| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 英二 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】高見 幸徳 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】馬場 馨一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】オペレータが機体後方を振返ることなく、植付部の昇降位置を容易に確認できるようにする。
【解決手段】乗用田植機10における運転席18の前方には、走行機体13の後方に昇降自在に支持された植付部20を、所定の上昇高さ又は作業高さに昇降操作するクイックアップレバー26が設けられており、このクイックアップレバー26を操作すると、リフタカム36を介して植付部20が油圧により昇降操作される。そして、このリフタカム36を覆う機体カバー44に覗き窓52を設けたことで、オペレータがリフタカム36の操作位置を目視することが可能となり、これにより、後方を振返ることなく植付部20の昇降位置が確認できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に昇降自在に支持された作業部を、所定の上昇高さ又は作業高さに昇降操作する昇降操作具を運転席前方に設け、該昇降操作具の操作に基き油圧バルブ操作部材を介して前記作業部を油圧により昇降操作する農作業機において、 前記油圧バルブ操作部材の操作位置を認知可能に、該油圧バルブ操作部材を覆う機体カバーに表示部を設けた、 ことを特徴とする農作業機。 【請求項2】 前記昇降操作具の操作に基き、前記油圧バルブ操作部材と該油圧バルブ操作部材に連動するクラッチ操作機構を介して前記作業部の作業クラッチを入切操作する、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。 【請求項3】 前記表示部は前記機体カバーに設けた覗き窓であり、該覗き窓から前記油圧バルブ操作部材の操作位置を表示する表示手段を目視可能とした、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、昇降操作具の操作に基き作業部を油圧により昇降操作する乗用田植機等の農作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】 苗を植付ける植付部等の作業部を、走行機体の後方に昇降自在に支持した農作業機として、例えば乗用田植機が知られており、この乗用田植機の運転席には、作業部を所定の上昇高さ又は作業高さに昇降操作する昇降操作レバーが設けられている。この昇降操作レバーを操作して、作業部を所定の上昇高さに上昇させて機体を旋回したり、作業部を作業高さに下降して圃場面に接地させ苗の植付作業を行っている。 【0003】 一方、例えば特許文献1に記載されているように、圃場の畦際等において、一時的に作業部を上昇させて機体を旋回させ、機体旋回終了後、作業部を下降させて植付作業を続行できるようにするため、ステアリングハンドルの下部に、作業部を所定の上昇高さ又は作業高さに昇降するための昇降操作レバー(クイックアップレバー)が装備されたものがある。これによれば、例えばクイックアップレバーを所定の基準位置から上方向又は下方向に操作すると、作業部を昇降操作することができると共に、クイックアップレバーから手を放すと該クイックアップレバーは元の位置に自動復帰するようになっている。 【0004】 【特許文献1】 特開2001−61305号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、従来例によると、上述したように、クイックアップレバーの操作位置を見ただけでは作業部の昇降位置がわからない場合は、オペレータは機体後方を振返って現在の作業部の昇降位置を確認しなければならなかった。このため、作業中にその都度後方を振返ることはオペレータにとって煩雑であり、また、機体走行や作業に誤りが生じるおそれもある。 【0006】 本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、オペレータが機体後方を振返ることなく、作業部の昇降位置を容易に確認することのできる農作業機を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、走行機体(13)に昇降自在に支持された作業部(20)を、所定の上昇高さ又は作業高さに昇降操作する昇降操作具(26)を運転席(18)前方に設け、該昇降操作具(26)の操作に基き油圧バルブ操作部材(36)を介して前記作業部(20)を油圧により昇降操作する農作業機(10)において、 前記油圧バルブ操作部材(36)の操作位置を認知可能に、該油圧バルブ操作部材(36)を覆う機体カバー(44)に表示部を設けたことを特徴とする。 【0008】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の農作業機において、前記昇降操作具(26)の操作に基き、前記油圧バルブ操作部材(36)と該油圧バルブ操作部材(36)に連動するクラッチ操作機構(42)を介して前記作業部(20)の作業クラッチを入切操作することを特徴とする。 