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【発明の名称】 動力車両
【発明者】 【氏名】谷 良孝
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】家木 邦彦
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】藤田 武利
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】石丸 秀司
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】小山 浩二
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】比較的簡易な構成で作業機の昇降ができる構成を備えた動力車両を提供することである。

【解決手段】前輪11の回転周速度が後輪10の回転周速度と略同速となる前後輪駆動の標準四輪駆動状態と前輪11の回転周速度が後輪10の回転周速度より大となる前輪増速状態とに切り換え可能な変速装置4と、該変速装置4を標準四輪駆動状態と前輪増速状態に切り換えるための前輪増速状態切換用電動モータ53と、ロータリなどの作業機29を上下作動させるリフトアーム37などを上下作動をさせるための電動モータ30を備え、運転席近傍に▲1▼前輪増速状態切換用のモータ53の作動モードと▲2▼前記モータ53の作動と作業機リフト用電動モータ30の作動を共に行うモードと▲3▼前記2つの作動を停止する切断モードをそれぞれ切り換えて設定する一つのダイヤルスイッチ61とその制御装置60を設けた動力車両である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各一対の前輪11と後輪10と、
該前輪11と後輪10などを操作する操縦者用の運転席8と、
該運転席8近傍に設けた前後輪の操舵用のハンドル7と、
前輪11の回転周速と後輪10の回転周速が略等しい標準四駆状態と、前輪11の回転周速が後輪10の周速よりも速くなる前輪増速状態とに切換え可能な前輪増速機構(4)と、
各種作業を行う作業機29と、
該作業機29の昇降を行う油圧装置用油圧スプール32と、
前記ハンドル7の操舵と連動して前記前輪増速機構(4)を増速側に切換えると共に、作業機昇降装置の油圧スプール32を上げ側に切換える連動機構と、
前記前輪増速機構(4)の切換えを行う電動モータ53と、
前記油圧スプール32の作動を行う電動モータ30と、
運転席8の近傍に設けた、前記両電動モータ53、30の作動モードを切換える切換手段(61)と
を設けたことを特徴とする動力車両。
【請求項2】
前記切換手段61は、
▲1▼前輪増速状態切換え用電動モータ53が作動するモード1と、
▲2▼前輪増速状態切換え用電動モータ53の作動と作業機リフト用電動モータ30の作動を共に行うモード2と、
▲3▼前記二つの作動を停止する切モードとに、
それぞれ切換え可能にした構成からなることを特徴とする請求項1記載の動力車両。
【請求項3】
前記ハンドル7の操舵角度を測定する検出手段74と、
動力車両が直進状態から第一所定角度操舵されると先ず作業機リフト用電動モータ30を作動させ、さらに大きな操舵角度である第二所定角度操舵されると前輪増速状態切換え用電動モータ53を作動させる電動モータ切換制御手段60とを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の動力車両。
【請求項4】
前記作業機リフト用電動モータ30の一回の回転軌道内に、作業機29を上げ位置と下げ位置に停止させる昇降制御手段60を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の動力車両。
【請求項5】
前記作業機29を上下動させるための手動レバー9と、
該手動レバー9の操作による作業機上昇量を作業機リフト用の前記電動モータ30を介した作業機上昇量よりも大きくしたリフト量調整手段と
を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の動力車両。
【請求項6】
前記作業機29を上下作動させるための手動レバー9と、
該手動レバー9の操作による作業機下降限度よりも作業機リフト用の前記電動モータ30を介した作業機下降限度を大きくし、前記電動モータ30を介した作業機下降位置を、手動レバー9の操作による作業機下降限度を越さない位置に規制した電動モータ制御手段60と
を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の動力車両。
【請求項7】
作業機29を上下作動させるための手動レバー9と、
該手動レバー9の操作により作業機上昇を行う場合には、作業機リフト用の前記電動モータ30は作業機下げ位置に対応した回転位置に設定している電動モータ制御手段60と
