| 【発明の名称】 |
隔離栽培ベッド用の走行機構及び隔離栽培用耕耘機 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 明 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】栽培ベッド上を安定に走行することができるようにする。
【解決手段】本発明の隔離栽培ベッド用の走行機構3は、栽培ベッド11に対してフレーム2を走行自在に支持する走行車輪15と、栽培ベッド11の両側壁の側面にそれぞれ弾力的に接する左右のガイド車輪16とを備えている。走行車輪15は、栽培ベッド11の両側壁の上面を走行するように構成されている。ガイド車輪16は、栽培ベッド11の側壁の上面及び外面から間隔をおいて延びる支持部材31によりフレーム2に支持されている。ガイド車輪16の車軸16aは、後方に傾斜した状態で支持されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 栽培ベッドに対して機体を走行自在に支持する走行車輪と、該栽培ベッドの両側壁の側面にそれぞれ弾力的に接する左右のガイド車輪とを備えた隔離栽培ベッド用の走行機構。 【請求項2】 前記走行車輪は、前記栽培ベッドの両側壁の上面を走行するように構成された請求項1記載の隔離栽培ベッド用の走行機構。 【請求項3】 前記走行車輪は、前記栽培ベッド内の土壌の上を走行するように構成された請求項1記載の隔離栽培ベッド用の走行機構。 【請求項4】 前記左右のガイド車輪は、前記栽培ベッドの両側壁の外面に接するように構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の隔離栽培ベッド用の走行機構。 【請求項5】 前記ガイド車輪は、前記栽培ベッドの側壁の上面及び外面から間隔をおいて延びる支持部材により機体に支持された請求項4記載の隔離栽培ベッド用の走行機構。 【請求項6】 前記ガイド車輪の車軸は、後方に傾斜した状態で支持された請求項1〜5のいずれか一項に記載の隔離栽培ベッド用の走行機構。 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の隔離栽培ベッド用の走行機構と、前記栽培ベッド内の土壌を耕耘する耕耘手段とを備えた隔離栽培用耕耘機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、地面から隔離された栽培ベッド用の走行機構と、該走行機構を備えた隔離栽培用耕耘機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来の隔離栽培ベッド用の走行機構としては、本出願人が特願2002−197580号に開示している次のものを例示する。 (1)栽培ベッド85内の土壌Sの上を走行する前後左右4つの走行車輪81を備えた走行機構80(図7(a)参照)。 (2)栽培ベッド95両側のベッド長さ方向に延びるレール状部位96を走行するための進行方向と直交方向に並ぶ一対の走行車輪91を備え、該走行車輪91は、周面の反フレーム側に該反フレーム側ほどテーパ状に拡径したガイド部91aを有した走行機構90(図7(b)参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 ところが、土壌S表面には凹凸があるため、前記(1)の走行機構80では、走行の安定性や直進性に欠けるという課題がある。また、栽培ベッド85には、発泡樹脂やシートで構成されているものがあり、前記(1)の走行機構80を耕耘機に使用すると、特に、栽培ベッド85内の土壌Sが固まっているとき、土壌Sの中に株が埋まっているとき等に、機体がブレ易く、ロータリー爪や耕耘用スクリュー等の耕耘手段により栽培ベッド85を傷めることがあるという課題がある。 【0004】 また、前記(2)の走行機構90では、ベッド長さ方向に延びるレール状部位96を両側に備えた栽培ベッド95にしか使用できないという課題がある。また、栽培ベッドには、それを支持する支柱がベッド側面に設けられ、該支柱の上端部がベッドより上方に突出したものがあり、前記(2)の走行機構90では、この支柱の位置を通過することができないため、この位置で機体を持ち上げて支柱をかわさなければならないという課題がある。 