支持パイプ220R・220Lにはそれぞれ、取付ブラケット108R・108Lが左右摺動しないように両側に配置したボスにより規制されて回動自在に設けられる。また、後輪支持パイプ221R・221Lの左右にも取付けブラケット109R・109Lが同様に左右位置を規制されて回動自在に設けられる。そして機体の左右で、取付けブラケット108R・109R間および取付ブラケット108L・109L間が、それぞれ連結フレーム222・222により連結される。 また、取付けブラケット109R・109L間は、後輪駆動軸115の前側で、橋架フレーム223により橋架される。 【0015】 前記中央前輪支持パイプ220Mと橋架フレーム223との間には、エンジンフレーム224が橋架される。中央前輪支持パイプ220Mとエンジンフレーム224との間は、エンジンフレーム224の前部に固設した一対の取付ステー224a・224bを介して連結固定される。 エンジンフレーム224はプレート状に構成して、その前部上にエンジン103を載置固定し、後部上にミッションケース104を載置固定している。 以上の各フレームにより、前機体フレーム102が構成される。 【0016】 後機体フレーム105の構成について説明する。 ミッションケース104下部には、後輪駆動軸115の後方で、左右に延出する支持フレーム105aが固設されている。該支持フレーム105aの左右両端には、後方へ延出する後フレーム105b・105bが連結されている。各後フレーム105bの前後中途部上には、ハンドルフレーム106(後述)と連結される中柱105cが立設される。また、支持フレーム105aの左右中央には後方へ延出する後中央フレーム105dが連結されており、該後中央フレーム105dの後部上に、ハンドルフレーム106(後述)と連結される中柱105eが立設される。 以上の各フレームにより、後機体フレーム105が構成される。 【0017】 ハンドルフレーム106の構成について説明する。 図2、図3に示すように、前記後フレーム105bの後部上にハンドルフレーム106の前部が連結され、該ハンドルフレーム106の前部をミッションケース104上部と連結し、前後中途部上に苗供給装置107と左右の苗載台131・131を支持し、後部に昇降レバー132や主クラッチレバー133や作業レバーやアクセルレバーやサイドクラッチレバーや高さ調節レバー等の操作レバーを配置している。 【0018】 ハンドルフレーム106は、図2に示すように、平面視「E」状に右フレーム106Rと中フレーム106Mと左フレーム106Lから構成し、右フレーム106Rと中フレーム106Mの前部間にミッションケース104を支持固定し、前後中途部間に連結プレート134を架設して、各連結プレート134の下面に前記後フレーム105b・105b後端上部が固設される。このようにして三者が互いに連結固定されて剛性をアップしている。該連結プレート134下部には苗供給装置107の駆動ケースが付設される。 【0019】 右フレーム106Rおよび左フレーム106Lの前部下面には、前記中柱105c・105c上端が連結固定される。また、中フレームMの前部下面には、前記中柱105e上端が連結される。このようにして、ハンドルフレーム106と後機体フレーム105とを連結固定することで剛性をアップしている。 また、右フレーム106Rの前後中途部より苗載台フレーム135が外側方に突設されて苗載台131を取り付け、左フレーム106Lより苗載台フレーム136を外側方に突設して苗載台131を取り付けている。 【0020】 本発明の一実施例である苗供給装置107について図2、図5、図6、図7より説明する。 図2に示すように、ハンドルフレーム106上に苗供給装置107が配置されている。つまり、前記左フレーム106Lの中途部より補助作業者124側(機体中心と反対側)へ平面視「コ」字状の支持フレーム137が水平側方へ突設され、該支持フレーム137とハンドルフレーム106の前後中途部上に、板体を長円形(長リング形)に構成した苗搬送台139が略水平に固設されている。 