【0009】 請求項3記載の発明は、請求項1記載の農作業機において、前記表示部は前記機体カバー(44)に設けた覗き窓(52)であり、該覗き窓(52)から前記油圧バルブ操作部材(36)の操作位置を表示する表示手段(54)を目視可能としたことを特徴とする。 【0010】 [作用] 本発明によれば、運転席(18)前方に設けた昇降操作具(26)の操作に基き、作業部(20)は、油圧バルブ操作部材(36)を介して油圧により昇降操作されるが、前記油圧バルブ操作部材(36)の操作位置を認知可能に、該油圧バルブ操作部材(36)を覆う機体カバー(44)に表示部(52)を設けたことにより、オペレータが作業部(20)の昇降位置を確認する場合、これまでは、その都度機体後方を振返っていたが、本発明によれば、機体カバー(44)に設けられた前記表示部(52)により、油圧バルブ操作部材(36)の操作位置を目視することが可能であり、これにより、作業部(20)の昇降位置を確認できる。 【0011】 なお、括弧内の符号は図面を参照するためのもので、本発明を何ら限定するものではない。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下、図面に基き本発明の実施の形態を説明する。 【0013】 図1及び図2は、本発明が適用された乗用田植機の側面図及び平面図であり、乗用田植機10は、前輪11及び後輪12により支持された走行機体13を有しており、該走行機体13には、前輪前方のボンネット14内にエンジン15が搭載され、ボンネット14の後方にはステアリングハンドル16と座席シート17を有する運転席18が配設されている。走行機体13の後方には、昇降リンク機構19を介して作業部としての植付部20が連結されていて、該植付部20は、走行機体13と昇降リンク機構19との間に介装された油圧シリンダ(図示せず)の伸縮により該昇降リンク機構19を介して昇降操作される。 【0014】 なお、植付部20には、多数のプランタ21、フロート22及びマット苗を上下方向に載置し得る苗載せ台23が設けられている。また、ボンネット14の左右側方には、夫々補助苗載せ台24が設けられている。 【0015】 そして、植付部20が下降してフロート22が圃場面に接地し、植付クラッチが入り操作されて走行機体13が走行すると、プランタ21が苗載せ台23から苗を掻取り、植付作業が行われる。また、植付部20を所定の上昇高さに上昇させた状態で、機体を旋回する制御が行われる。 【0016】 ステアリングハンドル16のハンドルコラムには、植付部20の昇降操作用のクイックアップレバー(昇降操作具)26が中立位置から上方又は下方に操作可能に取付けられている。このクイックアップレバー26は、弾性圧により中立位置に付勢されており、上方又は下方に操作後に手を放すと中立位置に復帰する。このクイックアップレバー26の基部側には、該クイックアップレバー26の上方又は下方への操作で入り作動する接点を有する操作検知スイッチ(図示せず)が設けられていて、該操作検知スイッチは制御ユニット(図示せず)の入力側に接続されている。 【0017】 そして、植付部20は、クイックアップレバー26の上方への操作で予め設定された最上昇高さに上昇し、また、下方への操作で圃場面に接地する高さに下降する。更に、植付部20は、前述した下降位置からクイックアップレバー26を更に下方に操作することで、植付クラッチが入り作動する。 【0018】 しかして、図3〜図5に示すように、クイックアップレバー26の上方又は下方への操作に基き、制御ユニット(図示せず)に接続されたカム回動モータ28が回転駆動され、該カム回動モータ28の駆動によりモータギヤ30と扇形ギヤ32、及びスリーブ軸34を介してリフタカム(油圧バルブ操作部材)36が回動し、該リフタカム36の回動により、バルブアーム37を介して油圧コントロールバルブ38が回動して、前記油圧シリンダが伸縮し、昇降リンク機構19を介して植付部20が昇降制御される。 【0019】 前記リフタカム36の回動角度は、カムポテンショメータ40によって検出されていて、これにより、油圧コントロールバルブ38の油圧状態が制御ユニットにより管理され、植付部20の昇降が制御されている。 【0020】 なお、図3に示すように、前記リフタカム36は、クラッチ操作機構42を介して植付クラッチ側と連結されており、油圧コントロールバルブ38の油圧状態が下げの状態(植付部下降)から、カム回動モータ28により更にリフタカム36を回動させることにより、油圧状態が下げの状態を維持して植付クラッチが入り作動する。 【0021】 クラッチ操作機構42は、リフタカム36の周縁に当接するローラ60と、先端側にて該ローラ60を支持し基端側にて軸62により回動自在に軸着されたレバー63と、該軸62の回動に連動して機体前後方向に移動するクラッチロッド64とを有している。 【0022】 ここで、本実施形態では、油圧バルブ操作部材としてのリフタカム36の操作位置を認知可能に、該リフタカム36を覆う機体カバー44に表示部52を設けたものである。 【0023】 すなわち、図6において、運転席18のフロントステップ及びリアステップを形成するステップフレーム46の中央には、開口47が形成されていて、この開口47を覆うように、座席シート17を装着する機体カバー44が、固定ネジ50により機体フレーム48に取付けられている。 【0024】 この機体カバー44には、本実施形態では表示部としての覗き窓52が設けられていて、該覗き窓52の上方は透明なプラスチック板53で覆われている。