を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の動力車両。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロータリなど作業用装置を旋回と連動して必要なときに自動的に上昇させたり前後車輪の駆動回転数を変更するトラクタなどの動力車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの出力を変速装置を介して走行車輪に伝動するよう構成した動力車両は、その後端部にロータリなどの作業機を連結し、旋回のためのハンドル操舵角が一定値を超えたときリフト用のアームを回動させて作業機が昇降自在な構成を備えている。そして、作業機上昇後に前輪の回転周速を増速している。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−107702号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術のものは、旋回操作と連動する前輪増速機構や作業機上昇装置を油圧アクチュエータで直接作動させるものであり、車輪駆動系路や昇降油圧回路内に直接油圧アクチュエータを配設した複雑な構成であり高価なものであった。また、その旋回連動の作業機昇降は、機体の走行を停止して上昇を開始するものであり走行を間歇するためフィーリングの悪い作業となっていた。
【0005】
そこで本発明の課題は、従来の各別手動操作式の安価型メカ式構成のトラクタに、構成簡単に連動作動する前輪増速機構や作業機昇降装置を取り付けてトラクタの小型化や仕様変更対応を簡単容易に安価に行える動力車両を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、少ない設計変更で電動モータを適宜空間に追加配置することで、構成簡単に連動作動する前輪増速機構や作業機昇降装置を取り付けた動力車両であり、次の構成により解決される。
請求項1記載の発明は、各一対の前輪11と後輪10と、該前輪11と後輪10などを操作する操縦者用の運転席8と、該運転席8近傍に設けた前後輪の操舵用のハンドル7と、前輪11の回転周速と後輪10の回転周速が略等しい標準四駆状態と、前輪11の回転周速が後輪10の周速よりも速くなる前輪増速状態とに切換え可能な前輪増速機構(変速装置)4と、各種作業を行う作業機29と、該作業機29の昇降を行う油圧装置用油圧スプール32と、前記ハンドル7の操舵と連動して前記前輪増速機構(変速装置)4を増速側に切換えると共に、作業機昇降装置の油圧スプール32を上げ側に切換える連動機構と、前記前輪増速機構(変速装置)4の切換えを行う電動モータ53と、前記油圧スプール32の作動を行う電動モータ30と、運転席8の近傍に設けた、前記両電動モータ53、30の作動モードを切換える切換手段61とを設けた動力車両である。
【0007】
上記請求項1記載の発明により、運転者は両電動モータ53、30の「入」・「切」操作を手元で容易に行うことができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記切換手段61は、▲1▼前輪増速状態切換え用電動モータ53が作動するモード1と、▲2▼前輪増速状態切換え用電動モータ53の作動と作業機リフト用電動モータ30の作動を共に行うモード2と、▲3▼前記二つの作動を停止する切モードとに、それぞれ切換え可能にした構成を備えた請求項1記載の動力車両である。
【0009】
上記請求項2記載の発明により、前記▲1▼〜▲3▼の各モードの切換を一つのダイヤルスイッチなどの切り換えにより行うことができるので操作が簡単になる。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記ハンドル7の操舵角度を測定する検出手段74と、動力車両が直進状態から第一所定角度操舵されると先ず作業機リフト用電動モータ30を作動させ、さらに大きな操舵角度である第二所定角度操舵されると前輪増速状態切換え用電動モータ53を作動させる電動モータ切換制御手段60とを設けた請求項1または2記載の動力車両である。
【0011】
上記請求項3記載の発明によりハンドル7の回転角度に基づき先ず作業機29のリフト作動が行われ、次に前輪増速作動と各作動開始タイミングに差を設けながら作業機29の吊り上げ旋回ができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記作業機リフト用電動モータ30の一回の回転軌道内に、作業機29を上げ位置と下げ位置に停止させる昇降制御手段60を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の動力車両である。
【0013】
上記請求項4記載の発明により、対応モード「入」時に操舵角の感知に伴い作業機の上げまたは下げ保持が行え、しかも電動モータ30の追加で旋回連動の作業機リフト機構が簡易に構成できる。
【0014】
請求項5記載の発明は、前記作業機29を上下動させるための手動レバー9と、該手動レバー9の操作による作業機上昇量を作業機リフト用の前記電動モータ30を介した作業機上昇量よりも大きくしたリフト量調整手段とを設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の動力車両である。