【0021】 そして、図5に示すように、駆動スプロケット141が左フレーム106Lと中フレーム106Mと右フレーム106Rを連結する連結プレート134上に、従動スプロケット142が左フレーム106Lより側方へ突設した支持フレーム137上にそれぞれ回転自在に支持して配置され、該駆動スプロケット141と従動スプロケット142に無端状に連結したポット取付基部140連が巻回されている。ポット取付基部140にはそれぞれ、一の苗が挿入される苗挿入用ポット10が保持される。該駆動スプロケット141へは前記ミッションケース104よりチェーン等の伝動機構を介して動力が伝達される。このようにして苗供給装置107が構成される。 【0022】 両スプロケット141・142の外周には、該スプロケット141・142の有する歯と歯との間に、それぞれ、ポット取付基部140の嵌合環158との当接部141c・142cが形成されている。該当接部141c・142cは嵌合環158と係合するように、円弧状に形成される。 【0023】 前記ポット取付基部140について、図6、図7を用いて説明する。 ポット取付基部140は、苗挿入用ポット10を着脱自在とする嵌合環158と、該嵌合環158の両側に形成される第一連結部143aと第二延出部143b・143bとを備える。嵌合環158は、上下を開口した筒体である。また、連結体であるポット取付基部140は、次のようにして無端状に連結される。 水平面内で延出する第一連結部143aと、第二連結部143b・143bとは、嵌合環158の外周面に突設されている。また、第二連結部143b・143bは、それぞれ第一延出部143aの上下に位置する位置関係となる。隣接するポット取付基部140・140間において、一方のポット取付基部140の第一連結部143aと、他方のポット取付基部140の第二連結部143b・143bとは、平面視重複する。そして、第一連結部143aおよび第二連結部143b・143bが、上方より枢支ピン144を挿入して互いに左右回動自在に枢結されて、ポット取付基部140・140間が連結される。 以上のようにポット取付基部140を構成して、ポット取付基部140・140・・・を無端状に左右揺動自在に連結して無端体を構成し、チェーン等を不要として簡単な構成としている。 【0024】 そして、該ポット取付基部140の上下中途部側面に前記駆動スプロケット141と従動スプロケット142の外周面とが当接するようにして、本実施例では平面視右回り回動して、補助作業者124側で反転して受継部150側へ苗を搬送するようにしている。苗供給装置107から苗移植装置120への受渡し部位が、受継部150である。 なお、駆動スプロケット141と従動スプロケット142は外周面に多数形成した凹部をポット取付基部140の上下中途部に当接して安定して搬送できるようにしている。但し、チェーンやベルト等の無端体に直接ポット取付基部140を固定し、チェーンまたはベルトを回動駆動する構成とすることも可能である。 【0025】 前記苗挿入用ポット10は、図6、図7に示すように、筒体の上部を拡開した形状に構成し、上方より苗を挿入し易い形状としている。なお、苗挿入用ポット10の詳しい構成については、後述する。 一方、ポット取付基部140の嵌合環158は内部に、苗挿入用ポット10を挿入可能に形成されており、苗挿入用ポット10の外周面が嵌合環158の内周面に略当接した状態で保持される。 【0026】 ポット取付基部140・140間の連結箇所(第一連結部143aおよび第二連結部143b・143b)の下方には、図6、図7に示すように、シャッター145の回動支点、つまり、シャッター145の支持部が設けられている。 シャッター145は、板状部材の折曲加工により形成された部材であり、平面部145aと、平面部145aの一側に形成される回動支持部145bと、他側に形成されるローラ取付部145cとが備えられる。 回動支持部145bは、シャッター145の搬送方向前側で、前記板状部材が断面視U字状に折曲されて形成された部位である。該回動支持部145bに挿入される支点ピン146を、ポット取付基部140の外周面下部に突設されるシャッター支持部143cに水平方向に固定して、シャッター145がポット取付基部140に対して上下回動自在に係止される。 そして、平面部145aで前記苗挿入用ポット10の下面を蓋する構成としている。 ローラ支持部145cは、シャッター145の搬送方向後側の左右一側で、前記板状部材を平面部145aに対して垂直下方に板面が進行方向と平行となるように折曲した部位である。