| 【発明の名称】 |
耕うん機における走行車体持ち上げ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】乙倉 勲 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】金尾 洋平 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】歩行形耕うん機においては、耕うん・代かき等の作業を行なう上で車輪の装着位置の変更や交換は必要な行為であり、この行為を圃場付近で一人で容易に且つ安全に行なえる走行車体持ち上げ装置の構成を提供する。
【解決手段】歩行形耕うん機の走行車体2に、耕うん装置4を昇降装置5により昇降可能に装着した耕うん機において、前フレーム11先端部に立倒及び伸縮可能に装着したスタンド部30の「立」状態の接地部を支点とし、耕うん装置4の昇降に連動する部材、例えばロータリ47又は尾輪64等を接地させ、走行車体2を持ち上げ車輪18L・18Rを地表より浮かせる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪18L・18Rを装着したミッションケース12を機体中央に配置し、前部にはエンジン10を搭載した前フレーム11を、上部には後方に延設する操縦部20を、後方中央に作業機取付体14を夫々固着して構成する走行車体2に、耕うん装置4を昇降装置5により昇降可能に装着した耕うん機において、前フレーム11の先端部に装着したスタンド部30と、耕うん装置4の昇降と連動する部材により走行車体2を浮かせる事を特徴とする走行車体持ち上げ装置。 【請求項2】 車輪18L・18Rを装着したミッションケース12を機体中央に配置し、前部にはエンジン10を搭載した前フレーム11を、上部には後方に延設する操縦部20を、後部中央に作業機取付体14を夫々固着して構成する走行車体2に、耕うん装置4を昇降装置5により昇降可能に装着した耕うん機において、前フレーム11の先端部に装着したスタンド部30と、耕うん装置4の昇降と相反する方向で連動する尾輪64により走行車体2を浮かせる事を特徴とする走行車体持ち上げ装置。 【請求項3】 スタンド部30を、長さ方向の中間に支点を設け機体前方より見て所定の角度左右に屈折可能とした事を特徴とする請求項2記載の走行車体持ち上げ装置。 【請求項4】 側面視において、立倒可能に装着したスタンド部30の長さを調節可能とした事を特徴とする請求項2記載の走行車体持ち上げ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、歩行形耕うん機における走行車輪の装着位置の変更や車輪の交換を行なうための走行車体持ち上げ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 歩行形耕うん機においては、耕うん・代かき・移動等作業を行なう上で走行車輪の装着位置を変更したり別の車輪に交換することは必要な行為である。 一人でこれを行なう場合、耕うん機を前傾し前フレーム先端を接地させ、この接地点と片側の車輪の接地点を結ぶ線を支点軸としてモーメント上有利なハンドル部を機体重量に抗して大きな力で上に持ち上げ走行車体を横に傾けて一方の車輪を浮かし、予め用意した頑丈な支え部材をハンドル部又は耕うん部に充てがってこの状態を維持し安定度を確かめ、浮いた側の車輪の装着位置の変更又は交換作業を行ない、更に支え部材を外し他方の車輪についても再度同様な動作をしなければならない。 従って、この行為を一人で容易に且つ安全に行なうため、走行車輪を浮かせる手段、即ち、走行車体持ち上げ装置を耕うん機に具備する事が望まれる。 【0003】 従来、これ等を解決する技術として 1)機体を前傾して前フレーム先端を接地させハンドル部を機体重量に抗して持ち上げ車輪を浮かし、爪軸等に充てがう伸縮可能な支え部材を耕うん機の機枠に着脱自在に装着する(例えば、特許文献1参照)。 2)スタンドの一端を前フレーム基部に左右移動可能に係合し中間部を前後方向に規制し他端を車輪近くで接地し、正面視において、左右クロス状態に付け替えする車輪交換装置(例えば、特許文献2参照)。 