【0015】
上記請求項5記載の発明により、手動レバー9の操作により、作業機29が電動モータ30によるリフト量より更に上に上昇することで、電動モータ30による作業機29の上下作動から手動レバー9による上下作動に切り替わったことが機械的動きで認識できる。
【0016】
請求項6記載の発明は、前記作業機29を上下作動させるための手動レバー9と、該手動レバー9の操作による作業機下降限度よりも作業機リフト用の前記電動モータ30を介した作業機下降限度を大きくし、前記電動モータ30を介した作業機下降位置を、手動レバー9の操作による作業機下降限度を越さない位置に規制した電動モータ制御手段60とを設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の動力車両である。
【0017】
上記請求項6記載の発明により、電動モータ30を使用して作業機29を最大下げ位置に下げても、手動の油圧レバー9で維持した最下げ位置までしか下がらないようにすることができる。そのため、作業機29を下降させる場合には、電動モータ30側の方が手動レバー9による最下げ位置よりも更に下方になる関係になっているので、電動モータ30によって作業機29を下降させても、手動レバー9で設定された高さ以上には圃場内に深く作業機(ロータリなど)29が下がらないようにできる。
【0018】
請求項7記載の発明は、作業機29を上下作動させるための手動レバー9と、該手動レバー9の操作により作業機上昇を行う場合には、作業機リフト用の前記電動モータ30は作業機下げ位置に対応した回転位置に設定している電動モータ制御手段60とを設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の動力車両である。
【0019】
例えば、手動レバー9での作業機を上昇させる場合に電動モータ30が下げ位置に戻るようになっていないものは、手動レバー9で下げようとしても、電動モータ30は上げ位置にあるままであるので、作業機29が下がらない。しかし、上記請求項7記載の発明によれば、作業機29を上げた後で、手動レバー9で作業機29を下げる時にリフトアーム37が必ず下がるため、操作性が良くなる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、運転者は両電動モータ53、30の「入」・「切」操作を手元で容易に行うことができる。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて前記▲1▼〜▲3▼の各モードの切換を一つのダイヤルスイッチなどの切り換えにより行うことができるので車両の操作性が良くなる。即ち、曲がりくねった畦畔に沿って走行する場合、モード▲1▼にすると作業機下降のままで耕耘走行が行える。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて作業機29の上昇後に前輪増速変更での旋回をタイムラグを有して連続して行うことができ、走行したままでも枕地などを作業機29で荒らすことがなく、また作業動29を損傷させることもなくなる。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて作業機29の上げまたは下げ保持が行え、作業機リフト機構が簡易になるので、前記リフト機構が安価になり、しかも、機構が簡易な分だけ故障も少なくなる。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて手動レバー9の操作により、作業機29が電動モータ30によるリフト量より更に上に上昇することで、電動モータ30による作業機29の上下作動から手動レバー9による上下作動に切り替わったことが機械的動きで認識でき、作業機昇降装置の故障があったことが容易に確認ができる。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて電動モータ30によって作業機29を下降させても、手動レバー9で設定された高さ以上には圃場内に深く作業機(ロータリなど)29が下がらないようにできるので、作業機・圃場の損傷を防ぐことができる。
【0026】
請求項7記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて電動モータ30を介して作業機を上昇させた場合には、油圧昇降リンク系の上昇移動後、作業機リフト用電動モータ30は作業機を下げ位置に対応した回転位置に戻されているので、電動モータ30では作業機を上げ位置に保持しない。そのため手動レバー9で作業機29を下げる時に手動レバーで油圧昇降リンク系を直接下降操作できてリフトアーム37が必ず下がるため、操作性が良くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面と共に以下説明する。
図1には本発明の一実施例のトラクタの側面図を示し、図2には図1のトラクタの走行伝動系を表した線図を示す。
【0028】
従来から周知のトラクタ1は機体の前部にエンジン2を搭載し、このエンジン2の回転動力をミッションケース3の前部に取り付けられた変速装置4に伝達する。フロア5に設けられたアクセルペダル(図示せず)の踏込量に応じてエンジン2のスロットルバルブの開度が変わり、変速装置4へ入力される動力軸の回転数が増減する。