ローラ支持部145cにはローラ147が配置され、該ローラ147は進行方向に対して直角水平方向に支持ピン149を支持して、シャッター145に対し回転自在に枢支される。 【0027】 そして、前記苗搬送台139は前記ローラ147が転動するレールの役目を果たしている。転動させることでシャッターが摺接する構成に比べて摩擦が小さく摩耗も殆どなく、動力負荷が小さく、騒音も小さくなる。そして、該苗搬送台139の前記ローラ147が転動する経路において、機体上方の苗搬送台139の前部側に開口部(または切欠)139a・139bを左右前後位置をズラせて並設配置している。該開口部139a・139bでローラ147を支えるものがなくなり支点ピン46を中心にシャッター145が下方に回動すると、ポット取付基部140の下方が開口されて、苗が苗移植装置120に落下するようにしている。 【0028】 そして、開口部139a・139b内における進行方向終端側のローラ147が通過する位置には、徐々に上昇して苗搬送台139のローラ147転動面につながるスロープ(傾斜面)139c・139cがそれぞれ設けられている。スロープ139c・139cの傾斜方向は、搬送方向に対し前高後低であり、ローラ147が引っ掛かることなく移動に伴って徐々にシャッター145が閉じるようにしている。 【0029】 このように、苗供給装置107は長円状にポット取付基部140・140・・・が配置されて、機体後方の主作業者123と補助作業者124が位置する前を順に通過して、その通過時に苗126を苗挿入用ポット10内に挿入し、その前方の苗移植装置120が位置する上方へ回転移動させる。この苗移植装置120上方位置において、3ピッチ離れたローラ147・147が同時に開口部139a・139b内に落ち込み、シャッター145・145を下方に回動して開き、苗を落下させて苗移植装置120の移植爪151・151内に投入するようにしている。この落下させる部分が前記受継部150である。 【0030】 前記駆動スプロケット141および従動スプロケット142には、前述したように、連結体であるポット取付基部140連が巻回されている。支持フレーム137上に回転自在に支持される両スプロケット141・142は、シャーシの左右両側に配置されている。 そして、ポット取付基部140の嵌合環158が、両スプロケット141・142と当接するように配置される。スプロケット141・142の外周に形成される歯は、嵌合環158・158間に嵌まり込むと共に、前記歯間の外周は、嵌合環158の外周面と滑らかに接するように、円弧状の凹部に形成されている。そして、両スプロケット141・142と当接して係合するポット取付基部140連は、駆動スプロケット141の駆動により駆動される。 【0031】 本実施例の苗供給装置107は、以上で説明したように、長円状となるように無端状に連結される連結体(ポット取付基部140)に、苗保持用の苗挿入用ポット10を着脱自在に設けている。そして、苗挿入用ポット10は筒状であり、下面をシャッタ145によりカバーして苗の脱落を防ぐと共に、前記連結体を回転駆動させて、所定位置でシャッタ145を開放して、苗挿入用ポット10より苗を落下させる。前記所定位置の下方には、苗移植装置120の移植爪151が待機しており、該移植爪151に苗を受け渡すことで、苗供給装置107による苗供給が行われる。 本発明の苗供給装置は、本実施例の形態に限定されるものではなく、循環経路に沿って駆動される複数の苗挿入用ポットを備え、苗挿入用ポット内に保持される苗を苗移植装置に供給する構成であれば良い。つまり、苗挿入用ポットの支持部を、無端状に連結可能な連結体に代えて、複数の苗挿入用ポットを保持するターンテーブルであってもよい。また、苗挿入用ポットの移動経路も、循環経路であるならば、正円や矩形状、あるいは直線経路の往復動等であってもよい。 【0032】 これより、苗供給装置に備える苗挿入用ポットの構成に関し、六実施例の苗供給装置について説明する。 詳しくは後述するが、前記苗挿入用ポット10等の苗挿入用ポットの内面は、いずれも凹凸状に形成されている。そして、苗の挿入される苗挿入用ポットの内面に凹凸を設けることで、苗が苗挿入用ポットの内面と接触する面積を制限して減少させるようにしている。 