【0005】 本発明の目的は、上記課題を解決し、栽培ベッド上を安定に走行することができる隔離栽培ベッド用の走行機構及び及び隔離栽培用耕耘機を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本発明の隔離栽培ベッド用の走行機構は、栽培ベッドに対して機体を走行自在に支持する走行車輪と、該栽培ベッドの両側壁の側面にそれぞれ弾力的に接する左右のガイド車輪とを備えている。 【0007】 この構成によれば、左右のガイド車輪が栽培ベッドの両側壁の側面に弾力的に接することにより、機体を栽培ベッド中央に位置させるように作用する。このため、栽培ベッド上を安定に走行することができる。 【0008】 前記ガイド車輪が前記側面に弾力的に接するようにする態様としては、特に限定されないが、次の態様を例示する。 (a)前記ガイド車輪を前記栽培ベッドの側面に対し略水平方向へ相対移動可能に機体に支持するとともに、前記側面に弾力的に接するように付勢した態様。 (b)前記ガイド車輪の周壁を弾力的な材料(例えばゴム又は軟質樹脂等)で構成した態様。 【0009】 前記走行車輪としては、特に限定されないが、次の態様を例示する。 (ア)前記栽培ベッドの両側壁の上面を走行するように構成された態様。 (イ)前記栽培ベッド内の土壌の上を走行するように構成された態様。 【0010】 前記左右のガイド車輪は、前記栽培ベッドの両側壁の外面に接するように構成された態様を例示する。 【0011】 前記ガイド車輪は、前記栽培ベッドの側壁の上面及び外面から間隔をおいて延びる支持部材により機体に支持された態様を例示する。 【0012】 この構成によれば、前記支持部材が栽培ベッドの側壁の上面及び外面から間隔をおいて延びているので、栽培ベッドを支持する支柱がベッド側面に設けられ、該支柱の上端部がベッドより上方に突出した栽培ベッドの場合において、該支柱と前記支持部材との干渉を回避することができる。 【0013】 前記ガイド車輪の車軸は、後方に傾斜した状態で支持された態様を例示する。 【0014】 この構成によれば、前記栽培ベッド表面にシートが被せてある場合、前記ガイド車輪は、その回転中に該シートを下方に送るように作用する。従って、前記ガイド車輪の回転中に、前記シートが捲り上げられ前記栽培ベッド表面が露出してしまうという問題が生じない。 【0015】 前記走行機構としては、特に限定されないが、耕耘機、灌水機、薬液噴霧機、施肥機、台車(原動機を備えていないものでもよい。)等に使用することを例示する。 【0016】 また、本発明の隔離栽培用耕耘機は、いずれかの前記隔離栽培ベッド用の走行機構と、前記栽培ベッド内の土壌を耕耘する耕耘手段とを備えている。 【0017】 この構成によれば、前記走行機構により耕耘時の振動による機体のブレを抑制することができる。このため、栽培ベッド上を安定的に走行しつつ、栽培ベッド内の土壌をスムーズに耕耘することができる。 【0018】 【発明の実施の形態】 図1〜図5は本発明を具体化した一実施形態の隔離栽培ベッド用の走行機構と、該走行機構を備えた隔離栽培用耕耘機とを示している。この耕耘機1は、機体としてのフレーム2と、該フレーム2を栽培ベッド11に対して走行自在に支持する走行機構3と、栽培ベッド11内の土壌Sを耕耘する耕耘手段4とを備えている。 【0019】 この耕耘機1が使用される栽培ベッド11は、発泡樹脂からなり、例えば図3に示すように断面凹状に形成されてビニールハウス内に長く延びるように形成されており、支持フレーム13により、地面から隔離して支持されている。栽培ベッド11の表面には、ベッド保護用のシート12(例えばビニールシート)が被せられており、その上から栽培ベッド11内に栽培用の土壌Sが収納され、植物が栽培される。支持フレーム13は、栽培ベッド11の長さ方向に略一定間隔(本例では約2m)ごとに設けられており、栽培ベッド11の左右に立設されたパイプ状の支柱13aと、該両支柱13aの中高部に架け渡されて栽培ベッド11を支持する横フレーム13bとを備えている。支柱13aに対する横フレーム13bの取付高さは栽培する植物や栽培ベッド11の大きさに応じて適宜調節可能になっており、横フレーム13bの取付高さや栽培ベッド11の大きさによっては、図3に示すように支柱13aの上端部が栽培ベッド11より上方に突出することになる。 【0020】 走行機構3は、栽培ベッド11に対してフレーム2を走行自在に支持する走行車輪15と、栽培ベッド11の両側壁の側面にそれぞれ弾力的に接する左右のガイド車輪16とを備えている。 【0021】 走行車輪15は、フレーム2の前後それぞれにおいて、左右両側に設けられており、栽培ベッド11の両側壁の上面を走行するように構成されている。