【0029】
また、フロア5の上方には、ステアリングハンドル7、操縦席8、作業機29(図9)を上下するために手動レバー9や図示しないクラッチぺダル、主変速操作レバー、副変速レバー、左右一対のブレーキぺダルなどが設けられている。
【0030】
ミッションケース3内には変速装置4が設けられ、この変速装置4で最終的に減速された回転動力が左右の後輪10、10に伝達される。ミッションケース3の前部には前輪11、11を駆動するための前輪駆動軸14が軸支されている。
【0031】
なお、変速装置4は図示しないが周知の複数の変速段を構成するギア機構の中の適切なギア段の組み合わせを手動操作レバーで選択することで適切な変速段を選択する構成からなる図2の走行伝動系の線図に示す主変速装置17と該主変速装置17の主変速駆動軸の下手側に設けられた副変速駆動軸に高速用ギアと低速用ギアなどの複数の変速段を設け、該複数の変速段のいずれかのギアと噛み合うピニオンギアを有する副変速出力軸を備えた副変速装置19を備えており、前記主変速装置17と副変速装置19により複数の変速段が駆動輪に出力される。
【0032】
図2の線図において、エンジン2の回転動力は足動式の主クラッチ15に伝えられた後、機体の進行方向を前後方向に切換えるレバーで操作されるリバーサ機構16と手動レバーにより多段変速が可能な主変速装置17と副変速装置19に順次伝達され、後輪デフ装置20と最終減速ギヤ機構21を介して後輪10、10を駆動するように構成している。また、前輪11、11へは後輪デフ装置20の伝動上手からの動力を分岐させて歯車伝動系からなる前輪増速または等速四駆を切換える前輪回転切換部25を経由し、さらに前輪駆動軸14から前輪デフ装置27を介して通常の四輪駆動系と増速四輪駆動系のいずれかの動力を前輪11、11に伝達する。
【0033】
ミッションケース3の後上部には作業機29(図9)を自動的に昇降させる作業機リフト用電動モータ30が配置され、この作業機リフト用電動モータ30が図10で示すリンクや軸(例えば、軸83、軸93a、リンク93、突起93b)を介して、図9に示すコントロールバルブ31のスプール32(図1)を作動させることで、オイルタンク34からの圧油を油圧シリンダ36に供給してピストン35を作動させ、該ピストン35は油圧シリンダ36の左右両側にあるリフトアーム37、37を回動させる。
【0034】
リフトアーム37、37とロワーリンク38、38との間にはリフトロッド39、39が設けられ、トップリンク(図示せず)とロワーリンク38、38の後端にロータリなどの作業機29を連結し、リフトアーム37、37を回動させると作業機29が昇降する構成になっている。
【0035】
前記前輪回転切換部25について図3に基づき説明する。後輪デフ装置20からの動力は前輪駆動用の動力取出ギヤ41に伝達され、該ギア41と一体で筒状部42が前方へ延設されている。筒状部42には溝42aが前後方向に形成されており、該溝42aにキーシフト爪43が半径方向外向きに出入可能になっている。また筒状部42の外周上には2枚のギヤ45、46が遊嵌されている。これら2枚のギヤ45、46は内周部に夫々複数個の係止溝45a、46aが設けられ、キーシフト爪43の先端部が筒状部42の溝42aから外側に突出してギヤ45、46の係止溝45a、46aのどちらかに係合すると動力取出ギヤ41側の回転がギヤ45又はギヤ46に伝達される。
【0036】
前記のように、動力取出ギア41と一体の筒状部42の半径方向にスリットが設けられ、このスリット部に2枚のキーシフト爪43、43がシフタ軸44に取り付けられたピン55、55で枢支され、2枚のキーシフト爪43、43の間にスプリング56を介装して2枚のキーシフト爪43、43が常時半径方向外側へ付勢されるようにしている。
【0037】
なお、シフタ軸44はシフト爪43、43を介して動力取り出しギヤ41と一体の筒状部42に係合しており、また、電動モータ30で作動するシフタ54により車両前後方向に動く。
【0038】
前記小径ギヤ45と大径ギヤ46は、これらの下方に軸架された前輪駆動軸14上の大径ギヤ50と小径ギヤ51とにそれぞれ常時噛み合っている。キーシフト爪43が小径ギヤ45の係止溝45aに入ると前輪駆動軸14には低速の回転が伝達され、前輪11は後輪10の周速度と略同速の標準四駆状態となり、キーシフト爪43が大径ギヤ46の係止溝46aに入ると前輪駆動軸14には高速の回転が伝達され、前輪11は後輪10の周速度より約2倍程度速い回転で回される前輪増速状態に切り換えられる。
【0039】
なお、カラー57は2枚のギヤ45、46の位置決めを行なうために、2枚のギヤ45、46間に設けられている。カラー57の内周部には前記キーシフト爪43が収まる係止溝57aが設けられ、この係止溝57a内にキーシフト爪43が入ると、動力取出ギヤ41の回転動力は前輪駆動軸14に伝達されず中立状態となる。しかし、電動モータ切替の場合には二位置切替のため後輪10だけが駆動する二輪駆動状態は短時間で通過し、二輪駆動状態を保持しない。??
