| 【発明の名称】 |
種籾の温湯消毒装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川島 謙蔵 【住所又は居所】栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地 株式会社タイガーカワシマ内
【氏名】荒川 秀明 【住所又は居所】栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地 株式会社タイガーカワシマ内
【氏名】村田 和昭 【住所又は居所】栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地 株式会社タイガーカワシマ内
【氏名】川島 誠蔵 【住所又は居所】栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地 株式会社タイガーカワシマ内
【氏名】黒子 吉彦 【住所又は居所】栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地 株式会社タイガーカワシマ内
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| 【要約】 |
【課題】温湯タンクの容量が大きいものであっても種籾の温湯消毒の作業開始準備時間の大幅な短縮を図ることができるとともに、温湯を得るためのエネルギー効率の向上を図ることができ、また寒冷地であっても、支障なく使用することができる種籾の温湯消毒装置を提供する。
【解決手段】種籾の温湯消毒装置1は、種籾を温湯に浸す温湯タンク2と、種籾の温湯消毒作業開始前に温湯タンクに所定温度の温湯を張るガス給湯器23と、温湯タンク2との間で温湯タンク2内の温湯を循環させるとともに循環する温湯を設定温度に保持する温湯制御機3とを備えて構成する。ガス給湯器23および温湯制御機3は、それらを一体のユニットとして温湯タンク2に併設する。温湯制御機3から温湯タンク2に温湯を送出する温湯送出管12には、温湯タンク2の上方にかかる部位に外気導入孔28を設けてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 種籾を温湯に浸して消毒する種籾の温湯消毒装置であって、種籾を温湯に浸す温湯タンクと、種籾の温湯消毒作業開始前に温湯タンクに所定温度の温湯を張る給湯器と、温湯タンクとの間で温湯タンク内の温湯を循環させるとともに循環する温湯を設定温度に保持する温湯制御機とを備えて構成され、上記給湯器と温湯制御機は、温湯タンクにともに併設されていることを特徴とする種籾の温湯消毒装置。 【請求項2】 給湯器および温湯制御機は、それらを一体のユニットとして、またはそれぞれのユニットとして温湯タンクに取り付け取り外し自在に併設されていることを特徴とする請求項1記載の種籾の温湯消毒装置。 【請求項3】 給湯器はガス給湯器であり、温湯制御機は電気ヒータにる温湯加熱とその制御機能、およびポンプによる温湯循環機能を備えてなることを特徴とする請求項1または2記載の種籾の温湯消毒装置。 【請求項4】 温湯タンクと温湯制御機との間の温湯循環系を構成する温湯制御機から温湯タンクに温湯を送出する温湯送出管には、温湯タンクの上方にかかる部位に外気導入孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の種籾の温湯消毒装置。 【請求項5】 温湯送出管の空気導入孔には、外気吸入方向に開く常態閉鎖弁を備えたことを特徴とする請求項4記載の種籾の温湯消毒装置。 【請求項6】 温湯タンクの設置場所には、その上方および隣接作業域にまたがるように、種籾容器の温湯タンクに対する搬出入および昇降のためのクレーンを設備してあることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の種籾の温湯消毒装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、種籾を温湯に浸して種籾の表面に付着しまたは籾殻と果皮との間に潜む病原菌(いもち病、ばか苗病、苗立枯細菌病、ごま葉枯病、褐条病、もみ枯細菌病などの病原菌が主な例である)を殺菌、滅菌または除菌(以下、消毒という)する種籾の温湯消毒装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 種籾を所定温度の温湯に所定時間浸すことにより、種籾の表面に付着または籾殻と果皮との間に潜む病原菌を消毒する装置としては、特開2000−316321号公報または特開2000−342018号公報に記載されているものが知られている。