| 【発明の名称】 |
ボトムプラウ用ボトムユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】宇佐美 道春 【住所又は居所】茨城県稲敷郡美浦村大字間野字天神台300番地 スガノ農機株式会社茨城工場内
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| 【要約】 |
【課題】ボトムユニットを構成するモールドボードの作業面に取り付けた摩擦減少板の有効的な利用を図ることを目的とするものである。
【解決手段】ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面を少なくとも二つに分割し、分割されたモールドボードの各作業面に独立した摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、 モールドボードの作業面を少なくとも二つに分割し、分割された各作業面に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするボトムプラウ用ボトムユニット。 【請求項2】 ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、 モールドボードの作業面に区画突条を設けて、その作業面を少なくとも二つに分割し、区画突条で区画された各モールドボードの表面に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするボトムプラウ用ボトムユニット。 【請求項3】 ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、 モールドボードの作業面に設けた区画突条はモールドボード作業面の曲面に沿って同一高さであり、その作業面を少なくとも二つに分割し、区画突条で区画されたモールドボードの表面に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするボトムプラウ用ボトムユニット。 【請求項4】 ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面に設けた区画突条はモールドボード作業面の曲面に沿って摩擦による摩耗の大きい領域と、摩耗の小さい領域とに分割して構成したことを特徴とするボトムプラウ用ボトムユニット。 【請求項5】 区画突条が直線状、あるいは曲線状であることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のボトムプラウ用ボトムユニット。 【請求項6】 モールドボードにおける摩耗の大きい領域をさらに少なくとも2つに区画して、それぞれの区画領域に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4記載のボトムプラウ用ボトムユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、ボトムプラウ用ボトムユニットに関し、さらに詳しくは、土との摩擦によりモールドボードの作業面に取り付けた摩擦減少板の偏摩耗に対応して摩耗しやすい個所のみを独立して交換できるように構成したボトムプラウ用ボトムユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】 圃場における耕起作業では、種々の作業機が使用されていて、なかでもボトムプラウ作業機は広範囲な圃場の耕起作業機に適していることから古くから使用されている。とくに近年話題になっている有機農業を実践するためには圃場の表面などに散在する切り株、雑草や枯れ草などを土中に埋没させて有機物を醗酵腐食させる必要からボトムプラウ作業機が用いられている所以である。 また、休耕や、永年使用によるトラクタの踏圧や、雨水の浸透による土の自然硬化が進行し、表面だけではなく次第に硬化した層が下方にまで成長しがちである。 とくに、牧草地では、牛などの家畜による踏圧により硬い層が次第に成長し牧草の根の張りを阻害してしまう結果となる。表面が硬化した圃場に対してロータリ耕耘機による耕耘作業では表面だけの耕耘であって、見かけ上作土層は形成されるが、この作土層の下層には盤が形成されており、この盤は透水性が著しく悪く(透水性が劣り)、しかも、通気性も悪いことから、少しの雨でも帯水してしまい作土層の流出や、作物は根を成長させることができず、十分な成育を期待することができないものになってしまう。 そこで、ボトムプラウ作業機を用いた耕起作業によると、ロータリ耕耘爪により深い位置での耕起反転作業を行うことができ、硬化層の破砕はもちろんのこと、その下側に存在する心土層に対しても耕起作用を施し、硬化層に透水性をもたせ、さらには、心土層内に空気を供給することで土の活性化を図り、排水性、透水性を向上させることが可能になる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 このような目的で使用されるボトムプラウ作業機では、一つの問題を抱えている。それは、モールドボードの表面、言い換えると、耕起作用を直接的に行うモールドボードの作業面に圃場の土が付着することで、大量の土が付着すると耕起能力が低下してれき土の反転ができなくなってしまうことや、これにより作業時の抵抗が大きくなってトラクタに対する負荷が増大する問題があった。 【0004】 そこで、ボトムプラウのボトムユニットに対して改良が加えられていて、もっとも良く知られている改良点は、ボトムにおけるモールドボードの作業面に比較的耐摩耗性に優れているナイロンや、ポリプロピレン樹脂などの樹脂板を取り付けて、作業中の土の付着を少なくすると共に、れき土のすべりを促し作業中の摩擦抵抗を減少させるようにしたことである。 【0005】 ところが、この摩擦減少板では金属に比較して摩耗しやすいことから耐久性に問題が生じ、使用期間中に樹脂板の交換を余儀なくさせられる。この場合、摩耗が多い部分と、摩耗が小さい部分との間に大きな違いがあって、シェアに近い部分と、シンに近い部分から摩耗が多くなり、モールドボードの反転部分では前記部分に比較して摩耗量は小さいのである。 