ここで、標準四輪駆動状態と、前輪増速状態との切り換えは前輪回転切換部用の電動モータ53と電動モータ53に連動するシフタ54とキーシフト爪43の作動で行われる。つまり、直進時は電動モータ53はオフとなり、シフタ54は実線位置にあり、ギア45とギア50の係合が行われ、標準四輪駆動状態で走行し、前輪増速状態では電動モータ53はオンとなり、シフタ54は点線位置にあり、ギヤ46とギヤ51の係合により前輪が増速した小回り旋回を行うことができる。
【0040】
図4に図1のトラクタの制御装置(CPU)60への出入力システムの構成図を示す。
図4のCPU60の入力部には、「前輪増速旋回(モード1)」、「旋回時作業機上昇作動及び前輪増速旋回(モード2)」、「旋回時作業機上昇作動(モード3)」、「切」の各モードが設定可能であり、ダイヤルスイッチ61(図5)により切り換えられる。また、ハンドル舵角センサ74、リフト用モータ30上げ位置(角度)センサ、リフト用モータ30下げ位置(角度)センサ、前輪増速旋回用モータ53オン位置検出スイッチ、前輪増速旋回用モータ53オフ位置検出スイッチの各センサ、スイッチ類が設けられ、図4の出力部にはリフト用モータ30の上昇及びリフト用モータ30の下降の出力、前輪増速旋回入用モータ53のオン及び前輪増速旋回入用モータ53のオフの出力が行われる。
【0041】
上記構成からなる本実施の形態において運転席8の近傍の計器盤パネル64には、図5に示すようなダイヤルスイッチ61を設けており、該ダイヤルスイッチ61で電動モータ53により前輪11が後輪10の2倍の周速度で回転しながら左右どちらかに旋回する前輪増速旋回作動位置(モード1)と、該前輪増速旋回と同時に旋回時に作業機29が自動的に上昇する旋回時作業機上昇(旋回時リフト)作動位置(モード2)と、「切」位置を選択できるようになっている。
【0042】
ダイヤルスイッチ61はハンドルポスト設置箇所62の右側の計器盤パネル64に設けられ、電動モータ53により前輪増速旋回(モード1)と、前輪増速旋回及び旋回時作業機上昇(モード2)の選択が1つのダイヤルスイッチ61の切替で行えるように構成した。
【0043】
上記本実施の形態の構成では、電動モータ53を利用しているので伝動ケース回りの適所に配置でき、仕様変更対応が容易となり、また、構成が簡潔であり、安価で旋回時の作業機上昇機能及び前輪増速旋回機能が得られる。また、これらのモード切換もダイヤルスイッチ61で行えるので、操作が簡単になる。
【0044】
更に、前輪増速旋回用のモード1と、前輪増速旋回及び旋回時作業機上昇用のモード2が3Pポジションスイッチで足りるため、モード切換をダイヤルスイッチ(又はダイヤル)で行えるので、操作が簡単となり、また、コストダウンにもなる。
【0045】
図6には他の実施の形態のダイヤルスイッチ65を示すが、このダイヤルスイッチ65で電動モータ53による前輪増速旋回作動位置(モード1)と前輪増速旋回及び旋回時作業機上昇作動位置(モード2)と旋回時作業機上昇作動位置(モード3)と「切」位置を選択できるようになっている。
【0046】
図6に示す構成では、図5に示す構成に、旋回時に作業機29が自動的に上昇する旋回時作業機上昇用のモード3を独立した別モードとしてモード1と2の中間に追加したものであり、これらの3つのモードを電動モータ53を利用して作動できるので、構成が簡潔で、安価な作業機のリフト機能及び前輪増速旋回機能が達成でき、また、モード切換もダイヤルスイッチ65で行えるので、操作が簡単である。
【0047】
実作業上は、旋回時作業機上昇作動機構のみを使用する作業はほとんど無いことと図5に示す構成に比較して図6に示す構成では4Pポジションスイッチと余分なポジションが必要となり、コスト高となることがあるので、図5に示す構成の方が望ましい構成である。
【0048】
本実施の形態の電動モータ式の作業機の自動昇降機構において、電動モータ30(図1、図2)を介して吊り上げた作業機の下降を、図7に示すステアリングハンドル7の近傍に配置したフィンガップレバー(簡易昇降操作レバー)67で電動モータ30を作動させて作業機29の下降を行わせる。フィンガップレバー67は単に上げまたは下げ方向操作の操作信号をスイッチボックス76を介してCPU60に伝えることで、モータ30を介して作業機29が下降時に上げ信号が入れば上げ、作業機29が上昇時に下げ信号が入れば下げ、同方向の信号は無視し、操作後は中立位置に戻る。
【0049】
このように、電動モータ30を利用した作業機29の旋回時作業機上昇作動機構において、上昇位置にある作業機29の下げ操作を運転者の意志によってフィンガップレバー67で行うようにしたことで、複雑な回路を組むことなく、所定の上昇位置にあるリフトアーム37を下降させることができる。
【0050】
図7を用いてハンドル7の操舵角度と方向、速さ(角速度)の検出用の構成を説明する。