また、種籾を収容した種籾容器を自走クレーンで吊り下げて温湯タンクに出し入れする種籾の温湯消毒装置は、特開平11−318118号公報に記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 前掲の特開2000−316321号公報または特開2000−342018号公報に記載されている種籾の消毒装置は、温湯タンクに所定の水位まで水を張り、温度制御機能を備えた電熱給湯機との間の循環により温湯タンク内の温湯を温湯消毒の所定温度に保つように構成されているが、温湯タンクの容量が比較的小さいものでは、電熱給湯機の温度制御機能を満たすだけの電熱量のものであっても、温湯タンクに張った水を温湯消毒の所定温度まで温度を上昇させるのに、それほど長時間を要しない。しかし、温湯タンクの容量が例えば500リットルや1000リットルのように大容量のものにあっては、電熱給湯機の温度制御機能を満たすだけの電熱量では、温湯タンクに張った水を温湯消毒の所定温度まで温度を上昇させるのに相当の長時間を要するばかりでなく、電熱給湯機による加温中にも温湯タンク内からの放熱がともなうので、特に寒冷地では実用上使用不能となる場合があった。 【0004】 そこで、本発明は、種籾の消毒作業開始前に温湯タンクに所定温度の温湯を張る給湯器と、温湯タンクとの間で温湯タンク内の温湯を循環させるとともに循環する温湯を設定温度に保持する温湯制御機とを備えて、種籾の温湯消毒作業開始前に給湯器からの温湯タンクに温湯消毒の所定温度に近い温度の温湯を張ったうえ、温湯制御機による温度制御をすることにより、温湯タンクの容量が大きいものであっても種籾の温湯消毒の作業開始準備時間の大幅な短縮を図ることができるとともに、温湯を得るためのエネルギー効率の向上を図ることができ、また寒冷地であっても、支障なく使用することができる種籾の温湯消毒装置を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明は次の種籾の温湯消毒装置を提供する。すなわち、請求項1に係るものは、種籾を温湯に浸して消毒する種籾の温湯消毒装置であって、種籾を温湯に浸す温湯タンクと、種籾の温湯消毒作業開始前に温湯タンクに所定温度の温湯を張る給湯器と、温湯タンクとの間で温湯タンク内の温湯を循環させるとともに循環する温湯を設定温度に保持する温湯制御機とを備えて構成され、上記給湯器と温湯制御機は、温湯タンクにともに併設されていることを特徴とする種籾の温湯消毒装置である。 【0006】 また、請求項2に係るものは、請求項1記載の種籾の温湯消毒装置において、給湯器および温湯制御機は、それらを一体のユニットとして、またはそれぞれのユニットとして温湯タンクに取り付け取り外し自在に併設されていることを特徴とするものである。 【0007】 請求項3に係るものは、請求項1または2記載の種籾の温湯消毒装置において、給湯器はガス給湯器であり、温湯制御機は電気ヒータにる温湯加熱とその制御機能、およびポンプによる温湯循環機能を備えてなることを特徴とするものである。 【0008】 請求項4に係るものは、請求項1ないし3のいずれかに記載の種籾の温湯消毒装置において、温湯タンクと温湯制御機との間の温湯循環系を構成する温湯制御機から温湯タンクに温湯を送出する温湯送出管には、温湯タンクの上方にかかる部位に外気導入孔を設けたことを特徴とするものである。 【0009】 請求項5に係るものは、請求項4記載の種籾の温湯消毒装置において、温湯送出管の空気導入孔には、外気吸入方向に開く常態閉鎖弁を備えたことを特徴とするものである。 【0010】 請求項6に係るものは、請求項1ないし5のいずれかに記載の種籾の温湯消毒装置において、温湯タンクの設置場所には、その上方および隣接作業域にまたがるように、種籾容器の温湯タンクに対する搬出入および昇降のためのクレーンを設備してあることを特徴とするものである。 【0011】 【発明の実施の形態】 図1は本発明の一実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の断面図、図2は同上平面図、図3は同上斜視図、図4は同上一部の断面図、図5は図4の部分詳細図である。図6は本発明の他の実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の一部を示す断面図、図7は図6の部分詳細図である。図8は本発明のさらに他の実施の形態を示す斜視図である。図9はこの種の温湯消毒装置における問題点を説明するための部分断面図である。 【0012】 図1ないし図5において、1は種籾の温湯消毒装置である。この種籾の温湯消毒装置1は、温湯タンク2、給湯制御機3を備えており、4は温湯循環口である。温湯タンク2内には、多孔状のスノコ5が底面との間に一定の高さを成すように配置されており、温湯タンク2内の底面とスノコ5との間が温湯流下室6を成し、スノコ5の上が温湯貯留室7を成している。