苗に水分が付着している場合に、苗が凹凸のない曲面と接触すると、該曲面に苗が張り付いてしまって、落下による移植爪151への苗の受渡しに不具合を生じることがある。苗挿入用ポットにおいて、この不具合を防止するために、内面を凹凸状とするものである。 【0033】 まず、第一実施例の苗供給装置107に備える前記苗挿入用ポット10の構成について、図6、図8を用いて説明する。 苗挿入用ポット10は、前述したように筒体であって、ポット取付基部140への取付状態において、上部を拡開した形状に構成されている。そして、苗の挿入方向において、入口側となるポット上端10aより出口側となるポット下端10bに向けて、内径が小さくなるように形成されている。 以上構成により、苗挿入用ポット10への苗の挿入を容易とすると共に、苗挿入用ポット10からの苗の落下方向を制限して、移植爪151への苗の受渡しが確実に行われるようにしている。 【0034】 苗挿入用ポット10には、多数のスリット11・11・・・が、長手方向(前記挿入方向)および周方向で、それぞれ等間隔に形成されている。図8に示すように、苗挿入用ポット10においては、複数のスリット11・11・・・周方向に沿って並設されたスリット列12が、長手方向に沿って四層設けられる構成である。 以上構成により、苗挿入用ポット10の内面に、スリット11・11・・・により凹部が形成され、内面が凹凸状となっている。 【0035】 次に、第二実施例の苗供給装置に備える苗挿入用ポット20の構成について、図9を用いて説明する。 苗挿入用ポット20も、筒体であって、ポット取付基部140への取付状態において、上部を拡開した形状に構成されている。そして、苗の挿入方向において、入口側となるポット上端20aより出口側となるポット下端20bに向けて、内径が小さくなるように形成されている。 【0036】 苗挿入用ポット20の内面上には、長手方向(前記挿入方向)に沿って、リング状突起21・21・・・が複数段形成されている。図9に示すように、苗挿入用ポット20に、内面上にリング状突起21が七段形成される構成である。 以上構成により、苗挿入用ポット20の内面に、リング状突起21・21・・・により凸部が形成され、内面が凹凸状となっている。 【0037】 次に、第三実施例の苗供給装置に備える苗挿入用ポット30の構成について、図10を用いて説明する。 苗挿入用ポット30も、筒体であって、ポット取付基部140への取付状態において、上部を拡開した形状に構成されている。そして、苗の挿入方向において、入口側となるポット上端30aより出口側となるポット下端30bに向けて、内径が小さくなるように形成されている。 【0038】 苗挿入用ポット30の内面上には、長手方向(前記挿入方向)に沿って前記ポット上端30aから前記ポット下端30bまで繋がる溝31・31・・・が、周方向に沿って内面上に多数形成されている。図10に示すように、苗挿入用ポット30に、周方向に沿って、溝31・31・・・が十六箇所形成される構成である。 以上構成により、苗挿入用ポット30の内面に、溝31・31・・・により凹部が形成され、内面が凹凸状となっている。 【0039】 次に、第四実施例の苗供給装置に備える苗挿入用ポット40の構成について、図11を用いて説明する。 苗挿入用ポット40も、筒体であって、ポット取付基部140への取付状態において、上部を拡開した形状に構成されている。そして、苗の挿入方向において、入口側となるポット上端40aより出口側となるポット下端40bに向けて、内径が小さくなるように形成されている。 【0040】 苗挿入用ポット40には、図11に示すように、曲面となる内面上に所定間隔毎に、多数の半球状突起41・41・・・が形成されている。 以上構成により、苗挿入用ポット40の内面に、半球状突起41・41・・・により凸部が形成され、内面が凹凸状となっている。 【0041】 次に、第五実施例の苗供給装置に備える苗挿入用ポット50の構成について、図12を用いて説明する。 苗挿入用ポット50も、筒体であって、ポット取付基部140への取付状態において、上部を拡開した形状に構成されている。