一方、前記リフタカム36には、表示手段としての表示プレート54が一体的に取付けられている。この表示プレート54には、「上げ」「固定」「下げ」「植付自動」等の油圧コントロールバルブ38の油圧状態が表示されている。このため、前記覗き窓52から表示プレート54を覗けば、油圧コントロールバルブ38の操作位置を認知することができる。 【0025】 次に、作用について説明する。 【0026】 圃場での植付作業において、作業スイッチ(図示せず)がオンで油圧状態が植付状態にあり、かつ植付クラッチが入り作動している状態から、クイックアップレバー26を上方に操作すると、該クイックアップレバー26の上下操作を検出する操作検知スイッチ(図示せず)によりその操作が検出されて、油圧状態が下げ状態に切換えられ、植付クラッチが切作動される。そして、この状態から、クイックアップレバー26を上方に操作すると油圧状態が固定に切換えられ、この状態では、油圧回路を閉めて植付部20の下降が防止される。更に、油圧状態の固定からクイックアップレバー26を上方に操作すると、油圧状態が上げに切換えられて、植付部20が最上昇位置に向けて移動する。 【0027】 また、油圧状態が上げ状態で植付部20が最上昇位置にあるときに、クイックアップレバー26を下方に操作すると、固定に切換えられ、更なるクイックアップレバー26の下方操作により、油圧状態が下げに切換えられ、植付部20は圃場に接地するまで下降する。この植付部20が接地した状態で、クイックアップレバー26をもう一度下方に操作すると、植付クラッチが入り作動し、植付作業に移行する。 【0028】 すなわち、オペレータがクイックアップレバー26を上方又は下方に操作することで、植付部20が最上昇位置まで上昇又は圃場に接地するまで下降し、植付部20が圃場に接地した状態からクイックアップレバー26を更に下方に操作すると、植付部20が植付状態に制御され、また、この植付状態からクイックアップレバー26を上方に操作すると、植付部20が圃場に接地した状態を保持したままで植付クラッチが切り作動し、植付状態が解除される。 【0029】 以上において、オペレータは、クイックアップレバー26の操作に基く植付部20の昇降位置を確認する場合、これまでは、その都度機体後方を振返っていたが、本実施形態によれば、機体カバー44に設けられた座席シート17の側方の覗き窓52を覗くことで、リフタカム36に一体的に取付けられた表示プレート54に表示された文字を目視することができる。すなわち、表示プレート54には、リフタカム36の操作位置(「上げ」「固定」「下げ」「植付自動」等)が表示されていて、この表示を見ることで、オペレータは、機体後方を振返ることなく植付部20の昇降位置を確認することができる。 【0030】 【発明の効果】 以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、油圧バルブ操作部材の操作位置を認知可能に、該油圧バルブ操作部材を覆う機体カバーに表示部を設けたことで、運転者は機体後方を振返ることなく、作業部の昇降位置を容易に確認することができる。また、油圧バルブ操作部材の操作位置を検出手段により検出して表示する場合等に比較して、油圧バルブ操作部材を直接的に認知できるため、該油圧バルブ操作部材の操作位置を確実に把握することができると共に、コストダウンを図ることができる。 【0031】 請求項2記載の発明によれば、昇降操作具の操作に基き、油圧バルブ操作部材と該油圧バルブ操作部材に連動するクラッチ操作機構を介して作業部の作業クラッチを入切操作することにより、機体カバーに設けた表示部を見れば、作業部の昇降位置と作業クラッチの入切状態の双方を確認することができる。 【0032】 請求項3記載の発明によれば、表示部は機体カバーに設けた覗き窓であり、該覗き窓から油圧バルブ操作部材の操作位置を表示する表示手段を目視可能としたことにより、運転者は機体後方を振返ることなく作業部の昇降位置を瞬時に判断することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明が適用された乗用田植機の側面図である。 【図2】同上の平面図である。 【図3】機体カバー内部の断側面図である。 【図4】同上の断正面図である。 【図5】同上の断平面図である。 【図6】機体カバー内部の分解斜視図である。 【符号の説明】 10 乗用田植機 13 走行機体 18 運転席 26 クイックアップレバー(昇降操作具) 36 リフタカム(油圧バルブ操作部材) 38 油圧コントロールバルブ 42 クラッチ操作機構 44 機体カバー 52 覗き窓(表示部) 54 表示プレート(表示手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成14年10月10日(2002.10.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
【識別番号】100083138 【弁理士】 【氏名又は名称】相田 伸二
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| 【公開番号】 |
特開2004−129573(P2004−129573A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−297495(P2002−297495) |
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