温湯タンク2の温湯貯留室7には、上面に多数の温湯噴出孔をあけた温湯噴き上げ部8を形成している。温湯タンク2は、二重壁構造であってその中空部には断熱材を充填し、保温性を向上させてある。 【0013】 給湯制御機3は、2台の給湯器9を内蔵しており、この各給湯器9はそれぞれU字状の電気ヒータ10を備えている。上記各給湯器9の温湯送出口11と前記温湯噴き上げ部8とは温湯送出管12により接続され、各給湯器9の下部はモータポンプ13の送出側に温湯戻し管14により接続されており、さらにモータポンプ13の吸入側は温湯吸入管15により温湯タンク2の温湯流下室6に連通させてある。そして、この構成によって、モータポンプ13により温湯タンク2の温湯流下室6から吸入された温湯は給湯器9において、予め設定した所定の温湯消毒温度の温湯が給湯されるように加熱制御されたうえ、温湯噴き上げ部8内に加圧給湯されて、温湯噴き上げ部8の上面から噴射され、噴射された温湯は温湯貯留室7からスノコ5を通して温湯流下室6に流下する経路で繰り返し循環されることになる。 【0014】 給湯器9にはフロートスイッチ16を内臓しており、給湯器9内が所定水位のときのみ電気ヒータ10に通電するように、後述の温湯制御器17により制御される構成としてある。 【0015】 給湯制御機3は、その上部に温湯制御器17を内蔵しており、この温湯制御器17により各給湯器9の電気ヒータ10への通電を制御して、温湯噴き上げ部8に給湯される温湯の温度を所定の温容消毒温度に保つように成っている。温湯制御器17は、その上面にタイマーを始動するスタートボタン18とリセットボタン19を備えている。温湯タンク2には、給湯制御装置3の設置側以外の適宜側面に移動配置可能な操作器20が備えられており、そのスタートボタン21とリセットボタン22は、温湯制御器17のスタートボタン18とリセットボタン19とそれぞれ連動しているので、温湯制御器17から離れてもタイマー始動操作と停止操作が可能である。 【0016】 23はガス給湯器である。このガス給湯器23は、種籾の温湯消毒作業開始前に温湯タンク2に所定温度の温湯を張るためのものである。前記温湯制御機3とガス給湯器23はそれらを一体にユニット化して、温湯タンク2の一側に固定して併設してある。24は上記ユニット化のための台構造体である。25は給湯管、26はガス給湯器23への給水管、27は温湯タンク2のオーバーフロー口である。なお、温湯制御機3とガス給湯器23はそれぞれをユニット化して温湯タンク2に併設することもできる。 【0017】 上記ガス給湯器23は、種籾の温湯消毒作業開始前に温湯タンク2に所定温度の温湯を張るためのものであるから、比較的熱容量の大きいものであれば、必ずしも熱源がガスでなくてもよいが、熱効率が高くかつエネルギー価格の低い熱源であることが望ましい。この点で一般的にはガスが適しているが、例えば、低価格の夜間電力を利用して夜間に湯を沸かしておいてそれを用いることもよいし、太陽熱などの自然エネルギーの活用も考えられる。 【0018】 ガス給湯器23により種籾の温湯消毒作業開始前に温湯タンク2に張る温湯の温度は、種籾の温湯消毒温度よりやや低い温度とし、温湯制御機3により所定の温湯消毒温度に保つのが一般的である。しかし、ガス給湯器23から温湯タンク2に温湯の温度を高めにして所定の水位よりやや低く水位まで給湯し、それに冷水を足して温湯タンク2内の温湯を所定の温湯消毒温度とすることも可能である。そして、このような態様は、例えば夜間電力によって夜間に湯を沸かして使用する場合などに好適であるし、温湯タンク2内の温湯を速やかに所定の温度に調整することができるという利点がある。 【0019】 温湯制御機3の給湯器9から温湯タンク2内の温湯噴き上げ部8に温湯を送出する温湯送出管12には、その温湯タンク2の上方にかかる部位に外気導入孔28を設けている。この外気導入孔28は、モーターポンプ13の不用意な停止などにより温湯制御機3と温湯タンク2間の温湯循環が滞った際に外気を導入して、給湯器9内の水位を下げ、フロートスイッチ16が切れるようにして電気ヒータ10の通電を遮断するためのものである。外気導入孔28を設けていないものにあっては、図9に示すように、モータポンプ13が不用意に停止すると、給湯器9内の水位が下がらず、フロートスイッチ16が切れないので電気ヒータ10の通電が続き過熱状態に陥ってしまうことになる。 【0020】 図1において、29は種籾容器である。この種籾容器29は底面および側面が多孔状であり、消毒する種籾を網袋に入れまたはそのまま直に収容して温湯タンク2内の温湯噴き上げ部8上に載置する。30はその吊りアームである。 【0021】 図6には本発明の他の実施の形態が示されている。