そして、苗の挿入方向において、入口側となるポット上端50aより出口側となるポット下端50bに向けて、内径が小さくなるように形成されている。 【0042】 苗挿入用ポット50は、ポット本体51と、内ポット52とから構成される。内ポット52は、該ポット本体51の内側に着脱自在の挿入体である。ポット本体51および内ポット52は、いずれも筒体であり、ポット本体51に内ポット52を取付けた状態(着状態)において、ポット本体51の内面に、内ポット52の外面が全面的に接する構成である。 内ポット52の構成は、前記苗挿入用ポット40の構成と同様のものとなっている。つまり、内ポット52の曲面となる内面上には、図12に示すように、所定間隔毎に、半球状突起53・53・・・が形成されている。 そして、内ポット52の内面に、半球状突起53・53・・・により凸部が形成されることで、内面が凹凸状となっている。内ポット52の内面は、前記着状態における苗挿入用ポット50の内面となるので、以上構成により、苗挿入用ポット50の内面が凹凸状となっている。 【0043】 次に、第六実施例の苗供給装置に備える苗挿入用ポット60の構成について、図13を用いて説明する。 苗挿入用ポット60も、筒体であって、ポット取付基部140への取付状態において、上部を拡開した形状に構成されている。そして、苗の挿入方向において、入口側となるポット上端60aより出口側となるポット下端60bに向けて、内径が小さくなるように形成されている。 【0044】 苗挿入用ポット60は、ポット本体61と、螺旋状部材62とから構成される。螺旋状部材62は、ポット本体61の内側に着脱自在の挿入体である。ポット本体61が筒体であるのに対し、螺旋状部材62は、螺旋を描くように巻かれた線状部材である。そして、挿入体である螺旋状部材62をポット本体61の内側に取り付けた状態において、螺旋状部材62がポット61の内面に接するように構成されている。つまり、螺旋状部材62の外形は、苗の挿入方向において、入口側から出口側へ向けて内径が小さくなる、ポット61の内面に沿った形状とされている。 以上構成により、着状態(前記取付状態)において、苗挿入用ポット60の内面は、螺旋状部材62の突出により、凹凸状となっている。 【0045】 以上の六実施例における苗挿入用ポットの特徴的要素をまとめる。 第一に、前記六実施例においては、苗挿入用ポットの表面のうち少なくとも内面は、いずれの場合も、凹凸状に形成されている。 このため、苗挿入用ポットの内面に凹凸がない場合に比して、苗が苗挿入用ポットの内面と接触する面積が制限される。そして、苗に水分が付着していても、苗が苗挿入用ポットの内面に苗が張り付いてしまう不具合が防止されて、苗挿入用ポットからの落下による移植爪151(苗移植装置120)への苗の受渡しが確実に行われることとなる。苗の移植時の事前準備として、苗を薬液または消毒液に浸すことがあるが、水分の付着した状態においても移植爪151への受渡しに不具合が生じないので、前記事前準備作業の後、苗の乾燥を待つことなく直ちに移植作業に移ることができる。また、植付作業開始後に降雨が発生した場合においても、苗の苗挿入用ポット内面への張り付きを恐れるために、作業を中断する必要がない。さらに、野菜移植機に灌水機構を設けず、移植作業の開始時に苗の活着性を高めるために苗に水分を付与しても、不具合が生じることがない。さらに、若干の降雨があって、苗に水分が付着した場合にも、移植爪151への受渡しの不具合を恐れて、作業を中断する必要がない。 【0046】 第二に、第一から第四実施例における苗挿入用ポット10・20・30・40は、塑性形成により、内面を凹凸状とした一体的な部材とされている。これらの苗挿入用ポットはいずれも樹脂製とされている。 このため、内面を凹凸状とした苗挿入用ポットの形成が、ポットの内面に別部材を固設して凹凸状の内面を形成する場合に比して容易である。したがって、水分の付着した苗の苗移植装置への受渡しを良好としながら、安価に苗挿入用ポットの製造が可能である。 【0047】 第三に、第五および第六実施例における苗挿入用ポット50・60においては、それぞれポット本体51・61と、ポット本体51・61の内側に着脱自在の挿入体とから構成されている。苗挿入用ポット50における挿入体は内ポット52であり、苗挿入用ポット50における挿入体は螺旋状部材62である。