電動モータ30を用いる作業機29の旋回時作業機上昇作動モード及び前輪増速旋回モードにおいて、ステアリングハンドル7を右又は左に回転させると、ハンドル軸69に設けたネジ部69aに噛合している上下スライド筒70がハンドル軸69の軸方向に上下動をする。このとき上下スライド筒70の外周に突設したピン71が、トラクタ機体のフレーム側に設けた取付板73と一体のセンサ(ポテンショメータ)74のセンサーアーム75に挟持されている。センサ取付板73の両側にはそれぞれ長孔73aが設けられ、センサーアーム75の取付位置調整を前記長孔73a内にねじ込むボルト77の位置調整により行う。
【0051】
上記センサーアーム75でピン71の上下移動量の検出により、ハンドル7の操舵角度と方向、速さ(角速度)を検出することができる。
【0052】
また、センサーアーム75の取付位置調整を前記長孔73a内にねじ込むボルト77の位置調整によりセンサー74とハンドル軸69に対する遠近の調整を行い、作業機29の旋回時リフト作動と前輪増速旋回作動の各作動開始タイミングの調整ができる。センサー74をハンドル軸69に近づけると少量の操舵角度で前記各作動が開始され、遠ざけると前記各作動の開始が遅れる。
【0053】
こうして、ステアリングハンドル7の操舵角をセンサ74で測定し、直進状態のステアリングハンドル7を片側に先に所定の第1の回転角度(図例ではハンドル軸69の「0.45回転」)操舵で作業機29の旋回時リフト作動を行わせ、その後、所定の第2の回転角度(図例ではハンドル軸69の「1.45回転」)の操舵で前輪増速旋回作動を行わせることができる。
【0054】
このようにハンドル回転角度に基づき作業機29の旋回時リフト作動と前輪増速旋回作動の各作動開始タイミングに差を設け、作業機29の上昇後に前輪増速旋回を行うことで、枕地などを作業機29で荒らすことがなく、また作業機29の損傷などのおそれもなくなりトラクタの操縦性能も良くなる。
【0055】
図8に示すように、作業機29の旋回時作業機上昇作動モードで電動モータ30の回転速度数を変更して、電動モータ30で作動する作業機29の昇降速度を変える電流又は電圧変更するボリューム(ダイヤル)スイッチ79を計器盤パネル64上に設けても良い。
【0056】
電動モータ30で作業機29を旋回時に自動的に上昇させる旋回時リフト機構を作動させるものにおいて、電動モータ30の回転速度を変更する調整手段としてボリューム(ダイヤル)スイッチ79を用いる図示しない電流又は電圧変更用の電気回路を設けた。
【0057】
上記構成により作業機29の種類の変更、例えば、ロータリからプラウへの変更に応じて、その下げ速度、上げ速度を変えることができ、または圃場の硬軟の具合に応じて作業機29の下げ速度、上げ速度を変更することができ、作業性、適応性が向上する。
【0058】
作業機29の旋回時リフト用の電動モータ30とその駆動リンク機構を図9(図9(a)は側面図、図9(b)は全体の概略構成図)に示すが、前記電動モータ30は一回転する間に作業機29の「上げ位置」と「下げ位置」の2カ所で停止する機構になっている。
【0059】
前記電動モータ30は、一旦、作業機29の上げ指令又は下げ指令が入ると、所定の上昇位置または下降位置まで動作する構成であり、電動モータ30が作動することによりリンク機構80を介してリフトアーム37の昇降用の油圧シリンダ36を作動制御する油圧バルブ31のスプール32が押し込まれ、又は押し出されるのが目視可能になる。
【0060】
すなわち、図9において作業機29が下げ位置にあるときは電動モータ30のリンク機構80は実線で示す位置にあり、作業機29を上げ位置に移動させる場合には、電動モータ30が矢印A方向に所定量だけ回転し、リンク機構80は点線で示す位置に移動する。このとき、リンク機構80の一つであるロッド81も矢印B方向に動き、さらにスプール32が図10のスプール当接部93bにより矢印C方向(図9)に押し込まれる。このスプール32の動きで油圧シリンダー36のピストン35が作動して作業機29を上げる。
【0061】
従来の作業機29の旋回時リフトモード用のバックアップモータ制御方式のものはコントロールバルブがミッション3の内部にあるため、油圧バルブのスプールの動きが目視できないので、スプールの作動が正常かどうかの判断ができないが、図9に示す本実施の形態では油圧バルブ31のスプール32が押し込まれるのが目視できるので、そのメンテナンスが容易となる。
【0062】
また、電動モータ30のストロークが一定であるため、この電動モータ30のストロークに対応して一定量のストロークでスプール32が動くようにリンク機構80のロッド81の先端部に設けたダブルナット85の固定位置を調整する。この調整は前記ロッド81が貫通しているアーム84(軸83を中心に回転する)へのダブルナット85の当接位置を設定するだけで容易に行える。
【0063】
こうして、リミットスイッチのような作業機29の上げ位置、下げ位置を感知するスイッチを用いなくてもリフトアーム37の昇降用の油圧シリンダ36の作動開始点を容易に調整することができる。
【0064】
また、図9に示す構成はリフトアーム37の昇降用の機構が簡易であり、電動モータ30の追加で連動化への仕様変更が行え、そのため安価に構成でき、しかも機構が簡易な分だけ故障も少ない。
【0065】