すなわち、図6に示すように、温湯送出管12の空気導入孔28に、外気吸入方向に開く常態閉鎖弁31を備えた構成としてもよい。なお、前記のように外気導入孔28が常時開口していると、正常時の温湯の循環にともなって温湯タンク2内に温湯の噴射を生じるが、常態閉鎖弁31を備えておけば、正常時の温湯の循環にともなってそのようなことが起こらないので好ましい。 【0022】 図8には本発明のさらに他の実施の形態が示されている。図8に示すように、温湯タンク2の設置場所には、その上方および隣接作業域にまたがるようにクレーン32が設備されている。このクレーン32は、種籾容器29を温湯タンク2に搬入したり搬出するものであり、またそれを隣接作業位置に移動させるなどの操作をするものである。この実施の形態のようにクレーン32を設備すれば、作業を容易にし、その効率の向上を図ることができる。33は冷却槽であって、この冷却槽33には冷水が張ってあり、温湯消毒をした種籾を種籾容器29ごと浸して冷却するためのものである。 【0023】 前述の所定の温湯消毒温度は50℃〜65℃の範囲内、種籾の温湯への浸漬時間は5分〜20分の範囲内でそれぞれ特定値に設定するが、温湯消毒温度が低いときは消毒時間を長く、かつ温度が高いときは消毒時間を短く設定する。ちなみに、各種試験データからその一例を示せば、温湯消毒温度が58℃では消毒時間が15分〜20分、60℃では10分〜15分、62℃では5〜10分とするのが好ましい。 【0024】 なお、温湯タンク2および給湯制御機3を、種籾を温湯に浸して発芽を促す催芽にも使用する場合には、温湯制御温度を0〜35℃または0〜50℃の温度設定範囲、保護上限温度37℃または52℃の機能を兼ね備えたものとする。 【0025】 【発明の効果】 本発明によれば、種籾の消毒作業開始前に温湯タンクに所定温度の温湯を張る給湯器と、温湯タンクとの間で温湯タンク内の温湯を循環させるとともに循環する温湯を設定温度に保持する温湯制御機とを備えて、種籾の温湯消毒作業開始前に給湯器からの温湯タンクに温湯消毒の所定温度に近い温度の温湯を張ったうえ、温湯制御機による温度制御をすることにより、温湯タンクの容量が大きいものであっても種籾の温湯消毒の作業開始準備時間の大幅な短縮を図ることができるとともに、温湯を得るためのエネルギー効率の向上を図ることができ、また寒冷地であっても、支障なく使用することができる効果を奏するものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の断面図である。 【図2】同上平面図である。 【図3】同上斜視図である。 【図4】同上一部の断面図である。 【図5】図4の部分詳細図である。 【図6】本発明の他の実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の一部を示す断面図である。 【図7】図6の部分詳細図である。 【図8】本発明のさらに他の実施の形態を示す斜視図である。 【図9】この種の温湯消毒装置における問題点を説明するための部分断面図である。 【符号の説明】 1 種籾の温湯消毒装置 2 温湯タンク 3 給湯制御機 4 温湯循環口 5 スノコ 6 温湯流下室 7 温湯貯留室 8 温湯噴き上げ部 9 給湯器 10 電気ヒータ 11 温湯送出口 12 温湯送出管 13 モータポンプ 14 温湯戻し管 15 温湯吸入管 16 フロートスイッチ 17 温湯制御器 18 スタートボタン 19 リセットボタン 20 操作器 21 スタートボタン 22 リセットボタン 23 ガス給湯器 24 台構造体 25 給湯管 26 給水管 27 オーバーフロー口 28 外気導入孔 29 種籾容器 30 吊り取手 31 常態閉鎖弁 32 クレーン 33 冷却槽
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132792 【氏名又は名称】株式会社タイガーカワシマ 【住所又は居所】栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地
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| 【出願日】 |
平成14年5月31日(2002.5.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−90(P2004−90A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月8日(2004.1.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−160760(P2002−160760) |
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