そして、挿入体の着状態において、苗挿入用ポット50・60の内面が、凹凸状となるようにしている。特に、苗挿入用ポット50においては、内ポット51自体が内面が凹凸状となっているが、苗挿入用ポット60においては、挿入体である螺旋状部材62の着状態で初めて内面が凹凸状となる苗挿入用ポットが構成される。 このため、移植用の苗に水分が付着している場合等、必要に応じて、凹凸状となる内面を形成するための挿入体を着脱することで、水分の付着した苗の苗移植装置への受渡しを良好とすることができる。特に、内面に凹凸を有さない既成の苗挿入用ポットにおいても、前記挿入体を適用することで、水分の付着した苗の移植作業に対処することができる。 【0048】 第四に、第六実施例における苗挿入用ポット60においては、前記挿入体は、螺旋状部材62とされて、ポット本体61に接する構成とされている。ポット本体61は、苗の挿入方向(長手方向)において、内径が入口側から出口側に向けて小さい径となるように形成される。そして、螺旋状部材62は、ポット本体61の内面と接するように構成されている。 このため、内面を凹凸状とするための挿入体の着脱が容易である。加えて、挿入体を螺旋状部材とするので、金属で構成する場合には製造が容易かつ耐久性に優れるものとなり、安価な構成で、水分の付着した苗の移植作業への対処が可能となる。 【0049】 内面を凹凸状とした苗挿入用ポットとしては、前記の六実施例の形態に限定されるものではない。 苗挿入用ポットの本体もしくは挿入体自体の内面を凹凸状とする構成であれば、内面上に突起を形成するのであっても、内面上に溝(又はスリット)を形成するのであっても良い。そして、突起の形状は前記リング状突起21や半球状突起41・53に限定されるものではなく、他の形状であっても良く、溝(又はスリット)の形状も限定するものではない。また、苗挿入用ポットの内面が凹凸状であれば良く、スリットを形成(前記苗挿入用ポット10)して、外面にも凹部が形成されても良い。つまり、外面の形状は問うものではない。また、突起や溝の形成方向も、前記長手方向や周方向に限定するものではなく、ランダムな方向に形成するものとしても良い。 さらに、ポット本体に挿入体を取付けた状態で、内面が凹凸状となる苗挿入用ポットが形成される場合においても、挿入体としては、前記螺旋状部材62に限定されるものではない。例えば、挿入体を、ポット本体の内面に接する格子状の網部材で構成しても良い。 【0050】 次に、苗移植装置120について図1、図2を用いて説明する。 前記後フレーム105b・105bの間の機体中央部におけるミッションケース104の後方に苗移植装置120が配設される。該苗移植装置120は、機体左右対称位置に配置して受継部150から畝125へ搬送する左右一対の移植爪151・151と、各移植爪151の左右一側にそれぞれ配置されるロータリケース152・152と、各移植爪151の左右他側に配置される移植爪151の昇降ガイドと、これらを連結するアームやリンク等から構成されている。ロータリケース152・152と昇降ガイドはシャーシに固定され、この間に移植爪151・151が配設され、該移植爪151・151は前記受継部150の下方で側面視楕円状の軌跡で昇降するように構成されている。 移植爪151は、くちばし状となる前後一対の爪体から構成され、両爪体が離間する開口状態と、両爪体が閉じた閉鎖状態とが選択可能とされている。 【0051】 移植爪151は、ミッションケース104からの動力によりロータリケース152と、ロータリケース152と移植爪151とを連結するアームとが回動され、略楕円軌道を描いて上下昇降可能とされている。 そして、閉鎖状態の移植爪151が上昇端に位置して、受継部150において、苗供給装置107より苗が投入されると、ロータリケース152およびアームの駆動により、移植爪151は下端位置まで下降し、畝中にて移植爪151が開口して、苗126の畝中への移植が行われる。 【0052】 移植爪151への灌水機構について、図1、図2を用いて説明する。 該灌水機構は、シャーシに設ける一対の水タンク186・186および一対の灌水ポンプ187・187と、左右の移植爪151・151の内部にそれぞれ挿入される灌水管188・188と、これらの部材間を連結するパイプやホース等の連通部材からなる。 