3)ミッションケースの伝動軸と着脱可能且つ回転方向に係合する車体持ち上げ部材により、伝動軸の回転を利用して走行車体を持ち上げる装置(例えば、特許文献3、4参照)。 等が公知としてある。 【0004】 【特許文献1】 実公昭44−8324号公報 【特許文献2】 実開昭52−75607号公報 【特許文献3】 実公昭45−964号公報 【特許文献4】 実公昭46−33845号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 前記の公知技術1)では、小形ティラー等の機体重量が非常に軽い場合には機体重量に抗して持ち上げることが可能であるが、一般的な耕うん機ではモーメント上有利なハンドル部でも機体持ち上げに大きな力を要し高い位置まで上げる必要があり更に、持ち上げ状態で支え部材を一人で爪軸に充てがうことは困難で危険な作業となる。 また、公知技術2)では、スタンドの接地部を車輪近くに配置したためモーメント上ハンドル部での機体持ち上げ力は小さくなるが、車輪の浮き上がり高さの確保と機体姿勢維持のためには、ハンドル部を支え部材で支えるか、より高い位置まで上げなければならないので大きく前傾できるレイアウトの機体にしか適応できない等の問題がある。 また、公知技術3)では、スタンド又は尾輪を接地して一端を支え他端をミッションケースの伝動軸と連動連結する走行車体持ち上げ部材により車輪を浮かす動力式であるが、動力の断続を適度に行なわなければ破損する問題が生じる。 また、上記いずれの公知技術においても走行車体持ち上げ部材は、単機能の追加部材で耕うん機のいずれの位置かに装着を要し、又、持ち上げ部材の付け替えも必要なため煩わしさの問題がある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための技術的手段を説明する。 即ち、請求項1においては、車輪18L・18Rを装着したミッションケース12を機体中央に配置し、前部にはエンジン10を搭載した前フレーム11を、上部には後方に延設する操縦部20を、後部中央に作業機取付体14を夫々固着して構成する走行車体2に、耕うん装置4を昇降装置5により昇降可能に装着した耕うん機において、前フレーム11の先端部に装着したスタンド部30と、耕うん装置4の昇降と連動する部材により走行車体2を浮かせる事を手段として用いた。 【0007】 また、請求項2においては、車輪18L・18Rを装着したミッションケース12を機体中央に配置し、前部にはエンジン10を搭載した前フレーム11を、上部には後方に延設する操縦部20を、後部中央に作業機取付体14を夫々固着して構成する走行車体2に、耕うん装置4を昇降装置5により昇降可能に装着した耕うん機において、前フレーム11の先端部に装着したスタンド部30と、耕うん装置4の昇降と相反する方向で連動する尾輪64により走行車体2を浮かせる事を手段として用いた。 【0008】 また、請求項3においては、スタンド部30を、長さ方向の中間に支点を設け機体前方より見て所定の角度左右に屈折可能とする事を手段とし、また、請求項4においては、側面視において、立倒可能に装着したスタンド部30の長さを調節可能とする事を手段として用いた。 【0009】 【発明の実施の形態】 次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。 図1は本発明を織り込んだ昇降する耕うん装置を装着した耕うん機(以降はリフトロータリ耕うん機と記す)の全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3はリフトロータリ耕うん機の昇降装置平面図、図4はスタンド部の側面図、図5はA矢視図である。 【0010】 まず、本発明を織り込んだリフトロータリ耕うん機の全体構成を図1、図2、図3を用いて説明する。 リフトロータリ耕うん機の全体は、ミッションケース12の下部に設けた左右に突出する車軸17L・17Rに、回転方向では係合状態とし左右方向ではピン17b・17bで位置決めして車輪18L・18Rを装着しこれ等を機体中央に配置し、前部には伝動具を介しミッションケース12と連動連結するエンジン10を上面に搭載すると共に、先端下部に立倒可能にスタンド部30を装着した前フレーム11を前方延設状態に、上部にはハンドル台21aとハンドル22で構成する操縦部20を斜め上後方延出状態に、後部中央付近には昇降装置5を装着する作業機取付体14を夫々固着配置して走行車体2を構成している。 