走行車輪15の周壁15bは、発泡樹脂製の栽培ベッド11を傷めないように柔軟性のある材料(例えばゴムや軟質樹脂)からなっている。左右に並ぶ一対の走行車輪15は、その各車軸15aが車輪支持部20に取り付けられており、該車輪支持部20は、取付部材21により相対上下位置調節可能にフレーム2に取り付けられている。この構成により、フレーム2に対する車輪支持部20の取り付け位置を調節するだけで、フレーム2幅方向に並ぶ複数の走行車輪15,15のフレーム2に対する相対上下位置を同時に調節することができる。これにより、耕耘手段4の耕耘用スクリュー6が土壌Sの中に潜る深さを調節したり、該耕耘用スクリュー6が土壌Sの中に潜る角度を調節したりすることができるようにしている。 【0022】 左右のガイド車輪16は、車輪支持構造30により、栽培ベッド11の両側壁の外面に接するように構成されている。ガイド車輪16の断面形状は、略U字状に緩やかにカーブした形になっており、例えば、耕耘機1が左右方向に傾いても、栽培ベッド11の外面を傷めないようになっている。車輪支持構造30は、フレーム2に支持され栽培ベッド11の側壁の上面及び外面から間隔をおいて延びる前後一対の支持部材31と、該支持部材31の先端部に支持され、走行方向と略平行に延びる側フレーム32と、該側フレーム32の前後それぞれに水平回動自在に支持されるとともに、先端側にガイド車輪16を回転自在に支持する回動アーム33と、該回動アーム33をフレーム2側へ付勢する付勢手段としての捻りバネ34とを備えている。このようにガイド車輪16は、車輪支持構造30により、栽培ベッド11の側面に対し略水平方向へ相対移動可能にフレーム2に支持されるとともに、捻りバネ34により側面に弾力的に接するように付勢されている。回動アーム33には、上方に延びる規制片35が設けられており、一定角度以上のフレーム2側への回動が規制されるようになっている。これにより、ガイド車輪16が栽培ベッド11の側面を過度に押圧し、該側面を傷めることがないようにしている。また、このように規制片35により両ガイド車輪16の間隔が予め広げられた状態になっており、しかもガイド車輪16の断面形状は略U字状に形成されているので、耕耘機1を例えば別の栽培ベッド11に載せて走行可能な状態にするときは、耕耘機1を持ち上げて、前記別の栽培ベッド11の上方に移動させ、該栽培ベッド11に上から軽く押し付ければ、簡単に図3のような走行可能な状態となる。また、ガイド車輪16の車軸16aは、回動アーム33のアーム長さ方向略中央が下方に少し折曲されることにより、後方に傾斜した状態で支持されている。このため、栽培ベッド11の表面にシート12が被せてある場合、ガイド車輪16は、図4に示すように、その回転中にシート12を下方に送るように作用する。 【0023】 耕耘手段4は、略下方へ向く左右一対の回転軸5によってフレーム2に回転可能に軸支された耕耘用スクリュー6と、減速ミッション7及び駆動機構8を介して該耕耘用スクリュー6を回転駆動する原動機としてのエンジン9と、フレーム2の前後左右に取り付けられて土壌Sの飛散を防止するカバー10とを備えている。 【0024】 また、フレーム2の前側、後側、及び左右側には、それぞれ前ハンドル17、後ハンドル18、及び一対の横ハンドル19が取り付けられている。前ハンドル17の略中央部には耕耘用スクリュー6への動力伝動を入切するためのクラッチレバー(図示略)が設けられている。後ハンドル18の略中央にはエンジン9の回転数を操作するためのアクセルレバー(図示略)が設けられている。 【0025】 耕耘用スクリュー6は、複数のスクリュー刃26から構成されている。この耕耘用スクリュー6を土壌S中で回転することにより、土壌Sを下から上へ耕起・反転するとともに、固まった土壌Sや地中の株等を砕くようにしている。この耕耘用スクリュー6は、同じ耕耘作業について比較して、ロータリー爪よりも小さい動力で駆動できる。 【0026】 駆動機構8は、減速ミッション7を介して接続されたエンジン9の駆動力を回転軸5,5に伝動し、該回転軸5,5に取り付けられた両耕耘用スクリュー6を、平面視で前方の土壌Sをフレーム2の内側に巻き込むように回転させるようになっている(図2の二点鎖線の矢印参照)。両耕耘用スクリュー6をこのように回転させることにより、土壌Sを中央に寄せ、土壌Sの栽培ベッド11外への飛び散りを極力低減するようにしている。 【0027】 次に、走行機構3の作用について図5を参照しながら説明する。