【0053】 一対の灌水ポンプ187・187は、左右の移植爪151・151にそれぞれ対応しており、図2に示すように、ミッションケース104後端部の左方位置に設けられている。灌水ポンプ187・187は、機体の前後方向においては、略中央部に位置している。 【0054】 一対の水タンク186・186は、それぞれ、一対の灌水ポンプ187・187に対応して設けられている。図2に示すように、水タンク186・186の配置箇所は、ミッションケース104後端部の左方位置であって、灌水ポンプ187・187のさらに左方位置である。水タンク186・186は、機体の前後方向においては、略中央部に位置している。 【0055】 野菜移植機101の重心位置は、平面視で、機体の前後左右の略中心位置となっている。機体の前右方には、重量物であるエンジン103およびミッションケース104が配置され、機体後方の中央から左方に掛けて、苗供給装置107が配置されて、重心位置が機体の前後左右の略中心位置となっている。 一方、前記水タンク186・186は、平面視、機体の前後左右の略中心位置に位置する灌水ポンプ187・187の左方の近傍位置に配置されている。つまり、水タンク186・186は、機体の重心位置の近傍に配置される構成である。 このため、水タンク186・186を野菜移植機101に搭載することにより、野菜移植機101の重心位置が変動することがない。したがって、水タンク186・186の搭載の有無に関わりなく、野菜移植機101の安定性が確保されている。 【0056】 水タンク186・186のシャーシへの支持構成について説明する。 水タンク186・186は、シャーシに設ける載置台260上に載置して、野菜移植機101に搭載される。載置台260は、前記左後輪支持パイプ221Lの上方に位置している。 載置台260は、前記橋架フレーム223に取付けるブラケット260aと、前記支持フレーム137に取付けるブラケット260bとを備え、シャーシに固定する構成である。載置台260を構成する各フレーム部材および前記ブラケット260a・260bとにより、載置台260は、シャーシへの取付状態において、上面を開放した箱状に構成され、内部に水タンク186・186を載置して脱落しないようにしている。 【0057】 本実施例では、一対の灌水ポンプ187・187と、一対の水タンク186・186とが設けられて、各移植爪151へそれぞれの灌水ポンプ187および水タンク186が灌水ホース198a・198bを介して繋がっている。水タンク186は必ずしも一対設ける必要はなく、必要水量に応じて一つの水タンクを設けることとしてもよい。 【0058】 水タンク186は、本実施例では合成樹脂等で構成した半透明の材質で形成されている。透明の材質としても良い。そして、作業者からの水タンク186内部の視認性が良好としている。このため、水タンク186内の水残量の確認と、灌水が実施されているかどうかや給水量の確認等を行うことが可能である。 【0059】 灌水管188は前記移植爪支持体160に固設されており、一端が移植爪支持体160の前方に延出して灌水ポンプ187の吐出口と連結され、他端が移植爪151の爪体128・129間に挿入されている。 以上のようにして、灌水ポンプ187の駆動により、水タンク186内の水を灌水ホース198a・198bを介して、移植爪151内に挿入した灌水管188に送水して灌水する構成としている。 このため、苗が土中に安定して保持されると共に、植付直後の給水作業も不要となり活着性が向上する。また、植付時に開口した移植爪151からの苗の滑り出しが良好となる。また、畝中で開口する移植爪151の中に土が付着しても除くことができ、移植爪151内部への土の堆積を防止することができる。 【0060】 【発明の効果】 請求項1記載の如く、循環経路に沿って駆動される複数の苗挿入用ポットを備え、苗挿入用ポット内に保持される苗を苗移植装置に供給する野菜移植機の苗供給装置であって、 苗挿入用ポットの表面のうち、少なくとも内面を凹凸状に形成したので、 苗挿入用ポットの内面に凹凸がない場合に比して、苗が苗挿入用ポットの内面と接触する面積が制限される。