【0011】 作業機取付体14に装着する昇降装置5は、電動式のシリンダー52と、耕うん装置4を固着し昇降するスライドユニット51で構成している。 即ち、昇降装置5は、シリンダー52の下端が作業機取付体14下部の支持軸14cにより軸支され、上端はスライドユニット51の上部と係合すると共に、作業機取付体14の対向し上下方向に延設する一対のガイド体とスライドユニット51がローラ53・・・等を介して滑らかに嵌装した構成で、シリンダー52の伸縮によりスライドユニット51後部の取付座に装着した耕うん装置4を滑らかに昇降する構造である。 尚、シリンダー52の作動は、ハンドル台21aに内装しているエンジン始動用のバッテリ19を電源として利用し、ハンドル22に設けた昇降レバー29を操作して行なう。 【0012】 昇降する耕うん装置4は、前部をスライドユニット51と固着し下部にロータリ47を配した耕うんケース41に、耕うんフレーム49bに固着した尾輪パイプ49cを有する耕うんカバー49を装着し、その尾輪パイプ49cに尾輪部60をスライド可能に装着する一方、ハンドル台21a下方に固着するアーム支点体21bと側面視において回動可能に係合するスイングアーム56を配置し、その先端部では耕うんケース41に設けたスイング係合体43と、後端部では連結リンク57を介して尾輪部60と係合させ、ロータリ47の昇降と相反する方向に尾輪部60が動く構造である。 尚、耕うんケース41への動力伝達は、PTO軸16と耕うん入力軸42を中折式サイドケース46で連動連結し、また、尾輪部60の長さは、調節ハンドル61の回転により伝動具を介してホークパイプ63を伸縮する構造である。 【0013】 本発明を織り込んだ前フレーム11の前部に装着したスタンド部30の構成を図4、図5を用いて説明する。 スタンド部30は、前フレーム11先端部でフレーム体11L・11Rの対向壁内にスタンドピン32を支点としバネ上37により側面視で、立倒可能に装着し、静止状態の耕うん機では「立」の位置にして耕うん機の前倒を支え、作業中は「倒」の位置にしてフレーム壁内に格納されるものである。 【0014】 その構成は、一端に所定の幅でスタンドピン32を内通する座と他端のスタンド体34を軸支する部材とを固着連結するスタンド取付体33は、その中央付近にA矢視で、前面にはスタンド体34の回転角を規制する形状で片側にバネ上37を掛ける穴を有し且つ、フレーム対向壁より幅広の規制体33cを固着し、背面にはバネ下38を掛けるバネ掛上33dを固着している。 このスタンド取付体33に係合する座を有しその一方に規制体33cと係合する部材を、他方に延出しスタンドパイプ35を伸縮可能に挿入する部材を固着連結するスタンド体34は、バネ掛上33dに対向するバネ受34dを固着してスタンド取付体33に回動可能に装着し、更に、先端に接地体36をA矢視で、回動可能に係支し、スタンド体34に挿入しピン35bにより有段的にスライドするスタンドパイプ35を装着し構成している。 【0015】 尚、スタンド部30の「立」の位置は前フレーム連結体11cにスタンド取付体33が接当し「倒」の位置は前フレーム体11L・11R対向壁下端と規制体33cが接当するよう配置しており、前フレーム11L外側に突出するバネ掛11dに掛けたバネ上37によりスタンド部30を立倒状態の位置に、バネ下38により接地体36をA矢視で、左又は右の位置に、夫々バネによる支点越え方式で維持している。 【0016】 本発明を織り込んだリフトロータリ耕うん機の動きを説明すると、昇降レバー29を操作し昇降装置5を作動させ耕うん装置4を所定の位置まで降下した状態に維持し、エンジン10を始動し、操縦部20の各操作で各部を動かし一般の耕うん機と同様に機体全体を後方に傾斜し耕うん作業を行なうが、回向動作時は、昇降レバー29を操作し耕うん装置4を所定の位置まで上げればこれに反した動きの尾輪部60が下がり、ハンドル22を持ち上げずサイドクラッチレバー24L・24Rの操作とハンドル22を横に軽く押す動作で回向する事ができる。 