同図(a)に示すように、栽培ベッド11上における支柱13aがないところを走行しているときは、走行機構3の左右のガイド車輪16は、栽培ベッド11の側壁の両側壁の外面にそれぞれ弾力的に接することにより、両側壁の外面を挾持するように作用する。そして、支柱13aがあるところでは、同図(b),(c)に示すように、左右の回動アーム33が水平方向外方に回動し、左右のガイド車輪16が支柱13aを乗り越えて行くようになっている。 【0028】 以上のように構成された本発明の隔離栽培ベッド用の走行機構3によれば、左右のガイド車輪16が栽培ベッド11の両側壁の側面に弾力的に接することにより、機体を栽培ベッド11の中央に位置させるように作用する。このため、栽培ベッド11の上を安定に走行することができる。 【0029】 また、ガイド車輪16は、栽培ベッド11の側壁の上面及び外面から間隔をおいて延びる支持部材31によりフレーム2に支持されているので、本例のように、支柱13aの上端部が栽培ベッド11より上方に突出した栽培ベッド11のような場合でも、支柱13aと支持部材31との干渉を回避することができる。 【0030】 また、ガイド車輪16の車軸16aは、後方に傾斜した状態で支持されているので、栽培ベッド11の表面にシート12が被せてある場合、ガイド車輪16は、その回転中にシート12を下方に送るように作用する。従って、ガイド車輪16の回転中に、シート12が捲り上げられ栽培ベッド11の表面が露出してしまうという問題が生じない。 【0031】 また、本発明の隔離栽培用耕耘機1は、走行機構3を備えているので、耕耘時の振動による機体のブレを抑制することができる。このため、栽培ベッド11の上を安定的に走行しつつ、栽培ベッド11の中の土壌Sをスムーズに耕耘することができる。 【0032】 なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)走行機構3を、灌水機、薬液噴霧機、施肥機、台車(原動機を備えていないものでもよい。)等に使用すること。 (2)例えば図6に示すように、走行車輪15が、栽培ベッド11内の土壌Sの上を走行するように構成すること。 (3)左右のガイド車輪16が、栽培ベッド11の両側壁の内面に接するように構成すること。 【0033】 【発明の効果】 本発明に係る隔離栽培ベッド用の走行機構及び隔離栽培用耕耘機によれば、栽培ベッド上を安定に走行することができるという優れた効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態に係る隔離栽培ベッド用の走行機構を備えた隔離栽培用耕耘機の側面図である。 【図2】同耕耘機の平断面図である。 【図3】同耕耘機の背面図である。 【図4】同走行機構の作用を示す側面図である。 【図5】同走行機構の作用を示す平面図である。 【図6】同耕耘機の変更例を示す背面図である。 【図7】従来の隔離栽培ベッド用の走行機構を示す背面図であり、(a)は第一の態様、(b)は第二の態様を示している。 【符号の説明】 1 隔離栽培用耕耘機 2 フレーム 3 走行機構 4 耕耘手段 11 栽培ベッド 12 シート 15 走行車輪 16 ガイド車輪 16a 車軸 31 支持部材 33 回動アーム 34 捻りバネ S 土壌
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100469 【氏名又は名称】みのる産業株式会社 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地
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| 【出願日】 |
平成14年9月25日(2002.9.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108958 【弁理士】 【氏名又は名称】須田 英一
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| 【公開番号】 |
特開2004−113063(P2004−113063A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月15日(2004.4.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−279036(P2002−279036) |
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