そして、苗に水分が付着していても、苗が苗挿入用ポットの内面に苗が張り付いてしまう不具合が防止されて、苗挿入用ポットからの落下による苗移植装置への苗の受渡しが確実に行われることとなる。苗の移植時の事前準備として、苗を薬液または消毒液に浸すことがあるが、水分の付着した状態においても苗移植装置への受渡しに不具合が生じないので、前記事前準備作業の後、苗の乾燥を待つことなく直ちに移植作業に移ることができる。また、植付作業開始後に降雨が発生した場合においても、苗の苗挿入用ポット内面への張り付きを恐れるために、作業を中断する必要がない。さらに、野菜移植機に灌水機構を設けず、移植作業の開始時に苗の活着性を高めるために苗に水分を付与しても、不具合が生じることがない。さらに、若干の降雨があって、苗に水分が付着した場合にも、苗移植装置への受渡しの不具合を恐れて、作業を中断する必要がない。 【0061】 請求項2記載の如く、前記苗挿入用ポットは、塑性形成により、内面を凹凸状とした一体的な部材としたので、 内面を凹凸状とした苗挿入用ポットの成型が、ポットの内面に別部材を固設して凹凸状の内面を形成する場合に比して容易である。したがって、水分の付着した苗の苗移植装置への受渡しを良好としながら、安価に苗挿入用ポットの製造が可能である。 【0062】 請求項3記載の如く、前記苗挿入用ポットを、ポット本体と、ポット本体の内側に着脱自在の挿入体とから構成し、該挿入体の着状態で苗挿入用ポットの内面が凹凸状となるようにしたので、 移植用の苗に水分が付着している場合等、必要に応じて、凹凸状となる内面を形成するための挿入体を着脱することで、水分の付着した苗の苗移植装置への受渡しを良好とすることができる。特に、内面に凹凸を有さない既成の苗挿入用ポットにおいても、前記挿入体を適用することで、水分の付着した苗の移植作業に対処することができる。 【0063】 請求項4記載の如く、前記挿入体は、内径が入口側より出口側に向けて小さい径となるように形成される螺旋状部材としたので、 内面を凹凸状とするための挿入体の着脱が容易である。加えて、挿入体を螺旋状部材とするので、金属で構成する場合には製造が容易かつ耐久性に優れるものとなり、安価な構成で、水分の付着した苗の移植作業への対処が可能となる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の苗供給装置107を適用する野菜移植機101の全体側面図である。 【図2】同じく平面図である。 【図3】機体フレームとミッションケース部分の側面図である。 【図4】機体フレーム部分の平面図である。 【図5】苗供給装置107の平面図である。 【図6】受継部150の後面断面図である。 【図7】同じく平面図である。 【図8】第一実施例における苗挿入用ポット10を示す二面図である。 【図9】第二実施例における苗挿入用ポット20を示す二面図である。 【図10】第三実施例における苗挿入用ポット30を示す二面図である。 【図11】第四実施例における苗挿入用ポット40を示す二面図である。 【図12】第五実施例における苗挿入用ポット50を示す二面図である。 【図13】第六実施例における苗挿入用ポット60を示す二面図である。 【符号の説明】 10 第一実施例における苗挿入用ポット 20 第二実施例における苗挿入用ポット 30 第三実施例における苗挿入用ポット 40 第四実施例における苗挿入用ポット 50 第五実施例における苗挿入用ポット 60 第六実施例における苗挿入用ポット 101 野菜移植機 107 苗供給装置 120 苗移植装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成14年6月6日(2002.6.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−8087(P2004−8087A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月15日(2004.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−166001(P2002−166001) |
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