【0017】 次に、車輪取付位置の変更や交換作業について説明すると、耕うん装置4を降下した状態にしてスタンド部30を「立」位置にし、昇降レバー29を操作して耕うん装置4を上げれば尾輪部60が下がり、スタンド接地部P1を支点に尾輪接地部P2で走行車体2を持ち上げ車輪18L・18Rを浮き上がらせ、軽い力で機体を横に傾ければ片側の車輪18L又は18Rが接地し機体は安定状態となり、浮き上がった側の位置変更又は交換を行ない、対する側の交換も機体を反対に傾けることで作業が行なえる。 更に、本考案の屈折可能構造のスタンド部30を装着すれば、P1とP2を結ぶ線より機体の重心位置が大きく変位するので機体は自然に傾き安定状態を維持し、対する車輪の交換も機体を横から押してスタンド部30を逆に屈折すれば交換側のタイヤが浮き上がる。 【0018】 【発明の効果】 本発明は以上のような構成にしたので、次のような効果が得られる。 即ち、請求項1記載のように、左右の車輪を装着したミッションケースを機体中央に配置し、前部にはエンジンを搭載した前フレームを、上部には後方に延設する操縦部を、後部中央に作業機取付体を夫々固着して構成する走行車体に、耕うん装置を昇降装置により昇降可能に装着した耕うん機において、前フレームの先端部に装着したスタンド部と、耕うん装置の昇降と連動する部材で走行車体を浮かせる事により、大きな力でハンドルを高く持ち上げる事なく且つ、余分な部材を使用せず期待の安定を維持し左右の車輪交換作業が一人で容易に安全に行なえる効果が得られる。 【0019】 また、請求項2記載のように、左右に車輪を装着したミッションケースを機体中央に配置し、前部にはエンジンを搭載した前フレームを、上部には後方に延設する操縦部を、後部中央に作業機取付体を夫々固着して構成する走行車体に、耕うん装置を昇降装置により昇降可能に装着した耕うん機において、前フレームの先端部に装着したスタンド部と、耕うん装置の昇降と相反する方向で連動する尾輪で走行車体を浮かせる事により、大きな力でハンドルを高く持ち上げる事なく且つ、余分な部材を使用せず左右に機体を傾けることで機体の安定を維持し左右の車輪交換作業が一人で容易で安全に行なえる効果が得られえる。 【0020】 また、請求項3記載のように、スタンド部を、長さ方向の中間に支点を設け機体前方より見て所定の角度左右に屈折可能とした事により、機体持ち上げ部材の取り付ける位置を付け替えることなく左右の車輪交換が行なえ、請求項4記載のように、側面視において、立倒可能に装着したスタンド部の長さを調節可能とした事により、大径の車輪交換も適応できる効果が得られる。 【0021】 これ等の効果を織り込むことにより、単機能部材を追加することなく、走行用車輪の装着位置の変更や車輪の交換行為を、一人で容易に且つ安全に行なえる走行車体持ち上げ装置を具備した耕うん機を提供することが可能となった。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を織り込んだリフトロータリ耕うん機の全体側面図である。 【図2】同じく全体平面図である。 【図3】リフトロータリ耕うん機の昇降装置平面図である。 【図4】スタンド部の側面図である。 【図5】同じくA矢視図である。 【符号の説明】 2 走行車体 4 耕うん装置 5 昇降装置 11 前フレーム 20 操縦部 30 スタンド部 47 ロータリ 49 耕うんカバー 60 尾輪部 A→ A矢視 P1 スタンド接地点 P2 尾輪接地点
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成14年11月19日(2002.11.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−166562(P2004−166562A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月17日(2004.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−334808(P2002−334808) |
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