したがって、摩耗状態が最も進行した場所に合わせて摩擦減少板を交換すると未だ寿命のある部分を残した状態で摩擦減少板を交換せざるを得ない。しかし、摩擦減少板が一枚の部材となっているために、部分的な交換を行うことは不可能であって、交換しなければ耕起反転作業を能率よく行うことができないことから、無駄になっても摩擦減少板全体を交換をしなければならない。 このように使用耐用域が存在しているにも拘らず、摩擦減少板全体を交換するには樹脂製品の廃棄物が増大することになり、環境保全の趣旨にも反して何らかの改良が必要視されている。 【0006】 そこで、摩擦減少板の摩耗状態を図5によって検討すると、この図において、れき土の耕起作業の先頭に当たるM部分が摩耗の大きい領域であり、次いで、反転れき土の盛り上がりに比例してN領域の摩耗が大きく、さらには、L領域の摩耗が大きく、次いでれき土の反転に寄与する部分である部分L領域の摩耗が大きい。言い換えると摩耗領域について比較した場合、M領域では摩耗状態が限界に近くてもL、N領域は未だ使用に耐えることができる厚さを維持しているのである。 したがって、M領域のみの摩擦減少板を他所と独立して交換できれば、その摩擦減少板の有効利用に寄与することができるのである。 尤も、ボトムは作業対象となる圃場の土質により、あるいは、作業目的によりモールドボードの曲面形状は異なるので、図5に示す例は一例であって、すべてのモールドボードにおける摩擦減少板の摩耗状態が同様の摩耗分布になるわけはない。 そこで、本発明は樹脂などの加工製品の氾濫を防ぎ、地球環境の保護にも貢献することができるモールドプラウにおけるボトムユニットを提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】 上述のような目的達成するために、本発明は、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの表面、言い換えると、れき土に直接に接触する作業面を摩耗分布に応じて少なくとも二つに分割して、分割されたモールドボードの作業面に分割された摩擦減少板を取付けて構成したことを特徴とするものであるから、これにより、摩耗した摩擦減少板を独立して交換することができる。 【0008】 また、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面に区画突条を設けて、その作業面を少なくとも二つに分割し、区画突条で区画されたモールドボードの表面に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするものであるから、耕起作業におけるモールドボードに対する土の付着や、作業摩擦が減少するばかりか、摩擦減少板は偏摩耗した場合でも部分的にその摩擦減少板を交換することで耐用年数の残存している摩擦減少板を残して有効に活用することができる。 【0009】 また、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面に設けた区画突条はモールドボード作業面の曲面に沿って同一高さであり、その作業面を少なくとも二つに分割し、区画突条で区画されたモールドボードの表面に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするものであるから、耕起された土の移動の上では区画突条は摩擦減少板と同一平面、同一曲面にあってそのれき土の移動の抵抗にはならず、れき土の移動を妨げることがない。 【0010】 また、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面に設けた区画突条はモールドボード作業面の曲面に沿って摩擦による摩耗の大きいところと、摩耗の小さいところとに分割して構成したことを特徴とするものであるから、作業により摩耗著しい箇所のみの摩擦減少板を交換するだけで当初の耕起性能を取り戻すことができる。 【0011】 また、摩耗の大きいところをさらに二つに区画して構成したことを特徴とするものであるから、作業対象の圃場によって異なる場合の偏摩耗にも細かく対応することができ、摩擦減少板の有効使用を図ることができ、また、直線状の区画突状のみならず、摩耗状態の領域に合わせて曲線状の区画突条を取り付ければ一層効果的に摩擦減少板の交換を行うことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図1ないし、図4について説明を加える。先ず、添付したこれらの図において符号10はボトムプラウ作業機に用いるボトムユニットを示し、このボトムユニット(以下、ボトムと云う)10はボトムベッド20に対して、ボトム構成部材が取り付けられて構成されているものである。先ず、耕起作業における先頭部分にはシン12が取り付けてあり、シン12の下端部にはシェアポイント13が取り付けられ、このシェアポイント13と連続してシェア14が取り付けられている。言い換えると、ボトムベッド20の下端縁に沿ってシェア14が取り付けられている。これらはボトムベッド20に対して取り付けられているのであって、ボトムベッド20については後に詳しく説明する。前記シェアポイント13の後方下端位置には作業進行方向の後方に延びるランドサイド31があり、ボトムが受ける作業負荷をれき溝の壁に接触させることで反転作業時の反力を負担している。 【0013】 前記ボトムベッド20を下端部で支持しているビーム11の上端部はプラウ作業機を構成する作業機フレームに対して取付けられており、ここではその説明を省略してある。 さらに、ボトムベッド20の作業進行方向の前面、言い換えると、れき土と対面する作業面にはモールドボード16が耕起曲面に沿って前面を覆う状態で取り付けられている。 【0014】 そして、前記モールドボード16の作業面には耕深方向に沿って区画突条17がボルト17Aにより固定されている。この区画突条17はモールドボード16の上縁16Aから、その下縁16Bに至る間を縦断する状態で取り付けられており、区画突条17の表面に頭が突出することがない皿ボルト17Aを用いてある。この皿ボルト17Aの他端部はモールドボード16の裏側まで延びてナット17Bにより締着されて区画突条17がモールドボード16に固定されている。 