さらに図10の機体側面から見た作業機29のリフトアーム37とその手動レバ9の基部付近の図に示すように、前記電動モータ30を介して作業機29をリフトさせる構成の外に、さらに油路切替の手動レバー9で作業機29を手動でリフトさせる機構を説明する。
【0066】
すなわち、図9で説明したロッド81と連動する軸83を中心に回転するアーム84の端部には逆ヘ字状の部材86が固着されているので、該逆へ字状部材86に手動レバー9の基部に設けられたカム87を当接可能にさせておく。そして手動レバー9を矢印A方向に回動させると、レバー基部のカム87が逆へ字状の部材86に当接しながら、逆へ字状の部材86を矢印B方向に回す。そのためコントロールバルブ31のスプール32がスプール当接部93bにより押し込まれ、油圧シリンダー36によりリフトアーム37が上げ位置に移動することになる。
【0067】
リフトアーム37が上がるとリフトアーム37から第1リンク89を経由して三角アーム90が矢印C方向に揺動する。三角アーム90の揺動で第2リンク91を介して第2アーム93が矢印D方向に揺動する。このとき第2アーム93には、その回動中心93aと第2リンク91との接続部との中間部位に設けられた突起状のスプール当接部93bが矢印D方向に逃げてスプール32の上げ方向押圧を減じ、中立状態まで達するとリフトアーム37は上昇を止める。。
【0068】
このとき、作業機29の最上げ量の操作を、電動モータ30での最上げ量よりも手動レバー9で操作するリンク、軸類の最上げ量を大きくすることで、手動レバー9では、電動モータ30による最上げ位置よりも更に上昇させることができる。
【0069】
手動レバー9が作業機29を最大高さに上げる、いわゆる最上げ時には、電動モータ30側の上昇は内蔵したリミットスイッチがオンになるようにすることでモータ30側は先に停止しており、次にモータ30は下げ側に変わっており手動レバー9の操作による作業機29の上げ、下げが可能となる。
【0070】
また、手動レバー9の操作により、作業機29が電動モータ30によるリフト量より更に上に上昇することで、電動モータ30による作業機29の上下作動から手動レバー9による上下作動に切り替わったことが機械的動きで認識できる。
【0071】
電動モータ30による作業機29の上下作動をモニタするランプを設ける場合には、ランプの点灯がないことで、油圧バルブ31などの故障を検出することができるが、そのようなランプ点灯式のバルブ作動確認装置を備えていても、その他にバルブスプール32を目視しながら作動確認できるので、ランプが玉切れなどで点灯しないなどの故障があったとしてもバルブ作動状態の確認ができる。
【0072】
また、手動の油圧レバー9の操作でも、コントロールバルブ31のスプール32が作動中に目視できるので、一定ストロークのバルブスプール32に連動するリンク機構80の調整をロッド81に設けるダブルナット85位置の調整で行えるので、スプール32を見ながら確認が容易にできる。
【0073】
また、電動モータ30による作業機29の上下作動は、電動モータ30をダイヤルスイッチのオン・オフにより、最上げ位置か最下げ位置かのいずれかに移動できるだけであり、上下限の中間位置に作業機29をリフトさせたままに保持することはできない。また、電動モータ30で作業機を昇降させる場合には、電動モータ30の回転速度で昇降速度が決まってしまい、昇降途中で昇降速度の緩急の調節ができない。もし昇降途中で昇降速度の緩急の調節をするなら、特別の装置を容易する必要がある。
【0074】
トラクタ後進時に作業機29を自動上昇させるバックアップオン、作業機29の自動リフト機構の作動中に、手動レバー9による操作に切り替えたい作業としては次のようなものがある。
【0075】
・畦際耕耘時にコンクリートの畦へゆっくりとロータリ等の作業機29を降ろしたい時
・圃場より出るとき、できるだけ車輪のタイヤ跡を消しながらゆっくりとロータリ等の作業機29を上げたいとき
【0076】
上記構成により、バックアップ、作業機29の自動リフト機構が共にオンであるとき、作業機29を手動操作により上昇または下降すれば、手動が優先となって自動リフト機構作動用のスイッチをそのたびにオフにしなくても、オンのままで上記作業が行える。
【0077】
また、電動モータ30を介して作業機29をリフトさせる構成の外に、さらに油路切替の手動の油圧レバー9で作業機29をリフトさせる機構を備えた構成を採用するときに作業機29を下げるときの最大の下げ量を手動レバー9での最下げ量よりも電動モータ30での最下げ量を大きくすることで、電動モータ30を使用して作業機29を最大下げ位置に下げても、手動の油圧レバー9で維持した最下げ位置までしか下がらないようにすることもできる。
【0078】
すなわち作業機29を下降させる場合には、電動モータ30側の方が手動レバー9による最下げ位置よりも更に下方になる関係になっている(バルブスプール32は手動レバー9で設定された位置より下方に下がらない。)ので、電動モータ30によって作業機29を下降させても、手動レバー9で設定された高さ以上には圃場内に深く作業機(ロータリなど)9が下がらないようにできる。これによりモータ30側には、内部的に余裕がある下げ高さが設定できる。また、上記の設定ができていることをスプール32を目視することで確認できる。
【0079】
手動の油圧レバー9で作業機29を上昇させる操作時は、電動モータ30は下げ位置に戻しておくことで、次ぎに手動操作で作業機29を下げる時に電動モータ30が上げ位置にないので、作業機29を下げることができる。
【0080】
すなわち、電動モータ30が下げ位置に戻るようになっていないものは、手動レバー9で下げようとしても、電動モータ30は上げ位置にあるままであるので、作業機29が下がらない。
【0081】
例えば、リフトアーム37を下げるためには一度、フィンガップレバー67等の油圧昇降スイッチで下げ操作しなければ電動モータ30が下げ位置にならない構成では操作性が非常に悪いが、本実施の形態では、作業機29を上げた後で、手動レバー9で作業機29を下げる時にリフトアーム37が必ず下がるため、操作性が良くなる。
【0082】
電動モータ30を利用して自動的に作業機29をリフトする機構を有するトラクタにおいて、手動レバー9でリフトアーム37を上昇させたら、電動モータ30は下げ位置に戻るように構成するために、例えば、手動レバー9の最上げ位置の感知スイッチを取り付けておき、該最上げスイッチが手動レバー9の最上げ位置を感知したら、電動モータ30を下げ位置に戻すように出力する。
【0083】
手動レバー9の位置を感知するために手動レバー9にポテンショセンサが設けられているものがあるが、ポテンショセンサは高価であり、またそれを取り付けるためにもリンクが必要となり、部品点数も増え更にコストアップとなる。しかし上記手動レバー9の最上げ位置の感知スイッチとしてリミットスイッチを使用することができるのでコストダウンが図れ、また取付構成が簡単になり部品点数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のトラクタの側面図である。
【図2】図1のトラクタの走行伝動系を表した線図である。
【図3】図1のトラクタの変速装置の前輪増速旋回部の構成図である。
【図4】図1のトラクタの制御装置の入出力構成図である。
【図5】図1のトラクタの前輪増速旋回と作業機のリフト用の操作パネルの平面図である。
【図6】図1のトラクタの前輪増速旋回と作業機のリフト用の操作パネルの平面図である。
【図7】図1のトラクタのハンドルに設けた前輪増速旋回と作業機のリフトのための起動部の構成を示す斜視図である。
【図8】図1のトラクタの前輪増速旋回と作業機のリフト用の操作パネルの平面図である。
【図9】図1のトラクタの作業機の旋回時リフト用の電動モータとその駆動リンク機構の側面図(図9(a))と全体の概略図(図9(b))である。
【図10】図1のトラクタの作業機のリフトアームとその手動レバーの基部付近の側面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ 2 エンジン
3 ミッションケース 4 変速装置
5 フロア 7 ステアリングハンドル
8 操縦席 9 手動レバー
10 後輪 11 前輪
14 前輪駆動軸 15 主クラッチ
16 リバーサ機構 17 主変速装置
19 副変速装置 20 後輪デフ装置
21 最終減速ギヤ機構 24 前輪駆動軸
25 前輪回転切換部 27 前輪デフ装置
29 作業機 30 電動モータ
31 コントロールバルブ 32 スプール
34 オイルタンク 35 ピストン
36 油圧シリンダ 37 リフトアーム
38 ロワーリンク 39 リフトロッド
41 ギヤ 42 筒状部
42a 溝 43 キーシフト爪
44 シフタ軸 45 小径ギヤ
45a 係止溝 46 大径ギヤ
46a 係止溝 50 大径ギヤ
51 小径ギヤ 57 カラー
57a 係止溝 53 前輪増速切換用電動モータ
54 シフタ 55 ピン
56 スプリング 57 カラー
57a 係止溝 60 CPU
61 ダイヤルスイッチ 62 ハンドルポスト設置箇所
64 計器盤パネル 65 ダイヤルスイッチ
67 フィンガップレバー 69 ハンドル軸
69a ネジ部 70 上下スライド筒
71 移動ピン 73 取付板
73a 長孔 74 センサー
75 センサーアーム 77 ボルト
79 スイッチ 80 リンク機構
81 ロッド 83 軸
84 アーム 85 ダブルナット
86 逆へ字状部材 87 カム
89 第一リンク 90 三角アーム
91 第二リンク 93 第二アーム
93a 回動中心 93b スプール当接部
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成14年11月5日(2002.11.5)
【代理人】 【識別番号】100096541
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 孝義

【公開番号】 特開2004−154022(P2004−154022A)
【公開日】 平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願番号】 特願2002−321465(P2002−321465)