【0015】 この区画突条17により分割されたモールドボード16の曲面のうちシン12に近い前部分Xと、他の分割されたシン12から遠い部分、即ち後部分Yにそれぞれ摩擦減少板18が独立した状態で固定される。 区画突条17と摩擦減少板18の表面は同一平面(曲面)上にあるか、あるいは、摩擦減少板18の方が表面上高い位置になるようにする。 この固定には前記区画突条17と同様に表面に突出することのない皿ボルト17Aにより取り付けられる。これらの摩擦減少板18は後に交換されることから前記皿ボルト17Aはモールドボード16の裏側においてナット17Bにより締着固定されている。 【0016】 前記摩擦減少板18は作業中の土の摩擦、土の付着を防ぐことを直接の目的としているもので、目的でナイロン樹脂、プロピレン樹脂などにより成形されたものが用いられる。この摩擦減少板18は耐摩耗性に優れているばかりか表面のすべり性に優れ、土の付着が少ないことが要求され、これらの条件を充足する材料であれば前記樹脂以外の材質、材料であっても用いられる。 【0017】 この摩擦減少板18はシェア14の表面ならびに、区画突条17の表面と段差のない表面であることが必要で、これにより、れき土の耕起反転移動を妨げることがないように連続した曲面を描いていて、用途によりボトムのモールドボードの曲面形状は異なっている。したがって、その表面に取り付ける摩擦減少板18の形状もモールドボードの形状に倣っている。 【0018】 また、モールドボード16の表面は区画突条17に最低限2分割されていて、各分割面に対して分割された2つの摩擦減少板18X、18Yがそれぞれ取り付けられる。 モールドボード16分割状態は、図1に示すものにあっては、最低限2つに分割されたもので、それらの分割面16X、16Yにこれらに対応した形状のモールドボード16X、16Yを取り付けて構成したものであるが、分割数は2個に限らず、分割面16Xを、さらに図4に示すように2つに分割16X1 、16X2 、のように分割することができる。 この場合、区画突条17を分割面16X1 、16X2 の境界部分にも取り付ける。 また、前記区画突条17は直線状のみならず、モールドボードの摩耗分布に合わせた領域の縁に沿わせるために曲線状に形成することによって摩擦減少板の交換を効果的に行うことができるようにすることができる。 【0019】 モールドボード16における分割面の数は多いほど摩耗による摩擦減少板18の交換に確実に対応することができるが、交換の煩わしさも増大する可能性があり、各ボトムプラウの用途に応じて分割数を選択選定することが必要になる。 【0020】 そして、ボトムベッド20はモールドボード16を取り付けるモールドボード取り付け部26と、このモールドボード取り付け部26に隣り合ってシン取り付け部22、さらにはシェアポイント取り付け部23、前記モールドボード取り付け部26に下縁に沿って形成したシェア取り付け部24を一体的に形成したものである。 【0021】 さらに、シェアポイント取り付け部23の後方には作業進行方向の後方に向かってランドサイド31の取り付け部32が形成されていて、このランドサイド取り付け部32には前記ビーム11の下端部を取り付けるビーム取り付け部34が垂直面に沿って形成されている。図において符号35はモールドボード16をモールドボード取り付け部26との間に挿入するスペーサを示し、モールドボード16と前記モールドボード取り付け部26に密着状態で取り付ける機能をもっている。 【0022】 【発明の効果】 以上の説明から明らかなように、本発明のボトムユニットによれば、モールドボードの作業面に取り付けて作業面の摩耗と、作業中の摩擦を減じるために摩擦減少板を取り付けて構成したボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面表面を少なくとも摩耗の多い場所と、摩耗の少ない場所との少なくとも二つに分割して、各表面に摩擦減少板を取り付けて構成したから、摩耗の状態が大きい箇所の摩擦減少板のみを他所とは独立して交換することができ、これにより摩擦減少板の有効利用を図ることができ、さらには、樹脂板などの廃棄物を少なくして環境保護にも貢献することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のボトムユニットの正面図である。 【図2】本発明のボトムユニットの分解斜視図である。 【図3】図1における3−3線に沿った拡大断面図である。 【図4】本発明のボトムユニットの他の実施例を示す正面図である。 【図5】ボトムにおけるモールドボードの摩耗状態を示す説明図である。 【符号の説明】 10 ボトムユニット 11 ビーム 12 シン 13 シェアポイント 14 シェア 16 モールドボード 17 区画突条 18 摩擦減少板 20 ポトムベッド 22 シン取り付け部 23 シェアポイント取り付け部 24 シェア取り付け部 26 モールドボード取り付け部 31 ランドサイド 32 ランドサイド取り付け部 34 ビーム取り付け部 35 スペーサ
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| 【出願人】 |
【識別番号】391057937 【氏名又は名称】スガノ農機株式会社 【住所又は居所】北海道空知郡上富良野町西2線北25号
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| 【出願日】 |
平成15年2月14日(2003.2.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101878 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 茂
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| 【公開番号】 |
特開2004−242592(P2004−242592A) |
| 【公開日】 |
平成16年9月2日(2004.9.2) |
| 【出願番号】 |
特願2003−36341(P2003−36341) |
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